トム ヨシダブログ


第532回 Gさんのブログから拝借

p1mユイレーシングスクールのことを書いたブログを見つけたので拝借
7年前の書き込みでした
 
2013年のYRSツーデースクールFSWで
初めてユイレーシングスクールにきてくれたGさん
楽しくサーキット走っているかな
 
写真もGさんのブログから拝借

 

ちょっと、真面目な話かな・・・。チョッと、宣伝になるのかな・・・。

確か、免許を取得したのは、1986年。子供ながらに、世間の景気が良くなっていくのが分かる時代でした。僕の家庭は、特別バブル景気の恩恵を受ける家庭ではありませんでしたが、浪人もさせてくれたし、大学にも行かせてくれました。

そんな時、2台目の車として出会ったのが、VW シロッコGTI16V。すでに、ゴルフはゴルフⅡになっていましたが、シロッコはゴルフⅠのシャーシのままでした。初めてのMT車で、うれしくて、走りまわりました。何の知識も無く、ただ、山や高速を飛ばして楽しんでいました。

バイト代は、車の改造費とガソリン代とデート代に消えて行きました。しかし、山の中で自爆事故。

修理完了後、KONIスポーツのショックをガチガチに固め、バネをサンダーでカットし、フロントに目分量で鬼のようなキャンバーをつけて、(笑)・・・・ジムカーナに行く前日、練習していて自爆事故・・・・・・ \(-o-)/

2回もつぶしてしまいました。 (-_-;)

その後に乗った、ALFA75も、テールスライドが止められず、自損事故。さらに、その後に乗ったBMWでも、雨の高速でテールスライドを起し、自爆大破全損。他人様にあまり迷惑をかけていないのが、唯一の救いです。 m(__)m

少し大人になり、山にも行かなくなり、高速でも無茶はしなくなりました。しかし、やっぱり走るのは好きだし、上手に運転出来る様になりたいと本心で思うようになりました。

他人様に迷惑をかけずに、運転が上手になる方法・・・・。”やっぱり、サーキットで練習” ここに、行きつきました。

いきなり、サーキットへ行っても怖い・・・。そんな気持ちから、何か、きっかけを与えてくれるものは無いかな・・と探している時に出会ったのがこの教科書でした。

ユイ・レーシングスクールの教科書

トム・ヨシダさんという方が書かれていました。

技術論はさておき、その冒頭の言葉に感銘を受け、今でも心にしている言葉があります。

”最近のクルマは実に良くできている。 運転のセオリーを知らない人もそこそこには速く走れる。 しかもお金を出せば誰にでも高性能車を買うことができる。ハイグリップタイヤをおごれば下手なやつも上手く見えるから、ヒーローになるにはとりあえずお金さえあればいい。しかし、本当はあらゆる状況においてどんなクルマでもコントロールすることができるテクニックを身につけてこそ、クルマの運転は楽しいはずだ。”

”クルマを速く走らせるには理にかなった方法で運転することが必要だ。セオリーを理解すれば、クルマの限界に安全にしかも簡単に近づくことができる。クルマに余計な負担をかけずにすむから痛みも少ない。そして、操作を間違った時の危険度も低くなる。”

”絶対にクルマの性能を越えては速く走れない。速く走る為には自分が速く走ろうとするのではなく、「クルマに速く走ってもらう」ように運転することが必要だ。”

”運転手がどんなに頑張って速く走ろうとしても、絶対にクルマさんの性能以上には速く走れない。速く走りたければ、クルマさんに速く走ってもらえるように努力をしろ。”

”速く走るのはクルマさん。運転手までもが速く走っているつもりになるな。速い操作(慌てた操作、雑な操作)をする必要もない。”

”サーキットを走る場合、クルマさんを振り回して楽しむのか、それともクルマさんとの共同作業で(自分の)限界に挑戦するのか、はっきりとどちらかに決めろ。”

”ラップタイムを基準に速く走るのが目的とするならば、運転手は必要最低限の操作をしろ。よけいなことはするな。”

”クルマさんが不安定になるのは運転手の操作が間違っている場合がほとんどだ。自分のミスをクルマさんのせいにするナ。運転を見ればその人の他人に対する接し方がわかるというもんだ。”

”複数のクルマが高速で走るサーキットには守らなければならないマナーがある。決してナンデモアリの世界ではない。サーキットでの行動は全て自己責任に基づいて行われなければならない。サーキットを格闘場にしないためにも。一人で走っていて自爆するぶんにはまだしょうがないが、サーキットでは複数のクルマが同時に走る機会がほとんどだから、他人の安全はもちろん自分のためにも最低限のルールは守らなければいけない。”

そして、僕は彼の開催する2Dayスクールという、泊まりこみのスクールの門をたたきました。富士でみっちり2日間。1日目は広場で基本練習。2日目は富士ショートコースで走りこみ。すごくためになりました。

色々調べると、僕の知らない所で、様々な講師がスクールを開催しているようですね。関西ではあまり開催されていないようで、寂しいですが・・・。

僕は、たまたま、初めてのスクールがトムさんの所でしたので、他はあまりよく知りませんが、広場での基本操作の練習は、本当にためになりますね。

そんなトムさんが関西(和歌山)で来年、2015年1月25日(日)にスクールを開催するようです。僕もまだ、予定が確定していませんので、参加表明が出来ていませんが、出来るだけ参加したいなと思っています。

まあ、何だか宣伝みたいになってしまいましたが、自動車の運転が好きな方は、いちど、どこかの広場スクールに参加してみられてはいかがでしょうか・・・。

運転の楽しさの幅が広がりますよ! (^_^)



第525回 いと恥ずかし

頭の片隅で確かにワーニングメッセージが響いてたんだ。ホームセンターのこっちの出口は段差が急だから斜めに出るかゆっくり出ないとリップやナンバープレートをこする可能性があるよ、と。 けれど先のことをあれこれ考えていて、かつ同乗者と話をしていたからだろう、道路に降り立った瞬間 『 ザッ 』

525-1
「あ~あ」である
 
まさか自分が
歳のせいなのかどうか
意識が飛んでいたね
運転に集中していなかったな

525-2
ナンバープレートの下がちょっと曲がってしまい写真を撮ると微妙に光沢が変化する
ナンバープレートのおかげでスポイラーが傷つかなかったのは良かったけど
ナンバープレートを外して叩いたりバイスグリップではさんで曲げてみたりしたけど
元には戻らない
 
写真写りが悪いのがイヤだからではなく早く失態を忘れたいから(笑)
ナンバープレートの再発行を申請することに

525-3
窓口で車検証を見せるとバーコードを読み込みすぐに
「申請書をプリントアウトしてきて下さい」
画面にタッチすると申請書がプリントされてそれを持って窓口に戻る
この間2分もかからない
 
すごいシステムだなと思ったけど
希望ナンバーや記念ナンバーの発行が可能になったわけだ

525-4b
今回は前の1枚だけだから765円を払い引換証をもらう
出来上がりまで1週間

525-5
写真上がビニール袋に入った新品のナンバープレート
下は新品の発行に替えて返却しなければならない傷ついたナンバープレート
ふつうは破損したのを返却してからしか新品をもらえないのだけれど
記念に無理を言ってパチリ
慌ててたから曲がった部分と擦過傷が欠けてしまった

525-6
新しいナンバープレートを取り付けながら
改めて
もっと集中して運転せねばと思いはしたけれど



第523回 Yさんと

「いい車ですね」で話は始まり、後日、クルマが好きで4台も所有するYさんとまだ秋浅い鯖街道へドライブに出かけた。
道中、最近クルマの運転に違和感を感じると言うYさんに臨時の座学。クルマを運転しながらだから、公道でもそれなりの説得力はあったようだ。

523
ドライブが終わって記念撮影
Yさんの所有する4台のうち唯一のマニュアルシフト車のNA8と

523-1
あれこれしゃべりながらワインディングロードを走る
鯖街道(若狭街道)を初めて走ったけど山あいの道
両側に山がそびえ自然一杯で
これからの季節にオープンで走ると気持ちいいだろうなと

523-2
YさんにメガーヌRSトロフィーに乗ってもらった
古いクルマが好きだと言うYさんだけど
気に行ってくれたみたいで良かった

523-3
京都の大原で昼ご飯をご馳走になってしまった

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鰆の西京焼きと松茸ご飯
優しい味でした
Yさんごちそうさまでした


Yさん撮影



第513回 交通統計

512-0
毎年7月に前年度の交通情勢を統計的にまとめた交通統計なる書籍が
公益法人交通事故総合分析センターから発行される
数字自体は警察庁交通局が全国の警察からの数字をまとめたものを使っているから
我が国の交通情勢ならびに交通事故の実体を知ることができる
 
クルマの運転を教えているユイレーシングスクールとしては
運転技術の向上が交通安全に役立ってほしいとの思いから
毎年この時期にユイレーシングスクールなりのまとめ方をした資料を公開している
 
クルマが好きで運転が好きな人にはそうあってほしくはないのだが
交通事故件数全体が減少している中で
運転している人に原因があるであろう単独事故も減ってはいるが
単独事故が死亡事故につながる比率は高いまま
運転している人の意識次第で避けられるはずの事故なのに
もっと自分とクルマを大切にしてほしいと願うばかり

2020jiko01
ひところ
年間90万件を超えていた「 交通事故件数 」は40万件以下まで減少した
クルマの走行性能の向上や運転者の意識の向上
それに警察の取り締まり
要因はいろいろあるはずだが交通事故の減少は喜ばしいことだ
 
しかし警察庁が分類する「車両相互」「車両対人」「車両単独」の3つの中で
「単独事故」が事故全体に占める割合は近年3%未満なのに
死亡事故となるとその4分の1が単独事故によるものだというのは
免許人口8千2百万人のごくごく一部の数字だとは言えなんともやるせない

2020jiko02
この統計の自動車には
自家用および事業用の乗用車、貨物車、大型小型特殊、特殊用途車、二輪車の
全ての車両が含まれるから個別の数字はわからないが
単独事故を類型別に見ると転倒と路外逸脱が目立つ
 
転倒の件数が増えているのは2輪の事故が増えているからだろし
路外逸脱が減っているのはクルマの性能が向上したからかもしれない
 
けれど結局はひとり相撲をとったわけなのだから
避けようとする意思があれば避けられた事故に違いはない

2020jiko03
幸いなことに単独事故に起因する死亡事故は減ってきている
免許人口からすれば無いに等しい
けれど現実は決してゼロではない現実
 
自動車は便利な乗り物で生活に欠かせない道具だし
自動車は人間の能力や生活圏を拡大するし
自動車の運転自体が人間にとって楽しいはずなのだから
その自動車が原因で人やモノが傷つくのは不幸なことだ
 
単独事故をもっと減らすことはできない相談なのだろうか

2020jiko04
それが車両対車両であっても車両対人であっても車両単独であっても
それが不注意であっても判断ミスであっても無知がなせる結果であっても
事故は間違いなく運転する人に起因する
止まっている自動車同士は決して事故を起こさない
人間の能力を超えた速度で走るから事故が起きる可能性を生む
運転を教える立場からは自動車の運転には畏怖の念を抱くべきだと言っておきたい
最近交通の流れの中にあってひとりよがりの運転を目にすることが多くなった
ルールを自分の都合に合わせて解釈している人が増えているような気がする
クルマやバイクの都合をも無視して運転していることはないのだろうか
運転している時は他人と他人の目を意識しながら自分を俯瞰し続ける必要がある

 

ボクは、実際にそうであるかどうかは別として、自分の運転が模範的だと思ったことは一度もない。決して自信家ではない。臆病でもある。

ただ、クルマ好き、運転好きの一人として絶対に事故を起こしてはならないという覚悟はしている。あらゆる状況に対応できるだけの知識と運転技術の裏付けを得る努力を続けながら、その一員である交通体系を乱さないことを心がけて、これまでクルマを走らせてきたし、これからもそうするつもりだ。



第509回 続々・運転技能自動評価システム

508-0
評価結果報告書を開いて目が点になって
しばし 絶句
 
総合評価で30~50点のDランク
「 危険意識を向上させましょう 」との総合評価

508-21
約3キロのコースをいつものように運転した
少しだけスピードを控えめにして
少しだけ大げさに左右を確認したつもり
だから
もう少しいい点数を期待していたのだけれど
 
※それぞれの図の緑色の円で囲まれた地点が評価の対象
※時間軸で縦に灰色になっている部分が該当地点にあたる
※赤線が車速
※青線が―で右方向に+で左方向に首を振った角度と時間を表す

508-16
右頁:なぎさ公園前 直進 / 自動評価結果 得点30
[やや注意]やや速度が出ています 38.1Km/h (安全速度35km/h)
[要改善】左確認不足です
 
なぎさ通りは40キロ道路だけどObjetは35キロを安全速度としていた
速度を保つためにイーブンスロットルにしていたけど
右足の動きがアクセルでもなくブレーキでもない例外的な動きとして検知されていた
左から交差する道に対して確認しなかったので減点
青線が首振り角度だけどものの見事に左右に振れず真っすぐを見ている
遠くを見て視野を広くしているから必要な情報は得ているつもりなんだけど
頭を動かして確認したほうがいいのかしらん

自分の運転を可視化して評価されるのは大歓迎。運転している自分がやろうとしていることができていないのがわかったり、自分の操作を客観的に見ることができたり、安全に対して異なる見識を知るのは自分の運転に幅をもたらすはずだ。まずObjetは事故を起こす可能性が最も少ないであろう運転を定義し、各個人の意識や操作から収集したデータとの乖離を数値で表し評価まで下すのだから、負け惜しみでなく、点数が悪くても良くてもそれはそれで受け止めるべきだろう。

だから、ここはそれ、Objetの評価を純粋に見てみることにする。

508-17
左頁:島ノ関西交差点 左折 / 自動評価結果 得点30
[要改善]交差点進入前のバックミラー確認不足です
[要改善]交差点進入前の右方向確認不足です
[注意]交差点侵入前の左巻き込み確認が浅いようです
 
右頁:なぎさ公園前T字路 / 自動評価結果 得点66
一時停止OK
[要改善]交差点侵入前の左確認不足です
交差点進入前の右確認[OK]
交差点進入中の右確認[OK]

508-18
左頁:におの浜一丁目交差点 右折 / 自動評価結果 得点70
[注意]カーブ進入前の進路方向確認が少し浅く確認時間も短いようです
[やや注意]カーブ進入中の自転車確認が少し浅いようです
 
右頁:大津警察署前 左折 / 自動評価結果 得点86
交差点進入前のバックミラー確認[OK]
交差点進入前の右方向確認[OK]
[注意]交差点進入前の左巻き込み確認が浅いようです

508-19
左頁:ピアザびわ湖前T字路 左折 / 自動評価結果 得点93
一時停止OK
[やや注意]交差点進入前の左確認時間が短いようです
交差点進入前の右確認[OK]
交差点進入中の左確認[OK]
 
右頁:におの浜一丁目交差点 帰り右折 / 自動評価結果 得点30
[要改善]カーブ進入前の進路方向確認不足です
[注意]カーブ進入中の自転車確認が浅いようです

508-20
コラボしが21前 直進 / 自動評価結果 得点30
安全速度です 25.8Km/h
[要改善]左確認不足です


試しに自動評価結果の得点を合計してみたら435点。8地点での評価だから平均点は54.375点。これならCじゃないと言いたいけれど、滋賀県警のObjet担当の高岡警部補はしきりに左右の確認が不足のところに赤鉛筆で線を引いてたから、[要改善]が多いと減点が多くなるシステムなのかも知れない。

ちなみにボクの運転は[要改善]が6ヶ所、[注意]が3ヶ所、[やや注意]が3ヶ所あった。自分では十分安全に配慮して運転しているつもりだけれど、Objetが定義する安全運転には及ばなかった。

昨年のブラッシュアップ講習の際は、ブレーキング時に減速Gが大きすぎて減点された。ブレーキング開始から停止までの間を同じような率で速度を落とすより、イニシャルで大きく速度を落としたほうが安全だと思ってやっているのだけど、ブラッシュアップ講習のプログラムはもう少し長い距離でもっとなだらかに減速することを是としていた。
今回の左右確認でも、必要な情報を得るために真っすぐ遠くを見て、どこかに焦点を合わせずに自分が刻々と変わる景色の中に入って行くような感じで運転しているのだけれど、Objetは頭をしっかり振って確認することを是としていた。

自分では危険な目に合わないように運転しているという自負はあるし、点数のことはさておいて、ブレーキングにしても運転中の視線の持っていき方にしてもこれで十分だろうと思っていたけど、「 もっと工夫してみようかな」 と思えたことが2回の講習を通じて得られた収穫になるのだろうね。


自宅に最も近い大津市堅田にある真野自動車教習所に聞いてみたら、Objetを用いた教習コースがあるとのこと。2人1組で受講する運転レベル確認コースがひとりあたり税込み9,900円。ひとりで受講出来て路上運転を2回行う徹底コースが29,700円だとか。
検索すると全国的にObjet講習が行われているようなので、年齢に関係なくご自身の運転を客観視してみたい方は受講してみてはいかがだろう。

滋賀県でしかやっていないけど、65歳以上の方は県警管轄下12か所の警察署で無料でObjetを受講できるのだから、ご自身の運転を客観視するためにもぜひ受けてみてほしいと思う。



第508回 続・運転技能自動評価システム

508-01
受け付けをすませると
さっそく婦警さんがGPSとロガーをダッシュボードの上に取り付けてくれて

508-02
右足のつま先にセンサーをマジックテープで巻いてくれて

508-03
GPSとロガーはこんな感じで

508-04
ツバの上にセンサーがついている帽子をかぶらされて

507-2
滋賀県警察本部出発のコースに乗り出します

508-05
④島ノ関西交差点を左折
交差点を渡ったところに京阪石山坂本線の踏切があるので
通常の信号機の他に踏切用信号が併設されているので注意が必要です

508-06
県道大津草津線を東に進みます
ずっと行くと琵琶湖を渡る近江大橋があります
そのせいか
この道はいつも交通量が多く混雑しています

508-07
⑤島ノ関交差点を左折し細い道を進みます
速度超過で減点されないように慎重に

508-08b
⑥一時停止を右折するのですが
県道大津草津線と並行に走っているなぎさ通りの交通量も多く
右折するタイミングがとれません

508-08
おそらく頭の動きも検知しているのだろうと
いつもより大げさに左右確認をしてみたつもりだったのだけど

508-10
⑧NHK前交差点を左折
横断歩道を渡る人がいたので
もちろん手前でしっかり停止
なおかつ後続車の進行を妨げないように配慮して

508-11
なぎさ通りを西に向かい
滋賀県警察本部を目指します
 
高齢者マークが平然と路上駐車をしていました
ボクも高齢者マークですが

508-12
無事帰着で記念撮影
 
本来4月の受講予定がコロナ禍で7月に延期に
受講実現のため高岡警部補(右端)にはお世話になりました

508-13
高齢者交通安全推進室でいよいよ最終面談 ‼️

508-14
机の上にはお土産とアンケートが
走行データの解析を待つ間にアンケートに答えます
 
・身体能力の低下を感じますか? とか
・ふだん運転で気をつけていることは何ですか? とか
・免許を返納するつもりはありますか?
もちろんありませんと答えておきました

508-15
これが結果ですと渡されて中を開いてみると
1F631
 
 
ともあれOjbetは
自分の運転が客観的に見てどうなのかを知るには絶好のツール
全国の警察でObjetを取り入れているのは滋賀県警だけ
滋賀県にお住いの65歳以上の方は受けてみて下さい
無料です

 

※話を聞くと滋賀県内の自動車学校3ヶ所で有料ではあるけどObjetによる講習が行われているとか。調べてみると全国の教習所でもやっているところがあるみたい。全て有料みたいだけれど。興味のある方は問い合わせてみてはどうだろう。

<続く>



第507回 運転技能自動評価システム

年に一度の定期点検に行った病院の待合室に置いてあったパンフレットに目が止まる。「車の運転を見直してみませんか?」の文字が躍っていた。

507-1
パンフレットの裏表
 
第392回
第393回
第394回
第396回
で紹介したブラッシュアップ講習と同じようなもののようだが、
頭と右足にセンサーをつけて操作をより詳しく解析するようだ
 
これはおもしろそうだと早速滋賀県警の高齢者安全運転推進室に電話
運転技能自動評価システム受講の手続きを教えてもらい
滋賀県警のウェブサイトから必要書類をダウンロード

507-2
自分のクルマを持ち込み
GPSロガーを取り付けセンサーを付けて指定されたコースを走り
収集されたデータをコンピュータに入力すると
運転技能を自動的に評価してくれるという
 
滋賀県内12か所の警察署で実施しているけど滋賀県警察本部での受講を選択
コースは図のように大津市の中心部を走る
コースから外れると評価ができないとのこと

507-3
左はコース図と一緒にダウンロードした誓約書
 
Objetと呼ばれる運転技能自動評価システムでは警察官の同乗はなく
親族もしくは知人が乗って道案内するのだそうだ
(おそらく警察官が乗っていると緊張してふだんの運転ができないから?)
 
1人ではだめか聞いてみたらミスコースしなければOKとのこと
そこで作ったのが右のアンチョコ

507-4
大津に越してきて10年
車庫証明の申請以外は全く縁のなかった警察署

507-5
少し緊張して歩を進める
 
果たして結果やいかに!


<続く>



第496回 クルマを曲げる

YRSオーバルスクールFSWは広大な駐車場にパイロンを並べて作った楕円形のコースを走る。現在使っているオーバルコースは3種類。半径はどれも22mで直線の長さだけ60m、130m、160mと異なる。コース幅は全て14mで、イン側もアウト側もコーナーの始まり、頂点、終わりの3ヶ所に緑色のパイロンを置き、その間に15度間隔で5本の赤いパイロンを並べている。

YRSオーバルスクールFSWでインベタで走る練習をしていると、進入の緑のパイロンを過ぎて2本目の赤いパイロンを蹴とばす人がいる。ユイレーシングスクールが使っているパイロンは輸入品なので傷付けてほしくはないのだけど、ターンイン後に極端なアンダーステアを出す人が後輪でパイロンをはねてしまう。
アンダーステアを出さなければパイロンタッチはしないものだ。通常は前輪に舵角が与えられてまず前輪が円運動を始め、ホールベース分遅れて後輪の円運動が始まる。この時、直進運動から旋回運動に移るのが苦手なクルマのことを考えて、ターンインの位置を手前にしてターンインから少しずつ舵角を連続して増やしていけば問題はないのだけど、ペースを上げるとついエイヤッとステアリングをバキ切りする癖がある人がいる。

急に大きな舵角を与えられた前輪には即、大きなスリップアングルが生まれるのでタイヤのグリップが急激に増加する。グリップの増加した前輪は運転手が思う以上に内側に切れ込む。しかしその次の瞬間、クルマを直進させようとする大きな運動エネルギーを受け止めることができずスリップアングルが過大になり、タイヤの向いている方向と実際にタイヤが進む方向に大きなズレが生じる。前輪は回転方向に進むのではなく、舵角がついているのにも関わらず横滑りを始める。アンダーステアが発生する仕組みだ。

バキッとステアリングを切ったまま手が止まっているだろう運転手は、なんとかインにへばりつくために切り足そうとするけど、切り足しても前輪はコーナーの外側に向かって滑りながら円弧を描く。前輪についていかざるを得ない後輪には、前輪に比べて小さなスリップアングルしかついていないから横滑りは起きない。必然的に前輪より小さな円弧を描く。そこに、いわゆる内輪差が生じる。ステアリング操作が荒い人が後輪でパイロンを弾き飛ばす理由だ。

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アンダーステア状態のイメージ
バキッとステアリングを切ると4輪に運動エネルギーが働いているから
前輪のスリップアングル>後輪のスリップアングル
前輪の働き>>後輪の働き
前輪の負担>>>後輪の負担
結果として前輪が悲鳴を上げることになる

バキ切りをするから内輪差が大きくなって後輪がパイロンを蹴とばす。パイロンを蹴とばすということは、バキ切りをしていますよ、と証明しているみたいなものだ。

前輪に操舵装置がついているクルマの宿命として、ターンイン直後には多かれ少なかれ必ずアンダーステアが生じる。前輪と離れたところにある後輪は、それがFRだろうとFFだろうとホイールベース分遅れて前輪の後を追いかけて前に進むことになるから、必然的に内輪差が生じるのを避けることはできない。だから、内輪差を少なくする≒アンダーステアを軽微なものにするためには、微舵角のターンインから始まって前輪のグリップの限界を越えないようにステアリングを必要なだけ長く切り足し続けなければならない。

2020Steer2w
前輪操舵車の旋回イメージ
※旋回中心の位置とタイヤの軌跡に注目

 

だから、前輪操舵のクルマに乗っていても、内輪差がほとんど生じないコーナリングをすることが理想だし可能だ。つまり、それには前輪に生じるスリップアングルと同等のスリップアングルを後輪にも与えられるような操作が必要で、YRSオーバルスクールFSWではそのあたりのアドバイスを聴いてもらいながら練習する。ぜひ一度アンダーステアを出さない運転に挑戦してみてほしい。その前に、ご自身の操作がアンダーステアを出していないかどうか確認に来てみてはいかがだろう。

ちなみに、4輪操舵のクルマがアンダーステアを出しにくいのは、前輪操舵車の旋回中心が後車軸の延長線上にあるのに対して、4輪操舵車では旋回中心がホイールベースのほぼ中心を通り旋回中心に向かう線上にあるように躾けられているからだ。4輪操舵車のメカニズムは本来、理想のコーナリングを目指そうとする運転手の意思と操作を補完することを目的としている。

端的に言えば、ユイレーシングスクールが目指しているのは、前輪操舵車に乗っていても4輪操舵車のようなコーナリングができるようになることだ。

2020Steer4w
4輪操舵車の旋回イメージ
※旋回中心の位置とタイヤの軌跡に注目

 

現代の4輪操舵メカニズムが運転手に与える恩恵は大きい。同じコーナーを回るにしても逆位相の範囲なら前輪操舵車に比べて舵角が少なくてすむとかステアリングを切っている時間が短くてすむとか、同位相の速度領域ならターンイン直後に後輪にも前輪と同じようにスリップアングルが生じてグリップが高まるから4輪で安定したコーナリングができるとか。4輪操舵の恩恵を受けられる人は、コーナリング中に前後のタイヤのスリップアングルの変化を想像しながら運転するのが楽しいと思う。横Gを受けても上体がシートバックとズレないドライビングポジションを探し、ステアリングを思いっきり軽く握って。

 

と言うことで ユイレーシングスクールでは7月11日(土)と12日(日)の両日、富士スピードウエイでYRSオーバルスクールロンガーを開催します。YRSオーバルスクールFSWロンガーの直線は160m。YRSオーバルFSWロングに比べて30m長く到達速度が高まるので、ターンイン時の姿勢を作るためにブレーキもシビアになります。半径22mのコーナーと高速道路の3車線より広い14mの幅員があるオーバルコースでご自身のクルマを存分に走らせてみませんか。どなたでもどんなクルマでも参加できます。詳しくは YRSオーバルスクールFSWロンガー開催案内 をご覧下さい。

 


第485回 交通安全

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大津北交通安全協会から送られてきた
「大津北の交通」と
令和2年度大津北交通安全協会通常総会議案書


地元自治会で交通安全指導員を担当しているので、毎年この時期になると大津北交通安全協会総会のお呼びがかかるのだけど、緊急事態宣言は解除されたものの、安全と安心のために総会は開催せずに書面評決となった。

その議案書と一緒に送られてきた「大津北の交通」の内容は、ユイレーシングスクールが単独事故の実態を把握するために活用している公益財団法人交通事故総合分析センター発行の「交通統計」からの引用のようだけど、滋賀県と大津市に関するデータを抽出してあるから現状を認識する手間が省ける。

それによると、令和元年の滋賀県における交通事故発生件数は前年比13.4%の減少で、全国のそれのマイナス11.5%を上回る結果を残している。負傷者数も滋賀県内では前年比マイナス14.3%と全国のマイナス12.2%を上回るものの、死者数になると39人から57人に増加しプラス46.2%。どうしたのだろ。全国の死者数が3,532人から3,215人へと9.0%減少しているのと好対照だ。
極論になるけど、滋賀県ではいったん事故が起きると悲惨な結果に結びつく可能性が高いということになる。それは、第408回 交通統計 で触れた『避けようと思えば避けられるはずの単独事故』と同じ傾向にある、と言える。時間がある時にでも目を通していただければと思う。

今年も今までより交通事故死のニュースが多いように思うし、交通が少しざわついているようにも感じる。
日常的にクルマを運転しているわけではないけれど、30分ほど離れた堅田付近に行くと、反対車線を逆走して駐車場に入ったり交差点の角にあるコンビニの駐車場をつかってショートカットしたり、右折車線から信号が青に変わると同時に強引に右折したり大きな駐車場の区画を無視して無視しないクルマとこんにちはをする場面に出くわす。もちろん、クルマを運転している人全員がそうではないけれど、大津市内では少なくない人が行儀の悪い運転をしているのも事実。それが交通事故死の多さにつながるかどうかわからないが。


ここ数年、クルマを運転する人の意識が低くなったと感じるのはボクだけではないはずだ。
このブログに目を通してくれている人はそうでないと思うけど、自分の都合に合わせて運転したり、交通法規を自分なりに解釈してしまう人が増えているのは間違いない。ホント、この人は偶然何事も起こさずに走っているけど、クルマに助けられていたり他人の配慮があるから何事も起きないでいるのに気が付かないのかね、という人が多い。クルマが危険をはらんだ乗り物であることを意識していない人、クルマの運転をなめている人が多いのが残念だ。

安全運転しましょうね、とブログで呼びかけるのは虚しいけれど、それは現実だし、みなさんが注意深く運転していても危険な状況に巻き込まれないとも限らないから、クルマを運転する時にはこれまで以上に周囲のクルマがどんな動きをするかに目を配ってほしいと思う。注意して見ているうちに、クルマの動きを通して運転している人の人となりも見えてくる。もちろん、ご自身の運転の仕方にも目を光らせるのも忘れずに。



第483回 続 = 空気の流れが変わる

484-1
484-3
484-5

第482回 最近の目から鱗 = 空気の流れが変わる をアップしたら、ユイレーシングスクールの常連でYRSオーバルレースにも参加しているKさんから風の流れが変わる理由について以下のようなメールが届いた。

『 ルノーのブログのエアコンの風の件を読ませていただいたのですが、もしコーナーの回り始めであればロールやヨーの加速度で気流が振られている要素も有るのではないかという気がしました 』。

そう言われるとそんな気もする。あなたはどう思われますか。ご意見お聞かせ下さい。 ユイレーシングスクールメールアドレス