第30回 鈴鹿国際南コースを走る
今やYRS常連となったWさんが鈴鹿国際南コースを初めて走ると言うのでトゥインゴGTと一緒にお供した。
トゥインゴGTにとっては、筑波サーキットコース1000、富士スピードウエイショートコース、富士スピードウエイレーシングコースに次いで4つ目のサーキット。
鈴鹿国際南コースは国際格式のカートレースが開催される他、その攻略しがいのあるレイアウトでスポーツドライビングを楽しむ人達に人気がある。7つの左コーナーと5つの右コーナーと2本の直線を組み合わせた1周1,264mのコースは、『人間が考えるクルマを速く走らせる方法』と『クルマが性能を発揮しやすい走り方』に大きな食い違いが表れるところが面白い。
サーキットではラップタイムの良し悪しが注目されることが多いが、実は、タイムなんていうものはどうでもよく、自分の思いがクルマさんが求めているものに近いのか確かめるところに面白さがある。どこまで自分がクルマを動かす理屈を理解しているのか、垣間見ることができるのはとりあえずサーキットだし、走って見ればスロットルを遠慮なく床まで踏み込むことができるだけで十分に楽しい。
ユイレーシングスクールのCDを買い、Yゼミに参加し、奥伊吹スキー場で開催したYRSオーバルスクールや遠く富士スピードウエイのツーデースクールに参加してくれたメガーヌRSのオーナーWさん。そのかいあって初めて走るコースでも、迷いも躊躇もなく、最初からかなりのペースで走行。アンダーステアを出すでもなく、スピンするでもなく、最終的に1分6秒の前半までタイムを縮めた。
「あれ、タイムを気にしているじゃん!」とは言うなかれ。その人固有のドライビングポテンシャルは、速く走ることをテーマにしないとその正体を見抜けない。その上、テーマを持って走る以外にドライビングポテンシャルの向上を図る手段はない。
ラップタイムはどうでもいいと言うのは、人の速さと比べる意味はないですヨ、ということであって、その人がタイムをバラツキをなくそうとした時に安定したタイムが記録できるか、タイムを縮めようとした時にタイムアップできるか、その人にとっては『自分の本性』と向き合う唯一のてがかりではある。
決して安くないメガーヌRSを手に入れたWさん。最初にお会いした時から「このクルマを思い通りに動かせるようになりたいんです」とおっしゃっていた。それから1年も経っていないけれど、着実に確実に運転の幅を広げられている。
理にかなった操作をしなかったら、6秒台に入る前にスピンしたりコースアウトしたかも知れない。がむしゃらに走っていては、どこをどうするとタイムアップにつながるか見つけられなかったかも知れない。
Wさんが進んでいる方向は、ルノー・スポールオーナーとして正しい道です。メガーヌRSも喜んでいるはずです。ユイレーシングスクールはこれからもWさんを応援します。
※例のごとく走行データを公開します。
速度と加/減速度のグラフ。軌跡上の緑色の点がスタートライン。
ところで、今回Wさんが走った鈴鹿国際南コースでYRSドライビングスクールを開催します。期日は4月4日(水)。ルノー・スポールオーナーに限らず、多くのルノーオーナーの方のご参加をお待ちしています。
○ 4月4日(水) YRS鈴鹿ドライビングスクール南 案内頁&申し込みフォーム
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ユイレーシングスクールでは以下のドライビングスクールも開催します。クルマの使い方に興味のある方は参加してみませんか?トゥインゴGTもお待ちしています。(詳細は以下の案内頁をご覧下さい。)
○ 2月12日(日)YRSオーバルスクール FSW 案内頁&申し込みフォーム
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●クルマはよくできた道具なので、性能を発揮させるためにはそれなりの使い方を知る必要があります。ユイレーシングスクールが10周年を記念して制作したCDを聞いてみて下さい。バックグラウンドミュージックもないナレーションだけのCDですが、クルマを思い通りに動かすためのアドバイスが盛りだくさん。クルマ好きにとっては一生ものです。
YRS座学オンCD案内頁
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