トム ヨシダブログ


第465回 YRSツーデースクールとルノーの仲間

464-0
風はとても強かったけど天候に恵まれた2日間
仕事の都合で土曜日だけで帰られた方を除く24名が
これでもかってFSWのショートコースを走り回りました
最多ラップされた方は計測周だけで146周
1日目にも相当練習しているわけですから
運転がこなれるわけです

 

今回は10名のルノー仲間が参加してくれました。これだけのルノーがショートコースを走り回るのを見るのは楽しいことです。
仲間を紹介しましよう。(車名の後は改造の有無/改造の度合い/サーキットの走行時間)

464-01
毎年2回YRSツーデースクールに四国は高松から駆けつけてくれるIさん
今度は5月の阿讃サーキットで会いましょう
メガーヌRS273トロフィー2
無/0/11

464-01a
Iさんフィギュアエイトを走る

464-01b
Iさん ストレートを駆け降りる


464-02
長野から来てくれた元自動車メーカーのエンジニアのOさん
シフトメカニズムを交換していたりステアリングホイールの位置を変更していたり
クルマをハードとソフトの両方から堪能されています
ルノーメガーヌ3 RS Trophy2
有/5/01

464-02a
Oさんフィギュアエイトを走る

464-02b
Oさんストレートを駆け下る


464-03
ユイレーシングスクールが初めてのKさん
サーキットを10時間ほど走っているだけあってスムースに走っていました
メガーヌRS
無/0/10

464-03a
フィギュアエイトを走るKさん

464-03b
1コーナーにアプローチするKさん


464-04
兵庫県からユイレーシングスクールに初めて来てくれたKさん
後日スクールが大いに役立ったとメールをもらった
嬉しいことです
ルノー ルーテシアRS トロフィー
有/1/05

464-04a
YRSオーバルを走るKさん

464-04b
1コーナーのクリッピングポイントを目指すKさん


464-05
昨年10月のYRSオーバルスクールに初めて来てくれて
その後2回連続で参加してくれて走るのが楽しくなったと言っていたTさん
初めてサーキットに挑戦です
ルーテシアRS
有/3/01

464-05a
Tさんフィギュアエイトを回る

464-05b
Tさんストレートを駆け下る

464-05c
Tさんのお連れ
娘さんと息子さん
3人とも2日間いい子にしていました
Tさんはすごい子煩悩でした


464-06
ユイレーシングスクールの常連でトゥインゴRSもお持ちのHさん
ユイレーシングスクールで得た情報を他の参加者に惜しげもなく開陳してくれます
メガーヌRS
有/5/11

464-06a
ストレートを駆け下るHさん

464-06b
スタッフが同乗走行中のHのメガーヌRSが最終コーナーを立ち上がる

464-06c
YRSツーデースクール1日目に仕事で来れなかったHさん
翌日のYRSオーバルスクールにも参加してくれました


464-07
昨年春に某自動車メーカーに就職したHさん
昨年オーバルスクールにお父上と一緒に参加してくれて
今回もお父上と一緒にサーキットデビュー
ルノー ルーテシアRS トロフィー
有/5/00

464-07a
Hさんがストレートを駆け下る

464-07b
最終コーナーを立ち上がるHさん


464-08
ユイレーシングスクールは初めてサーキットも初めてのHさん
探りながら走っていましたが
午後には1秒強短縮していました
メガーヌRS カップ
無/0/00

464-08a
フィギュアエイトを走るHさん

464-08b
ストレートで全開にするHさん


464-09
速い某独社からルーテシアに乗り換えたMさん
初めてのFSWショートコースに挑んでいました
ルノールーテシアRSシャシーカップ前期
無/0/10

464-09a
フィギュアエイトを回るMさん

464-09b
ストレートを駆け下るMさん


464-10
一時は某独社の旦那クルマに走ったのに虫が騒いで
「しんぼうたまらん」って新車のルーテシアを増車したWさん
ルノールーテシアRSトロフィー
有/2/99

464-10a
声高のエキゾーストノートを残してフィギュアエイトを走るWさん

464-10b
スロットルオフの時のバックファイアが官能的なWさんのルーテシアがストレートを下る

 

464-11
ルノー仲間全員集合
もっと集まるといいね

 


第464回 YRSツーデースクールFSW

464-1
参加者のルノーが10台でスタッフのが2台だから
横4台で3列だなと並べたら1台余るのでおかしいなと思ってたら
自分の分を数えてますかと聞かれて初めて自分を勘定に入れてないことに気づき (笑)
苦笑いしながらのルノー車13台の記念撮影


今回のYRSツーデースクールには25名の方が参加してくれました。うち7名が初めてユイレーシングスクールを受講される方で、5名が初めてサーキットを走られる方でした。

464-a
駐車場で行うYRSツーデースクール1日目は8時に集合
参加者全員の自己紹介の後で40分ほどの座学を行います
クルマが動いている時に何が起きているかを説明します
操作とクルマの挙動の因果関係を説明します
やってはいけない操作やらなければならない操作やったほうがいい操作を説明します
イーブンスロットルとイーブンブレーキングの概念も説明します
換気のために窓は全開なので風が強くても晴れで助かりました

464-b
座学の次はデモランです
土手にそって並べた参加者のクルマのそばから
まずスラロームのデモランを見学します
最初に悪い例を示して次にクルマが走りやすい操作をして比べてもらいます
走りやすい操作をするとクルマが失速しません
パイロンを縫うように走ることができます
なぜそうしたほがいいのかの説明もします

464-c
自身のクルマに乗り込んでもらって移動します
次のデモランはブレーキングです
できるだけ短い距離で速度を落とす練習をします
最初にABSが働くような雑なブレーキングを見てもらい
続いてスレッショルドブレーキングを見てもらいます
車速を短時間短距離で落とすには
前輪のグリップを最大限に利用する必要があることを確認してもらいます
するとクルマはつんのめらずに車速を落とします

464-d
再度移動してフィギュアエイトのデモランを見てもらいます
ふたつ並んだ半径20mの円を速く走る時に必要な操作を確認してもらいます
クルマはふたつの操作が重なることを嫌います
メリハリをつけて円と円を直線的に結ぶとクルマの性能を引き出せることを説明します
どうすると直線的に走れるか説明します
最初に人間が速いと思うだろう操作で周回して見せます
次にクルマが速く走れるような状態を作って周回します

464-e
YRSツーデースクールに限らず
ユイレーシングスクールのドライビングスクールはどれも
座学で説明した理論と運転のコツを練習で生かせるようにミーティングを繰り返します
風が強いので富士山に積もった雪が舞っているのが遠目に見えます

464-f
1日目午前中の駐車場全景
手前からスラロームで次がブレーキングのコース
奥に見えるのがフィギュアエイトのコース

464-g
FSWの駐車場で食べ物を外に置いておくのは危険です
過去何人もの犠牲者が出ています
コンビニの袋を狙っていて
500㏄のペットボトルが入っていても袋ごと持って行ってしまいます
SFWのカラスは太っています

464-h
昼休みにコースを変更して午後はオーバル走行の練習をします
最初は半径22m直線60mのYRSオーバルFSWを使います
まずオーバル走行が初めての方のクルマを借りてデモランを行います
オーナーは助手席から見学します
最初にイーブンスロットルで周回します
ストレートが50Kmならコーナーもずっと50Kmで走ります
半径22mのコーナーだとどんなクルマでも60Kmでコーナリングできます
次にトレイルブレーキングをつかってより高い速度からターンインします

464-j
イーブンスロットルの練習は速度を指定して徐々にペースを上げながら走ります
速度が上がると操作開始の位置と操作量を変える必要があることを説明します
トレイルブレーキングを使うと速い人はYRSオーバルFSWを1周16秒で回ります
8秒に1回コーナリングができるので操作の良し悪しの仕分けが進みます
ステアリングを切ってタイヤのグリップを横方向に使い始める時
タイヤのグリップを縦方向に使っていてはクルマは曲がりません

464-k
小さなYRSオーバルFSWでイーブンスロットルとトレイルブレーキングに慣れたら
半径は同じ22mですが直線が130mのYRSオーバルFSWロングで練習します
コース幅は14mあるので3速まで使って
アウトインアウトのラインとインベタのラインと
どちらでもコーナリング速度を落としすぎない練習をします
インベタのラインは突然コーナーが始めるのでアウトインアウトより
長めにブレーキを引き摺ります


スラローム、ブレーキング、フィギュアエイト、オーバル走行で反復練習をしながら、ミーティングでドライビングポジションの話とか視線の持って行き方の説明を行い、クルマと一体になってクルマが動きやすい状況を作り出せるようになります。

464-m
YRSツーデースクール2日目の朝はFSWショートコースパドックに7時半集合
すぐにコースを歩きます
ショートコースのストレートは5%の下りでかなりの傾斜
そこで加速し減速するクルマのタイヤのグリップがどう変化するか説明しながら歩きます

464-n
FSWショートコースの1コーナーは下りから曲がりながら上りに転じる難コーナー
ピッチングを起こすクルマのグリップの変化に対応するために
やらなければならないことを説明します
奥に見える左コーナーがヘアピンで8%の上り勾配です

464-o
ヘアピンを立ち上がってインフィールドに
速く走るためには傾斜が変わり奥へ行くほど曲率が小さくなる右コーナーが重要ですが
攻めすぎるとアンダーステアを出してタイムロス
最悪の場合はスピンやコースアウトにつながるので注意が必要です
コースを歩くと走っている時は見落としているコースの特性がわかります
何よりも足の裏で路面を確認し歩いているうちにコースの全体像が把握できます
写真奥の道路様のものが昔使われていた富士スピードウエイ名物の30度バンクです

464-p
コースを歩いた後は2日目の進行の説明と走行の注意点の説明をします
新型ウイルスの拡散に備えてFSWが教室から机を撤去していました
この日も窓は全開でアルコール消毒液も準備しました

464-q
コース歩行とミーティングの次はリードフォローです
参加者を3グループに分けて走行します
FSWショートコースを走ったことのない方のクルマを借りてオーナーは助手席から見学
リードフォローでは徐々にペースを上げます
後続のクルマの参加者に
前のクルマのリアウインドを通してその前を見るように
前のクルマのストップランプが点く前にブレーキをかけるようにアドバイスします

464-r
リードフォローのあとは参加者自身に走ってもらいます
リードフォロー直後のセッションは追越禁止
各自自分の目で確認しながら自分のペースを作ってもらいます

464-s
ユイレーシングスクールでは8分未満の短いセッションを繰り返します
今回は1回目のセッションで1コーナーのブレーキングが十分でなかった人が多く
急遽1コーナーのブレーキングに特化したデモランを
サーキットが初めての方を助手席に乗せて
どんなブレーキングがクルマの姿勢をフラットにするかを見てもらいます
ピットロードの参加者にはスタッフがアクセルオフのタイミングと
最も重要な大きな踏力で短いブレーキングとイーブンブレーキングの説明をします

464-t
今回のYRSツーデースクールにはルノー仲間が10名参加
ルノー車が元気よく走り回っているのを見るのは嬉しいことです
カングーが来てくれるともっと嬉しい

464-u
1日目も2日目も風は強かったものの終日富士山が見える快晴
日向はポカポカなのでスタッフは外で昼食です

464-v
午前中のフリーセッションが終わるとラップタイム表を配ります
速さはクルマによってもドライバーの経験によっても異なります
速いのが偉いのではなく遅いのが恥ずかしいのではなく
クルマの扱い方を知らないまま速さを求めるのは幼稚だと伝えます
速さはあくまでもきちんと操作ができたかどうかの結果だと伝えます
ラップタイムは平均速度の裏返しです
ストレートの速さはクルマの性能で決まります
ならば人間にできることが何かを考えてもらいます

464-x
FSWショートコースの走行は速度はそれほど高くないのですが
その割に運動エネルギーの大きさと向きの変化が大きいコースです
ユイレーシングスクールでは不必要な交錯を避けるため走行上のルールを設けています
走り出すとドライバー同士のコミュニケーションもとれません
安全に追い越すための場所とルールも説明します

464-vv
1周880mのコースは短いセッションでも10周以上できます
セッションごとにテーマを持って走ってもらいます
安全を確保できている限りはできるだけ速く走ることを勧めます

464-w
2日目になると参加者はみんな顔見知り
同じ座学を聴いて同じデモランを見て同じアドバイスを聴いて
共通認識としてクルマの性能を引き出すためにやることがわかっているので
お互いを信頼し全員でクルマの運転を楽しみます

464-z
ユイレーシングスクールではクルマの運転で目指してほしいところを繰り返し伝えます
クルマの運転というものはクルマに動いてもらうという作業なので
人間の独りよがりではクルマにそっぽを向かれる可能性があります
自分が移動しながらもれなくクルマの状態を把握し
目的のために必要な操作を遅滞なく過不足なく行うことができれば
安全も速さも得られますと伝えます

464-y
2日間ホントにたくさん走り回りました
スロットルペダルを床まで踏んだことのない方がストレートをベタ踏みで走っていました
ブレーキを蹴とばしていた方がクルマをフラットにしてターンインしていました
フィギュアエイトでアンダーステアを消せなかった方が
クルマを横に流さず1コーナーへターンインしていました
午前1回と午後2回計測結果を配りました
YRSツーデースクール2日目にFSWショートコースを走った24名の方全員が
午前中のタイムを上回って走行を終えました


次回は参加されたルノー仲間を紹介します。

※今年2回目のYRSツーデースクールは10月17、18日(土日)に開催します。ルノー仲間の参加をお待ちしています。



第463回 ユイレーシングスクールとその仲間

この週末はYRSツーデースクールとYRSオーバルスクールを開催するために3日間富士スピードウエイに通った。3日間とも快晴ではあったけど、パイロンが動いてしまうほど風が強く、花粉もまっているようで少しばかりつらい3日間だったけど、

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YRSツーデースクール2日目午後の記念撮影
仕事の都合で1日目で帰った方1人
仕事の都合で2日目しかこれなかったYRSツーデースクール経験者3名を含み
都合25名が参加
うちメガーヌⅣRSが2台とメガーヌⅢRSが3台
ルーテシアRSトロフィーが4台とルーテシアRSカップが1台
計10人のルノー仲間が集まりました

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YRSオーバルスクールでの記念撮影
参加18名が1日中YRSオーバルロングをグルグル走り回りました
うち3名がメガーヌⅢRSで1名がルーテシアⅣゼンで参加しました


すごく充実した3日間でした。参加していただいたみなさんに感謝です。



第462回 YRS FJ1600ライド

昨年暮れにアルピーヌA110体験試乗をユイレーシングスクール20周年記念イベントとして開催しましたが、今回はその第2弾として風の当たるマシンに乗ってみようという企画を実施します。

462-0
FJ1600
このマシンに乗ります

FJ1600はスバル製の1600㏄エンジンを搭載した入門フォーミュラカーとして1980年から2009年までレースが行われていた。パワーはそれほどでもないけど車重がドライバー込みで465Kgという軽さ。他にもインボードサスペンションを備えるなど本格的なマシンで、F1レースに参戦した片山選手や服部選手もFJ1600でレースデビューを果たしています。現在FJ1600のレースは行われていないけど純レーシングカーを体験する素材として各地で走っています。

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FJ1600
馬力当たり重量6.8Kg
前後インボードサスペンション
作りは上級フォーミュラカーと同じです。

今回は6月11日(木)に筑波サーキットコース1000で開催するYRSドライビングスクール筑波に参加する方を対象に、オプションとしてFJ1600も味わってもらおうという企画です。当日はスリックタイヤ(雨天の場合はラジアルタイヤ)を履いたFJ1600を4台用意。参加者自身のクルマでイーブンスロットルとコーナリングの練習を終えてから試乗するので、サーキット走行が初めての方や筑波サーキットコース1000が初めての方も自然に乗りこなすことができます。

YRSドライビングスクール筑波の募集人員は30名ですが、YRS FJ1600ライドは先着順に16名です。費用はタイヤ代、ガソリン代込みで10分間9,240円です(車両を破損した場合は修理のための実費を申し受けます)。FJ1600での走行の注意点は事前に説明しますのでどなたでもFJ1600の運転を楽しめます。ぜひこの機会に、パワーステアリングもブレーキアシストもついていないから入力通りに反応し、なおかつピッチングもローリングもせずに重心付近に全ての運動モーメントが集まる風の当たるマシンを味わってみて下さい。

◎ 6月11日(木)開催 YRSドライビングスクール筑波開催案内頁&申込みフォームへのリンク
◎ 6月11日(木)開催 YRS FJ1600ライド開催案内頁&申込みフォームへのリンク

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FJ1600
荷重が移動しても姿勢が変化しないフォーミュラカー
運動エネルギーが平行移動します
一度味わってみて下さい



第461回 愛しの相棒

ほんとにずっと寒いし雲が低く垂れこめ、雨模様の日が続いていたけど、昨日、今日は青空が広がり薄手の長袖でこと足りる暖かさ。

ここぞとばかりに引っ張り出して近くのランプから入って湖西道路を3往復。

こぶしひとつ分だけステアリングホイールを左右に振ってフロントの動きを確認。いいねぇ。フィットのように節操のない軽さではなく、舵角ゼロから切り始めた時に漸進的に重くなる。重ステと同じふるまい。ホント。ステアリングを切りはじめるとある程度の舵角まで回す癖がある人にはわからないだろうけど、タイヤがどっちを向いているか=スリップアングルがどれだけ増えているか感じることができるのは嬉しい。

個人的には、クルマを走らせている間は前後左右のタイヤのスリップアングルの合計が等しくなるように運転したいし、クルマの向きと運動エネルギーの方向がずれないように運転したいと思っているから、タイヤのヨレが手のひらに伝わってくるのは嬉しい。

操作が正確に遅滞なく過不足なくクルマの挙動に反映しているのを実感できるのは幸せなことだ。

今回は距離を走れなかったけど、すいているところでしっかり7,500rpmまで回してあげた。いつもと同じ官能的だった。

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ガレージに入れてカットオフスイッチを切る
またね



第460回 ルノーの仲間 シ・ュ・ウ・ゴ・ウ・ッ !

3月20、21日に開催する今年1回目のYRSツーデースクール。1日目に富士スピードウエイの駐車場で操作の基本をおさらいして、2日目に1日中ショートコースを走り回ってクルマさんと仲良くなろうというカリキュラムだから、サーキットを走ったことのない方もクルマをある程度限界まで使い切る体験ができるし、サーキットを走ったことのある方ならばどうすればクルマの性能をもっと引き出すことができるか理解できる。

開催日が近づいたので申込みフォームを整理したら、昨年2回目のYRSツーデースクールに参加してくれたOさんの名前や、「これからはのんびりと走りますから」とメガーヌⅢRSから某独社の旦那グルマに換えたのに、今回の申込フォームのコメント欄に「辛抱たまらん!(笑)、というわけで、ルーテシアRS増車しました!またお世話になります」と書き込んでルーテシアRSで参加(笑)のWさんの名前。メガーヌRSのKさんとルーテシアRSのTさんは前にもユイレーシングスクールに来てくれたけど、ルーテシアRSに乗るKさんとメガーヌRSに乗るHさんはユイレーシングスクールが初めて。

というわけで、今日の時点で6人のルノー仲間が申し込んでくれています。ルノーにお乗りのみなさん、RSでなくても、そしてカングーでも運転は楽しめます。まだまだ申込み受付中です。ぜひ遊びに来て下さい。大の大人が真剣に楽しむ方法をお教えします。

 ◎ YRSツーデースクール開催案内へのリンク

※ 3月9日の時点で、富士スピードウエイから新型ウイルスに関しての規制は行われていません。先行きのことは予断を許しませんが、ユイレーシングスクールとしては当日に手指消毒用アルコールと消毒用ティッシュを用意した上でスクールを開催する予定です。

 

460-1
2016年10月30日
この年2回目のYRSツーデースクール2日目の集合写真

460-2
2017年3月18日
この年1回目のYRSツーデースクール1日目の座学

460-3
2018年3月18日
この年1回目のYRSツーデースクール1日目の集合写真

 


第459回 ルーテシアRS de YRSオーバルFSWロング

YRSオーバルFSWロングの合間に車載動画の撮影をしました。

オーバルスクールはユイレーシングスクールのオリジナルのカリキュラムで、スロットル、ブレーキ、ステアリングの操作を遅滞なく正確にクルマの加速、減速、旋回に反映させる練習をします。練習の過程で操作の遅れや操作の過大さが浮き彫りになります。10秒に1回のコーナリングを繰り返すことで、どんな場面でも過不足のない適正かつ的確な操作ができるようになります。

ご自身のクルマを活きいきと走らせたい方にうってつけのカリキュラムです。次回のYRSオーバルスクールは3月22日(日)開催です。ルノーユーザーの方の参加をお待ちしています。

◎ YRSオーバルスクールFSW開催案内と申し込みフォームへのリン

また3月20、21日(金、土)に開催するYRSツーデースクールの参加申込みも受付中です。

◎ YRSツーデースクール開催案内と申し込みフォームへのリンク


※ 感染が拡大している新型ウイルスですが、3月3日の時点で富士スピードウエイは通常通り営業を行っております。ウイルス関連の規制も発表されていません。ユイレーシングスクールとしては3月のスクールを、消毒用アルコール等を用意した上で予定通り開催する予定です。マスクは参加者に用意していただくことになります。

※ IE(Internet Explorer)で動画を視聴するのが困難なようです。Chromeやsafari、Firefoxなどのブラウザをご利用下さい



第458回 ルーテシアRS de FSWショートコース

YRSドライビングスクールFSWの合間に車載動画の撮影をしました。

FSWショートコースはYRSツーデースクール2日目に走ります。1日目に広大な駐車場でブレーキ、スラローム、フィギュア8、オーバルコースの練習をして、2日目はコースを歩くことから始まり、リードフォロー、同乗走行、単独走行と自然な流れでサーキット走行に馴染めるカリキュラムになっています。

ルノーユーザーの方の参加をお待ちしています。

◎ YRSツーデースクール開催案内と申し込みフォームへのリンク



第457回 神谷さん ありがとうございました

2020年2月24日。この日はボクにとって、一生忘れることのできない、とてもとても大切な一日だった。

昨年末亡くなった公私ともにお世話になった神谷誠二郎さんを送る会が「Thanks神谷」と題して鈴鹿サーキットで執り行なわれた。
なんの恩返しもできないままお別れをしなければならずつらい一日だった。クルマを作ることと同じくらい運転が好きだった神谷さん。ドライビングスクールへの理解も深くあれこれ応援してくれていた。今となっては、少しでも長くユイレーシングスクールを続けることがせめてもの恩返しになるのではないかと覚悟を新たにした一日でもあった。

457-01
祭壇には無数の深紅のバラが
レース関係者
レーシングドライバー
レーシングチーム
全国から駆けつけた350余人が
同じ深紅のバラを一本ずつ献花したから
それはそれはあでやかな会だった


457-k3
当日いただいたリーフレット

457-k4
当日会場にはたくさんの写真が飾られていたけど
その中で最も神谷さんらしいのがこれ
神谷さんの周りにはいつも笑い声が絶えなかった

457-k5
会場に展示されていた
WESTレーシングカーズの系譜


457-k7
神谷さんはいつも笑顔
怖い時はとんでもなく怖いけど
いつもは明るい笑顔笑顔

457-k6
レーシングカーは作るは
エンジンはオーバーホールするは
クルマに乗せても速いし
レース界のスーパーマンだったしボクのあこがれだった

457-k5
とにかく
神谷さんが動いていないところを見たことがない
手と口が同時に動いているのは当たり前
休む時があるのだろうかと心配したこと数えきれず

457-k4
鈴鹿に泊まることになった日
「元を呼んで飲もう」と神谷さん
高桑 元さんが合流してしこたま
楽しい楽しい夜でした
高桑さんはツインリンクもてぎ北米代表をしていた時の直接の上司

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2016年7月3日に開催されたリジェンドミーティングで挨拶する神谷さん

457-k1
神谷さんの尽力で各地に眠っていたFL500が眠りから覚めつつある
60年代後半からアマチュアレースの雄としての存在は大きかった

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2016年のリジェンドミーティングに集結したFL500マシンとFJ1600マシン

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リジェンドミーティングの参加者たち
レーシングカー好きの輪の中心にはいつも神谷さん

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1975年にリリースされたWEST759

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中嶋 悟さんが乗って大活躍したマシン

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何かあればみんなが神谷さんを頼る
何でも解決してしまう手とパワーには圧倒されたものだ

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スポーツカーノーズのWEST759

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本格的なインボードサスペンションが見える
神谷さんのこだわり



神谷さんの頭脳から送り出されたレーシングカーは累計1,300台を超える。中でも2019年に誕生したVITAは既に生産200台以上になり、日本はもちろんフィリピン、中国でもワンメイクレースが開催され世界でも有数の量産レーシングカーになっている。

457-v1
VITA10年の歩み
VITAの魅力

457-b1
一度鈴鹿サーキットで乗せてもらった時
人間の操作に寸分の違いもなく反応するVITAに惚れて
神谷さんにYRSの卒業生にも乗せてほしいとお願いして
FSWの駐車場でVITAオーバルスクールも開催した

457-b2
鈴鹿の工場から2台のVITAを持ってきてくれ
YRSオーバルスクールの合間に運転手に対する許容度の低い
純レーシングカーを
YRSオーバルスクール卒業生に味わってもらうことができた

457-b3
神谷さん自らコクピットドリルやベルトの装着
とにかくじっとしていることのない神谷さん
ボクの目標とする人間像だった

00
メッカが所有するVITAを借りて
YRSドライビングスクール筑波の合間に
体験試乗を開催したこともある

20170611yos
神谷さんはレーシングカーを作るだけではなかった
「クルマをつくるだけじゃなく運転の楽しさも味わってほしい」と
ウエストレーシング社員全員で
YRSオーバルスクールFSWを受講してくれたこともあった


457-5
「Thanks神谷」に展示された1台
世界にたった1台しかなかったWEST82FF
日本のFJ1600レース用のWST82Jを
フォーミュラフォード様に改造してアメリカに送ってくれた
現在はFJ1600仕様に戻され
鈴鹿サーキットでクラシックレースに参加している

457f2
世界に1台だけ存在したWESTレーシングカーズ製フォーミュラフォードの証

457-0
2016年にFJ1600仕様にコンバートされた際
神谷さんが
「懐かしいだろ。乗ってみなよ」と電話をくれた
2016年7月のFL500倶楽部走行会で走らせてもらった

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「Thanks神谷」に展示された1台
1986年FJ1600チャンピオンマシン
WEST86J

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「Thanks神谷」に展示された1台
スーパーFJマシン
19J

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「Thanks神谷」に展示された1台
F4マシン
056

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「Thanks神谷」に展示された1台
鈴鹿サーキットのCS2クラスマシン
16C

457-10
「Thanks神谷」に展示された1台
鈴鹿サーキットのネオヒストリックレース用の
VIVACE



第456回 グランツーリスモ

アメリカには5歳からレースに参加できるクォーターミヂェットレースがある。サスペンションのついた本格的なマシンでオーバルコースを走る。言うなればインディ500マイルレースに続くアメリカンオープンホイールレーシングの入り口だ。レース好きの親父が子供と一緒になって頂点を目指している。
クォーターミヂェットにあやかったわけっではないが、カリフォルニア州レドンドビーチで生まれた双子の息子が5歳になった時にレーシングカートを買い与えた。エンジンをガバナー付きの4サイクルに換装しシートを子供用に換えた。月に1回ぐらいの割合でリバーサイドにあるアダムスモータースポーツパークに走らせに行った。
もとより息子達をレーシングドライバーに育てるつもりは毛頭なく、単純に小さなうちに自分で動かすものを正確に動かす術を身につけてくれればいい、ぐらいの気持ちだった。しかし息子達の反応はいまいち。走るたびに上達はするしなかなかの速さを見せるのだけど興味が湧かないのか、楽しそうではない。しまいには「もう少し乗るからゲームを30分追加してもいい?」と親を脅そうとする。(笑)  格闘技のゲームはできるかぎりやらせたくなかったのでマリオカートならとOKを出して、丁重に実物のカートに乗ってもらうはめに。(苦笑)
それでゲームには全く興味がなかったのだけど、息子達がやろうというのでマリオカートをやらされるはめに。(笑)ところがこれがうまくいかない。レーシングカートの経験は豊富なのに、何度やっても子供には勝てない。自分の中で現実の世界ではないゲームを嫌い始めていた。実感がわかないと見切りが狂うことを再認識した。だから、それ以降テレビゲームはおろかアーケードゲームもやったことがない。ついでにパチンコもマージャンもやったことはないけど。

まぁ、息子たちは成績がまずまずだったので16歳で免許がとることができて(ある成績以上でないと18歳)クルマを乗り回すようになり、思いのほか慎重に運転するのを見て、カートをやらせたのも無駄ではなかったかな、と思うことにしたのだったなと30年前の日々を思い出しながらYさんの話を聞いていた。

スクールの帰りにご飯を食べながらスタッフのYさんが最近のゲームはかなり実車に近い動きをすると言う。速く走らせるにはユイレーシングスクールが教えているような操作が必要になっていて、ゲームの世界も進化していることをブログの読者に伝えてはどうかと言うのだけれど、ボクはそのゲームをやったことがないのでYさん自身に文章をしたためてもらった。以下がYさんからのメール。

最近はユーチューブなどの動画に懐かしい音楽がアップされていることがありまして、昔懐かしい車のゲーム音楽を見つけてシンプルな効果音・BGMに聞き入ったりすることがあります。
そんな事から「車のゲームもどんな進化をしたのかな?」と気になりまして普段はゲームをしないのですが玩具屋さんを散策してみました。ある程度ネットで下調べしておいたのですが、最新ゲームですとe-スポーツというかゲームを超えてドライビングシミュレーターになっているそうです。

ブームが落ち着いた頃の物が好きというか、自分の性格からちょっと古めのゲームソフト「グランツーリスモ5」とゲーム機本体「プレイステーション3」を中古で購入し、早速遊んでみました。内容を簡単に説明すると、車を購入してレースやタイムアタックに参加して、入賞するともらえる賞金を貯めてさらに速い車を購入し上位を目指し続けるというものです。

車種ごとに駆動方式や車両重量、最高出力、最大トルク、全長、全高などによる癖・運動性能が表現されています(右ボタンを押したときにどれだけ反応よく右に曲がっていくとかアクセルボタンを押したときのレスポンス・車速の上がり具合など)。ゲーム制作者の方もクルマの動きを研究したり諸元からプログラム数値を決めたりいろいろとご苦労されながらゲームを作りこんだそうです。

さて、そうなると気になるのがルノーです。ゲーム内の数あるカーディーラーやチューナーの中からルノーを選ぶとルノースポールがあります。最初にお金を出して購入できるのが’08メガーヌRSと’00クリオRS V6 24Vです。
メガーヌRSをゲームで操縦してみると「なるほど、素直な性格だな」、パワーがあるな。」、「ターボの音を表現しようとしてるな」など楽しくなります。

そして、さらに続編の「グランツーリスモ6」を購入してプレイしてみました。バージョンアップしてどのように車の運動性能表現が変わったのか、興味津々でした。なぜならトムさんからグランツーリスモのゲーム開発者がユイレーシングスクールを受講したことがあると聞いていたからです。

するとプレイしてみてびっくり、「グランツーリスモ6」ではブレーキ操作とステアリング操作を重ねると「曲がらない」のです。タイヤが悲鳴を上げやすいと傾向が強よまっています。

ネット上では「グランツーリスモは5から6になって運転が難しくなった」、「コーナーで突っ込んでいけない」との書き込みが多いことを発見。もしかして、YRSオーバルスクールでブレーキ操作とステアリング操作を重ねると車さんが嫌がることを身をもって体験したことが、ゲームの開発に反映されているのではないかと想像してニンマリしてしまいます。

もう一点、グランツーリスモ6ではゲームの初期の段階で優勝するとプレゼントとして’11 クリオRS(ルーテシア3RS)がプレゼントされるのです。これが素直な運動性能を持つクルマと評価されていて、レースに勝ってゲームを進めていくのに大変効果的な車種として位置付けられています。(攻略情報やネット情報には「最初のうちはルノースポール クリオが無敵。使える車!」との評価も)

自分の愛車であり、トムさんの所有車でもあるルーテシア3RSがこんな形でゲーム内で表現されていて幸せを感じます。

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Yさんのはまさにこれ
キャリパーが赤
ボクのは2010年製でキャリパーはシルバー


ゲーム開発者の努力に敬意を表しますが、一方でオーナーとして確実に言えることもあります。「ルーテシア3RSも含めて、実車はもっと素晴らしいよ」と(ゲームは主に映像:目からの情報に偏りますが、実車は音・振動・接触操作感・加減速G・旋回Gなど自分の感覚を通じてもっともっと車と一体になれると思うんです)。

ちょっと古いゲームですが、ゲームでルノースポールの良さを体験して、実車でのドライビングに関心を進めてくれる人がいたら嬉しいなと思っています。
’73アルピーヌ1600S等もゲーム内で入手できるのでどんな形容がされどんな評価を得ているか楽しんでみます。実車への想像力を膨らませながら。

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