第442回 アルピーヌA110の感想 オーバルレース編 4/4
アルピーヌA110のシートにおさまるだけでみんな笑顔笑顔
軽いクルマ特有の加速感とハンドリングを味わった後も笑顔笑顔
ごく短時間でしたがアルピーヌA110を味わったオーバル走行のベテラン達
YRSオーバルレース最終戦参加者の感想文/体験記を紹介します
※ 車名の後の有、無は改造の有る無し。数字は改造度を示します。4からショック変更、5以上がスプリング変更で7以上が車高調装着です。
Yさん ルノー ルーテシアⅢRS 有 7
自分は普段ルーテシア3RSを乗る身長185cm、体重78kg、体型普通の46歳です。
まず乗りこんでドライビングポジションを作るとステアリング、ペダル、シートが好みの位置に調整できてニンマリです。
私の身長ですと普通に好みのポジションを取れるクルマは限られますので。アルピーヌはルノーと共通してこの点は素晴らしいです。特にかかとの位置を決めるとアクセル、ブレーキが楽に操作できる位置にきます。私にとって二重丸です。
次に走りだすと軽さを強く感じます。加速、減速に大きな恩恵。
また、静粛性が高く想像以上の速度に達しています。
ブレーキは一の位置(パッドのあたり始め)が明確に分かり、その時の姿勢変化も穏やかだけど明確に伝わってきます。
踏み込み量と荷重変化がリニアに起こりコントロールした入力に対して車から返ってくる情報が分かりやすかったです。
トレイルブレーキ時も車の応答が分かりやすく感心しました。
コーナー中のアクセルレスポンスも非常に良く、足の動きにピッタリついて来ます。コーナー中のイーブンスロットルが楽しい。
意図的にコーナーリング中にブレーキを何段階か踏み込み、又は緩める操作をすると、くるまが穏やかに、しかし確実に軌跡が変わり操る喜びが感じられます。
コーナーのアプローチ時に薄いトレイルブレーキを実行すると、リヤが穏やかにわかりやすく、積極的に旋回します。ヨーをコントロールすることがやり易い(間口が広い)。
今日の試乗では、まだまだ奥に楽しみがあることを感じさせる貴重な体験をできました。
ユイレーシングスクール、トムさん、アルピーヌジャポンの皆様に感謝します。
Wさん ルノー ルーテシアⅣRS 無 0、ポルシェ 911
・タイトなコックピットがまず気に入りました。
・コーナーで頭がよく入ります。
・Dでのギアシフトがスムース。
・ディスプレイのギア位置表示が明確で見やすい。
・重心が低く自分の位置がよく分かる(走行中の)。
・個人的にはピュアの方が気に入った。
・ブレーキの効き安心感。
・ブレーキ時に前につんのめらない。
・速い、よく曲がる、気持ちいい。
・自分の運転が上手くなったかな?と思う。
・安心してコーナーに入れる。それなりのスピードで。
Kさん ロータス エリーゼ 無 7
2台とも非常に扱いやすい印象を持った。自分の車エリーゼと比較すると、フロントのロールセンターが高い(又は、リアのロールセンターが低い)印象。進入時にリアが安定しているのでついダイアゴナルにロールさせてしまいます。
足とタイヤのバランスはリネージの方が好印象でした。リネージを基準に考えると、ピュアはスタビを固めたいかもです。
ブレーキは効き、タッチ共に文句なし。
ただし、リネージはシートポジションが高いようで、このコースだと進入時にエイペックスがルームミラーで見えません。
Mさん ロータス エリーゼS 有 7
長所
・軽やかに加速する。
・ロールやピッチングが小さく感じる。
・コーナリングで安定していてリアが唐突にブレイクする感じがしない。
短所
・車が速く走ってくれる感じ。
・操作とレスポンス、その結果としてのフィードバック情報の間に少し厚い膜がある感じ。
・もう少しダイレクトな情報(特に路面の状態やロール/ピッチなどがフィードバックされても良いのでは。
限られた時間でアルピーヌA110の特性を味わうにはオーバル走行がうってつけだと考えた。1周20秒に満たないコースで加速、減速、旋回での挙動をスロットル、ブレーキ、ステアリングの操作で感じることができる。
YRSオーバルレース参加者の感想文は試乗の合間にしたためてもらったもの。人によって受け取り方も表現の仕方も異なるけど、試乗した全員がアルピーヌA110の運動性能の高さのとりこになったことは間違いないし、この経験が彼らの運転に好影響を与えるであろうことを確信している。