トム ヨシダブログ


第23回 YRSツーデースクール

運転の上達には理論としてのビークルダイナミックスを理解することが大切だが、同じくらい操作に慣れることも重要だ。特に操作とクルマの挙動の因果関係を把握するためには、頭でっかちにならないためにも、ある程度の走り込みが必要になる。
ということで、ユイレーシングスクールではドップリ運転に浸かってもらおうと2002年に2日間のドライビングスクールを始めた。YRSツーデースクールだ。途中、開催地に適当な場所がないことから中断していたが、2005年に富士スピードウエイのショートコースが完成したのを機に再開。今年の1回目は震災直後の予定だったため中止したが、先日11回目のYRSツーデースクールを開催した。

2日間たっぷり走ってお腹いっぱい。心地よい疲労と満足感。

どんなクルマが集まったかは下の表を参考にしてもらうとして、北は札幌市から西は西宮市、甲賀市、犬山市、あるいは上田市の遠方からの参加者も含め、27名が大いに走り回った2日間だった。

19歳から64歳まで、サーキット未経験者からレース経験者まで多彩。

ルノー車もメガーヌRSとルーテシアRSが1台ずつ参加。今回は彼らの走りをご覧いただこうと思う。

乾いたサウンドを残して、

5%勾配のストレートを駆け下る。

最終コーナーは後半が下り。スロットルを開けすぎると失速する。

1コーナーからヘアピンまで、リズミカルにクルマを前に進める。

最終コーナー進入。ブレーキングが上り。上りきってフラットになってターンイン。

広いサーキットでも抑揚のあるボディは存在感は十分。

インフィールドから裏のストレートへ。タイムアップの要所。

最後のチェッカーフラッグが振られYRSツーデースクールも幕を下ろす。

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ユイレーシングスクールでは以下のドライビングスクールを開催します。クルマの使い方に興味のある方は参加してみませんか?トゥインゴGTもお待ちしています。(詳細は以下の案内頁をご覧下さい。)

○ 11月20日(日)YRSオーバルスクール FSW 案内頁&申し込みフォーム

http://www.avoc.com/1school/guide.php?c=os&p=osf

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●クルマはよくできた道具なので、性能を発揮させるためにはそれなりの使い方を知る必要があります。ユイレーシングスクールが10周年を記念して制作したCDを聞いてみて下さい。バックグラウンドミュージックもないナレーションだけのCDですが、クルマを思い通りに動かすためのアドバイスが盛りだくさん。クルマ好きにとっては一生ものの5時間34分です。
YRS座学オンCD案内頁:http://www.avoc.com/cd/


第22回 運転は上手くなればなるほど楽しい

 

昨年からスクール開催日に雨が降ることが多い。年間50数回開催して降られたことがない年もあったのだが。雨の中にたたずむトゥインゴGT。

今年予定しているドライビングスクールも残りわずか。11月にはユイレーシングスクールの12年目が終わる。
12年もの間、よくも受講生に同じことを言い続けてきたものだ、と思う一方で、年々受講者数が減っていることに危機感を覚える。世の中ではクルマ離れとか言われているけれども、その影響なのか。

初参加の方のルーテシアRSと並んで。

ともあれ、ユイレーシングスクールにはまだまだクルマが好きで、運転が大好きな人が集まってくれる。
9月末のオーバルスクールには13名が参加。最年長が63歳。平均年齢44歳と若者とは呼びにけれども、運転を楽しみたいという思いが純粋にあふれている方ばかり。クルマはロードスターからポルシェGT3まで実に様々。

いい天気だし、せっかくだから参加者に並んでもらって記念撮影。

楕円形のコースをぐるぐる回ってどこが面白いの、という声もあるそうだが、今回は5名がユイレーシングスクール初参加。中には8年もオーバルスクールに通ってくれているベテランも。
オーバルスクールの特徴はコースレイアウトが単純だから、走るのに初心者でも敷居が高くないこと。ところが、わずか10数秒の間に2回コーナリングを行うわけで、クルマの加速、減速、旋回の機能を発揮させるのが目的だから、ベテランに言わせれば上手くいくことのほうが稀ということになる。

しかし、しかし。それは考えすぎ。何10回もいろいろな形のオーバルコースを走っているベテランが「気持ちよく回れたラップなんかほとんどない」と嘆いたとしても、四半世紀以上クルマの運転を教えてきた経験からすると、ユイレーシングスクールに参加したことのない人に比べれば、彼らのドライビングポテンシャルは十分に高いと断言できる。
そう。彼らの悩みは、もっと上手くなりたいと思う気持ちの裏返し。十分に上手いのにさらに先を目指す。ひとつのことに集中するのは最近の流行りではないかも知れないけれど、彼らは一生の間好きなクルマで傷ついたり、好きなクルマを傷つけたりはしないはずだ。

初めてオーバルコースを走った人も、まず「上手くいかない」と言う。思うようにクルマが動いてくれないと訴える。しかし心配は無用。1回でもオーバルスクールの洗礼(?)を受けた人は、まずクルマがいやがる操作をしなくなるし、ユイレーシングスクールの目的は操作に正解を求めるのではなく、その人の運転力を目覚めさせることなのだから。
だから、初めての体験に戸惑う参加者には『今日初めてやることだからできなくて当たり前なんです。正解を求めずに、あれも間違いではない、これも間違いではない、それも間違ってはいなかった、なぁんて運転を目指してみて下さい』と言うことにしている。

大好きなクルマが思い通り動いた時が嬉しいのではなく、思い通りに動かしたいという気持ちを持ち続けることこそが楽しい。だから上手くなる。ユイレーシングスクールはそう考えます。

数年前までは数えるほどしか、それも古いルノーばかりだったが、最近ではオーバルスクールでも、

サーキットを使ったドライビングスクールでも見かける頻度が高くなった。実際、このブログを目にして参加を決めた方が多い。

※ルーテシアRSとメガーヌRSに乗っている方。2台ともフロントアクスルに特長があるので、一度ユイレーシングスクールでステアリングワークについてのウンチクを聞かれることをお勧めします。

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ユイレーシングスクールでは以下のドライビングスクールを開催します。クルマの使い方に興味のある方は参加してみませんか?トゥインゴGTもお待ちしています。(詳細は以下の案内頁をご覧下さい。)

○ 11月20日(日)YRSオーバルスクール FSW 案内頁&申し込みフォーム

http://www.avoc.com/1school/guide.php?c=os&p=osf

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●クルマはよくできた道具なので、性能を発揮させるためにはそれなりの使い方を知る必要があります。ユイレーシングスクールが10周年を記念して制作したCDを聞いてみて下さい。バックグラウンドミュージックもないナレーションだけのCDですが、クルマを思い通りに動かすためのアドバイスが盛りだくさん。クルマ好きにとっては一生ものの5時間34分です。
YRS座学オンCD案内頁:http://www.avoc.com/cd/