トム ヨシダブログ


第729回 FSWレーシングコース

パフォーマンスボックスのファイルを整理していたら富士スピードウエイレーシングコースを走った時のデータが出てきた。懐かしい。なので、ちょっと手を加えて昔を振り返ってみることにした。
以前はレーシングコースでもドライビングスクールをやっていたのだけど、ユイレーシングスクールの場合はオーバルスクールなど他のカリキュラムに参加した人のみを対象にしていたので、参加者が伸び悩み尻つぼみに。と言うより、原因は1度レーシングコースを味わってしまった人はFSWの会員になってユイレーシングスクールに来るよりスポーツ走行枠を利用するのを好んだから、というのが正しい。

ということで、まずは2010年11月にルノー・ジャポンがユイレーシングスクールに最初に貸してくれたトゥインゴGTで富士スピードウエイレーシングコースを走った時のブログがこれ。 第7回 体力測定(その2)

次に、その時にパフォーマンスボックスで収集したデータを可視化したのが下のふたつの画像。それぞれ速度と加減速Gを、速度と横Gを座標軸にとってみた。トゥインゴGTはタイヤも何もかも全くのノーマル。

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画像1
最高速は1コーナー手前200mの看板で162.39Km/hを記録
1コーナーへのブレーキングでは最大マイナス1.133Gを記録
ダンロップコーナー手前では155.72Km/h
最終コーナーのボトムスピードは68.23km/h

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画像2
1コーナーの最大横向き加速度は0.847G、100Rが0.847G、ヘアピンが1.209G、ダンロップコーナーが0.962G

2013年春にルノー・ジャポンが新しい相棒を貸してくれた。その名はルノー トゥインゴ ゴルディーニ ルノー・スポール。もちろんタイヤ、ブレーキはノーマルのままで富士スピードウエイレーシングコースを堪能しましたとも。

・トゥインゴゴルディーニRS FSWレーシングコースを走る

・トゥインゴゴルディーニRS 吠える FSWレーシングコースでフル加速 (協力:富士スピードウエイ)
※最終コーナーからスタートして直線部分で停止するという条件でトライしたものです。
※ふたり乗りで行っています。

・富士スピードウエイレーシングコース 巡る (協力:富士スピードウエイ)

富士スピードウエイレーシングコースほど大きくはありませんが、ユイレーシングスクールではいわゆるミニサーキットでこれからサーキットを走る方にうってつけのドライビングスクールを開催します。イーブンスロットル、トレイルブレーキングの練習を徹底しクルマの性能を引き出すコツをお教えします。ワンボックスカーでなければどんなクルマでも参加できます。事前に資料をお送りしますしサーキットを走る際のアドバイスも豊富です。愛車でサーキットを走ってみませんか。

・6月22日(木)開催 YRS筑波サーキットドライビングスクール開催案内
・7月20日(木)開催 YRS富士スピードウエイドライビングスクール開催案内



第383回 YRSオーバルスクール

異例の暑さの中でドライビングスクール二連ちゃん。土曜日にYRSオーバルスクールをやって日曜日にYRSクワッドオーバルスクール。

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朝一番で50分程度の座学をやって
運転する人間の身体のどこも地面とつながっていないことや
クルマはタイヤ4本でしか地面と接していないことを改めて確認して
動いているクルマにどんな力が働いているかを説明して
クルマの性能をより引き出すための操作を解説

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イーブンスロットル、イーブンブレーキ、トレイルブレーキングを練習して
パイロンで作られたコースを全開で走ります

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土曜日には常連のHさんがトゥィンゴRSゴルディーニで来てくれた
メガーヌRSと記念撮影

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Hさんが下のコーナーを立ち上げる
NAの音もいいもんだ

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日曜日にはユイレーシングスクールが初めてのKさんとHさんが来てくれた
KさんはメガーヌⅣRSカップで
今年新卒で某自動車会社に就職したHさんはルーテシアⅣRSトロフィーで
常連のKさんは今回はルーテシアⅢRSで
お約束のメガーヌRSと記念撮影したけど
Kさんのアップの写真を忘れました

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3年前まではメガーヌⅢRSでサーキットも走っていたKさん
しばらくお休みしていたけど
新世代メガーヌで復活

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某外車に乗る父君と一緒に参加してくれたHさん
お父さんともどもふだんはできないクルマの限界を探る走りを楽しんでくれました

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HさんとKさんが連なって
YRSクワッドオーバルの最終コーナーを立ち上がるの図


ルノー乗りのみなさん、ルノーの足の良さを味わいにユイレーシングスクールにおいで下さい。


※6月に予定していたドライビングスクールは今年、来年とイベントめじろおしの富士スピードウエイに日程を譲ることになりました。
次回のスクールは7月6日(土)のYRSオーバルスクールFSWです。
来年6月から9月まではオリンピック/パラリンピックの自転車競技の舞台になるので富士スピードウエイのスクールはありません。



第254回 ローンチコントロール Chap.1

富士スピードウエイの全長1,475mにもおよぶ長いストレートを使ってルーテシアⅣRSのローンチコントロールを試してみた。

過去に、筑波サーキットコース1000の長くはないバックストレッチを逆走して試したり、ウエットコンディションの富士スピードウエイでやったことはあるけど、あんなもんじゃないという思いがあったので再度チャレンジ。過去にローンチコントロールは装備していないけれどトゥィンゴRSを走らせたこともあるし。
※ 過去の動画へのリンクは末尾に用意しました。


0-100Km/h 7.09秒、0-1000m 26.68秒

今回、ローンチコントロールを次のような条件で試した。
・富士スピードウエイのストレートのみを使い停止状態から直線的に加速し、直線的に減速、停止する
・RACEモードにしてESPオフのマニュアルシフトとする
・安全マージンを確保するため1コーナーの200m看板でスロットルをオフ
・1コーナーのランオフエリアまでに十分なマージンを残して停止する
・スクール用機材の一部は積んだままとした


写真は左から、最終コーナーのスタート位置、1コーナー200m看板、ランオフエリア手前の停止位置

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従って、得られたデータはあくまでも参考であって、ルーテシアRSシャーシスポール本来の性能を反映したものではないことをお断りしておきます。
実際、スタート地点は最終コーナーの中にあってかなりの登り勾配であること、200m看板では5速のまだまだ加速中にスロットルを戻すことになったことを付け加えておきます。

それでも、ローンチコントロールはすごい性能を見せつけてくれた。

以下の図は搭載したパフォーマンスボックスというデータロガーが記録したもの。いくつかのたいそう興味深い事実が判明する。

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収集できるデータのうち速度と進行方向の加速度のみを表示
赤いグラフが速度、青のグラフが加速度を表す
目盛りは左が速度で右が加速度
速度は0-210Km/hを、加速度は-1.1から0.6Gを表示するように設定
パドルシフトだと加速が全く途切れないのは大きな驚き


記録を出すためには適しているとは言えない状況にも関わらず、2015年式ルーテシアRSシャーシスポールは、ローンチコントロールが機能し発進からわずか0.29秒後に0.594Gの最大値を示し、発進から33.23秒後には200m看板に到達し200.07Km/hをマーク。スレッショルドブレーキングでは最大-1.084Gにもなる高い制動力を発揮した。

※数値は全てパフォーマンスボックスに記録されたデータを専用アプリで解析したもの。


ちなみに、下の図はあるマニュアルシフトのクルマで富士スピードウエイの最終コーナー手前から1コーナー先までの速度と加速度を表したものだが、シフトのたびに速度の上昇が一瞬だけどもたついているのがわかる。(緑色の円内)   同時に加速度も一瞬マイナス方向に振られる。

技術が進むということはこういうことなのだな。

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今回はさらに、ユイレーシングスクール卒業生でスタッフとしても手伝ってくれているYさんが見つけてきた仏ルノーが提供する『R.S.Monitor』というスマホ用アプリも試すことにした。
4つのモードが選べるが、今回は『Run Mode』を選択。パフォーマンスボックスを補完する意味で0-100Km/hのタイムと0-1000mのタイムを測定できるように設定した。その結果が、0-100Km/hが7.09秒で0-1000mが26.68秒という速さ。

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写真は左から
『R.S.Monitor』のオープニング画面
『Run Mode』の設定画面
今回記録した『Records』
速度設定は25~150Km/hの間でいくつかの選択肢
距離設定は400~2,000mの間でいくつかの選択肢あり

※このアプリは日本語非対応です。ダウンロードおよび使用は個人責任で行って下さい。



こんなすごい性能を備えるクルマに乗るみなさんは、やはり運転が上手いほうがいいと思う。
ぜひユイレーシングスクールに遊びに来て下さい。どうすればクルマの性能をキチンと引き出せるか、そのコツをお教えします。さらに、操作中に安全と危険を見切る感覚を養うための練習もします。
YRSオーバルスクールロンガーは0-80Km/hまでのローンチコントロールを安全に試すことのできるコースレイアウトなので、ローンチコントロールを試したい方もぜひおいで下さい。

お待ちしています。


( 協力:富士スピードウエイ )


※ 過去の加速シーンを収めた動画
・富士スピードウエイ(ウエットコンディション)

・筑波サーキット(バックストレッチ逆走)

・トゥィンゴRS(富士スピードウエイ)



第134回 お疲れさま。 ありがとでした。 元気でね。

旅立ちの時が来た。
鈴鹿サーキット、富士スピードウエイ、筑波サーキット。それと和歌山マリナシティ。
2013年4月からユイレーシングスクールが開催したほとんどのドライビングスクールに大量の荷物を積んで駆けつけ、デモカーとしてリードカーとして走り回り、操作を説明する教材として大活躍してくれたルノー トゥィンゴ ゴルディーニ ルノー・スポール。
ルノー・ジャポンに戻ってからも、誰か運転好きの人が、あの気持ち良さを味わってくれると嬉しい。なんたって、回るようにしつけた1.6リッターエンジンは今が絶好調なんだから。

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YRSのデカールとともに走りに走り回った

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朝起きたらこんなことになっていたことも

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駐車場の雪かきを手伝いなんとか脱出したけれど。

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桜は単純にイイ !

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富士スピードウエイ近くの古木の前でとか

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湖西の桜の下とか

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筑波サーキットへの道すがらにパチリとか

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毎年出迎えてくれる富士スピードウエイ近くの枝垂桜を背景にとか

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筑波サーキットへ向かう時に寄り道した川岸でとか

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守谷市で桜吹雪の下にたたずんだり

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富士スピードウエイの東ゲート脇に寄り道したりして。

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富士山と菜の花とトゥィンゴを愛でたり

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訪れるたびにいろんな顔を見せてくれる富士山にニンマリしたり

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太陽が高くなると富士山の周りに雲が湧くことを知ったり

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ある日コース作りを終えて帰ろうとして神秘的な光景に出会ったり

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箱根の山から太陽が顔を出すころに富士山が染まることを知ったり

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ドライビングスクールの片付けが終わり見上げれば富士山の陰がたなびいていたり

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富士山が雲の中でも振り返れば水墨画のような光景が広がっているのを見つけたり

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富士山から立ち上る、富士山自身の影に圧倒されたり

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富士スピードウエイから富士山が見える日はなぜかハツラツとしているのに気がついたり

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湖西の秋色に思わずトゥィンゴを止めてみたり

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和歌山のリゾートタウンでスクールをやったり

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トゥィンゴで雪を蹴散らし箒で掃きながらコースを作ったり

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夜更けのSAで給油した時にフューエルリッドにキャップを引っ掛けるフックがあることを教えてもらったり

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オイル交換に行ったら同級生も来ていたり

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鈴鹿サーキットのピットで舌なめずりしたり

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鈴鹿サーキット南コースでデモランをやって見せたり

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駐車場にあつらえたパイロンコースで自慢の足を披露したり

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トゥィンゴにカメラを積んでYRSオリジナルビデオを撮影したり
(写真はYRSオリジナルビデオからキャプチャー)

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1速から4速までレッドゾーンの手前まで回したり
(写真はYRSオリジナルビデオからキャプチャー)

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FSWショートコースでカメラカーを追いかけたり
(写真はYRSオリジナルビデオからキャプチャー)

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FSWショートコースでカメラカーに追いかけられたり
(写真はYRSオリジナルビデオからキャプチャー)

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鈴鹿国際レーシングコースを駆け抜けたり
(写真はYRSオリジナルビデオからキャプチャー)

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トゥィンゴを教材に具体的な操作を説明したり

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筑波サーキットのインフィールドから走行中のクルマにアドバイスを飛ばしたり

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エンジンドライビングレッスンに岡崎から来てくれたTさんが乗るいとこと記念撮影したり

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YRSトゥィンゴに刺激されて購入に踏み切ったIさんと写真に収まったり

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増え始めたルノー・スポールユーザーのWさん、Nさん、Hさん(右から)とトゥィンゴの前でポーズしたり

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ルーテシアRSに乗る宮城県白石市のMさんと水戸市から来てくれたTさんのトゥィンゴRSと記念撮影したり

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ホントは、ルノー・スポール以外のカングーやキャプチャーにもスクールに来てほしいんだけど・・・

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まっ、まずはRSに乗る人に運転が楽しいと言ってもらえるようにするのが先決かな

※ 写真も思いでもまだまだたくさんあるから載せきれない。大好きな富士山と桜を中心に選びました。


第117回 トゥィンゴRS活躍


Mさん トゥィンゴRSと記念撮影

YRSトライオーバルスクール。楕円形の直線部の1本にキンクを設けて延長し、より速い速度で短いコーナーを回るのと、より高い速度からブレーキングを練習するために始めたカリキュラムだ。
しかも、今年のレイアウトは直線部を伸ばしてターン1の曲率を小さくヘアピン状にして、なおかつ下り坂になってからブレーキングするように仕向けたから、YRSトライオーバル2013より難易度は上がっている。

10月25日に開催したYRSトライオーバルスクール。この日、エンジンドライビングレッスンに参加したことのあるMさんが、スバル プレオに乗って3年ぶりに遊びに来てくれた。間が空いたとは言え、再度運転の練習に来てくれたのは嬉しい限り。
エンジンドライビングレッスンでオーバル走行は経験済みだから、次のステップとしてYRSトライオーバルスクールはうってつけ。エンジンドライビングレッスンで使うオーバルは半径16mの直線48mだけど、YRSトライオーバルは直線が170mもあるし3つのコーナーは全て性格が異なるから、異次元の体験ができる。


Mさんの走りとプレオの動力性能を追走して確認

しかし、元々YRSトライオーバルは120キロ超の速度からのピッチングコントロールを覚えてもらうことが目的なので、動力性能が十分でないと走っても肝心な部分を体験することが難しい。そこでプレオで基本的な操作を覚えて、高速域はトゥィンゴRSで体験してもらうことにした。


トゥィンゴRSに乗り換えるのでまずは同乗走行

Mさんはすごく丁寧な運転をする方で、少しずつペースを上げてトゥィンゴRSの懐深い走りを楽しんでくれた。

そのMさんが、アドバイスを聞きながらトゥィンゴRSでYRSトライオーバル2014を走った時の動画がこれ。

で、トゥィンゴRSが実力の90%ぐらいでYRSトライオーバル2013を走った時の動画がこれ。

YRSトライオーバルスクールと併催のYRSオーバルレース参加者と記念撮影


第112回 YRSドライビングワークアウト


トゥィンゴRSに苦手なコーナーはない

15年目のユイレーシングスクールはいくつかの新しいカリキュラムを追加した。

そのひとつがYRSドライビングワークアウト。参加者にコーンで作ったサーキットを模したコースを走ってもらい、思い通りにクルマを動かすコツを体験してもらおうというもの。

既に2回開催したがどちらも定員いっぱいの12名が参加。少人数制だから走行時間も多いし、アドバイスも細かく行なえる。加えて、同乗走行はもちろん、ユイレーシングスクールでは唯一のインストラクターが助手席に乗る逆同乗走行もするから、ほぼ全方位から参加者の走りを検証することができる。


参加者が悩んでいるなと感じたら即ミーティング

とにかく、参加者の走りを一望できるからアドバイスがしやすいし、参加者も自分が走らない時は他の参加者の走りを間近に見て自分の操作を振り返ることができるし、長年温めてきたアイディアを実行してよかったと思っている。


人の走りを見てイメージを膨らます

YRSストリートと呼んでいるそのコース。参加者は全員がおもしろいといってくれる。操作の反復練習にはうってつけだ。

一方、スタッフや長年通っている口さがない連中は、「さすが、いやらしいレイアウトですね」だと。水割りをなめながら、あーでもない、こーでもないと知恵をしぼったかいがあるというものだ。


簡単なコースではおもしろくないし練習にならない

で、YRSストリートをルノー トゥィンゴ ゴルディーニRSで走った時の動画がこれ。

どうやって走るか考えている時間はない。無意識に身体が動いてくれなければスムーズに走れない。YRSドライビングワークアウトの目的は参加者のドライビングポテンシャルを引き出すことだ。


第98回 タイヤは動く

鈴鹿サーキット国際南コースでドライビングスクールを開催した。

もともとはカートコースとして作られた通称南コース。全長は1,264mで、筑波サーキットのコース1000(1,039m)や富士スピードウエイのショートサーキット(ユイレーシングスクールが使用しているレイアウトは880m)よりは長い。

しかしカートレースを前提としたレイアウトなので、ここを4輪で走るとなるとかなり忙しい。ひとつひとつのコーナーは単純な形だから理論通りに走ればいいはずなのだが、特に前半のテクニカル部分ではコーナーが連続しているので最適な走り方を探すのが難しい。だから練習しがいがある。
速いクルマでも平均速度が70キロ/時にやっと届くぐらいだから絶対的な速度は速くない。速く走るためには『加速できない』区間であるコーナーをいかに速度を乗せて走るかが肝心なので、加速から減速、そしてターンインへの流れの中で、その時の状況に合わせ、かつ速度を高く維持するための操作を見つけ出す必要がある。その意味でドライビングスクールを開催するにはうってつけのレイアウトだ。

で、午前中が雨、午後が晴れという理想的なコンディションで開催できた今年のYRS鈴鹿サーキットドライビングスクール南。参加者が走るセッションの合間にビデオの撮影をした。
今回のテーマは動く足。ほんとうはサスペンションアームの動きを撮りたいのだが小さいトゥィンゴにはカメラを収めるスペースがない。それで前輪の動きから想像してみることにした。

結果はと言うと想像通り。縁石に乗るとかの大きな入力を受けない限り、そしてトランジッションを意識して走る限り、バウンドもリバウンドも最小限。足を締め上げたルノー・スポールだからとも言えるが、上屋を支える足が安定している様は感動モノ。
やっぱり、クルマはスムーズに、途切れなく走らせることが大切なのだなと。

同じラップの外撮り、車載、前輪アップをまとめた動画がこれ

※今だからこそドライビングスクールにうってつけだと思えるけれど、来日中の1989年7月に南コースのオープンに招待されて鈴鹿サーキットが用意したノーマルのシビックで走った時には奥のヘアピンがいやでいやで仕方なかった。なんのことはない。当時は単に低速コーナーが嫌いなだけ!?だったみたい。そんなことを思い出しながらの撮影だった。
※外撮りの動画は東京から参加された中沢 隆さんが撮影してくれました。
※カット写真は大阪から参加された目代英一郎さんが撮影してくれました。


第96回 タイヤは回る

クルマは4本のタイヤでしか地面に接してはいない。
つまり、クルマの性能はタイヤを介してしか発揮することはできない。
と言うことは、人間の行う操作もタイヤを通じてしかクルマに伝わらないということでもある。
だから、タイヤの使い方はクルマを動かす上では非常に大切だ。

クルマの性能が高くてもタイヤの使い方が間違っていればその恩恵にあずかることはできない。
逆に、タイヤのグリップがそこそこでもキチンと使いさえすればクルマはその性能をフルに発揮することができる。

な~んてことを考えているからタイヤがどんな具合に働いているのかをいつも知りたい。なかなかこれといったアングルにたどり着かないのだけれど、今回はタイヤを正面からとらえてみた。

今いちばんの夢。コーナリング中にタイヤのコンタクトパッチがどう変形するか動画で見ること。もちろん不可能な話だろうけど。


第94回 桜、さくら、サクラ

1週間ばかり留守にしていたら、地元の桜は見ごろを過ぎていて残念

1週間かそこいらの短い期間のために、残りの莫大な時間を準備のために費やしこれでもかと咲き誇る桜。いいなぁ。

桜の木の下で。この時ばかりは白いトゥィンゴ ゴルディーニ ルノー・スポールで良かったなと。

– – – – ここから追記 – – – –

4月第2週の週末。富士スピードウエイ近辺の桜が満開。13日はポルシェクラブ千葉のメンバー向けドライビングスクールだったのですが、参加された方もあでやかな桜を満喫されていました。ー


第93回 新しい靴


すごく感じのいいお店だった

トゥィンゴ ゴルディーニ スノー・スポールのオドメーターが31,000キロを超えた。

先代のトゥィンゴGT同様、スクールの機材を積んで飛び回り、カメラカーとして活躍したり、ビデオの題材になったり、デモランで使ったり大車輪の活躍。まさに、これだけ使い倒せばクルマさんも幸せだろう状態が続いた。
もちろんその間、トラブルは皆無。4,500回転を超えてからの吹き上がりは今もってするどくなりつつある。

しかし、サーキットを含め一般のユーザーよりずっと速いペースで走ることが多かったからだろう、タイヤの硬さが気になってきた。トレッドの溝はあるしスリップサインが出るまでには今までと同じ距離を走れると思うのだが、トレッドの硬さがサスペンションに直接的な衝撃を与えているような気がしてタイヤを交換することにした。


まだ溝は十分残っているのだが


タイヤのイン側とアウト側の減り方が違う


アウト側のエッヂ部分の磨耗が激しい

トゥィンゴ ゴルディーニ ルノー・スポールが履いているタイヤは、コンチネンタル製のコンチスポーツコンタクト3でサイズは195/40R17であちこち探してみた。
で、BSにプレイズ、ヨコハマにSドライブというこのサイズのタイヤがあることは突き止めたのだが、ふと思いついて、最近YRSスクールレース参加者に評判のアジアンタイヤを試してみることにした。

結局、いわゆるハイグリップタイヤと呼ばれるものには興味はないが、トレッドエッジが立っているタイヤが好みなので、ある通販サイトで見つけたインドネシアで作られているPINSOのKスピードというタイヤにした。価格は1本5,290円。これに1本1,050円の送料が加わりタイヤ代は25,360円。

卒業生に通販でタイヤを買いましたと聞いても、そうなるとどこかに持ち込んで組んでもらわなければならないのではと少しばかり気が重かったのだが、この通販サイトでは持ち込みタイヤを組んでくれる全国の整備工場やガソリンスタンドが紹介されていたから大助かり。しかも事前に連絡さえしておけばその店舗にタイヤを送ってくれるという。新しい物流の形なのかなと感心した。

最も近い仰木にあるガゾリンスタンドを指定し、結局、予約した日にクルマを持って行くだけですむことになった。


こんな荷姿でタイヤは届いていた


Kスピードのサイドウォールとトレッドデザイン


リフトアップされ新しい靴を待つ


ボルト装着のホイール脱着の常套手段

扁平率が小さいタイヤは組むのにコツがいるようで作業は小1時間。事前に聞いていた作業工賃15,120円の内訳は、タイヤ組み込み料が8,400円、バランス取りが4,200円、廃タイヤの処分費が2,520円。タイヤを買ったお店で組んでもらうのよりも工賃自体は高めだが、どんなタイヤでも組んでもらえるという利点を考えればむしろ合理的かなと。

最終的に40,480円の出費でトゥィンゴ ゴルディーニ ルノー・スポールに新しい靴を履かせることができた。


出発準備完了

春の予感がする来週からはスクールが続く。人生初のアジアンタイヤがどんな振る舞いをするか、機会があれば報告したい。