トム ヨシダブログ


第316回 Kさんの場合

8月のYRSドライビングワークショップに申し込んでくれたKさん。「あれ!久しぶりだなぁ」と申込みフォームの車両欄を見るとルノー メガーヌRSになっている。「あれ!RX-8とロードスターの小松さんだよな」と参加者リストを開いてみた。

Kさんは2012年9月のYRSオーバルスクールにドノーマルのRX-8で初めて参加してくれた。タイヤを換えている人が多い中で、Kさんは純粋なクルマの動きを知りたいと、2016年4月のYRSドライビングワークアウトまで、YRSドライビングワークショップやYRSツーデースクール、YRSドライビングスクール筑波に20回、純正タイヤのままで参加してくれた。
この年、ロードスターを追加したKさんはYRSドライビングワークショップとYRSオーバルスクールに3回参加してくれた。

その後、顔を見ない日が続いていたのだが。

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久しぶりのKさんとパチリ
おおよそ2年ぶり


そのKさんにも久しぶりのユイレーシングスクール体験記を書いてもらった。ついでに車歴とメガーヌRSにたどりついた経緯もお願いした。

YRSと言うかスポーツドライビング自体が約2年ぶりで車も換わっていましたが色々楽しむ事が出来ました。

8の字では納車後初めてメガーヌでスポーティな走行をしたので楽しく無我夢中で、勢い良くアンダーが出ているのも気にせず、逆にアンダーのそれをアクセル操作の姿勢変化で消せそうで、それが何かスポーティな走行と勘違いして有頂天になっていましたが、トムさんに一瞬にして見抜かれ「入口でアンダー出るとずっと消えないよ、タイヤ減るよ!」とのラジオアドバイスを頂き目が覚め、そこからは進入の車両姿勢を気づかったブレーキタイミングを心掛けると安定して速く走れた気がします。

ブレーキ制動も奥が深い練習でなかなか納得のいく走行が出来ませんでしたが、姿勢を整えてから強い制動を立ち上げ、停車が近づくに従って車両姿勢を戻していく、その操作を習得したくて何度も夢中で走りました。
結果、そう簡単には行かずABSが効いてしまったりしましたが、良いのか悪いのか1回だけタイヤがヌルヌルしながら停車している感覚があって、何かタイヤの限界を使えた感覚になり勝手に満足しています。。

スラロームは過去に参加した時から自分の操作で何が悪いのか理解出来ない種目ですが、今回は車両のモニターにGセンサー(写真添付)が付いていて、毎回操作を振り返り、ヒントを得る事が出来ました。
左曲がりは初期の姿勢(サス?)を整えてさらにステアリングも教えられた操作が意識出来ていたのか、モニターの軌跡も綺麗なのですが、右曲がりは無我夢中に操作してる。モニターに残った右曲がりの軌跡が乱れているのを見てトムさんにも見て頂いて、その事に気づきました。

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Kさんが送ってくれた画像


午後のオーバルコース走行は公道からサーキットまで、基本が詰まっているのだと思いますが、今回は(も)欲に勝つことが出来ませんでした。速く走ろう、気持ちよく走ろうと気持ちが先行して結果的に徐々にアンダーが増え体も車も疲労して・・・といった感じだと思います。次回参加出来れば、その時は自分の中だけの相対評価をして自分の中で検証を繰り返して結果的に上手くなって行く走りが出来ればと思います。

メガーヌRSに乗換えたからか、自分が成長したからなのかは分かりませんが、当日は過去FR車で参加させて頂いた時よりも今何をやっているかを感じる事が出来、操作に対する挙動の変化を認識する事が出来ました。
ただメガーヌRSの排気音や加速感が楽し過ぎて、操作の検証よりも周回する事を優先してしまった、というのは言い訳ですが正直なところです。次回参加出来たらショルダーを減らさないけど速い走りを目指して練習させて頂ければと思います。

ユイレーシングスクールには2012年後半~2014年頃はRX-8で頻繁に参加、2016年にNBで2~3回参加、そこから不参加で、今回に至ります。サーキットはYRSでのみ走行、FSW-SC2回、TC1000を2回程度です。
メガーヌRSは3年落ちの中古車で走行500Km以下ですがディーラーで購入、前所有者もそのディーラーを利用されてる方でした。グレードはトロフィーです。(トロフィーSやRではない18インチ仕様)

なぜメガーヌかと言えば、家族旅行に使えて、スキーやゴルフにも行けて、でも吊るしでサーキットに行ける(シートを変えなくても背の高い自分のヘルメットが当たらない。ブレーキや冷却が十分)。サイドブレーキや針のメーター等の機械表現が残っていて、電子制御は最小限、程度の良い中古は今しかないなと思い購入しました。ATで良くてゴルフバックが隠れなくてもOKなら妻も運転出来るルーテシアが最適だったのですが、私がMTを操作したかった事もありこの選択になりました。

私がメガーヌRSの中古購入に踏み切った理由ですが、YRSに参加しているなかで、事有る毎にトムさんがルノーの事、特に足回りについて褒めるので、このトム先生が言う素晴らしいサス等とは何か、とても気になっていました。
その後ドイツのNurburgringを走行する機会が有り、迷わずルノークリオ(DCT)を選んだのですが、レンタル待機所からコースまで5分程度の一般道を普通に走っている時、RSモードにしただけでレーシングカーのようなサウンドがするのに魅了され、またコースで速い人の助手席に乗せてもらったときの底知れぬパフォーマンスに驚かされ、トムさんの言葉が確信に代わり私の中でルノースポールのイメージが格段に高まりました。
今回購入時にはドイツ車やイタリア車、日本車も検討しましたが、家族を乗せられるMTスポーツカーとして価格、スタイル、操作性等でメガーヌRSがベストと考えました。
フランスの道路事情は日本の田舎と速度レンジがほぼ同じで、気候に違いは有りますが日本に近い速度環境を念頭に作られているというのもドイツ車より使い切れる期待を持たせてくれます。
そんなこんなでルノーには興味すら無かったのですが、トムさんの誘惑に始まり結果ルノースポール購入に至った今日この頃です。

Kさん、また遊びに来て下さいね。

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半径22m直線130mのYRSオーバルロングで味わうアクセラレーション
窓越しにKさんのニヤケタ顔が


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Kさんには悪いけど
立ち上がりでアンダーステアが出ていた時の1枚をあえて
手より右足の動きが少し早かった
でも乗っていると足がいいからそれと気づかないという


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「バホッ」って聞こえてきそうな1枚
3速から2速に落として
下りのコーナーにトレイルブレーキングで進入の図


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314回に登場してもらったルノー仲間のOさんとパチリ



第314回 Oさんの場合

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申込みフォームのコメント欄に 「 MT免許取得から13年、はじめて車を買いました。今回の講習では正しいシートポジションと緊急ブレーキの習得を第1目的としていますが、上達のために今までの経験を捨ててイチから勉強し直す思いでいます。どうぞよろしくお願い申し上げます 」 と書いて8月のYRSドライビングワークショップに参加してくれたOさんが、初めて買われたクルマがルーテシア ZEN EDC。

初めてのクルマにルノーを選んだのはなぜだろうと、あつかましくも選んだ理由を聞いてみた。

Oさんによると、
・旅行で長時間運転するので疲れにくいこと
・どうせ買うなら他人と違うクルマがいい(競合したのはマツダ、スバル、ワーゲン)
・ターボまたはディーゼルエンジンであること(ハイブリッドは運転してて面白くない)
・ボディ鉄板の分厚いもの(衝突時に同乗者を守るため)
決め手といえばカラーリングでしょうか。ブルーの色合いはどこを見渡しても他にない、大変きれいな色合いで気に入ってます。
とのこと。

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朝の座学に始まってスラローム、ブレーキング、フィギュアエイト、大小2つのオーバル走行と欲張ったカリキュラムをこなすうちに、最初遠慮がちにスロットルを開け、横Gに翻弄されていたOさんのリズムも良くなってきた。
大きなオーバルを走る頃にははたから見ていてもクルマを積極的に動かしているのが見て取れたので、OさんにYRSドライビングワークショップがどうだったか感想文を書いてもらえるようお願いした。

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以下が後日送られてきたOさんからの感想文。

クルマに興味のない世代にあたる私が、ルノーを選びユイレーシングスクールに参加するに至ったことを書きたいと思います。

まずはルノーのことから。
愛車は乗り始めてちょうど1年を迎えたルーテシアEDC ZENグレードです。シートの出来をはじめ、美点については諸先輩方のおっしゃる通り。快適装備がほとんどない代わりに、走る・曲がる・止まることに手抜きを感じさせないのが気に入っています。ルーテシアに乗り始めて一番変わったのは、とにかく運転が好きになったことですね。知人に紹介するときは「何にもしてくれないけど運転がすごく好きになるクルマ」と言っています。休日の長距離運転も疲れにくいし、下手な運転をすればそのまま表れるので、もっと運転して上手くなろうと思わせてくれます。速さを追いかけるのではなく、ルーテシアの足回りのよう、しなやかに、流れるように走りたいと思っています。

スクールに申し込んだのもその一環でした。

恥ずかしながら数年前、仕事で都心を運転する機会が増えたときにペーパードライバー実地講習を受けました。そこでは「こんな感じで運転すれば出来るよ。わかるでしょ?」と感覚的な講習内容でした。目指す操作の結果しか示してもらえないのですが、これは仕方のないことなのかなとも思います。体得した技術を言葉で説明し、わかってもらうのは簡単なことではありませんから。だから結局、手探りで出来るまで乗り込むしかない状況がありました。

トム先生のスクールに魅力を感じたのは、上手くなる目的が速さありきでない点です。実走練習ではそれなりにスピードを出しますが、重要なのはその時にどんな対処をすればいいのか。座学で得た知識をもとに、実走でひたすら繰り返していきます。実走中にリアルタイムで具体的なアドバイスをもらえるので、運転がどんどん修正されていくのは単純に嬉しいことです。あとは2~3速でエンジンを目いっぱい回せて、何だかルーテシアも喜んでいるようでした。

見本走行ではトム先生がルーテシアを運転してくださいましたが、笑っちゃうほどよく走って、もう別のクルマみたいでした。とても大衆車とは思えません。

私もそうですが、上手い運転に運動神経が必要だと思っている方は一定数いると思います。ですが、それは間違いだと先生に一蹴されます。クルマが動きやすい操作をしてあげれば、誰でも上手く運転できる。計5~6時間、タイヤが熱くなって溶けるほど走り続けてスクールは終了。大満足な経験でした。ありがとうございました。

ほんの少しは上手くなったかな?まだまだ楽しくなりそうです。

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Oさんが送ってくれたタイヤの写真
コンタクトパッチをきちんと使っていますね


Oさん、また遊びに来て下さい。運転は一生物です。早くに目覚めればそれだけ遠くに行くことができますから。

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第308回 社員研修

以前は頻繁にYRSオーバルレースに参加してくれていた阿部さん。綾瀬市でミスタータイヤマンというショップを経営しているのだけど、仕事が忙しくなったとかで顔を見る機会もなかったある日。突然電話がかかってきた。

聞けば、ユイレーシングスクールのカリキュラムを使って社員研修をしたいのだという。喜んで協力する旨を伝えると、改めてメールが届いた。そこには次のように書かれていた。


《今回の趣旨》
正しい理論に沿った運転技術を身に着け、教わった理論・体感した経験を今後のタイヤ、用品の販売に役立てる。

今回トムさんに依頼したきっかけですが、普段スタッフが商品(主にタイヤ)の説明をする際、例えば“雨の日は滑りやすいのでこちらの商品が良いですよ”など説明するのですが、その滑りやすい状況や実際に滑った、危なかったという経験がスタッフによってまちまちで、同じ内容を説明するにしてもスタッフによって一貫していない、説得力に乏しいと感じた事でした。

私の予想ですが、その様な経験が少ないというより普段からその様な事象を意識していない為、少なからず起きていても感じ取っていない、または気のせいにしている、さらには気にしないといった事ではないかと思っております。

私的には実際にタイヤが滑っていく感覚等は誰しもが感じ取っているのではないかと考えております。それを意識しているか、いないかの違いであれば、理論を学びそれを実践していく事で人の感覚と理論が一致するのではとも思っております。

当社の大半のスタッフが自動車に求めているのは移動の手段であり趣味ではないので、今後レースやスポーツ走行をするという可能性は低いです。しかし扱っているタイヤという商品は自動車の性能を決める上で非常に大きな要素が含まれていますので、カタログの内容を意味も分からず説明し販売するという行為が良いとは思えません。

少なくとも私自身がクルマ・バイクが趣味としておりますので、当社を利用頂くお客様にはきちんとした説明をして販売したいという思いがあり、私の会社にいる限り分身であるスタッフにもそうあってほしいという思いもあります。

トムさんのスクール内容はシンプルに見えて、実際は奥の深いところまで教われるというのがとても魅力的です。特に当社にとっても良い点が、タイヤの使い方が中心にあるところです。タイヤをいかに有効に使うか、その解説を皆に聞かせたいのです。
併せて運転操作に対して自分の思った動きをクルマさんがしてくれた時の嬉しさや楽しさを当社のスタッフが一瞬でも感じてくれればという思いです。

私も16歳でオートバイに乗り始めた頃、とても楽しいと感じていました。18歳でクルマに乗り始め、憧れのフォーミュラカーにも乗りましたが、今考えればあまり正しいとは思えない理論をアドバイスされ、運転自体も上手くいかず、資金のやり繰りにも嫌気がさして一度止めてしまいました。
その後、大型のオートバイでツーリングをのんびり?楽しんでいましたが、きまぐれで手に入れたロードスターでレースがしたくなり費用の掛からない草レースの様なものを探していたらユイレーシングと出会いました。

オーバルレースに出たいが為に受けたスクールで、そんな本格的な講義が受けられる(しかも格安)とも思っていませんでしたので(ごめんなさい教科書あんまり読まずに行きましたw)、とてもショックを受けたのを覚えています。当時、数年前までFJに乗っていたので内心自分の運転はうまい、理屈に合ってると思っていたのですが、いざ走ってみたら操作は雑だし、ブレーキは突っ込んでるはで全くタイムも遅く、座学に続いてショックでしたw。

しかしそれも、その後継続してYRSに参加した事でその時の事(初めて受けた時の事)を振り返り、何が悪かったのかを自分なりに分析出来る様になりました。もちろんまだまだ技術は低いですが、それなりのかたちにはなってるのかなとは思える様にはなりました(運転技術向上に終わりはないでしょうから)。それはトムさんはもちろんの事、YRSの仲間のおかげと思っております。

モータースポーツらしきもの?を初めて27年経ちましたが、その中でYRS、レーシングチーム、プロらしき人w、先輩方、色々教わりました。その中で唯一、理論&事象&自分の感覚が一致したのがYRSです。自分の会社のスタッフに“研修”と称して自信をもって受けさせられるのはユイレーシングの他にはありません。

乱文・長文で申し訳ありませんが、今回のレッスンを有意義なものにしたいので、自分の今まで感じた事や感謝を伝えたいと思います。併せて、このレッスンを通してモータースポーツと一般交通社会が近いものと確信できたらと思っております。

余談ですが、最近はオートバイで国際A級ライダーに教わってます。オートバイに対する勤勉さ、取り組み方はトムさんに似ています。ダジャレも大好きですwあと自分が一番速くないと気が済まないところw またお会いした時にお話したいと思います。


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暑い日ざしの中


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いつもよりは少しばかり真剣にクルマを動かす


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終わってみればみんな笑顔
思い通りに動かせれば面白くないわけがない
右から2人目が阿部さん


阿部さんは一日中裏方に徹し、社員のみなさんが走るのをサポートしていた。

こういうのいいね。クルマはよくできた道具だから、使い方さえ覚えれば裏切られることもない。今のタイヤはよくできているから、そんじょのことでは破綻はきたさない。けれど、その理由がわかれば運転に余裕と想像力が生まれる。それらがやがて確信に変わる。


第301回 YRSトライオーバルスクール

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先日のオーバルスクールでパイロンを設置した後に見上げたら
それではとルーテシアⅣRSを移動させて富士山とパチリ
毎回表情が異なる富士山は見逃せない


ユイレーシングスクールが2013年から始めたYRSトライオーバルスクール。YRSオーバルスクールの次のステップとして3つのコーナーからなる一見おむすび形のコースを使う。3つのコーナーは全て曲率と奥行きが異なるから、それぞれのコーナーに合わせた走り方が必要になる。

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通称 『下のコーナー』
下りながらのブレーキングから逆バンク気味の路面でターンイン
なかなか出口の見えない回り込んだコーナー

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通称 『キンク』
3速全開からターンインする高速コーナー
浅いコーナーだからコーナリング中の姿勢が出口の速度に影響する

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通称 『最終コーナー』
110キロプラスからブレーキングしてターンインしてブレーキを引きずる
アウトインアウトを使うと曲率は大きくなるが
エネルギーの方向を変えるためには長いトレイルブレーキングが必要になる


『クルマを速く走らせようとした場合、どんなドライバーでも、それが例えレーシングドライバーであっても、そのクルマの性能以上の速さで走らせることはできない。言い換えれば、レーシングドライバーがクルマを速く走らせられるのは、クルマの限界性能を連続的に使える技術を持っているからだ。だから、クルマの運転を楽しみたいのであれば速く走ることよりも、まずどうやったらクルマの性能を十分に引き出せるかを集中して練習する必要がある』。 これは、ボクがジムラッセルレーシングスクールにいた頃、カリフォルニア校の校長先生ジャック・クチュアーがいつも座学の最初に言っていた言葉だ。


ジャックは穏やかな物腰とは裏腹に、セオリー通りの運転をしない生徒には厳しかった。ニコリともしないでなぜセオリー通りに運転しないのか問いただしていた。クルマの性能をスポイルするような操作をすると、シラ~ッと真顔であきれていた。


それだからではないけれど、YRSオーバルスクールを受講した人にもっとクルマの性能を引き出すための引き出しを増やしてほしいと思って始めたのがYRSトライオーバルスクール。楕円形のオーバルコースト違って次から次へと応用問題が現われるから練習効果は絶大。
最初のうちはYRSオーバルスクール卒業生に限っていたのだけれど、時間がなくて直接YRSトライオーバルスクールを受けたいという声が多かったので、現在ではユイレーシングスクール初めての人でも安全に練習できるようにスレッショルドブレーキングの練習とリードフォローを加えたカリキュラムにしている。

下の動画のをクルマの動きに注目しながら見るとトランジッションの意味と重要性がわかる。エキゾーストノートとノーズの動きに注意してほしい。『下のコーナー』のブレーキング、『キンク』を抜けた後の舵角、『最終コーナー』手前のブレーキングとトレイルブレーキング。クルマの性能をスポイルしないような手続きを踏んでいる。クルマの過重移動を意識して操作すると、クルマは驚くほど安定してコーナリングを始める。4本のタイヤのグリップを余さず使えるからだ。

RSモデルにお乗りのみなさん、サーキットを走るつもりがない方も走っている方も、RSモデルの性能を味わってクルマの価値を高めるためにYRSトライオーバルスクールに遊びに来て下さい。次回は6月9日(土)開催です。お待ちしています。

※ YRSトライオーバルスクール開催案内頁&申込みフォームへのリンク


ルーテシアⅣRSシャシーカップでYRSトライオーバルを走る

ルーテシアⅣRSシャシースポールでYRSトライオーバルを走る

※ IE(Internet Explorer)でビデオを視聴するのが困難のようです。Chromeやsafari、Firefoxなどのブラウザをご利用下さい



第300回 Nさんの場合

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YRSオーバルスクールFSW開催日は朝8時集合だけど
ゲートオープンの7時半を過ぎると続々と参加者が
今回は富士山がお出迎え

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今回はYRSオーバルスクールはもちろんのこと
ユイレーシングスクールに初めての参加する方が5名
そのうちの紅一点がメガーヌRSに乗るNさん


NさんのYRSオーバルスクールの参加申込みフォームのコメント欄には、『 スポーツ走行の基本を学びたいです 』 とあった。

丸一日楕円形のコースを走り続けるYRSオーバルスクール。後日届いたメールには、『 最後の走行ではメガーヌをストレートで踏み抜いて全開、タイヤが今どうなっているか考えながらカーブを曲がることができて大変楽しかったです 』 とあった。


どこかの雑誌のホットハッチ特集でベタ褒めされていたのを読んで、乗っていたアルファロメオ147をルーテシアⅢRSに乗り換えて、その存在を知ってルーテシアⅢRSコンプリートに乗り換えて、ついにメガーヌRSを追加するというルノー・スポール大好き人間になってしまったNさん。
聞けば運転も大好きで富士スピードウエイのレーシングコースも走るほど。ただ、速く走るのには人間が頑張らないといけないと思われていたようで・・・。

果たして、初めてのユイレーシングスクールと初めてのYRSオーバルスクールでスポーツドライビングの基本を学ぶことができたかはNさんの感想文に。

5月12日にユイレーシングスクール オーバルレッスンに初めて参加しました。

私はサーキットをたまに走っているのですが、どうも自分が回りの方達に比べて遅いみたいで、コーナーの曲がり方もわからないので、速く走らせようとすると運動部の部活のようになってしまって楽しくない。これはスポーツ走行の基本ができていないからだと思い至りました。

スポーツ走行を始めたのは、「わくドキ!サーキットを走ろう!」というイベントに参加したのがきっかけでしたが、それからは手探りでした。
富士スピードウェイの走行ライセンスを取ったその日の午後に2時間の走行枠があったので走ってみるという無謀なこともしました。今から考えると冷や汗ものです。

今回のユイレーシングスクールでは、走りの技術もさることながら、基本的な概念、車とお友達になって車の状態を知り、思う通りに動いてもらう、ということを教わりました。これは目からウロコが落ちるような新鮮な考え方でした。

座学で理論を学び、始めにショートオーバルコース、次にロングオーバルコースでひたすら直線とカーブを走り込みます。直線は全開→ブレーキ→イーブンスロットル→ハンドルを切って曲げる、の流れで、車の動作と次の動作の間にニュートラルな間があり、一瞬ですが、車が今どのような状態にあるのかを見るのが大事なのだと思います。レッスンの最後の走行では、アクセルペダルをベタ踏みしてスピードを上げ、気持ちよくコーナーを曲がることができました。車との対話ができるようになったのです。

私は、ルノー車を購入してはや7年、メガーヌは3台目になります。ルノー車はボディはしっかりとしておりシートは極上で、しかも操作しやすい。特にRSの足回りはよく調教されていると思います。日常生活でもスポーツ走行でも少し無理をしても破綻することがない。そのかわり、高い限界を越えないように気をつけなければなりませんが。

そんな性能の高いルノー車を自分は乗りこなせているのだろうかと、ふと不安になることもありますが、トム先生の「年をとってもスポーツ走行はできる。頭で(考えて)走るのだ。」というお言葉を励みに、もう少しがんばってみようかと思います 』。


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通称「下のコーナー」を立ち上がるNさん
YRSオーバルの片方のコーナーはかなり下っているので
周回方向や走行ラインによっては逆バンクになる面白さがある

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半径22mのコーナーをアウトインアウトで立ち上がり130mの直線を加速する
2速のままだと吹け切ってしまうクルマが多いが
メガーヌRSは2速のままでも3速のままでも速い

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最初は全開にすることを躊躇していたNさんが
直線で負けじとスロットルを開ける

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YRSオーバルのコース幅は14mで高速道路の3車線より広い
コーナーは半径22mだけども走行ラインの取りかたで
いかようにも曲率を変えることができる
進入重視にするかコーナリング速度重視にするか

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通称「上のコーナー」にブレーキを引きずりながら飛び込むNさん

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加速から減速
減速から旋回へのトランジッションを意識すると
信じられないほど高い速度でターンインができる
コーナリングはクルマを失速させるから
ターンイン速度はアンダーステアを出さない範囲で高ければ高いほど
Nさんも最後は及第点のターンインでした


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Nさん お疲れさまでした
最後はリズム良く走っていましたね
慣れると操作の手続きにかかる時間を短縮することはできますが
クルマが求めている操作を省くのはいつでも×です
まだまだたくさんスポーツドライビングについてお話したいことがあります
運転が楽しいクルマをお持ちなのですから
また練習をかねて遊びに来て下さい


一日中富士山はご機嫌でした。



第298回 GWはいつもの四国への2

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ルノーネクストワン徳島におじゃまして
ルノー阿讃サーキット走行会の主催者の一宮さんにご挨拶

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1年ぶりの阿讃サーキットに一番乗り

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だんだんと集まりだして走行の準備
グラマラスな姿態が並ぶ

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最終コーナー方向を望む
その向こうには四国山脈のスカイライン

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登りながらのターンインが必要な1コーナー方向を望む
前日の荒天が嘘のような五月晴れ

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こんなクルマが走っていたり

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こんなクルマも

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こんなクルマでさえ

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どのクルマも全開で走ります

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お約束の記念撮影が終わったらみんな愛車を全開で走らせます


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ピッカピカで映り込みが大賑わいだけど
きれいで深い青のトゥィンゴ

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サーキット用にホイールとタイヤを交換していました

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ノーマルのタイヤサイズは185/50-16だけど
フロントに175/65-14
リアに185/60-14
を履いていました
ハイトの高いタイヤを履いたトゥィンゴ
時間があれば乗ってみたかったなぁ


記念撮影のシーンを上空から見ると、こんな風でした。

映像:テクニカルノート 寺内裕晃氏

※ IE(Internet Explorer)でビデオを視聴するのが困難のようです。Chromeやsafari、Firefoxなどのブラウザをご利用下さい



第297回 GWはいつもの四国への1

ここのところ毎年恒例になっている5月3日の阿讃サーキット走行会。ルノーユーザに愛車を思いっきり走らせてほしいと、もう20年あまりルノーネクストワン徳島とルノー松山が開催している。今年も安全にクルマを楽しむコツをお話して、少しでもお役に立てればと駆けつけた。

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明石海峡大橋が見えると外国にいくような気分になるけど
今年のゴールデンウィーク前半は天候が荒れ気味

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明石海峡大橋を渡ると
淡路サービスエリアの観覧車が見える
早朝に出たから渋滞もなく140キロで最初のピットストップ

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とりあえずいつもの場所に行ってパチリ
曇天なのがうらめしいけど

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ルージュ フラム Mを選んで良かった
無彩色の世界でも存在感が薄れない

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淡路島から明石海峡大橋と本州を望む

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全高65mの観覧車と全長4105mmのルーテシアRS

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しつこいけど明石海峡大橋の全貌

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通行止めの掲示板を見て一瞬ギョッとなったけど
よく見ると強風のため大鳴門橋が二輪車通行止めだった
二輪車は四国に行けないということだ(悲)

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大鳴門橋にさしかかると
確かに風が強い

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車窓から見た海面に白波が立っている

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今回初めて泊まったホテルから見た
雲と新緑と吉野川と吊り橋

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これが吊り橋
全長195mの敷之上橋

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剛性が高く全く揺れないつり橋
吉野川がせき止められている池田湖湖面までは約100m
季節によって湖面の高さが変わるのであくまで参考値だとか

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香川県道・徳島県道4号丸亀三好線から四国の山あいに入り
途中から枝道を上ると
突然視界が開ける

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全長1,004mの阿讃サーキットに到着
来るたびに思うのだが
よくこんな山の中にサーキットを作ったなと

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これが阿讃サーキット全景
(画像提供:テクニカルノート寺内裕晃氏)

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ルノー車をメインに22台が集合
まずはともあれ記念撮影を上空から
(画像提供:テクニカルノート寺内裕晃氏)


< 続く >



第295回 富士山とFSWとルーテシアRSと飲

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御殿場から少し走って
裾野市から見る富士山は
左右対称に姿を変える
てっぺんもとんがって見える


富士スピードウエイというより、御殿場から近いので沼津港にはよく足を延ばすのだけど、けっこう観光客目当てのお店が少なくなく、料金も高め。とにかく、休日の港は信じられないぐらいの混雑だから、さもありなん、といったところ。ブログで紹介したお店は地元の人も行くから、それほどすれてはいないけど、中にはこれでもかって手を加えすぎの料理が自慢のお店もあったり。ま、それはそれでいいのだろうけど。

ただただ、ひたすらに美味しい魚介類そのものを食したい身としては穴場を探すばかり。

そして、ひょんなことから見つけたのが元漁師さんがやっていて魚屋さんも兼ねているらしいというこちらのお店。昼間はやってないので沼津に宿をとってまではせ参じたのだけれど、果たして・・・。

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お通しが生のしらす
嬉しい
美味

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お刺身の中
あぁ
もう

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北寄貝
お久しぶり
甘~ぃ

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とり貝
これからが旬
もう幸せ

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うに
つい手がでてしまったけど・・・

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焼き空豆
これはこれであり
ちょっとやせてたけど

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大アサリというわりには
ちょっと小ぶりだったね
でも味は濃かった

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しいたけソテー
いい味付け

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本日のおすすめ
お品書きは別にあり
お腹がひとつなのがうらめしくなる


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沼津駅から沼津港へ抜ける道の1本西側にある通り。駅から500mくらいかな、駅を背にして左側に「さえ丸おじさんの店 本店」があります。



第294回 Yさんの場合

ユイレーシングスクールの活動を陰日なたになって支えてくれているYさん。RSモニターを探してきてくれたあの人。

Yさんは2005年8月。当時は浅間台スポーツランドでもやっていたYRSオーバルスクールに初めて参加してくれた。翌年にはYRSオーバルレースFSWにも参加してくれた。以来、2016年4月まで44回のYRSオーバルスクールとYRSオーバルレースに参加してくれたオーバルフリーク。それ以降はどちらかというと裏方でユイレーシングスクールの活動を支えてくれた。

そのYさんがルーテシアⅢRSのオーナーになった。

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ということで
なにをおいてもとりあえずの記念撮影
で、YRSオーバルスクールの手伝いにきてくれたのだけど
急遽立場を受講生に変更
オーバルコースをキッチリ走りこんでもらうことにした

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ラジオカーの前を横切るYさんのルーテシアⅢRS
Yさんには
引きずるブレーキが強すぎ~ぃ
立ち上がりのラインがタイト~ォ
頂点のエネルギーの向きが外~ぉ
な~んて激励が聞こえているはず


4駆のポルシェを手放してからドイツ製セダンを足にしていたのだけれど、虫が騒ぎ出して家族会議にかけた結果、走りを追求できそうなルーテシアⅢRSを手に入れることができたのだとか。

ならば先輩としてルーテシアⅢRSの操り方をみっちり仕込んであげようと、特別大サービスでアドバイスの嵐になってしまったというわけ。

ダブルアクスルストラットサスペンションはふつうのストラット式フロントサスペンションに比べてステアする時の機械的抵抗が極端に少ない。ふつうのFFなら切り足していく過程でステアリングの重さが増すのだが、キングピンオフセットが小さいのでキャスターはちゃんとついているのにもかかわらず、操舵力がふつうのFFに比べて軽いまま推移する。だから、路面からのフィードバックを無視してステアすると、いきおい、舵角が大きくなってしまっているのに気がつかない場合がある。

これは欠点ではなく長所で、キャンバー変化を最小限に抑えることのできるダブルウィッシュボーンサスペンションに似た動きをする贅沢な仕組みであって、運転手に「ちゃんと操作しろヨ」と教えてくれる、むしろ親切で贅沢な機構なのだ。
中立付近の手ごたえが軽微だけど、ステアリングホイールをできるだけ軽く握ってタイヤの接地感を量りながらステアすれば、フロントタイヤの限界を使ってターンインし、リアタイヤのスリップアングルの増加に合わせて切り足していける。

そんなわけで、Yさんは一生懸命YRSオーバルFSWロングを走り回っていました。整備を怠らずルーテシアⅢRSならではの走りを維持し長く乗り続けて、トレッド/ホイールベース比0.588のワイドトレッドが可能にするヨーをコントロールしながらのコーナリングをものにしてほしい、と思う。
※ちなみに、ルーテシアⅣRSのトレッド/ホイールベース比は0.577。数字が大きいほどホイールベースに対してトレッドが広い。


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YさんのルーテシアⅢRSも正規輸入車だというのだが、最後のほうに輸入されたモデルだから細部が異なるらしい。
・ブレーキキャリパーが赤く塗られている
・RSモニターが装備されている
・これは売ったお店もなぜかわからないというCLIOのバッヂ

そんなことよりも、ダブルアクスルストラットサスペンションとリッター100馬力のNAエンジンを手に入れたのだから、Yさん、せいぜい運転道に励んで下さい。応援します。



第293回 ルノー密度上昇 Iさんの場合

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ルノー密度の高かった今年1回目のYRS筑波サーキットドライビングスクール
YRS17回目のIさんの姿が
前回は昨年10月にもメガーヌRSで
その前は2015年7月にポルシェ930で
その前は・・・

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2010年7月のYRS+エンジンドライビングレッスン
Iさんはポルシェ911で参加
Iさんが初めてユイレーシングスクールを体験
今回Iさんが感想文を送ってくれたので紹介します


YRSに、休みとレッスンの日程がうまく合ったので久しぶり参加しました。

このレッスンのいいところは、サーキットを1日走ることが出来るところです。通勤に車を使っていますが、このように真剣に運転に向き合うことはサーキットでなければできません。普段、走りに出かけることはありませんので、このレッスンはとても貴重な機会なのです。

もう一つは、ここに参加するメンバーの方々です。年齢も車も様々で すが「車を楽しく走らせる」という共通の目的がありますので、特別な会話をする訳ではないのですが、とても居心地がいいのです。
私も還暦を数年前に迎えましたが、先輩方の走りの素晴らしさは格別です。車の力を出し切る走り方をすることの出来る人の運転は見ていても心地よいものです。また、今回「この歳で運転の勉強をするとは思わなかった」という感想を語っている方がいましたが、このような生き方をする人に出会えることはとても元気をもらうことができます。年齢に関係なく運転に前向きに取り組む方々が集まるYRSは、トムさんの人柄と指導の考え方によるものだと思います。

では、自分の運転はどうかというとイーブンスロットルもトランジッ ションもなかなかうまくはいきません。それでも、車の動きを意識できるのはレッスンを受けているからです。日常の運転時においても同じです。これは車との関係をより深めてくれます。そして運転に前向きになれます。だから、私はこのレッスンがとても好きです。

いろいろな車を乗り継ぎましたが、メガーヌⅡスポールに落ち着いた感想です。
この車は、2005年式なので年代ものです。ですがきちんと整備されているF4R2のエンジンは素晴らしい回り方をします。アクセルを踏んだ時のパワーの出方も、いいエンジンだなとしみじみと感じることができます。なかなかこのようなエンジンはありません。また、この車のデザインにはただただ感心するばかりです。細かなところま でこだわっているのがよく分かります。好き嫌いがはっきりしますが、この年代のルノー車の特徴です。時代を超えて存在感のある車なので大切に乗り続けたいと思います 』。

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筑波サーキットコース1000
最終コーナーで粘るメガーヌⅡRSを操るIさん

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逃げるIさん

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ルノー車独特のテールスクワット姿勢で加速するIさん


Iさん、感想文ありがとうございました。また遊びに来て下さい。