第521回 ユイレーシングスクール + YouTube
2008年に開設したユイレーシングスクールのYouTubeチャンネル
先週アップした動画でその数306本!
クルマの運転にまつわるいろいろなシーンがご覧になれます
こちらからどうぞ ⇒ YRS on YouTube
アップデートが終わってませんが
YRSオリジナルビデオ プレイリスト もあります
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9月
シルバーウィーク真っただ中のYRSオーバルスクールFSW
小山町はすっかり秋の気配
次の日のYRSオーバルレースFSWの朝
朝風呂に入っていると富士山の頂上がうっすらと白い
今年の初冠雪に立ち会えたのは嬉しいかぎり
エアコンは必要なかったけど窓を開けて送風の意味もかねて強風/スイングの冷房に
いつものように座学で始まり
今回はユイレーシングスクールが初めての方が2名
ドライビングスクールで検索して見つけてくれたとか
ユイレーシングスクールに初めて参加される方のクルマをお借りして
オーナーを助手席に乗せてデモラン
ノーブレーキ60キロで22mのコーナーに進入
進入が60キロなら180度コーナーの頂点でも60キロ
まず最初にクルマの走行性能の高さに驚いてもらいます
次いで参加者が半径22m直線60mの小さなオーバルコースで
イーブンスロットルの練習を
ズラリと並んで自分が走っていない時は
他人の走り方からヒントを得ます
今回のルノー仲間は2人
繰り返し小さなオーバルで
走行中いかなる時でも
直進している時もコーナーを回っている時も常に
加速もしない減速もしない状況をつくることのできる
イーブンスロットルの概念を養います
次いで
金魚のなんとかではありません
半径22m直線130mのオーバルコースを周回しながらブレーキタッチを練習します
スロットルは開けずにアイドリングで発進してブレーキペダルに足を乗せ
どこで遊びが消えるか確認してから
エンストする寸前まで踏力を増やし開放の繰り返し
ブレーキパッドがローターに触り始める位置をつま先に覚えさせます
イーブンスロットの練習で60キロ近くなると
アンダーステアを消せない方が出てきます
クルマのせいではなく本人がシートの上で揺れているからで
クルマと一体になって
人間がクルマと同じ速さでロールし
人間がクルマと同じ量だけロールするための
ドライビングポジションの説明もします
ルーテシアⅢRSを駆るHさん
イーブンスロットルを実現するために
ステアリングとスロットルの連携を模索中
トゥインゴGTを駆るIさん
クルマがピッチングしないようにスロットルを
開けすぎないように足りなくないように連続して調整
HさんとIさんが
中心線で測って1周435.8mのYRSオーバルFSWロング
アメリカ流に言うとラージクォーターマイルオーバルを
できるだけ速く走ります
BRZからルーテシアⅢRSに乗り換えたHさん
今回は感想文を送ってくれるかな
同乗走行の時に最初のブレーキングで足が滑ってしまったのは内緒です
足元を撮っているビデオカメラに映ってなければいいけど
Hさんが大きなオーバルの通称「 下のコーナー 」を立ち上がります
ロールしていないように見えるけど
ワイドトレッドが踏ん張っているので
実速度は十分に速い
トゥインゴGTで動力性能に勝るクルマを追い回していたIさん
2008年11月のYRSオーバルレースFSW(当時はジムカーナ場で開催)に
プジョー106で初めて来てくれてルノーのブログも読んでいてくれて
ルーテシアⅢRSを終の相棒に選んだボクに影響されてルーテシアⅡRSに変更
昨年トゥインゴGTに変更するまでのいきさつと感想は
233回 と 430回 に載っています
ぜひ読んでみて下さい
Iさんが大きなオーバル右回りのコーナーを立ち上がる
コーナーの立ち上がりではRRの真骨頂が発揮される
ただでさえリアが重いのに
加速するとさらに荷重がリアの両輪にかかるので
他の駆動形式のクルマと比較して
速度が速くても少ないロールで立ち上がることができるという利点
8月のYRSオーバルレースFSWに続いて参加してくれたMジュニア
Mさんも一緒でした
少し慣れてきたので時々操作が雑になるけど
呑み込みが早いので先行きが楽しみな22歳
今回も父君からのメールが来るかしらん
8月のYRSオーバルスクールFSWを前にMさんからメールが届いた。
『8月16日(日)のオーバルスクールですが、息子がスイスポで参加予定です。私も同伴します。酒の肴にロガーデータを比べることができればと思っています。昼休みに数周程度、私に走る機会をいただけると幸いです』
ロータスエリーゼに乗るMさんに最初に会ったのは2010年3月のYRSツーデースクール。その後もユイレーシングスクールのオーバルレースを含むいろいろなカリキュラムに参加してくれて、かれこれ60回になる。前々から、『息子が免許とったら連れてきますから』と言っていたっけ。他にもエリーゼCupレースに何年も出場したりの走り大好き人間。
当日、Mさんはご子息を助手席に鮮やかな黄色の、初心者マークを貼ったスイフトスポーツに乗って、いつも通りの笑顔でやってきた。運転してきたのはMさん自身がスイフトスポーツに乗りたかったのか、それともまだMジュニアの運転を信用していないからなのかは聞きそびれたけれど(笑)。いい景色。座学では間隔を空けてひとつの机に座って、Mジュニアは真剣にメモをとり、時々ジュニアに話しかけるMさん。ウンウン。
Mジュニアを横に乗せて参加者の前でデモラン
最初にクルマの性能は想像以上に高いことを体験してもらう
その後いつものYRSオーバルスクールのように
走りに走りに走り回り
初めはぎこちなかったMジュニアも
コツがわかったのかけっこうなペースにまで
これは親子対決が見もの
後日、再度Mさんからメール。
『トムさん エリーゼのMです。昨日はありがとうございました。お陰様で息子もより興味を持てたようです。それにしても、若いとは素晴らしいことです。スタッフの近藤さんもぼやいていましたが、嫉妬しますね...
とは言っても、データをよくよく見てみると、色々と問題点があぶり出されてきました。まずは、ラップタイムについて、確かに最速タイムは私よりも 0.02 秒速かったのですが、最速タイムを含む連続した5周の平均値と標準偏差を比較すると、次の通りです。
息子 22.41 ± 0.54 秒
私 21.95 ± 0.07 秒
息子の方はかなりバラツキが大きいことが分かります。
次に、速度と縦Gを比較した図を添付します。ちなみに、 Apple 公認の GPS は適切なフィルタ処理ができていないせいか、速度波形が極端に歪むことがありますので、その点を差し引いてご覧ください。(以前使用していた Apple 非公認の GPS ではこのようなことはありませんでした。)
添付ファイルの図の赤の線がすべて息子のデータです。この図は距離で正規化していますので横軸のタイミングで速度や縦Gを比較するには適しません。したがって、背景のヒストグラム(これは差分を表しています)は無視してください。
速度に関しては、おおよその速度波形の形ぐらいしか見るべきものがありません。トムさんの場合、息子の同乗走行だったので、やはり、加速が少し鈍っています。ちなみに、トムさんのデータで2速と3速を使った場合と3速ホールドの場合を比較させて頂きましたが、加速はほぼ同じですね、これは少し驚きです。また、私のエリーゼと比較してみると、エリーゼの方がボトムスピードが高いのですが、加速は変わらないですね。
縦Gのデータからは、興味深いことが分かりました。下りのコーナーで、息子はトレイルブレーキングができていないようです。課題が明確になりましたので、次回もよろしくお願いします』。
同じYRSオーバルFSWロングを走った時の
Mさんのエリーゼとの比較みたい
ボクがMジュニアを横に乗せて3速を使った時のグラフのようだ
ボトムスピードが遅いMジュニアのほうがトップスピードも速いという驚き
やはり踏んでいるのだろうね
でもコーナリング速度を高く長い間維持することに関しては
まだまだ若いモンには負けない !
ンッ ❓ そういう話ではない?
これを機に、ご子息がクルマの動かし方に興味を持ち、安全にクルマと付き合いながら、クルマと運転を大いに楽しんでくれるといいですね、Mさん。
またお2人で遊びに来て下さい。
コーナリング中の挙動もコーナリング速度もターンイン時の荷重配分にかかっています。
加速、減速、旋回。後荷重から前荷重、そして横荷重へと姿勢変化する間、対角線に荷重が移動しないようにターンインするまでにフロントを拾うのが上手い運転です。換言すれば、減速区間の最後までに踏力を弱め、縦方向に使っているタイヤのグリップを横方向に振り分けやすい状況を作るのが〇です。
※ 大きくしてご覧いただくとノーズの動きがわかります
今度の日曜日には加速から旋回までの手続きを繰り返して練習できるYRSオーバルスクールFSWを開催します。一度オーバースピードでコーナーに入るために姿勢作りに挑戦してみませんか。まだ間に合います。
早朝のピットにFJ1600
FJ1600については
第477回 か
YRS Pages をご覧下さい
[ I love motorsports ]
21年前にアメリカで作ったデカール
YRSドライビングスクール筑波が始まる前に
FJ1600を走らせるためのブリーフィング
Tさんがコクピットに収まる
以下が初めてフォーミュラカーに乗ったTさんが送ってくれた感想文
先日、ドライビングスクール筑波に参加したTです。7月にオーバルスクールで教わったことをサーキットコースでも実践してみたくて、今回の参加を決めました。実際、サーキットコースでも、教わったイーブンスロットルはとても有効で、スクールの合間に体験試乗したFJ1600も、余裕を持ってコーナーに進入できました(私レベルの話しですが)。
実は今回のFJ1600試乗は前に体験された方から「必ず自分のドライブにプラスになるから」と、勧められ、チャレンジする事にしたのですが、実車を目の前にすると、まんまフォーミュラーカー!少し後悔しましたが、いざ運転してみると、意外と乗れる!そしてよく曲がる!さすが速く走るために作られた車だと感心しました。
自分のドライブにプラスになったのかどうかはわかりませんが、一言、おもしろかった〜、貴重な体験をさせてもらいました。スクールの方では、新たにブレーキの使い方の奥深さに触れ、これから工夫してみようと、目標ができたところです。サーキットって、楽しいですね。またお邪魔させてください、ありがとうございました。
Hさんがコクピットに
初めて風の当たるマシンに乗ったHさんは
こんな感想を送ってくれました
フォーミュラーカーに一度は運転したかったのでFJ1600に応募しました。
初めにシート合わせをしましたが、狭い、キツい…エンジンスタート方法、シフトチェンジを教わりました。
午前中のプログラムを終了し、いよいよFJ1600を運転します。FJ1600のシートに身体を入れ、シートベルトは外から締めて貰います。ドライバー自ら締めることはかなり難しいよとスタッフの方が言っていました。ギチギチに締められたのでお尻にスポンジがあるが尾てい骨が痛い…
キルスイッチON、スタートスイッチONにしたがエンジンがかからない…アクセルを少し煽りながらONにしてねを思いだし、再度ONにするとエンジンがかかった♪
1速に入れクラッチを繋ぐとエンスト… 数回同じ事を繰り返していたら、スタッフから2000で繋いでと言われて、2000までアクセルを煽り無事に発進出来ました(笑)
2速、3速と上げて、コースイン!トレイルブレーキ、イーブンスロットルをしながら1コーナーへステアリングを操作し無事に曲がることが出来ます。肩に当たる風を感じ気持ち良いままヘアピンへブレーキをかけますが、惰力が重く減速しているのが良くわからず曲がれそうな所でステアリングを操作し無事に曲がりました。(笑)
1番手だったので壊したらまずいので4000縛りで走行を行いましたが、充分に満足な走行が出来ました。走る直前にトムさんから秘密な呪文を教えて貰いましたが、「主催者の指導方法が良いので」秘密な呪文を使うことはありませんでした。(笑)
最後にこのような機会を作ってくれましたトムさん、スタッフの方ありがとうございました。
Yさんがスタートの準備
6月に続いてFJ1600に乗ったYさんからの感想文
6月にユイレーシングスクールのFJライド1回目で初めてFJ1600に乗るという経験を致しました。1回目の感想は「ズバリ楽しすぎる。刺激的で最高。」でした。自分の操作・車の反応が即時で且つリニアなのが非常に印象的でした。そんなわけで、FJライド2回目のチャンスがユイレーシングスクールから発表された際には、即決で「もう1回乗る!」と決めました。
1回目では「身長が高い私が乗り込めるのか?」「いや、何としても乗り込んでやる」と変に気負ってましたが、今回は筑波コース1000の1~2コーナーでの気持ち良い遠心力を感じることと、最終コーナーでは操作を加え続けて、少しでも車を前に進めることをテーマにして臨みました。
1~2コーナーで遠心力を感じながら車をコントロールすることは午前中に自分の車(ルーテシア3RS)で1コーナーにイーブンスロットルで進入する練習と、同じく1コーナーにトレイルブレーキを使って進入する反復練習が非常に役立ったと感じました。
4本のタイヤを使って走るという同じ理論(考え方)で丁寧にコーナーに侵入することで安定して強い遠心力を感じることができました。低い姿勢の操縦席で真横に感じる遠心力は何とも言えないすごい体験です。
また、最終コーナーについても自車で同じコースを走行していることから自分の頭と体の準備体操ができている状態となっていることで、FJでの走行時に前回よりも積極的な操作ができたと思います。(走行の最中にも、「前回より良いのではないか?」と自分を俯瞰して 見ることができました)
セッション後半では「風が気持ちいい、また乗りたい。」なんてことも思いながら、濃密な時間を過ごせました。
自分の運転を見直すためにも、ダイレクトで妥協のないFJに乗ることは大変効果的だと思います。
これは自分がルーテシアをよりうまく操り、楽しむこと・車さんの声を聞いて操作することに間違いなく役に立ちます。車好き・運転好きならば機会があれば、是非一度は乗ることをお勧めしたいです。
「こんな車に乗ってきたよ」とちょっと自慢気に家族に写真を送ったところ、シンプルに「すごい。速そう!何キロ出るの?」と驚いた様子ですぐに返信がありました。やはり見た目のインパクトは大きいようです。
↓ 量産車とは異なるFJ1600の走り
↓ ルノー仲間が筑波サーキットコース1000を攻める
YRSドライビングスクール筑波はドライブスルー受付で検温
問診票に記入してもらい回収
座学は参加者がクルマに乗ったまま配布した資料を見ながらFMラジオで
三密を避けるために始めたのだけれど
向かい合って停めたクルマの間でデモランをしながら説明ができるという副産物が
クルマを動かすのは物理学だけど理論を可視化できると吸収が早いはず
進行を説明するのにクルマから降りてもらって
ソーシャルディスタンスを保ちながらミーティング
その後
コース1000の1~2コーナーを使ってイーブンスロットルと
加速→減速→旋回の反復練習をするため
全員でインフィールドのストレートにクルマを移動
2班に分けて一方が走行してもう片方は見学
イーブンスロットル(ノーブレーキ)でも90キロで進入できる1コーナー
ターンインの位置が奥すぎないか
ターンインの瞬間に前荷重ではないか
1人ひとりの走りを見てアドバイス
Tさんのコーナリング
ステアリングを切るに従い
前後荷重を均等にするためイーブンスロットル
Tさんは〇です
Oさんのコーナリング
ターンインの時に前のめりだとアンダーステアを誘発しやすい
OさんはOKです
Yさんのコーナリング
ターンインの速度が十分に速くて
遠心力が期待出来て
舵角の増加に応じて荷重をリアに移すことができれば
FFでも4輪を使ったコーナリングができます
Yさんは合格です
ユイレーシングスクールではインアウト入れて7~8分のセッションを繰り返します
進行は複雑になりますが3グループに分かれた参加者とクルマは走行の後に休憩ができるのと
クルマから降りてる間に復習と予習ができます
長い時間走り続けるのは集中力がそがれるので練習という観点からは避けています
今回は暑かったので短いセッションとピットに用意した冷たいお茶が特に効果的でした
セッションの合間に個人的にアドバイスしたり同乗走行をしたり
全員が理解したほうがいいと思われる場合は全員ミーティングもします
教える方も教わるほうも一生懸命になりすぎて近寄りすぎ
これは今後の反省点でした
ユイレーシングスクールでは速く走ろうとする前に
クルマの性能を引き出すことに集中することを提案しています
今回は減速中にクルマの姿勢をコントロールする
つまり減速から旋回に移る時に前荷重を十分に減らすために
踏力を変化させるブレーキングを練習しました
参加者に間近でクルマの姿勢変化を確認してもらいます
まだ8月の暑さが残る筑波サーキットコース1000で今年2回目のYRSドライビングスクール筑波を開催した。6月と同様にフォーミュラカーを体験するYRS FJ1600ライドも併催。
今回は4名のルノー乗りが集結
右からあちこちいじってある赤いメガーヌⅢRSに乗るOさん
ルーテシアⅢRSのNAエンジンをブン回していたYさん
ひとりおいて
黄色いメガーヌⅢRSでしょっちゅう遊びに来てくれるHさん
どこかいじってあるような白いルーテシアⅣRSに乗るTさん
4名全員がFJ1600も味わった
湖西にある自宅から下道で栗東ICに向かい、名神→新名神→伊勢湾岸→新東名→東名→首都高→常磐と高速道路を乗り継ぎ、谷和原ICで降りて下道で筑波サーキットまで583キロ。
長距離を一気に走るし、距離の割にはストップ&ゴーが少ないからエンジンには好都合なはずなのだけど、あたりがつくのはまだ先みたい。相変わらず、どの速度からでも踏めば身体が平行移動するような加速感に包まれるのは変わらないけれど。今回帰宅してオドメーターが10,600キロ。燃費は少しずつ向上しているみたいだ。
それにしても
筑波サーキットまでいくつのトンネルをくぐったかわからないけど
最近トンネルの中でヘッドライトを点けていないクルマが目立つ
大津から筑波サーキットに通うのはもうすぐ11年になるけど年々増えている気がする
何を考えてのことだか理解に苦しむ
そんなクルマに出会った時は制限速度を上回ることになったとしても
極力並走する時間を少なくするようにしている