トム ヨシダブログ


第170回 プレシーズンセール開催

今回はまんまユイレーシングスクールの宣伝です。

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ユイレーシングスクールは実際のスクールで理にかなった運転がどういうものなのかお伝えしていますが、それ以外にもいろいろなコンテンツを用意しています。今回紹介するYRS座学オンCDもそのひとつです。

桶川スポーツランドで初めてのスクールを開催してから筑波サーキット、浅間台スポーツランド、成田スポーツランドと活動の輪を広げ、富士スピードウエイ、鈴鹿サーキットでも開催、最近では和歌山や三重や徳島でもドライビングスクールを開催しました。

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しかしながら「九州ではやらないのですか?」とか「筑波は遠いのですが」といったメールをいただくこともあり、なんとかドライビングスクールに来るのが難しい方々にも理にかなった運転のいろはをお伝えできないか、と考えたあげくに作ったのが今回紹介するYRS座学オンCDです。
で、実際のスクールに来れない方にも同等の情報を提供したいと思っていたら、最終的には音声だけの5時間30分のCDになってしまいました。

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ですが収録されている内容はクルマの運転に役に立つことばかりです。運転技術に後退はありません。学ぼうとする限り向上していきます。将来のため、明日のために聞いてみてはいかがですか。

そのYRS座学オンCDのプリシーズンセールを行ないます。以下の申し込みフォームに記入の上で送信。3日以内に料金をお支払い下さい。

プレシーズンセール期間:2016年1月4日(月)から9日(土)
価格:通常送料込み4,500円のところ3,990円(消費税込み)
発送:セール期間に申し込まれた全数を14日(木)にクロネコネコポスでお送りします。

※ 振込先:ジャパンネットバンク スズメ支店(002) 普通預金 2047309 有限会社ユイレーシングスクール

・YRS 座学オンCD 購入申込みフォーム

参考のために収録されている音声の一部を聞くことができます。数字をクリックすると再生が始まります。

[6] 道具を使う
[11] アンダーステアとは
[12] オーバーステアとは
[32] こんなことがありました
[42] 運転の決まり
[49] ドライビングポジション
[53] 試してみましょう
[59] こんなことがありました
[63] 加速の意味

行頭の数字がテーマです。テーマは全部で124あります。全てのテーマをご覧になりたい方はYRS座学オンCDのさわりをご覧下さい。


※ YRS座学オンCDはmp3フォーマットで録音しています


第169回 17回目の冬

12月4日(金)
週末にスクールを開催するのでコース作りに富士スピードウエイへ。

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御殿場インターを降りてガソリンスタンドに給油に立ち寄ったら、ルーテシアⅣRSも給油していた。目が合ったので会釈すると「走行会ですか?」の問い。こちらはスクールなのだけど「今日走行会があるんですか?」と聞いてみると、ルノー・スポール中心の走行会がショートコースで行なわれるという。時間があれば寄ってみます、と分かれたのだけど、ブログを読んでもらっているというのにお名前を聞くのを忘れた。申し訳ないことをした。兄弟の写真だけは撮影させてもらったけど。

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今回は終の相棒を連れ出した。で、いつものように富士スピードウエイに行く途中で寄り道。晴れていたから本当なら、朝日に輝く富士山を拝めたはずなんだけど、富士山の裏側が荒れ模様のようで、しかもとんでもなく強い北風で、次から次へと雲が越えて来るから全貌は拝めず。それでも、勢いよく動き回る雲が朝日に照らされて染まるのを見ることができたのは悪くなかった。

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打ち合わせがあったので御殿場に戻る道すがらにもう一度寄ってみたけど、状況は変わらず残念。

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久しく終の相棒の写真を撮っていなかったので、お気に入りの場所で。

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富士スピードウエイに戻ってショートコースに行ってみると、ルーテシアⅣRSを中心としたルノー・スポールがわんさか。数えてはいないけど60台以上は集まっていた感じ。ルノー・スポールを対象とした走行会があるなんて知らなかった。失礼しました。

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風は強かったけど天気は最高。グループに分かれて走っているのか、コース上には絶えずルノー・スポールが。圧巻。

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ルノー・スポールが好きな人の集まりなんだろうけど、クルマを共通言語として時間を共有できる機会があるのはスバラシイ。

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写真では3色だけだけど、パドックにいるのを含めるとルーテシアⅣRSだけでも実にカラフル。

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感心したのは走っていた人がみんなクルマを丁寧に扱っていたこと。RSバッヂがついているクルマは粋に乗りたいからね。


12月5日(土)
YRSオーバルレース最終戦

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6時20分の富士山。日の出前に宿を出るから、少し赤みを帯びたところしか撮れなかったのが残念。予報どおり快晴で風もおさまったけど、放射冷却なのか寒いこと寒いこと。フロントウインドは凍っているし車載温度計はマイナス2度。今の時期に凍るとは思っていなかったから、建物に向けて停めなかったのだけど。

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前日の寒さに耐えてコースを作ったご褒美か、まれに見る快晴。雲ひとつなし。
YRSオーバルレースの参加者が集まりだした。今回は遠く郡山からの参加も。

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YRSスクールレースは、ユイレーシングスクールが主催するいずれかのドライビングスクールに参加したことのある人を対象に開催している。参加者はみな顔見知りだから運営も自主的にしてもらうことが多い。それぞれがどうすればより運転を楽しめるかといつも真剣。

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恒例の記念撮影。

YRSオーバルレースはローリングスタートを採用。フォーメーションラップはこんな感じ

オーバルレースのスタートはこんな感じ

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YRSオーバルレースが終わって次の日の準備ができたから、しつこいようだけど富士山を背景にパチリ。


12月6日(日)
ポルシェクラブ千葉の安全運転練習会

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朝6時30分の富士山。ずいぶんと明るくなるのが遅くなったんで、出発までに赤富士が撮れるか微妙なところ。この日もなりかけだけ。

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朝早くからポルシェクラブ千葉のメンバーが集まってきた。

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恒例の記念撮影。安全運転練習会のインストラクターを仰せつかってから7年。息子さんと一緒に参加する方も増えてきた。みんなきれいにクルマを動かします。「所有欲から使用欲への転換」をしつこく、しつこく訴えてきた結果だと自負しています。

安全運転練習会はこんな感じ


12月8日(火)
満16歳の誕生日。

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1999年のこの日。桶川スポーツランドで第1回YRSドライビングワークショップを開催してから16年の月日が流れました。
クルマを運転するのが大好きです
写真左が1999年に作ったディキャル。右が今年作ったディキャル。

クルマという道具の合理的な使い方を知ってほしいと、もっともっとクルマを楽しむ場を用意したいと始めたユイレーシングスクール。

楽しみながら、クルマを思い通りに動かせるようになることを目指して、17年目の活動に入ります。


第168回 大失敗 or 大失態

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紅いルーテシアと紅葉と琵琶湖を収めたかった・・・

どこかのニュースで「今年の関西の紅葉は遅れ気味です・・・」なんてやっていたのが耳に残っていたんだろう、時間ができたので紅と紅の写真を撮ろうと奥比叡ドライブウエイに行ったのだけれど。

通行券を受け取ってうねる道をルンルンで駆け上がるも、行けども行けども赤く染まった木々が目に入らない。なんか変だなと空き地に停めて見上げると、常緑樹以外は、もう葉が落ちて冬支度に入ろうという木ばっかり。

「え~っ、ひょとして遅かった?」

あちこち見て回ったけど、時すでに遅し。展望台から下に見える山々も(自宅の裏手の山々も)これから色づくというのに。

ちょっとドタバタしていたとは言え、電話をかけて確かめるべきだった。第27回でも失敗して懲りたはずなのに。

帰りに料金を払いながら聞いてみると、「紅葉は2週間ほど前まででしたね」。紅葉にも新緑にも映えると思ってルージュ フラムを選んだのに。悔しいけど仕方がない。来春の新緑でリベンジじゃぁ。

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拍子抜けの図 その1

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拍子抜けの図 その2

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見下ろす山々はこれから紅葉だと言うのに

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山が緑だからって信用しちゃイカン
山には常緑樹もあるのだ

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わずかな名残りに寄せてみるも空しい

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琵琶湖大橋を眺めて峰道レストランでカレーライスを食べて下山

走り自体は前回同様に楽しめたけど。


おそまつでした。


第167回 「あ~ぁ」のローンチコントロール

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おそまつなスタートで得られた加速Gは最大0.577
なにやってんだか!

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「あ~ぁ」とため息をつきながらブレーキングして減速Gが最大0.547

ルーテシアRSに乗っていると試したくなるのがローンチコントロール。どのくらいの加速度が得られるのかユーザーなら興味があるはず。

今年最後の筑波サーキットドライビングスクールの休憩時間にやってみたのだけど、2回やって2回ともシフトアップの時にスロットルを戻してしまうという生理現象を克服できず記録は低調。身体に染み付いた癖はなかなか抜けないものなのか、と自己嫌悪。

それでもパフォーマンスボックスが集めたデータからは、極めてフラットな加速Gが見てとれる。でも、こんな数値ではないはずなのでルーテシアRSに申し訳なし。

あまり見せたくないその時の動画がこれ。

右足によ~く言って聞かせてからまたやってみるつもりだ。右足が言うことを聞いてくれたらどのくらいの加速Gになるのか楽しみ。
マニュアルシフトが必要なレースモードではなく、機械まかせのスポーツモードで試すのもありかなと。


※ローンチコントロールは安全な所で安全を確認してから試すことをお勧めします。


第166回 ルノー・スポール スペシャリストディーラー研修

ずっと晴天がつづいていたのに、『よりによって雨だよ』となった11月9、10日。筑波サーキットで行なわれたルノー・ジャポンのルノー・スポール スペシャリスト ディーラー研修会にインストラクターとして参加した。
昨年11月のFSWでの研修に続いて2回目。「販売する人にも、クルマの面倒を見る人にももっと運転を楽しんでほしいから」とは、ルノー・ジャポンのTさん。それでユイレーシングスクールのカリキュラムを体験してもらうことになった。いわばルノー版YRSツーデースクール。

全国からルノー・スポールのスペシャリストとテクニシャン41名が筑波に集合。1日目はジムカーナ場にパイロンで作ったオーバルコースでコーナリングの練習。「あと5キロ高い速度でターンインして下さいねぇ」、「ブレーキをあとパイロン1本分引きずってぇ」、「速度を落としすぎるとクルマがロールしませんよぉ」と次から次へと愛のムチ(笑)でせかされながら、全員無事にカリキュラムを終了。

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夕方になって雨がポツポツ。真っ暗な中でコース2000の照明とヘッドライトだけを頼りに走る、走る。
滑るからクルマがよく曲がる! 面白い、面白い。

前回は日程の関係で1日目にショートコースを走り2日目にオーバルコースを走ることになったのだけど、今回はYRSらしく2日目がサーキット走行でコース1000へ。2回目ということもあるのだろうけど、リードフォローで遅れると指差されたこともあるのだろうけど、オーバル練習の効果てきめんでウエットなのにも関わらず全員がスロットルペダルを床まで踏んでいた。朝から雨で憂鬱そうな顔はどこへやら、走り終えればみんな笑顔。

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全員がコース1000を走るのが初めて。スタッフの先導でリードフォロー。遅れると指差されるは、腕をグルグル回してあおられるは、路面は濡れているは。それは、それは楽しい時間でした。

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雨は1時的にやんでもまた降り出す。降っている時間のほうが長い。走り始める頃には池はなくなったのが幸いと言えば幸い。

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コースに慣れたところで、次は

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ルーテシアRSトロフィーに乗ります。

クルマを購入する人に最も近い位置にいるみなさんが腕をあげていくのを見るのはとても、とても嬉しい。今回参加されたみなさんもそれなりに楽しめたと思う。もっと楽しむことに貪欲になってほしいし、その楽しさをもっと広めてほしいと思う。所有欲から使用欲への転換。ユイレーシングスクールが目指すところです。

クルマはただ移動に使うだけではその価値がわかりません。運転を楽しもうとすると見えてくるものがあります。

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参加されたみなさんの順応性は高いから、もっと楽しもうと思うともっと高くなる。





【スペシャリストディーラー研修に参加されたみなさんへ】
最近、クルマを買った方にユイレーシングスクールを勧めてくれるポルシェのディーラーがあります。勧めに乗って受講したその方、クルマの魅力を再発見。大喜びでした。
ユイレーシングスクールの宣伝をするつもりは、あるんですけど、カングーでもキャプチャーでもタイヤが4本ついていれば、基本同じです。よろしくお願いします。


第165回 ルーテシアRS YRSストリートを駆ける

3つ目のユイレーシングスクールオリジナルパイロンコースがYRSストリート。既に紹介したYRSオーバルロンガーとYRSトライオーバルが時計回りか反時計回りのどちらかのコーナーを徹底的に練習してもらうために考えたのに対し、YRSストリートは左右のコーナーがあるロードコースを模したレイアウト。

どこのサーキットも理論的な攻略法方があるし、どんなコーナーでも練習に役立つのだけれど、『こういう練習をしてほしい』というコーナーに出会うことはまれ。で、ユイレーシングスクールが教える操作方法と、走り方の組み立て方を練習しやすいようにレイアウトしたのがYRSストリート。

速いクルマで全開で行くと1mぐらい横に飛ぶ3速全開のコーナーや、早めにインにつくとタイムが伸びないコーナーや、1速に落としたくなるようなヘアピンや、アウトインアウトで走ろうとすると失速するコーナーや、速度の最下点をどこにするかで脱出速度が大幅に違うコーナーがあって、しかも次から次へとコーナーが現れるから考えて走っている時間がないという、練習にはうってつけのレイアウトにしたつもりだ。

今年最後のYRSドライビングワークアウトの時に、参加者のIさんのポルシェ911にカメラを取り付けてルーテシアRSを追いかけてもらった時の動画がこれ。
※ Iさんありがとうございました。

来年もYRSドライビングワークアウトを開催する予定なので、ぜひ皆さん走りに来て下さい。速い人は1周38秒で走るYRSストリート。1日で2秒タイムアップするアドバイスを約束します。


第164回 青春の音色

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1960年代後半から80年代初頭までFL500というレースカテゴリーがあった。ミニF1とまで呼ばれたそれは日本独特のもので、当時の水準からすると高度に洗練されたシャーシにチューニングされた軽自動車のエンジンを搭載していた。
FL500のFはフォーミュラカーのFで、文字通りタイヤむき出しの葉巻型レーシングカー。Lはリブレでスペイン語。意味は『自由』。何にも縛られないところから由来する。だから、世界ではもちろん、日本でもモータースポーツ権能が定めた車両規則からも逸脱する成り立ちだったけど、それだからどこをつついても魅力だらけのクルマだった。

そして、FL500が自動車メーカーの主導ではなく、大きな志を持った個人個人が作り上げたカテゴリーだったことに非常に大きな意義がある。

ある人は将来F1を作りたくてその道に入った。ある人はスポーツカーメーカーになることを夢見ていた。夢に向かって真っ直ぐだった。誰もが、誰かに頼まれてやったわけではない。お手本があったわけではない。誰もが、自分がやりたいことをやろうとしていた。壁が立ち塞がろうと、自分を信じ覚悟を決めて乗り越えてきた。そんな人達が創り上げた作品がFL500レース。

ある人はF1ドライバーになるための一歩としてFL500レースに参加した。日本人初のフルタイムF1パイロットの中嶋 悟さんもFL500が羽ばたくきっかけになった。今でも数多くのFL500卒業生が日本のモータースポーツシーンで活躍している。

その昔。日本のクルマ社会の片隅の片隅にではあるけれど、クルマが好きで運転が好きな人が織りなす、決してゆるぐことのない強い、強いうねりがあった。

30年の時が過ぎ、今またその潮流が起きる予感がする。それを確かめに、10月18日、とんでもない秋晴れの下で行なわれた第3回鈴鹿レーシングリジェンドミーティングにおじゃました。
そこには昔FL500を作った人、昔FL500を走らせた人、そして、今もFL500のとりこになって青春を謳歌している人たちがいた。

腹に響く野太いホンダ空冷2気筒エンジンのエキゾーストノート。甲高く耳に残るのはスズキ水冷3気筒のエキゾーストノート。懐かしい音色を聞きながら撮影した写真をまとめたのが冒頭の動画です。


第163回 KさんとメガーヌRSトロフィー

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YRSオーバルを走るKさん

先日のYRSオーバルスクールに大阪のKさんが申し込んでくれのだけど、申し込みフォームを見て、「あれ? フェアレディじゃないね。クルマ換えたのかな」。
Kさんは2014年9月のエンジンドライビングレッスンに初めて、はるばると大阪から参加してくれた。しばらく間が空いて、今年4月、鈴鹿ツインサーキットで開催したYRSドライビングワークショップ鈴鹿にも参加してくれた。どちらもすばらしく速いフェアレディに乗ってこられたので、てっきり今回もそうだと思い込んでいた。

そして。YRSオーバルスクール当日。Kさんは、秋空の下でまばゆいばかりに輝くメガーヌRSトロフィーで現れた。

で、「フェアレディを乗りこなしたいからスクールに来た」と言っていたハズのKさんに後日、イキサツを書いてもらったのが以下の文。

『 確か46年前の大阪モーターショーに、サファリラ リーで優勝した初代フェアレディーZが展示してありました。その姿には、とても感動を覚えました。周りをロープで囲まれて、「入るな」「触るな」の状況で、見張りのいない時に乗り込んでつまみ出された思い出があります。思いの外極めて狭い一体成型のプラスチックの硬いシートで、当時50kg程度の細身の骨格の私ですらきつく感じたのが印象的でした。つまみ出されたが故に、何が何でもいつかZを 手に入れるぞ、という思いをこの40年抱き続けました。子供も大きくなって、60歳にしててやっと夢がかない、一生乗り続けるつもりで40周年記念車を手に入れました。

 去年の9月に、”いつかは参加したいと思っていた”,「エンジン」のドライビングレッスンにZで参加、トム吉田校長に出会って、指導を受けました。 シートポジションは、かなり前に変わりました。このポジションになってから運転中の腰痛がなくなりました。ニーパッドの使い方を知ったのもこの時でした。教科書を読んでいなかったので、トレイルブレーキングやイーブンスロットルのことはほとんど理解できなかったものの、家に帰って ブログや教科書を読んで、何とか理解しました。が、実践しないとわからないじゃないですか。。それで、和歌山と鈴鹿ツインサーキットのスクー ルに参加しました。和歌山で「ブレーキを蹴とばすな」と怒られたのですが、意味不明でした。鈴鹿でブレーキ練習をして、やっと意味するところ を理解できましたが、咄嗟の時にはまだ蹴とばしています。日々の練習が非常に大事なのがよくわかります。なかなか無意識にうまくブレーキが踏めません。オートマのZはVDCが効いている時には、パドルシフトが作動しない事に、鈴鹿で初めて気が付きました。VDCを切ると、私の腕ではいつスピンするかわからないので、切ると恐ろしい。

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ルーテシアRSで参加したSさんと記念撮影

 金沢が好きで、時々行くのですが、Zでは冬には行けない。冬には、とてもおいしいカニのおでんがあるらしい。冬のノド黒の握りずしも食べたい。冬に走れる車、できれば3人は乗れる車、後方視界(Zは特に左後方が見にくいので、だいぶ前からいつか事故につながるのではと不安でした)のいい車が欲しくなりました。校長のブログを読んでいると、ルノーはとてもいい車に思えるじゃないですか。”エンジン”の副編集長、塩澤さん(ドライビングレッスンの時には迷子になってしまって、電話した相手が塩澤さんで、”エンジンの長期レポート・メガーヌRS ”は何度も読み返しています )の「メガーヌRSは、FF、戦闘機」の表現も、私を鼓舞しました。で、試乗。広さを考えるとメガーヌしか選択の余地がなかったのでRSを試乗しました。6年ぶりのマニュアル(Zの前はス カイラインクーペのマニュアルでした)も、すんなりと違和感なく使えるではありませんか。見切りもいい。アイドリングストップなどというものまで付いています。仕事の都合で外車はちょっとということもあって、ベンツでもBMWでもポルシェでもない、ルノーなら? Zを手放すことには、かなり迷いましたが(今でも駐車スペースに余裕があれば残しておけばよかったと思っています)、ルノーに決めました。シートの質感から、トロフィーに目が行きました。サーキットより普段乗りの方がはるかに多いはずなので、SやRの超扁平タイヤは無理、迷うことなくトロフィーに決めました。

 この6月にメガーヌがやってきて、3度金沢に行きま したが、体の疲れ方がまるで違いますし、腰痛もありません。色々あるそうですが(私の乗ったルフトハンザのシートもそうでした)、このレカロ のシートはとても私の体に合っています。SONYヨー ロッパのオーディオも低音は出ないもののとても音がいいです。慣らし運転中だったので、RSスイッチも入れなかったので、燃費もいいです。色は黄色ですが、目の悪くなった年寄りには愛車をとても見つけやすくて、重宝しています。 』

以上、原文ママ。

>>>>>> Kさんへ
メガーヌを手足のように操れるようになるまでお付き合いさせてもらいますから、また遊びに来て下さい。

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本当にすがすがしい秋晴れの一日で、もったいないから黄金に輝く2台を連れ出した時のビデオがこれ。

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前日。コースを作る前にいつものところに行ってみたのだけれど・・・。
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爆弾低気圧が通過した直後だっただけに、富士山の全貌は見えず。残念。

それでも四季のある日本は嬉しいよね。


第162回 ルーテシアRS走る 2

レースに参加したいと思っている人も応援したいからレーシングスクールと名乗っているけれど、基本は安全にクルマを動かすための知識と操作の手順を提供することがユイレーシングスクールの目的。
だから、走って気持ちのいいサーキットではなくて、あえて広場にパイロンでコースを設定し、1周にかかる時間を短くして反復練習をしてもらっている。

運転操作には再現性が重要だから、単位時間あたりの移動距離が長いサーキットでは操作とクルマの挙動の因果関係を検証しながら修正し続けることが難しい、という理由もある。

ユイレーシングスクールでは近年、3種類のパイロンコースを使っている。ひとつが前回紹介したYRSオーバルロンガー。今回紹介するのがYRSトライオーバル。ヘアピン、3速全開のコーナー、回り込んだディクリーシングラジアスのコーナー。3種類の異なる特性のコーナーを「できるだけ速く」をテーマに繰り返し走ると、運転操作でやってはいけないことと、やるべきことと、やったほうがいいことの仕分けが進む。

初めてYRSトライオーバルを走る受講者に、事前に送って予習をしてもらうためのビデオがこれ。

臨機応変に対応できる運転を目指したい方は、YRSトライオーバルを体験することをお勧めします。


第161回 ルーテシアRS 走る

SnapShot(15)

1周20秒の間に2回も、加速減速旋回の練習ができるYRSオーバルロンガー。半径22m、直線130m、幅員14.1mのパイロンで作ったコースは、YRSオーバルスクールとYRSドライビングワークショップとYRSツーデースクールで体験することができる。

とてつもないエネルギーを抱えるクルマの方向を変えるということは、クルマにとってはストレスを溜め込むことに他ならず、もちろん人間にとっても難しい作業だ。けれどクルマの性能は我々が想像するよりはるかに高いから、クルマが求める操作の手順を覚えてしまえば、クルマが自動的に曲がってくれるようになる。だから自動車。

オーバースピードでコーナーに入ってもアンダーステアが顔を出すでもなく、リアタイヤをうまく使うことができれば十二分に速い速度でコーナリングすることができる。
※だから、結局のところ速度を控え目に走った場合には、安全性がグッと高まるという理屈だ。

ユイレーシングスクールでは単純なレイアウトだけど、否、だからこそ奥の深いオーバルコースでの練習を積極的に取り入れている。
ルーテシアRS シャーシスポールの懐の深い足は、手順さえあっていれば無類のロードホールディングを発揮してくれる。

そんなシーンをイメージしてもらおうと作ったのがこのビデオ。途中からスローモーションになって、最後にはアップになるのでぜひご覧いただきたい。

過去に掲載したYRSオーバルロンガーに関する記事もある。こちらも目を通していただければと思う。
・YRSオーバルロンガーを走る
・YRSオーバルロンガーを裸にする
安全に快適にクルマを走らせたい方は、一度YRSオーバルロンガーを体験することをお勧めします。