トム ヨシダブログ


第456回 グランツーリスモ

アメリカには5歳からレースに参加できるクォーターミヂェットレースがある。サスペンションのついた本格的なマシンでオーバルコースを走る。言うなればインディ500マイルレースに続くアメリカンオープンホイールレーシングの入り口だ。レース好きの親父が子供と一緒になって頂点を目指している。
クォーターミヂェットにあやかったわけっではないが、カリフォルニア州レドンドビーチで生まれた双子の息子が5歳になった時にレーシングカートを買い与えた。エンジンをガバナー付きの4サイクルに換装しシートを子供用に換えた。月に1回ぐらいの割合でリバーサイドにあるアダムスモータースポーツパークに走らせに行った。
もとより息子達をレーシングドライバーに育てるつもりは毛頭なく、単純に小さなうちに自分で動かすものを正確に動かす術を身につけてくれればいい、ぐらいの気持ちだった。しかし息子達の反応はいまいち。走るたびに上達はするしなかなかの速さを見せるのだけど興味が湧かないのか、楽しそうではない。しまいには「もう少し乗るからゲームを30分追加してもいい?」と親を脅そうとする。(笑)  格闘技のゲームはできるかぎりやらせたくなかったのでマリオカートならとOKを出して、丁重に実物のカートに乗ってもらうはめに。(苦笑)
それでゲームには全く興味がなかったのだけど、息子達がやろうというのでマリオカートをやらされるはめに。(笑)ところがこれがうまくいかない。レーシングカートの経験は豊富なのに、何度やっても子供には勝てない。自分の中で現実の世界ではないゲームを嫌い始めていた。実感がわかないと見切りが狂うことを再認識した。だから、それ以降テレビゲームはおろかアーケードゲームもやったことがない。ついでにパチンコもマージャンもやったことはないけど。

まぁ、息子たちは成績がまずまずだったので16歳で免許がとることができて(ある成績以上でないと18歳)クルマを乗り回すようになり、思いのほか慎重に運転するのを見て、カートをやらせたのも無駄ではなかったかな、と思うことにしたのだったなと30年前の日々を思い出しながらYさんの話を聞いていた。

スクールの帰りにご飯を食べながらスタッフのYさんが最近のゲームはかなり実車に近い動きをすると言う。速く走らせるにはユイレーシングスクールが教えているような操作が必要になっていて、ゲームの世界も進化していることをブログの読者に伝えてはどうかと言うのだけれど、ボクはそのゲームをやったことがないのでYさん自身に文章をしたためてもらった。以下がYさんからのメール。

最近はユーチューブなどの動画に懐かしい音楽がアップされていることがありまして、昔懐かしい車のゲーム音楽を見つけてシンプルな効果音・BGMに聞き入ったりすることがあります。
そんな事から「車のゲームもどんな進化をしたのかな?」と気になりまして普段はゲームをしないのですが玩具屋さんを散策してみました。ある程度ネットで下調べしておいたのですが、最新ゲームですとe-スポーツというかゲームを超えてドライビングシミュレーターになっているそうです。

ブームが落ち着いた頃の物が好きというか、自分の性格からちょっと古めのゲームソフト「グランツーリスモ5」とゲーム機本体「プレイステーション3」を中古で購入し、早速遊んでみました。内容を簡単に説明すると、車を購入してレースやタイムアタックに参加して、入賞するともらえる賞金を貯めてさらに速い車を購入し上位を目指し続けるというものです。

車種ごとに駆動方式や車両重量、最高出力、最大トルク、全長、全高などによる癖・運動性能が表現されています(右ボタンを押したときにどれだけ反応よく右に曲がっていくとかアクセルボタンを押したときのレスポンス・車速の上がり具合など)。ゲーム制作者の方もクルマの動きを研究したり諸元からプログラム数値を決めたりいろいろとご苦労されながらゲームを作りこんだそうです。

さて、そうなると気になるのがルノーです。ゲーム内の数あるカーディーラーやチューナーの中からルノーを選ぶとルノースポールがあります。最初にお金を出して購入できるのが’08メガーヌRSと’00クリオRS V6 24Vです。
メガーヌRSをゲームで操縦してみると「なるほど、素直な性格だな」、パワーがあるな。」、「ターボの音を表現しようとしてるな」など楽しくなります。

そして、さらに続編の「グランツーリスモ6」を購入してプレイしてみました。バージョンアップしてどのように車の運動性能表現が変わったのか、興味津々でした。なぜならトムさんからグランツーリスモのゲーム開発者がユイレーシングスクールを受講したことがあると聞いていたからです。

するとプレイしてみてびっくり、「グランツーリスモ6」ではブレーキ操作とステアリング操作を重ねると「曲がらない」のです。タイヤが悲鳴を上げやすいと傾向が強よまっています。

ネット上では「グランツーリスモは5から6になって運転が難しくなった」、「コーナーで突っ込んでいけない」との書き込みが多いことを発見。もしかして、YRSオーバルスクールでブレーキ操作とステアリング操作を重ねると車さんが嫌がることを身をもって体験したことが、ゲームの開発に反映されているのではないかと想像してニンマリしてしまいます。

もう一点、グランツーリスモ6ではゲームの初期の段階で優勝するとプレゼントとして’11 クリオRS(ルーテシア3RS)がプレゼントされるのです。これが素直な運動性能を持つクルマと評価されていて、レースに勝ってゲームを進めていくのに大変効果的な車種として位置付けられています。(攻略情報やネット情報には「最初のうちはルノースポール クリオが無敵。使える車!」との評価も)

自分の愛車であり、トムさんの所有車でもあるルーテシア3RSがこんな形でゲーム内で表現されていて幸せを感じます。

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Yさんのはまさにこれ
キャリパーが赤
ボクのは2010年製でキャリパーはシルバー


ゲーム開発者の努力に敬意を表しますが、一方でオーナーとして確実に言えることもあります。「ルーテシア3RSも含めて、実車はもっと素晴らしいよ」と(ゲームは主に映像:目からの情報に偏りますが、実車は音・振動・接触操作感・加減速G・旋回Gなど自分の感覚を通じてもっともっと車と一体になれると思うんです)。

ちょっと古いゲームですが、ゲームでルノースポールの良さを体験して、実車でのドライビングに関心を進めてくれる人がいたら嬉しいなと思っています。
’73アルピーヌ1600S等もゲーム内で入手できるのでどんな形容がされどんな評価を得ているか楽しんでみます。実車への想像力を膨らませながら。

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第434回 速報:A110の足はすごい を実感

ユイレーシングスクール20周年特別企画と題して行ったアルピーヌA110体験走行。YRSオーバルレースに20名、YRSオーバルスクールに19名が参加した。アルピーヌ・ジャポンのご厚意で実現したこの企画。全員がA110ピュアとA110リネージをYRSオーバルコースFSWロングで味わい、走行後はみんなが笑顔。

当日体験した人全員に代わりこのような機会を提供してくれたアルピーヌ・ジャポンに感謝です。

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YRSオーバルスクールに参加したルノー仲間と
写真左からUさんのルーテシアⅡRS
TさんのメガーヌⅢRS
ボクとルーテシアⅣRSトロフィー
A110リネージとA110ピュア
TさんのルーテシアⅣRSトロフィー
YさんのメガーヌⅣRS
スタッフYとルーテシアⅢRS



第425回 Kさんの場合

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今年2回目のYRSツーデースクールにはメガーヌRSが3台
左端がKさん
お願いしていた感想をKさんが送ってくれた


やはり、新しい事を体験する、学ぶは楽しい。

先生方の的確な教え、進行と、大人な参加者の皆様のおかげで、初心者でもサーキットドライブという新たな扉を安心して開く事が出来ました。2日目の終わりには多くの課題を認識しましたが、一方で程好い疲労感と走りきった満足感を感じながら帰路につきました。

私が受講したきっかけは、メガーヌrsにあります。前回の東京モーターショー展示車を見て一目惚れし、昨年12月に購入しました。せっかくのrsなので、いつかはサーキットで存分に走らせたいという思いもあったもので、春先の某紙主催ルノースポール系のみ走行枠ありfswイベントを申し込んだところ、嫁の強硬な反対にあい参加断念しました。然るべきところで、ちゃんと走り方の基礎を学んでからだろうとのごもっともな示唆もあり、ならばと今回の受講に至りました。

結果、果たして嫁の納得を得られたかはさておき、もっと車をうまく操りたい、rsのポテンシャルを引き出したいという思いがますます強くなり、先々の楽しみが増えました。次回はブレーキングをもっと工夫しようとかパドルを駆使してみようとか、妄想が膨らんでいます。ぜひ、ステップバイステップでレベルを上げて行ければと思っております。

リピート率95%も納得です。先生もいつまでもスクール続けて下さい。今後とも宜しくお願いいたします。


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同乗走行の前にパチリ
Kさん また遊びに来て下さいね
待ってます


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Kさんが送ってくれた写真

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Kさんが送ってくれた写真



第423回 スクール連荘

10月は3度FSWに通った。1回目はアルピーヌドライビングレッスン。2回目はYRSオーバルスクールFSWロンガーとYRSオーバルレースのダブルヘッダー。3回目はYRSツーデースクールと台湾からのゲストのためのYRSプライベートレッスン。  当然のことながら合間をぬって沼津港へ。

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低気圧が近づいていたからないだろうなと暖簾をくぐると
壁に黄色い札が
黄色い札は定番ではないメニュー
そこにはないと思っていた『地あじ丼』の文字
やったね

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ここの親父さんは地物でなければ『地あじ丼』を提供しない
暖かい季節のものだと聞いていたから
今年は最後かなと一生懸命いただいた
このブログを見ているYRS卒業生も食したそうで美味しかったと言っていた


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YRSツーデースクールに参加したメガーヌRS達

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YRSツーデースクールにはこんなクルマも


YRSプライベートレッスンには台湾から5名、日本から2名が参加。いつもの通り午前中は駐車場での基礎練習。午後はFSWレーシングコースを3時間も借り切っての贅沢なスクール。それでも最終的に時速250キロの世界を体験できたので、みなさんにたいそう喜んでいただいた。



第422回 YRSツーデースクール速報

とんでもない大雨の1日目。汗ばむほどの秋空が広がった2日目。天気予報とにらめっこだった今年2回目のYRSツーデースクールが終わった。

今回参加したルノー仲間は3名。ユイレーシングスクールならではのカリキュラムを堪能していただけたようです。

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左からユイレーシングスクールに初めて参加のKさん
昨年はメガーヌドライビングアカデミーにも参加したOさん
四国は香川から毎回YRSツーデースクールに参加してくれるIさん



第415回 Megane RS Launch control on FSW’s streight

実は、メガーヌRSのローンチコントロールの動画を紹介した 第367回 には続きがあった。367回の外撮りは横位置だったけど、真後ろから走り去るメガーヌRSも収めてあったのだ。

その動画がこれ。メガーヌRSが1コーナーに向かって沈んでいく様はなかなかのもの。ぜひ拡大して見てみて下さい。

※ IE(Internet Explorer)でビデオを視聴するのが困難なようです。Chromeやsafari、Firefoxなどのブラウザをご利用下さい

協力:富士スピードウエイ



第412回 Oさんの場合

今年の4月初め。Oさんから次のようなメールをいただいた。

初めまして。昨年夏にメガーヌ3RSを購入し、20数年ぶりのMT車運転を楽しんでおります。ずっと我流で運転をしてきたのですが、せっかくの車なので一度きちんとドライビングを学びたいと思い始めています。公道では経験することのできない全開加速やフルブレーキングなどを含め、メガーヌの性能・挙動を少しでも把握してより良い運転につなげていきたく思っております。
ユイレーシングスクールさんでは様々なコース設定がありますが、とりあえず最初に経験するとなるとどのクラスがおすすめとなるのでしょうか?紹介内容や動画などを拝見する限りでは、まずはオーバルコースなのか富士でのドライビングスクールのどちらかではと思っておりますが、スクールさんの方で最初ならこちらがおすすめということがあれば、それを教えていただきたく連絡致しました。

早速、クルマがどう動くかを感じながら操作とクルマの挙動の因果関係を理解するのはYRSオーバルスクールがうってつけです、と返事した。

7月のYRSオーバルスクールに来られる予定だったのだけどOさんの都合がつかず、9月のYRSオーバルスクールを受講することになった少し前にOさんからもらったメール。

日曜日はよろしくお願いいたします。昨年、メガーヌ3RSに乗り換えてから運転が楽しくなり、もう少し上手に車を扱えればと思い、今回思い切って参加させていただきました。車の運転について教えていただくのはおそらく教習所以来初めてだと思いますので、どのように向き合うのがいいのか、少々ドキドキしていますが、今まで経験していなかったことを自分で見て、聞いて、感じて少しずつ体得できればと思います。

私ごとですが、大学を卒業してからホンダの研究所でエンジンの研究に従事していました。ちょうどVTECが市販車に搭載される直前でしたが、量産車ではなく基礎的な研究を行う部門で、最初はレシプロエンジンの動弁系やスロットル周りの研究を行っていました。その後、ガスタービンエンジンのチームに移り、ホンダジェットに搭載されているエンジンの原型の基本レイアウトなどを行い、その後は自分のプロジェクトでガスタービン関係の研究を行ってきました。

その後、35歳で「すべてのものを自分の手で一から生み出したい」と思い、子供の頃から手にしていたアコースティック・ギターの製作家を目指すために単身で渡米し、アメリカの第一人者と言われる製作家のものとで一年間修行をする機会を得ました。彼の工房はカリフォルニア州のオークランドにあり、友人の製作家がソノマに住んでいたこともあってよく訪れることがありました。その際、いつもシアーズ・ポイントのサーキットの横を通っていました。中学生の頃、アメリカの若者文化を積極的に伝えてくれていたポパイという雑誌に、シアーズ・ポイントを拠点としているジム・ラッセル・レーシングスクールのことを紹介していたことを興味深く読んでいたのをよく覚えていたので、なんとも感激したことを今でもよく覚えています。

メガーヌに乗るようになり、ユイレーシングスクールさんのことを知り、今回参加させていただくというご縁ができました。とても楽しみにしております。どうぞよろしくお願いいたします。

そんなOさんに感想文をお願いした時にいただいた返事。

先日はレッスンをありがとうございました。メガーヌに乗ってから、少しでも上手に車を動かせるようになりたいと思い、運転をする時間を長くするのと並行して様々なテキストも読んできました。古典とも言えるポール・フレールの本は車の操縦そのものはおそらく現代の車とはマッチしていないと思いますが、車のダイナミクス(スリップとスライドなど)に関する記述は役に立つと思って読み進めました。それ以外にもSpeed SecretシリーズやGoing Fasterなどもパラパラと目を通していますが、どうしてもサーキットでの走行がメインで一般道も含めてもう少し幅広く役立つものがないかと思っているときにユイレーシングスクールさんのことを知ったのが今回の参加のきっかけです。

感想文の件、喜んで引き受けさせていただきたく思います。またこれからもレッスンに参加させていただきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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写真が小さくてわかりづらいけど
前列左から2人目がOさん
感想文に登場するHさんは左端


前置きが長くなってしまったけれど、Oさんから届いた感想文を紹介します。

24歳の時初めて手に入れた初代CR-Xで我流で走っていたものの、山歩きをするようになってアプローチの林道で下を擦るのに閉口をしてCR-Vに乗り換え、それから20年以上AT運転続きで車は移動手段となっていました。久しぶりに車を買い替えるにあたり、若い頃のように運転を楽しんでみようと思い手にしたのがメガーヌ3RSです。80年代のFFとは全く違うのは当然なのですが、ボディの剛性感が高くて旋回時の挙動が全く違うのに驚く反面、自分でコントロールしているのではなく車の能力だけでコーナーを曲がっている感じがどんどんと強くなっていきました。

「せっかく楽しくていい車を手に入れたから、もう少し車と上手に付き合いたい」と思い始め、教習所以来一度もレッスンを受けてこなかったのを見直して、ドライビングレッスンを受けてみようとネットでいろいろ検索していく中で見つけたのがユイ・レーシング・スクールでした。50代後半にもなると、あれこれ一度に教えてもらっても消化も吸収も無理です。メールで相談をしてみて「まずはオーバルスクールで反復練習をして身につけるのがいいですよ」という主宰のトム・ヨシダさんからのアドバイスを受けてオーバルスクールに参加することにしました。

初めてのスクール参加のため、「きちんとできるのだろうか」という不安と期待が入り混じっての気持ちでレッスンに臨みましたが、何度も参加している同じメガーヌ乗りのHさんから「EPSはオフにしたほうがいい」「メガーヌはスピンしたとしてもぐるりと回ることは滅多にないから落ち着いて対処すれば大丈夫」など細かくアドバイスなどをもらい、少し緊張もほぐれました。これまでに自分でも様々なテキストを読み込んできたので座学の内容は比較的スムーズに入ってきましたが、これを実際の操作にちゃんと反映できるのかは全く別問題です。

実技はショートオーバルを一定速度で走りながらイーブン・スロットルの習得から始まります。「イーブン・スロットル」という言葉はユイ・レーシングの教科書で聞いていたものの、四輪の荷重をイーブンにするためのスロットル操作だということが座学ではっきりしたのも大きなポイントでした。それまではスロットル操作自体をイーブンに保つということなのかしら?と思って少々混乱していたからです。引き続いてトレールブレーキングのレッスン。そして、リード・フォローでは初参加ということでトムさんの運転する車両のすぐ後ろを走らせてもらいました。トレールブレーキングに集中をするとピッチング変化を抑えるイーブン・スロットル操作がおざなりになったりその逆など、なかなか教わったこと全てをおこなうことができませんが、「だからこそ今日のレッスンを受けにきたんだ」と思ってなんとか少しずつレベルアップできるように走行を重ねます。

午後はイーブン・ブレーキングとして重要な「1の強さのブレーキング」の練習をおこなったのちに、トムさんに同乗をお願いして、助手席でその操作をつぶさに見せていただきました。「1のブレーキング」があるから、そのあとにメリハリのついた強いブレーキ操作ができること、ステアリング操作はコーナーに入る前にほんのわずか切ることで、リアのスリップアングルをコントロールできること、コーナー途中でのステアリング操作とアクセル操作のバランスなど、目からウロコのことばかりでした。何よりも驚いたのは、それまで同じコースで自分が運転するときにコーナー出口でアクセルを開き始めたいと思う時の車の向きとは違い、トムさんの操作ではコーナーの出口のかなり早い段階でしっかりと車が前を向いているのでアクセル全開ポイントを早くできるという点でした。

そのあとは右回り、左回りを交互に周回を重ね、最後はそれまでは4台程度だったものを8台1組で追い抜きありというレッスン。メガーヌより早い車は当然としても、馬力では劣るはずのルーテシアなどにも抜かれていきます。サイドミラーなどで後続の様子を確認して安全に抜いてもらいつつ、自分は自分でなるべく早く走るということは、サーキット未経験者としてはとても新鮮な体験でした。

丸一日、オーバルコースを回りっぱなしというレッスンでは、今まで気がつかなかったことがたくさんありました。Hさんのアドバイスもあって、ロングオーバルになってからは2速と3速を使うのではなく、シフトダウン操作に神経を取られる分をスロットルとブレーキそれぞれの操作に専念するために3速固定で走ったのも良かったと思います。ヒール&トゥーでシフトダウンをすると気分はいいのですが、コーナーの立ち上がり加速を早くする以前にターンイン、コーナー中の操作をどうやるのが安定した姿勢で車を旋回させられるのかということのほうがまずは重要だということに気づいたのも大きかったです。

帰り際、スタッフのYさんから「フロントタイヤが減ったのは、立ち上がりでアクセルを少し開けすぎているからですよ。メガーヌはトルクがあるからそういった操作だとついついスライドしてしまいますから」とアドバイスをいただきました。参加人数を限定しているので、それぞれに参加者に対してインストラクターの目が行き届き、その都度適切なアドバイスをもらえるということが何よりもこのスクールの魅力でした。

当然のことながら一回参加しただけですぐに運転が上達するわけではありませんが、普段の運転の中でも活かせるいろいろな意識づけができたという点でもとても意義がありました。また機会を見て参加していきたいですね。

PS:レッスンの内容を全て一般道で走っているときに復習するのは難しい部分もありますが、まずはピッチングの変化を感じ取る練習を日々行うようにしています。微妙なアクセルのオンオフ、ブレーキ操作で体がどのような車のピッチング変化を感じ取れるのかを掴みつつ、その感度を上げていきたいと思います。
またお目にかかる機会を楽しみにしております。

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Oさんと愛車のメガーヌRS
シフトリンケージが変わっていてとても興味深かった
もっと乗ってみたいのでまた遊びに来て下さい

Oya Guitars
Oさんの作品を見せてもらいました

※ 写真はOさんから提供してもらいました




第411回 FSWと富士山と食

9月初めのYRSオーバルスクールに集まったルノー達。
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前列左から
常連のHさん
今回が初参加のOさん
チーフインストラクター
某独製ハイトルクFR車から乗り換えたMさん
今回がYRS3回目のHさん
後列はスタッフのYさん


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コース作りの前の儀式
全国的に天候が荒れているので雨の心配をしながら沼津港
こっちも心配していたら案の定
やっぱり地物のアジは天候不順で入荷なし

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アジ刺しとまぐろの赤身丼でお茶を濁したけど
やっぱりピン角の地アジが食べたかったなぁ

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8月31日
2019年YRSオーバルレース第6戦を前にレーシングマニューバーの確認
YRSオーバルレースは半径22mの半円を160mの直線でむすんだオーバルで開催
コース幅は14m確保しているからスリーワイドや時にはフォーワイドもどきになることも
(クルマ3台ならべてもこの余裕:高速道路の3車線より広い)

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常連のOさんが着てきたTシャツ
ねぇねぇこれって
背中を指差したから
Here I am
って叫んでしまったよ


YRSオーバルレースのルールはアメリカのそれと同じ。予選は2周計測。2列縦隊でローリングスタート。ヒートレースごとにインバートスタートもあり。

今回はヒートレースを8回やった後でファイナルヒート。ファイナルヒート優勝者はチェッカーフラッグを受け取ってウイニングラン。これもアメリカ式。

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一緒に夕ご飯食べるので鋭意片づけ中
左はYRSオーバルレース常連のKさんのルーテシアⅢRS
後ろ向きはYさんのクリオRS


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天気予報がコロコロ変わる
一喜一憂してもしかたがないと腹をくくって仰いだ
9月1日朝5時20分の富士山
御殿場に入ってから笠をかぶりっぱなし
富士山の裏では荒れているのかね

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同時刻の東の空
箱根の山々も見えず

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須走の朝はいつも健康

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クルマの性能を引き出すことができれば
安全に走れるし速くも走れる
YRSオーバルスクールは座学でタイヤの使い方を説明して
イーブンスロットルの走行でピッチングコントロールを練習し
トレイルブレーキングを使った全開走行でヨーイングコントロールに挑戦する
自分が走っていない時は人の走りを見てどんな操作をしているかに思いを馳せる


デモランの後はイーブンスロットルの練習。インベタのラインをノーブレーキで45キロから5キロ刻みに速度を上げていきます。慣れれば60キロで回れます。時間節約のため4台ずつ走行。

イーブンスロットルでクルマを安定させられるようになったらインベタで全開走行。床まで踏み込みます。目一杯加速してトレイルブレーキングを駆使してできるだけ高い速度からクルマを曲げる練習をします。速度が高いので2台ずつ走行。インベタのラインは直線の後に同一半径のコーナーが続くのでアウトインアウトより難易度が高い。

インベタのライン、アウトインアウトのラインに乗せる練習を繰り返した後は、距離を稼ぐために台数を増やして走行。1日が終わる頃には初めての参加者もクルマを乗り換えた人も常連と同じような速さで走ります。ラップタイムの差はストレートラインの速度差でコーナリング速度はほとんど同じになります。

YRSオーバルスクールでは、クルマを動かすための理論を基に、クルマが性能を発揮しやすい状況を連続して作り出すことを目指して練習します。



第403回 足して10を超えないように

しばらく前のYRSトライオーバルで撮影した動画とデータロガーの記録。

クルマが走る時、タイヤは路面とズレることでグリップを生み、ズレる量が増えるとグリップも増すのだが、走行中にタイヤが太くなるわけがないから永遠に増加することはなく、おのずとグリップには限界がある。走行中のタイヤのグリップの大きさが常に変化しているものだとは言え、どのみち限界を超えてしまえば、つまりズレる量が過大になればタイヤは路面を摑まえるのをあきらめる。コーナリング中にあきらめられるともろに影響を受けるのが操縦特性で、前輪が先にあきらめるとアンダーステア、後輪が先にあきらめるとオーバーステアに陥る。

逆に、速く走ろうとしているのにタイヤのグリップが余っていて、何がしたいのかわからない場合も見られるけど。

どちらにしろ、走行中に瞬間瞬間のグリップを感じることなどできるわけがないのだけれど、タイヤのグリップが縦方向(進行方向)と横方向に振り分けられながらクルマを走らせていることを考えると、グリップの限界を10とするならば、理論的にはどんな場合にも縦方向と横方向それぞれに使うグリップの和が10を超えないようなタイヤの使い方をすれば安全に走れるし、速く走りたい場合は常に10に限りなく近い状態を維持して操作することができれば最も速く走れることになる。
けれど運転中にそんな計算をしている暇はない。だから、特にクルマの挙動と挙動の間のトランジッションで操作が重ならないようにすることで10を超えないように予防することが大切になる。そうすれば、トランジッションの前後では加速、減速、旋回のいずれかにタイヤのグリップ全てを使いやすくなる。
タイヤは過重によってもグリップが増減するからもちろんグリップの限界は一定ではない(ここでは10と表したが9になるかも知れないし12になることもある)けれど、常に縦方向と横方向に使うグリップの和を限界内におさめようとする意識が重要だ。

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YRSトライオーバルを1周した時のグラフ
青線が速度で赤線が縦方向(進行方向)加速度
横軸の時間0はコース図上の緑点からスタート
マイナスの縦方向加速度が立ち上がって速度が落ち
プラスの縦方向加速度が立ち上がって速度が上昇する
ボトムスピードに達する頃には縦方向のマイナス減速Gが減少している

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同じYRSトライオーバルを1周した時のグラフ
青線が速度で緑線が横方向の加速度
速度が落ちてコーナリングが始まる
横Gが減ると加速が可能になる
横方向加速度の波形の乱れが4コントロールによるものかどうかは定かでない

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全てのデータを同一画面に
青線が速度(40~125キロ/時)
赤線が縦方向の加速度(-1.1G~0.5G)
緑線が横方向の加速度(-0.2G~1.2G)
コース上の×印でこの周の最大マイナス加速度0.890を記録
コーナーのはるか手前からコーナリングに備える


※PIPを入れ替えた動画後半で4コントロールの動きはわずかにわかる程度だが、左リアタイヤとフェンダーの間隔の変化で姿勢変化が見て取れ過重の移動が想像できる。ブレーキングでノーズダイブするけどターンインの前に荷重が後ろに戻っている。ターンインでアウト側前輪に荷重が移動しているのがわかる。


graph2
いつもながらぶっつけ本番の数周で
理想的なラップではないし
理論とのギャップが全くないと言えば嘘になるが
傾向はわかる

0.0~0.4秒:スロットルオフで加速Gは低下を始めているのに車速は上昇していて118.8Km/hMax
0.1秒:減速Gが立ち上がり始める
1.8秒:マイナス0.895Gの加速度を記録
2.0秒:踏力を抜いたため横Gが発生する前に減速Gが最終的に0.52Gまで減少(速度は低下)
3.2秒:ブレーキを残しながらステアリングを切り始め横Gが急激に立ち上がる(速度は低下)
4.0~6.0秒:1G近い横向き加速度を記録(速度は回復傾向)
8.5秒:横向き加速度が減少して加速し最大加速度は0.437G
9.2秒:3速にアップシフトも速度のよどみなし
9.4秒:直進状態にも関わらず横Gはゼロにならず低数値の時間も短い
9.7秒:アンダーステアを嫌いスロットルを少し戻してからターンインで速度の上昇鈍化(全開で4コントロールを試してみれば良かった)
13.4秒:ステアリングを戻して加速し最終コーナー手前で113.4Km/h
13.5秒:ステアリングを戻して横Gを消してからブレーキングで2速にダウンシフト
14.7秒:最大減速加速度は0.860G
13.0~14.4秒:減速Gの立ち上がりを横Gの減少が追い抜いていない
15.7秒:ブレーキを抜いてからターンイン
16.0~17.0秒:ごく薄いブレーキのトレイルブレーキングを使いながらステアリングを切り足す
16.7秒:イーブンスロットルに移りステアリングを切り足す
17.0~20.0秒:減速Gはほぼゼロなのに走行抵抗で車速が低下(スロットルをもっと開けるべきだったかな)
20.0秒:ステアリングを戻した分だけスロットル開け始める(スロットルをもっと開けてみても良かったかな)
21.8:最大化速度は0.4G
22.5秒:3速にシフトアップ
24.4秒:この周のラップタイム

理論的には、YRSトライオーバルにある2ヶ所のブレーキング区間終盤のターンインと重なる区間(円内)で、縦方向と横方向に使うタイヤのグリップをの和が、その瞬間のタイヤのグリップの限界を超えないような操作がクルマを前へ前へと進める。

しかし今回、スロットルをコントロールしてグリップの限界を探るより、もっと積極的にスロットルを開けて4コントロールの奥深さを試してみるべきだった、かなと。ビデオを見返し記憶をたどると、メガーヌRSの限界をさぐるところまで行ってないように感じる。懐の深い足だから4コントロールの恩恵にあずかれず、タイヤのグリップも生かせずに走ってしまったようだ。タイヤのコンタクトパッチを変形させないような走り方が信条とはいえ、もう少し欲を出してもバランスは崩れなかったかも知れない。昔の人は自分で動かしている実感がほしくてマニュアルシフトをしたけど、シフトも機械任せにしたほうが速かったかも、とちょっと後悔。



第395回 Yさんご夫婦とメガーヌRS

390回で触れたYさんの話の続き。

先週の土曜日に開催したYRSオーバルレース。予報では大変な天気になりそうだったけど、日ごろの行いが良いのと天がドライビングスクールを後押ししてくれているので、今回も時折パラつくぐらいで路面は全く湿らず。

集合時間の8時はるか前から参加者が続々。白いメガーヌRSもやってきた。Yさんご夫婦到着。「おはようございます」、「Yです」。

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全員が集まったところで自己紹介
Yさんの奥さんも

 

日曜日に開催したYRSオーバルレースを終えて帰路につく頃、Yさんからメール。大津に戻ったら感想を聞かせてもうためにメールを送ろう、と思っていたけれど、先をこされてしまった。というわけで、Yさんには事後承諾で、いただいたメールをそのまま掲載します。YさんのSNSもどうぞ。

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ユイ・レーシングスクール ヨシダ様

昨日、7/6のオーバルスクールに夫婦で参加させて頂きました、メガーヌRSのYです。

丸一日、ヘロヘロになるまでのレッスン、ありがとうございました。そして、ヨシダ様、スタッフの皆様共々、お疲れ様でした。

受講に先立って申し上げたように、今回の参加を決めた切っ掛けは、「現行のメガーヌRSに乗り換えたことで、自分が持っていた運転イメージと車の動きが全くシンクロせず、困惑した事」でしたが、今回受講したことで、メガーヌの動き云々以前に、「車はどう動くのか、どう動かすのか、という所から、意識と操作を組み立て直す」という、土台の再構築をする大きな気付きになりました。

これまでは、自己流のTRY & ERRORで走り込み、思い通りに動かない、動かせない部分は、車側で辻褄を合わせる、、という事を続けてきてましたが、理論的(?)に車の動きを理解した上で、そこに車の動きを持っていく操作をする、という運転操作への新たなチャレンジテーマが、今更ながら出来ました。

妻の方も、「安全に楽しく練習が出来た。特に、コース内を少ない台数で走れる事が、とても良かった」と言ってます。

これまで、幾つかの走行会にて走って来ておりましたが、周囲の車の存在が気になって思うように走れない、、と常々言ってました。また今回、参加者に女性の方も多く、巷の走行会では、どちらかと言うと「目を吊り上げながら走る」参加者が多い中、今回のLessonでは、参加者の皆様共に紳士・淑女的な大人のDriving Lessonという雰囲気だったのも良かったみたいです。とても気に入った様子です。

私の方は、早速7/28の筑波オーバルの申し込みもさせて頂きました。(妻の方は、その速度域はちょっと未だ・・と今回は不参加です)

みんカラにて、駄ブログを展開しています。昨日のレポート(?)も上げさせて頂きました。

今後共よろしくお願いいたします。

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Yさん、こちらこそよろしくお願いします。YRSオーバルスクール筑波でお会いします。

395-1
Yさんご夫婦と
純白のメガーヌRS

 

※ それにしてもふつうのYRSオーバルスクールの2倍を漏れることなく走ったのに、ガソリン消費以外は何も起きなかった。今さらながらにルノー・スポールのタフネスに脱帽しないと。