トム ヨシダブログ


第706回 続・クルマとの対話が楽しい

705回 クルマとの対話が楽しい』を読まれた方から、「4輪操舵車の場合はどうなんだ」という話があった。第349回 4コントロール 同位相でも触れているけど、改めてメガーヌRSに搭載されている4輪操舵システム、4コントロールのコーナリングについて自分の経験を。

ルノー・ジャポンから借りているメガーヌRSトロフィーには4輪操舵装置である4コントロールが備わっている。高価な装備の目的は、前輪操舵車がコーナリングする際に起きる可能性のある前後タイヤのグリップの不均衡を是正するためだ。

前回説明したようにターンイン直後や高速コーナリングではクルマの向きを変えるために前輪が猛烈に働いている。特にアウト側前輪。タイヤが働くということは路面との間にズレが生じ、簡単に言えばそれがそのままタイヤのグリップの増加につながる。一方の後輪は他力本願的に遠心力を受けるまで路面とのズレを生じないから、どうしても前輪に比べるとグリップが不足がちになる。前後輪にグリップの差が生まれるとクルマがバランスを崩す可能性が高まる。それを補おうというのが4輪操舵の思想だ。

もちろん、だからと言って前輪操舵車の旋回特性が4輪操舵車に全面的に劣るかというとそんなことはない。100年以上も前から馬車の系統を引き継ぎクルマは前輪がステアするのが当たり前だった。現代の前輪操舵装置、例えばダブルアクシスストラットなど完成の域に達していると言ってさしつかえない。繰り返しになるけど、クルマが曲がらないのは運転手が曲げ方を知らないだけなのだ。

改めて簡潔に言えば、4輪操舵装置はクルマを曲げるということに対してフールプルーフ思想を実現したものだと言える。

さて、メガーヌRSトロフィーの4コントロールはある速度で後輪のステアが逆になる。低速域では後輪は逆位相に、高速域では同位相に変位する。

706-1
主に低速時
4輪操舵車逆位相コーナリングでのタイヤの軌跡
 
現実にはあり得ないけれど視覚的な理解のために

それぞれに目的がある。後輪が逆位相で転舵した場合、舵角が同じだとすると(そんなことは現実にはないけど)後輪は前輪の軌跡を踏みながら転がる。つまり理論的には内輪差がなくなる。車両間隔がつかみやすくなる。後輪もクルマの向きを変えるから小回りが効くことになる。

実際のところはどうか。湖西道路を降りてからわが家へ向かう途中に十字路を左折する。変形の交差点で左折は鋭角に曲がることになる。ある時メガーヌRSトロフィーと以前借りていたルーテシアRSでは明らかにハンドリングが異なることに気が付いた。どこが違うかと言うと・・・。
引手でステアリングホイールを回すので左手を時計の11時あたりに持っていって、それを7時くらいまで引き下げる。違いは、ルーテシアRSの場合は手を引いてから1拍ぐらいホールドする間があったのだけど、メガーヌRSトロフィーの場合は7時まで引いたとたんに戻し始めないとイン側に巻き込むような挙動を見せたのだ。ステアリングホイールを引く速度を速めると7時まで引く必要がない場合もある。腰で感じるリアのロールに起因する横Gが少ないから、4コントロールがクルマのコーナリングに積極的に関わっているのがわかった。


メガーヌRSでYRSトライオーバルFSW走る。4コントロール逆位相が見てとれる。

 

706-3
高速走行時
4輪操舵車同位相コーナリングでのタイヤの軌跡
 
同位相の場合は旋回中心があいまい
クルマ任せになるけど
クルマが平行移動する感じ
 
あくまでもイメージです

高速域で後輪が同位相にステアするのはクルマを安定させることが第1目的。高速で走っている時にステアリングを切る。高速だから舵角のついた前輪には比較的大きなズレが生じる=前輪のグリップが極端に高まる≒後輪のグリップは低いままではクルマがバランスを崩す可能性が高い。具体的に言えば、急なステアはオーバーステアにつながるはずだ。
そこで後輪を同位相にステアさせることにより前輪に舵角がつくと後輪にも舵角がつき、後輪に遠心力がかかるのを待たずに後輪のグリップを前輪のそれにみあった大きさにしてバランスをとる。換言すれば本来前輪駆動車では他力本願的に後輪に遠心力が働くのを期待するしかなかったのを、自立本願で必要なだけのスリップアングルを手に入れることができるようになり4本のタイヤでのコーナリングを実現できることになる。

大津の自宅に最初のメガーヌRSを配車してもらい初めてFSWに向かった時のこと。新名神の草津ICから東に向かうと高速道路にしては曲率の小さなコーナーがひとつある。登りの左コーナーでこれまた高速道路にしては大きめのカントがついている。
初めてのメガーヌRSだったが少しばかりオーバースピードでターンイン。どんな場合でも一発でステアリングを回さずに探りながら切り足すのだけど、いつもなら切り足していく過程で腰で感じる横Gが増えるはずなのにそれがない。横Gが抜けたと言うか、ある程度ステアリングを切った段階でクルマが旋回ではなく、何と言うか、円運動をしながら平行移動したと言うか。横Gが増えなかったのには戸惑ったけど、よくよく考えればアウト側前後輪の負担も増えなかったのでこれが4輪操舵が目指すところなのだと納得。逆に、このコーナリングを自分の手柄だと勘違いする人が出なければいいなとも思った。

ということで最後に一言。

自動車技術の進化はめざましい。人間は昔に比べれば安直にクルマを運転できるようになった。クルマの性能に助けられて運転している人も多いはずだ。でも今までもこれからもずっと、クルマを手放しで運転できるわけがない。やはり我々の生活を豊かにしてくれるクルマに畏怖の念をいだき、自分も運転を上手くなろうという気持ちを持つことが大切ではないかと改めて思う。



第705回 クルマとの対話が楽しい

クルマの機能は加速、減速、旋回の3つだけ。そのうち加速と減速はクルマが直進状態にある時に性能を発揮しやすいことがわかっている。逆に旋回中のクルマの加減速には大きな制約があることも周知の事実。ということは、クルマはそもそも旋回が苦手なんだ、と言えるかも知れない。という前提で原因と対策を考えてみる。

705-1
旋回しているクルマの4本のタイヤの軌跡

前輪にステアリング装置がついているクルマがコーナリングをする時、その旋回中心は後輪の車軸の延長線と左右前輪それぞれの車軸の延長線が交わる点になる。ステアリングを切るとまずフロントが向きを変え始め後輪がその跡を追うが、旋回中心との位置関係で内輪差が生まれる。舵角が大きければ大きいほど内輪差も大きくなる。クルマがコーナリングを終えた時、最終的に最も長い距離を転がったのはアウト側の前輪。4本のタイヤのうち最も働いたことになる。これが第1の伏線。
図のようにクルマがコーナリングしている時、遠心力が働きクルマはコーナーの外側にロールし荷重はアウト側の前後輪に大きくかかっている。速度を上げれば上げるほど遠心力が大きくなるからアウト側前後輪への負担はますます増える。運動エネルギーは上昇した速度の二乗に比例して大きくなるから、クルマの向きを変える役割りをほぼ一手に引き受けているアウト側前輪の負担は他の3本と比べものにならないほど大きい。第2の伏線。
速度が速ければ速いほど、そして舵角が大きければ大きいほど負担は増すから、アウト側前輪が悲鳴を上げる可能性を無視することはできない。

705-2
アンダーステア発生時の軌跡と前後輪のスリップアングル

ステアリングを切るとまず前輪がたわむ。直進方向に向いていた大きな運動エネルギーの向きを変えるために前輪はたわみ、路面とズレながら回転し徐々にクルマの向きを変え始める。この時タイヤの向いている方向と実際にタイヤが進む方向、正確に言えばホイールの向いている方向と実際にタイヤが進む方向のズレを生じる。ホイールが転がる方向に対するタイヤのズレをスリップアングルと呼ぶ。遠心力が働くからタイヤは本来の向きより外側に向かって転がり続ける。やがて前輪に遠心力が働き始めれば、遠心力もスリップアングルを増加させる源となる。
一方ステアリングを切った瞬間にはまだ後輪には遠心力が働いていない。後輪にはステアリング装置がついていないから後輪と路面のズレ=スリップアングルは遠心力に頼らなければ生じない。つまり、ある瞬間には前輪にはスリップアングルがついているが後輪にはそれがついていない、もしくは前輪のスリップアングルが後輪のそれより極端に大きいという状況が存在するということになる。

ここで注意すべきなのが、タイヤが路面との間にズレを生じた場合、あるところまではズレの増加がグリップの増加につながる点だ。だからタイヤにスリップアングルがつくことを否定する必要は全くない。タイヤのグリップ自体は向上するのだから。問題になるとすれば4本のタイヤそれぞれのスリップアングルの大きさだ。

もしコーナリング中のクルマの前後輪のスリップアングルの大きさ=タイヤのグリップに差があれば、前輪>後輪あるいは前輪<後輪を問わずクルマがバランスを崩しやすくなるのは明らかだ。バランスを崩さないまでも、図のように何らかの理由で前輪に過大なスリップアングルが発生してアンダーステアに陥った場合、グリップが大きくなってない後輪は働いていないのだからコーナリング速度自体が速くない。サーキットを走る時にアンダーステアを出してはだめだと言われる所以だ。

自動車学校で「急ハンドルは駄目ですよ」と言われるのも、前輪に比べてグリップが低くなった後輪が引き起こす不測の事態を避けるためだ。

さて、クルマが大なり小なりアンダーステアに陥る過程がわかった。クルマが曲がる時に常に大きな負担を負っているアウト側前輪が悲鳴を上げて役割を果たせなくなったのが原因だ。ではどんな操作をしたのか。大きく分けてふたつ。
ひとつはターンインの時に俗に言う『バキ切り』、一瞬にして大きな舵角を与えた時。ふたつ目はブレーキングで前輪に大きな荷重がかかっているのにステアリングを切った時だ。どちらもアウト側前輪のグリップが無限だと勘違いしている操作だ。運動エネルギーの方向を変えるには全くもってふさわしくない。

結局のところ、加速と減速についてはクルマ任せでも構わないが、ことクルマを曲げることに関しては4本のタイヤの使い方を正しく学ぶべきだろう。タイヤの路面を捕まえる力には限界があるのだから、練習して工夫して限界を越えずに限界を高める操作ができるようになれば、本来クルマが苦手であろう旋回の次元を上げられると言うものだ。クルマ固有の旋回性能をどれだけ限界近くまで引き出せるかは乗り手次第だと言える。

折に触れ、個人的に『発進から停止まで前後輪のスリップアングルを合計した時にそれぞれの和が限りなく等しい走り』を目指していると言ってきた。クルマを安全に速く走らせる唯一の方法だと思うからだ。長い間クルマと対話してきて導き出した結論だ。

705-3
コーナリング特性3態

ブログの702回に登場してもらったKさん。改めて極端に冷たいウエット路面のYRSオーバルスクールFSWに参加した彼の感想を紹介したい。

「トレイルブレーキの1なんかはまさに中低速コーナーのコーナリングスピードを上げるには必須だし、フルブレーキの練習も大いに役立ちました。ドンブレーキのやり方を誤解しているところがありました。何よりも横乗りでのコーナリングは、FF車を早く走らせる為のベストな解を体感させていただいたと思っております、まさに私が求めている運転技術でした」。

あの日。半径22m直線60mのYRSオーバルFSWでトレイルブレーキングの練習をしていた時。Kさんの走りを見てふたつのことに気が付いた。ひとつはスロットルオフが奥でブレーキングが強いからターンインまでに車速が落ちすぎるのとターンインの瞬間の姿勢が前のめり。もうひとつはトレイルブレーキング中の踏力が強いのだろうブレーキを引き摺っている間に失速すること。路面が滑りやすいというのも影響しているのかも知れないから、Kさんを助手席に『前後輪のスリップアングルの合計が均等』な運転を目指す操作を見てもらうことにした。
・YRSオーバルFSWはインベタでの練習だから180度コーナーの後半120度くらいを積極的にイーブンスロットルを使ってボトムスピードを上げる。
・立ち上がりで瞬間的にステアリングを戻しできるだけ手前でフルトラクション。到達速度を速めスロットルオフを遅らせずに右足をブレーキペダルに。
・パッドとローターが触るか触らないかの位置を探りわずかに抵抗を感じたらそのまま速度を落とさずにターンイン。
・ステアリングホイールを手のひらの摩擦で回すように慎重に。最初の舵角はごく小さく徐々に大きく。
・右足の位置はそのままで赤いパイロンの3本目ぐらいまでトレイルブレーキング。前輪のインリフトがないからフロントが逃げることはない。
・ブレーキを残しつつ探りながらステアリングを回す。180度コーナーの最初の3分の1に達しようという頃リアが穏やかに流れ始める。
・右足をスロットルペダルに戻し少しだけ開けてリアを落ち着かせてからステアリングを切り足すと再びリアがアウトに出るからスロットルオン。
・これが目指す挙動。ゆっくりごくわずかにスロットルを戻せば舵角が一定でもリアにスリップアングルがつく。
・4輪ともアウトに流れる兆候がを感じたらステアリングホイールを持つ手に少しだけ力をこめてラインをタイトにする。
・微妙なステアリングワークとごくわずかでゆっくりなスロットルのオンオフでクルマは円運動を続ける。
◎舵角がついている駆動輪である前輪のスリップアングルが過大にならないようにしながら、同時にではなくてかまわないので後輪にも前輪と同様のスリップアングルがつくように十分な遠心力を受けられる速度を維持した結果だ。

KさんのルーテシアRSは明確にフロントが逃げるアンダーステアにもズルッとリアが出るオーバーステアにもならずインベタのラインも外さずにコーナーを回ったが、厳密に言うと実は穏やかで微妙なアンダーステアとオーバーステアを繰り返しながら円運動をしていたのだ。それをニュートラルステアと呼ぶべきかどうかは別にして、FF車であろうとアンダーステアでしかコーナリングができない訳ではない。おそらくこれをKさんは探し求めていたのだと思う。

4輪がコーナーのアウト側に流れながら狙った通りの軌跡をたどりクルマが前へ前へと進む。前後輪の流れる量が最終的に同じになるように操作すれば、クルマはバランスを崩すこともなく我々が想像するよりも高い速度でコーナリングをすることが可能だ。それを実現するためにも、前後輪のスリップアングルを意識することが大切になってくる。

そんな訳ですから、YRSオーバルスクールFSWでタイヤのスリップアングルを意識しながら走ってみてはいかがでしょう。ご参加をお待ちしています。
・2月11日(土)開催 YRSオーバルスクールFSW開催案内へのリンク

 

 

 

 

※ 内輪差の話が出たついでに。
ニュースで知ったのだけど左折する時、いったん右にステアリングを切ってから左に曲がる迷惑な左折方法があって『あおりハンドル』と言うらしい。ガードレールとガードレールの間に入るような左折の場合はクルマの側面をこすりそうな感じになり、そうしたくなる気持ちもわからないではないけど、右に切るのはやめたほうがいい。自分が『バキ切り』をするので内輪差を少なくするためにいったん右に振らざるを得ないのだ、と告白しているようなものだ。最初の舵角を少なく徐々に切り足していけば、あるいは速度を落とすかすれば解決するのだから。
交差点に立って他人のステアリングワークを観察するのも面白い。まずほとんどの人が探りもせず躊躇しないで一気にステアリングホイールを回している。パワーステアリングのない時代にはできなかったことだ。自動車技術の発展が人間を油断させているひとつの例と言ったら言い過ぎか。

 


第704回 待望の

今年初めて沼津港まで足を延ばした。毎月1回はおじゃましている沼津市場前のむすび屋さん。
寒い時期なので海老天丼をいただいた。カウンターの向こうでパチパチと音がする。間もなくして熱々、プリプリの海老が5本乗った天丼が。追加でかけられるタレガついているのも嬉しい。

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2月にまたおじゃまします・4



第703回 忘れてた

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2023年1月13日
9時47分
今年初めての富士山を御殿場市山の尻から仰ぐ
やはり暖冬なのかしらん

 

127-11
2017年
1月7日の富士山を御殿場市山の尻から仰いだ
まだ周囲に人工的建造物はない



第702回 嬉しいね X 2

2020年からポルシェクラブ東京銀座の依頼でドライビングレッスンを開催している。昨年はFSWの駐車場でオーバルレッスンと散水車で水を撒いてのドリフト練習、それと筑波サーキットコース1000でイーブンスロットルとトレイルブレーキングの練習をした3回。カリキュラム自体はユイレーシングスクールのそれに準じるものだけど、ポルシェ乗りに向けてプラスアルファも加味している。
今年は4回の開催を予定していて1回目はFSWの駐車場でのYRSオーバルロングが舞台。ドライビングポジションの確認に始まりブレーキペダルの踏み方、ステアリングホイールの回し方の説明、イーブンスロットルとトレイルブレーキングの練習をした後は全開で走りっぱなし。参加した人全員がふだんはなかなかできない愛車の全開走行をを堪能していた。

702-1
あれこれ説明するのだけれど
参加された方は真剣そのもの
聞く方の熱意が伝わり説明に力が入る

702-2
全ての走行が終わればこの通り
「先生は真ん中に!どうぞどうぞ」
それではと
和気あいあいのクラブミーティングです

 

それはそうと、朝座学を始めようとすると会長のFさんが「トムさん ちょっと待って。プレゼントがあるので」 と。 ついぞプレゼントなどもらったことがないのでドギマギしているうちに渡されたのが写真の人形。 嬉しいね。なんか照れくさいけど。

702a
ちゃんと包装がしてあって

702b
可愛らしいレーシングドライバー
クルマのウインドウに吸盤で取り付けるタイプかな

702c
レーシングスーツにはちゃんと『TOM』の名前入り
ありがとうございました
クラブ員のみなさん

 

翌日は同じコースでYRSオーバルスクールFSW。遠路はるばる神戸からKさん、大津からTさんが来てくれました。感謝です。

702-3
左からTさん、ワタクシ、Kさん
朝一で写真を撮っていたら雨が
結局最後まで路面はウエット
それなりに滑ったから大いに収穫はあったけど

 

帰宅してパソコン立ち上げたらKさんからのメールが届いていた。嬉しいね

トム先生
本日はありがとうございました♪ 久しぶりに参加させていただきましたが、やはり目から鱗が多々ありました!
トレイルブレーキの1なんかはまさに中低速コーナーのコーナリングスピードを上げるには必須だし、フルブレーキの練習も大いに役立ちました。ドンブレーキのやり方を誤解しているところがありました。
何よりも先生の横乗りでのコーナリングは、FF車を早く走らせる為のベストな解を体感させていただいたと思っております、まさに私が求めている運転技術でした。
また、天候はあいにくの雨でしたが、スリッピーな路面を出来るだけハイスピードで抜ける経験は一般道ではリスクが高すぎて出来ないので、今日はとてもラッキーでした。また参加させていただきますので、その折には宜しくお願い致します。先ずはお礼まで!


第701回 続・運転を見直してみませんか

『 運転している自分を後ろから見下ろしているもう一人の自分がいて、そっちが本当の自分で、やらないほうがいい操作をしたり横着な運転をしたら後ろからパシッと運転している自分の頭をはたいてやる。そんな運転を目指して下さい(笑) 』。 スクールでそう話すのは運転を俯瞰して客観性を保つことが大切だと思うからだ。

かく言う自分はどうなんだ、という自問自答が常にあった。3年前に安全運転講習を受講したのも、古希を前にして自分の運転を客観視したかったからだ。

ただ、最初に受けたブラッシュアップ講習の申込みに行った時に窓口で、2017年に始まったブラッシュアップ講習は本来高齢者向けのカリキュラムではなく、『 運転免許をとってから自分の運転を振り返ったことのない人を対象にしたもの 』で、高齢者が受けてはいけないことはもちろんないけれど、ブラッシュアップ講習の対象は運転免許証を持っている全ての人だと教わった。
確かにそうだ。費用と時間はかかるけど免許証を持っている人全てが受講すれば、個人間で差がある運転意識の共通化につながるだろうし、あいまいでいいかげんな運転癖が減り社会全体の運転レベルが上がる可能性がある。交通事故の減少にも寄与するはずだ。ただ残念なことにブラッシュアップ講習を行っている自動車教習所は現在でも37都道府県で144ヶ所しかない。※滋賀県にはまだ皆無 (驚)

こういったシステムがもっともっと増えて料金も下がり、誰もが気軽に受講できるようになるといいのだけど。
以下は過去に受けた安全運転講習に触れたバックナンバーです。運転を見直すきっかけになれば幸いです。

392-3
ブラッシュアップ講習

第392回 ブラッシュアップ講習 (1)
第393回 ブラッシュアップ講習 (2)
第394回 ブラッシュアップ講習 (3)
第396回 ブラッシュアップ講習 (4)

 

508-14
Objet講習(滋賀県警の場合)

第507回 運転技能自動評価システム
第508回 続・運転技能自動評価システム
第509回 続々・運転技能自動評価システム

 

547-1
高齢者安全運転診断サービス

第547回 またまた適正検査
第552回 結果は ⁇ またしても ‼
第553回 高安診の診断結果の1
第554回 高安診の診断結果の2
第555回 高安診の診断結果の3
第556回 高安診のその後

滋賀県警のObjet講習は65歳以上が、高齢者安全運転診断サービスは文字通り高齢者が対象だけど、ブラッシュアップ講習は中勢自動車学校の水谷さんが言うように年齢に関係なく自分の運転を見直したいという人に開放されている。
最近では愛知県のJAFがスタッフが受講者のクルマに同乗し車載ビデオを撮って後日運転を解析するということを始めているようだけど、試験的な開催のようで公にはなっていない。全国のJAFではドライバーズセミナーシニアコースというプログラムがあるようだけど、いかんせん開催日が極端に少ない。現実問題としてまだまだ自分の運転を検証する機会は限られている。

安全運転講習が普及して楽しみながら自分の運転を振り返れるようになるのが望ましいのだろうけど、その前に自分の運転を見直してみようという気持ちになることのほうが先なのかな。手前みそだけどユイレーシングスクールを活用してくれればこの上なく嬉しい。



第700回 運転を見直してみませんか

ある日のスーパーマーケットの駐車場。開店時間を過ぎると続々とクルマがやってきて瞬く間に駐車場は満杯になる。商業施設の駐車場では入口からできるだけ遠くにクルマを止めて歩く距離を稼いでいる。と言ってもわずかだけど。(笑) で、歩きながらいろいろな光景に出くわす。

真新しい白の軽トラックがやってきた。おじいさんが運転している。目の前を通り過ぎると入口の近くに空きスペースがないか探すように走り続けている。空いているところに止めて歩いたほうが健康的なのにと思いつつ見ていると、発進しては止まり、止まっては発進するのだが、どうも動きがぎこちない。発進する時には急にエンジン音が高まりテールスクワットするほどヴワッと出ていく。その直後、見事にスロットルは閉じられ加速し続けることはない。しかし止まる段になると、ギユッと止まるようにノーズダイブしながら急減速する。下がったフロントが「お釣り」をもらって跳ねるほど。とにかく動き始めと止まり際が急と言うか激しい。

想像するに、スロットルペダルにしてもブレーキペダルにしても踏み始めのストロークが大きすぎる。それぞれのペダルに足を乗せて一拍してから踏みこむのではなく、踏むために足を動かす際に 「ここまで踏み込むのが当たり前」 の運転を日ごろからしているように感じる。オンかオフの操作をする習慣が身についているのだろう。足を持ち上げて、つまり床から完全に足を放してペダルを踏みこむ人に見られる傾向だ。

正直言って、クローズドコース以外でこういう運転をする人がいると知ってかなりショックだった。

この日この高齢の男性はひとりで来られていたけど、時には同乗する方もいるに違いない。本人は気づかなくても、過去に家族や第三者が発進減速が激しすぎるのでは、と伝えることはできなかったのかなと。あの運転の延長には高まる事故の可能性しかない。経験的にそう思う。事故を起こさなければ、それはたまたま偶然に危険を回避できていたに過ぎない。それほど危なっかしい運転だった。

700

※写真と本文は関係ありません

 

高齢者の運転を客観視して、その事実を本人が自覚する方法はないものだろうか。

高齢者の交通事故増加が叫ばれて久しい。マスコミによる増幅分も含まれていると思うけど、「アクセルとブレーキの踏み間違い」、「ハンドル操作の誤り」、「前方不注意」、「判断能力の低下」 と高齢者は運転能力が劣っているかのような表現があふれる。記事を書いた記者も現役世代もやがて歳を取るというのに、だ。

けれど、高齢者にも落ち度は確かにある。歳を重ねてきた自信から自分は間違っていないと思い人の話を聞かない。だから周囲は高齢者に直言することを避けるようになる。そんな高齢者の周りにはおそらく、この場合で言えば急発進が危険なものだと認識している人もいないのだろう。結局、危険な状況が見過ごされたまま時は過ぎていく。

高齢者の運転を客観視して、その事実を本人に納得させる方法はないものだろうか。

昨年5月から始まった75歳以上の高齢者を対象とした運転技能検査。さかのぼる過去3年間に事故につながる違反をした人が対象で、5項目の実技テストに受からないと免許証の更新ができないというもの。ここに愛知県のデータがあるが、それによると2022年5~11月で6,600人がテストを受け25%が不合格だったという。高齢者の何割が事故につながる違反をしたかがわからないので絶対数はわからないけれど、違反歴のある人の4人に1人は運転技能に問題があると推測できる。運転技能検査の話を聞いてから気にはしていたけど、予想していた数字より大きいので驚いた。

 

話は変わりますがこのブログに目を通された方は、ぜひ貴方のスロットルペダルとブレーキペダルの踏み方を次のような方法で試してみて下さい。年齢には関係ありません。ペダルを踏む時は必ず踵を床につけておいて下さい。できれば同じ踵の位置でスロットルペダルとブレーキペダルと踏み換えられるような踵の位置を探してみて下さい。同じ踵の位置でスロットルペダルを踏むのが難しい場合は右足の足刀で踏んでみて下さい。右足のつま先の動きが直線的ではなく円弧を描いているか確認して下さい。腿ではなくふくらはぎの筋肉を使ってつま先を動かしているか感じてみて下さい。どうしても違和感があるのならそれまで通りの方法に戻せばいいのです。一度だけ、踵を意識して、踵を床につけてペダルを踏むと何がどうなるかの確認をしてほしいのです。

それと、周囲にクルマを運転する高齢者がいらっしゃる場合は、貴方自身にとっても将来の課題なのですから、横に乗ってどんな操作をしているか見てあげてはどうでしょう。一緒に危険を避ける操作を模索することはできない相談でしょうか。

 

クルマは白モノ家電とは違います。家電は動きません。しかしクルマは運転者の意思に従い自由に動き回ることで役割を果たします。ですが、習慣とは恐ろしいもので過去にできた、前にできたことは再度できると思い込み、パンを焼くのと同じような感覚でクルマを運転しているかも知れないのです。
運転はクルマという道具を動かす全人格的な行為です。そこが肝心です。動かなくても役に立つトースターのダイアルを回すのとは違います。ですから、運転操作を検証するのは年齢を問わずクルマを運転する人全てに必要なことだとユイレーシングスクールは考えています。



第699回 YRSオーバルスクールのススメ

謹賀新年    ユイレーシングスクールの24年目が始まります。

さて、クルマの機能は加速、減速、旋回の3つだけ。クルマを操る人間の操作はアクセル、ブレーキ、ステアリングの3つだけ。理論上はこの3つと3つがうまく連動してくれればクルマは操縦する人間の思い通りに動いてくれることになる。
ところが厄介なことに、往々にして人間が行う操作がクルマさんがやってほしくない操作である場合が多い。特に速度の高い時に起こりがちだ。要するに人間の考える速さと、クルマさんが速く走れる状態の間にズレが起きるからだ。
そこでユイレーシングスクールは、加速減速旋回が連続する、つまりアクセルブレーキステアリングを次から次へと繰り出さなければならない状況で、まずやらない方がいい操作とやった方がいい操作の仕分けをやるためにオーバルスクールを考案した(もっともオリジナルはジムラッセルレーシングスクール上級者クラスの追いかけっこだが)。

オーバルコースではイーブンスロットルとトレイルブレーキングを駆使してできるだけ速く周回する。いち方向にしかコーナリングしないオーバルコースでは加速減速旋回で発生する加速度を感じやすい。反復練習をするうちに「今のは良かった、今のは駄目だった」と連続して検証できる。ユイレーシングスクールがオーバルスクールを勧めるゆえんだ。

クルマが最も嫌がるのは、人間がついつい犯してしまう操作が重なること。加速、減速、遠心力の加速度を感じることができれば、最終的にクルマさんの向いている方向と運動エネルギーの方向を一致させることができる。一致させる前提で運転をすればクルマがバランスを崩すことはないから、走行中の安全率を高めることができるし、速く走ろうと思えば速くも走れる。

 

イーブンスロットルとトレイルブレーキングは運転操作の基本中の基本です。このふたつを安全な場所で日常ではできない速度で反復練習するうちに、クルマが動く仕組みが理解できるようになり間違いなくドライビングポテンシャル=運転力が高まります。クルマを思い通りに動かす練習を始めてみませんか。

次回YRSオーバルスクールFSWの開催は1月15日(日)と2月11日(土)です。詳しくは開催案内をご覧下さい。
・YRSオーバルスクールFSW開催案内へのリンク

YRSオーバルスクールFSW:半径22m直線60mのオーバルでトレイルブレーキングの練習

YRSオーバルスクールFSW:半径22m直線130mのオーバル車載映像 ルーテシアRS

YRSオーバルスクールFSW:半径22m直線130mのオーバル車載映像 メガーヌRS

YRSオーバルスクールFSW:半径22mのコーナリングを内側から

YRSオーバルスクールFSW:半径22m直線130mのオーバル外撮り



第698回 ユイレーシングスクールは満23歳

1999年12月8日に埼玉県は桶川スポーツランドで産声を上げたユイレーシングスクール。先日のYRSオーバルスクールFSWロンガーで23年目の活動は全て終了。今年、何事もなく延べ30回、32日に渡るドライビングスクールを開催できたことに安堵しているとともに、参加して下さったみなさん、スタッフ、ユイレーシングスクールを応援してくれているルノー・ジャポン、エンジン、ポルシェクラブ東京銀座に感謝の気持ちでいっぱいです。

YRSオーバルスクールFSW 8回
YRSオーバルスクールFSWロンガー 1回
YRSドライビングワークショップ 3回
YRSドライビングワークアウト 1回
YRS筑波サーキットドライビングスクール 2回
YRS鈴鹿サーキットドライビングスクール 1回
YRSツーデースクールFSW 2回
YRSオーバルレースFSW 5回
エンジンドライビングレッスン 2回
ポルシェクラブ東京銀座ドライビングレッスン 3回
アルピーヌドライビングレッスン 2回

まだユイレーシングスクールを体験していない方はぜひ来年遊びに来て下さい。クルマの人間能力拡大説をひも解きます。

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今年最後の座学

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今年最後のリードフォロー

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今年最後のミーティング

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今年初めてのラップタイム計測

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最後だから全員こっちを向いてライト点けて下さ~い
 
クルマに乗ってラジオを聞いてなかった2人が点灯なし

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2日続けて参加のOさん

697-7
2日続けて参加のSさん

 

どなたさまも良いお年をお迎え下さい。



第697回 YRSドライビングワークアウト

ユイレーシングスクールとしての新しいカリキュラムを実施した。題してYRSドライビングワークアウト・アドバンストコーチング。

この12月で23年目の活動を終えるユイレーシングスクール。過去の経験を踏まえて一歩も二歩も進んだカリキュラムを模索してきた。もっとこちらが意図することを効率良く正確に伝える手立てを探していたのだけれど、スタッフYが見つけてきたGセンサーを手にして腹が決まった。これがあればアドバイスを口頭だけでなく受講者の視覚にも訴えることができるだろうと、「あなたの運転を科学します」を副題にしアドバンストコーチングの名(Yが名付け親)を付した。

コミュニケーションの時間を十分に取りたいから定員を12名にしぼった。その分受講料が高くなってしまったので果たして申し込みがあるか不安ではあったけど、結果的には8名の申込みがあった。

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この日集まったのは8名8台
さまざまなクルマが富士山の元に

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いつもの座学はそこそこに
まず運転の基本
正確な操作の源である
ドライビングポジションの話と
検証の仕方の説明

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スタッフYのクルマを借りて定員乗車でデモ
クルマの動きに身体が翻弄されてないか確認してもらう
 
お尻の後ろに空間を作らないように奥深く座って
膝を開いて下っ腹に力を入れて顎を引いて
そして・・・

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「こんなこと考えたことがなかった」とは同乗した人の声
 
これは好評だった
参加した人はクルマと一体になって
クルマと同じ速度でロールし
クルマと同じ量だけロールすることを覚えたはずだ
ステアリングワークの正確さが増したはずだ

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ドライビングポジションの方向性が見えてきたところで
教室に戻り
 
ブレーキング練習のために
ブレーキングのXと〇を録画した
YRSオリジナルビデオを見てもらって
イメージ作りを

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聞いてみると
 
Xと〇違いはわかるけど
実際にどういう操作をしたらいいかとつながらない
 
という声が

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なので
スタッドレスタイヤを履いているスタッフYのクルマを借りて
 
タイヤのグリップが低い分
クルマの挙動がよくわかるから

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いいブレーキと悪いブレーキを実際に見てもらう
 
今やった操作はこうなので×
今度は〇の操作をします
クルマの姿勢変化を見ていて下さい
リアが伸びずにフロントが沈みます

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今回
とりつけ方はまだ試行中だけど
とりあえず動かないように
Gセンサーを水平方向に固定

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参加者全員にできるだけ短い距離で減速する
できるだけ大きな減速Gを発生させるをテーマに
ブレーキングしてもらう
 
だから
ABSがついていないクルマだと
たまにはこんなシーンも

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67年製のクルマもABSはなし
それでもスレッショルドブレーキングができないわけではない
 
タイヤロックするとわずかにリアが流れる
オーナーはリアブレーキが片効きなのをご存知だった

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全員のブレーキングでのマイナス加速度の測定が終わり
教室へ戻ってモニターに
 
このグラフの伸び方はこうだよ
グラフの本数が急に増えているよね
ということは・・・と説明

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コースに戻りドライビングポジションの確認を兼ねてスラローム
 
ステアリングを切り返し続けるとロードホールディングは低下する
ステアリングを戻して戻した分だけ加速して
スロットルを閉じてステアリングを切れば
スラローム区間全体の通過速度を上げることができる

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ドライビングポジション、ブレーキング、スラロームで基本を押さえたから
舞台を半径22m直線160mのYRSオーバルFSWロンガーに
 
最初にリードフォローで
インベタのラインとアウトインアウトのラインを
徐々にペースを上げながら

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リードフォローのコツは
何も考えずに前のクルマの真似をすること
車間距離はもっと近いほうがいい
 
前のクルマのリアウインドウを通して
その前を見て運転する

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YRSオーバルFSWロンガーを走り込んだところで
再度Gセンサーを取り付けて測定し教室に持ち帰り
全参加者の縦Gと横Gの立ち上がり方を検証してアドバイス
 
こうなっているということは・・・
これは・・・しているから
これはいいねできている

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スロットルブレーキステアリングの操作で
クルマの向きと運動エネルギーの方向を一致させているか
対角線の荷重移動が起きていないか
確認したところで体力測定
 
ルーテシアⅢRSのOさんが光電管を切ります

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100分の1まで計測し
コントロールラインを通過するごとに
ラジオでラップタイムを伝えます
周回ごとにタイムが縮まれば〇
 
メガーヌⅢRSのSさんが光電管を切ります

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Oさんは5、6、7、11月のYRSオーバルFSW
今回のYRSドライビングワークアウトFSW
そして翌日のYRSオーバルスクールFSWロンガーにも参加
 
Oさん来年も遊びに来て下さい

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Sさんは
4月のYRSオーバルスクールFSWとYRSドライビングワークショップ連荘
9月のYRSオーバルレースとYRSオーバルスクールFSW連荘
10月のYRSツーデースクールFSW
今回のYRSドライビングワークアウトFSW
そして翌日のYRSオーバルスクールFSWロンガーにも参加
 
Sさん来年も楽しみにきて下さい

 

参考のために参加した方に感想を聞いた。初めて開催したYRSドライビングワークアウト・アドバンストコーチングがどのように受け入れられたか、寄せられた感想文から抜粋してお届けする。

Mさん:今回のレッスンは大変良かったです。
自分のイメージしていた走り方がどのようにデータとして表現されるのか期待して参加しましたが、想像通りでした。やはりイメージとデータには違いがありました。
つまり車を上手く乗りこなしていないことが分かった訳です。今までのレッスンではトムさんによる言葉でのアドバイスのみでしたので、例えば、「タメを作る」とかのアドバイスでもトムさんの意図するタメと私が理解するタメは同じ言葉でも違うことが分かったりします。データの見てコメント頂いたときに気づきました。そうすると恐らくトムさんの言葉でのアドバイスを頂いただけでは、認識違いのままになってしまうケースも多々ありそうです。このあたりが今回の収穫でした。

Wさん:良かった点
・自分の運転操作をGセンサーの画面を通じて客観的に確認することができた
→たまたまかもしれませんが、いつも座学で説明されている事が自分なりにできていることがわかって少し安心しました。
→GoPro等で撮影した車載動画と組み合わせて確認できると更に面白いかなと思いました。
・台数が少ないため、指導の密度が濃かった。

Wさん:
Gセンサーによる可視化は、
・自分の走り方を知れた点(減速Gと横Gが同時にかかっている等、言い訳できない事実が突きつけられる)、
・Gセンサーを想像することで自分の操作による車の動き(正しく走れているか?)がイメージし易くなった点

Oさん:
スマホアプリによる簡易計測とはいえ、運転を可視化するには十分でした。蹴飛ばしブレーキの方が止まらないのは体験として持っていますが、数値で比較すると納得感ありますね。みなさんの運転と対比することで、何が違うのかではなく、どの程度違うのか。度合いを測れたことが、今回の肝であり、価値なのだと思います。

誤解のないように付け加えますが、MさんもWさんもWさんもOさんも速さから見ればかなり高いレベルにあります。ボクはまだ伸びしろがあると思うのでスクールで褒めることはありませんが、一般的にはスゴイね、となるはずです。ですが参加された方全員がもっとうまくなりたいと思っている点は共通していて、YRSドライビングワークアウトFSWアドバンストコーチングを始めて良かったと思っています。進行上の課題の対策をして、次回は来年4月に開催予定です。