トム ヨシダブログ


第399回 富士山とFSWと食

7月上旬のYRSオーバルスクールFSWとYRSオーバルレースFSW。この時期は富士山が雲隠れしていることが多い。FSWに向う時やスクールをやっている時に頂上だけ顔を出すことがあるけど長くは続かない。今年は風が強いのかすぐに隠れてしまったり。だから富士山に敬意を表しつつも富士山の写真はなし。

それでも食のほうはいつも通りワンパターンで、パイロンを並べる前にまず沼津港。最近はここしか行かないむすび屋さん。

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夏が終わるとメニューから消えてしまう地アジ
まだまだ先のことだけど
あるうちにたくさんたべたいから
まずはお刺身
何もつけないで一口
あ~ お魚だ
生臭さは全くナシ
次にみょうがをちょと包んで一口
あ~ 涼しいね

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ここでこれは欠かせない
地アジ丼

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厚めの地アジの切り身がたくさん
みょうがにしょうがに大葉が乗っていて
すったしょうがを醤油に混ぜて回しかければ
これはもう幸せです
沼津港では塩分摂取なんとかは忘れます

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早くいくとお店の前の市場の駐車場に停めることができる
ぜひ一度行ってほしいお店です
お店の宣伝をしているわけではありませんが


パイロンを立ててコースの設定が終わったら、頑張った(何を?)からと理由をつけて311回で紹介した御殿場市内のむつごろへ。

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前回は関西風をいただいたので
今回は関東風を
目の前の蒸篭で蒸すのだけど
かなり長いこと蒸すのに驚き
こおばしくて舌で切れるほどの柔らかさ
ぜひ一度行ってほしいお店です
お店の宣伝をしているわけではありませんが



ところで

去年の8月10日に中日本高速道路から発表された新東名の6車線化。最近あちこちで6車線化の工事が行われている。

確か新東名は御殿場~浜松いなさ間145キロのうちの98%が6車線で共用できる工事を終わった段階で開通した。それなのに、そのうちの38%にあたる55キロでしか片側3車線として使われていない。しかも145キロの間で2車線になったり3車線になったりで交通の流れが澱んでいる。145キロ全てを6車線にするのは当たり前の話で、むしろ開通前にかなりの部分を2車線に規制するために使われた費用や、今回の6車線化にかかる900億円が必要なければ利用料金を安くできたのではないかと想像すると、道路関係の行政は調子に乗りすぎだと思う。そのせいかネットでは猪瀬ポールが話題になっているようだけど。

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新東名のぼり7月上旬の様子
3車線から2車線に減少する区間の手前
まず第3車線が中央分離帯の方向に50センチぐらいか移動している
同じく第2者車線も第1車線も
元の第1車線の左ライン上にコンクリート+金属の緩衝帯が設置されている
この区間の第1車線の左側にはスペースがないので注意が必要

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やがて3車線が2車線になるのだが
車線左にスペースがないとけっこうな圧迫感がある
ところどころに緊急駐車スペースがあるけど
前後にクルマがいたらどうやって停まれと言うのだろう

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以前より広くなった路側帯で6車線化工事が進んでいる
あのカマボコを撤去したり2車線区間のガードレールを撤去したり
それにしてもアスファルトを敷きなおしていた区間があった
ほかっておいたからアスファルトがやせてしまったのだろうね
日本的非合理性のまさに具体的かつ典型的な例
こういう合理性に欠けることは日本では珍しくないし
日本に戻って20年だから怒ることを忘れがちで不感症になりそうだけど
そんな自分に喝



第368回 間に合った

4月上旬のスクールで行った時にはまだ桜が咲いていなくて、次に来るのが2週間後だったものだから、「今年はだめだろうな」と思っていたのだけれど、4月19日に例のところに足を伸ばしたら、満開からまさに散り始めたばかり。間に合いました。幸せな気分になりましたよ。

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第139回でも見た景色

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曇り空だったのがちょっと残念

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でもオランジュ トニックはいい色だ



ところで、第363回で触れた新東名の3車線化工事だけど、2週間経ったらあちこちで始まっていた。

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「新東名は次の章へ」だと
3車線で作ったのだから
最初から3車線として使っていれば無駄遣いをしなくてすんだのに
誰のせいなんだ
工事費もそうだけど
非効率がもたらした経済的損失は計り知れないはずだ

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路側帯が完全に閉鎖されているところがあるから注意が必要

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走行車線すれすれのガードレール
ガードレールの向こう側で工事をしているのだろう

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見えにくいかもしれないけど
ポールとポールの間にあるカマボコ
路側帯を通れなくするためにあった?
ほんと無駄だった
既に取り外されているところもあった


新東名の浜松付近では追い越し車線の右側の白線が削り取られ、改めて中央分離帯よりに引かれていた区間があった。車線を全体的に中央よりにするためだろう。思っていたよりも動き出しているようだ。やると決めたのだからできるだけ早く完成させてほしい。



第359回 新名神高速道路

自宅から富士スピードウエイや筑波サーキットに向う時。京都東ICか栗東ICで名神に乗り草津JCTから新名神を利用するのだが、新名神の亀山JCTからはノロノロ運転が当たり前の東名阪を使わないと伊勢湾岸にたどりつくことはできなかった。もっとも、時間帯によっては3車線の伊勢湾岸もノロノロ運転が常態化しているけど。

それが、新名神の亀山西JCTと新四日市JCTが開通したことによって、多少だけどストレスは軽減した。

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3月17日に亀山西JCT~新四日市JCTが開通

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完成時には片側3車線の制限速度120キロになると書いてはあるけれど
ホントかいな

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亀山西JCTに近い鈴鹿トンネル内に表示が
東名阪に乗るには左に分かれる

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鈴鹿トンネルを抜けるとカラフルな表示板があるけれど写らなかった

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亀山西JCT
新東名は直進
東名阪は左に

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新名神の鈴鹿PA
スマートICで出入りできるから
ビッグレースの時に混雑する東名阪の鈴鹿ICの渋滞が緩和されるかな

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片側2車線の新名神亀山西JCT新四日市JCT間
できたばかりだから路面はフラット

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菰野IC

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平日の午後
東名阪では多かった大型トラックが少ないのには驚いた

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まもなく新四日市JCT

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新四日市JCT

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まもなく四日市JCT
伊勢湾岸に接続

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四日市JCT
伊勢湾岸には直進
左に折れると東名阪


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写りが悪いけどスクールが終わって自宅に帰る時の四日市JCT
ここを左に下ると東名阪
いつもため息をつきながら下ったものだ


毎年、GWには通過に3時間とも言われた東名阪の亀山JCTの渋滞がニュースになっていたけど、今年は渋滞予想から東名阪の文字が消えたことがニュースになっている。



第343回 120キロ制限

3月1日から新東名の森掛川IC~新静岡ICで制限速度が120キロに変更されると聞いた。我が国で初めての試みだ。

YRSトライオーバルスクールFSWとYRSオーバルスクールFSWロンガーを開催するために湖西の自宅から栗東IC経由で御殿場ICまで走った時に、かの区間を意識して運転してみた。時間は午後いち。天候は雨。

すでに制限速度が110キロに緩和されている約50Kmの区間なのにもかかわらず、流れがスムースだとは言いがたい。最たる理由は2車線と3車線が混在しているからだ。第3車線の流れが110キロより速いところもあれば、100キロほどのところもある。車線が減少するところで大型トラックが第2車線に出てくると追い越し車線が80キロなんてこともあった。この調子だと、120キロ制限になったとしても交通の流れにたいした影響はないだろう。

交通の流れを促進するために制限速度を引き上げるのは場当たり的な対応でしかない。動脈としての機能を高めるのならば、制限速度の緩和より何よりも早く全6車線化をすみやかに進めるべきだ。

ひとつ気がかりになったこともある。規制緩和区間を走行中のクルマの速度差だ。かの区間でかなりのクルマが120キロオーバーで走っていた。その程度なら速度違反にとがめられないだろうと思っているのか。まぁ、速く走っても遅く走っても交通の流れという「秩序」を乱さなければいい。

ただ制限速度が引き上げられると130キロオーバーで走行する輩が現れるかも知れない。それでも大型トラックの制限速度は変わらず80キロ。大型トラックが制限速度を守っていることはめったにないが(笑)、もし制限速度で走っていると速度差は50キロになる。

我が家の前の道は4m道路。何か飛び出してこないか慎重に走る道幅だ。経験的に時速30キロなら瞬時に止まれるからそれ以上は出さないことにしている。で、高速道路の1車線の幅は3.5mか3.75m。狭い道を50キロでかっ飛んでいる時、目の前に突然何かが出てくるかも知れませんよ、用心したほうがいいですよ、という話。

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新東名 森掛川付近

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新東名 新静岡付近


それにしても、新名神にしても新東名にしても古い道ではないのにやたらとあちこちに補修箇所。補修が繰り返されているところもある。大きな衝撃を受けるくぼみもある。転圧が足りないのだと思う。日本の土木技術はどうしてしまったのだろうか。



第312回 遅きに失す

8月10日。中日本高速道路株式会社が次のようなリリースを出した。

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要するに国土交通大臣が事業許可を出したので、さしあたり新東名の御殿場JCT、浜松いなさJCT間を全線片側3車線にしますよ、というお知らせだ。

3車線で工事が完了していながら『猪瀬ポール』なるもので全長145キロの同区間のうち89キロが2車線として使われてきた新東名。55キロは3車線だけど、2車線になったり3車線になったり、2車線になるのが登り区間だったり。「何考えてんだか。ホント、これでお金取るんだから全く」と毒づきながら、日本のことだからと諦めていた。

ま、いいでしょう。部分的とは言えようやく110キロ制限になったことだし、いつになるかわからないけど、これで少しはFSWに快適に行ける日が来るかも知れない。

※浜松いなさJCT、岡崎JCT間も新東名高速道路を名乗っているのだけど、調べてみるとこの区間も暫定2車線となっているから将来3車線になる可能性がありそうに聞こえる。けれど走ってみればわかるが、路肩は明らかに狭くトンネルも高架部分も全て2車線で作られており、この区間が3車線になる可能性はまずない。看板にいつわりありでは、と一言、個人的に言っておこう。

※今回の発表を受けて、『新東名の輸送力がアップする!東京-名古屋をつなぐ大動脈が着々と進化』なんて賛辞で飾られたニュースもあった。長年『猪瀬ポール』を取り上げないで、何を今さらと、個人的に言っておきたい。


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中日本高速道路株式会社の資料

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伊勢湾岸自動車道は豊田JCT、四日市JDT間全てが片側3車線
それでも大型トラックが第3車線を占拠することが多い

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新東名高速道路の岡崎JCT、浜松いなさJCT間はずっと片側2車線
切り通しにしてもトンネルにしてもこの区間が3車線になることは非現実的

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片側2車線区間の路肩には縁石様のものとポールが
縁石までと縁石の向こう側を足せば路肩分を引いても1車線ができそう
先に見えるガードレールが車線側にせり出しているがその裏には同じスペースがある

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同じようにガードレールの裏には1車線分のスペースがあるように思うのだが
3車線にするためにガードレールや縁石を撤去し白線を引きなおすことになるのだろう
その費用と労力を考えるとなんのための2車線供用なのか疑問だ

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清水付近の高架部分
新東名の浜松いなさJCT以東の高架部分とトンネルは全て6車線対応で建設された
資料によると御殿場JCT浜松いなさJCT間145キロの1%が6車線未対応とある

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写真ではわかりにくいけど
3車線から2車線になっても道路の総幅員は変わらない
ガードレールの裏に舗装部分がある
それにしてもこれだけほかっておいてアスファルトがやせないのだろうか

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左の青い看板の先のガードレールの裏には舗装部分がない
わずかだが6車線未対応の部分もある

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縁石を撤去したとして3.5mの1車線と1.75mの路肩が確保できそうにないところもある
ひょっとして6車線化を見越して現在の1車線の幅を広めにしてあるのか
あくまで個人的な想像だけれど


片側3車線で作っておきながら、さらに費用と時間をかけて部分的に2車線にする。あるのに使えない状況を作り出しておきながら、今度はさらに費用と時間をかけて3車線に戻すという。

なんのためのプロセスなのか理解できない自分がいる。



第277回 ラウンドアバウト

それほど遠くないところに滋賀県唯一のラウンドアバウトがあるという。   ラウンドアバウト自体はイギリスで経験済みだけど、当時の記憶もあいまいになってきたし、ここは滋賀県守山市立田町に行ってみるしかないなと。

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最初にGoogleで下調べ
守山市立田町のラウンドアバウトのbird’s eye view
田園地帯の中にあるような

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行ってみて
守山市立田町のラウンドアバウト手前で南西方向を望む
見通しのよい田園地帯の中にあった


いまだかってお目にかかったことはないけど日本にも法令で定める円形交差点(ロータリー交差点)なるものがあるらしい。2013年に道路交通法が改正され、このあたりがまさにアバウトなのだけど、円形交差点に加えて安全性を高め交通の円滑な流れを実現するために、ラウンドアバウトが環状交差点として運用されることになったらしい。

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さて
ラウンドアバウトに近づくと

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中央分離帯が現れ

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突如として
ゆずれ
環道優先

の標識


今回はラウンドアバウトを見るのが目的で行ったから心の準備(?)ができていたからいいようなものの、予備知識なしにここを通過することになったら大いに面食らうだろうな、と。


クルマを停めて歩き回ったけれど、行く手に環状交差点があることをうかがわせる標識はこれだけ。

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右回りで回れ、らしい

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黄色い右回りとどう違うのか

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円のような部分を環道と呼ぶらしい
で、環道を走るクルマが優先らしい

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ゆずれっ!て言われてもねぇ


存在が極めてまれな交差点なのだから、初めて通過する人も迷わないようにきちんと予告する手立てをとるべきだ。安全で流れを妨げませんと言われても、作って終わりでは困る。

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車道と歩道を分ける縁石が通常より高い

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横断歩道手前に注意書き

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環道へ進入する道と脱出する道の間にある部分を分離島と呼ぶらしい
だから4枚目の写真のキャプションは中央分離帯ではなく分離島が正解らしい
その分離島にある注意書き

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環道の真ん中にある小高い部分を中央島と呼ぶらしい

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中央島のまわりにはエプロンと呼ばれるたしい少しだけ高くなっている部分がある
乗り上げても問題ない段差だ
ホイールベースの長いクルマの内輪差を吸収するためらしい
ショートカットのためではないらしい

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環道への進入路の正面になる部分の中央島になにやら矢印様のものが
中央島にソーラーセルが設置されていたから夜間に点灯するのかも知れない

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中央島の縁石にタイヤをこすった跡が
こする人がいるんだ


確かに、信号機のない交差点で安全確認のために一時停止をしなくてすむのは発進加速が減るわけだから、燃費が良くなって環境には優しいのかなぁ、と思う。
確かに、止まらなくていいですよ、と言われると、逆に動いている他のクルマの動きを注意しなければならないから、運転手の集中力を高めることにつながるのかなぁ、とも思う。

でも、守山市立田町のラウンドアバウトを見て、走った感想は、これといって信号機のない交差点をラウンドアバウトに置き換える決定的なメリットはないな、と。

田園地帯にはそれこそ星の数ほどの交差点があった。安全を確保するためとはいえ、それら全てをラウンドアバウトに置き換えるのは現実的ではないし、地価の高い都市部では設置自体が不可能だろう。通過交通量が増えると機能が低下すると言われるラウンドアバウトが、円滑な流れに対して万能であるはずもない。それにコストだってかかるはずだ。
安全で円滑な交通の流れを実現するために行われる試みを全て否定するわけではないけれど。

ネットに載っていた、環道を走行中のクルマがいたら徐行または停止、環道に入ったら左端に沿って右旋回、環道を離脱する道のひとつ手前の道からウィンカー、の走り方を、思ったより小さなラウンドアバウトで試しながらそう思った。



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第276回 優先順位

JAFが、信号機のない横断歩道を歩行者が渡ろうとしている場面でどれだけのクルマが一時停止するか調査したことがあった。その数字を見ると、2017年の調査で8.5%のクルマしか止まらなかった。2016年は7.6%だったという。
調査の方法等はJAFの頁に詳しいが、 ようするにだ、 『信号機のない横断歩道をあなたが渡ろうとしていても、向こうから100台のクルマがやってくるとして最初の91台はまず停まってはくれないよ』 と例えるのは乱暴か。

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結果を受けて昨年、JAFは一時停止しない理由などを聞くアンケートを実施、「信号機のない横断歩道」でクルマは依然として止まらない 一時停止率は8.5% というタイトルで、歩行者がいる場合は一時停止をするのが当たり前をいう視点からレポートしている。
いろいろな設問があるが、ここではなぜ一時停止しなかったのかその理由を見てみたい。※アンケートは複数回答

①自車が停止しても対向車が停止せず危ないから:44.9%
②後続から車がきておらず、自車が通り過ぎれば歩行者は渡れると思うから:41.1%
③横断歩道に歩行者がいても渡るかどうか判らないから:38.4%
④一時停止した際に後続車から追突されそうになる(追突されたことがある)から:33.5%
⑤横断歩道に歩行者がいても譲られることがあるから:19.9%
⑥自車が停止した際に後続車からあおられる(クラクションを鳴らされる等)から:12.6%
⑦自車が停止すると後続で渋滞が起きてしまうなど、後続車等に申し訳ない気持ちがある(交通流を乱したくない)から:12.0%
⑧一時停止することが面倒だから:8.9%
⑨先に横断歩道があることが判りにくいから:7.6%
⑩何も考えていない:5.2%
⑪そもそもこのような場面で歩行者優先だったということを知らなかった:4.2%
⑫警察が取り締まりしていないから:3.7%
⑬その他:6.4%

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面倒だからとか、何も考えていないとか、警察が取り締まりをしていないからなんて理由には驚くが、総じて見れば歩行者がいても積極的に停まろうとしない人が多いのがわかる。クルマを運転している人も歩行者になる場面があるはずなのに、立場が変わると意識も変わるということか。

JAFは『横断歩道における歩行者優先が交通ルール (原文ママ)』であり、『横断歩道を横断しようとする歩行者等があるときは、当該横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならない』とし、『歩行者がいる場合にはまず減速してその動きを注視して一時停止しましょう。また、歩行者も横断をしようとする際にはドライバーに横断する意思表示をして、お互いに安全に努めましょう』とレポートを結んでいるのだが・・・。

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確かに、道路交通法第38条には歩行者優先が謳われているけれど、信号のない横断歩道に歩行者がいたら、いかなる場合も一時停止しましょう、というのは現実的でない。
屁理屈に聞こえるかも知れないが、第一章第一条にあるように道路交通法は「交通の安全かつ円滑な流れ」を実現するためのものだ。歩行者優先が一人歩きして横断歩道の手前で停まらない運転者はけしからん、という流れは危うい。歩行者がいても、停まることで交通の流れを阻害するのであれば止まらないほうがいいこともある。

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自分が遵法精神にあふれているとか、自分が優良運転手だとか思ったことはこれっぽっちもないけど、運転している時にあらゆる場面の判断に優先順位をつけることは怠らない。その順位をつけるためのたたき台が「交通の安全かつ円滑な流れ」という思想だ。法律が全て正しくて従わなければならないとは思わないが、クルマを安全かつ効率的に動かすためには自分なりのルールがあるといい。ルールがあれば判断に迷うことがないし、すばやく判断をくだせる。

信号機のない横断歩道に歩行者がいたら一時停止するのは
・高齢者が待っている場合
・複数人が待っている場合
・後ろから来るクルマが遠くにいる場合
・前を走るクルマとの距離があいている場合
・先の信号でひっかかると判断した場合

信号機のない横断歩道に歩行者がいるのに停まらないのは
・前後に複数のクルマがいて一定の速さで流れている場合
・後ろのクルマが車間距離をつめている場合
・歩行者が下を向いている場合
・歩行者がスマホをいじっている場合

横断歩道に関してもこれが全てではないし、右折時とか細い道を走る時とか雨の高速道路とか、やってはいけないこと、やったほうがいいこと、やるべきことを仕分けするため、そしてあらゆる場面で安全かつ円滑にクルマを走らせるために自分なりのルールを作り積み上げてきた。クルマの運転中は次から次へと判断を下さなければならないけど、自分の行動が交通の流れを乱さないように心がけるのは心地よいもんだ。


※ 掲載した写真はイメージです


第262回 だめだこりゃ

新東名の森掛川ICと新静岡ICの間で制限速度が110キロに引き上げられた11月1日夜。栗東ICから名神に乗り、新東名経由で御殿場ICに向かった。
高速道路を含め、一般に日本の制限速度は道路環境を考慮しても遅いと思っているから、果たして森掛川ICから先の流れがどうなっているかと大いに興味があったのだが。

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森掛川ICから先には電光式の掲示板が増えていた
写真では見にくいけど
例の丸い制限速度の標識が80と110のふたつに
ただ80の下に「大型等、三輪、けん引」だけの補助標識
110の下には「大型等、三輪、けん引を除く」だけの補助標識のマヌケ

もとより速度抑制装置がついた大型トラックが同じ速度抑制装置のせいで速度を上げられない大型トラックを追い越そうと追い越し車線に出てくるのが高速道路の流れを阻害する最大の要因なのだが、この夜も深夜ほどトラックが多いわけでもないのに相変わらず追い越し車線を占拠する大型トラックが後をたたない(彼らには彼らの事情があるのはわかるが、それは別の話)。
追い越し車線は110キロで走ることが許されたというのに、これでは速度差が大きくなっただけに流れがむしろよどむ可能性、つまり速いクルマと遅いクルマが交錯する可能性が高まり効率は悪いは、危険度も増すではないか。

1年間試行を続けるらしいが、せっかく制限速度を110キロに引き上げ、さらには120キロ制限も視野に入れているというのだから、80キロ車両と110キロ車両の高速道路における住み分けをもっと明確に法制化して取締りを強化すべきではないのか。少なくとも2車線区間でも3車線区間でも80キロ車両が追い越し車線を走ることがないように徹底すべきだ。

※ 追い越し車線を「私は安全運転をしています」と言わんばかりに追い越し車線に居座る普通車の動向については、110キロに引き上げられたのを期に改めて注視したいと思っている。

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制限速度の標識ほど多くはなかった電光掲示板
写真では見にくいけど
[110キロ試行区間]
[車間距離厳守]
とある


それに、『物流と移動の利便性を向上させる』ために制限速度を引き上げたと主張するのであれば、平行して、もとは3車線で建設しながら2車線しか使ってない区間を早急に本来の使い方に戻すことに手をつけるべきではないのか。


静岡県警はつつましく告知しています。

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静岡県警がpdfファイルで用意した『最高速度110キロ試行』のパンフレット全4枚。

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画像は静岡県警のpdfファイルをコピーしました。


第229回 他にやることあるだろうに

年度末が近くなるとそこかしこで道路工事が始まるのは世の常。いろいろと事情があってのことだろうけど、道路の補修や改良ならまだしも、中には目的が理解できないというか、必要性が感じられない工事がある。

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工事はけっこう大がかりなものだった
大物地区への側道から見た工事現場

国道161号線から湖西道路への接続道路。左折すれば湖西道路の京都方面、湖西道路をくぐって、すぐに右折すれば湖西道路の高島方面、くぐってから最も奥の車線を右折すると大物地区への側道、という交差点がある。

そのそれぞれの車線を行き先ごとに色分けする工事が行われていた。結果、京都方面が赤っぽく、高島方面が灰色っぽく、湖西道路を志賀インターチェンジで降りて161号に向かう車線が黄色っぽくオーバーレイされた。

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161号線からの坂を登りきるとこんな景色

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京都方面へのランプに入ったところから振り返った景色

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直進するとこんな景色
一万歩ゆずって色分けを認めるとして
赤色と灰色がこんな風に分断されているのはおかしなデザインだ

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やるならば赤色と灰色半分ずつで車線を塗り分け
それぞれの方向に収束させるべきだろう

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湖西道路をくぐってから振り返った景色
湖西道路を志賀インターチェンジで降りてきたクルマが
一旦停止の標識があるにも関わらず止まることもなく
黄色の車線からはみ出して走っているし
決してきれいな色分けとは言えないし
なんだかなぁ

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高島方面に向かう湖西道路を志賀インターチェンジで降りると広がる景色

何日もかけ、かなりの人数がかかわった工事だから相当なコストがかかっているのだろう。しかしこの工事の結果、誰が恩恵を受けるのだろうかと考えると、実はクルマを運転している我々ではないようだ。色分けされてなくてもそれぞれの方向に誘導する標識は以前から完備していたから。

いろいろな事情があって工事をするなら、意味のない色分けをするより、夜中になると真っ暗になる湖西道路の路側帯との境にキャッツアイを埋め込むとか、道路を使う人の立場に立ってコストをかけるべきなのではないか。

運転を安易にする方向の工事は必要だと思わない。運転するには、注意力を維持したり集中力を保つためにある程度の努力が必要だ。人に楽して運転してもらうのが行政の役目だと思っているなら危ういものがある。
人々が安心して運転に集中できる環境作り、合理的な交通環境の整備にのみコストをかけるべきだ。そうでないとなんのための道路行政かわからなくなる。

写真が見つからないのだが、以前あった話。
湖西道路の路肩にある電話で落下物を通報しようとして扉を開けたら、「現在故障しています」の張り紙。何かあったらどうするのだろう。携帯電話があるから使えなくても問題ない、との判断で放置していたとは思いたくないが。管轄は違うかも知れないが、我々にとっては同じ交通のインフラだ。

交通環境にはやるべきことがたくさんある。色分けのコストも源流をたどれば我々の税金のはず。やったつもりにならず、道路を使う人が「さすが!」と感心するようなコストのかけかたをしてもらいたいものだ。