トム ヨシダブログ


第320回 アンダーステア

とあるスーパーマーケットの立体駐車場。スロープを登ってきたクルマは場内に入ると直後に左折。その後それぞれに広大な駐車スペースと進む。

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左折する時、入ってくる全てのクルマがタイヤを慣らす。いわゆるスキール音ってやつだ。これが面白い。どうやってクルマを操っているかがわかる。操作にもいろいろあるけれど、例を挙げるなら、どうやってステアリングホイールを回しているかがわかる。

とにかく、『キキキキキキ キーッ』 とか、『ンギャッ』 とか、『キューゥーゥー』 とか。千差万別。

そもそも、スキール音はトレッドパターンのあるタイヤの接地面のゴムが路面とこすれる際に出る共振音だから、それが発生している場面というのは、ステアリングを切った瞬間から直進方向の慣性力の影響で前輪が外側に向って横滑りをしながら進行方向に回転を続ける状態にある。つまり、クルマのフロントは前輪が向いている方向よりも外側の軌跡を描いていくことになる。サーキットなどのクローズドコースのそれとは程度に差はあるけど、クルマの挙動としてはアンダーステアの範疇に入る。

ついでに言えば、トレッドパターンのないスリックタイヤは基本的にスキール音を発生しない。

であるから、スキール音が大きいということはそれだけ前輪がたくさん滑っていることになる。もちろん速度が高くなって運動エネルギーが増えれば滑る量も増えるが、中にはゆっくり走っていてもスキール音を撒き散らす場合もあるし、そこそこの速度でステアリングを切ってもわずかなスキール音ですむ場合もある。もちろん、ステアリングを切る時の前過重の大きさもスキール音の大小に関係するけど、それはおいておいて。

だから、スキール音の大きさと出方を観察していると運転している人の癖がわかる。ステアリングをバキッと切る人。ステアリングを一発で回してしまう人。ステアリングを回し続ける人。みんな意識してステアリングホイールを回しているわけではないだろうから、その人はいつもそうしているのだと推察もできる。

駐車場の入り口を通過する速度ですら結果的に前輪が外にはらむような運転をする人は、ワインディングロードや雪道を走る時にいったいどんなステアリング操作をしているのだろうか。クルマに助けられながら運転しているのだろうな、と気になってしまう。


少しばかり速度が高いのに躊躇なく間違いなくエイヤッとステアリングホイールを回している


速度を落としているのにスキール音が出るということは奥へ行ってからバキ切りと減速による前過重が原因


そこそこの速度なのにスキール音が出る位置が奥で小さいのはステアリングを回し続ける時間が長いから


せっかく速度を落としたのに内輪差を気にしたのか奥へ行ってから一発で舵角を与えている証拠


他人が運転するクルマを観察するのは面白いしためになる。あなたはどんなふうにステアリングホイールを回していますか?



第319回 新型メガーヌ R.S. ドライビングアカデミー

ルノー・ジャポンが新型メガーヌR.S.のオーナーを対象に、新型メガーヌ R.S.の性能を引き出すためのドライビングを、座学・実技を通じて学び、理解・体験する目的で新型メガーヌ R.S. ドライビングアカデミーを開催することになりました。ユイレーシングスクールもお手伝いします。

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詳しくは専用サイトをご覧下さい。



第318回 エンジンドライビングレッスン

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全ての走行が終わるとお約束の記念撮影
これは2006年7月26日のエンジンドライビングレッスン
鈴木初代編集長の時代


『 クルマは使ってナンボ 』 だと思っているから、『 所有欲から使用欲への転換 』 と題した企画書を持って神楽坂のエンジン編集部を訪ねたのが2003年夏。当時、筑波サーキットからの依頼で開催していた「筑波サーキット公式ドライビングスクール」のカリキュラムに手を加えたものを提案したこともあり、「面白しろそうだね」と試験的に開催することに。

「サーキットなんか走るとクルマが痛むでしょ」なんて声もあったけれど、「そんなにクルマはヤワではないと」返し、「走らせて見なければクルマの良さはわからない」、「運転がうまくなればもっとクルマが好きになる」と力説し、とにかく1回目は大成功。
以後、午前中に筑波サーキットジムカーナ場に設けたオーバルコースでイーブンスロットルとトレイルブレーキングの練習をして、昼休みは全員でおしゃべりしながらお弁当を食べて、午後は時間の許す限りコース1000を走り回るカリキュラムが定着。

年に3~6回の開催だけど長く続けてきたから、先週開催した今年最後のエンジンドライビングレッスンで64回目。カリキュラムの拡大にも挑戦したことがあるので3回ほど富士スピードウエイで開催したけど残りは筑波サーキット。

ユイレーシングスクール同様リピーターが多いのがエンジンドライビングレッスンの特徴で、16年間で最年少は18歳、最高齢が76歳の延べ1,642名の方が参加してくれた。

10年以上通っている人がザラのエンジンドライビングレッスン。クルマ好きのサロンのようなものです。来年はあなたもいかがですか。