トム ヨシダブログ


第643回 YRSメールマガジン”Go Circuit #287″

≡≡YuiRacingSchoolpresents≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡

               Go ☆ Circuits 287 (3/24/22)

------------------------------------------- Taste of USA ----
●クルマを走らせるのは楽しい。思い通りに走らせるのはもっと楽しい●しか
しクルマがなかなか思うように動かない時がある●クルマの運転は簡単そうで
難しい●が、難しいことに感謝しなければならいない●難しいからこそうまく
できた時の喜びは大きい●うまくなろうとする過程がまた楽しい●うまくなろ
うとするから工夫する●今の時代、クルマを使い倒さなければもったいない。
           ===> 教えているのは操作だけでなく走り方 <===
1) YRSドライビングワークショップFSWの勧め
右折車線のある交差点でUターンをしようとしたのに1回で回り切れなかったこ
とはありませんか?実は確実に回れる方法があるんです。

1月のYRSオーバルスクールFSWにADバンで参加された方が2名いました。2台と
も社用車で年間6万キロも走るので運転の基本の再確認に来られました。カリ
キュラムが進行する中でブレーキングについて質問がありました。
スクールでは常々「ブレーキを蹴とばしてはいけない」とアドバイスします。
蹴とばすとは、スロットルペダルから足を話した瞬間にブレーキペダルを踏み
込んでしまうことです。この時の力を表現するならば人をなぐるような瞬発力
です。
足が柔らかでストロークするADバンの同乗走行をした時のこと。ブレーキを蹴
とばしてはいけないと言っているのに蹴とばしていうようにしか見えない、と
オーナーが言うのです。蹴とばしていないのに何故だろうとあれこれ話してい
るうちに、ブレーキをかけた時の減速Gが大きいので蹴とばしているように感
じたのではないかとの結論に達しました。
それで、他の参加者にも見てもらう(感じてもらう)ためにADバンに4人乗車で
ブレーキペダルの踏み方を感じてもらいました。加速します。加速中は『後ろ、
後ろ、後ろ』と声に出します。次にスロットルオフにして『背中~』、ブレ
ーキペダルに足を乗せて『置いてぇ~、前』、ブレーキペダルを踏みこんで
『ジワ~ッ、前前前』。何のことかわかりますか?
全員が驚きます。強烈な減速Gが立ち上がるからです。ロガーを積んでないの
で正確なことはわかりませんが、細いタイヤのADバンでもマイナス0.8Gぐらい
には到達したはずです。もちろんABSの介入もありません。トランジッション
を大事にすることとブレーキペダルをスクィーズすることで前輪のグリップを
大きくし続けた結果です。
・前輪のグリップを増やす
タイヤのグリップはある程度のところまで荷重に比例して大きくなります。つ
まりブレーキペダルの踏み方によっては前輪の摩擦円の直径を大きくすること
ができるのです。いくら制動力が大きくてもクルマを減速するためにはタイヤ
のグリップに頼るしかありません。右足ひとつでそのグリップの大きさを自在
に操ることができれば得られるものははかり知れません。

YRSドライビングワークショップFSWでは午前中にジムラッセルレーシングスク
ールでやっていた方法でブレーキングの練習をします。間違いなく今までより
大きな減速Gを感じることができます。並行してスラロームの練習をし、午後
からはオーバルコースを走ります。ペダルワークの練習をしたい方の参加をお
待ちしています。
・4月3日(日) YRSドライビングワークショップFSW開催案内

2) 参加者募集中
・4月2日(土) YRSオーバルスクールFSW開催案内
・4月14日(木) エンジンドライビングレッスン
・4月18日(月) YRS鈴鹿サーキットドライビングスクール
・5月14日(土) YRSオーバルレースFSW
・5月15日(日) YRSオーバルスクールFSW
・5月26日(木) YRS筑波サーキットドライビングスクール

3) ルノー・ジャポン公式ブログ アップデート
#641 ”2022YRSツーデースクールFSW Rd.1”



第642回 YRSメールマガジン”Go Circuit #286″

≡≡YuiRacingSchoolpresents≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡

               Go ☆ Circuits 286 (3/23/22)

------------------------------------------- Taste of USA ----
●クルマを走らせるのは楽しい。思い通りに走らせるのはもっと楽しい●しか
しクルマがなかなか思うように動かない時がある●クルマの運転は簡単そうで
難しい●が、難しいことに感謝しなければならいない●難しいからこそうまく
できた時の喜びは大きい●うまくなろうとする過程がまた楽しい●うまくなろ
うとするから工夫する●今の時代、クルマを使い倒さなければもったいない。
           ===> 教えているのは操作だけでなく走り方 <===
1) YRSオーバルスクールFSWの勧め
クルマの動きを分解すると加速、減速、旋回の3つに分かれる。我々はこの3つ
を組み合わせながら目的を達成するためにクルマを走らせる。操作するのはス
ロットル、ブレーキ、ステアリングの3つだ。クルマは人間が操作した通りに
動く。ほとんどの場合は人間の思い通りに動いてくれるはずだが、そうはなら
ない場合がある。それはクルマが悪いのではなく人間の操作の仕方に原因があ
る。
どんなに高性能なクルマでも限界はある。その限界を越えればクルマは操り手
を裏切り思い通りに動いてはくれなくなる。
クルマの性能=機能はタイヤを通じてしか路面に伝わらない。タイヤしか地面
に接していないから当たり前のことだ。つまりクルマの限界とはすなわちタイ
ヤの限界でもある。ならばグリップの高いタイヤを履けばクルマの性能が上が
り人間の思い通りになるかと言うと、残念ながらそうはならない。
クルマはまず重い。重いクルマが動く時には大きな運動エネルギーが生じる。
なので端的に言えば、運転するということは運動エネルギーの方向と大きさを
変えることでもある。タイヤのグリップが運動エネルギーに負けてしまえばク
ルマは操作した通りに動かない。
タイヤのグリップと運動エネルギーの関係は摩擦円から読み取ることができる。
図の矢印はクルマの速さではなく、クルマが抱える運動エネルギーの方向と大
きさを表していることに留意して見てほしい。ひとつの機能に対するだけなら
ばまずタイヤの限界を越えることはない。
・加速
・減速と旋回
しかしクルマは加速、減速、旋回を組み合わせて複雑に動く。
・クルマの動き

おわかりだろう。ふたつの操作が重なった時、どちらかひとつの操作が過大で
あれば運動エネルギーは簡単に摩擦円を突き抜けてしまう。タイヤのグリップ
の限界を越えてしまうのだ。
クルマを運転する時に運動エネルギーを常に摩擦円の中に収めておけるような
操作ができれば、安全であるし速く走ろうとすれば速く走れることになる。
YRSオーバルスクールFSWはいつもより少し高い速度で楕円形のコースを走り、
どんな場面でもタイヤの限界を越えない操作ができるように練習する。タイヤ
の使い方を知りたい方はぜひ参加してみて下さい。
・4月2日(土) YRSオーバルスクールFSW開催案内
2) 参加者募集中
・4月3日(日) YRSドライビングワークショップFSW
・4月14日(木) エンジンドライビングレッスン
・4月18日(月) YRS鈴鹿サーキットドライビングスクール
・5月14日(土) YRSオーバルレースFSW
・5月15日(日) YRSオーバルスクールFSW
・5月26日(木) YRS筑波サーキットドライビングスクール
3) ルノー・ジャポン公式ブログ アップデート
 #640 ”2022YRSツーデースクールFSW Rd.1”