トム ヨシダブログ


第462回 YRS FJ1600ライド

昨年暮れにアルピーヌA110体験試乗をユイレーシングスクール20周年記念イベントとして開催しましたが、今回はその第2弾として風の当たるマシンに乗ってみようという企画を実施します。

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FJ1600
このマシンに乗ります

FJ1600はスバル製の1600㏄エンジンを搭載した入門フォーミュラカーとして1980年から2009年までレースが行われていた。パワーはそれほどでもないけど車重がドライバー込みで465Kgという軽さ。他にもインボードサスペンションを備えるなど本格的なマシンで、F1レースに参戦した片山選手や服部選手もFJ1600でレースデビューを果たしています。現在FJ1600のレースは行われていないけど純レーシングカーを体験する素材として各地で走っています。

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FJ1600
馬力当たり重量6.8Kg
前後インボードサスペンション
作りは上級フォーミュラカーと同じです。

今回は6月11日(木)に筑波サーキットコース1000で開催するYRSドライビングスクール筑波に参加する方を対象に、オプションとしてFJ1600も味わってもらおうという企画です。当日はスリックタイヤ(雨天の場合はラジアルタイヤ)を履いたFJ1600を4台用意。参加者自身のクルマでイーブンスロットルとコーナリングの練習を終えてから試乗するので、サーキット走行が初めての方や筑波サーキットコース1000が初めての方も自然に乗りこなすことができます。

YRSドライビングスクール筑波の募集人員は30名ですが、YRS FJ1600ライドは先着順に16名です。費用はタイヤ代、ガソリン代込みで10分間9,240円です(車両を破損した場合は修理のための実費を申し受けます)。FJ1600での走行の注意点は事前に説明しますのでどなたでもFJ1600の運転を楽しめます。ぜひこの機会に、パワーステアリングもブレーキアシストもついていないから入力通りに反応し、なおかつピッチングもローリングもせずに重心付近に全ての運動モーメントが集まる風の当たるマシンを味わってみて下さい。

◎ 6月11日(木)開催 YRSドライビングスクール筑波開催案内頁&申込みフォームへのリンク
◎ 6月11日(木)開催 YRS FJ1600ライド開催案内頁&申込みフォームへのリンク

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FJ1600
荷重が移動しても姿勢が変化しないフォーミュラカー
運動エネルギーが平行移動します
一度味わってみて下さい



第197回 34年ぶりに昔の相棒と

その昔、日本製のレーシングカーでレースがしてみたくて、鈴鹿にあるレーシングカーコンストラクター、ウエストレーシングカーズの神谷さんに無理を言って作ってもらったことがある。

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本当に久しぶり
今の相棒と

当時、日本ではFJ1600と呼ばれるスバルの水平対抗1600ccエンジンをトランスミッションごと移植したナショナルフォーミュラが産声を上げたばかりだった。
アメリカでは世界的に入門フォーミュラとして定着していたフォーミュラフォード(FF)のレースが行われていた。もっとも、スポーツカークラブオブアメリカ(SCCA)のそれは、エンジンこそ同じ1600ccOHVのケントユニットにヒューランドトランスミッションという組み合わせを使うものの、タイヤは世界的に使われていたバイアス構造の溝付きではなくバイアスのスリックタイヤだった。

ポテンシャルパフォーマンスは同じようなものだろうからと、1982年式ウエストレーシングカーズ製のFJ1600のリアフレームとリアサスペンションを変更し、ケントユニットとヒューランドトランスミッションを押し込みFFに変身させてアメリカに送ってもらった。

日本製のフォーミュラフォードは世界中でこれ1台。それが自慢だったし、あわよくば日本製レーシングカーの世界進出につながるかななんて夢を見ていたのだけれど、世の中はそんな甘くなかった。

渡米した76年当事よりは円が高くなったとは言え、1982年の対ドル為替レートはまだ240円前後で推移。かなり頑張って頑張ったのだけど、円が太平洋を渡ると目減りしてしまい、FFのレース活動を続けるられるほどの余裕は生まれなかった。酸っぱい思い出。
せっかくSCCAの公認を取ってレースに参加したのだけれど、出るからには勝てるエンジンがほしかったけどそれもかなわず、ガレージに眠らせておくのももったいなく、泣く泣く神谷さんの元へ送り返した。

あれから30数年。神谷さんから「WEST82FFをあのままにしておくのは忍びないからFJ1600にコンバートする。ついては鈴鹿のレーシングリジェンドミーティングで乗らないか?思いでもあるだろうし」とありがたい電話。当事満足に走らせてあげられなかった負い目はあるけど、よろこんで再会を約束。

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往年のFL500やフロンとラジエターのFJ1600に混ざって

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伊勢湾に向かって鈴鹿サーキットのストレートを下る

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やっぱり風のあたるマシンは楽しさいっぱい

※再コンバート後のテストもしないままだからペースは控えめ

鈴鹿レーシングリジェンドミーティングは、かって鈴鹿サーキットのアマチュアレースを走り幾多のレーシングドライバーを輩出した国産フォーミュラカーを称え、その存在を後世に残そうという試み。4回目になる今年は夏を思わせるような暑さの7月2日に行われた。
第3回鈴鹿レーシングリジェンドミーティングの模様はこちら

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第4回鈴鹿レーシングリジェンドミーティングの参加者と記念撮影

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フォーミュラフォードだった証 WEST82FF のプラック

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アメリカのレースで着ていたシンプソンのレーシングスーツを引っ張り出して
3レーヤー綿入りは暑かった !!!

ウエストレーシングガーズの神谷さんありがとうございました。