9月のスクールはYRSオーバルスクールFSWとYRSドライビングワークショップFSW
YRSオーバルスクールFSWの朝一で小さなオーバルをインベタ走行
イーブンスロットルとトレイルブレーキングの感触を確かめます
走行中の参加者にリアルタイムでアドバイス
「前のめりでターンインしています」
「イニシャルの舵角が大きいですね」
「スロットルオフを手前にしてみませんか」
理論的に整合性のある操作を目指してもらいます
今回の参加者は全員が常連で顔見知り
そこで急遽座談会を開催
ユイレーシングスクールから得たものがありますか
運転に対する意識が変わりましたか
次から次へといろいろな意見を聞くことができました
ひと通りオーバル走行の練習が終わり
次のステップへの足掛かりにと
最もペースの速い人を最後尾シングルファイルでヨーイドン
全員を抜いたらゴールというルールで
それまで見られなかった参加者の走りが随所に
結局
全車を追い抜いたUさんが1位
チェッカーフラッグをかざしてウイニングランの図
今回YRSドライビングワークショップFSWに参加したルノー仲間
全員が過去に受講した経験が
埼玉県から来てくれたSさん
東京から来てくれたNさん
顔出しNGのMさん
大阪から来てくれてストレートを駆け抜けます
走行準備中
コース上で走行上のアドバイス
朝風呂を出て
富士山を見上げたら雲の中
須走の朝はいつも健康
アメリカに行く前からお世話になっている扇屋さん
最近は土日のスクールが終わるとここへ
道の駅富士小山にあるレストランふじおやま?
メニューが豊富です
あさりクリームコロッケ定食が逸品です
ご飯は小盛中盛大盛から選べます
写真は小盛
食事を終えて外に出たら富士山が
さぁ西に向かいます
それにしても…
FSWのスクールの時は金曜日の食事が楽しみで今回のムフフ
御殿場にはうなぎ料理店のひろ田が2軒あります
いつもは定宿に近い御殿場駅前のひろ田を利用していましたが
今回初めて駒門のひろ田に
これが大正解
メニューにあった肉厚うな重をいただいたのですが
今まで食べたことのないうなぎの厚みで食べ応えありあり
値段ははりますがお勧めです
ブログ 第716回 続・人間の操作がクルマを動かす を読まれたユイレーシングスクール卒業生が記事にコメントを寄せてくれていた。気づくのが遅くなってしまったけれど。
いつもお世話になっております。 スクールだけでなく、ブログの内容もいつも興味深く拝読させていただいています。 今回の比較、とても勉強になります。 前半のブレーキング操作の違い(特に抜き方)も大きいですが、更にコーナリング中のイーブンスロットル操作の差が大きいように感じます。 私もよくやってしまいますが、Sさんの6-7.5秒あたりのGの落ち込みに対して、トムさんはずっと加速Gを保つようにイーブンスロットルから全加速につなげていますが、このような操作の違いを生む要因は何だとお考えですか?
次の画像がコメントで指摘のあった2人の操作の違い
以下がコメントへの返信。
無意識に身体が動いてくれるのでどういう操作をしているかあまり認識はしていないのですが、強いてあげるのならば、
・スロットルペダル(ブレーキペダルも)を戻すことを前提に踏んでいる
・オンオフのオフ時に100%オフにしないで、スロットル一定でも回れる位置までしか戻さない、でしょうか。
トレイルブレーキングが終わった時点で、それ以降マイナス加速度が発生しないようにすることがイーブンスロットルの目指すところだと思います。
改めて読み返して、回答がありまいで中途半端だったような気がする。自分でどのような操作をしているか、ホントに無意識というか条件反射的に身体が動いているので流れが止まることはなく、行動そのものを認識してはいないようだ。ただ、振り返って自分の操作を俯瞰するとこんなことではないかと。
・スロットル、ブレーキ、ステアリングの各操作がON/OFFにならないように意識している
・ボリューム(可変抵抗器)を回したり戻したりするようなイメージの操作をするように意識している
・具体的には各操作において操作の開始から操作の終了まで同じ速度で行わない
・操作の速さから見た場合に操作の最初は遅くその後クルマの動きを感じながら加速度的に速くする
・クルマの動きを細大漏らさず感じることができるようなドライビングポジションをとる
・走行中に身体がシートの上で少しもズレないようなドライビングポジションになるよう修正を続ける
・加減速Gでお尻が前後にずれないように床の上に置く踵を意識して座る
・横Gに負けて背骨がシートバックの中心からずれないように膝を開いて座る
・下半身だけで上半身の動きを制限して上半身の力を抜く
・ステアリングホイールはにぎらず手のひらの摩擦で重さを感じながら回す
・ステアリングホイールを左右の手の力五分五分では回さない
以上、「操作の違いを生む要因」に対する回答になっているかどうかは?だけど、自分なりに思いめぐらせてみた。
あと付け加えるなら、敢えて操作の開始を早めて常により効率的=理論的に理想だと思われる操作を過不足なくできるように心掛けているのと、どんな場合でも100%ではなく手を抜いて走った上で速さを得ることを目指す、くらいだろうか。
要は、速さに対するイメージより早めに操作を開始しすることを躊躇せず、その代わりにできるだけ速度を落とさないことに集中する。なにしろ加速度から見れば、クルマは減速より加速のほうが苦手なのだから。
頑張ってしまうと、クルマさんの言っていることを聞き逃しかねないことを経験的に知っている。だから、アメリカでレースをやっていた頃を含めてサーキットを走る時に必死になった覚えはない。なにしろ臆病なもので。でも、それが奏功しているのかも知れない。だからスピンもしたことがなかったのが自慢だ。
たまに写真のようなメッセージが出る。 『もっと強くブレーキペダルを踏みなさい!』 と。
メガーヌRSトロフィーが完全に停止した後、エンジンがかかった状態の時に現れるこのメッセージ。現れる原因は単純に、スタート&ストップを解除するのを忘れていたから。本来なら停止と同時にエンジンも止まるはずなのだけど、エンジンは回り続けている。 つまるところ、ブレーキ操作、要するにブレーキペダルの踏み方や踏力がブレーキシステムが想定している値と異なるとコンピューターが判断した結果、修正しなさいと警告されたのかなと。
過去に運転診断でブレーキング区間で減速Gが変化している点を指摘された。
市街地走行でもブレーキング初期に大きな減速Gを立ち上げイニシャルの慣性力を減らし、その後踏力を連続して減らすことで減速Gの減少を図る。それはカックンブレーキはかっこう悪いと思っているから、結果的に停止する寸前の減速Gを限りなくゼロにするための手段。停止寸前から完全停止までの姿勢変化=荷重移動がゼロで減速Gの変化も限りなくゼロ、いつ停止したかわからないけど目的の場所に停める、そんな運転がかっこういいと個人的に勝手に思っているし、それを常に意識することが運転力の維持に役立つを思っている。
ふだんからそんな運転をしているものだから、右足はブレーキペダルにのっているしメガーヌRSトロフィーは完全に停止しているのだけど、エンジンを止めるにはもっと強い踏力が必要だとコンピューターが要求するのだろう。
実は、ふだんの足に使っている7速パドルシフトのフィットRSにもアイドリングストップ機構がついているのだけど、今や解除スイッチをオンにしてもオフにしても停止時にエンジンが止まることはない。どのような働きになっているか、機能に変化があったのかは知る由もないけど、ブレーキをかけて停止する最後の瞬間の減速Gと踏力が無視できるほどなので、速度がゼロになってもクルマとしてはまだ動いていると認識してエンジンを止めるには至らない、とコンピューターがが判断しているのではないかと想像している。だからフィットRSではアイドリングストップはオンにしたままでもさしつかえないので、ついメガーヌRSトロフィーでもスタート&ストップの解除をしないまま運転してしまう。
警告が表示された
メガーヌRSトロフィーのインパネ
フィットRSのインパネ
ユイレーシングスクールは今から23年前、1999年12月の開校と前後して、Webサイトで84頁にわたる教科書を公開した。
ユイレーシングスクール教科書 2頁
ユイレーシングスクール教科書 目次
クルマは人や物を載せて移動するための道具だから必然的に人間が扱うことになるのだけれど、そこはそれ、それなりの扱い方がある。
クルマは良くできた道具だから、クルマが動きやすい操作をしてあげれればクルマは機能=性能を発揮しやすい。けれど運転者がクルマが動きやすい状況がどのようなものか理解できていない場合が多い。その状況を作り出すための努力をしているという保証もない。
なにしろスロットル、ブレーキ、ステアリングを操れば、とりあえずクルマは動いてくれるけど、サーキット、公道を問わずクルマが性能を発揮しやすい状況を作り出すために適切な操作が行われているか、運転中の運転者自身が検証することが難しいのも事実だ。
そこで、ユイレーシングスクールではクルマが動きやすい操作がどういうものか理論と実践の両面から理解してもらい、スロットル、ブレーキ、ステアリングの各操作が、運転者が意図した加速、減速、旋回と連動しているかをアドバイスすることによって、運転する人が自分の操作を連続して自身で見直せるコツをつかんでもらうようにしている。
あるコーナーへの進入から脱出までのスロットル、ブレーキ、ステアリングの各操作とそれらをまとめた結果をイメージした下のイラストで例えるのなら、イラスト1ではなくイラスト2でもなく、最終的にイラスト3のような操作が常にできるようになってもらうのがユイレーシングスクールが目指すところだ。
イラスト1
サーキットを速く走ろうとしている時の操作と挙動の関係
いわゆるオンオフ操作
人間がクルマより速く走ろうとしている場合に見られます
図の黄色い部分ではアンダーステアが発生しているはずです
イラスト2
サーキットを速く走ろうとしている時の操作と挙動の関係
いわゆる間延びした操作
速さに対して慎重すぎるのか
クルマの動きがわかっていないのか
クルマと運転者の距離が遠い場合に見られます
図の黄色い部分ではアンダーステアが発生しているはずです
イラスト3
サーキットを速く走ろうとしている時の操作と挙動の関係
クルマの性能を引き出そうとする操作
クルマが動きやすい状態を作ろうとしている
操作が重なっていない
クルマが前に進んでいる
ユイレーシングスクールはビークルダイナミックスを説明したイラストを使った朝一番の座学でクルマの動かし方を理論的に説明します。実技では理論に基づいたアドバイスをFMラジオを使ってリアルタイムで繰り返し、参加された方の操作と理論との乖離を修正し続けます。
9月のユイレーシングスクールは
・9月16日(土) YRSオーバルスクールFSW 開催案内
・9月17日(日) YRSドライビングワークショップFSW 開催案内
のふたつです。愛車に生き生きと走ってもらう運転を練習しにきてみませんか。