第452回 映画「男と女」と「男と女 人生最良の日々」
フェイスブックにスタッフのKさんが書き込んでいたから「いいね」を押したらメールが来た。
『Facebookに書いた映画「男と女 人生最良の日々」ですが、物語の狂言回し的役割の主人公の息子がアルピーヌに乗っていて重要な役回りです。元ネタの「男と女」で主人公がレーシングドライバーの設定なので所々に車が重要な役をしているのですが(元ネタでは主人公の乗るマスタングが活躍します、フォードの契約ドライバー?)、映画の中ではヒロインの2CVが活躍しますし、ちょい役でルノーのピックアップなどが登場します。』
50年前の映画の出演者と監督が、50年という年月を経て再結集。同じ題名の映画を作るなんてステキだなと思ったのと、ルノーが出てくるのならとKさんにブログ用に書き足してもらった。
Kさんのフェイスブックの投稿
50年前に見て
50年後に
50歳老いた同じ人物が演じて同じ人が監督する映画を見ることができるなんて
ステキ
以下がKさんからのメールです。
『Kです、トムさんはオリジナルの映画はご存じないですか?主人公がレーシングドライバーの設定なのでル・マンやモンテカルロ・ラリーなどの実写が挿入されていて大好きな映画でした。モンテは実際にエントリーして映像にしたようです。
今から50年前、クロード・ルルーシュ監督の「男と女」という恋愛映画が大ヒットしました。ダバダバダ…というスキャットの主題歌が大ヒットしたことをご記憶の方も多いのではないでしょうか。その名作の続編が「男と女 人生最良の日々」。主演のジャン=ルイ・トランティニアンが89歳、アヌーク・エーメが87歳、監督のクロード・ルルーシュが82歳で奇跡の再結集が実現しました。音楽もオリジナルと同様フランシス・レイが手掛けています(惜しくも完成する前に亡くなってしまいましたが)。
ジャン・ルイ・デュロック(トランティニアン)は老人ホームで余生を送っている元レーシングドライバー。かつての面影はなく、庭のソファーでゆったりと時を過ごす毎日。栄光の日々を思い返しているのかもしれないが、記憶は少しずつ薄れていく。偏屈な性格で、ほかの老人たちと打ち解けることはない。気力が衰えていく父のことが、息子のアントワーヌは心配でならない。かつて愛した女性と再会すれば、気持ちに張りが出るのではないか。彼はアンヌ(エーメ)を探し出し、父に会ってほしいと頼みにいく。
アントワーヌが乗っているのがアルピーヌ、アンヌが乗っているのが2CV、他にも日本ではお目にかかれないルノーのピックアップなどの車が効果的に使われています。
監督のルルーシュはかなりの車好きらしく、挿入されるパリの街並みを疾走する車載映像はその昔、ルルーシュ自身の運転で撮影されたもののようです。
トランティニアンは50年代に活躍したフェラーリのワークスドライバーでグランプリ出走経験もあるモーリス・トランティニアンの甥で、彼自身もレース経験があるそうです。
昔の映画をご存知の方も、若い方も、ご覧になってみてはいかがでしょうか。』