自宅から滋賀医大病院までクルマで急ぐと1時間10分強。朝のラッシュに重なるともう10~15分ほどかかることがある。その元凶がこの交差点。

交差するのが大動脈の国道1号線だから信号機のサイクルはそちらのほうが長いのはいたしかたないとしても(計ってはいないけど3倍はゆうに長い)、信号待ちの列に左折車が2台もいればまず1回や2回で交差点を渡ることはできない。
原因は他人のことと交通の流れを考えられないドライバーとクルマの流れをとんと意識できない歩行者が多いこと、信号機のシステムがあいまいだから。
写真のように南進では左折するとすぐに横断歩道がある。それでも横断歩道近くまで進んで歩行者が渡るのを待ってくれればいいのだけど、私は安全運転をしていますよ、とばかりに横断歩道から離れたところ、停止線のはるか手前で停止する人があとを絶たない。その後ろも左折車で、そのドライバーが後続車のことなど考えない人だともうだめ。最初のクルマとの車間をとりすぎるから進路をふさがれる格好になって直進車は身動きがとれない。
自分がこういう状況に遭遇したら、横断歩道手前の停止線ギリギリまで躊躇なく進んでクルマを止める。歩行者に近くなるからにらまれることもあるけど、横断歩道の幅は広いし歩行者を妨げているわけではないし停止線を越えることはしない。2台目や3台目に止まることになったら、前のクルマのドライバーにルームミラーを通してにらまれようと前のクルマにピッタリとつけて止める。何を言われようと、人よりも単位時間あたりの移動量が格段に大きいクルマの流れを促進することのに寄与するならばそのほうが合理的だ。
日本は歩行者優先がいわゆる常識でお題目なのだろうけど、クルマと人の共存を考えた場合、クルマの犠牲の上に立って歩行者が過剰に優先されている。歩行者はそれが当たり前だと思っているから始末が悪い。
かの信号でも、歩行者用信号が赤の点滅を初めてからならまだしも、赤になってから横断歩道に飛び出す人がいてクルマ側がその人を待つことになり、結局横断歩道の手前で待っていたクルマ1台しか左折できないこともある。その上、歩行者用信号が赤になると同時くらいに車両用信号が黄色点滅を始める。歩行者用信号が青である間は歩行者が気ままに渡ることができるから、まばらではあっても歩行者の横断が途切れない。今までの経験だと歩行者用信号が赤にならないと左折車が進めなかったことがほとんどだ。結局、左折車がいると1号線を横切れるクルマが数台という悲惨な事態になる。信号が青になってもなかなか発信しないご仁もいるし。
アメリカの歩行者信号は青になった次の瞬間に赤の点滅が始まる。つまり、原則的に信号待ちをしていた歩行者しか道路を横断できない仕組みだ。歩行者が多いであろうニューヨークではどうかわからないけど、すごく理にかなっている。歩行者用信号が青になれば信号待ちをしていた人に横断の優先権があるけど、その人、その人達が渡り終えればクルマに通行の優先権が移る。人とクルマ、どっちかはっきりしている。人とクルマが共存できる好例だ。
それに、アイドリング時のCO²排出量は走行中のそれよりも多いから、車両のCO²排出量を減らすにはエンジンをかけたままでクルマを止めている時間を短くすることが理にかなっている。前のクルマにつまって交差点を渡れないなんて回数が減れば、ガソリンの消費量も減らせるしCO²排出量も減らすことができる。今さら言うのもなんだけれど、アイドリングストップとかのデバイスの開発と並行してクルマの流れが滞るのを防ぐ手立てを始めるべきだったのではないか。
これは私見だし歩行者からブーイングがくるかも知れないけど、横断歩道の位置を左折したクルマが2台くらい止まれるくらい交差点から離れたところに移動するのもありだと思う。交差点の渡り方によっては歩行者が歩く距離が増えるかもしれないけど、歩行者優先と刷り込まれているからか、歩行者が歩いていると横断歩道との距離を開けてクルマを止め、後続のクルマが直進できずに次のサイクルまで待たなければならない例は枚挙にいとまがない。

信号機の点灯サイクルは変更できるはずだから日本もやればいいのにとは思うのだけど、どんな場合でもグレイエリアが好き、と言うより、グレイエリアの住み心地が快適だと思っている日本人と日本の行政はやらないだろうな、と毒づきながら毎回、次の青信号で渡れるかなと悩ましい時間を送っている。自分自身も日本人だけど。(笑)
第608回で通学路に触れた。それを読まれた方からメールをいただいた。
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通学路への配慮が決定的に不足していると思います。添付した写真は近所の通学路です。環七から分岐した1車線(白いキャラバンが見える道)を小学生が歩きます。制限速度30km/hですが、勿論歩道はなく白線のみです。この先が赤堤通の起点なので、朝晩は相当な交通量です。この道を通らなくても小学校には行けるのですが、この道が通学路に指定なっています。

メールありがとうございます、Tさん。この道も中央線のない道のようですね。なぜそんな道を通学路に指定するのでしょうね。
30年余り合理的かつ階層的に作られたアメリカの道を走ってきた身としては、日本の道路事情は百歩譲っても褒めることはできない。通学路に限らず一般道から高速道路まで、道路交通法の理念である『安全かつ円滑な交通』を実現するのには心もとない。自分の経験からすると日本の行政は予備的な、あるいは予防的な対応をするのが苦手なようだ。ここはこうしたほうがいいのにな、と思うことも少なくない。そうすれば走りやすくなるのになと。しかしながら、いつも予算が…、時間が…で終わってしまう。どうやら我々はこれから先も褒められない交通環境の中でクルマを運転することは間違いなさそうだ。
だから道路事情のせいにするのではなく、自分だけでも事故を起こさないという覚悟で運転する必要がある。運転に真剣になる必要がある、と思う。
第597回令和2年版交通統計から見えてくるもの で触れたように年々交通事故件数は減少しているし、交通事故死者数も減ってはいる。けれど、昨年の運転免許人口の半分の4千百万人が日常的に運転しているとするとして交通事故件数が30万9千件だから、数字上200人が運転しているとその中の1.5人が交通事故にあう計算になる。200人の知人がいたら、そのうちの誰か1人は1年間に1回は事故にあっている、という数字だ。現実に交通事故は減ってはいるけど。我々自身からはるか遠い出来事では決してない。
ボクの場合。 毎年通う人間ドックで、「そのうち酸素吸入器が必要になるかも」と言われてタバコをやめたのが6年前。それまではかなりのヘビースモーカーだった。それでも運転中にタバコを吸ったことはなかった。吸いたい時はクルマを止めて喫煙可能な場所で吸った。自分が運転に一生懸命だということを証明するためにも、運転中に吸うことは考えられなかった。さらに言えば、そこまでやらなくてもと思われるだろうけど、運転中にラジオや音楽を聴いたことはない。純粋に運転を楽しみたいから。
ま、どちらかと言うとおっちょこちょいのほうだから、残念ながらホイールをこすったりの悔しい自損事故の経験はあるけれど、相手のある事故は絶対に起こしてはならないという前提で運転したいと考えている。
スクールで留守にしていた間に録画しておいた番組を見ていて思わず声が出た。
今年6月に八街市で抜け道が常態化していた道路で起きたいたましい事故。番組ではその道路に施された様々な安全策が紹介されていた。
事故のことはニュースで知っていたが、驚いたのがこの画面とナレーション。安全のためにそれまでの制限速度60キロを30キロに変更したとの報道。
エ~ッである。今まで制限速度が60キロ、つまり速度規制の標識さえない道が通学路だったなんて信じられない。文字ニュースによるとその道の道幅は7mあるらしけど、当時ニュースで見た事故現場には中央線がなかった。正確なことはわからないけれど、中央線がないということはその区間の幅員が5.5m未満の道である可能性もなくはない。そんな道を子供たちだけで通っていたなんて、誰も危ないと思わなかったのだろうか。誰も子供たちを守る手立てを講じようとはしなかったのか。
当該の道路では安全対策としてガードレールで部分的に車線を1台分に規制したりハンプを設けたりしているが、番組の後半ではそれでもスピードを上げて走るクルマの映像を流していた。物理的な対策も必要だろうけど、最後はやはり運転する人の意識に頼らざるを得ないのが現実だ。番組のサブタイトルも、”仕掛け”で事故は防げるか、だった。
歩行者にとって危険と隣り合わせの道は日本中にあるに違いない。大津市にもクルマの往来が激しいのに中央線のない道がある。我が家の周りは4m道路だ。しかし道路のせいにばかりはしていられない。結局のところ安全はクルマを動かす者次第な部分がのほうが大きい。番組を見終わって、今さらながらに交通弱者に対してこれまで以上の配慮をしたいと強く思った。ステアリングホイールを握る者の責任として。

YouTube「Inter Proto Series x KYOJO CUP CHANNEL」で
9月26日(日) 15時30分~15時55分の間
『AIM Legend’s Club Cup 2021』レース
がライブ配信されます
リジェンドクラブカップレースはモータースポーツ界で活躍してきた名ドライバー達がVITAというマシンで戦うワンメイクレース。今回は最高齢87歳の多賀さんを初めとする17名が参加予定。お遊びではなく本当の本当の真剣勝負に参加するドライバーの平均年齢は72.7才です。みなさん競技ライセンスもお持ちです。驚いて下さい。

AIM Legend’s Club Cup 2021 エントリーリスト
お名前を耳にされた方もいると思います
ぜひご覧下さい
いささかこじつけがましいのはわかっているけれど、レースともなれば危険が伴うというのが定説。なのに、なぜリジェンドドライバーたちは丁々発止のレースをしても事故を起こさないのか。
ひとつだけ答えを探すとするなら、それはクルマの動かし方を体と頭で理解しているから、になるだろう。この方達がその昔クルマを動かすことに一生懸命だったのは想像に難くない。どうすれば人より速くクルマを動かせるか頭を使い仮説を立ててそれを検証し、その結果として、運転していて次に起きることがあらゆる場面で連続的に読めるようになり、間違いのない対応をとることができるようになったからだと思う。
そして、加齢だけが高齢者交通事故多発の要因ではないとも思っている。確かに若者より年寄りのほうが事故を起こす可能性は高いだろうけれど、若者が無事故なわけでもない。高齢者でも事故とは無縁の人もいる。筆者が高齢者マークだからいきおい年寄りの話題が登場することにもなるけれど、今若い人もいずれは歳を取る。歳をとっても安全に思うようにクルマを操る人達がいる。運転というものは一生ものだ。早いほうがいいに決まっているけど、だからと言って遅すぎるということはない。今や高齢ドライバーの仲間入りをした名運転手同士のつばぜり合いを見ながら、これから自分が運転とどう向き合っていくかに思いを巡らすのも悪くはないと思う。
#リンク #ブログ #高齢者 #運転 #安全運転 #事故
・第556回 高齢者安全運転診断サービス その後
・第566回 高齢者と運転
・第579回 レーサーだって歳をとる!
・第597回 令和2年版交通統計から見えてくるもの
※ レジェンドクラブカップレース広報資料

令和2年版の交通統計が届いた
COVID-19に翻弄された2020年
交通事情もそれなりに変化が
数字にも表れているのだろうか
高齢者の事故のニュースが絶えない。高齢者ばかりが事故を起こしているわけでもあるまいし若者だって、と公益財団法人交通事故総合分析センター発行の交通統計の最新版を開いてみた。
自分なりに理解を進めようと作ったのが次の表。本来ならば交通事故件数でまとめるべきなのだろうけど、ここは悲惨な事故に至った例に注目するために1966年から2019年まで年齢別の交通事故死者数を集計してみた。そして、そこには驚くべき数字が現われた。
令和元年版交通統計によると、2019年の交通事故死者総数3,215人に対して70歳以上の死者数が1,515人で、実に47%を占めることが判明。交通事故で亡くなる人の約半分はお年寄りだという現実を突きつけられた。
下の表にあるように、2010年には70歳以上の人口が全人口に占める割合が16.5%だったのに対し、2020年には22.6%に3割増加。80歳以上の人口になると6.4%から9.4%へと実に4割も増えている。高齢者人口が増えたことも数字を押し上げた要因のひとつだと思うけど、高齢者の入り口に立つ身としてやるせない。

左の表を印刷するファイルをダウンロードできます
《年齢層別交通事故死者数の推移と割り合い》 pdfファイル (A4横位置2枚)

総務省統計局が発表している最新の数字から作表
2020年の年齢階層人口を基に2010年と比較
70歳以上の人口は対2010年比で3割
80歳以上の人口は4割超も増加している
人口が増えたのと交通事故死者増加の因果関係は果たして
警察庁が発表している2019年の免許所得者数は82,158,428人。その年、原付等の2輪車や特殊用途車まで含めると91,383,268台の車両が走り回っている。警察庁が把握している同年の交通事故の総件数は381,237件。負傷者数は461,775人。交通事故件数自体が年々減少しているし、交通事故を起こす可能性は限りなく低いように思えるけれど、決してゼロになるわけではない。誰にでも事故を起こす可能性はある。
高齢者の仲間入りをした身として自分にできることは事故を起こさないように運転することぐらいしかないのだけど、ふだん、他の高齢者の運転を見ていると「この人は運転に集中していないな」、「この人はなにげなく運転しているな」、「この人は横着をきめているな」、「この人は我が儘すぎるな」等と思うことが多い。総じて高齢者ほど結果的に運転をなめている人が多いように思えるのは残念だ。
リタイアしたであろう老夫婦が横を向いてしゃべりながら運転しているのを見ると、事故を起こさなければいいけど、と思わざると得ない。

毎年7月に前年度の交通情勢を統計的にまとめた交通統計なる書籍が
公益法人交通事故総合分析センターから発行される
数字自体は警察庁交通局が全国の警察からの数字をまとめたものを使っているから
我が国の交通情勢ならびに交通事故の実体を知ることができる
クルマの運転を教えているユイレーシングスクールとしては
運転技術の向上が交通安全に役立ってほしいとの思いから
毎年この時期にユイレーシングスクールなりのまとめ方をした資料を公開している
クルマが好きで運転が好きな人にはそうあってほしくはないのだが
交通事故件数全体が減少している中で
運転している人に原因があるであろう単独事故も減ってはいるが
単独事故が死亡事故につながる比率は高いまま
運転している人の意識次第で避けられるはずの事故なのに
もっと自分とクルマを大切にしてほしいと願うばかり

ひところ
年間90万件を超えていた「 交通事故件数 」は40万件以下まで減少した
クルマの走行性能の向上や運転者の意識の向上
それに警察の取り締まり
要因はいろいろあるはずだが交通事故の減少は喜ばしいことだ
しかし警察庁が分類する「車両相互」「車両対人」「車両単独」の3つの中で
「単独事故」が事故全体に占める割合は近年3%未満なのに
死亡事故となるとその4分の1が単独事故によるものだというのは
免許人口8千2百万人のごくごく一部の数字だとは言えなんともやるせない

この統計の自動車には
自家用および事業用の乗用車、貨物車、大型小型特殊、特殊用途車、二輪車の
全ての車両が含まれるから個別の数字はわからないが
単独事故を類型別に見ると転倒と路外逸脱が目立つ
転倒の件数が増えているのは2輪の事故が増えているからだろし
路外逸脱が減っているのはクルマの性能が向上したからかもしれない
けれど結局はひとり相撲をとったわけなのだから
避けようとする意思があれば避けられた事故に違いはない

幸いなことに単独事故に起因する死亡事故は減ってきている
免許人口からすれば無いに等しい
けれど現実は決してゼロではない現実
自動車は便利な乗り物で生活に欠かせない道具だし
自動車は人間の能力や生活圏を拡大するし
自動車の運転自体が人間にとって楽しいはずなのだから
その自動車が原因で人やモノが傷つくのは不幸なことだ
単独事故をもっと減らすことはできない相談なのだろうか

それが車両対車両であっても車両対人であっても車両単独であっても
それが不注意であっても判断ミスであっても無知がなせる結果であっても
事故は間違いなく運転する人に起因する
止まっている自動車同士は決して事故を起こさない
人間の能力を超えた速度で走るから事故が起きる可能性を生む
運転を教える立場からは自動車の運転には畏怖の念を抱くべきだと言っておきたい
最近交通の流れの中にあってひとりよがりの運転を目にすることが多くなった
ルールを自分の都合に合わせて解釈している人が増えているような気がする
クルマやバイクの都合をも無視して運転していることはないのだろうか
運転している時は他人と他人の目を意識しながら自分を俯瞰し続ける必要がある
ボクは、実際にそうであるかどうかは別として、自分の運転が模範的だと思ったことは一度もない。決して自信家ではない。臆病でもある。
ただ、クルマ好き、運転好きの一人として絶対に事故を起こしてはならないという覚悟はしている。あらゆる状況に対応できるだけの知識と運転技術の裏付けを得る努力を続けながら、その一員である交通体系を乱さないことを心がけて、これまでクルマを走らせてきたし、これからもそうするつもりだ。
今年も、7月に発行された平成30年度版交通統計から数字を拾ってみた。そこから見えてきたものは...。
・交通事故の総件数、単独事故の総件数、死亡事故件数、単独死亡事故件数、交通事故死者数とも平成29年度より減少している。
・全ての交通事故に占める単独事故の件数は2.62%に過ぎないのだが、総死亡事故件数に占める単独死亡事故発生率は24.93%といぜん高い。
・単独死亡事故にいたる原因の1位は電柱標識家屋等の工作物衝突が35.7%、次いで路外逸脱の23.6%、ガードレール等の防護柵衝突が18.7%。
・平成30年度に起きた単独死亡事故は860件で総交通事故件数のたった0.2%ではあるが避けることができたはずの事故に変わりはない。

表1:全ての交通事故に占める単独事故の割り合いおよび総死亡事故件数に対する単独死亡事故件数の割り合い
表1のpdfファイルダウンロードはこちらから

表2:単独事故件数の推移および類型別単独事故の割り合い
表2のpdfファイルダウンロードはこちらから

表3:単独死亡事故件数の推移および類型別単独死亡事故の割り合い
表3のpdfファイルダウンロードはこちらから

表4:第1当事者から見た類型別死亡事故件数
表4のpdfファイルダウンロードはこちらから
クルマは我々人間の能力を拡大してくれる上、楽しみをもたらしてくれる頼もしい相棒です。畏怖の念を抱きつつ長く付き合い続けたいものです。
313回で触れたように、全国で起きた交通事故の件数は毎年明確に減少している。死亡事故件数も減り続け、1990年代前半には1万件という数字が見られたが、ここ数年は3,000件代に落ち着いてきた。交通事故による死者数も1992年の10,892人をピークに減少を続け2017年度には3,694人になった。
運転免許保有者数は2017年に過去最高の8,200万人あまりになったが、死亡者数に対する指数は0.0045%と1992年の0.0178%から大幅に改善した。
※現時点で警察庁が発表している交通事故データは2017年度が最新
交通事故と交通事故死者はなぜ減ったのか。様々な要因があるはずだけど、そのうち運転者の意識が減少に貢献した分はどのくらいになるのだろう。2017年に交通事故で亡くなった方の4分の1が単独事故によるものだという事実がある以上、交通事故総件数が減ったからといって喜べる状況にはないのだが。

雑談をしていると
「ブラッシュ講習に含まれてはいないんですけど」と前置きして天野さんが
「運転している時に意識していることを書いてみませんか」と付箋とペンを差し出す
「できるだけ早くたくさん」
ということで書いたのがこれなのだけど
で、出てこない
意識していることはゴマンとあるはずなのに出てこない

出てこないにイライラしていると
天野さんが
それぞれがどれに該当するかみてみましょうと
教室にあったパネルに貼りだした
その結果がこれ
運転中のそれぞれの操作が何に根ざしているかを整理することができる
自分の運転にどの部分の意識が欠けているかがわかる
これはいい。運転中に何を意識しているかを書き出すだけでも、自分の運転を振り返ることができる。今度改めてやってみよう。
1回目の走行が終わって急ブレーキのダメだしがあって、理想の運転って何だろって頭がレブアップ。一般にホントに急のつく操作はしないほうがいいものだろうかと疑問に思いながら、天野さんとあれこれ話しているうちに結論めいたものが見えてきた。
天野さんも動画でユイレーシングスクールのオーバル走行の様子を見てくれていて、けっこうなスピードで回るんですね、と驚いていた。だから、高速道路で100キロしか出したことのない人は100キロで走ることが限界ですが、130キロを経験したことのある人が100キロで走るほうが安全性は高いと思うのですよ、と付け加えておいた。そして、教習所はものすごく予防的な運転をするように指導するのですねとも。
で、ひとつの結論としてブラッシュ講習とユイレーシングスクールの両方を受講すると、より安全にクルマが運転できるのではないかと思うと伝えた。
実際ボク自身、事故を起こさないように運転しているつもりだけど、経験があるだけに多少速さとか加速度に対して鈍感になっていたことに気づいた。一般の交通社会の中での話。
けれど、ユイレーシングスクールが提唱するクルマを意のままに操るための講習と練習は絶対に必要だ。別にユイレーシングスクールでなくてもかまわないけど、速く走るための操作を教えることで、あらゆる場面で自動車を正確に操る操作方法が理解できる=場合によってはクルマが思い通りに動かなくなることを覚える、につながるのだから、具体的な操作の習得はもちろん、運転に対する意識を覚醒させるためにも必要だ。自動車教習所でやれれば一番いいのだけど。
自動車教習所は予防安全的に運転を深堀できるような講習をする。ユイレーシングスクールはどんな状況でもクルマを自身のコントロール下においておけるために積極安全的な運転を教える。どちらも交通事故が起きてほしくない、という思いは同じ。次は高齢者講習まで自動車教習所を訪れることはないかも知れないし、今回のブラッシュアップ講習の経験をどう展開すればいいかアイディアも今はないけれど、ともかく受講して良かった。

ある日
嬉しいメッセージが届いたことがあるので紹介
他にも
クルマを全損させる前に
ユイレーシングスクールにくれば良かった
などなど多数のメッセージをもらうから
スクールはやめられない

中勢自動車学校の天野さんと
天野さん ありがとうございました
教習所でイーブンスロットルを教えることになったら
声をかけて下さい
喜んでお手伝いします
<了>
自宅から富士スピードウエイや筑波サーキットに向う時。京都東ICか栗東ICで名神に乗り草津JCTから新名神を利用するのだが、新名神の亀山JCTからはノロノロ運転が当たり前の東名阪を使わないと伊勢湾岸にたどりつくことはできなかった。もっとも、時間帯によっては3車線の伊勢湾岸もノロノロ運転が常態化しているけど。
それが、新名神の亀山西JCTと新四日市JCTが開通したことによって、多少だけどストレスは軽減した。

3月17日に亀山西JCT~新四日市JCTが開通

完成時には片側3車線の制限速度120キロになると書いてはあるけれど
ホントかいな

亀山西JCTに近い鈴鹿トンネル内に表示が
東名阪に乗るには左に分かれる

鈴鹿トンネルを抜けるとカラフルな表示板があるけれど写らなかった

亀山西JCT
新東名は直進
東名阪は左に

新名神の鈴鹿PA
スマートICで出入りできるから
ビッグレースの時に混雑する東名阪の鈴鹿ICの渋滞が緩和されるかな

片側2車線の新名神亀山西JCT新四日市JCT間
できたばかりだから路面はフラット

菰野IC

平日の午後
東名阪では多かった大型トラックが少ないのには驚いた

まもなく新四日市JCT

新四日市JCT

まもなく四日市JCT
伊勢湾岸に接続

四日市JCT
伊勢湾岸には直進
左に折れると東名阪

写りが悪いけどスクールが終わって自宅に帰る時の四日市JCT
ここを左に下ると東名阪
いつもため息をつきながら下ったものだ
毎年、GWには通過に3時間とも言われた東名阪の亀山JCTの渋滞がニュースになっていたけど、今年は渋滞予想から東名阪の文字が消えたことがニュースになっている。