トム ヨシダブログ

第506回 Kさんも乗った

504-2
Kさんはユイレーシングスクール開校直後からのスタッフ
昔は若かったって今も若いけど
 
RX-8 / NDロードスター
2012年BMW R1200GS / 2001年BMW F650GS Dakar
2010年SUZUKI グラストラッカー・ビッグボーイ
2012年HONDA リード110
を所有する走ること大好き人間のメガーヌRSトロフィーRの感想文です

 

 ルノー・メガーヌのトロフィーRを運転するチャンスをもらいました。
 初めにお断りしておきますが、私はトロフィーRの事も、メガーヌRSトロフィーの事も、メガーヌRSの事もあんまりよく理解していません。知っているのはFF最速の為に色々外して軽量化した潔いモデルだと言うことくらいです。
 試乗コースは、富士スピードウェイの駐車場に特別に作られる、ストレートが160メートルもある 1周502メートルのユイレーシングスクール・オーバルロンガーです。
 試乗した頃に雨が降ってきまして、急に激しく降られました。昨今ではゲリラ豪雨と表現した方が分かりやすいでしょうか、相当の雨量です。駐車場のため全域ほぼフラットなので1cmくらい雨が溜まっているような状態での試乗でした。この車には多くのレーシングドライバーやジャーナリストの方が乗ったでしょうが、おそらくこれだけの激しいレインコンディションで試乗したドライバーはいないと思いますので、大変貴重な経験になったと思います。

 まずは欲をかいて「Sport」モードで乗ってみます。コーナーリングの立ち上がりで、 2速では無論のこと、ショートシフトして3速に入れても駆動輪である前輪がホイールスピンするのでアクセル全開にはなかなかできません。ですが、トルクステアでどこかに飛んでいくような感じはなく、真っすぐ走ってくれました。これだけハイパワーなのに大したものです。ハイドロプレーンが起きてもきちんと制御してくれました。
 次に「Race」モード。電子デバイスが全部キャンセルされるそうです。興味津々、果たしてどうなるか。立ち上がりでは「Sport」モード同様でホイールスピンしまくりで細かいアクセルを要求されます。滑りやすコンディションでのFF車はシビアなアクセルワークが必要になりますが、特にトロフィーRのような大パワー車では繊細なコントロールが必要で神経を使いますね。「Race」モード は「一昔前のチューニング・カー」的な感覚です。富士スピードウェイのレーシングコースでは大雨になると300Rあたりで川ができますが、そういうシーンではあまり使いたくないですね。
 最後に「Neutral」モード。これにはびっくりです。電子デバイスが全てを上手に制御してくれました。ターンインの初めにアンダーステアさえを出さなければ、水深1㎝のような最悪のコンディションの中をまるで線路が敷かれているように何事もなく相当の速さで走ってくれます。思わず「何だこりゃ!スゲーー!」と大笑いしてしまいました!コーナーリング中はどこの車輪をどのように制御しているのか分からないほど細かく細かくコントロールしているのでしょう。アクセルを踏めば踏んだだけ前に出ますし、それでいてグイグイ曲がってくれます。立ち上がりでアクセル開度を大きくするとホイールスピンを最小限に抑えつつ加速してくれました。あの路面コンディションでは考えられないほど高次元で走ってくれました。「メガーヌすげー!」「トロフィーすげー!」です。ウルゴンがドライブしても、私がドライブしてもおそらく差が無いくらい本当によく出来ていると感心させられました。このモードが私には一番印象深く、メガーヌ買っちゃうかな!?とちょっと思ってしまいました。

 ルノーは日本ではあまりメジャーなメーカーではないかもしれませんが、極めて真剣にクルマを作っていますね。今回は特別なモデルでしたが、標準車でも曲がる、止まる、真っすぐ走るが徹底しています。今回の試乗であらためて感じました。
 欠点はほとんどないのですが、強いてあげれば、パワーの割にはデフの効きが弱いと感じました。立ち上がりでロスしちゃってもったいないですね。それと、シフトノブが遠すぎです。腕を伸ばして操作する感じでした。これでは疲れてしまうかなー?

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Kさんの顔を見れば
メガーヌRSトロフィーRがどんなクルマか想像がつきます



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