トム ヨシダブログ


第529回 知らなかった

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FSWショートコースから富士山が見えるなんて
 
ショートコースはいちだんと低い所にあるし
パドックの裏手にはうっそうとした林が広がっているし
おそらくFSWで最も早く暗くなる場所だろうし
ショートコースから富士山は見えないものと決めつけていた

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スタッフのTが教えてくれた
写真に写っていると
 
しげしげと見ると
ホントだ
気が付かなかった
富士山が頭を出している

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でも雪をかぶってなかったら林と見間違えるかもね
 
とりあえずFSWショートコースを走る時はバックストレッチで左手を見ることにしよう
どんな景色か確認するために
 
写真右下方の看板様のモノはFSWストレートのドンツキにあるまさに看板
それをはるかに見上げるのだから
ショートコースがいかに低い所にあるかわかる



第528回 長編 YRSツーデースクールFSW

ユイレーシングスクールでは原則としてその年のシーズンに先がけ予習の意味で春に、そのシーズンのまとめと翌年への課題の整理のために秋に、年2回、2日間にわたるドライビングスクールを開校しています。スクールでは1日目に広大な駐車場を使って基本操作を確認し2日目にはサーキットでクルマの性能を引き出す練習をします。1日目朝の座学でイラストを使って理論的に解説した、『クルマを思い通りに動かす=クルマの性能を引き出して走るためにはトランジッションでクルマをフラットにすることの大切さ』を意識し続けるわけですから、2日間でクルマと運転への理解が格段に進み運転がこなれていきます。ユイレーシングスクールがツーデースクールを続けている理由です。
来年も1回目を3月に開催できるよう日程を申請しています。ドップリとクルマと運転に浸かれる2日間を多くの方に体験してほしいと思っています。

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1日目の朝いちばんで座学
クルマを思い通りに動かすためには
具体的な操作を練習する前に
クルマがどうやって動いているか
動いているクルマには何が起きているかを学ぶことが大切
 
それが正しい操作を行うためのたたき台になります

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参加者のクルマを借りて参加者を助手席に乗せてデモラン
今回は最も遠い福岡から参加してくれたKさんのクルマを借りて
 
正確な操作をするためにドライビングポジションの重要性を説明
事前に送っておいたアンチョコの内容を思い出してもらう
最初のデモランはスラロームの走り方
ダメな例と良い例でクルマの動きが極端に違うことを確認してもらう

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次にブレーキングの悪い例と良い例を120キロプラスから
この日は幸いウエットだったので
トランジッションを意識すると蹴とばした場合に比べ
大きな減速Gが発生し半分の距離で同等の減速をしKさん大いに驚く
 
前もって送っておいたブレーキ練習の仕方を思いだしてもらうため
傍らで見学する参加者に良い例では何をやったのか説明

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朝のデモランの最後はフィギュアエイト
ふたつの半径22mの定常円をできるだけ速いペースで回る
 
円と円の間を直線的に加速できるか
速くなった到達速度を適正に減速して旋回に移れるか
アンダーステアが出やすい状況でどうすればクルマが前に進むか
速く走るためには最短距離を走りたいそのためには何をすればいいか

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デモランのあとは3班に分かれ3つのパートを順に練習
 
手前のコースでスラロームを走るOさんと
向こうのコースでブレーキング練習のスタートに備えるSさん

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最初のころは全員がアンダーステアを消せず
大回りしていたし
加速区間が短かったけれど
2巡目になると徐々に
真っすぐ加速できるようになってメリハリが
 
Yさんがフィギュアエイト走る

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スラロームは逆ロールの連続なので
ロードホールディングの低下を防ぐ必要がある
右左にステアを繰り返すとクルマが浮いてしまう
荷重移動を利用して
舵角を積極的に減らして加速したい
 
との説明を実践するSさん

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参加者が昼食をとっている間にパイロンの配置を換え
半径22m直線60mと直線130mのオーバルコースに
初めてのサーキット走行が上手くいかなかったというSさんのクルマを借りて
徐々に速度を上げて小さなオーバルをイーブンスロットルで周る
ウエット路面だからステアリングでタメを作るとオーバーステアに持ち込めた
助手席のSさんが『こんなスピードで周れるんですね』
クルマの限界は我々が思っている以上に高いんです

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小さなオーバルコースでのイーブンスロットル練習は
時間の節約のために速度を指定して4台ずつ
 
動力性能や走行特性がことなっても
基本的にどんなクルマもフラットな状態からなら
60キロからターンインして60キロでコーナリングが可能です
するとヨーモーメントが働いているのを感じます

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霧が出てきたイーブンスロットル練習
IさんをOさんが追いかける
 
運動エネルギーは速度の二乗に比例して大きくなります
操作の開始は手前で終わりは奥です
滑らすなら2輪ではなく4輪を
何度もラジオで話かけます

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SさんがWさんを追いかける
 
このあと大きなオーバルを使ってブレーキタッチの練習をして
小さなオーバルでトレイルブレーキングの練習をしてから
コースを大きなオーバルに移して曲がるのが苦手なクルマを曲げる練習
この頃になると路面が滑るとかは問題ではなく
ムズムズする感覚が楽しめるように

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雨があがった2日目は朝7時半に集合
すぐにショートコースを歩きます
 
ストレートは5%の下りです
歩いて下るとつま先に力が入ります
クルマも同じです
荷重がどこにかかっているか意識します

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ヘアピンは8%の上りです
上りはクルマが加速したがりません
スロットルを開ければ余計にフロントタイヤのグリップが減ります
フロントが逃げればステアリングを切り足すことに
アンダーステアから失速につながります
どうすればコーナリング速度を上げられるか

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FSWショートコース唯一の長い高速コーナー
平均速度の裏返しであるラップタイムを短縮する鍵のひとつ
サーキット攻略その2
 
その1はストレートに続くコーナーの脱出速度
スロットルを開ける位置が早ければいいわけではなく

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事前に走行ラインを書き込んだコース図を送付
 
起伏に飛んだショートコースはクルマの特性でラインを変えるのもあり
印刷してきてくれたイラストを前に詳しく説明
徐々に走行ラインのイメージができてきて

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最終コーナーから見るピット
 
ピットロードはかなりの下り
ピットがこんなに下に見えるということは
ストレートはずっと下っているという

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ストレートに続くコーナーは大切に走りたい
 
だからスロットルを早く開けたくなるけど下りだから
余計にアンダーステアが出てラインがはらむ
コースアウトしそうになったら出ちゃいます
できるだけ真っすぐコースに戻ります
すぐに戻ろうとするとクルマのバランスを崩します

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コース歩行が終わったら教室で進行の説明と走行の注意
ユイレーシングスクール独自のブラックフラッグの意味も説明します
コーションライトの位置の確認も
 
計測器を渡して走行の準備
最初はリードフォローで徐々にペースを上げて
コースに慣れながらリズムを作っていくことを確認

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参加者を所有車の動力性能と走行経験を元に3グループに分けて
 
リードフォローの次は
追越禁止の単独走行
ヘルメットとグローブ着用で運転席の窓全閉で
コースの確認をしながら
やってはいけない操作とやった方がいい操作の仕分けをします

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次からは全て追越が可能なセッション
 
その前に正しい追い越しの仕方を説明
追い越しにはルールがあります
ねじ込むのは禁止です
例外はありません

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最も動力性能が高い車両のグループを走るIさんとOさん
 
1~2周リズムを構築する意味でウォーミングアップ
前の周より次の周を速く走れるようにペースをあげていきます

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インストラクターがやったほうがいいと思った場合と
参加者から希望があった場合には同乗走行を行います
 
ショートコースを一度だけ走ったことがあるというSさんを助手席に
各ポイントのキモを説明しながら走ります
ステアリング操作を目で確認してもらい
スロットルとブレーキの操作を加減速Gで感じてもらいます

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FSWショートコースの難所のひとつ1コーナー
 
前荷重を十分に抜いて
ターンインでフロントが逃げないようにしないと
クルマが横に動いてタイムロスにつながる
下り=前荷重からのステアはアンダーステアに陥りやすく
直後が上りなので前荷重だとバランスを崩します

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サーキットのスポーツ走行は25分とか走りますが
ユイレーシングスクールのセッションはインアウトラップ入れて7分前後
進行は複雑になりますが集中力が切れるのを避けたいのと
セッションごとに新たなテーマを持って走ってほしいからです
 
各グループが3セッションをこなすか必要と感じた場合はミーティングを行います
ミーティング以外は誰かが走っているので密度の高いドライビングスクールです

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ルノー軍団が1コーナーを抜けヘアピンに向かいます
 
2コーナーに向かってスロットルを開け
2コーナー手前で軽くブレーキングで2速にシフトダウン
トレイルブレーキングでフロントを押さえて2コーナーをクリア
瞬間スロットルを開けて運動エネルギーを溜め
薄いブレーキを引きずりながら勢いでヘアピンにクルマを乗せます

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セッション終了のチェッカーフラッグが振られると
走行中のクルマは確認の意味でハザードランプを点灯し
クールダウンしながらピットロードに向かいます
 
前のグループがヘヤピンをクリアすると
次のグループのコースインが始めるので効率よく走行時間をかせげます

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FSWショートコースのストレートは下っているので
最終コーナーをアウトにはらみながら加速するのと
小さく回ってフルトラクションの位置を手前に持ってきて加速すると
どちらも同じような到達速度を得ることができます
 
コースレイアウトの妙

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Wさんが1コーナーをクリアします

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Yさんが1コーナーをクリアします

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Sさんが1コーナーをクリアします

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Hさんが1コーナーをクリアします

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Wさんがヘアピンを駆け上がります

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Oさんがヘアピンを駆け上がります

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2日目の昼休みに全員で記念撮影
 
ユイレーシングスクールでは
人も数を合わせるために
写真NGの人には後ろを向いてもらって記念撮影に入ってもらうことにしてるけど(笑)
今回は全員がOKで
全員の顔に熱意を感じます


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Oさん、Kさん、Yさん。3人合わせて225歳。まだまだ。クルマの楽しみ追及はこれからです。OさんとKさんは前夜の懇親会にも出席。クルマの運転を肴においしくいただきました。Oさんは2003年5月のYRSドライビングスクール筑波が最初のユイレーシングスクール。以来80回参加。今年6月にサーキット走行を始めたのKさん。少し重くてトルクのあるクルマで難儀しているなと思っていたら、タダモノではないクルマで登場。Yさんは奈良からはるばるやって来てくれたユイレーシングスクール初体験。いたく気に入ってくれたようで、また参加しますとメッセージが。


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昼休みにルノー車の記念撮影をしましょうと声をかけて
ルノー乗りの参加者とルノー乗りのスタッフがコース上に
配色はこれで良かったかな
 
撮影は某イタリア車に乗っているスタッフT

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四国高松から毎回YRSツーデースクールFSWに参加してくれているIさん
今年は四国の阿讃サーキットで会えなかったから
3月のYRSツーデースクールFSW以来
 
来年5月に阿讃サーキットでルノークラブ走行会ができるといいですねIさん

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Oさんも毎回YRSツーデースクールFSWに参加してくれている
1日の長があるIさんより速く走りたいと鋭意努力中
 
Oさん時間を作ってYRSオーバルスクールFSWに来て下さい
特訓しましょうよ

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2013年8月のYRSオーバルスクールFSWで
初めてユイレーシングスクールに来てくれたHさん
以後たびたび顔を出してくれている
YRSツーデースクールFSWも毎回だし
9月のYRSドライビングスクール筑波でFJ1600のも乗りました
 
その上ルノーの走行会でSさんにユイレーシングスクールを勧めてくれた本人

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そのHさんの誘いに
初めてユイレーシングスクールに来てくれたSさん
 
いろいろと目から鱗と高評価をいただきました
操作はすごく丁寧でした
クルマの挙動が遅滞なく感じられるようになったら
メリハリをつけてもう少しクルマを積極的に動かすといいかと

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以前乗っていたメガーヌⅢRSを手放し
軽快さを求めてルーテシアⅢRSを手に入れたと言うYさん
 
ターンインでの姿勢作りはさすがでした
NAエンジンを楽しんでいる様子がうかがえました

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サーキット走行の誘惑に勝てず
ルーテシアRSトロフィーを増車した三重県から毎回参加のWさん
 
Wさんは6月のYRSドライビングスクール筑波に
遠路はるばるFJ1600に乗りに来てくれた
 
毎回仕様が進化しているのは知っています



第527回 富士山と秋深まる

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10月16日
朝6時6分の富士山を御殿場山之尻から
 
そろそろ秋の気配が


10月17日。未明からの雨が終日続き富士山見えず。寒い1日だった。

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10月18日
朝6時ちょうど
雪をいただいた富士山を小山町須走から
 
2日間で様変わり

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10月18日
YRSツーデースクールFSWが終わり帰途につく前
FSWショートコースからのぼって視界が開けたところで
夕刻5時40分の富士山
 
日が暮れるのが早くなった

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10月16日の朝
富士山を撮って振り返れば
山の頂から水があふれているような雲が



第526回 ルノー仲間が増えました

今回集まったルノー車は9台。前列左から高松からYRSツーデースクールFSWには毎回来てくれるIさん。ワタクシ。Iさんの良きライバルOさん。YRS常連のHさん。後列左からメガーヌⅢRS→旦那車→ルーテシアⅣRSトロフィーのWさん。メガーヌⅢRSからルーテシアⅢRSに乗り換えたYさん。サイクリングが趣味でカングーに乗り換えようか思案中のスタッフK。最後に輸入された限定クリオを見つけたY。今回初めてユイレーシングスクールの参加してくれたルーテシアⅣRSトロフィーに乗るSさん。Sさん以外は全員YRSオーバルスクールFSWも経験済み。  最多参加はHさんなのだけど、

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記念写真撮るよって言ったのに
ンモー
Hさんがスマホ見てるし (笑)


この週末に開催した今年2回目のYRSツーデースクールFSW。1日目の駐車場は朝から夜まで雨だったけど2日目のショートコースはドライ。21名が1日中走り回りました。最も走った人は午後の計測セッションだけで110周。他の人も大同小異。運転がこなれるわけです。今回も遠路はるばるの北は郡山市、西は甲賀市と奈良市と四国高松と福岡市からの参加があって、下は40歳から上は78歳までのクルマ好きが2日間どっぷりと運転漬けに。



第525回 いと恥ずかし

頭の片隅で確かにワーニングメッセージが響いてたんだ。ホームセンターのこっちの出口は段差が急だから斜めに出るかゆっくり出ないとリップやナンバープレートをこする可能性があるよ、と。 けれど先のことをあれこれ考えていて、かつ同乗者と話をしていたからだろう、道路に降り立った瞬間 『 ザッ 』

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「あ~あ」である
 
まさか自分が
歳のせいなのかどうか
意識が飛んでいたね
運転に集中していなかったな

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ナンバープレートの下がちょっと曲がってしまい写真を撮ると微妙に光沢が変化する
ナンバープレートのおかげでスポイラーが傷つかなかったのは良かったけど
ナンバープレートを外して叩いたりバイスグリップではさんで曲げてみたりしたけど
元には戻らない
 
写真写りが悪いのがイヤだからではなく早く失態を忘れたいから(笑)
ナンバープレートの再発行を申請することに

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窓口で車検証を見せるとバーコードを読み込みすぐに
「申請書をプリントアウトしてきて下さい」
画面にタッチすると申請書がプリントされてそれを持って窓口に戻る
この間2分もかからない
 
すごいシステムだなと思ったけど
希望ナンバーや記念ナンバーの発行が可能になったわけだ

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今回は前の1枚だけだから765円を払い引換証をもらう
出来上がりまで1週間

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写真上がビニール袋に入った新品のナンバープレート
下は新品の発行に替えて返却しなければならない傷ついたナンバープレート
ふつうは破損したのを返却してからしか新品をもらえないのだけれど
記念に無理を言ってパチリ
慌ててたから曲がった部分と擦過傷が欠けてしまった

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新しいナンバープレートを取り付けながら
改めて
もっと集中して運転せねばと思いはしたけれど



第524回 エンジンドライビングレッスン

確か、あれは2003年の残暑厳しい9月のある日。当時のエンジン編集長の鈴木さんが会ってくれるというので『所有欲から使用欲への転換』と題した企画書を手に神楽坂駅の階段をのぼっていた。

お寿司をご馳走になりながら身勝手にも、
・クルマは道具でもあるのですから正しい使い方を覚えないともったいないです
・今のクルマはサーキットを走ったぐらいで壊れることはありません
・クルマを誌面で紹介するだけではなくクルマを所有する人に動かし方を教える機会を作りませんか
と身を乗り出して。

『おもしろそうじゃない。試しにやってみたら』。編集長の一声でその年の暮れに記念すべきエンジンドライビングレッスン第1回を開催。
以来、年5回開催した年もあったけど、ここ数年は年3回のペースで「大人の運転教室」を開き、先週のエンジンドライビングレッスンで69回目を数えた。

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朝からかなりの雨が降る中を午前中はジムカーナ場にあつらえたオーバルコースで
冠水した路面でイーブンスロットルとトレイルブレーキングの練習
午後はコース1000に移動してまずコース1000が初めての参加者を対象にバンライド
次いで雨で路面が濡れているからといって滑るのではなく
クルマが滑るような姿勢に持って行くのが原因なんだと
そして2輪を滑らすのではなく4輪を滑らせれば問題ないしと
タイヤが滑るのを堪能してと送り出す
記念撮影の時だけ雨がやんでくれたのは・・・

今回も参加してくれたHさん(写真中央左グレーのセーター姿)。御歳77歳。2008年11月のエンジンドライビングレッスンに初めて参加してくれた。それからほぼ欠かさず参加の30回。ユイレーシングスクールのオーバルスクールにも3回来てくれた。コロナ禍で4月の1回目は中止。7月の2回目はなんとか開催できて、Hさんがポルシェ911で42秒台をマークしてトップタイム。今回も完全ウエットの路面で46秒台を連発で2ndトップタイム。初めの頃はトレイルブレーキングが厚すぎてアンダーステアを出していたものだけど、もう身体が自然に動いているとしか思えない‼  ユイレーシングスクールの誉れです。

現編集長の村上さんが閉会の挨拶で、『今日はクルマを思い通りに動かそうとするともっと楽しくなることを経験されたと思います。我々はこの楽しさをこれからも伝承していく努力を続けたいと思っています』。   編集長、エンジンドライビングレッスン担当の塩沢副編集長、これからもよろしくお願いします。



第523回 Yさんと

「いい車ですね」で話は始まり、後日、クルマが好きで4台も所有するYさんとまだ秋浅い鯖街道へドライブに出かけた。
道中、最近クルマの運転に違和感を感じると言うYさんに臨時の座学。クルマを運転しながらだから、公道でもそれなりの説得力はあったようだ。

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ドライブが終わって記念撮影
Yさんの所有する4台のうち唯一のマニュアルシフト車のNA8と

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あれこれしゃべりながらワインディングロードを走る
鯖街道(若狭街道)を初めて走ったけど山あいの道
両側に山がそびえ自然一杯で
これからの季節にオープンで走ると気持ちいいだろうなと

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YさんにメガーヌRSトロフィーに乗ってもらった
古いクルマが好きだと言うYさんだけど
気に行ってくれたみたいで良かった

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京都の大原で昼ご飯をご馳走になってしまった

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鰆の西京焼きと松茸ご飯
優しい味でした
Yさんごちそうさまでした


Yさん撮影



第522回 タイヤが姿を変える ‼

要約すると、、、ユイレーシングスクールでは座学で
・クルマは4本のタイヤでしか地面と接していない
・なのでクルマは性能の高い低いに関わらず加速減速旋回の機能をタイヤを通してしか発揮することができない
・クルマを人間の行う操作通りに動かすためにはタイヤが地面をつかむ力=グリップが必要
・しかし動いているクルマは絶えず挙動変化しているから輪荷重も変化を続ける
・するとグリップは摩擦力の裏返しだからそのグリップは走行中に絶えず変化している
・グリップは一定で常にそこにあるものだとは保証されいるわけではない
・4本のうちグリップが増えているタイヤがあれば減っているタイヤもあるということだ
・そして刻々と変化するグリップを察知しながら運転することは不可能だけれど
・変化するグリップにも対応できるように人間が操作するのは可能で
・それができるのが上手い運転だ
という話をします。

座学ではグリップが変化する理由を物理学的に解析し、グリップの変化がクルマの走行性能にどんな影響を与えるかと、そしてグリップが変化しても操縦性に影響を与えない走り方をビークルダイナミックスの原点として理論的に説明します。
そんな座学での理論的な内容を、現実問題として可視化するのにうってつけの動画を見つけました。タイヤがうごめいています。地面をつかまえていない瞬間があるかも知れません。タイヤが不確かなものだと感じることができます。走行中にグリップが変化していることを十分に想像させてくれる動画です。

走行中のタイヤがどうなっているかをタイヤの内側から撮影しています。

9分近い動画ですが、できれば大きな画面で Program Guide を参考にご覧下さい。 必見です! 驚きます !

Program Guide
00:00 Intro
01:00 Getting Car
02:00 Mounting GoPro
02:38 Mounting Tire with camera Inside
03:00 Filling Tire with air
04:05 Driving with Camera inside tire
06:04 Hitting Turns w/camera inside tire
07:47 Releasing air from tire camera inside


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この動画をブログ上に展開する許可は warped perception x から得ています