トム ヨシダブログ


第804回 GPSLapsから見るコーナリング

先日のYRS筑波サーキットドライビングスクールの時にスタッフFのルーテシアⅢRSにGPSLapsとGPSレシーバーを取り付けて走行データをとってみた。
このアプリの良さは、タブレット上のコース図をなぞるとその地点その地点の速度と加速度の推移を見ることができるから、カーソルを動かすことにより操作がクルマの動きにどう反映されているか連続的かつ視覚的に確認できること。走行中に「突っ込み過ぎは損ですよ」、「ボトムスピードが落ちすぎですね」とラジオでアドバイスしてもイメージしにくいかも知れないけど、このアプリを活用すれば操作の結果クルマがどう動いていたかが明白になりそうだ。

そこでYRS筑波サーキットドライビングスクールの売りでもある1コーナーだけを使ってコーナリング速度の向上を狙ったイーブンスロットルとトレイルブレーキングの練習でデータを収集。今後のスクールの時に活用できないか理論的合理性を検証した。

・コーナーは直線よりも速度が低いからコーナーに入る前には減速が必要になる
・ターンインまでの減速に加えターンイン後は走行抵抗が増えるのでクルマはますます速度を低下させる
・減速量を少なめにしてより高い速度からターンインすることが理想だがターンイン後にアンダーステアやオーバーステアを誘発しては意味がない
・コーナーを早く抜けるのには早くスロットルを開けるのが理想だが、重いクルマは減速から加速へと瞬時には移らない
・コーナーを速く走るのにはコーナリングのボトムスピードを高く維持することが鍵になる
・コーナリングスピードを上げるためにはコーナリング中のクルマの前後輪のグリップバランスが均等であることが望ましい

高い速度からターンインした時にヨーモーメントが発生しやすいようにトレイルブレーキングを使い、コーナリング中に前後輪のスリップアングルが均等に近くなるようにイーブンスロットルの状態を維持する。ユイレーシングスクールのコーナリングのセオリー。

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イーブンスロットル(ノーブレーキ)で
1、2コーナーを回った時のグラフ
 
グラフからはイーブンスロットルの効果が見てとれる
 
赤線が速度で青線が加減速Gで緑線が横G
コントロールライン付近が座標0
走行ラインの始点・終点がグラフの左端・右端と対応

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1コーナーに全開でアプローチして減速
トレイルブレーキングを使ってターンインした時のグラフ
 
グラフからはトレイルブレーキングの効果が見てとれる
 
赤線が速度で青線が加減速Gで緑線が横G
コントロールライン付近が座標0
走行ラインの始点・終点がグラフの左端・右端と対応

 

スタッフないでは評判上々のGPSLapsだけど、スクール参加者の意見も聞いてみたいので、8月24日(土)に富士スピードウェイ駐車場で開催するYRSトライオーバルスクールFSWで走行データを収集し、教室に戻ってからモニターに出力して参加者と一緒に検証してみたいと思う。
いつもの減速してターンインするコーナーが2つだけのオーバルと違って、加速しながらステアリングを切るコーナーが加わるおむすび型のオーバル。クルマの動きを理論的に解釈し合理的な走らせ方を知るためにも、みんさんの参加をお待ちしています。

・8月24日(土)開催 YRSトライオーバルスクールFSW開催案内と申込みフォームへのリンク



第803回 Eさんの場合

Eさんは2022年9月のYRSオーバルスクールFSWで初めてユイレーシングスクールを経験してくれた。
初めてなのにあつかましくもお願いした YRS初体験のEさんの感想文はこちら 。講習方法がを気に入ってくれたようで嬉しい。

803-1
今年に入って3月のYRSトライオーバルスクールFSW
6月のYRSドライビングスクールFSW
7月のYRS筑波サーキットドライビングスクール
と立て続けに参加してくれたので
またもや不躾なるも感想文をお願いした次第
 
左の写真は6月のYRSドライビングスクールFSWで

 

ユイレーシングスクールにはこれまで 5 回ほど参加しました。練習の成果か、トムさんにはだいぶ運転がマシになったと言っていただけるようになったので、それなりには進歩はできているのかなと思います。ちょうど機会をいただいたので、今に至るまでの過程をふり返ってみました。

そもそもは今の車(メガーヌRS) を手に入れたのがきっかけでした。もともと運転は好きな方でしたが、乗ると実際かなりの高性能を感じる車だったので、すぐにその高い性能を生かした運転を楽しんでみたいと思うようになりました。

一般道で全力を出すわけにはいかないのは明らかだったので、安全に走行を楽しむための場所の問題と、自分の運転技量の問題があります。サーキットの会員になってスポーツ走行を行うのも一つの方法ですが、自分の技量に自信が持てず、同行する仲間もいない状態では不安があります。

そんな中、たまたまブログで知ったのが YRS でした。レーシングスクールという形態は、適切な走行場所が用意されますし、運転の指導も受けられます。同時に走る他の車の影響で思うように走れないこともないでしょう。これは自分にとってぴったりだと思いました。

最初に参加したのはオーバルスクールでした。最も基本的な練習との説明を見て参加を決めたと記憶しています。実際参加してみて、期待していた以上のものがあり満足でした。適宜必要なアドバイスを受けることができるので自分一人で試行錯誤するより早く上達できたと思います。参加当初はシフト操作もおぼつかないほどで、ギクシャクした走りになってしまっていましたが、繰り返し練習するうちに徐々にスムーズに運転できるようになった実感がありました。

スクールに参加するたびに新たな課題を感じますし、なにより一日中思う存分走り回る経験は楽しいので、これまで何度か参加させていただいてきました。いつ自分の走りに納得することができるようになるのか、今のところは想像できませんが、それまでの間は可能な機会があればまた参加したいと思っています。

自分は勝ちたいレースがあるわけではなく、サーキットで記録を追い求めているわけでもなく、純粋に運転が上手くなりたい、車の性能にふさわしい運転技量を身につけたいというのが参加動機でしたが、ユイレーシングスクールはそんな自分にとっても参加しやすい場です。もし自分と同じような立場の方がいたらぜひお勧めしたいと思います

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YRSトライオーバルFSWの下のコーナーを
イーブンスロットルで周るEさん
 
アルファロメ4Cを追いかけ
ルーテシアRSトロフィーを突き放す

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3月のYRSトライオーバルスクールFSWに集まったルノー仲間
 
ルノーユーザの方の参加をお待ちしています
ルノー車の良さをお伝えできると思います
ルノー車はカングーも含めて
走ってナンボだと
個人的に思っています

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3月のYRSトライオーバルスクールFSWでのEさん

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YRSドライビングスクールFSWの特長は
1コーナーだけに絞ったブレーキング練習です
より高い速度から
アンダーステアを出さずにターンインします
 
コース上1コーナーにアプローチするクルマに
ピットロードからFMラジオでアドバイスします

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参加者を2班に分け
観察組は1コーナーのイン側から
走行組の走りをまぢかに見て
自分の走りに生かします
 
安全に配慮しているYRSだから許されているカリキュラムです
写真はスタッフFがデモラン中

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加速力の高さを武器に
コーナリングマシンのケータハムをかわします

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6月のYRSドライビングスクールFSWでのEさん

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筑波サーキットコース1000
最終コーナーを立ち上がるEさん

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筑波サーキットコース1000
1コーナーに向けて加速するEさん

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コーナリングマシンの面目躍如
EさんのメガーヌRSトロフィーMT

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7月のYRS筑波サーキットドライビングスクール
日陰で37.5℃(‼)のスクールが終わってEさんと
 
Eさん 感想文ありがとうございました
また走りに来て下さい
次に目指すべき課題についてお話ししたいと思います

 

photo:Kei Takano



第802回 今75歳ですが、何か❓

802
クルマと運転にいつも一生懸命な主婦のFさん
こんな本がありますと教えてくれた
 
早速注文した
届いたばかりなのでこれから読むけど
高齢者だから運転が下手になるわけではないと
説いているらしい
 
余談ながら
5月にFSWで行われたレジェンズクラブカップ2024レース
元(?)レーシングドライバー達のレースだとは言え
最高齢は63年の第1回日本GPに参加したことのある
多賀弘明氏で御年90歳
人間の潜在能力はたいしたものなのです



第801回 ホントに暑かったTDS

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筑波サーキットコース1000
 
この日の午後3時
 
フラッグ台の日陰の温度計が
37.5℃を指す
路面温度は? 室内温度は?

801-3
ふつうはこんな日に走らないよねだけど
 
1時間20分の計測走行時間で
最多周回数は99周
前日77歳になったOさんも71周を走破!

801-1
この日のルノー仲間は
先日のYRSオーバルスクールFSWに続いて
メガーヌRSトロフィー(MT)を駆るEさんだけ
 
ルノー仲間の参加をお待ちしています

 



第800回 続・これまた楽しみ

799-6
今朝799回目のブログをアップしたら
ルノー車に詳しい方からメールが届いた
ハイブリッド車を一口でハイブリッドとくくるのはNGみたいだ
メディアを対象に燃費競争もしたらしい
ベストは33.33㎞/ℓだって
どうやって達成したか興味シンシン
 
以下届いたメール

E-TECHはEVやハイブリッドに珍しいギアをモーター側に2速・エンジン側に4速備えていて、そのギアはレーシングユニットのようなドグギアです。しかもクラッチはなく、ダイレクトに変速します。シフトチェンジはSMGという小型のサブモーターが変速タイミングを絶妙に調整するため、クラッチやシンクロメッシュが無いにもかかわらず、変速ショックは皆無だったと思います。

ルノー・フルハイブリッドの説明頁

実際、松山まで850kmの燃費チャレンジに参加した媒体の半分は30km/L以上を記録しました。

ルーテシア・フルハイブリッド燃費チャレンジの結果



第799回 これまた楽し ルノー・フルハイブリッド

先日、点検とエンジンオイル交換のためにウルティムをルノー栗東に預けたら、代車にハイブリッドのルーテシアを貸してくれた。

799-0
グリ シスト メタリックと呼ぶそうだけど
落ち着いた大人の色

 

ハイブリッド車は、以前アルカナの報道関係者向け発表会を手伝った時にクローズドコースで乗ったことがあるだけで、公道で乗るのは初めて。どんなふるまいを見せるのか興味があった。新鮮味を感じたかったから事前情報を何も持たずに乗ってみた=乗ることになった。

・メーターパネルの中央に”EV”のマークがある。モーターだけで駆動している間は点灯するようだ。何度か発進を繰り返すうちに、ゼロスタートの時は必ず”EV”が点灯していることに気が付いた。物を動かし始める時に最大摩擦力が働くと言うから、おそらくゼロスタート時には常にトルク特性に優れた電気モーターにゆだねているのだろう。ちなみに”EV”が点灯している間は瞬間燃費計の値はゼロを指している。
・何度やってもゼロスタートは”EV”なのだけど、その後の加速のしかたによって”EV”が消灯してブルブルというレシプロエンジンのかすかな鼓動が聞こえ始める。もっとも、おだやかに加速を続ければ”EV”が点灯したまま=モーター駆動のまま50キロ/時前後の流れに乗ることもできる。
・急発進をしてみると、もちろん発進は”EV”点灯だけどかなり早い時期に”EV”が消灯。消えるタイミングはどのくらいの発進加速を期待するかによるけど、早めに”EV”が消えた時に瞬間燃費計に目をやると、ウルティムをすばやく加速させた時と同じくらいの数値を示す。
・どちらのモードにしろ走行中にスロットルを閉じるとかなりの減速Gを感じる。回生ブレーキによるものだと思うけど、Gの立ち上がり方は内燃機関のそれとは異なる。具体的には閉じると同時にある程度の減速Gを感じるのだけどその大きさは、昨今のスロットルペダルを閉じても燃費向上のために吸気バルブが遅れて閉じる内燃機関のそれより大きい。
・回生ブレーキが働くと青い”Charge”のグラフが下に伸び充電しているのが見てとれる。試しにスパッとスロットルを閉じたりクルマにばれないように閉じたりしてみたけど、”Charge”が点灯するタイミングやグラフの伸び方がまちまちだった。
・回生ブレーキが働いているのを確認してフットブレーキを使ってみると、ブレーキペダルを踏む強さにもよるけど、回生ブレーキによる減速GにフットブレーキによるGがプラスされる、つまり減速Gが大きくなるような感じはなかった。逆に思い切りフットブレーキをかけた時は回生ブレーキから油圧ブレーキが解放されるのか、明らかに通常のフットブレーキによる減速Gの立ち上がりが感じられた。
・定速で走っている時に”EV”モードからエンジンモードに頻繁に行き来することがあった。いわゆるイーブンスロットルの状態を維持しようとしていてもだ。当日は雨が降っていて路面に水たまりができていた。道路には微妙な凹凸もあるだろうし。ひょっとするとフルハイブリッドのシステムは走行抵抗の増減まで読み取っているのかと想像したりして。
・回生ブレーキにしろ走行モードの変更にしろすごく繊細な制御によって介入しているのだろうから、ここで述べたことはあくまでも短時間の試乗で感じたことでシステムを正しく表しているとは限りません。

さて。ハイブリッド車が目指すのは少ない燃料で遠くまで走ること=有限資源を節約することにあるのだけれど、ルーテシア フルハイブリッドの瞬間燃費計を見ながら3日間使ってみて、走り方を工夫すれば間違いなくカタログ燃費に匹敵する燃費を達成できる気がしてきた。上回ることができるかは別にして。

個人的にはまだまだ速い爆発的なクルマに乗っていたいのだけど、一方でハイブリッド車に乗る楽しさも発見した。ハイブリッド車だからと言ってクルマ任せに走るのではなく、人間主導でクルマに備わる新機軸を使い倒す楽しさを見つけないともったいないなと。なにしろ運転している間は他のことはできないわけで、クルマさんとの対話をする=クルマさんと真剣に駆け引きをする時間は十分にあるのだから。

12年ほど前にMT車に乗れない息子が日本に来た時のために7速なんちゃってパドルシフトのフィットCVTを購入した。当時、CVTにパドルシフトを組み合わせるなんて想像もできなかったから、7速も必要なんですかね、とディーラーのエンジニアに振ってみた。すると7速にした理由はお茶を濁されたけど、印象的だったのが「それぞれのギヤ比は276通りの中から選んでるんですよ」と。え~っ、ならばもっとクロースレシオにすることもできるのですか、と聞くと、「物理的には可能です」ときっぱり。それなら、ファミリーカーでもその気になればエンジンのおいしいところをもれなく使えるマシンが作れることになる。

この日。クルマ作りが自分の知識や経験や想像力では追いつかない領域に入っているのを遅まきながらに痛感した。同時にどんな時代になっても自分を信じて、自分の感性を頼りに自分が主役をはってクルマの運転を楽しむぞ、と覚悟を新たにしたものだ。

 

799-3
メーターパネルには独特の
”EV”や”Charge”の文字が
左の青色のドットラインが
電池残量を示す

799-4
ハイブリッドとは直接関係ないけど
このルノーのダイアル式コントローラーが大好き
目線を落とさなくても調節できるし
設計者の良心を感じる

799-1
小雨に煙る琵琶湖東岸にたたずむ
 
フロントバンパーの刺し色がいいね

799-2
改めて見ると
いかに複雑な面で構成されているかわかる

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リアハッチの右隅に控えめなE-TECHの文字が



第798回 GPSLaps

Kさんは2003年9月の筑波サーキット公式ドライビングスクールで初めてユイレーシングスクールを体験してくれた。その後本職が忙しくなる2019年までYRSエンデューロやYRSスプリント、YRSオーバルレースなどをメインに延べ80回近く走りに来てくれた。

そのKさんが開発したのがラップタイムと加減速/横Gと速度に加えて走行ラインが記録できるアプリのGPSLaps。サーキット走行をする人の間で高い評価を得ている。ユイレーシングスクールに来る人の中でも装着率は高い。

先日のYRSオーバルスクールでスタッフFがGPSLapsとGPSレシーバーを持ってきたので、トレイルブレーキングとイーブンスロットルがキチンとできているか検証することになった。そこでFのルーテシアⅢRSでFと、GRヤリスに乗っているスタッフMとラップタイム勝負をしてみた。
結果は。もちろんどちらもボクの勝ち。ただし彼らの名誉のために付け加えると、ボクのデータを見てから再度走ったら、ふたりとも遜色ない速さを見せていた。速度と加速度を照らし合わせると、クルマがどこでどう失速しているかどうかが検証できるので、その部分を意識して操作をするとクルマが前に進むようになる。下の画像はルーテシアⅢRSで半径22m直線130mのYRSオーバルFSWロングを4周したうちのベストラップ。

798-1
ルーテシアⅢRSでのベストラップで上段の赤線は速度
スタート後100m付近がYRSオーバルロングの下のコーナーで
330m付近が上のコーナー
下段の加減速度を表す青線の同じ区間でイーブンスロットル
コーナーのボトムスピードを維持している
緑線は横Gでどちらのコーナーでも瞬間的に1Gを記録している

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画像右が下のコーナーで進入が下りで脱出が上り
走行ラインを見るとクルマの動きがわかる
緑色の部分が加速で黄色が定速で赤色が減速
2本のストレートの真ん中あたりで
瞬間的に黄色になっているのは3速へのシフトアップ
トレイルブレーキング区間の色が赤ではない

 

時間が許せば7月18日のYRS筑波サーキットドライビングスクールで、将来的に開催したい参加者の走行データを解析してアドバイスするスクールのベースラインを作るためにGPSLapsを使ってみようと思う。

7月18日(木)開催 YRS筑波サーキットドライビングスクール開催案内へのリンク



第797回 YRS筑波サーキットドライビングスクール

602-4
1周1,039mの筑波サーキットコース1000
限られた敷地にできるだけ長いコースをと
回り込んだコーナーを多くして
コーナーの曲率の割にはコース幅が広く
走行ラインの自由度が高く
練習にはうってつけ
 
ブログ 第601回 筑波サーキットコース1000の走り方

 

 

ユイレーシングスクールは筑波サーキットコース1000を終日使ったドライビングスクールを開催しています。朝一番の1コーナーだけを使って行うイーブンスロットルとトレイルブレーキングの練習が特長です。先行きサーキットを走るつもりのない方もサーキット走行のベテランもクルマの動きを理解する絶好の機会です。

7月18日(木)開催 YRS筑波サーキットドライビングスクール開催案内へのリンク



第796回 人車一体

クルマと一体になって、と言えばいいのか。

クルマの一部になってと言うべきか。クルマの動きに同化すると感覚が研ぎ澄まされる気がする。   でも、それは事実。

左右の踵をしっかり床につけて、フットレストには左足を置くだけにして突っ張らず。スロットルペダルとブレーキペダルを同じ位置で踏み換えられる位置を探して右足の踵を置く。両方の踵を自分の1番遠い支点にするつもりで、両膝を開いて下っ腹に力を入れて、シートにできるだけ深く腰掛けお尻の後ろの空間をつぶし腰椎をシートバックに潜らせる。視線は目の高さの無限大に向けて物を点では見ないようにして、景色の中に自分が入って行くようにクルマを進める。

ドライビングポジションが決まるとクルマの動きを寸分の狂いなく感じられるから、目的に応じて過不足のない操作が可能になる。

実は、シートに座った時から運転は始まっている。


鈴鹿サーキットレーシングコース


奥比叡ドライブウエイ


YRSストリート@富士スピードウエイ駐車場


筑波サーキットコース1000


筑波サーキットコース1000

ユイレーシングスクールでは7月18日(木)に筑波サーキットコース1000でドライビングスクールを開催します。運転のたたき台になる理論を理解し、理論と実践を一致させるためにコーナーを区切って重要な操作を集中的に練習します。クルマの運転は上手くなればなるほど楽しくなります。
ユイレーシングスクールは所有欲から使用欲への転換のお手伝いをしたいと思っています。ルノー乗りの方、愛車を思う存分走らせてみませんか。お待ちしています。

・7月18日(木)開催 YRSドライビングスクール筑波 開催案内のページへのリンク



第795回 ドライビングポジションと情報収集

クルマの運転は情報処理のようなもの、と言ってもさしつかえないだろう。

まずクルマを動かす目的があって、それに沿って走らせるために五感で情報収集をしてクルマの状況を把握。ほぼ同時に理論的見地から最適と思われる操作を行う。クルマが動いた瞬間に再度情報収集を行い、クルマの動きが理想値から外れていれば修正のための操作を繰り出す、合致していれば次への探りを入れる。その繰り返し。

だから、クルマを思い通りに動かすのには正確な情報収集が重要だ。正確な情報収集にはクルマの動きに翻弄されずにクルマと一体になり、クルマと同じ速度で同じ量だけ人間もロールする必要がある。それを実現するのが正しいドライビングポジションだ。

6月27日(木)。ユイレーシングスクールでは車載映像にある富士スピードウエイショートコースを終日使ったスクールを開催します。今からでも申し込むことができます。ご自身のドライビングポジションの確認に走りにきませんか。

・6月27日(木)開催 YRSドライビングスクールFSW 開催案内と申込みフォームへのリンク