トム ヨシダブログ

第389回 Megane de YRS Quad Oval

5月に開催したYRSクワッドオーバルスクールで、高齢者運転手(!?)がメガーヌRSを全開で走らせてみた。

スクールの合間の5周だけだから、なかなか4コントロールの恩恵を実感できないけれど、とりあえず自分の尺度より速い速度でターンインして、自分がイメージするイーブンスロットルの開度より少し開け気味にして、ステアリングをホールドしている間にもスロットルを多めに開けてみたのがこれ。
自分の殻を破ろうと努力をしていると 『 ああ、介入しているな 』、『 機械が働いてくれているな 』 という瞬間をあちこちで確かに感じるのだけれども、悲しいことに長年の習性で 『 ここはこうあるべきだよな 』 と無意識ながらにいつもの自分に戻ってしまうと、たちどころに人間本来の限界が露呈する。そりゃそうだ、高度な技術で作られた機械なのだから人間のやることは全てお見通し。4コントロールがどんなものか見てやろう、なんておこがましい。どうするとどうなる、なんて因果関係がわかるわけがない。あいまいな人間の入力がそのつど違うのだから、と負け惜しみ。

だけど、4コントロールが機能していることは明確にわかる。人間の行う操作に対して遅滞なく、過不足なく、人間が目指すところを察知して(!!!)人間が努力さえすれば人間の目的レベルを引き上げてくれるがごとく介入するのだから、これはすごい技術だと認めざるを得ない。それでいて、人間の目的に対するわがままさ全てに対して寛容なのではなく、理にかなった操作をする限りにおいて人間の能力を拡大するようにしつけられている。

だから、4コントロールを手に入れた人はレンタカーでもいいから改めて前輪操舵車を運転して、どこがどう違うのか感じてみる努力をする意味はあると思う。違いを感じようとする過程こそ、メガーヌRSに付随する最大の価値かも知れない、といったら持ち上げすぎか。

ユイレーシングスクールのオーバルスクールならその体験が安全にできます。ローンチコントロールも試せます。YRSオーバルスクールは70歳以上の高齢者割引きと女性割引きがあります。メガーヌRSオーナーの方の参加をお待ちしています。

同じスクールに参加したメガーヌRSカップに乗るKさんを助手席に乗せて何周かした時、FDCのシフトアップの早さに驚きの声を上げていたのは秘密です。



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