トム ヨシダブログ


第537回 YRSオーバルスクールFSWを動画で見る

YRSオーバルスクールは入力に対して正確に反応するクルマと、それを操るあいまいな人間の操作とのギャップを埋めるのに最適なカリキュラムです。
ただ走っていても運転は上手くなりません。クルマを正確に動かすための操作がどういうものかを理論的に理解し、それを実行できるか検証する。その作業の連続が上達につながります。1分間に4~5回のコーナリングを試せるYRSオーバルスクールFSWは操作の仕分けにうってつけです。

たくさんの方の参加をお待ちしています。詳しくはYRSオーバルスクールの紹介をご覧下さい。

arrow2YRSオーバルスクールFSW開催案内&申込みフォームへのリンク

お知らせ
ユイレーシングスクールでは来年、YRSオーバルスクールに参加したことがある方を対象とした新しいカリキュラムを始めます。今年のYRSオーバルスクールは12月のあと1回。日没時間が早いので時間を短縮して開催します。安価になっていますので、ぜひこの機会に。

 

YRSオーバルスクールFSWでのトレイルブレーキングのデモランの様子

YRSオーバルスクールFSWでのセッションの例

YRSオーバルスクールFSWでのセッションの例

一見するとすると複数のクルマが同じコースを走るのは危険なように思えますが、ユイレーシングスクールではまずクルマを思い通りのラインに乗せることを練習し、さらに複数のクルマが同時に走行する場合のルールも決めているので危なくはありません。むしろ同時に走行している他のクルマのことも意識しないとならないので判断力を養う練習にもなります。



第536回 11月のYRSオーバルスクールFSW

536-01
朝8時集合
教室の窓は全開でエアコンの送風は強
 
クルマの機能は3つしかないこと
クルマの機能は4本のタイヤを通じてしか発揮されないことや
減速Gは制動力に比例するのではなくタイヤのグリップによるものだと
イラストとホワイトボードを使ってわかりやすく説明

536-02
座学が終わると最初にイーブンスロットルでコーナリングするクルマを観察してもらう
今回はユイレーシングスクールが初めてのSEKさんのクルマを借りて
SEKさんは助手席からイーブンスロットルの実際を観察
ブレーキは使わずに60キロでターンイン
コーナリング中はイーブンスロットルで速度を維持
クルマの性能って高いでしょの問いかけに
SEKさんうなずく

536-03
デモランでイーブンスロットルのなんたるかを確認した後
参加者が4人ひと組で速度を指示して練習
45キロから50キロへ55キロへあと数キロペースを上げて
速度が上がると運動エネルギーが増えるから
操作の開始を手前に操作の終わりを奥にして
瞬間瞬間のクルマの挙動が急にならないように補正します
OKBさんとKONさんがイーブンスロットルの練習中

536-04
今年7回目のYRSオーバルスクールには16台が参加
うち7台がルノー車
ユイレーシングスクールが初めての方が3名
小さなオーバルでイーブンスロットルとトレイルブレーキングの練習をしてから
大きなオーバルにコースを替えて1周20秒ちょっとのコースを走る走る
午前中に3分間のセッションを左右で4回
午後に3分間のセッション左右3回と4分間のセッションを左右で6回走ることになります

536-05
イーブンスロットルの練習が終わると大きなオーバルに乗り入れて
何をやっているかと言うと
ブレーキタッチの練習
アイドリングでクラッチをつないで発進して定速に
かかとを床につけてブレーキペダルに足を乗せて
ブレーキパッドとローターが当たりだす位置を確認
エンストする寸前まで踏力を増してからリリースの繰り返し

536-06
慣れてくると右足先で前輪に抵抗が生じたのがわかると同時に
自分を取り巻く空気が前方に移動するのを感じられるようになる
加速から減速へのトランジッションの基本中の基本
荷重が前輪にかかり出すタイミングを見つけるのが目的
大きなオーバルのイン側とアウト側に分かれて繰り返し練習
SUZさんとOKBさんがつま先に神経を集めてブレーキタッチ
速く走ることだけが練習ではありません

536-07
いかにYRSオーバルFSWのコース幅が広いかがわかる1枚
イン側のパイロンとアウト側のパイロンまで14m
高速道路の1車線が3.5mだからその3車線より広い
複数のクルマが同時に走っても安全なように考えられているYRSオーバルFSW
写真左からHIRさんSAWさんKONさんSEKさん

536-08
ブレーキタッチの練習が終わるとトレイルブレーキングの練習
小さなオーバルで目いっぱい加速した後
限りなく薄いブレーキを引きずってオーバースピード気味にターンイン
イーブンスロットルでも60キロでターンインできるけれど
トレイルブレーキングを使えば80キロからのターンインも可
ユイレーシングスクールが初めてのSUZさんのクルマを借りてデモラン
走り終えてどうでしたと聞くとレース経験のあるSUZさんが〇〇〇と

536-09
イーブンスロットルとブレーキタッチの練習が終わって
トレイルブレーキングの練習をする頃になると
クルマを近くに停めて
ああでもないこうでもないと話に花が咲くルノー組

536-10
大きなオーバルに舞台を移してまずリードフォロー
初めはインベタで1分半次にアウトインアウトで2分半
車間距離6mで前のクルマの真似っこをしながらペースを上げていきます
SUZさんのクルマを借りてSEKさんとHIRさんを引っ張ります

536-11
セッションの合間を使って
ドライビングポジションの矯正や
ヒールアンドトーのやり方の説明もします
クルマの動きを遅滞なく感じることができるドライビングポジションは大切
エンジンブレーキを減速に使うことはご法度だけれど
シフトダウンを正確にするためのヒールアンドトーも大切です

536-12
運転の上達には正しい操作と間違った操作の仕分けが大切
そのためたくさん走るにこしたことはない
時間の節約のために通常は3グループに分けて走行
巻き尺を使ってコース幅を確認して
アウト側のクルマの走り方とイン側のクルマの走り方を説明
この大きさのオーバルだと動力性能に差があっても
双方がミスなく走ると永遠にサイドバイサイドが続きます

536-13
イン側のKONさんとアウト側のSAWさんが並んで下のコーナーに進入します
左回りの場合イン側は4.7mほどの第1車線内でアウトインアウト
アウト側は第2車線と第3車線を使ってアウトインアウトで走ります
すると距離を走らなくてはならないアウト側と
コーナーの直後からフルトラクションの加速ができるイン側の
パフォーマンスがバランスします
オーバルコースではイン側が有利ですがアドバンテージはアウト側にあります

536-14
ユイレーシングスクールが初めての
SEKさんとSUZさんが中心線で測って1周442mのYRSオーバルFSWを
半周離れて走ります
お互いに横を見て
近づいたか離れたか一喜一憂しているはずです
透明な時間が過ぎていきます


今月のルノーな人達   (下の方にお知らせがあります)

536-hirashima
常連のHIRさん
いつもユイレーシングスクールのことを気にかけてくれてありがとうございます

536-kondo
神戸から参加してくれるKONさん
春のYRSツーデースクールに続いての参加でした
遠路はるばるありがとうございます

536-okabe
ルーテシアⅣからルーテシアⅢRSに乗り換えたOKBさん
マニュアルシフトとワイドトレッドの踏ん張りはどうでしたか

536-sakurai
8月のYRSオーバルスクールに続いて参加してくれたSAKさん
まだまだいけますよ

536-sawada
今回ホイールをインチダウンしてきたSAWさん
厚くなったタイヤの感触はどうでしたか
春のYRSツーディスクールに続いて参加してくれました

536-seki
初めてユイレーシングスクールに参加してくれたSEKさん
レース経験がおありです
また遊びに来て下さい

536-suzuki
初めてユイレーシングスクールに参加してくれたSUZさん
SUZさんもレース経験がおありです
また遊びに来て下さい


お知らせ
ユイレーシングスクールでは来年、YRSオーバルスクールを受講したことのある方を対象とした新しいカリキュラムを始めます。今年のYRSオーバルスクールは12月のあと1回。日没時間が早いので時間を短縮し安価になっていますので、ぜひこの機会に。

◎ YRSオーバルスクールFSW開催案内&申込みフォームへのリンク



第532回 Gさんのブログから拝借

p1mユイレーシングスクールのことを書いたブログを見つけたので拝借
7年前の書き込みでした
 
2013年のYRSツーデースクールFSWで
初めてユイレーシングスクールにきてくれたGさん
楽しくサーキット走っているかな
 
写真もGさんのブログから拝借

 

ちょっと、真面目な話かな・・・。チョッと、宣伝になるのかな・・・。

確か、免許を取得したのは、1986年。子供ながらに、世間の景気が良くなっていくのが分かる時代でした。僕の家庭は、特別バブル景気の恩恵を受ける家庭ではありませんでしたが、浪人もさせてくれたし、大学にも行かせてくれました。

そんな時、2台目の車として出会ったのが、VW シロッコGTI16V。すでに、ゴルフはゴルフⅡになっていましたが、シロッコはゴルフⅠのシャーシのままでした。初めてのMT車で、うれしくて、走りまわりました。何の知識も無く、ただ、山や高速を飛ばして楽しんでいました。

バイト代は、車の改造費とガソリン代とデート代に消えて行きました。しかし、山の中で自爆事故。

修理完了後、KONIスポーツのショックをガチガチに固め、バネをサンダーでカットし、フロントに目分量で鬼のようなキャンバーをつけて、(笑)・・・・ジムカーナに行く前日、練習していて自爆事故・・・・・・ \(-o-)/

2回もつぶしてしまいました。 (-_-;)

その後に乗った、ALFA75も、テールスライドが止められず、自損事故。さらに、その後に乗ったBMWでも、雨の高速でテールスライドを起し、自爆大破全損。他人様にあまり迷惑をかけていないのが、唯一の救いです。 m(__)m

少し大人になり、山にも行かなくなり、高速でも無茶はしなくなりました。しかし、やっぱり走るのは好きだし、上手に運転出来る様になりたいと本心で思うようになりました。

他人様に迷惑をかけずに、運転が上手になる方法・・・・。”やっぱり、サーキットで練習” ここに、行きつきました。

いきなり、サーキットへ行っても怖い・・・。そんな気持ちから、何か、きっかけを与えてくれるものは無いかな・・と探している時に出会ったのがこの教科書でした。

ユイ・レーシングスクールの教科書

トム・ヨシダさんという方が書かれていました。

技術論はさておき、その冒頭の言葉に感銘を受け、今でも心にしている言葉があります。

”最近のクルマは実に良くできている。 運転のセオリーを知らない人もそこそこには速く走れる。 しかもお金を出せば誰にでも高性能車を買うことができる。ハイグリップタイヤをおごれば下手なやつも上手く見えるから、ヒーローになるにはとりあえずお金さえあればいい。しかし、本当はあらゆる状況においてどんなクルマでもコントロールすることができるテクニックを身につけてこそ、クルマの運転は楽しいはずだ。”

”クルマを速く走らせるには理にかなった方法で運転することが必要だ。セオリーを理解すれば、クルマの限界に安全にしかも簡単に近づくことができる。クルマに余計な負担をかけずにすむから痛みも少ない。そして、操作を間違った時の危険度も低くなる。”

”絶対にクルマの性能を越えては速く走れない。速く走る為には自分が速く走ろうとするのではなく、「クルマに速く走ってもらう」ように運転することが必要だ。”

”運転手がどんなに頑張って速く走ろうとしても、絶対にクルマさんの性能以上には速く走れない。速く走りたければ、クルマさんに速く走ってもらえるように努力をしろ。”

”速く走るのはクルマさん。運転手までもが速く走っているつもりになるな。速い操作(慌てた操作、雑な操作)をする必要もない。”

”サーキットを走る場合、クルマさんを振り回して楽しむのか、それともクルマさんとの共同作業で(自分の)限界に挑戦するのか、はっきりとどちらかに決めろ。”

”ラップタイムを基準に速く走るのが目的とするならば、運転手は必要最低限の操作をしろ。よけいなことはするな。”

”クルマさんが不安定になるのは運転手の操作が間違っている場合がほとんどだ。自分のミスをクルマさんのせいにするナ。運転を見ればその人の他人に対する接し方がわかるというもんだ。”

”複数のクルマが高速で走るサーキットには守らなければならないマナーがある。決してナンデモアリの世界ではない。サーキットでの行動は全て自己責任に基づいて行われなければならない。サーキットを格闘場にしないためにも。一人で走っていて自爆するぶんにはまだしょうがないが、サーキットでは複数のクルマが同時に走る機会がほとんどだから、他人の安全はもちろん自分のためにも最低限のルールは守らなければいけない。”

そして、僕は彼の開催する2Dayスクールという、泊まりこみのスクールの門をたたきました。富士でみっちり2日間。1日目は広場で基本練習。2日目は富士ショートコースで走りこみ。すごくためになりました。

色々調べると、僕の知らない所で、様々な講師がスクールを開催しているようですね。関西ではあまり開催されていないようで、寂しいですが・・・。

僕は、たまたま、初めてのスクールがトムさんの所でしたので、他はあまりよく知りませんが、広場での基本操作の練習は、本当にためになりますね。

そんなトムさんが関西(和歌山)で来年、2015年1月25日(日)にスクールを開催するようです。僕もまだ、予定が確定していませんので、参加表明が出来ていませんが、出来るだけ参加したいなと思っています。

まあ、何だか宣伝みたいになってしまいましたが、自動車の運転が好きな方は、いちど、どこかの広場スクールに参加してみられてはいかがでしょうか・・・。

運転の楽しさの幅が広がりますよ! (^_^)



第531回 参加者募集中です

496-2
11月14日(土)開催 YRSオーバルスクールFSW参加申込み受付中
クルマを思い通りに動かすためには4本のタイヤにしっかり仕事をしてもらう必要があります。クルマに3つある機能、加速、減速、旋回のひとつだけを働かせている時は荷重が2輪に集中していてもかまいませんが、加速から減速へとか、減速から旋回へとか、直進から旋回へとか挙動が変化する状況では4輪に均等な荷重をかける瞬間を作るとクルマは動きやすくなります。

このトランジッションでスロットル、あるいはブレーキでを使ってクルマをフラットにする練習をするのがYRSオーバルスクールです。受講するとクルマの動きを積極的にコントロールできるようになります。このブログでも過去にYRSオーバルスクールの効能を説いています。ご覧下さい。

第496回 クルマを曲げる
第504回 YRSオーバルFSWの走り方
YRSオーバルスクールFSW開催案内&申込みフォームへのリンク

================================================================================
455-6
11月15日(日)開催 YRSオーバルスクールFSロンガー参加申込み受付中
YRSオーバルスクールFSWで走るのは半径22m直線130m幅員14mの中心線で測って1周442mのYRSオーバルFSWロングですが、YRSオーバルスクールFSWロンガーでは半径は同じですが直線を30m延長したユイレーシングスクール史上最長のオーバルコースを走ります。

当然ストレートエンドの到達速度も上がるので減速のためのブレーキングが必要になりますし、ターンイン前の姿勢作りの重要性も高まります。コーナーを抜けて床まで踏み込み120キロ超からコーナリングを組み立てるのは快感です。

YRSオーバルスクールFSWロンガー開催案内&申込みフォームへのリンク

 

YRSオーバルFSWロンガーを走ります



第530回 実録 YRSツーデースクールFSW

2日間で300キロ近く全開で走りクルマとの距離を縮めることができるYRSツーデースクールFSW。参加者1人ひとりの記憶にはそれこそ無数のカットが残っているはず。ここではもう1度あの日の記憶を鮮明にしてもらうために、スタッフのTが追いかけてくれたYRSツーデースクールFSWのシーンを。

14本の動画の説明等は YouTubeのユイレーシングスクールチャンネル をご覧下さい。



第528回 長編 YRSツーデースクールFSW

ユイレーシングスクールでは原則としてその年のシーズンに先がけ予習の意味で春に、そのシーズンのまとめと翌年への課題の整理のために秋に、年2回、2日間にわたるドライビングスクールを開校しています。スクールでは1日目に広大な駐車場を使って基本操作を確認し2日目にはサーキットでクルマの性能を引き出す練習をします。1日目朝の座学でイラストを使って理論的に解説した、『クルマを思い通りに動かす=クルマの性能を引き出して走るためにはトランジッションでクルマをフラットにすることの大切さ』を意識し続けるわけですから、2日間でクルマと運転への理解が格段に進み運転がこなれていきます。ユイレーシングスクールがツーデースクールを続けている理由です。
来年も1回目を3月に開催できるよう日程を申請しています。ドップリとクルマと運転に浸かれる2日間を多くの方に体験してほしいと思っています。

528-01
1日目の朝いちばんで座学
クルマを思い通りに動かすためには
具体的な操作を練習する前に
クルマがどうやって動いているか
動いているクルマには何が起きているかを学ぶことが大切
 
それが正しい操作を行うためのたたき台になります

528-02
参加者のクルマを借りて参加者を助手席に乗せてデモラン
今回は最も遠い福岡から参加してくれたKさんのクルマを借りて
 
正確な操作をするためにドライビングポジションの重要性を説明
事前に送っておいたアンチョコの内容を思い出してもらう
最初のデモランはスラロームの走り方
ダメな例と良い例でクルマの動きが極端に違うことを確認してもらう

528-03
次にブレーキングの悪い例と良い例を120キロプラスから
この日は幸いウエットだったので
トランジッションを意識すると蹴とばした場合に比べ
大きな減速Gが発生し半分の距離で同等の減速をしKさん大いに驚く
 
前もって送っておいたブレーキ練習の仕方を思いだしてもらうため
傍らで見学する参加者に良い例では何をやったのか説明

528-04
朝のデモランの最後はフィギュアエイト
ふたつの半径22mの定常円をできるだけ速いペースで回る
 
円と円の間を直線的に加速できるか
速くなった到達速度を適正に減速して旋回に移れるか
アンダーステアが出やすい状況でどうすればクルマが前に進むか
速く走るためには最短距離を走りたいそのためには何をすればいいか

528-05
デモランのあとは3班に分かれ3つのパートを順に練習
 
手前のコースでスラロームを走るOさんと
向こうのコースでブレーキング練習のスタートに備えるSさん

528-06
最初のころは全員がアンダーステアを消せず
大回りしていたし
加速区間が短かったけれど
2巡目になると徐々に
真っすぐ加速できるようになってメリハリが
 
Yさんがフィギュアエイト走る

528-07
スラロームは逆ロールの連続なので
ロードホールディングの低下を防ぐ必要がある
右左にステアを繰り返すとクルマが浮いてしまう
荷重移動を利用して
舵角を積極的に減らして加速したい
 
との説明を実践するSさん

528-08
参加者が昼食をとっている間にパイロンの配置を換え
半径22m直線60mと直線130mのオーバルコースに
初めてのサーキット走行が上手くいかなかったというSさんのクルマを借りて
徐々に速度を上げて小さなオーバルをイーブンスロットルで周る
ウエット路面だからステアリングでタメを作るとオーバーステアに持ち込めた
助手席のSさんが『こんなスピードで周れるんですね』
クルマの限界は我々が思っている以上に高いんです

528-09
小さなオーバルコースでのイーブンスロットル練習は
時間の節約のために速度を指定して4台ずつ
 
動力性能や走行特性がことなっても
基本的にどんなクルマもフラットな状態からなら
60キロからターンインして60キロでコーナリングが可能です
するとヨーモーメントが働いているのを感じます

528-10
霧が出てきたイーブンスロットル練習
IさんをOさんが追いかける
 
運動エネルギーは速度の二乗に比例して大きくなります
操作の開始は手前で終わりは奥です
滑らすなら2輪ではなく4輪を
何度もラジオで話かけます

528-11
SさんがWさんを追いかける
 
このあと大きなオーバルを使ってブレーキタッチの練習をして
小さなオーバルでトレイルブレーキングの練習をしてから
コースを大きなオーバルに移して曲がるのが苦手なクルマを曲げる練習
この頃になると路面が滑るとかは問題ではなく
ムズムズする感覚が楽しめるように

528-12
雨があがった2日目は朝7時半に集合
すぐにショートコースを歩きます
 
ストレートは5%の下りです
歩いて下るとつま先に力が入ります
クルマも同じです
荷重がどこにかかっているか意識します

528-13
ヘアピンは8%の上りです
上りはクルマが加速したがりません
スロットルを開ければ余計にフロントタイヤのグリップが減ります
フロントが逃げればステアリングを切り足すことに
アンダーステアから失速につながります
どうすればコーナリング速度を上げられるか

528-14
FSWショートコース唯一の長い高速コーナー
平均速度の裏返しであるラップタイムを短縮する鍵のひとつ
サーキット攻略その2
 
その1はストレートに続くコーナーの脱出速度
スロットルを開ける位置が早ければいいわけではなく

528-15
事前に走行ラインを書き込んだコース図を送付
 
起伏に飛んだショートコースはクルマの特性でラインを変えるのもあり
印刷してきてくれたイラストを前に詳しく説明
徐々に走行ラインのイメージができてきて

528-16
最終コーナーから見るピット
 
ピットロードはかなりの下り
ピットがこんなに下に見えるということは
ストレートはずっと下っているという

528-17
ストレートに続くコーナーは大切に走りたい
 
だからスロットルを早く開けたくなるけど下りだから
余計にアンダーステアが出てラインがはらむ
コースアウトしそうになったら出ちゃいます
できるだけ真っすぐコースに戻ります
すぐに戻ろうとするとクルマのバランスを崩します

528-18
コース歩行が終わったら教室で進行の説明と走行の注意
ユイレーシングスクール独自のブラックフラッグの意味も説明します
コーションライトの位置の確認も
 
計測器を渡して走行の準備
最初はリードフォローで徐々にペースを上げて
コースに慣れながらリズムを作っていくことを確認

528-19
参加者を所有車の動力性能と走行経験を元に3グループに分けて
 
リードフォローの次は
追越禁止の単独走行
ヘルメットとグローブ着用で運転席の窓全閉で
コースの確認をしながら
やってはいけない操作とやった方がいい操作の仕分けをします

528-20
次からは全て追越が可能なセッション
 
その前に正しい追い越しの仕方を説明
追い越しにはルールがあります
ねじ込むのは禁止です
例外はありません

528-21
最も動力性能が高い車両のグループを走るIさんとOさん
 
1~2周リズムを構築する意味でウォーミングアップ
前の周より次の周を速く走れるようにペースをあげていきます

528-22
インストラクターがやったほうがいいと思った場合と
参加者から希望があった場合には同乗走行を行います
 
ショートコースを一度だけ走ったことがあるというSさんを助手席に
各ポイントのキモを説明しながら走ります
ステアリング操作を目で確認してもらい
スロットルとブレーキの操作を加減速Gで感じてもらいます

528-23
FSWショートコースの難所のひとつ1コーナー
 
前荷重を十分に抜いて
ターンインでフロントが逃げないようにしないと
クルマが横に動いてタイムロスにつながる
下り=前荷重からのステアはアンダーステアに陥りやすく
直後が上りなので前荷重だとバランスを崩します

528-24
サーキットのスポーツ走行は25分とか走りますが
ユイレーシングスクールのセッションはインアウトラップ入れて7分前後
進行は複雑になりますが集中力が切れるのを避けたいのと
セッションごとに新たなテーマを持って走ってほしいからです
 
各グループが3セッションをこなすか必要と感じた場合はミーティングを行います
ミーティング以外は誰かが走っているので密度の高いドライビングスクールです

528-25
ルノー軍団が1コーナーを抜けヘアピンに向かいます
 
2コーナーに向かってスロットルを開け
2コーナー手前で軽くブレーキングで2速にシフトダウン
トレイルブレーキングでフロントを押さえて2コーナーをクリア
瞬間スロットルを開けて運動エネルギーを溜め
薄いブレーキを引きずりながら勢いでヘアピンにクルマを乗せます

528-26
セッション終了のチェッカーフラッグが振られると
走行中のクルマは確認の意味でハザードランプを点灯し
クールダウンしながらピットロードに向かいます
 
前のグループがヘヤピンをクリアすると
次のグループのコースインが始めるので効率よく走行時間をかせげます

528-27
FSWショートコースのストレートは下っているので
最終コーナーをアウトにはらみながら加速するのと
小さく回ってフルトラクションの位置を手前に持ってきて加速すると
どちらも同じような到達速度を得ることができます
 
コースレイアウトの妙

528-28
Wさんが1コーナーをクリアします

528-29
Yさんが1コーナーをクリアします

528-30
Sさんが1コーナーをクリアします

528-31
Hさんが1コーナーをクリアします

528-32
Wさんがヘアピンを駆け上がります

528-33
Oさんがヘアピンを駆け上がります

528-34
2日目の昼休みに全員で記念撮影
 
ユイレーシングスクールでは
人も数を合わせるために
写真NGの人には後ろを向いてもらって記念撮影に入ってもらうことにしてるけど(笑)
今回は全員がOKで
全員の顔に熱意を感じます


528-so
528-sk
528-sy

Oさん、Kさん、Yさん。3人合わせて225歳。まだまだ。クルマの楽しみ追及はこれからです。OさんとKさんは前夜の懇親会にも出席。クルマの運転を肴においしくいただきました。Oさんは2003年5月のYRSドライビングスクール筑波が最初のユイレーシングスクール。以来80回参加。今年6月にサーキット走行を始めたのKさん。少し重くてトルクのあるクルマで難儀しているなと思っていたら、タダモノではないクルマで登場。Yさんは奈良からはるばるやって来てくれたユイレーシングスクール初体験。いたく気に入ってくれたようで、また参加しますとメッセージが。


528-35
昼休みにルノー車の記念撮影をしましょうと声をかけて
ルノー乗りの参加者とルノー乗りのスタッフがコース上に
配色はこれで良かったかな
 
撮影は某イタリア車に乗っているスタッフT

528-ni
四国高松から毎回YRSツーデースクールFSWに参加してくれているIさん
今年は四国の阿讃サーキットで会えなかったから
3月のYRSツーデースクールFSW以来
 
来年5月に阿讃サーキットでルノークラブ走行会ができるといいですねIさん

528-no
Oさんも毎回YRSツーデースクールFSWに参加してくれている
1日の長があるIさんより速く走りたいと鋭意努力中
 
Oさん時間を作ってYRSオーバルスクールFSWに来て下さい
特訓しましょうよ

528-nh
2013年8月のYRSオーバルスクールFSWで
初めてユイレーシングスクールに来てくれたHさん
以後たびたび顔を出してくれている
YRSツーデースクールFSWも毎回だし
9月のYRSドライビングスクール筑波でFJ1600のも乗りました
 
その上ルノーの走行会でSさんにユイレーシングスクールを勧めてくれた本人

528-ns
そのHさんの誘いに
初めてユイレーシングスクールに来てくれたSさん
 
いろいろと目から鱗と高評価をいただきました
操作はすごく丁寧でした
クルマの挙動が遅滞なく感じられるようになったら
メリハリをつけてもう少しクルマを積極的に動かすといいかと

528-ny
以前乗っていたメガーヌⅢRSを手放し
軽快さを求めてルーテシアⅢRSを手に入れたと言うYさん
 
ターンインでの姿勢作りはさすがでした
NAエンジンを楽しんでいる様子がうかがえました

528-nw
サーキット走行の誘惑に勝てず
ルーテシアRSトロフィーを増車した三重県から毎回参加のWさん
 
Wさんは6月のYRSドライビングスクール筑波に
遠路はるばるFJ1600に乗りに来てくれた
 
毎回仕様が進化しているのは知っています



第526回 ルノー仲間が増えました

今回集まったルノー車は9台。前列左から高松からYRSツーデースクールFSWには毎回来てくれるIさん。ワタクシ。Iさんの良きライバルOさん。YRS常連のHさん。後列左からメガーヌⅢRS→旦那車→ルーテシアⅣRSトロフィーのWさん。メガーヌⅢRSからルーテシアⅢRSに乗り換えたYさん。サイクリングが趣味でカングーに乗り換えようか思案中のスタッフK。最後に輸入された限定クリオを見つけたY。今回初めてユイレーシングスクールの参加してくれたルーテシアⅣRSトロフィーに乗るSさん。Sさん以外は全員YRSオーバルスクールFSWも経験済み。  最多参加はHさんなのだけど、

526-1
記念写真撮るよって言ったのに
ンモー
Hさんがスマホ見てるし (笑)


この週末に開催した今年2回目のYRSツーデースクールFSW。1日目の駐車場は朝から夜まで雨だったけど2日目のショートコースはドライ。21名が1日中走り回りました。最も走った人は午後の計測セッションだけで110周。他の人も大同小異。運転がこなれるわけです。今回も遠路はるばるの北は郡山市、西は甲賀市と奈良市と四国高松と福岡市からの参加があって、下は40歳から上は78歳までのクルマ好きが2日間どっぷりと運転漬けに。



第524回 エンジンドライビングレッスン

確か、あれは2003年の残暑厳しい9月のある日。当時のエンジン編集長の鈴木さんが会ってくれるというので『所有欲から使用欲への転換』と題した企画書を手に神楽坂駅の階段をのぼっていた。

お寿司をご馳走になりながら身勝手にも、
・クルマは道具でもあるのですから正しい使い方を覚えないともったいないです
・今のクルマはサーキットを走ったぐらいで壊れることはありません
・クルマを誌面で紹介するだけではなくクルマを所有する人に動かし方を教える機会を作りませんか
と身を乗り出して。

『おもしろそうじゃない。試しにやってみたら』。編集長の一声でその年の暮れに記念すべきエンジンドライビングレッスン第1回を開催。
以来、年5回開催した年もあったけど、ここ数年は年3回のペースで「大人の運転教室」を開き、先週のエンジンドライビングレッスンで69回目を数えた。

524-1
朝からかなりの雨が降る中を午前中はジムカーナ場にあつらえたオーバルコースで
冠水した路面でイーブンスロットルとトレイルブレーキングの練習
午後はコース1000に移動してまずコース1000が初めての参加者を対象にバンライド
次いで雨で路面が濡れているからといって滑るのではなく
クルマが滑るような姿勢に持って行くのが原因なんだと
そして2輪を滑らすのではなく4輪を滑らせれば問題ないしと
タイヤが滑るのを堪能してと送り出す
記念撮影の時だけ雨がやんでくれたのは・・・

今回も参加してくれたHさん(写真中央左グレーのセーター姿)。御歳77歳。2008年11月のエンジンドライビングレッスンに初めて参加してくれた。それからほぼ欠かさず参加の30回。ユイレーシングスクールのオーバルスクールにも3回来てくれた。コロナ禍で4月の1回目は中止。7月の2回目はなんとか開催できて、Hさんがポルシェ911で42秒台をマークしてトップタイム。今回も完全ウエットの路面で46秒台を連発で2ndトップタイム。初めの頃はトレイルブレーキングが厚すぎてアンダーステアを出していたものだけど、もう身体が自然に動いているとしか思えない‼  ユイレーシングスクールの誉れです。

現編集長の村上さんが閉会の挨拶で、『今日はクルマを思い通りに動かそうとするともっと楽しくなることを経験されたと思います。我々はこの楽しさをこれからも伝承していく努力を続けたいと思っています』。   編集長、エンジンドライビングレッスン担当の塩沢副編集長、これからもよろしくお願いします。



第520回 YRSオーバルスクールFSW

520-00
9月
シルバーウィーク真っただ中のYRSオーバルスクールFSW
小山町はすっかり秋の気配
 
次の日のYRSオーバルレースFSWの朝
朝風呂に入っていると富士山の頂上がうっすらと白い
今年の初冠雪に立ち会えたのは嬉しいかぎり


520-01
エアコンは必要なかったけど窓を開けて送風の意味もかねて強風/スイングの冷房に
 
いつものように座学で始まり
今回はユイレーシングスクールが初めての方が2名
ドライビングスクールで検索して見つけてくれたとか

520-02
ユイレーシングスクールに初めて参加される方のクルマをお借りして
オーナーを助手席に乗せてデモラン
 
ノーブレーキ60キロで22mのコーナーに進入
進入が60キロなら180度コーナーの頂点でも60キロ
まず最初にクルマの走行性能の高さに驚いてもらいます

520-03
次いで参加者が半径22m直線60mの小さなオーバルコースで
イーブンスロットルの練習を
ズラリと並んで自分が走っていない時は
他人の走り方からヒントを得ます

520-04
今回のルノー仲間は2人
繰り返し小さなオーバルで
走行中いかなる時でも
直進している時もコーナーを回っている時も常に
加速もしない減速もしない状況をつくることのできる
イーブンスロットルの概念を養います

520-05
次いで
金魚のなんとかではありません
半径22m直線130mのオーバルコースを周回しながらブレーキタッチを練習します
 
スロットルは開けずにアイドリングで発進してブレーキペダルに足を乗せ
どこで遊びが消えるか確認してから
エンストする寸前まで踏力を増やし開放の繰り返し
ブレーキパッドがローターに触り始める位置をつま先に覚えさせます

520-06
イーブンスロットの練習で60キロ近くなると
アンダーステアを消せない方が出てきます
 
クルマのせいではなく本人がシートの上で揺れているからで
クルマと一体になって
人間がクルマと同じ速さでロールし
人間がクルマと同じ量だけロールするための
ドライビングポジションの説明もします

520-07
もっとルノー仲間に来てほしいと思っています

520-08
ルーテシアⅢRSを駆るHさん
イーブンスロットルを実現するために
ステアリングとスロットルの連携を模索中

520-09
トゥインゴGTを駆るIさん
クルマがピッチングしないようにスロットルを
開けすぎないように足りなくないように連続して調整

520-10
HさんとIさんが
中心線で測って1周435.8mのYRSオーバルFSWロング
アメリカ流に言うとラージクォーターマイルオーバルを
できるだけ速く走ります

520-11
BRZからルーテシアⅢRSに乗り換えたHさん
今回は感想文を送ってくれるかな
 
同乗走行の時に最初のブレーキングで足が滑ってしまったのは内緒です
足元を撮っているビデオカメラに映ってなければいいけど

520-12
Hさんが大きなオーバルの通称「 下のコーナー 」を立ち上がります
ロールしていないように見えるけど
ワイドトレッドが踏ん張っているので
実速度は十分に速い

520-13
トゥインゴGTで動力性能に勝るクルマを追い回していたIさん
 
2008年11月のYRSオーバルレースFSW(当時はジムカーナ場で開催)に
プジョー106で初めて来てくれてルノーのブログも読んでいてくれて
ルーテシアⅢRSを終の相棒に選んだボクに影響されてルーテシアⅡRSに変更
昨年トゥインゴGTに変更するまでのいきさつと感想は
233回 430回 に載っています
ぜひ読んでみて下さい

520-14
Iさんが大きなオーバル右回りのコーナーを立ち上がる
コーナーの立ち上がりではRRの真骨頂が発揮される
 
ただでさえリアが重いのに
加速するとさらに荷重がリアの両輪にかかるので
他の駆動形式のクルマと比較して
速度が速くても少ないロールで立ち上がることができるという利点


520-15
8月のYRSオーバルレースFSWに続いて参加してくれたMジュニア
Mさんも一緒でした
少し慣れてきたので時々操作が雑になるけど
呑み込みが早いので先行きが楽しみな22歳
 
今回も父君からのメールが来るかしらん



第517回 YRS FJ1600ライドとYRSドライビングスクール筑波

516-01
早朝のピットにFJ1600
 
FJ1600については
第477回
YRS Pages をご覧下さい

516-02
[ I love motorsports ]
 
21年前にアメリカで作ったデカール

516-05
YRSドライビングスクール筑波が始まる前に
FJ1600を走らせるためのブリーフィング

516-04
Tさんがコクピットに収まる
 
以下が初めてフォーミュラカーに乗ったTさんが送ってくれた感想文


先日、ドライビングスクール筑波に参加したTです。7月にオーバルスクールで教わったことをサーキットコースでも実践してみたくて、今回の参加を決めました。実際、サーキットコースでも、教わったイーブンスロットルはとても有効で、スクールの合間に体験試乗したFJ1600も、余裕を持ってコーナーに進入できました(私レベルの話しですが)。
実は今回のFJ1600試乗は前に体験された方から「必ず自分のドライブにプラスになるから」と、勧められ、チャレンジする事にしたのですが、実車を目の前にすると、まんまフォーミュラーカー!少し後悔しましたが、いざ運転してみると、意外と乗れる!そしてよく曲がる!さすが速く走るために作られた車だと感心しました。
自分のドライブにプラスになったのかどうかはわかりませんが、一言、おもしろかった〜、貴重な体験をさせてもらいました。スクールの方では、新たにブレーキの使い方の奥深さに触れ、これから工夫してみようと、目標ができたところです。サーキットって、楽しいですね。またお邪魔させてください、ありがとうございました。
                        
516-06
Hさんがコクピットに
 
初めて風の当たるマシンに乗ったHさんは
こんな感想を送ってくれました


フォーミュラーカーに一度は運転したかったのでFJ1600に応募しました。
初めにシート合わせをしましたが、狭い、キツい…エンジンスタート方法、シフトチェンジを教わりました。
午前中のプログラムを終了し、いよいよFJ1600を運転します。FJ1600のシートに身体を入れ、シートベルトは外から締めて貰います。ドライバー自ら締めることはかなり難しいよとスタッフの方が言っていました。ギチギチに締められたのでお尻にスポンジがあるが尾てい骨が痛い…
キルスイッチON、スタートスイッチONにしたがエンジンがかからない…アクセルを少し煽りながらONにしてねを思いだし、再度ONにするとエンジンがかかった♪
1速に入れクラッチを繋ぐとエンスト… 数回同じ事を繰り返していたら、スタッフから2000で繋いでと言われて、2000までアクセルを煽り無事に発進出来ました(笑)
2速、3速と上げて、コースイン!トレイルブレーキ、イーブンスロットルをしながら1コーナーへステアリングを操作し無事に曲がることが出来ます。肩に当たる風を感じ気持ち良いままヘアピンへブレーキをかけますが、惰力が重く減速しているのが良くわからず曲がれそうな所でステアリングを操作し無事に曲がりました。(笑)
1番手だったので壊したらまずいので4000縛りで走行を行いましたが、充分に満足な走行が出来ました。走る直前にトムさんから秘密な呪文を教えて貰いましたが、「主催者の指導方法が良いので」秘密な呪文を使うことはありませんでした。(笑)
最後にこのような機会を作ってくれましたトムさん、スタッフの方ありがとうございました。

516-09
Yさんがスタートの準備
 
6月に続いてFJ1600に乗ったYさんからの感想文


6月にユイレーシングスクールのFJライド1回目で初めてFJ1600に乗るという経験を致しました。1回目の感想は「ズバリ楽しすぎる。刺激的で最高。」でした。自分の操作・車の反応が即時で且つリニアなのが非常に印象的でした。そんなわけで、FJライド2回目のチャンスがユイレーシングスクールから発表された際には、即決で「もう1回乗る!」と決めました。
1回目では「身長が高い私が乗り込めるのか?」「いや、何としても乗り込んでやる」と変に気負ってましたが、今回は筑波コース1000の1~2コーナーでの気持ち良い遠心力を感じることと、最終コーナーでは操作を加え続けて、少しでも車を前に進めることをテーマにして臨みました。
1~2コーナーで遠心力を感じながら車をコントロールすることは午前中に自分の車(ルーテシア3RS)で1コーナーにイーブンスロットルで進入する練習と、同じく1コーナーにトレイルブレーキを使って進入する反復練習が非常に役立ったと感じました。
4本のタイヤを使って走るという同じ理論(考え方)で丁寧にコーナーに侵入することで安定して強い遠心力を感じることができました。低い姿勢の操縦席で真横に感じる遠心力は何とも言えないすごい体験です。
また、最終コーナーについても自車で同じコースを走行していることから自分の頭と体の準備体操ができている状態となっていることで、FJでの走行時に前回よりも積極的な操作ができたと思います。(走行の最中にも、「前回より良いのではないか?」と自分を俯瞰して 見ることができました)
セッション後半では「風が気持ちいい、また乗りたい。」なんてことも思いながら、濃密な時間を過ごせました。
自分の運転を見直すためにも、ダイレクトで妥協のないFJに乗ることは大変効果的だと思います。
これは自分がルーテシアをよりうまく操り、楽しむこと・車さんの声を聞いて操作することに間違いなく役に立ちます。車好き・運転好きならば機会があれば、是非一度は乗ることをお勧めしたいです。
「こんな車に乗ってきたよ」とちょっと自慢気に家族に写真を送ったところ、シンプルに「すごい。速そう!何キロ出るの?」と驚いた様子ですぐに返信がありました。やはり見た目のインパクトは大きいようです。

516-08
OさんがFJ1600のコクピットに


量産車とは異なるFJ1600の走り

ルノー仲間が筑波サーキットコース1000を攻める

516-10
YRSドライビングスクール筑波はドライブスルー受付で検温
問診票に記入してもらい回収
 
座学は参加者がクルマに乗ったまま配布した資料を見ながらFMラジオで
三密を避けるために始めたのだけれど
向かい合って停めたクルマの間でデモランをしながら説明ができるという副産物が
クルマを動かすのは物理学だけど理論を可視化できると吸収が早いはず

516-11
進行を説明するのにクルマから降りてもらって
ソーシャルディスタンスを保ちながらミーティング

516-13
その後
コース1000の1~2コーナーを使ってイーブンスロットルと
加速→減速→旋回の反復練習をするため
全員でインフィールドのストレートにクルマを移動
 
2班に分けて一方が走行してもう片方は見学

516-14
イーブンスロットル(ノーブレーキ)でも90キロで進入できる1コーナー
ターンインの位置が奥すぎないか
ターンインの瞬間に前荷重ではないか
1人ひとりの走りを見てアドバイス

516-15
見学組の参加者が見守る中
Hさんが1コーナーにアプローチ

516-16
Tさんのコーナリング
 
ステアリングを切るに従い
前後荷重を均等にするためイーブンスロットル
Tさんは〇です

516-17
Oさんのコーナリング
 
ターンインの時に前のめりだとアンダーステアを誘発しやすい
OさんはOKです

516-18
Yさんのコーナリング
 
ターンインの速度が十分に速くて
遠心力が期待出来て
舵角の増加に応じて荷重をリアに移すことができれば
FFでも4輪を使ったコーナリングができます
Yさんは合格です

516-21
ルノー仲間がコース1000の最終コーナーを立ち上がります

516-19
ユイレーシングスクールではインアウト入れて7~8分のセッションを繰り返します
進行は複雑になりますが3グループに分かれた参加者とクルマは走行の後に休憩ができるのと
クルマから降りてる間に復習と予習ができます
 
長い時間走り続けるのは集中力がそがれるので練習という観点からは避けています
 
今回は暑かったので短いセッションとピットに用意した冷たいお茶が特に効果的でした

516-12
セッションの合間に個人的にアドバイスしたり同乗走行をしたり
全員が理解したほうがいいと思われる場合は全員ミーティングもします
 
教える方も教わるほうも一生懸命になりすぎて近寄りすぎ
これは今後の反省点でした


516-20
ユイレーシングスクールでは速く走ろうとする前に
クルマの性能を引き出すことに集中することを提案しています
 
今回は減速中にクルマの姿勢をコントロールする
つまり減速から旋回に移る時に前荷重を十分に減らすために
踏力を変化させるブレーキングを練習しました
 
参加者に間近でクルマの姿勢変化を確認してもらいます