トム ヨシダブログ


第414回 Mさんの場合

Mさんと初めてお会いしたのは昨年8月に開催したYRSドライビングワークショップ。続いて、昨年9月、10月のYRSオーバルスクールに参加してくれた。
9月のYRSオーバルスクールに久しぶりに申し込んでくれたのだけど車名が違う。今度はルノーだ。仲間が増えた。ならば感想をお願いしない手はないと無理を承知で頼んだら快諾してくれて。Mさんありがとうでした。

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9月1日のYRSオーバルスクールのルノー達
右から2台目がMさんのルーテシアRSトロフィー


9/1のオーバルスクールに参加したMです。今回、中古ではありますが、ルーテシアRS(前期型シャシーカップ)を購入し、初めてオーバルスクールに参加しましたので、前車、BMW 135iと比較をしながら、車の感想を述べたいと思います。

まず、購入前のルノーに対する私のイメージについて触れますと、だいぶ前の話、かつ若干マイナーな話になってしまうのですが、FFの一代目クリオがコルシカのラリーで四駆勢相手に互角に渡り合っていたシーンが有り、この時「FFでも車が軽くて舗装された路面だったら充分戦えるんだな」という印象を強く持ったのをよく覚えています。

さて、月日は経ち、様々な紆余曲折を経てFRのBMW 135iを所有していたのですが、スポーツ走行中にエンジンを壊してしまい、次の候補を探していく中で、いろいろと自分の求める条件にルーテシアRSが一致することに気がつき、同社のFF車に対するイメージにも後押しされ、購入するに至ったというわけです。

今回はじめてこの車でオーバルスクールに参加したわけですが、率直な感想は、下記の点において期待通りか、それを上回るものでした。

1、少なくともYUIレーシングスクールのオーバルコースを走る分には、135iと同等か、むしろ速い
2、コーナーの手前の挙動も安定していて楽しい
3、レースモードが秀逸

まず、1ですが、私の前車135iは3lターボ直列六気筒の公称306馬力で、運転して楽しい車ではあったのですが、よくも悪くもこのエンジンありきの車でした。これまでのオーバルスクール参加でわかっていたのは、135iは少なくともオーバルスクールのコースではそれほど速くない言うことでした。理由ですが、後輪がノーマルではオープンデフであり、LSDに変更するのも容易ではない構造であったため、立ち上がりでトラクションが逃げてしまう事、車が現車比較で250キロ位重く、重心が高く足も柔らかいため、コーナーが遅いこと等々かと思われます。実際、簡易的な測定ではあるのですが、スマホアプリを使った計測でもコンスタントに同等のタイムが出ており、特にコーナーにおいて明らかにルーテシアの方がビシッと安定して速いと感じます。
また2に書いたようにコーナー手前のブレーキングから挙動が安定しており、すーっと頭が緩く回転方向に巻き込まれるような動きで、コーナリング時の挙動に怖さを感じません。その上、レッスン後半でも私の使い方ではブレーキがタレる事はなく、この車で初めてのレッスンであるにも関わらず、気が付けば安心してレッスンを楽しんでいる自分がいました。
なお、前車とは駆動方式の違いがあるのですが、実際乗ってみるとコーナーの立ち上がりでアクセルを踏み込んだ時の挙動位しか私には差が感じられず、個人的には終始、ルーテシアの挙動の楽しさが前車からの変化点を上回っている状態でした。

一方、3についてですが、当初、モードをスポーツモードにして走っていて、二速コーナーで三速にギヤがあげられてしまい、立ち上がりでもたついてしまっていたのですが、レースモードだとそれがありません。後々思い出したのですが、そう言えば同じ事が以前乗っていたオートマ車のマニュアルモードでサーキットを走った時にもあって、その時には対策のしようがなく、レースモードが存在する事は大きな魅力に繋がっていると感じました。
この件はマニュアルトランスミッションであれば考えなくていいポイントではあるのですが、実際はデュアルクラッチトランスミッションである事で、私にとってはその欠点を打ち消して余りある利点があるため、個人的には有難い設定となっています。

さて、ここまではルーテシアRSの良いところばかりを述べましたが、時間が経つといろいろと気になる箇所が出てくるのも事実で、下記のようなポイントが気になる方はよく考えての購入が必要かと思います。

・シフト操作から実際の変速までにラグがある。
ラグといっても一般的なAT車と同じレベルとは思いますが、これが気になる方で、家庭の事情が許す方は素直にマニュアル車を選択すべきかと思います。

・ハンドルを切っている時に、今のギヤポジションが見えづらい事が多い
これは意外とイラッとしますが、別にシフトインジケータを用意する等で対策できるかもしれません。

・自動ブレーキ等の機能は現状無し
次のルーテシアか新しいメガーヌを選べば解消されると聞いています。

・シャシーカップは足が硬く、乗り心地の悪さが少し気になる

これは試乗した時から分かっていたことではあるのですが、足はだいぶ前車よりも固くて、家族にはたまに不満を言われるレベルです。ただ、個人的な感覚としては我慢できない固さの一歩か二歩前くらいに設定されており、十分許容できる乗り心地かと思います。実際、友人が乗っているシビックタイプR(FD2)よりは固くないです。
また、シャシースポールという選択肢があります。

・純正ナビ等は用意されない
社外品をつけるしかないですが、特にドイツ車以外の輸入車では良くある話だとは思います。

まとめとして、私のような素人でも分かるほどに現行ルーテシアRSは車の走る・曲がる・止まるに関して相当に力を入れて開発された印象が強く、シートの良さやドライビングポジションの決め易さ等含め、ADAS等の装備よりも基本的な車としての出来、挙動に重きを置く人間にとっては本当に良い選択肢だと感じます。また、低くて野太いエンジン音や、どの回転域でもトルクが厚くて扱いやすい事、DCTの素早い変速とその時の音も心地よい事、街であまり見かけず人と被らないため、私のように人と違った選択肢が好みの方にも良い選択肢かと思います。

最後に、YUIレーシングスクールについても触れさせて下さい。私はこれまでにいくつか他のレーシングスクール的なものに参加したことがあるのですが、最も大きな違いと感じるのは、もたらされる内容がどのような車にも当てはめられる内容となっており、また想定される場面(サーキット or 一般道、等々)も出来るだけ限定しない知識や情報をベースとしている事です。これは恐らく、YRSのスタンスが生徒が理論を理解し、かつ実践出来るようになる事を目標としているからだと思います。他の講習では本当の理論の部分は説明しない講師の方や、一回のカリキュラムで走れる量が少なすぎて理解したことを実感するところまで辿り着けないといった状況が散見されていたのですが、YRSではそれがありません。理解と実践を納得できるまで追究出来、例え車や場面が変わっても活用できる知識と技術が身につく、これが私の希望にマッチしていたのだなと改めて感じます。

現車はこれから数年間は乗るつもりでいますが、仮に将来車が変わっても使える知識と技術を身に付けるべく、YRS内の別のスクールにも参加し、せっかく得たこの機会を楽しみたいと思います。

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Mさんと愛車
Mさんまた遊びに来て下さい

※ 写真はMさんに提供してもらいました。



第413回 YRSツーデースクール

ユイレーシングスクールは来る10月25/26日(金/土)に富士スピードウエイでYRSツーデースクールを開催します。

1986年から1989年にかけて当時カリフォルニア州のラグナセカレースウエイを本拠地にしていたジムラッセルレーシングスクールで日本語クラスを開校しました。オートスポーツ誌に告知をしてもらい、エンケイ生活関連事業部を日本窓口として受講者を募集。日本語クラス開設期間中、3日間のTDC(ジムラッセルレーシングスクール・テクニクスオブドライビングクラス)に日本から延べ243名の方が受けに来てくれました。

TDCはジムラッセルレーシングスクールのカリキュラムの最も基本的なものでした。それでも3日間集中的に練習しました。当時年間2,300人ほどの受講生がいましたが、その中でレースに参加することを目指していたのはごくわずか。大方の人は、子供の手が離れたからとか、MT車を買ったからとか、運転を見直したいから等の理由でジムラッセルレーシングスクールの門をくぐったのです。運転が好きだからこそ、当時の金額で1,800ドルほどを費やしたのです。

3日間の練習の効果は絶大で、TDCはフォーミュラフォードを使っていたのですが、最終日にはほとんどの方が4輪を滑らせながら走っていました。

短期間に集中して練習することが効果的なことはわかっているのですが、3日間となるとさすがに尻込みされるかと思い、2002年に筑波サーキットで1日目にジムカーナ場での基礎練習、2日目にコース1000でサーキット走行のYRSツーデースクールを初めて開催しました。2006年からはオープンになった富士スピードウエイに舞台を移し、これまでに24回のYRSツーデースクールを開催してきました。

将来的にサーキットを走るつもりのない方も、4輪自動車がどのようなメカニズムで動き、人間の行う操作がどのようにクルマに伝わるのか、ご自身のドライビングポテンシャルを高めるためにも一度受講してみてはいかがでしょうか。クルマと運転への理解が進むと、さらに運転が楽しくなりますし、クルマを動かすセオリーさえ覚えてしまえばどんなクルマでも安全に動かすことができます。
YRSツーデースクールではどんなことをやるのか、動画で説明もしています。YRSツーデースクールの開催案内をぜひご覧下さい。

YRSツーデースクールの開催案内

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教室での座学のあとは富士スピードウエイの広大な駐車場で基本練習

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午前中にスラローム、ブレーキング、フィギュアエイト
午後はコースを変更してオーバル走行の練習

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2日目は朝一番でショートコースを歩いてコースの確認と走行上の注意点の確認

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めったに経験できない斜度5%のストレートを下ります

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路面の起伏によってクルマの操縦特性が変わることを体験ます

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ショートコースで最も大切な1コーナーへの進入を繰り返し説明します

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2日目の午後には初めてサーキットを走る人もベテランと同じようなペースを刻みます
それとユイレーシングスクールのスクールは安全
クルマの動きを理解している人ばかりですから毎回スピンやコースアウトは皆無

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クルマは速く走らせてみないと限界に近付いた時の挙動が経験できません
速く走らせるためには一生懸命運転する必要があります
一生懸命になれば楽しさは増すばかりです



第412回 Oさんの場合

今年の4月初め。Oさんから次のようなメールをいただいた。

初めまして。昨年夏にメガーヌ3RSを購入し、20数年ぶりのMT車運転を楽しんでおります。ずっと我流で運転をしてきたのですが、せっかくの車なので一度きちんとドライビングを学びたいと思い始めています。公道では経験することのできない全開加速やフルブレーキングなどを含め、メガーヌの性能・挙動を少しでも把握してより良い運転につなげていきたく思っております。
ユイレーシングスクールさんでは様々なコース設定がありますが、とりあえず最初に経験するとなるとどのクラスがおすすめとなるのでしょうか?紹介内容や動画などを拝見する限りでは、まずはオーバルコースなのか富士でのドライビングスクールのどちらかではと思っておりますが、スクールさんの方で最初ならこちらがおすすめということがあれば、それを教えていただきたく連絡致しました。

早速、クルマがどう動くかを感じながら操作とクルマの挙動の因果関係を理解するのはYRSオーバルスクールがうってつけです、と返事した。

7月のYRSオーバルスクールに来られる予定だったのだけどOさんの都合がつかず、9月のYRSオーバルスクールを受講することになった少し前にOさんからもらったメール。

日曜日はよろしくお願いいたします。昨年、メガーヌ3RSに乗り換えてから運転が楽しくなり、もう少し上手に車を扱えればと思い、今回思い切って参加させていただきました。車の運転について教えていただくのはおそらく教習所以来初めてだと思いますので、どのように向き合うのがいいのか、少々ドキドキしていますが、今まで経験していなかったことを自分で見て、聞いて、感じて少しずつ体得できればと思います。

私ごとですが、大学を卒業してからホンダの研究所でエンジンの研究に従事していました。ちょうどVTECが市販車に搭載される直前でしたが、量産車ではなく基礎的な研究を行う部門で、最初はレシプロエンジンの動弁系やスロットル周りの研究を行っていました。その後、ガスタービンエンジンのチームに移り、ホンダジェットに搭載されているエンジンの原型の基本レイアウトなどを行い、その後は自分のプロジェクトでガスタービン関係の研究を行ってきました。

その後、35歳で「すべてのものを自分の手で一から生み出したい」と思い、子供の頃から手にしていたアコースティック・ギターの製作家を目指すために単身で渡米し、アメリカの第一人者と言われる製作家のものとで一年間修行をする機会を得ました。彼の工房はカリフォルニア州のオークランドにあり、友人の製作家がソノマに住んでいたこともあってよく訪れることがありました。その際、いつもシアーズ・ポイントのサーキットの横を通っていました。中学生の頃、アメリカの若者文化を積極的に伝えてくれていたポパイという雑誌に、シアーズ・ポイントを拠点としているジム・ラッセル・レーシングスクールのことを紹介していたことを興味深く読んでいたのをよく覚えていたので、なんとも感激したことを今でもよく覚えています。

メガーヌに乗るようになり、ユイレーシングスクールさんのことを知り、今回参加させていただくというご縁ができました。とても楽しみにしております。どうぞよろしくお願いいたします。

そんなOさんに感想文をお願いした時にいただいた返事。

先日はレッスンをありがとうございました。メガーヌに乗ってから、少しでも上手に車を動かせるようになりたいと思い、運転をする時間を長くするのと並行して様々なテキストも読んできました。古典とも言えるポール・フレールの本は車の操縦そのものはおそらく現代の車とはマッチしていないと思いますが、車のダイナミクス(スリップとスライドなど)に関する記述は役に立つと思って読み進めました。それ以外にもSpeed SecretシリーズやGoing Fasterなどもパラパラと目を通していますが、どうしてもサーキットでの走行がメインで一般道も含めてもう少し幅広く役立つものがないかと思っているときにユイレーシングスクールさんのことを知ったのが今回の参加のきっかけです。

感想文の件、喜んで引き受けさせていただきたく思います。またこれからもレッスンに参加させていただきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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写真が小さくてわかりづらいけど
前列左から2人目がOさん
感想文に登場するHさんは左端


前置きが長くなってしまったけれど、Oさんから届いた感想文を紹介します。

24歳の時初めて手に入れた初代CR-Xで我流で走っていたものの、山歩きをするようになってアプローチの林道で下を擦るのに閉口をしてCR-Vに乗り換え、それから20年以上AT運転続きで車は移動手段となっていました。久しぶりに車を買い替えるにあたり、若い頃のように運転を楽しんでみようと思い手にしたのがメガーヌ3RSです。80年代のFFとは全く違うのは当然なのですが、ボディの剛性感が高くて旋回時の挙動が全く違うのに驚く反面、自分でコントロールしているのではなく車の能力だけでコーナーを曲がっている感じがどんどんと強くなっていきました。

「せっかく楽しくていい車を手に入れたから、もう少し車と上手に付き合いたい」と思い始め、教習所以来一度もレッスンを受けてこなかったのを見直して、ドライビングレッスンを受けてみようとネットでいろいろ検索していく中で見つけたのがユイ・レーシング・スクールでした。50代後半にもなると、あれこれ一度に教えてもらっても消化も吸収も無理です。メールで相談をしてみて「まずはオーバルスクールで反復練習をして身につけるのがいいですよ」という主宰のトム・ヨシダさんからのアドバイスを受けてオーバルスクールに参加することにしました。

初めてのスクール参加のため、「きちんとできるのだろうか」という不安と期待が入り混じっての気持ちでレッスンに臨みましたが、何度も参加している同じメガーヌ乗りのHさんから「EPSはオフにしたほうがいい」「メガーヌはスピンしたとしてもぐるりと回ることは滅多にないから落ち着いて対処すれば大丈夫」など細かくアドバイスなどをもらい、少し緊張もほぐれました。これまでに自分でも様々なテキストを読み込んできたので座学の内容は比較的スムーズに入ってきましたが、これを実際の操作にちゃんと反映できるのかは全く別問題です。

実技はショートオーバルを一定速度で走りながらイーブン・スロットルの習得から始まります。「イーブン・スロットル」という言葉はユイ・レーシングの教科書で聞いていたものの、四輪の荷重をイーブンにするためのスロットル操作だということが座学ではっきりしたのも大きなポイントでした。それまではスロットル操作自体をイーブンに保つということなのかしら?と思って少々混乱していたからです。引き続いてトレールブレーキングのレッスン。そして、リード・フォローでは初参加ということでトムさんの運転する車両のすぐ後ろを走らせてもらいました。トレールブレーキングに集中をするとピッチング変化を抑えるイーブン・スロットル操作がおざなりになったりその逆など、なかなか教わったこと全てをおこなうことができませんが、「だからこそ今日のレッスンを受けにきたんだ」と思ってなんとか少しずつレベルアップできるように走行を重ねます。

午後はイーブン・ブレーキングとして重要な「1の強さのブレーキング」の練習をおこなったのちに、トムさんに同乗をお願いして、助手席でその操作をつぶさに見せていただきました。「1のブレーキング」があるから、そのあとにメリハリのついた強いブレーキ操作ができること、ステアリング操作はコーナーに入る前にほんのわずか切ることで、リアのスリップアングルをコントロールできること、コーナー途中でのステアリング操作とアクセル操作のバランスなど、目からウロコのことばかりでした。何よりも驚いたのは、それまで同じコースで自分が運転するときにコーナー出口でアクセルを開き始めたいと思う時の車の向きとは違い、トムさんの操作ではコーナーの出口のかなり早い段階でしっかりと車が前を向いているのでアクセル全開ポイントを早くできるという点でした。

そのあとは右回り、左回りを交互に周回を重ね、最後はそれまでは4台程度だったものを8台1組で追い抜きありというレッスン。メガーヌより早い車は当然としても、馬力では劣るはずのルーテシアなどにも抜かれていきます。サイドミラーなどで後続の様子を確認して安全に抜いてもらいつつ、自分は自分でなるべく早く走るということは、サーキット未経験者としてはとても新鮮な体験でした。

丸一日、オーバルコースを回りっぱなしというレッスンでは、今まで気がつかなかったことがたくさんありました。Hさんのアドバイスもあって、ロングオーバルになってからは2速と3速を使うのではなく、シフトダウン操作に神経を取られる分をスロットルとブレーキそれぞれの操作に専念するために3速固定で走ったのも良かったと思います。ヒール&トゥーでシフトダウンをすると気分はいいのですが、コーナーの立ち上がり加速を早くする以前にターンイン、コーナー中の操作をどうやるのが安定した姿勢で車を旋回させられるのかということのほうがまずは重要だということに気づいたのも大きかったです。

帰り際、スタッフのYさんから「フロントタイヤが減ったのは、立ち上がりでアクセルを少し開けすぎているからですよ。メガーヌはトルクがあるからそういった操作だとついついスライドしてしまいますから」とアドバイスをいただきました。参加人数を限定しているので、それぞれに参加者に対してインストラクターの目が行き届き、その都度適切なアドバイスをもらえるということが何よりもこのスクールの魅力でした。

当然のことながら一回参加しただけですぐに運転が上達するわけではありませんが、普段の運転の中でも活かせるいろいろな意識づけができたという点でもとても意義がありました。また機会を見て参加していきたいですね。

PS:レッスンの内容を全て一般道で走っているときに復習するのは難しい部分もありますが、まずはピッチングの変化を感じ取る練習を日々行うようにしています。微妙なアクセルのオンオフ、ブレーキ操作で体がどのような車のピッチング変化を感じ取れるのかを掴みつつ、その感度を上げていきたいと思います。
またお目にかかる機会を楽しみにしております。

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Oさんと愛車のメガーヌRS
シフトリンケージが変わっていてとても興味深かった
もっと乗ってみたいのでまた遊びに来て下さい

Oya Guitars
Oさんの作品を見せてもらいました

※ 写真はOさんから提供してもらいました




第411回 FSWと富士山と食

9月初めのYRSオーバルスクールに集まったルノー達。
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前列左から
常連のHさん
今回が初参加のOさん
チーフインストラクター
某独製ハイトルクFR車から乗り換えたMさん
今回がYRS3回目のHさん
後列はスタッフのYさん


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コース作りの前の儀式
全国的に天候が荒れているので雨の心配をしながら沼津港
こっちも心配していたら案の定
やっぱり地物のアジは天候不順で入荷なし

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アジ刺しとまぐろの赤身丼でお茶を濁したけど
やっぱりピン角の地アジが食べたかったなぁ

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8月31日
2019年YRSオーバルレース第6戦を前にレーシングマニューバーの確認
YRSオーバルレースは半径22mの半円を160mの直線でむすんだオーバルで開催
コース幅は14m確保しているからスリーワイドや時にはフォーワイドもどきになることも
(クルマ3台ならべてもこの余裕:高速道路の3車線より広い)

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常連のOさんが着てきたTシャツ
ねぇねぇこれって
背中を指差したから
Here I am
って叫んでしまったよ


YRSオーバルレースのルールはアメリカのそれと同じ。予選は2周計測。2列縦隊でローリングスタート。ヒートレースごとにインバートスタートもあり。

今回はヒートレースを8回やった後でファイナルヒート。ファイナルヒート優勝者はチェッカーフラッグを受け取ってウイニングラン。これもアメリカ式。

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一緒に夕ご飯食べるので鋭意片づけ中
左はYRSオーバルレース常連のKさんのルーテシアⅢRS
後ろ向きはYさんのクリオRS


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天気予報がコロコロ変わる
一喜一憂してもしかたがないと腹をくくって仰いだ
9月1日朝5時20分の富士山
御殿場に入ってから笠をかぶりっぱなし
富士山の裏では荒れているのかね

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同時刻の東の空
箱根の山々も見えず

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須走の朝はいつも健康

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クルマの性能を引き出すことができれば
安全に走れるし速くも走れる
YRSオーバルスクールは座学でタイヤの使い方を説明して
イーブンスロットルの走行でピッチングコントロールを練習し
トレイルブレーキングを使った全開走行でヨーイングコントロールに挑戦する
自分が走っていない時は人の走りを見てどんな操作をしているかに思いを馳せる


デモランの後はイーブンスロットルの練習。インベタのラインをノーブレーキで45キロから5キロ刻みに速度を上げていきます。慣れれば60キロで回れます。時間節約のため4台ずつ走行。

イーブンスロットルでクルマを安定させられるようになったらインベタで全開走行。床まで踏み込みます。目一杯加速してトレイルブレーキングを駆使してできるだけ高い速度からクルマを曲げる練習をします。速度が高いので2台ずつ走行。インベタのラインは直線の後に同一半径のコーナーが続くのでアウトインアウトより難易度が高い。

インベタのライン、アウトインアウトのラインに乗せる練習を繰り返した後は、距離を稼ぐために台数を増やして走行。1日が終わる頃には初めての参加者もクルマを乗り換えた人も常連と同じような速さで走ります。ラップタイムの差はストレートラインの速度差でコーナリング速度はほとんど同じになります。

YRSオーバルスクールでは、クルマを動かすための理論を基に、クルマが性能を発揮しやすい状況を連続して作り出すことを目指して練習します。



第410回 YRSドライビングスクールFSW

先週開催したYRSドライビングスクールFSWでのルノー達。

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左からAさんのメガーヌエステートGT220
スタッフKさんのルーテシアⅢRS
インストラクターYのルーテシアⅣRSトロフィー
YさんのメガーヌRS
HさんのルーテシアⅣRSトロフィー
TさんのルーテシアⅢRS


富士スピードウエイショートコースを終日走り回るYRSドライビングスクールFSW。朝8時前からコースを歩き、座学でクルマの性能を引き出す方法と避けなければならない操作を徹底し、リードフォローをやって単独走行をやって、同乗走行もやって。最も走った人が計測ラップだけで125周。次いでAさんの123周。1周880mのコースなのでかなりの距離をクルマの挙動を確認しながら一生懸命走りました。

ところで、サーキットを走ってみませんか?

YRSドライビングスクールFSWに参加した人は、とりあえず速く走ることを目標にしています。それは、現代のクルマは実によくできているので速度域によっては運転操作が正しいのか間違っているのかを検証しづらいからです。参加者全員が少しでも速く走ろうとします。すると、最初にクルマの性能をスポイルするような操作をしてはならないことに気づきます。速度域によっては間違った操作をしてもクルマが補完してくれている場合があります。参加した方は全員が自分がクルマを動かしているのか、それともクルマに助けられて走っているのかを問い続けながら距離を刻みます。

サーキットは特殊なところではありません。合法的に日常では経験できない速度で走ることのできる場所です。速くても速くなくても、日常より少し速い速度でクルマを動かそうとすると、機械としてのクルマの偉大さがわかります。優秀な機械としてのクルマを間違った方法で動かしている場合のあることに気づきます。単にクルマを所有するだけでなく、運転操作を通じて高度に洗練された機械を正確に動かすことの楽しさに触れることができます。

なので、サーキットを走ってみませんか?


10月25日(金)および26日(土)の2日間。1日目は広大な駐車場で基本操作の反復練習を行い、2日目に富士スピードウエイショートコースでサーキット走行の練習をするYRSツーデースクールFSWを開催します。愛車の性能をフルに解き放つことができ、運転に一生懸命になれ、クルマを所有する価値を再認識できるYRSツーデースクールFSWに参加してみて下さい。

※ 上のイラストはYRSツーデースクールで走る富士スピードウエイショートコースの走り方を示したイラストです。クルマの特性によって走り方を変えたほうが効率が上がる場合があります。なぜそうしたほうがいいのかは、スクールで詳しく解説します。

※ 少し古い動画ですが、富士スピードウエイショートコースを紹介しています。

YRSツーデースクールFSWでお待ちしています。



第406回 筑波サーキットビッグオーバル

386回で紹介した筑波サーキットにあるビッグオーバル。本来ならば2016年4月と同じフォーマットで開催したかったのだけど管理者である公益財団法人JKAから30m走路の内側部分を使わないようにとの要請があった。とは言うものの、広い場所があればドライビングスクールでもスクールレースでもやってしまうユイレーシングスクールのことだから、今回は外側部分をい使って開催することにした。パイロンで仕切ったコーナーの半径が65.3m。外側の白線までが17.3m。十分広い。中心線で測って1周636.7mのビッグオーバル。アウトインアウトで走ればこれくらい。

まずは土曜日のYRSオーバルレース筑波。初めてのコース。それもゆうに100Km/hを超す速度からターンインできるからドライバーズミーティングは入念に。バンクがついているとアンダーステアはよりアンダーステアに、オーバーステアはよりオーバーステアに挙動が増幅されるから慎重な操作を促す。

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今回は珍しい参加者が
2008年8月まで頻繁にスクールレースに参加していたSさんと愛車のルーテシア
レース好きが昂じてJAF公認レースに出るためにYRSは不義理
2004年9月の113回で紹介したVITAでレースをしている

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そのSさん
長らく冬眠していたYRS Eプロダクションロードスターを引っ張り出してきた
2014年7月の106回で紹介したEプロダクションロードスター
いつかアメリカでレースがしたいなとアメリカSCCAの規定で卒業生と一緒に作ったもの

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7月あたまのYRSオーバルレースとYRSオーバルスクールに続いて
バンクつきのオーバルを走るんだと今回も参加
397回で紹介したWさんは元気元気


YRSオーバルレース筑波 ロードスタークラスのワンシーン 1周21秒ぐらいで回っていたから平均速度は109Km/hほど

※ IE(Internet Explorer)でビデオを視聴するのが困難なようです。Chromeやsafari、Firefoxなどのブラウザをご利用下さい

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レース合間にSさんのルーテシア以外のルノー車で記念撮影
右からスタッフYのクリオRS
スタッフKのルーテシアⅢRS
六代目相棒のルーテシアⅣRSトロフィー
WさんのルーテシアR18


日曜日のYRSオーバルスクール筑波は未明の豪雨で始まった。

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集合時間になるころには弱まったけど路面は冠水するほど
やがて雨はあがり徐々に日差しが
土曜日に比べて風がないので
そんなに照らなくてもいいのだけど

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YRSオーバルスクール筑波の参加者はYRSオーバルスクールFSWの経験者だけど
バンクがついているのでそれなりの操作をしなければならないのと
ターンイン速度が高いので
リードフォローからでコースに慣れてもらい単独走行は徐々にペースを上げる
その後2列縦隊で併走の練習
イン側は走行距離が短くアウト側はコーナリング速度が高い
理論的には直線でもコーナーでも横並びで併走できる
併走を続けるうちに走行ラインの自由度が高まる


YRSオーバルスクール筑波 併走の練習(車間距離が広すぎるけど)

※ IE(Internet Explorer)でビデオを視聴するのが困難なようです。Chromeやsafari、Firefoxなどのブラウザをご利用下さい

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サーキットやオーバルは一面舗装されていて日陰もない
日に焼けるのは当たり前
汗は止まらない
車載温度計を見て納得

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浜松からAさんが来てくれた

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タイヤに水性マーカーで印をつけて
どこまで接地しているかを確認
アンダーステアを出したかどうか一目瞭然

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Yさんも7月上旬のYRSオーバルスクールFSWに続いて参加してくれた

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オフセットが異なるホイールをはいているWさん
ショルダーがインナーフェンダーに当たっていた
しっかりロールしている証拠だ



第405回 エンジンドライビングレッスンとサーキット

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今年2回目のエンジンドライビングレッスン
2003年の第1回から数えると66回目
しばらく顔を見なかった第1回の参加者が来てくれたのには大歓喜
所有欲から使用欲への転換というスローガンに賛同してくれたのか
今回はエンジンドライビングレッスンが初めての方が13名でここ10数年で新記録
最年少46歳の最年長77歳がエンジン編集長が言われる大人の社交場に集合
常連の中にはクルマを乗り換えてきた人もいてやる気まんまん
ルノー・ジャポンが次期相棒を選ばせてくれたので
歳も歳なのでジョンシリウスMのルーテシアRSトロフィーを選択
その六代目相棒をラジオカーに村上編集長がエンジンドライビングレッスンの趣旨を説明


午前中は筑波サーキットのジムカーナ場に作ったオーバルコースで、ユイレーシングスクール独特のイーブンスロットルとイーブンブレーキとトレイルブレーキングの練習。午後はコース1000に移動して初めてサーキットを走る方にコースを案内するバンライド、次いでリードカーの後を自身で走ってもらい徐々にペースを上げてリズムを作るロードフォロー。次いで追い越しのルールを説明後、アンダーステア、オーバーステア、スピンご法度の厳しくも合理的なルールの中で時間いっぱい走ります。

2001年から筑波サーキットから委託されて公式ドライビングスクールを開催した時のカリキュラムのままだけれど、我ながらよくできていると今でも思う。

クルマが好きでクルマの運転が好きな人全員がサーキット走行を体験する必要はもちろんないけれど、高速で走るポテンシャルを抱えているクルマを運転するならば、一度は公道では体験できないクルマの限界というヤツを味わいにサーキットを走ってみるのがいいと思う。サーキットを走ると、ふだんいかにクルマに助けられて動かしているか気づきます。クルマを動かす理屈を頭に入れて練習すれば、その時は上手く操作できなくても、その後は自分で工夫しながら運転を進化させることができます。そうなれば、運転が楽しくならないわけがないではないですか。

クルマはよくできた道具なので使い方があります。間違った使い方では性能を発揮できず危なくもあります。正しい使い方を理論的に口で説明できる指導者がいれば、サーキットを走るたびに収穫があります。あなたもぜひサーキットを走ってみて下さい。

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午前中から蒸し暑かったのだけど
午後の走行が始まってしばらくすると
コース1000のフラッグ台の日陰にある温度計は
な、なんと37.5℃で湿度52%
それでも落伍者は一人も出ず
編集部の差し入れのカキ氷が嬉しかった
写真は翌日の温度計
この日某走行会が行われていたけど
病院に行った人がいたみたい
若い人ばかりだったけど

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お決まりの記念撮影
ドタキャンが数名出たのと早退者がいたので若干さびしげ
新潟から高知からの参加者も笑顔
でも誰もがいい顔しているでしょ


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今回は木曜日がエンジンドライビングレッスンで
土曜日がYRSオーバルレース筑波で
日曜日がYRSオーバルスクール筑波
なので金曜日
筑波近辺では食べたことがなかったので
下妻で美味しいと言われているうなぎ屋さんに
タレはあっさりしていたけど味は好みで大満足



第403回 足して10を超えないように

しばらく前のYRSトライオーバルで撮影した動画とデータロガーの記録。

クルマが走る時、タイヤは路面とズレることでグリップを生み、ズレる量が増えるとグリップも増すのだが、走行中にタイヤが太くなるわけがないから永遠に増加することはなく、おのずとグリップには限界がある。走行中のタイヤのグリップの大きさが常に変化しているものだとは言え、どのみち限界を超えてしまえば、つまりズレる量が過大になればタイヤは路面を摑まえるのをあきらめる。コーナリング中にあきらめられるともろに影響を受けるのが操縦特性で、前輪が先にあきらめるとアンダーステア、後輪が先にあきらめるとオーバーステアに陥る。

逆に、速く走ろうとしているのにタイヤのグリップが余っていて、何がしたいのかわからない場合も見られるけど。

どちらにしろ、走行中に瞬間瞬間のグリップを感じることなどできるわけがないのだけれど、タイヤのグリップが縦方向(進行方向)と横方向に振り分けられながらクルマを走らせていることを考えると、グリップの限界を10とするならば、理論的にはどんな場合にも縦方向と横方向それぞれに使うグリップの和が10を超えないようなタイヤの使い方をすれば安全に走れるし、速く走りたい場合は常に10に限りなく近い状態を維持して操作することができれば最も速く走れることになる。
けれど運転中にそんな計算をしている暇はない。だから、特にクルマの挙動と挙動の間のトランジッションで操作が重ならないようにすることで10を超えないように予防することが大切になる。そうすれば、トランジッションの前後では加速、減速、旋回のいずれかにタイヤのグリップ全てを使いやすくなる。
タイヤは過重によってもグリップが増減するからもちろんグリップの限界は一定ではない(ここでは10と表したが9になるかも知れないし12になることもある)けれど、常に縦方向と横方向に使うグリップの和を限界内におさめようとする意識が重要だ。

403-01
YRSトライオーバルを1周した時のグラフ
青線が速度で赤線が縦方向(進行方向)加速度
横軸の時間0はコース図上の緑点からスタート
マイナスの縦方向加速度が立ち上がって速度が落ち
プラスの縦方向加速度が立ち上がって速度が上昇する
ボトムスピードに達する頃には縦方向のマイナス減速Gが減少している

0720b
同じYRSトライオーバルを1周した時のグラフ
青線が速度で緑線が横方向の加速度
速度が落ちてコーナリングが始まる
横Gが減ると加速が可能になる
横方向加速度の波形の乱れが4コントロールによるものかどうかは定かでない

403-04
全てのデータを同一画面に
青線が速度(40~125キロ/時)
赤線が縦方向の加速度(-1.1G~0.5G)
緑線が横方向の加速度(-0.2G~1.2G)
コース上の×印でこの周の最大マイナス加速度0.890を記録
コーナーのはるか手前からコーナリングに備える


※PIPを入れ替えた動画後半で4コントロールの動きはわずかにわかる程度だが、左リアタイヤとフェンダーの間隔の変化で姿勢変化が見て取れ過重の移動が想像できる。ブレーキングでノーズダイブするけどターンインの前に荷重が後ろに戻っている。ターンインでアウト側前輪に荷重が移動しているのがわかる。


graph2
いつもながらぶっつけ本番の数周で
理想的なラップではないし
理論とのギャップが全くないと言えば嘘になるが
傾向はわかる

0.0~0.4秒:スロットルオフで加速Gは低下を始めているのに車速は上昇していて118.8Km/hMax
0.1秒:減速Gが立ち上がり始める
1.8秒:マイナス0.895Gの加速度を記録
2.0秒:踏力を抜いたため横Gが発生する前に減速Gが最終的に0.52Gまで減少(速度は低下)
3.2秒:ブレーキを残しながらステアリングを切り始め横Gが急激に立ち上がる(速度は低下)
4.0~6.0秒:1G近い横向き加速度を記録(速度は回復傾向)
8.5秒:横向き加速度が減少して加速し最大加速度は0.437G
9.2秒:3速にアップシフトも速度のよどみなし
9.4秒:直進状態にも関わらず横Gはゼロにならず低数値の時間も短い
9.7秒:アンダーステアを嫌いスロットルを少し戻してからターンインで速度の上昇鈍化(全開で4コントロールを試してみれば良かった)
13.4秒:ステアリングを戻して加速し最終コーナー手前で113.4Km/h
13.5秒:ステアリングを戻して横Gを消してからブレーキングで2速にダウンシフト
14.7秒:最大減速加速度は0.860G
13.0~14.4秒:減速Gの立ち上がりを横Gの減少が追い抜いていない
15.7秒:ブレーキを抜いてからターンイン
16.0~17.0秒:ごく薄いブレーキのトレイルブレーキングを使いながらステアリングを切り足す
16.7秒:イーブンスロットルに移りステアリングを切り足す
17.0~20.0秒:減速Gはほぼゼロなのに走行抵抗で車速が低下(スロットルをもっと開けるべきだったかな)
20.0秒:ステアリングを戻した分だけスロットル開け始める(スロットルをもっと開けてみても良かったかな)
21.8:最大化速度は0.4G
22.5秒:3速にシフトアップ
24.4秒:この周のラップタイム

理論的には、YRSトライオーバルにある2ヶ所のブレーキング区間終盤のターンインと重なる区間(円内)で、縦方向と横方向に使うタイヤのグリップをの和が、その瞬間のタイヤのグリップの限界を超えないような操作がクルマを前へ前へと進める。

しかし今回、スロットルをコントロールしてグリップの限界を探るより、もっと積極的にスロットルを開けて4コントロールの奥深さを試してみるべきだった、かなと。ビデオを見返し記憶をたどると、メガーヌRSの限界をさぐるところまで行ってないように感じる。懐の深い足だから4コントロールの恩恵にあずかれず、タイヤのグリップも生かせずに走ってしまったようだ。タイヤのコンタクトパッチを変形させないような走り方が信条とはいえ、もう少し欲を出してもバランスは崩れなかったかも知れない。昔の人は自分で動かしている実感がほしくてマニュアルシフトをしたけど、シフトも機械任せにしたほうが速かったかも、とちょっと後悔。



第399回 富士山とFSWと食

7月上旬のYRSオーバルスクールFSWとYRSオーバルレースFSW。この時期は富士山が雲隠れしていることが多い。FSWに向う時やスクールをやっている時に頂上だけ顔を出すことがあるけど長くは続かない。今年は風が強いのかすぐに隠れてしまったり。だから富士山に敬意を表しつつも富士山の写真はなし。

それでも食のほうはいつも通りワンパターンで、パイロンを並べる前にまず沼津港。最近はここしか行かないむすび屋さん。

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夏が終わるとメニューから消えてしまう地アジ
まだまだ先のことだけど
あるうちにたくさんたべたいから
まずはお刺身
何もつけないで一口
あ~ お魚だ
生臭さは全くナシ
次にみょうがをちょと包んで一口
あ~ 涼しいね

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ここでこれは欠かせない
地アジ丼

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厚めの地アジの切り身がたくさん
みょうがにしょうがに大葉が乗っていて
すったしょうがを醤油に混ぜて回しかければ
これはもう幸せです
沼津港では塩分摂取なんとかは忘れます

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早くいくとお店の前の市場の駐車場に停めることができる
ぜひ一度行ってほしいお店です
お店の宣伝をしているわけではありませんが


パイロンを立ててコースの設定が終わったら、頑張った(何を?)からと理由をつけて311回で紹介した御殿場市内のむつごろへ。

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前回は関西風をいただいたので
今回は関東風を
目の前の蒸篭で蒸すのだけど
かなり長いこと蒸すのに驚き
こおばしくて舌で切れるほどの柔らかさ
ぜひ一度行ってほしいお店です
お店の宣伝をしているわけではありませんが



ところで

去年の8月10日に中日本高速道路から発表された新東名の6車線化。最近あちこちで6車線化の工事が行われている。

確か新東名は御殿場~浜松いなさ間145キロのうちの98%が6車線で共用できる工事を終わった段階で開通した。それなのに、そのうちの38%にあたる55キロでしか片側3車線として使われていない。しかも145キロの間で2車線になったり3車線になったりで交通の流れが澱んでいる。145キロ全てを6車線にするのは当たり前の話で、むしろ開通前にかなりの部分を2車線に規制するために使われた費用や、今回の6車線化にかかる900億円が必要なければ利用料金を安くできたのではないかと想像すると、道路関係の行政は調子に乗りすぎだと思う。そのせいかネットでは猪瀬ポールが話題になっているようだけど。

398-1
新東名のぼり7月上旬の様子
3車線から2車線に減少する区間の手前
まず第3車線が中央分離帯の方向に50センチぐらいか移動している
同じく第2者車線も第1車線も
元の第1車線の左ライン上にコンクリート+金属の緩衝帯が設置されている
この区間の第1車線の左側にはスペースがないので注意が必要

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やがて3車線が2車線になるのだが
車線左にスペースがないとけっこうな圧迫感がある
ところどころに緊急駐車スペースがあるけど
前後にクルマがいたらどうやって停まれと言うのだろう

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以前より広くなった路側帯で6車線化工事が進んでいる
あのカマボコを撤去したり2車線区間のガードレールを撤去したり
それにしてもアスファルトを敷きなおしていた区間があった
ほかっておいたからアスファルトがやせてしまったのだろうね
日本的非合理性のまさに具体的かつ典型的な例
こういう合理性に欠けることは日本では珍しくないし
日本に戻って20年だから怒ることを忘れがちで不感症になりそうだけど
そんな自分に喝



第396回 ブラッシュアップ講習 (4)

313回で触れたように、全国で起きた交通事故の件数は毎年明確に減少している。死亡事故件数も減り続け、1990年代前半には1万件という数字が見られたが、ここ数年は3,000件代に落ち着いてきた。交通事故による死者数も1992年の10,892人をピークに減少を続け2017年度には3,694人になった。
運転免許保有者数は2017年に過去最高の8,200万人あまりになったが、死亡者数に対する指数は0.0045%と1992年の0.0178%から大幅に改善した。
※現時点で警察庁が発表している交通事故データは2017年度が最新

交通事故と交通事故死者はなぜ減ったのか。様々な要因があるはずだけど、そのうち運転者の意識が減少に貢献した分はどのくらいになるのだろう。2017年に交通事故で亡くなった方の4分の1が単独事故によるものだという事実がある以上、交通事故総件数が減ったからといって喜べる状況にはないのだが。


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雑談をしていると
「ブラッシュ講習に含まれてはいないんですけど」と前置きして天野さんが
「運転している時に意識していることを書いてみませんか」と付箋とペンを差し出す
「できるだけ早くたくさん」
ということで書いたのがこれなのだけど
で、出てこない
意識していることはゴマンとあるはずなのに出てこない

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出てこないにイライラしていると
天野さんが
それぞれがどれに該当するかみてみましょうと
教室にあったパネルに貼りだした
その結果がこれ
運転中のそれぞれの操作が何に根ざしているかを整理することができる
自分の運転にどの部分の意識が欠けているかがわかる


これはいい。運転中に何を意識しているかを書き出すだけでも、自分の運転を振り返ることができる。今度改めてやってみよう。


1回目の走行が終わって急ブレーキのダメだしがあって、理想の運転って何だろって頭がレブアップ。一般にホントに急のつく操作はしないほうがいいものだろうかと疑問に思いながら、天野さんとあれこれ話しているうちに結論めいたものが見えてきた。
天野さんも動画でユイレーシングスクールのオーバル走行の様子を見てくれていて、けっこうなスピードで回るんですね、と驚いていた。だから、高速道路で100キロしか出したことのない人は100キロで走ることが限界ですが、130キロを経験したことのある人が100キロで走るほうが安全性は高いと思うのですよ、と付け加えておいた。そして、教習所はものすごく予防的な運転をするように指導するのですねとも。

で、ひとつの結論としてブラッシュ講習とユイレーシングスクールの両方を受講すると、より安全にクルマが運転できるのではないかと思うと伝えた。
実際ボク自身、事故を起こさないように運転しているつもりだけど、経験があるだけに多少速さとか加速度に対して鈍感になっていたことに気づいた。一般の交通社会の中での話。

けれど、ユイレーシングスクールが提唱するクルマを意のままに操るための講習と練習は絶対に必要だ。別にユイレーシングスクールでなくてもかまわないけど、速く走るための操作を教えることで、あらゆる場面で自動車を正確に操る操作方法が理解できる=場合によってはクルマが思い通りに動かなくなることを覚える、につながるのだから、具体的な操作の習得はもちろん、運転に対する意識を覚醒させるためにも必要だ。自動車教習所でやれれば一番いいのだけど。

自動車教習所は予防安全的に運転を深堀できるような講習をする。ユイレーシングスクールはどんな状況でもクルマを自身のコントロール下においておけるために積極安全的な運転を教える。どちらも交通事故が起きてほしくない、という思いは同じ。次は高齢者講習まで自動車教習所を訪れることはないかも知れないし、今回のブラッシュアップ講習の経験をどう展開すればいいかアイディアも今はないけれど、ともかく受講して良かった。


395-4
ある日
嬉しいメッセージが届いたことがあるので紹介
他にも
クルマを全損させる前に
ユイレーシングスクールにくれば良かった
などなど多数のメッセージをもらうから
スクールはやめられない


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中勢自動車学校の天野さんと
天野さん ありがとうございました
教習所でイーブンスロットルを教えることになったら
声をかけて下さい
喜んでお手伝いします


<了>