第176回 Hさんとルーテシア
昼すぎの気温でさえ一桁前半の寒い一日となった2月6日。YRSストリートで開催したYRSドライビングワークアウトに藤沢からHさんが参加してくれた。
「あの~、ルノー・ジャポンのブログに載せたいので記念写真を撮りたいんですけど・・・」
「あ、見てますよ」
ということで2台並べてパチリ。
申し込みフォームのデータを整理していたら、車種がルーテシアでサーキット走行の有無が「レース経験」になっていたので、どんなレースに出ているのか興味があった。
で、座学の前に聞いてみると、実はランチャ デルタHFインテグラーレ エボリューションⅡでサーキットを走っているそうだ。けれど、せっかくのドライビングスクールだから足が柔らかくて操作と挙動の関係がわかりやすい、ふだん足に使っているルーテシアGTで参加したのだと言う。
ユイレーシングスクールは初めてのHさん。いつも速いクルマに乗っているせいか、ランチャに比べれば非力なルーテシアGTをていねいに上手に前へ前へと動かしていた。走り方の組み立てと、ブレーキング以外は教えることもなさそう、な感じだった。
HさんとルーテシアGT
同乗走行でルーテシアGTを運転させてもらったけど、ルーテシアRSより大人ひとり分軽いルーテシアGTが思いの他俊敏であることに驚いた。フロントの軽さが効いているのだろう、ターンイン後の加重移動が穏やかだった。もう少し速度の出るコーナーがあると楽しそう。
ただ、ヨーモーメントを出すことに主眼をおいてレイアウトしたYRSストリートでは、もう少しターンインの速度が速いほうがリアをロールさせやすいので、ランチャに乗った時のイメージに近づくようにHさんにルーテシアRSにも乗ってもらった。
「パワーがあるほうが加重移動がわかりやすいですね」
「フロントががっしりしていますね」
とはHさんの弁。
同じルーテシアとはいえ、カタログ上80馬力の差がある2台をどちらもそつなく走らせていたのはさすが。
94年製のランチャは維持するのも大変らしいけど、好きなクルマで大いに楽しんでほしいと思う。
Hさんのランチャ デルタHFインテグラーレ エボリューションⅡ
※写真はHさんに送ってもらいました
基本的に反時計回りにレイアウトしたYRSストリートだけど、時計回りに走ると景色がどう変わるか確かめてみた。
※リードフォローで参加者を引っ張っているのでペースは抑えています