トム ヨシダブログ


第769回 荷重移動をコントロールする

3速の最大トルク発生回転あたりでイーブンスロットルを保ちつつコーナリング。立ち上がりでステアリングを戻す量と正確に反比例するだけスロットルを開けて4速に。そのまま加速すると速度超過になるから4速に上げてからはスロットル一定。もちろん上り坂になれば開けるし下り坂ならば閉じる。
次のコーナーが迫る。イニシャルブレ ーキングで減速Gを立ち上げてから踏力を抜く。パッドとローターが離れない範囲の最小限の踏力を維持。前後荷重が均等になるのを確認してから右足をブレーキペダルに置いたままターンイン。最初はごく微舵角。直進方向に進んでいた運動エネルギーがステアと連動しているのを確認してから切り足す。ブレーキは、まだパッドの摺動抵抗を感じながら引き摺り続ける。ターンインの瞬間にわずかに肩で感じた遠心力がややあって腰で感じられるほどにクルマがロールする。

ヤッタ!   直線を走っている時に合致していたクルマの向きと運動エネルギーの方向を、クルマを曲げてもなお、ほぼ一致させ続けることができた。

クルマの運転でこれほど楽しいことはない。本来ならば人間が御しきれない大きな力を高い感性と繊細な操作で自在に操る。

それが何だ、と言われればそれまでだけれど、周りはみんながクルマの動きなど意に介せずにクルマ任せで走っているのを見るにつけ、もったいないと心から思う。ユイレーシングスクールのスタッフと比べてもボクが最も奥までブレーキを引き摺る。なぜ奥まで引き摺るのか。なぜって、クルマは一度も失速することなくブレーキングからターンイン、コーナリングから加速へと流れ続ける。その筋道をつけているのが自分自身だと認識できることが楽しい。

まぁ、人から見ればそんなたわいのないことを楽しむのが富士スピードウエイから須走の定宿、扇屋さんに行くまでのワインディングロードの往復。基本的に須走に向かって登り、FSWに向かって下りだけど、どちらもそれなりの楽しみがある。

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YRSツーデースクールFSWの時に
扇屋さんに泊まる参加者に配る地図
 
東ゲートを出て須走に向かうと
将来小山スマートインターができるあたりにラウンドアバウトができたから
若干実情とは異なるけど
富士霊園から先のワインディングロードはそのまま

 

今のクルマは良くできているしタイヤもしっかり路面をつかむから、なにげなく運転してもクルマの動きはほとんどが運転手の手柄になる。運転手は自身の操作に疑問を持たない。

しかしクルマは動き出した瞬間にエネルギーを蓄え始める。速度が上がるほどにそれは巨大な力になる。それは人間ひとりでは絶対に手に負えないシロモノ。それを味方につけるための努力が、イコール運転を楽しむことと言っても言い過ぎではないだろう。それを味方につければ安全にクルマを走らせられるし、速く走ろうと思えばそれも可能だ。それを味方につけるためには荷重移動のコントロールが極めて重要になる。

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ターンイン時に左右前輪に荷重がかかっていないと
ステアした瞬間に直進しようとしていた運動エネルギーが
アウト側前輪に集中しイン側前輪はロールによってリフトする
 
ターンイン時にイン側前輪の荷重が抜けていなければ
フロントのロールが抑えられると同時に
リアのロールも抑制されるから
結果としてクルマは向きを変えやすい

 

ユイレーシングスクールでは次のドライビングスクールを開催します。ロールコントロール、荷重移動のコントロールを実際に体験してみませんか。
・2月22日(木) YRS筑波サーキットドライビングスクール 開催案内
・2月24日(土) YRSドライビングワークショップFSW 開催案内
・3月31日(日) YRSトライオーバルスクールFSW 開催案内



第768回 Tさんの場合

先日のYRSオーバルスクールFSWで初めてユイレーシングスクールを体験されたTさんが感想を寄せてくれた。

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一緒に来られたご主人とTさん

 

■■初めてのドライビングレッスン■■
メガーヌRSに乗り始めて約2年、殆ど夫の運転での移動と、近所への買い物で使う程度だった車生活でした。ある時、母と箱根の温泉旅行に運転して行ったら、メガーヌRSの乗りやすさと、バランスの良さを実感。それからもう少し車の運転を楽しみたくなり、夫指導のもと、箱根ターンパイクで何度か走りに行っていました。
でも、コーナーでクルマのコントロールがうまくできず、乗っている人に安心して乗ってもらえない感じがして、運転が上手くなりたいなあ・・、何が悪いのかどうすればいいのかわからない、これは一度正しい運転を教えてもらうしかない、ユイレーシングスクールに行きたい!と思っていました。
そんな中、同じメガーヌRSに乗るKさんに、ドライビングスクールを受けてみると話をしたら一緒に行きたい!!とのことで、早速2人で参加しました。
当日、座学の時に、スクールに参加した目的は?と聞かれて、皆さん、コーナリングでのボトムスピードを上げたいとか、新しく購入した車の特長を理解したいとか、もう何度もスクールに通われているベテランばかり、レベルの高いお話されていて、私は、運転上手くなりたいんですーなんて、ど下手であることを宣言している私・・まずい、ここは別世界・・と感じつつ、練習開始。
普段狭い世田谷の住宅街を時速20㎞ぐらいで走る程度で、【アクセルベタ踏み】をしたことないし、そもそも小心者の私。
ミニオーバル内を35㎞で走りましょう!!と言われても、それすら怖い・・そしてどんどんスピードが上がってきて…皆さんに引き離され、周回遅れになりながら、練習開始。同じ初参加のKさんは、軽快に走っていて、自分のダメさを感じながらのスタートでした。
見かねて、グループを離脱し、恐怖心を徐々に外しての練習、トムさんの横で個人指導も頂き、シートポジション、目線の改善、コースで反復練習をしながら、運転とスピード、ブレーキポイント、イーブンスロットル・・と徐々に慣れていきました。
だんだん、アクセル、ブレーキを強く踏むこともできるようになり、終わるころには運転にも慣れ、コツもちょっと掴み、楽しくなってきて一回目のスクールを、最後まで事故なく走ることが出来ました。
練習中は孤独に一人で悶々と走るのですが、トムさんはじめスタッフの方のカーラジオからのお声がけがタイムリーにいい感じに厳しくて、緊張感をもって練習し続けることが出来ました。(とてもよく見て下さっていて、心の中まで見てるのか??って感じました)
翌朝、2人とも肩がパンパンに凝っていて、徐々に脇腹、背中、右腕と痛くなり、運転はハードなスポーツだということと、シートポジションが悪いことを痛感しました。
またスクールに参加して、反復練習に励みたいです。トムさん、スタッフの皆さん そして、迷惑をかけてしまった皆さん ありがとうございました。またよろしくお願いします。

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午前中は手探りのようでしたが
午後には軽快なエキゾーストノートを響かせて

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一緒に申し込まれたKさんとご主人と



第765回 25年目のユイレーシングスクール その2

<長文です>

第764回 25年目のユイレーシングスクール から続く。

1999年11月中旬にアメリカから一時帰国。同年12月8日に埼玉県にある桶川スポーツランドで初めてのユイレーシングスクールを開催。インターネットだけの募集だったけれど、確か定員いっぱいの16名が参加してくれた。

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ユイレーシングスクールを開校した目的は運転を
理論的に理解してもらい合理的に練習してもらう環境を用意すること
免許取立ての時期にそんなスクールがあればもちろん受講していただろう
そんな運転の正解を伝えるドライビングスクールをやりたかった
運転は一生モノだから一度は運転を教わったほうがいいと思う
だから自分の経験を全て公開するつもりのスクール
 
写真は2000年2月12日に開催した第2回YRSドライビングスクール桶川
スポーツランド桶川の事務所で
ビークルダイナミックスを説明したイラストを配っての座学

 

軽免許も普通免許も公安委員会の試験場で取ったからいわゆる自動車学校には行っていない。運転というものを一切教えてもらったことがなかった。だから自分の運転はまさに我流だった。要するに自分の運転方法が正しいのか確かめる術がなかった。

クルマを運転するからにはうまくなりたいと思っていた。うまくなれば危険な目にあう確率も低くあるだろうし、何よりも楽しいだろうし、鼻が高いだろうしレースに出ればそこそこの成績を修められるはずだと思っていた。だから日常的に運転がうまくなる方法を探していた。

アメリカに渡りSCCAのレースに参加した時、自分の運転のうまさ加減を知ることができた。デビュー1年目でカリフォルニア地区1位、南太平洋地域2位、全米で28人中6位になることができた。それはそれで満足だったが上には上がいた。自分ひとりの努力では限界があることを知った。

ジムラッセルレーシングスクールの実体を知り、こういうスクールを10代後半か20代前半に体験していれば全米1位も夢ではなかったかなと。日本にもこういうドライビングスクールがあればいいのにと思った。

80年代後半。当時の日本にも運転をキチンと習いたい人がいるのに違いないと思い、ジムラッセルレーシングスクール・カリフォルニア校に交渉して日本語クラスを創ってもらった。もちろんインストラクターはボク。延べ243名の方が日本からフォーミュラカーで行われる3日間コースを受講しに来てくれた。費用が高かったにも関わらずこれだけの参加をみたことは、日本にも運転が上手くなりたい、運転を習いたい人が確実にいることを確信した。

ツインリンクもてぎの北米代表としてCARTインディーカーとNASCARストックカーの招聘に携わり成功裏に終わった。オープン前、関係者向けに輸入したミヂェットやNASCARストックカーの乗り方講習もやった。次にツインリンクもてぎでドライビングスクールを開校したいと申し出たのだけど、「トムさんはレーシングドライバーでないしホンダの契約ドライバーではないから」と断られた。レーシングドライバーが教え上手だとは思っていなかったが。結局ツインリンクもてぎを辞し、『こういうスクールが自分の若い頃にあればなぁ』的なドライビングスクールを始めることにした。

やるからにはジムラッセルレーシングスクールのように理論と実践をリンクさせたドライビングスクールにしたいと思った。ちなみに当時のジムラッセルレーシングスクールには年間で初級クラス約2,000人、上級クラス約1,600人の参加者があったけどレースに参加する人はごく少数で、ほとんどの人が運転を理解すること、運転の上達を目指して参加していた。ジムラッセルレーシングスクールのカリキュラムはそれに応えていた。

ユイレーシングスクールのWebサイトを立ち上げ全84頁の教科書を公開した。メールマガジンの配信を始めた。教材用のイラストを起こした。運転が上手くなってくれることと運転を楽しんでもらうことをスクールの第一義とし、次のような方針を決めた。

・スクールの始まりには必ず座学を行う。クルマの動き方を理論的に説明して、実際の操作でやってはいけないこととやらなければならないこと、やったほうがいいことを明確に伝える。
・実技は人間の操作がクルマをどう動かすかわかりやすく、かつ反復練習を繰り返せるコース設定とし、できるだけ距離を走ってもらう。
・スクールを通して運転に興味を持ってもらえるようにアドバイスをする。
・将来的にサーキットを走るつもりのない人にも受講しやすく、日常の運転にフォードバックできるようなカリキュラムにする。
・ワンボックスやSUVなどどんなクルマでも参加できること、サーキットを走る際に改造することが必ずしも必要でないことを十分に告知する。
・受講中にはインストラクターのアドバイスで上達するが、その後も自身の解析によって上達し続けられるようなたたき台を提供する。
・サーキットを走ろうとする人には速さを追いかけるのではなくクルマの性能を発揮させる操作を優先するようにアドバイスする。

 

結果、
・一度受講した人が再度受講してくれた。年間21回開催していた筑波サーキット公式スクールに8回参加してくれた人もいる。それ以降リピート率は90%を下らない。
・筑波サーキット公式スクールのある日。朝の座学で受講者に過去サーキットでも公道でもスピンした人に手を上げてもらった。参加32名中30名が経験者だった。しかしその日。誰ひとりスピンすることなく、ほぼ全員がタイムアップを果たした。
・過去24年間。1,000回近いドライビングスクールとスクールレースを開催し延べ18,000人近くが受講した。しかしスクール中のクルマの損傷事故は5指に満たない。
・ドライビングスクールの卒業生で各地のレースに参加した人がレースで優勝したりシリーズチャンピオンになった。
・スズキジムニーや三菱スペースギアでの参加があった。
・現在までの最高齢受講者は78歳。最年少は13歳だった。
・受講した人が娘や息子を連れて参加してくれた。ご夫婦での参加もあった。
・受講した人が知り合いに受講を勧めてくれるようになった。
・ユイレーシングスクールの実績を元に雑誌エンジンがドライビングレッスンの運営を任せてくれた。昨年までに計76回のドライビングレッスンを開催。今年エンジン・ドライビングレッスンは22年目を迎え3回の開催を予定している。
・評判を聞いたアイディングやポルシェクラブ千葉などいくつかのカークラブからワンメイクドライビングスクールの依頼があった。現在はポルシェクラブ東京銀座のドライビングレッスンを年3回開催している。
・ルノー・ジャポン/アルピーヌ・ジャポンのドライビングレッスンを担当させてもらいルノー/アルピーヌユーザーに直接クルマの楽しさをお話しすることができた。

この20年あまりで時代は変わった。いろいろな意味で。向こう数年でまた変化があるかも知れない。開校前に立てた方針がそぐわないことが起きるかも知れないが、スクールを続けることでまだまだ成長している自分を感じることができている。だからスタッフより速く走れるうちは今の路線のまま続けたいと思っている。

 

2月3日(土)。24年間ブレずにドライビングスクールを開催してきたユイレーシングスクールが25年目の活動に入ります。舞台は富士スピードウエイの広大な駐車場。安全に配慮した環境で運転の基本を理論的に解説し合理的に練習するYRSオーバルスクールFSWを開催します。この機会にぜひ運転の正解を探してみませんか。詳しくは以下の頁にあります。
・2月3日(土)開催 YRSオーバルスクールFSW開催案内&申込みフォームへのリンク



第764回 25年目のユイレーシングスクール

1999年11月中旬にアメリカから一時帰国。同年12月8日に埼玉県にある桶川スポーツランドで、明確な目標の元に初めてのユイレーシングスクールを開いた。

報道関係者ビザを取得し1979年9月に拠点をアメリカに移す前のこと。いくつかの雑誌に原稿を書いていた。自動車雑誌は嘱託契約があったので八重洲出版のドライバー誌のみに執筆。ワープロもパソコンもなかったし字はうまくなかったけど(笑)取材して原稿を起こす作業は楽しかった。

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当時は印刷媒体全盛の頃
データーマン・アンカーマン編集方法がどうの
クラスマガジンがヒットするとか
これからはムックだとか
なんて話が飛び交っていたの
 
連載をまとめて
店頭に並んだのは渡米後だったけど

 

当時ドライバー誌は隔月刊で5日号と20日号があった。ビレル製のフレームにパリラ製のエンジンを積んだレーシングカートを走らせていたのと少しばかり知識を持ち合わせていたので、2年間に渡り20日号で「トムヨシダのレッツカート」を連載した。5日号の連載は「星野一義のレーシングテクニック」で担当は編集部のYさんだった。そのYさんから聞いた話。

取材の時にYさんが星野さんに「あのコーナーはどうやって曲がるんですか?」と聞くと、「あそこはね、ガーンといってギュッでクルッ、ガーン!なんだよ」と言われたそうだ。その時の情景はわからないけど、速い人は簡単に走り方を教えてくれないものなのかな、と思った記憶がある。

当時、日産ワークスドライバーの先輩を脅かすような走りを見せていた星野選手。Yさんからこんなことも聞いた。チェリークーペのレースカーの開発を担当していた星野さん。タイムを出すことが至上命令だったらしく富士スピードウエイを走り込む毎日だったらしい。想定したタイムが出るまでピットに戻れなかったらしい。それでタイムアップを図るべく走っていて、1月で2台のレースカーをひっくり返したらしい。速く走るのには練習しかないのかなと思ったのと同時に、速い人でも事故は起こすもんだと知った。

ある日、当時の日産のワークスチームが報道関係者向けのレーシングスクールを開催することになった。ドライバー誌のモータースポーツ関係を主に担当していたので、レーシングスーツを片手に筑波サーキットに乗り込んだ。
用意されていたマシンは当時の特殊ツーリングカークラスに分類されるオーバーフェンダーと前後のスポイラーがいかつい連戦連勝のB110サニー。レース仕様らしく5速直結のT/Mを積んでいた。レース時には消火器しかない助手席部分にバケットシートが取り付けられ報道関係者を待っていた。傍らには日産のワークスドライバーの面々。
最初にワークスドライバーが運転するB110サニーの助手席からその性能を体験。確か都平健二が運転するB110サニーに乗せてもらったのだけど、あの時の驚きは今も記憶に残る。一言で言えば速い。ただ速いだけではなく、ねじ伏せているのにクルマがバランスを崩さないと言うか。とにかく第2ヘアピンをカウンターステアを切りながら立ち上がって裏のストレートをフル加速。なんとなんと、最終コーナーに向けて全開のままステアリングを切り始め、それからブレーキング。クルマが旋回を始めて強烈な横Gを感じてからシフトダウン。それらの操作が流れるようにつながっていて乗っていて猛烈なGは感じるけどショックは感じない、クルマを運転するという概念が完全にひっくり返ってしまった瞬間だった。クルマはこんなふうに操ってもちゃんと走るもんだと知った。もっと運転がうまくなりたいと思った。

次に報道関係者が運転する番になり、バケットシートに座ると日産のメカニックの人が4点式ベルトを締めてくれた。重いクラッチを踏んで左手前の1速にシフト。人生初めてのレーシングカーを走らせる。
どこをどう走ったか今となっては定かではないけど、『もっと運転のことが知りたい!』と痛烈に思わせる出来事は記憶に残っている。

報道関係者の中にはレースに参加している人も何人かいて、その人達は嬉々としてクルマを走らせていた。ボクはというとサーキットを走った時間もほとんどなく、ましてレーシングスピードでクルマを走らせるという経験は皆無。それでもクルマを壊さないように、かと言って遅く走っては意味がないからとそれなりに速く走ろうとしていた。しかしRの大きな1コーナーはまだしも、どうしても第1ヘアピンでクルマが曲がらない。クルマの向きが変わらない。
その日はワークスドライバーがコースに散って報道関係者の走りを見てくれていたので、クルマを降りてから当時の日産レーシングスクールの校長だった辻本征一郎さんに曲がらない理由を聞いてみた。すると辻本さんは笑顔で一言。「それは吉田君が速いからだよ」と。冗談めかしておっしゃったのかも知れないけれど、期待していた答えではなかったし問題の解決にはならなかった。

 

当時は運転に対して初心だった。自分の運転に確信が持てず不安があった。運転の仕方は教えてもらうものではなく、練習して自分で見つけなければならないのかも知れないけれど、理論的に裏付けされた運転の仕方を教えてくれるところがあればいいのにな、と。高校の時に教わってからいたく道具の使い方に興味があったので、クルマの動かし方の正解を教えてくれるスクールがあれば真っ先に受けていただろうし、もっと早くクルマの運転を見極められたのではないかと。

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原始的な道具である包丁
その使い方を教えてもらったことが自分の原点
なぜそうするのか
なぜしてはいけないのか
ユイレーシングスクールの思想です
目を通していただけたら幸いです
 
第147回 道具の使い方
第6回 道具を使う

 

<続く>

 

2月3日(土)。ユイレーシングスクールは25年目の活動に入ります。舞台は富士スピードウエイの広大な駐車場。運転の基本を理論的に解説し合理的に練習するYRSオーバルスクールFSWを開催します。この機会にぜひ運転の正解を探してみませんか。詳しくは以下の頁にあります。
・2月3日(土)開催 YRSオーバルスクールFSW開催案内&申込みフォームへのリンク



第762回 YRS25年目始動 Oさんの場合

昨年暮れのYRSトライオーバルスクールFSWに参加してくれたルノー仲間に感想文を頼んでおいた。全員分が揃ってからと思っていたけれど届いた順に。

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最近Oさんからメールが
なんでも沼津港に行くとか
楽しんできて下さい

 

トライオーバルスクール。
トライは挑戦の意にあらず。3つのコーナーを配したオーバルコースです。
これまで一度だけ走った記憶があるのですが、今回のは新設計の別物でした。
(新設計の恩恵で周回方向が左右とも可能に。以前は右回り不可)

さぁ、座学もそこそこに走行開始です。
コーナーの数が2→3個へ増えることで、必然的に直線区間は減ります。このため速度回復の区間が稼げないので、コーナリングで速度を落としすぎてしまうと、あっという間に後続車に追いつかれてしまいます。スクールではたびたび「走行中はあれこれ考えるな」と言われるのですが、まさしく考えているヒマはありません。当日参加していた方のコメントが実に的確だったので紹介します。

「コーナーがひとつ増えるだけで、やることが随分多くなる」

好天で路面状況にも恵まれ、走り納めにふさわしい回でした。来年もまたよろしくお願いします。

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Oさん 地アジ刺しの効果はありましたか?

 

※ ユイレーシングスクールの25年目は2月3日(土)開催のYRSオーバルスクールFSWで始まります。ルノー乗りの方はぜひ走り初めに来てみませんか。
2月3日(土)開催 YRSオーバルスクールFSW開催案内&申込みフォームへのリンク



第761回 YRS25年目始動 Nさんの場合

昨年暮れのYRSトライオーバルスクールFSWに参加してくれたルノー仲間に感想文を頼んでおいた。全員分が揃ってからと思っていたけれど届いた順に。

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次はNさん
顔出しNGなのでYRS流に後ろ向きで

 

昨年の夏に参加させて頂いてから、およそ1年半ぶり、2回目の参加となりました。前回はオーバルコース、今回はトライオーバルコースにルーテシア3で参加です。しっかり3速に入るコース、かつ、久しぶりのアクセル全開!、い0やぁ楽しかったです。

以下、走ってみて自分なりの感想です。(思い違いもあるかと思います。また次回の自分に向けた備忘録的なところもありますのでご容赦ください。)

まず事前にトム・ヨシダさんのブログを読んでいたのですが、キンクのコースを想像出来ていませんでした。実際、走ってみると、キンク以外のコーナーの地面の傾きやキンク付近がややゆるい丘のようになっているように感じました。(自分はその辺の感覚が鈍いので間違っているかもしれません。)

朝の走行、早速スピンをやらかしました。シフトダウンが苦手なので、キンクでないコーナーを試しに3速でゆっくりまわったつもりだったのですが、コーナー中盤からリアがでて止まらなくなりました。タイヤ冷えているとこんなにもグリップしないものなのね0。
一緒に走っている方々にはご迷惑をお掛けし失礼しました。

今回、話題のキンクを全開することを特に意識しました。ハイパワー車ではないですが、それでも左回りでキンクから次のコーナの侵入が怖かったです。全開でゆるい丘を乗り越えたようなキンクの後、1番スピードが出ていると思われるところからすぐ減速です。少しロールが残る中、姿勢を乱さないように直線的なブレーキを心がけていましたが、ついつい減速しすぎて、次のコーナーにむけてロールを再び作るのが遅れスピードが遅くなったように思います。

また、もう一つのキンクの前のコーナーは、直線からのアプローチですが、ツッコミ過ぎ、かつ、シフトダウン時のブレーキが強すぎて失速していました。コーナーでシフトダウンして2速で4000から5000回転で走っていました。3速のままでまわってみたら4000回転近くで回れていたので、ギア比から考えると2速5000回転以上でコーナリングができたらいいなぁと思いました。
実際、失速しているので、割と小回りして立ち上がり、そのままキンクをアクセル全開でぬけます。それでも小回りしすぎてキンクが全開で抜けれなくなるのは避けたつもりです。(そもそも失速しなければ小回りしないでいいはずなのですが、、、)

またキンク前のコーナーを割と大きくまわってキンクへの侵入を楽にすることを試みてみましたが、コーナリングしている時間が長く駆動輪が空回りするのでなかなかアクセルが踏めません。(コーナーリングスピードが乗っていればいいのでしょうが、失速してかつ大回りになってしまいました。)

立ち上がりの駆動輪の空転を抑えるため、ロールをなくす位置を探りたかったのですが今回それはできませんでした。次回、できれば立ち上がりラインとともにロールをなくす位置を変えて、どれぐらいタイム差が変わるか確認し、自分の中の時間感覚を補正したいと感じました。

今回、複数の講師の方々に同乗頂く機会があり、普段得られることがないような貴重なアドバイスと体験をいただいたのがありがたかったです。大変お世話になりました。
また、トム・ヨシダさんはじめ講師の方々のドライビング操作は、スムーズであり、何事もなかったかのように楽してコーナリングしているように見えつつも、実はスピードが乗っているというのが印象に残りました。ある一方のタイヤのグリップが急に破綻することなく、スキール音も急に発生したり収まったりするような雑なものではありませんでした。

前回の参加から間が空いてしまったのでツッコミ過ぎて失速し、車の姿勢変化を待つ余裕を作ることやトレイルブレーキ、特にイーブンスロットルを忘れていて、ラジオからの指示があってもなかなかできなかったのが反省です。また、スムーズで繊細な操作を意識する必要があると感じました。

自分の走りとそのイメージを少しでもアドバイスに近づけるべく、次回ぜひまたよろしくお願い致します。

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Nさん 思い切りのいい走りはなかなかのものでしたよ。また全開しに来て下さいね。

 

※ ユイレーシングスクールの25年目は2月3日(土)開催のYRSオーバルスクールFSWで始まります。ルノー乗りの方はぜひ走り初めに来てみませんか。
2月3日(土)開催 YRSオーバルスクールFSW開催案内&申込みフォームへのリンク



第760回 YRS25年目始動 Fさんの場合

昨年暮れのYRSトライオーバルスクールFSWに参加してくれたルノー仲間に感想文を頼んでおいた。全員分が揃ってからと思っていたけれど届いた順に。

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まずはFさん
運転大好き主婦さん

 

先日はありがとうございました。トライオーバルスクール楽しかったです。会いたい仲間やスタッフさんにも久しぶりに会えて非常に嬉しかったです。

リニューアル前のトライオーバルはルーテシアの前の相棒車で2度?参加させていただいて、楽しかったと記憶していて、今回も参加させていただきました。
少しコンパクトになって右回り左回り両方できるようになったと伺い、後で思い返すと確かにコンパクトになった気がしましたが、結果、走る方としては、今までの要素がギュッと凝縮されて、より次々と手順を踏まねばならないし、今までに増して全てが繋がって来るので、それを自分のイメージ通りこなせるか、そのイメージで良いのかを一層試される…という事になるのでは?ある意味今回の方がチャレンジング。帰宅後、自身の後半の走行と他の(自分よりもっと速い)参加者の方々の走りを見せていただいたのを思い返し、そう考えます。

キンクは好きです。なのでトライオーバルはリニューアル前から好きでした。ターンイン前の姿勢を整えればある意味車は他のコーナー程傾かないので、私にとっては深いコーナーよりも恐怖感が少なく爽快感もあります。
ただ、そのためにはキンク前のコーナーをきっちり立ち上がる必要がありますし、キンクで全開で行けたとして、その先にはすぐに次の深めコーナーが迫っているので、そこをまとめないと先がありません。その中でコーナーでリヤにもスリップアングルがつく様に走る…ということはどういうことなのか…

キンクが楽しい、というのは今回の参加後も変わりません。でもその「楽しい」の中に余裕がありすぎるのも自覚があって、どうやってそこから抜け出せば良いのか。ただがむしゃらになれば良いというものではないことも、これまでの参加で理解してきているので。やることをちゃんとやれば、ムキにならなくとも自然と車が走りたがるはずです。

頭ではそう思っていますが、先日の私の走行スタートは、例えていうならお散歩に行きたがらない犬のリードを引っ張る飼い主の様で。とにかくアンダーステアとその予感の感触が強くて踏み込めません。(犬がお散歩に行きたがらないのは犬なりの理由があるとは思いますが…)壊れてもいない車がお散歩を嫌がる筈がないので、これは飼い主、いや、ドライバーの操作に問題があるのだろうと、まずそこを考え探して修正して、車が嫌がらず前に進むようになり始め、その分踏めるので、実感として少しタイヤの垂直荷重が増えてきました。

ちょうど良いタイミングで(運転もイケメンスタッフさん達の)同乗走行をお願いできて、ポイント説明&体感でコーナリングの感覚&操作手順の見直し提案を受け、実行。操作が整い始め、積極的に踏み込める様になり、加減速ともに踏み込めるので速度落差と姿勢変化が増えてタイヤに垂直荷重がかかるのがわかる。車を傾けても大丈夫。グリップしてる!

という所まできて、ようやく冒頭の方に書いた、コースの感想が生まれて来るわけで。まだまだキンク全開には遠いかなという気がしますが、参加頻度が上げられない中、積極的に走りを組み立てよう、という段階に足先を踏み入れられたこと、修正、吸収に関しては、以前よりは、速くなって来ている実感はあります。3歩進んで2歩下がってる気もするのは、参加頻度のせいもあるかなと言い訳しときます…。

トライオーバルの感想とは関係のない事ですが…。初参加から9年くらいでしょうか。今でも参加前日から緊張して、当日は開始から1時間は口がカラカラです。みんな優しいし取って食われる訳でもないのになんでだろう。(笑)車に関しても、物理に関しても、運転に関しても、その場に来る道中のことも、本当に経験のないことだらけで、いろんな失敗を繰り返しながら来ています。

知らないことを知る。自分ができないこと、知らない事を悟る。できるにはどうすれば良いかを考えて実行する。を諦めずにやって来ました。悔しい思いや恥ずかしい思いもしますが、最終的にはとても晴れやかで充実感のある経験となります。

スクールの途中トムさんスタッフさんの言う事には必ず意味や理由の裏付けがありました。時には言葉の意味はわかっても、すぐに腑に落ちない事もありますが、自身の腑に落ちるまでの過程にも意味があります。たまにダジャレもあるけど(笑)。

私は普段普通に2世帯6人家族(1人は高齢者施設に入所中)で主婦業をしています。私がユイレーシングスクールに行ってどういうことをしているのか、夫以外の家族は実際を見たことがありませんし、家族がどう思っているか詳しくは分かりませんが、実感してくれているのが、「日常の運転の上達」です。これは子供(初参加当初は中高生)も爺や(父)もはっきり言うてくれます。

「私、車のやつ(ユイレーシングスクールの意)行って来ていい?」

大方行ける算段で問いかけるのですが、いつも家族から疑問や異論は出ません。主婦業はマルチタスクでもあるので、田舎に住んでいるせいもあって車の運転が上達して楽になる事で、できることの幅が広がります。(時には夜間に父を乗せて、施設にいる母が救急車で運ばれた救急に駆けつける、なんて事もあります。有事の冷静さは不可欠です)

車に対する概念と経験がないことは、忙しい日々の中で、車大好きな周囲に追いつこうとすると難しい(ロマン含めて追いつくのは不可能に近いので自分のペースでよし)部分がありますが、今や用語はネットで調べられる時代です。
何を調べればいいのか、自分が何を知らないのかは、最初はユイレーシングスクールのサイトのコンテンツを読み漁って必死で考えて見つけて来ました。それが現場で指導をより理解する手助けになっていると今回改めて実感しました。

数年前に体調を崩して、スクールへの参加はしばらく間が開いて、今はお金も時間も余裕はないし、今後続けられるかどうしようか悩む事もありますが…、楽しいんですよ。

できない自分
できない理由を探す自分
自分よりできる人を見て、教えてもらって目からウロコ体験をする自分
できるようになりたいと前進する自分
きっと同じ種類の体験を各々のレベルでしているであろう仲間
悔しくて楽しくて爽快なんです。

また行きます。走りたいです。

相変わらず車の実力は自身の能力より上ですが、3RSを思い切って買って良かった。スピードというより、コーナーでステアリングをつい回しすぎてしまうくらいクリアなところが好きですね。焦らず、でも常に現状より上を目指して走りたいと、雄大な富士山を眺めながら改めて思う師走でありました。

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Fさん やりくりしてまた走りに来て下さいね。



第759回 さぁ 25年目に向かって

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25年目のユイレーシングスクールは来年2月に始動。4月までの開催日程は以下の通りです。

2月3日(土) YRSオーバルスクールFSW(富士スピードウエイ駐車場)
2月22日(木) YRS筑波サーキットドライビングスクール(筑波サーキット コース1000)
2月24日(土) YRSドライビングワークショップFSW(富士スピードウエイ駐車場)
3月7日(木) YRS+エンジンドライビングレッスン(筑波サーキット ジムカーナ場+コース1000)
3月31日(日) YRSドライビングワークアウトFSW アドバンストトレーニング(富士スピードウエイ駐車場)
4月27/28日(土日) YRSツーデースクールFSW(富士スピードウェイ駐車場+ショートコース)

※ 3月31日(日)のスクールはYRSトライオーバルスクールFSW(富士スピードウエイ駐車場)に変更になりました。



第756回 予習をしてみませんか

世の中が活気を取り戻しつつある2023年もまもなく終わり。そろそろ来年に向けてクルマさんとの付き合い方に思いを馳せてはいかがでしょう。
4年前にしたためたブログが参考になると思います。もっと運転を楽しむために。ユイレーシングスクールがお手伝いします。

ルノー・ジャポン公式ブログ 第403回 足して10を超えないように
※ ブログに挿入した動画でメガーヌRSの4コントロールの動きもご覧になれます

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クルマの運転は科学です
ユイレーシングスクールは正解に至る公式と解き方をわかりやすく説明します

 

1999年12月に開校したユイレーシングスクールは来年25年目を迎えます。四半世紀の経験を元に現時点では次のドライビングスクールの開催を予定しています。詳細が決まりましたら改めてお知らせします。

2月3日(土) YRSオーバルスクールFSW
2月22日(木) YRS筑波サーキットドライビングスクール
2月24日(土) YRSドライビングワークショップFSW
3月7日(木) YRS+エンジンドライビングレッスン
3月31日(日) YRSドライビングワークアウトFSW アドバンストトレーニング
4月27/28日(土日) YRSツーデースクールFSW

 


第755回 人の振り見て我が振り正す

あくまでも私事ですが。   交通事故が減らないなぁ。

市街地にしろ高速道路にしろクルマを走らせていると、実に様々な人の運転を目にすることになる。目に止まったクルマの動きを見れば、経験的に『 はぁ~ん、運転しているのはこういう人だな 』と想像がつくというものだ。そしてクルマの動きを追えば、それがほぼ間違いないと確信できる。

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写真は本文と関係ありません

 

よどみなく運転している人。この人は周囲が見えているな、とわかる運転をしている人。交通の流れに乗れている人。状況を俯瞰しているなとわかる人。交通社会の一員であることを認識しているであろう人。

他方。横着な運転をする人。独りよがりの人。乱暴な運転をする人。自分の事しか考えていないような人。鈍い人。せこい運転をする人。状況がわかっていない人。何も考えずに運転している人。運転に集中していない人。自分本位の運転をする人。自分さえ良ければ他のことは知らないと言わんばかりの人。

千差万別。8千万人余りの免許保有者がいるのだからいろいろな人がいて当たり前ではあるけれど、残念ながら前者は少数派。後者は50年余り前から一定数存在したけれど、残念なことにその比率が加速度的に年々増加しているのは間違いないところ。   では自分はどうなんだ、という話。

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自分の運転が模範的だと言い切る自信はもちろんないけれど、少なくとも安全かつ円滑な交通の流れの実現という道交法の精神を尊重した運転はしているとの自負はある。

そのためにも自分の運転に対して、大げさと言えば大げさかも知れないけど、基本となる方針を立てている。まず絶対に事故を起こさない運転をすることを大前提にしている。そのためにも自分の運転するクルマが交通を阻害したり他人の走行の邪魔にならないようにすること。次に交通という流れの中にあって、いかに自分の=運転しているクルマの存在を消すことができるか、換言すれば、いかに他人が自分のクルマの動きを無視できるような運転をすること。このふたつ。
これを元に自分なりのルールを作り、さらにルールを練り上げ、いつもそれに沿ってクルマを走らせている。だから、公道でもサーキットでも行き当たりばったりの運転をすることはない。

と、ここまでは数年前に書いて下書きフォルダに入ったままだった。具体的にどんなルールを自分に課しているか書き留めておこうと思っても、運転している間は条件反射的に身体が動いているから、どんな操作をしたかほとんど覚えていない。ただ気が付いた時にどんな意識で運転しているかを記したメモのほんの一部を紹介すると、

・自分のクルマの動きが原因で他人にブレーキをかけさせたり減速を強いる運転はしないことが鉄則。
・信号機が黄色に変わった瞬間、前を走るクルマのストップランプが点いた瞬間にスパッとスロットルを閉じ瞬時にブレーキペダルに足を乗せる。踏みこむかどうかは別にして。
・前方でクルマが左折のために減速を始めた場合、そのクルマに近づく前に大幅に速度を落とし車間を空け、進路を変えずそのクルマが視界から消えた瞬間に加速できる準備をする。
・対向車線にはみ出したほうが曲がりやすいコーナーで追越が可能な区間でも、速度を落とし気味にして中央線を割らないように走る。
・進路を変える場合はかならずウィンカーを長めに点ける。高速道路では最低9回の点滅が目安。
・広いコンビニの駐車場やスーパーマーケットの駐車場で進路を変える場合にはウインカーを使って進む方向を示す。
・駐車場に駐車マスが描いてある場合、クルマが止まっていなくてショートカットできる場合でも駐車マスの白線を踏まないように迂回する。
・交差道路に右折車線がある交差点を右折する場合、当該の右折車線にクルマが止まっていなくてもその右折車線をカットしたり白線を踏むことはしない。
・交差点で右左折する先が複数車線である場合、右左折後はまず第一車線を走行する。
・右折車線がある交差点で右折車線を利用する場合、手前のゼブラゾーンには入らず後方を確認しながら右折車線に進入する。
・一般道でも高速道路でも複数の車線がある場合、他のクルマと並走する時間をできるだけ短くする。
・一般道でも高速道路でも複数の車線がある場合、続いて追い越しをかける必要があっても追い越し終了と同時にいったん走行車線に戻る。
・一般道でも高速道路でも複数の車線がある場合、原則的にキープレフトで走る。
・高速道路や自動車専用道で合流する場合、合流車線で本線の流れより速い速度まで加速して、リアビューミラーを見ながら速度を落としつつ合流する。
・一旦停止の標識がある場合、他の交通がなくても誰かに見られていなくても原則的に一時停止をする。

等々。全てそうする理由がある。そうすることで自らを危険な状況に置かずにすむと経験から割り出したルールだ。

日々の運転で操作についてもルールのようなものを決めている。いつも同じように運転していれば、同じようにしているのに違和感を感じたら、何かがおかしいと気づきやすいからだ。運転操作にどんなルールを自分に課しているかについては別の機会に。

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写真は本文と関係ありません

 

それにしても、先に触れた話ではないけれど、年々自分の都合で運転する人が増えているような気がする。町を走っていると、こちらがブレーキを踏むのを見越した距離で駐車場から飛び出してきたり、コンビニの駐車場に停めようとしているのに進路を横切ったり、スマホを見ながら運転しているのか中央線をまたいでこちらに向かってくるトラックに出くわしたり、外出するたびに「 えっ、そんなことやるの 」、「 それはやめたほうがいいのに 」というような運転をする人に出くわす。事故が減らない訳だ。

お年寄りの場合は「 しかたないね 」と言ってはいけないけど次に何が起きるかおおむね想像できる。ところが一見ふつうに見える人がやるのだから面食らう。よっぽど運転に自信があるのか躊躇しないでクルマを動かしている。はたまたクルマを運転することを家電のオンオフスイッチを入れることと同じだと思っていて、常に自分の思い通りに動くものだと思っているのか。『 あなたが何事もなくクルマを走らせているのは、たまたま偶然が重なって事故しないだけですよ 』、『 もう少し他人の目を意識して運転したほうがいいのではないですか 』 と、おせっかいをしたくなる。     あくまでも私見ではあるけれど。

運転に限らず生活自体が主観的になってきていて、一人称で全てのものを考え、感じ、行動するようになってきているのだろうか。

ボクは小心者だから確信が持てないことをしようとは思わない。それでも十二分にクルマを運転することで得られる恩恵にあずかることはできるのだから。

 

※ 写真の一部は車載カメラ、もしくはウェアラブルカメラで撮影したものです