トム ヨシダブログ


第32回 YRSオーバルレース

 ユイレーシングスクールはオーバルレースを開催している。レースと言っても日本のモータースポーツ権能であるJAFの公認レースでもないし、参加するのにライセンスも要らない。いわばグラスルーツモータースポーツ。ユイレーシングスクールのオーバルスクールを受講すれば誰でも、ヘルメットさえあればふだん乗っているクルマで参加できる。ノーマルのクルマで参加する人も多い。
 
  まずはどんなレースなのか紹介しよう。YRSオーバルレース常連の越後さんのアイディアで撮影した面白い動画がある。

□2012YRSオーバルレース第1戦Bクラス ヒート1

□2012YRSオーバルレース第1戦Bクラス ヒート2

  日本ではなじみの薄いオーバルレースだが、アメリカで自動車レースと言えばオーバルレース。1周320mの小さなダートトラックからアメリカで最も大きい1周4.28Kmのタラデガスーパースピードウエイまで、全米には1,000ヶ所以上のオーバルコースがある。
  レースにしても4歳から参加できるクォーターミヂェットレースから1日で40万人近くが集まるインディ500まで種類は豊富で、参加するにも見物するにも多彩なメニューが用意されている。
  某著名レースエンジニアをして、「同じとこグルグル回って何が楽しいの?」と言うオーバルレースだが、これこそモータースポーツの原点。オーバルレースをやらない手はない。毎月1回。パイロンで作ったクォーターマイルオーバルでYRSオーバルスクール卒業生が火花を散らし、高揚感を堪能している。

YRSオーバルFSWロンガーの幅員は14m。本格的なサーキットよりも広い。

オーバルレースの醍醐味はテールツーノーズ、

サイドバイサイド、

ドアツードア、

スリーワイド。
 

オーバルレースに参加している人の運転技術はかなりのもの。この人たちがクルマ人生で事故を起こすことは、まずないだろう。自動車競走という環境で養われた的確な状況判断とたくさん引き出しのある運転技術が、無意識にクルマを安全にイメージするままに動かすことを可能にしているからだ。
  ユイレーシングスクールを受講する人全てがオーバルレースに参加してくれているわけではないが、YRSオーバルレースはクルマを運転するという作業の究極の形のひとつだと自負している。

※写真は全て、YRSオーバルレースに参加している数少ない女性の一人増田さんが撮ってくれたもの。
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  ユイレーシングスクールでは以下のドライビングスクールを開催します。クルマの使い方に興味のある方は参加してみませんか?トゥインゴGTもお待ちしています。(詳細は以下の案内頁をご覧下さい。)

○ 3月17、18日(土、日)YRSツーデースクールFSW 案内頁&申し込みフォーム

○ 4月4日(水) YRS鈴鹿ドライビングスクール南 案内頁&申し込みフォーム
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●クルマはよくできた道具なので、性能を発揮させるためにはそれなりの使い方を知る必要があります。ユイレーシングスクールが10周年を記念して制作したCDを聞いてみて下さい。バックグラウンドミュージックもないナレーションだけのCDですが、クルマを思い通りに動かすためのアドバイスが盛りだくさん。クルマ好きにとっては一生ものです。
YRS座学オンCD案内頁


第31回 活動開始

1月に予定していたYRSドライビングワークショップFSWが雪のため中止。今年も天候が不順な様子。それでもようやく14年目を数えるユイレーシングスクールが始動した。

2月11日にYRSオーバルスクールを受講したことのある方を対象としたYRSオーバルスクールロンガーと、これまたYRSオーバルスクール卒業生を対象としたYRSオーバルレース第1戦を開催。
”ロンガー”はオーバルスクールで使っている半径22mの半円を60mの直線で結んだオーバルよりも大きな、半径22mで直線が130mのオーバルをアウトインアウトで走って高速コーナリングでの姿勢作りを練習してもらうのが目的。クルマによっては3速に入れなければならないし、クルマを曲げながらシフトダウンしなければならないから、それはそれですごく楽しいのだけれども、原則的にオーバルスクールでクルマを安定させて走ることに慣れた方に受講してもらっている。

オーバルレースは同じ大きさのオーバルで自動車競走をしてもらうのが目的。我が国では最も敷居が低くて、最も中身の濃いモータースポーツだと自負している。
オーバルスクールを受けた方が全てオーバルレースに参加しているわけではないけれど、自動車レースなど『自分には関係ない』と思っていた方が少しずつではあるけれど参加してくれるようになった。
クルマ好き、運転好きが全て自動車レースを意識する必要はもちろんないけれども、ある理由から運転がうまくなるためには欠かせない要素でもある。どんな理由かは別の機会に。


今年初めてのYRSオーバルスクール。10名の参加者と並ぶトゥインゴGT。

翌12日に開催したのがYRSオーバルスクール。加速、減速、旋回というクルマの3つしかない性能を存分に発揮してもらうことが目的。オーバルスクールで初めて愛車のスロットルを床まで踏んだ方も数知れない。街中ではヒンシュクもののスキール音を発生しながらのコーナリングもオーバルスクールの目的のひとつ。スキール音が出ていないと「もう少し元気に走ってみましょうか」というアドバイスが飛ぶ。

良くできた道具であるクルマは、ある程度の速さで走ってみないと『やってはいけないこと』と『やっていいこと』と『やらなければならないこと』が見えてこない。見えれば、それだけでクルマさんにずっと近づくことができる。オーバルスクールの目的はあくまで、ご自身のドライビングポテンシャルと一度向き合ってみてはどうですか、というところにある。

この日は遠くからルノー メガーヌRSも参加してくれた。サーキットを走ったこともないしサーキットを走るつもりもないIさん。クルマの性能を引き出すことも考えてなかったらしいが、終わってみればご自身の運転に課題が見つかったと言われる。

クルマをどう使うか、どう乗るかは一人ひとり異なるのだろうけれど、せっかく安くない買い物をしたのだから、安全な所でキチンと動かし方を教えてくれる機会に試してみるのは無駄なことではないはずだ。

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ユイレーシングスクールでは以下のドライビングスクールを開催します。クルマの使い方に興味のある方は参加してみませんか?トゥインゴGTもお待ちしています。(詳細は以下の案内頁をご覧下さい。)

○ 3月17、18日(土、日)YRSツーデースクールFSW 案内頁&申し込みフォーム

○ 4月4日(水) YRS鈴鹿ドライビングスクール南 案内頁&申し込みフォーム
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●クルマはよくできた道具なので、性能を発揮させるためにはそれなりの使い方を知る必要があります。ユイレーシングスクールが10周年を記念して制作したCDを聞いてみて下さい。バックグラウンドミュージックもないナレーションだけのCDですが、クルマを思い通りに動かすためのアドバイスが盛りだくさん。クルマ好きにとっては一生ものです。
・YRS座学オンCD案内頁


第30回 鈴鹿国際南コースを走る

今やYRS常連となったWさんが鈴鹿国際南コースを初めて走ると言うのでトゥインゴGTと一緒にお供した。


WさんのメガーヌRSと並んで出走の準備。

トゥインゴGTにとっては、筑波サーキットコース1000、富士スピードウエイショートコース、富士スピードウエイレーシングコースに次いで4つ目のサーキット。
鈴鹿国際南コースは国際格式のカートレースが開催される他、その攻略しがいのあるレイアウトでスポーツドライビングを楽しむ人達に人気がある。7つの左コーナーと5つの右コーナーと2本の直線を組み合わせた1周1,264mのコースは、『人間が考えるクルマを速く走らせる方法』と『クルマが性能を発揮しやすい走り方』に大きな食い違いが表れるところが面白い。
サーキットではラップタイムの良し悪しが注目されることが多いが、実は、タイムなんていうものはどうでもよく、自分の思いがクルマさんが求めているものに近いのか確かめるところに面白さがある。どこまで自分がクルマを動かす理屈を理解しているのか、垣間見ることができるのはとりあえずサーキットだし、走って見ればスロットルを遠慮なく床まで踏み込むことができるだけで十分に楽しい。


小さな身体を揺らしながらS字コーナーを抜ける。


ノーズをもたげ3速フルスロットル。

ユイレーシングスクールのCDを買い、Yゼミに参加し、奥伊吹スキー場で開催したYRSオーバルスクールや遠く富士スピードウエイのツーデースクールに参加してくれたメガーヌRSのオーナーWさん。そのかいあって初めて走るコースでも、迷いも躊躇もなく、最初からかなりのペースで走行。アンダーステアを出すでもなく、スピンするでもなく、最終的に1分6秒の前半までタイムを縮めた。
「あれ、タイムを気にしているじゃん!」とは言うなかれ。その人固有のドライビングポテンシャルは、速く走ることをテーマにしないとその正体を見抜けない。その上、テーマを持って走る以外にドライビングポテンシャルの向上を図る手段はない。
ラップタイムはどうでもいいと言うのは、人の速さと比べる意味はないですヨ、ということであって、その人がタイムをバラツキをなくそうとした時に安定したタイムが記録できるか、タイムを縮めようとした時にタイムアップできるか、その人にとっては『自分の本性』と向き合う唯一のてがかりではある。


コース攻略を練るWさんの目。

決して安くないメガーヌRSを手に入れたWさん。最初にお会いした時から「このクルマを思い通りに動かせるようになりたいんです」とおっしゃっていた。それから1年も経っていないけれど、着実に確実に運転の幅を広げられている。
理にかなった操作をしなかったら、6秒台に入る前にスピンしたりコースアウトしたかも知れない。がむしゃらに走っていては、どこをどうするとタイムアップにつながるか見つけられなかったかも知れない。
Wさんが進んでいる方向は、ルノー・スポールオーナーとして正しい道です。メガーヌRSも喜んでいるはずです。ユイレーシングスクールはこれからもWさんを応援します。

※例のごとく走行データを公開します。

速度と加減速度のグラフ。軌跡上の緑色の点がスタートライン。


速度と横向加速度のグラフ。最大1.1Gを記録している。

ところで、今回Wさんが走った鈴鹿国際南コースでYRSドライビングスクールを開催します。期日は4月4日(水)。ルノー・スポールオーナーに限らず、多くのルノーオーナーの方のご参加をお待ちしています。

○ 4月4日(水) YRS鈴鹿ドライビングスクール南 案内頁&申し込みフォーム
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ユイレーシングスクールでは以下のドライビングスクールも開催します。クルマの使い方に興味のある方は参加してみませんか?トゥインゴGTもお待ちしています。(詳細は以下の案内頁をご覧下さい。)

○ 2月12日(日)YRSオーバルスクール FSW 案内頁&申し込みフォーム

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●クルマはよくできた道具なので、性能を発揮させるためにはそれなりの使い方を知る必要があります。ユイレーシングスクールが10周年を記念して制作したCDを聞いてみて下さい。バックグラウンドミュージックもないナレーションだけのCDですが、クルマを思い通りに動かすためのアドバイスが盛りだくさん。クルマ好きにとっては一生ものです。
YRS座学オンCD案内頁