第358回 MEGANE RS de Tsukuba C1K
とんでもなく寒い上に路面はウエット。小雨の筑波サーキットコース1000を走ります。
とにもかくにも、『 トランジッションで4輪に均等に荷重がかかる状態の実現 』 と 『 前後輪のスリップアングルを可能な限り均等に保つ 』 を意識して走ります。
とんでもなく寒い上に路面はウエット。小雨の筑波サーキットコース1000を走ります。
とにもかくにも、『 トランジッションで4輪に均等に荷重がかかる状態の実現 』 と 『 前後輪のスリップアングルを可能な限り均等に保つ 』 を意識して走ります。
とある土曜日の昼過ぎ。東名を西に向った。
利用した記憶がない週末の昼間の東名。理由がわからない50キロにも満たないノロノロ運転が延々と続くのには辟易したが、秦野中井を過ぎる頃には速度が回復しだし、御殿場で新東名に乗り換える頃にはいつものペースを保てるようになった。
クルマでの移動は所要時間が短いに越したことはないと思っているから
部分的にでも制限速度が緩和されたのは評価できる
ただ試行の理由が学識経験者による調査研究委員会の「高規格高速道路での速度規制の見直し提言」だと
27年度のことだと言うけどもっと早くできなかったのかねぇ
全線3車線化を含めてだけど
パンフレットに
「最高速度が120キロに引き上げられますが、120キロで走行する必要はありません」と書いてあるからと言って
何も追越車線を100キロプラスで平然と走らなくてもいいと思うのだが
それとも最高速度が引き上げられたのを知らない?
表示が120になった標識を見ていない?
少なくはなったとは言え、まだまだ追い越し車線に出てくるガバナーで制御された遅い大型トラックがいるから、決して流れは順調ではない。とは言え、大昔にアルバイトで直径2mぐらいある重い紙のロールの運搬をしていたから、前につかえた時に追い越し車線に出ても速度を落としたくないという気持ちがわからなくはない。遠くを見て工夫しながら運転してたから流れを阻害するようなことはしなかったけど。
「 もっと気持ち良く走れる日は来るのかな、来ないだろうな~ぁ 」 と考えながら運転していると、第2車線を速くはない速度で走っていた軽自動車が急ブレーキ。大型トラックが軽自動車に幅寄せしたからだ。3車線から2車線に車線が減少する地点でのこと。
軽自動車を運転していた人はさぞかし驚いただろうが、トラックの運転手だけが悪いのではない。
あの地点までに、軽自動車がトラックを追い越していたら、あるいは第3車線に移動していたら、あの事態は起きなかった。軽自動車は交通の流れの中にあって、そうすべきだったのにそうしなかった。そうしなかったのは、そうする必要性を感じていなかったのだろう。
つまり、『 車線が減少するのでトラックが自分が走っている車線に進路を変えてくる 』 ということを認識していなかった、と考えられる。車線減少を予告する標識が何本も立っているというのに。それともトラックにはばまれて標識が見えなかったとでも言うのか。
そんな場面に出くわして、『 高速道路では視界を確保するために横のクルマと併走する時間をできるだけ短くしたほうがいい 』 という意識が軽自動車を運転していた人にあったらなぁ、と思ったものだ。
3車線から2車線への車線減少の最初の標識は1キロ手前には現れる
場所によっては確か1.5キロ手前にあった
合流地点はまだずっと先だ
路面には車線変更を促す矢印も
第2車線からも見えないわけではない
場所によって車線が減少する地点までの数字と標識が置かれている距離は異なるようだが
ここまで来て横にクルマがいたらどうする
もちろん
もっと早くに双方がお互いを意識すれば
交通がよどむこともなかったはずだけど
中央分離帯側にも警告標識が経っているから
標識が目に入らなかったはない
クルマの運転は、ある種の情報処理作業だと思っている。
路面の状態を確認したり、煙突からたなびく煙を見て風の強さを想像したり、どのぐらいの割合で前走車に近づいているのか判断したり、等など。
ステアリングホイールを通して伝わるタイヤのグリップや腰で受ける横Gを感じたり、視野の片隅で動くものをとらえたり、等など。
運転中、運転手はごまんとある情報の受け手になる。目、耳、皮膚、体感。意識すれば情報はいくらでも手に入れることができる。
とにかくクルマを安全に快適に効率良く走らせるためには、状況の的確な判断が欠かせない。それには状況を判断するための材料がなければならない。むしろ、材料を手に入れるために貪欲になったほうがいい。材料が多ければ多いほど情報を処理した後の結果が正確になる。
のべつまくなしキョロキョロしなくても一方通行の高速道路では必要な情報を得ることはできるし、横の人と会話しててもラジオを聴いていてもかまわないけれど、必要な材料を手に入れるための努力は怠るべきではない。運転中は安全を確保することが最優先なのだから。
先日のYRSツーデースクールで受講者のクリティークをやっている間に、スポーツモードでタイヤを横に滑らさないように単独で5周だけしてみた。
動画ではまだ全開にはしていないけど、加速がいいのでスロットルを開けている時間が少しでも長すぎると、あっと言う間にブレーキング区間が不足する。
メガーヌRSに全開をくれてやって性能を味わうにはサーキットしかないね。
ユイレーシングスクールは広い駐車場にパイロンを並べて作ったコースで様々なドライビングスクールを開催している。
YRSオーバルFSWロングを走る
目標物がパイロンだけだからコース幅14mがにわかには信じがたい
楕円形以外のコースもあるけれど、YRSオーバルスクールで使うコースは3つ。半径はどれも同じ22mで、直線の長さだけが違う。
図のようにコーナーの入り口、頂点、出口に緑色のパイロンを置いて目印にしている。緑のパイロンの間には5本の赤いパイロンを等間隔で置く。つまりコーナーのパイロンは15度ごとに置いてある。「コーナーの3分の1までトレイルブレーキングを使って下さい」とアドバイスする時は、「赤い4本目のパイロンが目安です」とも伝える。
コース幅は14m。車線を区分する線が引いてないからわかりにくいが、14mというと高速道路の3車線プラス路側帯より広い。因みに高速道路の1車線は標準で3.5m。アウトインアウトで走れば半径32mほどのコーナリングができるから、速度を上げることができれば1Gに近い横Gを感じることもできる。
コーナーの半径はすべて22m
直線長は60m、130m、160mの3種類
ロングとロンガーは2速、3速を駆使して走る
練習ではインベタのラインとアウトインアウトのラインを走るのだけど、たまにパイロンを蹴飛ばす人がいる。
パイロン自体はアメリカ製の柔らかいものを使っているからクルマに傷がつく心配はないのだが、特にインベタの走行では入り口の緑のパイロンから数えて2本目の赤いパイロンが犠牲になりやすい。パイロンを見ながら走っているので、まず前輪でパイロンを蹴飛ばすことはない。コーナーに対して内側の後輪で踏んづけたり蹴飛ばしたり巻き込んだりする。
「パイロンを蹴飛ばすのはステアリングをバキッと切ってアンダーステアがでているせいですよ」とアドバイスするのだけど、ペースを上げるとパイロンに触る人が現れる。
インベタ、つまり並んでいるパイロンとずっと等間隔で走ろうとすると緑のパイロンから急にコーナーが始まるわけで、パイロンから離れないようにするために緑のパイロンを過ぎた瞬間にステアリングをバキッと切る人が出てくる。速度が出ていて重たいクルマはステアリングを切っても簡単に方向を変えないから、よけいに一発で決めようという気になる。パイロンを蹴飛ばす人に共通しているのは、ステアリングホイールを回すのが速くて回したとたんに手が止まっていること。
結局のところ、アンダーステアが出て前輪は斜め前方に直線的にインに向って変移していくものだから、前輪についていくしかない後輪は円弧ではなく直線的に前輪の軌跡を追いかける。で、内輪差が大きくなって内側後輪でパイロンを蹴飛ばすことになる。
YRSオーバルスクールに来る大方の人はパイロンを倒さずに走るのだけど、それでは彼らがパイロンから離れたラインを走っているかというとそうではない。倒す人と同じようなところを走っていてもパイロンを倒すことはない。
なぜか。まずステアリングの切り始めが緑のパイロンのはるか手前=だからイニシャルの舵角はステアリングの遊びを消すぐらいの大きさ! 次にステアリングの回し方に違いがある。クルマが進むに従って加速度的に舵角を増やしている。決して『一発で曲がってやろう』なんてことはしていない。コーナリング初期にはゆっくり、奥へ行くほどに後輪を振り出すようにステアリングホイールを回し続けている。そうすることでアンダーステアの発生を抑えることができ、結果として内輪差も小さくできる。
第330回ヨーモーメントでお話した、ステアリングホイールを回す手を瞬間止めるのも有効だ。
前輪の舵角が大きければ大きいほど内輪差が生じる
問題はコーナーのどこで内輪差が大きくするかだ
コーナーの入り口近くで内輪差が大きくするとどうなるのか
奥で内輪差が大きくするためにはどうやってステアリングホイールを回せばいいのか
前輪操舵のクルマには内輪差がつきもの。ステアリングワークは後輪の軌跡を意識して、手前から、最初はゆっくり、じょじょにたくさん、が原則です。
メガーヌRSの4コントロール。逆位相では後輪も円弧を描いてくれます。結果として舵角を少なくすることと、ステアリングを切っている時間を短くすることを可能にしています。ステアリングワークの手助けをしてくれるわけですが、だからと言って『バキ切り』は避けるのが『通』というものです。
東に向かっている間降っていたから
見えないのはわかっていたけどいつものところへ
いつも映り込んでいる木を背景に
いつもと違うアングルで
木の向こうに見えるはずの富士山は雲隠れ
今月の初めに来た時に見つけた水田?
水の中で葉っぱが成長しているから
例の水掛け菜かなとは思ったけど…
今日は刈り取りをしていたから
邪魔にならないように聞いてみた
「お仕事中スミマセン」
「これって水掛け菜ですか?」
「そうだよ」
「前に近くのレストランで水菜カレーってのがあったんですが」
「水菜とはちがうなぁ」
1本1本水の中に入ってちぎるのだそうだ
水の中でしばった束を荷台に積みながら教えてくれた
「今が旬なのですか?」
「そうだ 美味しいぞ」
「食べてみるか?」
「生でですか?」
赤提灯で出る水掛け菜は塩だけで漬けるそうだ
ほうれん草のようにさっと湯がいて水で絞めて食べてもおいしいらしい
あの水田が水掛け菜かどうか確かめられたし
生の水掛け菜を味わった上
おみやげまでもらってしまった
さっそく宿に届けに行った
富士山には逢えなかったけど幸せな午後になったよ
YRSツーデースクール前日
午後1時40分の富士山を御殿場市山の尻から
YRSツーデースクール1日目の朝は曇りで富士山雲隠れ。
YRSツーデースクール2日目
朝6時34分の富士山を須走から
YRSツーデースクールでは
走行ラインを記入したコースレイアウトを事前に送る
YRSツーデースクールの2日目は朝一番のコース歩行から
コース図からはわからなかった下り5%のストレートと上り8%のヘアピンを確認する
1周880mのコースを歩き走行上気をつけることと速く走るためのコツを説明
路面の状況や縁石を確認する
RS乗りと記念撮影
毎年2回のYRSツーデースクールに香川から駆けつけてくれるIさん
アタシ
昨年のドライビングアカデミーで運転にはまりサーキットデビューのOさん
前回紹介したTさん
コース歩行から
インストラクターについて走るリードフォロー
インストラクターの運転を助手席から盗む同乗走行を経て
単独走行でのペースが徐々に上がっていく
スタッフのYを含みコース上に5台のRS
スタッフKのルーテシアⅢRSを入れるとこの日6台のRSがFSWショートコースに
ルノー色濃く
ユイレーシングスクールでは理論的な説明と合理的な練習方法で安全にクルマを楽しむ環境を用意しています。RS乗りのみなさん、ぜひ遊びに来て下さい。
高速道路でスピンして中央分離帯に衝突する事故があった。スピンした直接の原因は知らないけど、高速で走行中に急なステアリングを切るとクルマはスピンする傾向にある。高速で走るということは単位時間あたりの移動量が大きくなるから、というのも理由ではあるけれど、実はタイヤのグリップも関係している。
タイヤは路面とズレることでグリップを発生する。ステアリングを切ることで前輪にはスリップアングルが生じる。スリップアングルはタイヤがよれて路面とズレている証しでもある。つまりステアリングを切るということは、結果的に前輪のグリップを増加させることでもある。ステアリングを切る時の速度が高ければ高いほど、ステアリングを切る量が多ければ多いほどスリップアングルは大きくなるから、その分だけ前輪のグリップは大きくなる。
一方。ステアリングの切り始めるまさにその瞬間、後輪のスリップアングルはゼロだ。フロントが変位しクルマがコーナリングを始めるとホイールベース分だけ遅れて後輪にもスリップアングルがつくことにはなるが、前輪のそれを上回ることはもちろん、同等になることも絶対にない。要するに、前後輪のグリップバランスから見ると、前輪のグリップのほうが圧倒的に大きい。逆の見方をすれば、ステアリングを切るという行為は後輪のグリップを低下させることにつながる。
だから、そのステアリングを切るという操作が高速で、大きくかつ急に行われたとしたら。 結果は明白だ。 次の瞬間、前輪に比べて大幅にグリップの低下した後輪はもはや、遠心力を受け止めることはできず、フロントを軸にテールが急激にスライドを始める。これがスピンにいたるメカニズムだ。
4コントロールの同位相は前輪操舵車についてまわる前後輪のグリップの差、特に高速域でのインバランスを機械的に補正することを目的としているはずだ。
前輪にスリップアングルが生じると、その状況をそれこそ複雑な制御回路が計算して、間髪を入れず、後輪に同じ方向の最適なスリップアングルが生まれるように舵角を与えるのだろう。
明確な同位相はまだ、ある時にある場所で一度しか経験したことはないけど、オーバースピードでコーナーに入っても、想像していたほどクルマがロールをしなかった気がする。ターンイン後に横Gが逃げた感じがして、イン側がリフトしないように感じたのも印象的だった。
とは言っても、前後輪のグリップバランスを変える要因はスリップアングルだけではない。前後の過重移動でも前後輪のグリップバランスは変化するのだから、まずはトランジッションで4輪をしっかり路面にはりつける運転を心がけたいものだ。