トム ヨシダブログ


第215回 歳々年々

もうすぐ今年も終わり。またひと区切り。

いろんな顔を見せてくれた富士山。また来年。

125-2

125-1

125-3

どなたさまも良いお年をお迎え下さい。


第214回 たまさか

214-0

我が家に棲むホットハッチ3台。ルーテシアⅢRSを2010年に手に入れてから現行フィットRSが来て来月で1回目の車検。その後にルーテシアⅣRSが来たのだが、フィットRSが来たあたりからなんか、ずっともやもやすることがあった。

今になって思えばたわいもないことなのだが、毎日のように目にしていながら、実は何も見ていなかったのだな、という少し憂鬱な話。3台並べて撮ったこともあるというのに、何を見ていたのだ、という。

なんか似ているなという気はいつもしていたのだけれど、その瞬間に大切じゃないことに対しては意識が薄いもんだ。記憶力の問題だとはもちろん思いたくないし。

214-2
ルーテシアⅢRS

214-1
フィットRS

214-3
ルーテシアⅣRs


『少なくとも73歳まではスクールを続けろよ!』   ってことなのかね。


第213回 満17歳

12月の第1週。土曜日にYRSオーバルレース最終戦。日曜日に今年2回目のポルシェクラブ千葉の安全運転練習会を開催した。幸い好天に恵まれた2日間。これで今年のユイレーシングスクールの日程は全て終了。

213-1
いつものように富士山に挨拶して

大津に帰ってから集計してみると、2016年には延べ500名ちょうどの方が参加してくれた。そして1999年暮に産声を上げたユイレーシングスクールは満17歳になった。

参加していただいた多くの方とユイレーシングスクールを応援してくれているルノー・ジャパンに心からお礼を申し上げます。

213-2
駐車場の準備が遅くなることも
ただこんな景色に出会えたり

213-3
パイロンを並べている間にパチリ

213-4
YRSオーバルレース最終戦の参加者と記念撮影

◎ YRSオーバルレースFSW
おむすび形のYRSトライオーバルを走ります

213-5
ポルシェクラブ千葉に依頼されて始めた安全運転練習会も10年目

◎ PCCH安全運転練習会
ロードコースを模したYRSストリートを走ります

213-6
今年は雨が多かったけど最後の2日間はこの上なく気持ち良し


第212回 デザイン と 機能

ふだんの足として使用頻度が最も多い、なんちゃって7段パドルシフトのフィットRS。雨の日には乗らずに老後の楽しみ(?)にとってあるルーテシアⅢRS。ルノー・ジャポンからお借りしていてドライビングスクールで大活躍のルーテシアⅣRS。

215-01

ぜいたくにも、3台のホットハッチをとっかえひっかえて乗れる環境にある。しかし、同時にだからこそ気になることもある。それは運転している時の操作性。

あくまでも個人的な意見だけど、クルマを選ぶ時には機能を最優先する。形、色、居住性、ブランド、その他もろもろよりもだ。

中でもクルマを自在に操るために必要な動力性能については期待値が高い。もっとも、動力性能と言っても日本の交通体系の中での現実的な速さだけど。
同様に機能を発揮させるための操作系がキチンと作りこまれていることも評価の対象になる。

そんな観点から見るとフィットRSへの愛着が薄れていく気がするのを禁じえない。

初代フィットに長く乗っていて、そのスペースユーティリティの高さと足の良さが印象に残っていたのと、ライバル車のセンターメーターがどうしても許せなかったので、試乗もせずに迷わず3代目のフィットを選んだ。本当はマニュアルミッションが良かったのだけど、オートマしか乗らない息子達が日本に来た時のことを考えてツーペダルにした。それでも、CVT特有のタイムラグさえ目をつむれば動力性能に関しては痛痒を感じることはない。

しかしルーテシアⅣRSで長距離を走った後でフィットRSに乗ると、クルマとしての価値を否定したくなるほどの違和感を感じる。過去、多少使い勝手が悪くてもそのクルマの動力性能と引き換えに我慢したことがなくはないが、ルーテシアⅣRSと直接比較するようになってから、もはや「あばたもえくぼ」ではありえなくなった。

それは、運転中の操作が不可欠なインストルメントパネルの使い勝手だ。

とにかく、発売直後にはカタログに『スマホライクなインパネ』みたいなコピーがあったと記憶するが、とにかくフィットRSのインストルメントパネルは「のぺ~」としている。なにしろタッチパネルなのだから、起伏もなく指をかけるところもない。
いきおい、ブロアの風量や温度コントロールをする時には「かなりしっかりと目で確認」しないと操作を誤る。相手が単なる面だから指もかからないし、どこを触っているか想像もできないから、インパネを操作することに集中しなければならず、運転がおろそかになりかねない。

流行のデザインかもしれないし、タッチパネルのインパネだからと言って即事故に結びつくわけでもないから、それがどうした、という意見もあるだろう。
しかしあくまでも個人的な意見ではあるが、こと人の命を乗せて走るクルマに関しては、機能よりもデザインが優先されることがあってはならないと考えている。クルマのデザインというものは、最小限の努力で操作ができる使い勝手の良さがあって、運転に集中できる環境があって、初めて成り立つものだと思っている。

フィットRS(RS以外のフィットを含め)のインパネがあのようになった経緯は知らないが、どこかにデザイナーの驕りの臭いがする、と言ったら言い過ぎか。
フィットは決して悪いクルマではない。だから初めての車検を前に、次のマイナーチェンジの時にもっと操作しやすいインパネに変更になることを願ってこのブログをしたためている。

215-2
電源を入れればそれらしきインパネが現れるけど

215-3c
電源を入れなければこの部分が何なのかわからない

215-3b
一切の凹凸はないし指をかけるところもない

215-4
これも不満
オートライトのポジションがスモールとヘッドライトの間にある
オートライトはオプションのようなものだから
スモール→ヘッドライト→オートライトが正解ではないのか
昔の人間だとヘッドライトを点けたつもりがついてなかったりする


ルーテシアⅣRSのインパネ周りの使い勝手を覚えると、フィットRSから足が遠のくような。

215-5
フィットのデザイナーは
フィットのが新しくてこういうのは新しくないとでも言うのだろうか

215-5b
全てのプッシュスイッチはストロークこそ小さいが節度はある
いったん指を置いてしまえば操作に間違いはない
慣れれば左手を下げて探ればたどり着く

215-6
大好きなダイアル式
アナログではないけどアナログ的なイメージに沿った操作ができる
寒い時などもっと暖かくなれとばかりに回し続けたり(笑)

215-7
スモールランプ→ヘッドライト→オートライトの順
ボクの場合はスモールランプとヘッドライトの往復だけだけど


ルーテシアⅣRSほど明確な操作系ではないけれど、シンプルでそれなりに扱いやすく正確な操作ができるので気に入っているルーテシアⅢRSのインパネ。

215-8
こじんまりとしているけど指の動きが統一されていて操作を迷うことがない

215-9
プッシュスイッチはシーソー式
ブラインドタッチでも操作がしやすい

215-10
もりろんスモールランプ→ヘッドライト→オートライトの順


ルノーのクルマの作り方はまじめだと思う。エンジンドライビングレッスンでルーテシアⅢRSに出会ったのは本当に良かった。試乗もしないで買ったのだけど大正解。運転していてにんまりできるし、日本の道なら十分速いし。ドアのインナーハンドルだけはまだなじめないけど。
ルノー・ジャポンからルーテシアⅣRSを借りることができて本当に良かった。お世辞じゃなく。運転に集中できるからだろう長距離も苦にならないので助かっている。

クルマは使ってナンボ、なのだから、使い勝手を考慮したデザインを最優先にしてほしい。