トム ヨシダブログ


第440回 アルピーヌA110の感想 オーバルレース編 2/4

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足がいいとか軽やかだとかの評判に興味津々
デュフューザーが気になってのぞき込んだり
ごく短時間でしたがアルピーヌA110を味わったハイスピードコーナリングのベテラン達
YRSオーバルレース最終戦参加者の感想文/体験記を紹介します

※ 車名の後の有、無は改造の有る無し。数字は改造度を示します。4からショック変更、5以上がスプリング変更で7以上が車高調装着です。

06
Kさん ルノー ルーテシア3RS、フィアット バルケッタ 有 4
文章を書くのが苦手なので、感じたことを箇条書きにしてみます。
・まずさいしょに、やはりこの車は試乗してはいけない車だなと思った。何故ならスポーツカーとしての完成度が高く欲しくなってしまうからだ。
・リネージとピュアの違いについては、両方ともスポーツカーとしての資質は十二分にあるが、リネージは多少乱暴に運転しても車が補完してジェントルに動かしてくれる。それに対してピュアは、名前の通り車として純粋に出来ている。上手く操作すれば、この上なく楽しく運転することが出来る。これは、電子制御でがんじがらめになっている現代の車においては驚異的なことではないかと思う。・アルピーヌA110は、アルピーヌが現代の車に向けたアンチテーゼではないかと感じた。

07
Iさん ポルシェ 911(991.2)カレラS 無 0
軽い。乗った時一番感じた。
アクセルを踏んだだけ、ステアリングを切っただけ、軽やかに動いてくれる印象だった。
車の挙動が思いのほかリアルに感じとれ、意のままに動かせられる、その気にさせてくれたように思えた。ブレーキの効きも十分で、ペダルの感触が良く、コントロールしやすかった。
限界近くに近く感じるようなフィーリングで、この先どうなるのかな、そう思わせる楽しさがあった。
その反面、安定感の点で、自分の車との違いを感じる。そういう意味で、高速域で同じ様に楽しさを感じられるのか、不安もある。
車の挙動を感じやすいこともあり、気軽に楽しむ車としては良いのかも。1台ならばポルシェが全てで楽しいと思う。
が、気軽に楽しめて、練習にもなって、上達しそうな気にさせ車としてセカンドカーとして欲しい車だと思う。
追加:こういう走行を体験しないとこの良さはわからないでしょう。

08
Gさん マツダ RX-8 TypeS 有 7
どっかに飛んでいってしまうんじゃないか、最初の3分間はちょっと怖かった。
と言っても、走行を終えて振り返ってみればいきなり荒い操作をしていたと思える。A110のほうから「その運転じゃだめだ」と言われたような感じだ。
その証拠に二度目に走った時には探るように徐々にアクセルやブレーキの踏み込み量増やしていったら、とても気持ち良く走っていると感じるようになった。
自分はRX-8に乗っているが、比べるとパワー感がハンパ無い。持てあますか、あまさないが限りなく持てあましそうになるレベルのパンチ力がうらやましい。
またハンドリングはエイトも良いんですよと自負するところであるけれど、このA110の反応やインフォメーションは、より車が自己主張してくる感じで、速く走るというよりは(いや、もちろん速く走らせたいけど)車との対話を楽しみたい感じだ。
車の物理的側面で言えば、大きくなく、小さすぎもせずジャストなサイズで乗りやすいし、運転席におさまった時もヘッドクリアランスも問題ないし、むしろ快適空間だった。
そうそうあとエキゾーストノートも心地良い音質音量で良いと思った。
スムースに吹け上るエンジン回転だけは我がRX-8のほうが良いかな。

09
Kさん マツダ ロードスター NA6 有 7
普段はNA6ロードスターに乗っています。1.6Lの小さなエンジン、重ステ、ABSナシ。最新のスポーツカーに試乗するのは初めての体験でした。
・加速にビックリ
近頃は500馬力だ、600馬力だとよく聞きますが、1.8Lターボ250馬力の全開加速は十分スゴかった。
・ブレーキよく効く
しっかりした深さのペダルストロークがあってわかりやすい。
・結局何事も起こらない
失敗してもスピンしないしコースアウトもしない電子制御の車を初めて体験しました。ABSが入ったことやアンダーステアが出てることは伝わってくる。
辛口すぎて手に負えないほどスゴイという感じではなく、ガンバレばどうにかなりそうな雰囲気がある。ESCの世話にならずに、250馬力と7速ミッションを使いこなせる様になるまで長く楽しい道のりを感じさせる。
1.8Lで250馬力で地味なエクステリアで800万って高くないか?と思ったけど、乗ったらカッコよく見えてきましたよ。

トムさんがよく言う、現代のよくできたクルマ。ステアリングこじっても曲がるクルマ。ブレーキケトバシても止まるクルマ。操作の間違いを助けてくれるクルマ。間違いに気づかなければ、いつ裏切られるかわからない、という話。こういうクルマで誰でも無自覚に速度が出せるのにはどうしたものか。トムさんのやりたい事、言いたい事、よく解りました。
欲しいのはグレーのピュア。右ハンドル。

10
Tさん マツダ ロードスター NB8 有 7、スバル レガシィ
A110を試乗する機会を設けていただき、ありがとうございます。まさかスポーツドライビング、それもオーバルで乗れる機会があろうとは・・・夢のような時間でした。
以下、ロードスター(NA8/NB8)、レガシィ(BH5)と比較しての感想。
外見
・サイズ的にはロードスターと変わらない感じ(実際の寸法を比較したことはない)
・見た目は、エッジが効いてて厳つい印象
・ピュアのブルーはもっと薄い色だと思っていたが濃いのに驚いた
・ライトはデイライト、ウィンカーともにかっこいい(運転していると見えないのだが)
・持ち帰ったカタログを嫁に見せたら、嫁の一番のこだわりの後ろ姿が最高にかっこいいとのこと

ドライビングポジション
・座った瞬間に窮屈と感じたが、腿の裏側をサポートするクッションが有無によるものだと後で気が付いた
・サポートがある方が姿勢維持は楽なのだが、ないのに慣れてしまっていたため、窮屈に感じた
・シートのスライド可能な幅は広いのだが、足の短い私はほぼ一番前まで牽いた状態じゃないとアクセル、ブレーキがしっかり操作できない感じ
・リクライニングができれるリネージなら窮屈な思いをしないで快適に寝れそう(ダイヤル調整なので面倒だが)
・それに合わせてステアリングを調整したが、静止状態でこれなら力が入れらると思った高さは高すぎだった
・ロードスターはパワーアシストなしの操作の感覚で合わせると高すぎた模様
・助手席に座ってみたが、リネージの助手席は快適そのもの
・足がちゃんと踏ん張れるし、サイドサポートも効いているから、助手席からのクレームが軽減されると思う
・後方視界は信じられないくらい薄くて狭い
・結構大きめのリアウィンドウなのに、バックミラーに移るウィンドは縦に圧縮されてて、「このミラーは凹レンズ?」というくらい縦に狭い視界
・これなら後方からのライトがまぶしくなくてよいのかも(車高が低い車は一般車両のビームのようなライトがまぶしくて仕方がないので)

走り
・軽やかで柔らかい (しなやかという方が適切?)
・とがった部分がなくスムーズに足が動くからなのか、とにかく軽やかでしなやか
・ターボのなのにターボの効きがニュートラルで、大排気量のNAのように制御しやすい
・レガシィのどかーーんって効くターボとは違うし、車体が重いことからくる重量物が吹っ飛んで行っている恐怖がない
・そんな状態で相乗的な曲線で速度があがる感じで加速し続けるので、これはやばい
・こんな快楽には修行僧じゃないと抗えないと思う
・電子制御とは思えないほど、アクセスの重み、微妙な踏み込みができて制御しやすい
・ペナペナなロードスターのアクセルと比較にならないくらい操作しやすい
・電子制御が嫌いで普段の移動用のレガシィも未だに3世代目に乗り続けているが、ここまで手の込んだ電子制御ならいいなぁと考えを改めるくらいアクセルの感じがよかった
・目からくる体感速度と実際の速度が違うので、とんでもない速度でコーナーに進入してしまう
・それでもなんとかなってしまう ピュアには驚いた
・やばい!!!これはやばいと気が付いてもちょっとRを大きくするだけで速度を維持したまま収束してくれる感じ
・スポーツモードの排気音にあおられて欲望のままピュアを振り回してたら、どんどんドライビングスキルが低下しそうなくらいなんとかなってしまう
・リネージはアンダーはアンダー、オーバーはオーバーと教えてくれる感じがあるので教育的な気がした
・着座時の目の高さはロードスタートそんなに変わらないと思うので、着座位置の高さからくる体感速度のずれではない気がする
・あまりにスムーズに動くから、不安感を感じさせるものがないことがこの体感速度の原因
・加速時・減速時も無理を強いているのにスムーズに足が動き過ぎて、ロードスターで感じる恐怖がない
・ブレーキングは、ちゃんと踏力に合わせて効くので、ちゃんと踏まないと逆に効かない

走行後、リネージのテールランプに水蒸気がたまっていたのをみて、日本製じゃありえないなぁと思った。クレームを入れれば交換してくれるだろうし、それが走りに影響するものではないから、どうでもよいのかも。


< 続 >



第439回 アルピーヌA110の感想 オーバルレース編 1/4

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YRSオーバルレースの常連はクルマを曲げるのが得意
ごく短時間でしたがアルピーヌA110を味わった
YRSオーバルレース最終戦参加者の感想文/体験記を紹介します

※ 車名の後の有、無は改造の有る無し。数字は改造度を示します。4からショック変更、5以上がスプリング変更で7以上が車高調装着です。

01
Uさん BMW M3 セダン 有 4
良い点:自分の車(E90 M3セダン)と比較すると車重が500Kgも軽いため、非常に軽快に走ります。コーナリングが楽しい。懐が深い感覚があります。自分の運転では限界まで持っていくのは無理だと思います。ピッチング/ローリングがわかりやすい。→自分がダメな姿勢でコーナリングさせていることがわかってしまう。数値以上のパワー感があります。これも車重が軽いためだと思いますが必要にして十分だと思います。車体の剛性感も高い。シートのフィット感はリネージュの方が自分には良かったです(自車にはフルバケットシートを装着)。
気になった点:シフトダウンが自分の意図したタイミングでできない事が何度かあった(エンジン保護の為だとは思いますが)。左ハンドル車は慣れの問題もあると思いますが左前方の視界が悪く感じた(コーナリング中にAピラーが視界に入って煩わしい)。最後にこれで価格が500万台なら真剣に購入対象として考えます。

02
Tさん アウディ A1 無 0
マイカーはアウディA1(1.4L、120馬力 FF)
A1とはあまりにも正確とパワーが違うので比較というよりアルピーヌについての気づきをレポートします。
車重という意識がなく、自分の背中~お尻がシートにしっかり密着し、車との一体感が自然に感じられることに先ず驚きます。走りはじめると、4つのタイヤがヤモリのごとく路面にへばりつき、しっかりとステアリング操作にすばやく反応し安定したコーナリングに導いてくれます。但し、少しでもステアリング操作を誤ると途端にアンダーとなりますが、ステアリングを修正するとすぐに車も反応し挙動を修正してくれました。コーナリングの立ち上がりもアクセルを踏みこむと上手に加速してくれ立ち上がりからストレートへの加速では安心して素早くスピードアップしてくれました。リネージとピュア。個人的にはピュアのほうがハードでキビキビする動きが好きです。
その他:シートポジション→今回の試乗ではシート取付位置がいちばん後ろだったので、パッドを数枚使いました。先日ディーラーでシート取付位置をいちばん前にして試乗し、なんとか公道でのドライビングは問題無さそうですが、スポーツ走行ではパッドが1枚必要な感じです。
タイヤ→現状では純正のみのタイヤしか合わないようなので、長く乗ることを考えるとタイヤの選択肢が無いことに不安を覚えます。カラー→アルピーヌの戦略かもしれませんが、カラーの種類が少ないと感じます。
スポーツ走行用に4点式以上のシートベルトの取り付けが無いのが残念です。せっかくバケットシートが純正なので、純正でまたはオプションで4点式以上ベルトの取付ができるようになっていれば完璧でした。

03
Oさん スズキ スイフトスポーツ 有 3
軽さ:軽いというか重さを感じない。普段ロードスターとスイフトスポーツに乗っていてどちらもA110より軽いはずなのにA110の方が軽やか。
ブレーキ:効きも素晴らしいが、コントロール性が高く、ペダルの剛性感もあるので楽しい。
コーナリングスピード:進入も速いがボトムスピードが相当速く感じた。前後のグリップバランスを考えながら走るのがとても楽しい。
パワー:個人的にはここまでパワーなくてもいいかな。ノンターボで200馬力くらいのエンジンでもいいかも…
その他:無理と分かっていてもMTが欲しい! ピュアのバケットがだいぶメタボなわたしでもサポートが緩いかも。意外とリネージュの方がフィットした。シフトパドルが固定式なのでターンインしながらシフトダウン出来ないのが惜しい。
まとめ:本当に欲しくなってしまう素晴らしいハンドリング。ノーマルのままでも、ドライビングを楽しみながら練習できる。この車を上手く操れたら最高だろうなあという気持ちになりました。

04
Mさん スバル BRZ 有 7
自分のクルマ: スバルBRZ 前期型
リネージュ・ピュア共通に感じたこと:非常にパワフルであり、コーナーのどこから踏んでもクルマが加速してゆくと感じた。エンジンのトルクのみならず、いかなる姿勢にあってもトラクションを路面に伝える能力が高いのではないか。これに比べるとBRZはアクセルを床まで踏んでいても加速してゆかない不感帯みたいなものがある。車体の慣性が非常に低く、ステアリグに機敏に反応する。コーナリング中の修正舵への応答が非常に敏感。ブレーキは、最初に乗ったときは効きは悪いと感じた。思ったよりも減速できず、そのためコーナーの奥まで行ってっしまうことがあった。2回めに乗ったときには効きには違和感はなく、踏んでゆく際の踏力のかけ方、抜き方、引っ張り方など、もう少し付き合ってみたいと感じた。1回目と2回めの違いを考えているうちに、最初乗ったときにはブレーキが臭っていたことを思い出した。走り出して最初の何周かはたしかに様子を見ていたけれど、その後はフェードの可能性を忘れていた。効かないという印象を持った時点でブレーキに風を当ててやるなど対処すべきだった。安全に直に関わる部分でもあり、今後自分のクルマでもお借りしたクルマでも、これは絶対に気をつけなくてはいけないポイントと反省している。
パワフルであり、かつ、コーナリング中にステアリングでの修正も効く。このような特性が揃えば運転していて楽しいはずだが、自分の運転の荒い部分、未熟な部分を拡大してはっきりと見せられたと感じ、正直少し落ち込んだ。4分2回の試乗では、このクルマの能力を引き出していると感じることは出来なかった。コーナリングスピードはもう少し高めることができるはずだが、そのために入り口での姿勢の作り方、その後のコーナリング前半へのトランジションを、もっと丁寧に、意図をもって、緻密に、おこなわなくてはと感じた。YRSでこれまで学んできたこと、また、自分がアタマでは分かっていると思っていることを、これまでよりも1桁2桁上の精度と確実さで行う必要があるようだ。
リネージュとピュアの違い:コーナリング中の姿勢はピュアのほうが安定しており、また姿勢に関する情報もわかりやすいと感じた。
最初にリネージュに乗った際には、コーナリング中に「どこに行ってしまうか分からない」という感覚が少し残り、自分には難しいクルマと感じた。2回めに乗ったときにはそのような感覚は消えたが、一度しか乗っていないピュアの記憶を呼び起こして比較するに、やはりピュアのほうがコーナリング中の接地感が高かった。一般道でのリネージュとピュアの乗り心地の違いはどうだろうか?もし買うなら、やはりピュアかな。

05
Sさん スバル WRX STI 無 0
今回はALPINE A110へのYRSオーバルでの試乗という貴重な機会を設けて頂いたこと、感謝します。
バックグラウンド:自分の車歴では、1990年以降ほぼずっと、EJ20エンジン搭載のスバル車を運転。現在は、WRX STI Type S(6MT)を所有、ほぼ毎日の通勤で往復2時間弱、都内で使用。モータースポーツとの関わりは2000年頃から。B/Aライセンスを取得し、2006年まで県戦レベル以下のジムカーナに参戦。並行し、YRSでのスクール・レース(スプリント・耐久・オーバル)へ参加し、時には臨時スタッフとして手伝いでも参加。
試乗順序:LINEAGE -> PURE -> PURE 設定:SPORTモード
所有車とA110との対比:シート:所有車はRecaro製電動リクライニングで、フルバケットに比べてかなりホールド感が少ないのに対し、LINEAGEのシートはPUREのと比べても良くホールドされていた。
ブレーキ:最初に乗ったLINEAGEはまだ走行距離も短かったためなのか、非常にしっかりしたタッチ。PUREのはより自然な感じ。所有車のも同じブレンボ製(6POT)で似ているとも感じた。コーナー前での大きな減速から薄いトレーリングブレーキまで、滑らかに連続的に効き、走行のほぼ最初から、効きへの不安感が全く無かった。
加速能力:所有車にはさすがに及ばないのだが、これはギア比の問題もあるかもしれない。それでも、2速全開時の加速感は楽しいし、車内音が魅力的。
姿勢変化:所有車はボディ高が高く、前後荷重バランスが前850kg・後600kg程とよろしくはないので、同じオーバルコースを走っても、その姿勢変化はA110とはかなり異なる。結果として、所有車ではアンダーステアにならないように非常に気を使うのに対し、A110では楽々と、多分より高速度で、コーナーを回れたと感じる。いくつかの異なるラインでコーナリングする際も無理なく狙ったところへ入れるのは気持ち良い。他の参加者の走行時での加減速・コーナリング時の姿勢変化を見ても、特に前者での変化が少ないと見えた。運転時でもローリングは少ない印象。グリップの限界が高そうで、その先は?
トルクベクタリング:所有車とA110で共通の機能にこれがある。所有車でこれが効くのはまだ意識できないし、むしろこの機能を止め、かつデフロックをかけた方が速いと以前より考えている。今回の試乗では最初にLENEAGEに乗った際にこれが動作したように感じたことがあった。だが、これを効かせないように操作する方がより良いのかとも思われる。
ドア:軽量な車両として甘んじることなく?、値段相応の重圧感のあるドア開閉音と感じた。所有車のも悪くはないがさすが、と思う。
視界確保:2シーター・MRという構造上仕方ないのだが、ルームミラーはほぼ使えない感じ。これは所有車、スバル車の良くできている点。
LINEAGEとPUREの差:リム幅(+重量?)の差は意識できなかった。コーナーでのローリングに差があったようにも感じたが、PURE乗車時により慣れて速度が上がっていたためかもしれない。
デュアルクラッチ車:今回のオーバルコースで走行経験があるのはゴルフGTi(2005-2006)だけだが、MT派の自分でもA110のミッションはよくできていると感じた。GTiは操作しにくかったが、このパドル操作(ダウンシフトのみ使用)は良いし、加速時の3速への入り方もちょうど良い。でも、より軽くなるであろう3ペダルのMT車はA110に加わらないのか?現在のも「楽で」良いのではあるが。


< 続 >



第438回 オイル交換

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点検時期が来たのでルノー栗東にオイル交換に行ってきた

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フロントで立ち話しをしていた時に聞いたのだけど
ルノー車が売れているとか
確かに入庫の台数が多かったし
駐車場にはメガーヌⅣRSが停まっていた
もっと増えろRS

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自由にお持ち下さいとフロントにおいてあったから
もらってきてルーテシアRSに貼った
ルノー・スポール1977とあったので調べたら
ルノー・スポールの生い立ちとアルピーヌの存在が明確になった



第437回 アルピーヌA110を味わい尽くす

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YRSオーバルレース常連の43歳から79歳まで
平均年齢56歳の若者の目がらんらんで虎視眈々

YRSオーバルレース最終戦の参加者が、駐車場に設けた半径22m直線130m幅員14mのYRSオーバルFSWロングでアルピーヌA110の軽さとダブルウィッシュボーン式サスペンションのロードホールディングを堪能しました。全員がオーバル走行のベテランなので、動画ではスムースに走っているように見えますが、実際は想像以上のペースで周回しています。
平行移動しているような加速、ノーズダイブとテールスクワットが抑えられたサスペンション、操舵関係のイナーシャが少なく路面からの情報が把握しやすい軽いばね下。スポーツカーはかくあるべき、という見本のようなクルマでした。

クルマの性能を引き出すために必要な操作とやってはならない操作、やったほうがいい操作があります。その仕分けをしながら練習しようというのがユイレーシングスクールです。アルピーヌA110はピュア、リネージともリニアリティが非常に高いので、操作がこなれてくるとこうしたいと意識するだけで思い通りに動いてくれる教育的なクルマでもあります。今まで練習してきたことがそのまま増幅されたように感じた参加者もいるはずです。なによりも、ポンと乗ってあれだけの速度で走れたというのは、各人のドライビングポテンシャルの向上につながったはずです。

参加者全員が笑顔で試乗を終えました。アルピーヌA110ピュアとリネージを貸してくれたアルピーヌ・ジャポンに改めて感謝いたします。

下の動画はピュアにカメラを取り付け、スポーツモードで走った19名全員の車載動画を短く編集したものです。

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第436回 A110跳ぶ

アルピーヌA110 半径22m直線130m幅員14mのYRSオーバルFSWロング

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第435回 今年最後の富士山

天候がすぐれなくて見られない日もあったけど、おおむねスクールの日には富士山を仰ぐことができた。季節によって日によって、時間によって表情を変える富士山。生きているようだ。目にすると気持ちがやわらぐ。

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いつものところで
11月29日朝6時34分

435-11290636

11月29日朝6時36分

435-11290640

11月29日朝6時40分

435-11290649
少し場所を変えて
11月29日朝6時49分

435-11291012
FSW第1駐車場から
11月29日午前10時12分

435-11300614
いつものところで
11月30日朝6時14分

435-11301641
FSW第2駐車場から
11月30日午後4時41分

435-12011625
FSW第2駐車場から
12月1日午後4時25分


今年もありがとう。来年もよろしくね。


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第434回 速報:A110の足はすごい を実感

ユイレーシングスクール20周年特別企画と題して行ったアルピーヌA110体験走行。YRSオーバルレースに20名、YRSオーバルスクールに19名が参加した。アルピーヌ・ジャポンのご厚意で実現したこの企画。全員がA110ピュアとA110リネージをYRSオーバルコースFSWロングで味わい、走行後はみんなが笑顔。

当日体験した人全員に代わりこのような機会を提供してくれたアルピーヌ・ジャポンに感謝です。

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YRSオーバルスクールに参加したルノー仲間と
写真左からUさんのルーテシアⅡRS
TさんのメガーヌⅢRS
ボクとルーテシアⅣRSトロフィー
A110リネージとA110ピュア
TさんのルーテシアⅣRSトロフィー
YさんのメガーヌⅣRS
スタッフYとルーテシアⅢRS



第433回 なぜそうなるのか、理解に苦しむ

この国のシステムは、そのプロセスもさることながら下した結果にしても、合理的ではない場合が多い。今に始まったことではないけれど。
道路の作り方にしても 『なんでこうなるのか。合理的じゃないよね』 という場面に出くわすことが少なくない。道路交通法が安全かつ円滑な交通の実現を目指しているというのに、交通の基盤となる道路に合理性が感じられない場合があるのだから、何をか言わんやだ。
間違っても事故を起こさないように、交通の流れを阻害しないように、と意識しながら運転していると、ここがこうならば事故の可能性が減るし交通の流れもよどまないのにな、と情けなくなる時がある。

湖西道路和邇インターチェンジに隣接して道の駅が2015年8月に完成。その後取り付け道路が整備されて現在の形になったのだけど、どうすればこういうレイアウトになるのか計画した人に聞いてみたい。事前に相談してくれれば、もちろんそんなことはあり得ないだろうけど、もっとスマートな方法を教えてあげたのに。

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京都の衛星都市としての需要か宅地造成が進む湖西
和邇インターチェンジがリニューアルして道の駅が完成
そこまではいいのだけど丸で囲った取り付け道路の部分がいただけない

432-00b
現状を数字の順番に写真に収めた
写真は取り付け道路が完成した2017年暮れに撮影
しょうがないねと思って保留にしておいたのだけど
先日中央線を割ってきたクルマにヒヤリとしたので
やっぱり載せておこうと
中央線を割りたくなるようなレイアウトが元凶だと

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湖西道路を京都方面に向かうクルマが和邇ICで降りると写真のように左手から合流

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湖西道路和邇ICの京都方面入り口
冬季のチェーン装着場を兼ねた道の駅駐車場へもここから進入
左手に進むと湖西道路敦賀方面の入り口に

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ここは昔からの歩道
幾度となくここを通っているけど歩行者を見かけたことはない
左手のコーンの先から道路に沿ってかなり深い側溝が続く

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工事区間始まりの看板のところから歩道の舗装が新しく
写真ではわかりにくいが路面が下りながら右に曲がって切るので
側溝に向けて逆バンクのように見える

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歩道の舗装が新しくていいねと思いたいのだけど
歩道が曲がりだすと歩道の幅が広がり始める
片側1車線の道幅は変わらないのに

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さらに進むと歩道の幅は道幅ほどに
誰が歩くのだろう
左手の草の向こうは側溝が

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ここに至っては歩道のほうが完全に道路よりも広い

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ここは変形T字路だから合流に気をつかう
歩道の幅を有効に使えばもっと効果的なレイアウトができると思うのだけど

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できてしまったものは仕方ないけど・・・


たぶん、使用するのに不便はないのだからガヤガヤ言うな、という意見もあるだろう。でも、新設するのだからどうしたら安全で円滑な交通が実現できるかという視点で考えれば、道路法には抵触するかもしれないけどそれはそれで解決するとして、走りやすいレイアウトが見つかるはずなのだが。どこに視点を置くかで合理性は生まれる。

例を挙げればきりがないけど、合理的とは言えない環境でクルマを走らせる我々は、自分自身が合理的な発想で、理にかなった運転をする必要があります。



第432回 秋深し

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赤色が深まったドウダンツツジと
鮮やかな秋色のルーテシアRS
対比の妙



そうそう。Aさんから来年トゥインゴでオーバルスクールに来てくれるとメール。(喜)



第431回 ルノーとの出会いとAさん

先日Aさんからメールが届いた。
「ユイレーシングスクール様 お世話になっております。メール配信登録をしていたAです。車を手放したので今後の参加は見込めません。メール配信及び案内は不要でございます。ありがとうございました。」

Aさんはルノーに乗っていたしボクと同じような歳だと記憶していたので、思わずメールを送ってしまった。

「ユイレーシングスクールのヨシダです。連絡ありがとうございます。送付リストからお名前を削除します。さしでがましいのは承知していますが、クルマを手放したというのは免許証を返納されたのでしょうか。差し支えなければ教えて下さい。」

Aさんが返事をくれた。

「ユイレーシングスクール ヨシダ様 免許は返納していません。先日 高齢者講習を初めて受講し更新しました。おかげ様で5年のゴールドをいただきました。今までルーテシアRSを所有していましたが諸般の事情によりカングーに乗り換えをしました。カングーではユイレーシングの講習会に参加するのは難しいと思います。ユイレーシングの講習会は大変参考になりました。ありがとうございました。ユイレーシングの益々のご活躍を祈念いたします。」

実は、AさんこそボクがルーテシアⅢRSを購入するきっかけを作ってくれた方なので、あつかましくも確認のために再度メールを送った。

「ヨシダです。返信ありがとうございます。ひとつお聞きしたいのですが、Aさんは一時期トゥインゴRSにお乗りではありませんでしたか。その前はシルバーのルーテシアRSにお乗りで、2010年のエンジンドライビングレッスンを受けられたと思うのですが、いかがですか。たしかAさんのルーテシアRSを見てボクもルーテシアRSを購入したと記憶しています。お手間をとらせますがお答えいただけますか。」

Aさんからの返事にはルノー車の香りがプンプン。

「Aです。その通りです。シルバーのルーテシアRSから白いトゥインゴRSに乗り換えたAです。トゥインゴRSから4ドアが必要になりルーテシアRSシャシースポールに変更しましたがこのルーテシアRSでは一度もレッスンに参加できませんでした。初めての2ペダルで乗り方がよく解らずサーキットに行く自信がありませんでした。車に乗る機会も徐々に減り車庫で眠る時間が長くなったので家族の要望を聞いてカングーになった次第です。今我が家ではEDCカングーとRRトゥインゴゼン(NAでMT)の2台を使用してますがどちらもサーキットを走るのは無理な感じです。MTがやっぱり好きです。」

ルノー・ジャポンからトゥインゴRSを借りていた時期のエンジンドライビングレッスンでAさんに印象を聞かれ、『過不足なくていいクルマです』と答えたら、その年のエンジンドライビングレッスンにはトゥインゴRSで来てくれたAさん。その後ルーテシアⅣRSも買われたようだから、根っからのルノー好き。

AさんがエンジンドライビングレッスンにルーテシアⅢRSに来なかったら終の相棒にめぐり合うこともなかったし、こうしてルノーのブログを書くこともなかっただろうし、Aさんを忘れることはできない。
だから、Aさんに再会するために、Aさんは無理だと言うけれど、カングーかRRトゥインゴで来年YRSオーバルスクールに来てくれるようにお願いした。もちろん無料招待です。Aさん、また遊びに来て下さい。

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トゥインゴRSでエンジンドライビングレッスンに参加された時のAさんと


ホント。もう歳だからクルマなんてモノを運べて動けばいい、な~んて好きなクルマを持ちたいという気持ちはさらさらなかったのだけど、AさんのルーテシアⅢRSを見た瞬間にゾクッとしたのを今でも覚えている。フロントフェンダーのルーバーが本物なのに驚き、NAでリッター当たり100馬力と聞いて大いに感動、広いトレッドと張り出したオーバーフェンダーの色っぽさ。大きくなくて重くなくて十分な速さがありそうなこのクルマを手に入れたいと思ったあの日。
あれから9年。先日もガレージから引っ張り出したけど、色あせていないのはもちろん、路面からの情報にあふれ、7500rpmまで回した時の快感。ルーテシアⅢRSとの出会いは人生の幅を広げてくれた。

ボクが『いいよ、いい!』というものだからスタッフのKもYもルーテシアⅢRSを手に入れたし、FRに乗っていた卒業生のFさんもルーテシアⅢRSに。ルーテシアⅢRSに乗っているKさんやTさんやSさんやKさんやSさんがユイレーシングスクールを受講してくれた。ボクもみんなもルーテシアⅢRSの走りに満足。優れた工業製品を送り出してくれたルノー・スポールに感謝。

我が終の相棒はブログの104回169回173回270回288回305回に登場しています。まだあると思うのだけど。