トム ヨシダブログ


第579回 レーサーだって歳をとる!

今年の初め、大久保力さんから新年の挨拶に代えてと小冊子が送られてきた。その題名が 『レーサーだって歳をとる!』 ‼

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大久保さんは1963年に開催された第1回日本GPに出走している日本のレーシングドライバーの草分け。現在は日本のモータースポーツに足跡を残したドライバーで構成するLRDC(レジェンドレーシングドライバーズクラブ)の会長を務めておられる。そのLRDCが近年かまびすしい高齢者による交通事故に焦点をあてて、どうすれば事故を減らすことができるかというテーマで討論会を開催。その内容がまとめられたのがこの小冊子。いただいた時、これは多くの人に読んでほしいと思いデータの提供をお願いしておいたのだけど、このほど正式に一般公開されたのでこの場で紹介したいと思います。

人は誰でも歳をとります。誰もが避けられない道を歩んでいるわけです。加齢とともに運転に苦手意識を持たれる方もいるでしょう。自動車を運転することで受ける恩恵を末永くと努力している方もいるでしょう。 第556回で書いたように加齢が高齢者の交通事故の直接的原因ではない と今でも考えていますが、歳を重ねるごとに自分自身のドライビングポテンシャルを検証することは自動車を運転する者としての義務だと思っています。

レーシングドライバーは運転の達人です。若いころから人の何倍も運転に情熱を傾けてきた人達です。今でも運転すれば人後に落ちない方々だと思います。
今若い方もいずれは高齢者になります。高齢の方はご自身との対比ができるかも知れません。運転される方、運転が好きな方は小冊子に登場する12名のレジェンドレーシングドライバーの声に耳を傾けてみてはいかがでしょう。   小冊子へのリンクは下に用意しました。

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LRDCマガジン 『レーサーだって歳をとる!』   pdfファイルでご覧になれます



第578回 YRS鈴鹿サーキットドライビングスクール

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今回雨の鈴鹿サーキットレーシングコースを走ったルノー仲間
右から順に、Yさん、Hさん、Kさん、Sさん、Oさん、Oさん
みなさん雨の中お疲れさまでした
雨の日も得るものがありましたよね
またお会いしましょう



第577回 新緑とトゥインゴ

実は、我が終の相棒のカーナビが壊れてしまった。ずいぶんと前のことだけれど。たまに乗るとしても近場のなじみのある所だからとほっておいたのだけど、意を決して新たに購入することにした。ところが調べてみるとインダッシュタイプのカーナビはもう売っておらず、今やモニターを取り付けてスマホのカーナビを表示させるのが当たり前に。自慢ではないけどスマホはどうも扱うのが苦手で、なんとかとうの昔に発売中止になったCDユニットが別体のインダッシュカーナビを修理できないかあちこち当たってみた。幸いなことにメーカーが修理をしてくれるサービスセンターを紹介してくれて、ルノー栗東がカーナビの取り外しと取り付けをしてくれることになった。
修理が終わったカーナビの取り付けのために入庫した相棒の代わりに貸してくれたのが真新しいトゥインゴ。オドメーターは2,000キロにもなっていない。これは嬉しい。
トゥインゴと言えばスクールに来てくれたIさんのトゥインゴGTに乗ったのと、 2016年のルノーパッションデイズ でルノータコツボチャレンジに挑戦しただけ。だからふつうのトゥインゴでふつうに街中を走るのは初めてだったけれど、これが良かった。ボクがクルマを選ぶ時の基準になる動力性能も十分。なりは小さいけれど足がよく動いて挙動がわかりやすいのは、以前ルノー・ジャポンが貸してくれた トゥインゴGT トゥインゴRS に共通するルノーのお家芸か。

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木陰にたたずむ
 
ここまでいさぎよく前後のオーバーハングを削るとは痛快
前後タイヤの外側に重たいものがないから
取り回しが小気味良いはずだ
ノーマルのトゥインゴでYRSオーバルを走ってみたくなった

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新緑からは少し緑が深くなってしまったけど
1番奥の山が蓬莱山
 
4輪に荷重がかかっているのがわかるデザインがいい
走らせてもボディの四隅にタイヤがあるのがはっきりわかる

 

おかげさまで、地図データが古くて近年の高速道路網はフォローしきれないだろうけど、インダッシュに収まって少なくとも番地の検索ができるカーナビが復活したのは正直嬉しい。できるだけオリジナルの状態で乗り続けたいからね。    無理を聞いてくれたルノー栗東の井上さん、ありがとうございました。


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前回載せるのを忘れてしまった写真
終の相棒の前後フェンダーの張りにそそられる
 
2日間のスクールが終わって帰路につく前に富士山にご挨拶
5月9日午後5時54分の富士山を御殿場市山の尻から仰ぐ
次に富士山に逢えるのはいつかな



第576回 仲間がもう一人

友達同士でYRSオーバルスクールFSWに参加してくれているグループの1人がBRZからルーテシアⅢRSに乗り換えたのが2019年。スタッフYのルーテシアⅢRSに興味があるようなのでYの横に乗ってみたらと勧めたことがある。足のしなやかさが印象的だったというHさんが乗り換えたのはわかるような気がする。
そのグループが5月のYRSオーバルスクールFSWに申し込んでくれた。メンバーの1人、Gさんのコメント欄を見て驚いた。『ルーテシアRS購入後、初のスポーツ走行です』とあった。NCロードスターから乗り換えたんだ。ⅣかなⅢかなと思いつつ当日の朝。GさんはHさんと同じジョンシリウスメタリックをまとったルーテシアⅢRSで現れた。
スタッフのYからKに伝染して、他にもYRSツーデースクールに通ってくれているYさんやSさんやKさんをはじめ体調が悪く今はユイレーシングスクールに来れないFさんも、ルーテシアⅢRSに乗り換えたYRS卒業生は少なくない。ルーテシアⅢRSは丈夫なクルマだし、当時のクルマの中では群を抜いて優れた工業製品だと思うから、できるだけ多くの個体が生き永らえてほしいと思う。

Gさんは購入後にフロントサスペンションのスプリング、ショックアブソーバー、アッパーマウントにロアアーム、リアのショックアブソーバーも交換したというから、機会があったら感想を聞いてみたい。同時に古いクルマでもパーツが手に入るのは嬉しい。ルノー・ジャポンに感謝。

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5月のYRSオーバルスクールには5台のルーテシアⅢRSがそろうはずだったのだけど
とりあえず4台で記念撮影
左から新しい仲間のGさん、1人おいてスタッフYとHさん
 
円内は5台で写真撮ろうねと言っていたのに
のっぴきならない理由で急遽欠席のスタッフK
青を真ん中にと配色まで考えていたのだけれど

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撮影が終わったらGさんが
「下から撮るとカッコいいんですよね」

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そう言われて撮ったのがこの写真
もう少し低い位置から撮ればよかったかな
 
スタッフYのルーテシアⅢRSコンプリートの車高が低いのがわかる



第575回 新東名から東富士五胡道路へ そして中央道へ

4月10日。富士スピードウエイ近辺でふたつの道路が開通した。
ひとつは新東名高速道路。新東名上りが東名と交わる御殿場JCTから新たにオープンした新御殿場ICまで延伸。富士スピードウエイにほど近い小山スマートICが利用できる新東名全線開通までにはあと2年待たなければならないけれど、西から富士スピードウエイに行く場合には利用できるICがふたつになった。
もうひとつは新御殿場ICから東富士五胡道路につながる138号線の御殿場バイパス。これまで御殿場から山中湖に向かうには慢性的に渋滞する138号線を利用するしかなかったけど、バイパスが開通したことによって須走まで伸びていた東富士五胡道路に新御殿場ICから直接乗り入れられるようになった。これで東名上りと新東名上りからは山中湖を迂回して中央道へとつながった。ただし、現時点では東名下りから東富士五胡道路へのルートは設けられていない。

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4月11日
スクールが終わってから改めて
新たに開通した区間を味わうため新東名に乗る
長泉沼津ICを過ぎなお東に向かう

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今里トンネル手前には
120キロの制限速度区間が終わる予告の看板が

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今里トンネルを抜けるとまもなく御殿場JCT
新東名の120Km区間も今里トンネルを境に100Km制限に
トンネル内の電光掲示板は100キロだった

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御殿場ジャンクションに近づくと3車線の左レーンが消滅し2車線に

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左側には1車線分の舗装されたスペースがあるし
3車線から東名と新東名に分かれても問題ないはずだし暫定的な措置か

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東名(左)と新東名(右)に誘導する標識
本来ならE1A 新東名となるところが終点になっているのは
新東名が新御殿場ICまでしか開通していないからか

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路面には新東名と書いてあるけれど

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開通日前日の9日に通った時は新東名への分岐も閉鎖されていて標識も緑一色
この後[終点]と[新御殿場出口]の文字を書き入れたのかしらん

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新東名に乗り入れると左の車窓に富士山が

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新東名の御殿場ジャンクションから先は2車線
ということは今後開通する新御殿場IC-伊勢原大山IC間も2車線でお茶を濁すのか

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御殿場JCT以東の新東名には霧の発生時に路肩の白線を照らす低位置証明が備わる

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現時点で東行き新東名の終点の新御殿場ICから御殿場市市街地へ
今回同時に開通した138号線御殿場バイパスを経由して山中湖に続く

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走ったのは11日
舗装がまだ汚れてなくて
うねってもいなくて快適だった

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追い越し車線が左に収束しているけど
コンクリートブロックの向こうには2車線が伸びていた

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減速してけっこう急なランプを下ると
正面に富士山がお出迎え

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新御殿場IC出口の料金所
まだ無人化は先なのか
有人レーンとETCレーンがふたつずつ
 
新御殿場IC入り口料金所は有人レーンがふたつにETCレーンがひとつ

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左へ行くと仁杉付近の一般道(県道406号仁杉柴怒田線)へ
右へ行くと東富士五胡道路へ続く御殿場バイパスへの連絡道と138号線への降り口

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延伸した須走までの御殿場バイパスを確認するため右手方向へ
 
左の小田原・箱根方面へ進むと一般道の138号線に降りることになるから
本来なら緑色の標識ではないはずなのだけど

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やがて山中湖・富士吉田の文字が標識に

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富士山を左手にながめながら小山町須走に

※ 画像は車載カメラ、もしくはウェアラブルカメラで撮影した映像の一部です。



第574回 KさんのルーテシアⅢRS

スタッフのKからメール。なんでも左のサイドマーカーランプのレンズが脱落したという。10年以上前に作られたKさんのルーテシアⅢRSだからプラスチックパーツがやせてしまうこともあるだろうということで、部品を手配してスクールの時に落ち合って直そうということになった。

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ドライビングスクール参加者が来る前にルーテシアⅢRS仲間で記念撮影
右からスタッフYとスタッフK

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KのルーテシアⅢRSの左側サイドマーカーランプは電球が露出していた

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入手したパーツ

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取り付けようとあれこれやったけれど
どうやったら破損した片割れ(ベースプレート)が外せるのか確信が持てなく
集合時間が迫り時間もなかったのでKが後日修理することに


スクールが終わってしばらくしたらKから画像を添付したメール。
「取り付けました。苦労して内張りを外してみたら内側からアクセスできない事が判明(^_^;) 外側からドライバーでこじって外れました。
最初からわかっていればものの数分で完了する作業です。注意点はモールと一緒にこじらない事ですね。ソケットをひねって交換します」。

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何はともあれ無事終了。
右側のサイドマーカーランプも触ってみたけど、プラスティックのライトカバーがやせているようなので念のためもうひとつ渡しておいた。


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4月18日午後5時56分
御殿場市山の尻から仰ぐ富士山と我が終の相棒
2日間のスクールが終わりいつものところに行ってみると春霞の向こうに富士山
ずいぶんと雪が少なくなった
次は5月に来ます



第573回 OさんとYRSオーバルスクールFSW

前日午後の天気予報では3時間雨量が42㎜と出ていたので不安にかられながらの今年3回目のYRSオーバルスクールFSWを迎えた。予報ほど降られなかったけれど終日雨。強くなったり弱くなったり。参加者の中に雨男がいたに違いない。

2019年9月の第412回 に登場してくれたOさんが今回のルノー仲間。5月の鈴鹿に向けてのウォームアップのようです。

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小降りになってたまにやんだり
合間をぬって面と向かってのアドバイス

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ラジオカーのルーテシアⅢRSを小さなオーバルコースの中心に停めて
速度の指示を出しながらイーブンスロットルの練習
ステアリングワークとスロットルコントロールのダメ出しをします

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横1列にならんでもらった参加者に正対しながらアドバイスを送ります
雨だからという理由もあるけれど
今は密を避けるという意味合いも

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1速アイドリングスピードからエンスト寸前まで減速して解放するブレーキタッチの練習
踏力が制動力に比例するブレーキングに欠かせない練習です
ラジオカーを走らせながらストップランプの点きぐあいから判断してアドバイス

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なぜ巻き尺が延ばされているかというと
高速道路の3車線より広い14mのコース幅を認識してもらうことと
左回りの場合はインベタのクルマは4.6mの仮想の第1車線を越えないこと
アウトインアウトのクルマは第2第3車線を使いインのクルマのラインをつぶさないこと
等などの確認のため

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雨量が多くなればなるほどトランジッションでフラットな姿勢を作る
2輪が流れる時はフロントであろうとリアであろうと
流れる速さは速いし流れる量も多い
流すなら4輪を流せばクルマはバランスを崩さない

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4分のセッションを時計回りと反時計回りで交互に
ストレートの速さはクルマの性能で決まるけれど
スロットルオフからステアリングを戻して舵角ゼロでフルトラクションにするまでの
コーナリングの所要時間つまりコーナリングの平均速度は
運転手の腕でどうにでもなる

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昨年9月のYRS筑波サーキットドライビングスクールに続いて遊びに来てくれたOさん
次は鈴鹿サーキットでお会いしましょう



第572回 ルーテシアⅢRSと桜

自宅周辺の桜は今年、FBの記録によるといつもより早く咲いたけど、咲いている期間は短かった。

先週のYRSオーバルレースに連れ出した終の相棒と桜の名所を訪ねたら、そこの桜も終わっていた。今年はどこも速かったようだ。

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かろうじて残っていた牡丹桜と



第571回 続・ルーテシアⅢRS ブレーキパッド交換

第570回を読まれたクルマについての造詣の深い方からメールをいただいた。

「ブレーキパッドは残量が減って薄くなると、制動時の熱量が新品時より上がりやすくなり、熱量の上昇で摩耗が早まるのと、スポーツ走行ではフェードポイントが早まるので、早めの交換をおすすめします」。

心すべきだと思うので紹介させてもらいます。

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第570回 ルーテシアⅢRS ブレーキパッド交換

ボクの終の相棒に触発されてルーテシアⅢRSを購入したスタッフのYからメールが届いた。

——- ここから ——
今の愛車(ルーテシア3RS)に乗り始めてから丸3年が経ちました。普段の足から、サーキット走行まで大活躍しています。3年間でオドメーターは43000km進みまして、トータルではそろそろ17万kmを迎えます。
フロントブレーキパッドは消耗度合いを常に確認していましたが、ついに使用限界が来たと判断しまして、トムさんにご紹介されて以来、オイル交換等でお世話になっているルノー滋賀栗東店で交換することにしました。

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店長:井上さんにお願いして装着前の純正新品を撮影。(写真1)
摩擦材の厚さは10mm程度。
純正部品の品番は77012-08218でした。

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取り外したお古のパッドです。摩擦材はおよそ1mm程度の残りでした。(写真2)

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角度を変えて。(写真2A)
ぎりぎりまで使う努力をしていましたが、交換タイミングが少し遅すぎましたかね?

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新品交換後の様子。(写真3)
ホイールとブレーキローターの隙間にカメラを入れてパチリ。

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交換前の様子。(写真4)
摩擦材が残り少ないのが明白です。

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5月17日のYRS鈴鹿サーキット走行に向けて、準備ができました。(写真5)

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いつもお世話になっているルノー滋賀栗東店の前で帰路出発前に記念撮影。(写真6)