トム ヨシダブログ


第 717回 Renault Assistance Service

過日。筑波サーキットからの帰り道。新東名を走っていたら突然ステアリングホイールから細かな振動を感じるようになった。何が原因なのかわからない。直線部分で両手をステアリングホイールから手を離してみる。進路が乱れることはない。少なくとも前輪のパンクかバランス不良ではないと判断。レーンの中でごくゆっくりスラロームをしてみるがクルマの動きは振動が出る前と変わらないように感じた。それでも振動の原因を確かめるべきだと思ったのだけど、高速道路上にクルマを停めたくはなかった。クルマが動かなくなればしかたがないが、それまでは走り続けようと。

その昔、高速道路を走っていて長く大きな絨毯を巻いたようなものが落ちていたから、片側2車線の路側帯にクルマを停めて非常電話で通報したことがある。初めての経験だった。走行車線を走る大型トラックがクルマの脇ギリギリをうなりを上げてすり抜けて行く。身の危険を感じた。そして非常駐車帯であろうと高速道路上にクルマを停めるのはやめようと心に決めた。パンクしてタイヤやホイールがダメになってもクルマが動く限りSAかPAまで走るべきだと。

外の音が聞こえるように運転席と助手席の窓を少し開け、ステアリングホイールを親指と人差し指でつまむようにして振動の大きさが変化しないか確かめながら、第1車線を100キロ前後で走る。距離はそれほどでもなかったけど、駿河湾沼津SAまでの道のりがとてつもなく長く感じた。

なんとか無事にたどり着き、ガソリンスタンドにクルマを停めタイヤを確認。前輪は案の定なんともない。後ろに回って驚いた。右の後輪の空気が抜けている。後輪がパンクしてその振動がステアリングホイールに伝わって来るとは思わなかった。4コントロールと関係があるのだろうか。

ガソリンスタンドのスタッフにパンクの修理をお願いするも、基本的に高速道路を走ってきたクルマのパンクは修理できないと冷たい返事。さてどうするか。ならばと、クルマを置かせてもらう許可だけもらって、検索して出てきた近隣のタイヤショップに電話をかける。ところがかけた4軒とも245/35R19の在庫がない。

こうなればいたしかたないとルノーアシスタンスを頼ることにした。2010年にルノー・ジャポンからトゥインゴGTを借りた時にルノープレミアコールのことは聞いていたので、スマホに入れておいたアプリから緊急電話。電話を受けてくれた加藤さんに、右後輪がパンクしたこと、近くのタイヤショップではタイヤの手配ができないことを伝える。
ルノーアシスタンスとして交通費もしくは宿泊費の補助ができると説明してくれたのだけど、その日のうちに大津市に帰る必要があることを伝える。加藤さんは、それならばルノー沼津に相談してみましょうと。しばらく待っていると、加藤さんから電話。ルノー沼津にメガーヌⅣRSトロフィーを持ち込んで、もしホイールが装着できると確認できればルノー沼津が在庫している中古ではあるけどメガーヌⅢRSのホイールとタイヤを貸してくれるとのこと。朗報。とにかくSAにいてはことは進まない。加藤さんに積載車の手配をお願いする。

結論から言うとメガーヌⅢRSのホイールは問題なく装着できて、その日のうちに大津の自宅に戻ることができた。パンクしたタイヤはルノー沼津に預けておいて、新品のタイヤを手配してもらって組み換え。翌週のFSWのスクールに行く時によって交換してもらうことにした。残りの3本は後日、ルノー栗東で新しくしてもらった。

ルノーアシスタンスの加藤さん、ルノー沼津の林さん、ルノー栗東の井上さん。その節はお世話になりました。いち時はどうなるかと思いましたが、なんとか無事に翌日の仕事に穴を開けずにすみました。ありがとうございました。

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駿河湾沼津SAにて
積載車のお世話になるメガーヌRSトロフィー

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ルノー沼津に到着

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きれいで大きなルノー沼津のショールーム

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臨時に装着してもらったメガーヌⅢRSのホイールとタイヤ
ルノー沼津にあったのがオプションの19インチタイヤだったことが幸いした
ホイールの幅は確かハーフインチ狭いけど
リアに履くのだから問題なし

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パンクの原因はクギやネジではなく
薄い金属の板
なぜこんなものを拾ったのか見当がつかない