トム ヨシダブログ


第863回 ヨーイドンをやりませんか?

実は、一時期ユイレーシングスクールを受講した方を対象にスクールレースを開催していたことがある。

1999年に当時自動車メーカー系では見られなかったドライビングスクールを開校した目的はふたつ。ひとつはクルマに興味はあるけど動かすことにはそれほど熱意が湧かない人に運転を上手くなってもらうこと。これが『所有欲から使用欲への転換』。もうひとつは運転が好きな人にもっと運転を上手くなってもらうためにレースを体験してもらうこと。これが『絶対的な速さから相対的な速さへの転換』。

ひとつめの目的は比較的簡単に達成することができた。2000年から筑波サーキットの運営母体である財団法人日本オートスポーツセンター(当時)の委託を受けて年間20回余りのドライビングスクールを開催したから、サーキット走行なんて縁がないと思っていた人が大勢参加してくれた。ユイレーシングスクール流のカリキュラムをこなしてもらえば運転が上手くなり、サーキットもそれなりに走れるようになるのは実証済みだ。

サーキットなんか危ないとか関係ないと言っていた人がYRSドライビングスクールを通じてサーキットを走ることにはまった。ふだんでは出せないスピードで走り、公道では経験できない加速度を感じる。愛車の性能を存分に発揮してあげられる。筑波でもFSWでもユイレーシングスクールの卒業生がライセンスを取得しスポーツ走行にいそしむ光景が繰り広げられた。
それは喜ばしいことなのだけど、こんな声も聞こえてきた。「なかなかタイムが縮まらない」、「だれだれさんに負けた」、「タイヤを換えないとタイムがでないのか」等々。要するにサーキットを走るなら速くなければならないという思い込みが底辺にあった。

しかし何度も言うけど、スポーツドライビングを含むモータースポーツは世界でもっとも不公平なスポーツだ。乱暴な言い方だけど、銭このある人にはかなわない。クルマの改造がその典型。とにかく費用をかければ優位に立てる。しかしそれは、絶対的な速さを追いかけているだけで、必ずしも運転手が速くなることとイコールではないのも事実。

そこで運転を教えている立場上、クルマの速さではなく、運転手の上手さと頭脳が速さの決め手になる場を用意することにした。ヨーイドンで競争して誰の運転が速いか決めようというわけだ。しかもクルマの速さだけでは勝てない工夫を織り込んだ。ただモータースポーツには危険が伴う。だから参加するにはユイレーシングスクールを受講してクルマを思い通りに動かす術を学ぶことをスクールレースの参加条件にした。

こうしてユイレーシングスクールの卒業生を口説き、最初に始めたのがYRSスプリントとYRSエンデューロ。

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FSWショートコースのゾクゾクする
YRSスプリント ロードスタークラスのスタート
ショートコースの同時出走は15台までだけど
安全を重視するユイレーシングスクールには特例が認められた

 

YRSスプリントは強化クラッチをおごる意味がないようにローリングスタートとした。スタートとゴールの興奮を何度も味わえるように予選プラス3ヒート制にした。都合4回もチェッカーフラッグを受けられた。2004年に開催したYRSスプリント筑波の結果を見てもらえばどんなレースだったか想像がつくと思う。
・2004年2月28日開催 YRSスプリント筑波 結果

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FSWショートコースの息を飲む
YRSエンデューロ のスタートシーン
オリジナルのルマン式スタートにこだわった
ドライバーがエンジンキーを持って走る

 

YRSエンデューロは不必要な競争を避けるためにピットインの時間をキッチンタイマーで制限した。ユイレーシングスクールが日本で初めて披露した。早くピット作業が終わってもコースインできないのだから慌てる必要はなかった。速いクルマが勝ってばかりじゃ面白くないし、全開で走ると勝てるのもつまらないから、130分の時間レースとして燃費を気にしながら走らないとガス欠でゴールできないようにした。2005年に開催したYRSエンデューロの結果を見てもらえばどんなレースが繰り広げられていたかがうかがえる。
・2005年7月30日 YRSエンデューロ筑波 結果

YRSスプリントもYRSエンデューロもそれなりに好評を博し、サーキットなんて縁がないと思っていた人やレースなんて危ないといぶかしがっていた人も、他人と競争することにのめり込んでくれた。ロードスターがポルシェに勝つ楽しさを覚えてくれた。ラジアルタイヤでSタイヤより速く走る技術を身につけた。まさに『絶対的な速さから相対的な速さ』への転換だった。

そして最後に始めたのがYRSオーバルレース。サーキットを借りるのはそれなりに費用がかかるから参加費も高くなる。できるだけ手軽に(決して気軽にではない)多くの人にヨーイドンをしてほしいと思っていたのだが、YRSオーバルスクール卒業生に水を向けても「グルグル回るだけでしょ」とか「危ないんじゃない」とつれない。一計を案じてYRSオーバルスクールの開催日に試験的にやってもらった。

結果は。FSWジムカーナ場にパイロンで作ったオーバルコースで8周のヒートレースをしただけで、クルマから降りた参加者は地面にへたり込んだ。走り慣れていたサーキットならそんなことはなかったのだろうが、常に周りにクルマがいて、一方方向にしか曲がらず、長い間横Gに翻弄されるオーバルレースは勝手が違った。
笑いながら言ってやった。「みなさんの運転力はそんなもんですか? 邪まなことを考えて走っていたのではないですか? もっといけると思いますけどね」。

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YRSオーバルレースFSWの原点
FSWジムカーナ場に作ったパイロンコースを
息を飲んだまま走る参加者
みんな一生懸命走っていた

 

それからというもの、広い駐車場にパイロンを並べて作ったオーバルコースでのヨーイドンがユイレーシングスクールの代名詞になった。2004年に開催したYRSオーバルレースFSWの結果を見てもらうと、いかに充実したレーシングスクールが行われていたかが想像してもらえると思う。
・2004年6月13日 YRSオーバルレースFSW結果

と言う訳で、 来年YRSオーバルスクールを受講した人を対象にYRSオーバルレースFSWを再開します。いずれかのYRSオーバルスクールを経験された方はぜひ参加して下さい。運転操作が一皮もふたかわもむけること請け合いです。

 

次のふたつの動画はYRSオーバルレースFSWのシーン。初めて参加する人はここまでの接戦は難しいだろうから、並走の練習をしたり追い越しの練習をしたり、とにかく無意識に走れるようにアドバイスをします。YRSオーバルレースFSWを開催するコースは幅が14mもあります。高速道路の3車線より幅広です。大井松田からの下りをヒラリヒラリと走るのと同じです。

ユイレーシングスクールを受講してくれた方々が、大の大人が一生懸命になって走るのが好きです。過去にYRSオーバルスクールを受講された方、来年開催するYRSオーバルスクールFSWを受ける予定の方は、ぜひヨーイドンを味わうことを想像してみて下さい。



第859回 YRSオーバルスクールFSWの仲間

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今年2回目のYRSオーバルスクールFSW
走行開始直後はドライだったものの
しばらくしたら雨がおちてきて
練習にはなったけどウエットな1日

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いつも四国は高松から来てくれるIさん
ツーデーも鈴鹿もと嬉しい限り

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メガーヌⅢRSトロフィーからトロフィーR
いつも間にかウルティムに

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久しぶりのHさん
元気だったみたいで安心

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確かメガーヌRSでスクールに来たのはHさんが最初
2013年8月のオーバルスクールFSWと記録にある

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車名がいつもと違うから
朝一番で「乗換えですか」と聞くと
小さな声で「増車です」

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少しばかり性格の異なるクルマと
対話というか格闘というか

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ユイレーシングスクールに初参加のMさん
20年近くドイツ製の重たいダンナ車に乗っていたそう
A110は衝動買いしてしまったとか

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後期高齢者のMさん
ずっとお付き合いしますから
また走りに来て下さい

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スタッフFと愛車

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スタッフYと愛車

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ルノー・スポールとアルピーヌ
いいクルマです

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今回のYRSオーバルスクールFSWには
41歳から76歳までの平均年齢58歳の少年14名が参加

次回の富士スピードウエイ駐車場で開催するユイレーシングスクールは
8月23日(土)のYRSドライビングワークショップFSWです
開催案内はこちらからご覧になれます

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こんなクルマも参加していました
Sさんのランボルギーニ ウラカン
640馬力を8,000回転で生むNAエンジン
後輪駆動だから運転に油断はできない

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こんなクルマも参加していました
Nさんのマクラーレン Artura Spider
Nさんの2台目のマクラーレンはハイブリッド
独特の加速を見せます

 

ユイレーシングスクールでは7月24日(木)に筑波サーキットコース1000を終日使うYRS筑波サーキットドライビングスクールを開催します。コーナリングの練習から始めるのでサーキットを初めて走る方も安心して参加できます。
・YRS筑波サーキットドライビングスクール開催案内はこちらから


第798回 GPSLaps

Kさんは2003年9月の筑波サーキット公式ドライビングスクールで初めてユイレーシングスクールを体験してくれた。その後本職が忙しくなる2019年までYRSエンデューロやYRSスプリント、YRSオーバルレースなどをメインに延べ80回近く走りに来てくれた。

そのKさんが開発したのがラップタイムと加減速/横Gと速度に加えて走行ラインが記録できるアプリのGPSLaps。サーキット走行をする人の間で高い評価を得ている。ユイレーシングスクールに来る人の中でも装着率は高い。

先日のYRSオーバルスクールでスタッフFがGPSLapsとGPSレシーバーを持ってきたので、トレイルブレーキングとイーブンスロットルがキチンとできているか検証することになった。そこでFのルーテシアⅢRSでFと、GRヤリスに乗っているスタッフMとラップタイム勝負をしてみた。
結果は。もちろんどちらもボクの勝ち。ただし彼らの名誉のために付け加えると、ボクのデータを見てから再度走ったら、ふたりとも遜色ない速さを見せていた。速度と加速度を照らし合わせると、クルマがどこでどう失速しているかどうかが検証できるので、その部分を意識して操作をするとクルマが前に進むようになる。下の画像はルーテシアⅢRSで半径22m直線130mのYRSオーバルFSWロングを4周したうちのベストラップ。

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ルーテシアⅢRSでのベストラップで上段の赤線は速度
スタート後100m付近がYRSオーバルロングの下のコーナーで
330m付近が上のコーナー
下段の加減速度を表す青線の同じ区間でイーブンスロットル
コーナーのボトムスピードを維持している
緑線は横Gでどちらのコーナーでも瞬間的に1Gを記録している

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画像右が下のコーナーで進入が下りで脱出が上り
走行ラインを見るとクルマの動きがわかる
緑色の部分が加速で黄色が定速で赤色が減速
2本のストレートの真ん中あたりで
瞬間的に黄色になっているのは3速へのシフトアップ
トレイルブレーキング区間の色が赤ではない

 

時間が許せば7月18日のYRS筑波サーキットドライビングスクールで、将来的に開催したい参加者の走行データを解析してアドバイスするスクールのベースラインを作るためにGPSLapsを使ってみようと思う。

7月18日(木)開催 YRS筑波サーキットドライビングスクール開催案内へのリンク



第787回 ユイレーシングスクール

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今後のユイレーシングスクールの開催予定です。各スクールの内容は案内頁に載っています。
※スクール名をクリックしていただくと案内頁に移動します。申込みへのリンクも案内頁下段にあります。

・6月15日(土)開催 YRSドライビングワークショップFSW(富士スピードウェイ駐車場)

・6月27日(木)開催 YRSドライビングスクールFSW(富士スピードウェイ ショートコース)

・7月6日(土)開催 YRS オーバルスクールFSW(富士スピードウェイ駐車場)

・7月18日(木)開催 YRS筑波サーキットドライビングスクール(筑波サーキットコース1000)

・8月24日(土)開催 YRS トライオーバルスクールFSW(富士スピードウェイ駐車場)

・9月21日(土)開催 YRS ツーデースクール1日目(富士スピードウェイ駐車場)
・9月22日(日)開催 YRS ツーデースクール2日目(富士スピードウェイショートコース)

・11月2日(土)開催 YRS ドライビングワークショップFSW(富士スピードウェイ駐車場)


第768回 Tさんの場合

先日のYRSオーバルスクールFSWで初めてユイレーシングスクールを体験されたTさんが感想を寄せてくれた。

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一緒に来られたご主人とTさん

 

■■初めてのドライビングレッスン■■
メガーヌRSに乗り始めて約2年、殆ど夫の運転での移動と、近所への買い物で使う程度だった車生活でした。ある時、母と箱根の温泉旅行に運転して行ったら、メガーヌRSの乗りやすさと、バランスの良さを実感。それからもう少し車の運転を楽しみたくなり、夫指導のもと、箱根ターンパイクで何度か走りに行っていました。
でも、コーナーでクルマのコントロールがうまくできず、乗っている人に安心して乗ってもらえない感じがして、運転が上手くなりたいなあ・・、何が悪いのかどうすればいいのかわからない、これは一度正しい運転を教えてもらうしかない、ユイレーシングスクールに行きたい!と思っていました。
そんな中、同じメガーヌRSに乗るKさんに、ドライビングスクールを受けてみると話をしたら一緒に行きたい!!とのことで、早速2人で参加しました。
当日、座学の時に、スクールに参加した目的は?と聞かれて、皆さん、コーナリングでのボトムスピードを上げたいとか、新しく購入した車の特長を理解したいとか、もう何度もスクールに通われているベテランばかり、レベルの高いお話されていて、私は、運転上手くなりたいんですーなんて、ど下手であることを宣言している私・・まずい、ここは別世界・・と感じつつ、練習開始。
普段狭い世田谷の住宅街を時速20㎞ぐらいで走る程度で、【アクセルベタ踏み】をしたことないし、そもそも小心者の私。
ミニオーバル内を35㎞で走りましょう!!と言われても、それすら怖い・・そしてどんどんスピードが上がってきて…皆さんに引き離され、周回遅れになりながら、練習開始。同じ初参加のKさんは、軽快に走っていて、自分のダメさを感じながらのスタートでした。
見かねて、グループを離脱し、恐怖心を徐々に外しての練習、トムさんの横で個人指導も頂き、シートポジション、目線の改善、コースで反復練習をしながら、運転とスピード、ブレーキポイント、イーブンスロットル・・と徐々に慣れていきました。
だんだん、アクセル、ブレーキを強く踏むこともできるようになり、終わるころには運転にも慣れ、コツもちょっと掴み、楽しくなってきて一回目のスクールを、最後まで事故なく走ることが出来ました。
練習中は孤独に一人で悶々と走るのですが、トムさんはじめスタッフの方のカーラジオからのお声がけがタイムリーにいい感じに厳しくて、緊張感をもって練習し続けることが出来ました。(とてもよく見て下さっていて、心の中まで見てるのか??って感じました)
翌朝、2人とも肩がパンパンに凝っていて、徐々に脇腹、背中、右腕と痛くなり、運転はハードなスポーツだということと、シートポジションが悪いことを痛感しました。
またスクールに参加して、反復練習に励みたいです。トムさん、スタッフの皆さん そして、迷惑をかけてしまった皆さん ありがとうございました。またよろしくお願いします。

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午前中は手探りのようでしたが
午後には軽快なエキゾーストノートを響かせて

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一緒に申し込まれたKさんとご主人と



第767回 Wさんの場合

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ユイレーシングスクール初参加は
2017年3月のYRSツーデースクールFSW
それ以来
いつもご夫婦で来てくれるWさん
 
ご主人は顔出しNGだから例によって
 
ルノー乗りになったWさんには早速感想文を

 

昨年12月に中古でトゥインゴGTを購入しました。
実はトゥインゴGTにはかなり前から興味があり、中古車サイトをいろいろと物色していたのですがなかなかいい出会いに恵まれていませんでした。11月にルノー沼津の三島アプルーブドカーセンターで認定中古車が出てきて妻と二人で実車を確認して、1日悩んで購入を決意しました。オプションがてんこ盛りで購入後もほとんど手を入れる必要が無さそうだったのと、前のオーナーが大事に扱っていたことが感じられたのが購入の決め手でした。(ディーラーの担当者も非常に良い方でした。)

トゥインゴGTに興味を持った理由は、以下となります。
・5ナンバーサイズでコンパクトなこと
・RRレイアウトという駆動方式
・ルノースポールによるチューニング
・MT車が選べる
・フランス車(ルノー車)ってどんな乗り味なんだろう?
ある意味、今後二度と出てこない変態車に心引かれてしまいました(笑)

現在の愛車はトゥインゴGT以外に下記の2台に乗っています。
・718ケイマン
・NCロードスター
後輪駆動のMT車という共通点以外はレイアウトも車の乗り味も全く違う3台となります。

乗り比べると
718ケイマン
 ・非常にソリッドで、ステアリングからのインフォメーションもわかりやすい。
 ・足回りは堅いが、しなやかさも持っている。
 ・自身の直後にあるエンジンからの振動、音もその気にさせる。
 ・シフトレバーも節度やコクっとしたフィーリングで気持ち良い。
 ・ブレーキのタッチ、効き、耐フェード性はこれまで乗った車の中で最高。
 ・意外と低速トルクが無いため、他の車であれば2速でいけるところが1速まで落とさないと前に進まない。
 ・雨の日の挙動(スクール参加時やサーキット走行時)は正直怖い。電子制御を入れてもスピンしやすい。

NCロードスター
 ・車体は緩いが、挙動はわかりやすい。
 ・軽量な車体とエンジンパワーのバランスが取れている。
 ・MTでもイージーなドライブができる。
 ・オープンドライブは一度味わうとやみつきになる。
 ・雨の日に電子制御を切っても安心して操作できる挙動(スクール参加時やサーキット走行時)。

購入後は町乗りメインで使っていたので、トゥインゴGTの実力を知るためにオーバルスクールに参加させて頂きました。

スクールで自分の腕なりに車を操作して反応を確認し、以下の感想を持ちました。
・挙動はかなりクイック(前が軽い事と、ホイールベースが短いためだと思います)。
・目線は高いがコーナリング中に車が転倒するような気配は感じなかった(当たり前ですが)。
・パワーは無いですが、後ろが重く、後ろから押される感覚は新鮮。
・絶対的なスピードが遅いため、私のような未熟者でも手の内感を持って操作ができる。
・シフトレバーの感触が緩い、横Gがかかっているとシフトが入りづらい事がある。
・ブレーキのタッチがこれまで乗ったどの車とも違う(遊びのストロークが長い)ため違和感があったが、連続して乗ることが感覚は掴めた。効きに関しては問題ない。
小さい車をMTで操って乗るのは、もの凄く楽しい事を再確認しました。以前乗っていたマーチ12SRを思い出しました。

これまでの愛車歴
マーチ12SR
ランサーエボリューションX
BRZ
ゴルフGTIクラブスポーツトラックエディション → YRSに参加し始めた
E90 M3セダン
F87 M2クーペ
NCロードスター
718ケイマン
トゥインゴGT

以上です。



第766回 ルノー仲間が増えました

2024年最初のスクールはYRSオーバルスクールFSW。メガーヌ4RSに乗る女性2人が初めてユイレーシングスクールを受講してくれました。効果は絶大。楽しそうに走っていました。

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この日のルノー達
 
左からスタッフYとワタクシ
初参加のKさん
ルノーを手に入れたWさん
初参加のTさん
常連のOさん
スタッフF



第751回 YRSオーバルスクールFSWロンガー

11月初め。今年最後のYRSオーバルスクールFSWロンガー。クルマによっては直線の終わり130キロからのブレーキングとターンインとトレイルブレーキングとイーブンスロットルを反復練習できる優れモノ。今回も思い通りにクルマを動かしたい方々が参加。1日中走り回っていました。

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クルマの運転にドライビングポジションは重要
特にスポーツドライビングでは
ドライビングポジションが全てを決めると言っても過言ではない
だからどう座ればクルマと1体になれるかを説明
クルマと同じ量だけ同じ早さでロールするために
 
参加者自身に自分の身体がシートの上で動いていないか確認してもらう
ポジションが修正できた人はこぞって運転が楽になった操作に正確性が出たと

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参加者は1日中ラジオからアドバイスを聴きながら走行する

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走ってはミーティングし
ミーティングで留意点を確認してまた走る
 
初めて参加した人の中には
体育会系ですね!と感想を述べることも
それがユイレーシングスクール流
たくさん走りたい人もいるので合理的な練習を1日中提供します
どれだけ走るかは参加者次第で休むのも自由
強制ではありません

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参加者同士同時に走ると
それまで絶対速度を追いかけていた人が
相対速度を意識するようになり
間違いなく運転がこなれる
 
こなれるということは
運転が無意識行動の範疇に入りかけているということ
これを体験しない手はない

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今回のルノー組
2回目の参加のEさん

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今回のルノー組
前の日のYRSトライオーバルスクールFSWに続いて参加のSさん

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今回のルノー組
クルマを乗り換えて
この日初めて全開にしたWさん

 

ユイレーシングスクール今年最後のスクールが12月17日(日)に開催されます。まだユイレーシングスクールを経験したことのない方はぜひ遊びに来て下さい。どなたでも、どんなクルマでも参加できます。

・12月17日(日)開催 YRSトライオーバルスクールFSW開催案内



第745回 9月の富士山とFSWと食

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9月のスクールはYRSオーバルスクールFSWとYRSドライビングワークショップFSW
 
YRSオーバルスクールFSWの朝一で小さなオーバルをインベタ走行
イーブンスロットルとトレイルブレーキングの感触を確かめます

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走行中の参加者にリアルタイムでアドバイス
 
「前のめりでターンインしています」
「イニシャルの舵角が大きいですね」
「スロットルオフを手前にしてみませんか」
理論的に整合性のある操作を目指してもらいます

745-03
今回の参加者は全員が常連で顔見知り
 
そこで急遽座談会を開催
ユイレーシングスクールから得たものがありますか
運転に対する意識が変わりましたか
 
次から次へといろいろな意見を聞くことができました

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ひと通りオーバル走行の練習が終わり
次のステップへの足掛かりにと
 
最もペースの速い人を最後尾シングルファイルでヨーイドン
全員を抜いたらゴールというルールで
 
それまで見られなかった参加者の走りが随所に

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結局
全車を追い抜いたUさんが1位
チェッカーフラッグをかざしてウイニングランの図

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今回YRSドライビングワークショップFSWに参加したルノー仲間
全員が過去に受講した経験が

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埼玉県から来てくれたSさん

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東京から来てくれたNさん

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顔出しNGのMさん
大阪から来てくれてストレートを駆け抜けます

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走行準備中

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コース上で走行上のアドバイス

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朝風呂を出て
富士山を見上げたら雲の中

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須走の朝はいつも健康
 
アメリカに行く前からお世話になっている扇屋さん

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最近は土日のスクールが終わるとここへ
道の駅富士小山にあるレストランふじおやま?
メニューが豊富です
 
あさりクリームコロッケ定食が逸品です
ご飯は小盛中盛大盛から選べます
写真は小盛

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食事を終えて外に出たら富士山が
 
さぁ西に向かいます

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それにしても…

 

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FSWのスクールの時は金曜日の食事が楽しみで今回のムフフ
 
御殿場にはうなぎ料理店のひろ田が2軒あります
いつもは定宿に近い御殿場駅前のひろ田を利用していましたが
今回初めて駒門のひろ田に
これが大正解
メニューにあった肉厚うな重をいただいたのですが
今まで食べたことのないうなぎの厚みで食べ応えありあり
 
値段ははりますがお勧めです

 



第744回 ブログ記事へのコメント それから

ブログ 第716回 続・人間の操作がクルマを動かす を読まれたユイレーシングスクール卒業生が記事にコメントを寄せてくれていた。気づくのが遅くなってしまったけれど。

  いつもお世話になっております。 スクールだけでなく、ブログの内容もいつも興味深く拝読させていただいています。 今回の比較、とても勉強になります。 前半のブレーキング操作の違い(特に抜き方)も大きいですが、更にコーナリング中のイーブンスロットル操作の差が大きいように感じます。 私もよくやってしまいますが、Sさんの6-7.5秒あたりのGの落ち込みに対して、トムさんはずっと加速Gを保つようにイーブンスロットルから全加速につなげていますが、このような操作の違いを生む要因は何だとお考えですか?

次の画像がコメントで指摘のあった2人の操作の違い
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以下がコメントへの返信。
  無意識に身体が動いてくれるのでどういう操作をしているかあまり認識はしていないのですが、強いてあげるのならば、
・スロットルペダル(ブレーキペダルも)を戻すことを前提に踏んでいる
・オンオフのオフ時に100%オフにしないで、スロットル一定でも回れる位置までしか戻さない、でしょうか。
トレイルブレーキングが終わった時点で、それ以降マイナス加速度が発生しないようにすることがイーブンスロットルの目指すところだと思います。

 

改めて読み返して、回答がありまいで中途半端だったような気がする。自分でどのような操作をしているか、ホントに無意識というか条件反射的に身体が動いているので流れが止まることはなく、行動そのものを認識してはいないようだ。ただ、振り返って自分の操作を俯瞰するとこんなことではないかと。
・スロットル、ブレーキ、ステアリングの各操作がON/OFFにならないように意識している
・ボリューム(可変抵抗器)を回したり戻したりするようなイメージの操作をするように意識している
・具体的には各操作において操作の開始から操作の終了まで同じ速度で行わない
・操作の速さから見た場合に操作の最初は遅くその後クルマの動きを感じながら加速度的に速くする
・クルマの動きを細大漏らさず感じることができるようなドライビングポジションをとる
・走行中に身体がシートの上で少しもズレないようなドライビングポジションになるよう修正を続ける
・加減速Gでお尻が前後にずれないように床の上に置く踵を意識して座る
・横Gに負けて背骨がシートバックの中心からずれないように膝を開いて座る
・下半身だけで上半身の動きを制限して上半身の力を抜く
・ステアリングホイールはにぎらず手のひらの摩擦で重さを感じながら回す
・ステアリングホイールを左右の手の力五分五分では回さない

以上、「操作の違いを生む要因」に対する回答になっているかどうかは?だけど、自分なりに思いめぐらせてみた。

あと付け加えるなら、敢えて操作の開始を早めて常により効率的=理論的に理想だと思われる操作を過不足なくできるように心掛けているのと、どんな場合でも100%ではなく手を抜いて走った上で速さを得ることを目指す、くらいだろうか。
要は、速さに対するイメージより早めに操作を開始しすることを躊躇せず、その代わりにできるだけ速度を落とさないことに集中する。なにしろ加速度から見れば、クルマは減速より加速のほうが苦手なのだから。

頑張ってしまうと、クルマさんの言っていることを聞き逃しかねないことを経験的に知っている。だから、アメリカでレースをやっていた頃を含めてサーキットを走る時に必死になった覚えはない。なにしろ臆病なもので。でも、それが奏功しているのかも知れない。だからスピンもしたことがなかったのが自慢だ。