トム ヨシダブログ


第755回 人の振り見て我が振り正す

あくまでも私事ですが。   交通事故が減らないなぁ。

市街地にしろ高速道路にしろクルマを走らせていると、実に様々な人の運転を目にすることになる。目に止まったクルマの動きを見れば、経験的に『 はぁ~ん、運転しているのはこういう人だな 』と想像がつくというものだ。そしてクルマの動きを追えば、それがほぼ間違いないと確信できる。

603
写真は本文と関係ありません

 

よどみなく運転している人。この人は周囲が見えているな、とわかる運転をしている人。交通の流れに乗れている人。状況を俯瞰しているなとわかる人。交通社会の一員であることを認識しているであろう人。

他方。横着な運転をする人。独りよがりの人。乱暴な運転をする人。自分の事しか考えていないような人。鈍い人。せこい運転をする人。状況がわかっていない人。何も考えずに運転している人。運転に集中していない人。自分本位の運転をする人。自分さえ良ければ他のことは知らないと言わんばかりの人。

千差万別。8千万人余りの免許保有者がいるのだからいろいろな人がいて当たり前ではあるけれど、残念ながら前者は少数派。後者は50年余り前から一定数存在したけれど、残念なことにその比率が加速度的に年々増加しているのは間違いないところ。   では自分はどうなんだ、という話。

603-0
写真は本文と関係ありません

 

自分の運転が模範的だと言い切る自信はもちろんないけれど、少なくとも安全かつ円滑な交通の流れの実現という道交法の精神を尊重した運転はしているとの自負はある。

そのためにも自分の運転に対して、大げさと言えば大げさかも知れないけど、基本となる方針を立てている。まず絶対に事故を起こさない運転をすることを大前提にしている。そのためにも自分の運転するクルマが交通を阻害したり他人の走行の邪魔にならないようにすること。次に交通という流れの中にあって、いかに自分の=運転しているクルマの存在を消すことができるか、換言すれば、いかに他人が自分のクルマの動きを無視できるような運転をすること。このふたつ。
これを元に自分なりのルールを作り、さらにルールを練り上げ、いつもそれに沿ってクルマを走らせている。だから、公道でもサーキットでも行き当たりばったりの運転をすることはない。

と、ここまでは数年前に書いて下書きフォルダに入ったままだった。具体的にどんなルールを自分に課しているか書き留めておこうと思っても、運転している間は条件反射的に身体が動いているから、どんな操作をしたかほとんど覚えていない。ただ気が付いた時にどんな意識で運転しているかを記したメモのほんの一部を紹介すると、

・自分のクルマの動きが原因で他人にブレーキをかけさせたり減速を強いる運転はしないことが鉄則。
・信号機が黄色に変わった瞬間、前を走るクルマのストップランプが点いた瞬間にスパッとスロットルを閉じ瞬時にブレーキペダルに足を乗せる。踏みこむかどうかは別にして。
・前方でクルマが左折のために減速を始めた場合、そのクルマに近づく前に大幅に速度を落とし車間を空け、進路を変えずそのクルマが視界から消えた瞬間に加速できる準備をする。
・対向車線にはみ出したほうが曲がりやすいコーナーで追越が可能な区間でも、速度を落とし気味にして中央線を割らないように走る。
・進路を変える場合はかならずウィンカーを長めに点ける。高速道路では最低9回の点滅が目安。
・広いコンビニの駐車場やスーパーマーケットの駐車場で進路を変える場合にはウインカーを使って進む方向を示す。
・駐車場に駐車マスが描いてある場合、クルマが止まっていなくてショートカットできる場合でも駐車マスの白線を踏まないように迂回する。
・交差道路に右折車線がある交差点を右折する場合、当該の右折車線にクルマが止まっていなくてもその右折車線をカットしたり白線を踏むことはしない。
・交差点で右左折する先が複数車線である場合、右左折後はまず第一車線を走行する。
・右折車線がある交差点で右折車線を利用する場合、手前のゼブラゾーンには入らず後方を確認しながら右折車線に進入する。
・一般道でも高速道路でも複数の車線がある場合、他のクルマと並走する時間をできるだけ短くする。
・一般道でも高速道路でも複数の車線がある場合、続いて追い越しをかける必要があっても追い越し終了と同時にいったん走行車線に戻る。
・一般道でも高速道路でも複数の車線がある場合、原則的にキープレフトで走る。
・高速道路や自動車専用道で合流する場合、合流車線で本線の流れより速い速度まで加速して、リアビューミラーを見ながら速度を落としつつ合流する。
・一旦停止の標識がある場合、他の交通がなくても誰かに見られていなくても原則的に一時停止をする。

等々。全てそうする理由がある。そうすることで自らを危険な状況に置かずにすむと経験から割り出したルールだ。

日々の運転で操作についてもルールのようなものを決めている。いつも同じように運転していれば、同じようにしているのに違和感を感じたら、何かがおかしいと気づきやすいからだ。運転操作にどんなルールを自分に課しているかについては別の機会に。

603-3
写真は本文と関係ありません

 

それにしても、先に触れた話ではないけれど、年々自分の都合で運転する人が増えているような気がする。町を走っていると、こちらがブレーキを踏むのを見越した距離で駐車場から飛び出してきたり、コンビニの駐車場に停めようとしているのに進路を横切ったり、スマホを見ながら運転しているのか中央線をまたいでこちらに向かってくるトラックに出くわしたり、外出するたびに「 えっ、そんなことやるの 」、「 それはやめたほうがいいのに 」というような運転をする人に出くわす。事故が減らない訳だ。

お年寄りの場合は「 しかたないね 」と言ってはいけないけど次に何が起きるかおおむね想像できる。ところが一見ふつうに見える人がやるのだから面食らう。よっぽど運転に自信があるのか躊躇しないでクルマを動かしている。はたまたクルマを運転することを家電のオンオフスイッチを入れることと同じだと思っていて、常に自分の思い通りに動くものだと思っているのか。『 あなたが何事もなくクルマを走らせているのは、たまたま偶然が重なって事故しないだけですよ 』、『 もう少し他人の目を意識して運転したほうがいいのではないですか 』 と、おせっかいをしたくなる。     あくまでも私見ではあるけれど。

運転に限らず生活自体が主観的になってきていて、一人称で全てのものを考え、感じ、行動するようになってきているのだろうか。

ボクは小心者だから確信が持てないことをしようとは思わない。それでも十二分にクルマを運転することで得られる恩恵にあずかることはできるのだから。

 

※ 写真の一部は車載カメラ、もしくはウェアラブルカメラで撮影したものです



第754回 Wさんとユイレーシングスクールの22年間

ブログ第397回ユイレーシングスクールとWさん 第656回ルノーを楽しむ に登場してもらったWさん。11月頭に初めて開催したYRSトライオーバルスクールFSWに、今回はルーテシアRSトロフィーではなかったけど、半年ぶりに来てくれた。もっとも、折に触れメールでやり取りはしていたからお互いの無事は承知していた。

754-0
高齢者と後期高齢者が
メガーヌRSトロフィーに貼った
高齢者マークを指さすの図

 

Wさんが初めてユイレーシングスクールに参加したのが2001年7月。もう22年も顔を合わせていることになる。参加された回数は延べ110回をゆうに超えている。そんな運転の先輩と話すのはいつも高齢者の交通事故のこと。交通事故など起きなければ起きないほうがいいに決まっている。しかし高齢者の事故が増えているのも事実。加えて高齢が事故の要因になっているとする風潮にはボクにしてもWさんにしても歯がゆい思いをしている。

その反動なのかもしれないけど『一生懸命運転して事故を起こさないようにしたい』、『高齢者の運転の模範たりたい』 と思っている。おそらく、間違いなくWさんもそう思っているはずだ。その意味で、ユイレーシングスクールがWさん自身が行う技能点検の場になっているのならば幸いだ。

※高齢者と事故の関係についてユイレーシングスクールの思想を裏付ける知見を見つけた。本文では長くなるので文末に。

754-1
今回のYRSトライオーバルスクールFSWでの写真は
みんないつもより欲出して走り回っていたのでナシ
 
なので以下の写真は昨年5月
YRSオーバルスクールFSWでのWさん

754-2
ルノー仲間の前を疾走する
ユイレーシングスクールの大先輩Wさん

754-3
ルノー仲間と

754-4
無理はしないけれど
踏むところは踏むのがWさん流

754-5
昨年12月のYRSオーバルスクールFSWでWさんと

754-6
御年80ウン歳のWさんは
認知症テストのベテラン
 
都合3回受けたのかな?

754-7
前々からWさんは
高齢者が事故を起こすことに心を痛めていた
ユイレーシングスクールで高齢者講習ができないものかと
 
ユイレーシングスクールとしてはやりたい気持ちはあります
25周年の記念行事にしますか?

754-8
Wさんは11月20日が誕生日
2年前には家族にお祝いされた時の写真を送ってくれました

754-9
Wさんが先週送ってくれたメール
北海道を元気に走り回っているようです
 
先だってのスクールの時も
若い人を追いかけまわしていたのに
翌週には北海道に飛んで雪道を
 
先輩の行動力には脱帽です

 

※あるニュースで見かけた高齢者と交通事故についての知見の要約

高齢が果たして事故の要因であるかどうかを検証するのを目的に、免許証更新時に行う認知症検査の結果に心身機能の低下を認識しているか否かの筆記テスト結果を加味し、高齢者を以下の4つのグループにわけた上で全員の運転技術を教習所の検定員が評価した。
a)心身機能の低下なし/機能の低下を認識している
b)心身機能の低下なし/機能の低下を認識していないあるいは認識しようとしない
c)心身機能の低下あり/機能の低下を認識している
d)心身機能の低下あり/機能の低下を認識していないあるいは認識しようとしない

結果はd)のグループが他のグループに比べて格段に運転がおぼつかなかったという。逆にc)グループは心身機能が低下しているにも関わらず、機能が低下していない2つのグループにそん色ない運転技術を示したという。機能の低下を認識することで機能の低下をに対応できていたからだという。
つまり、高齢であることがすなわち危ない運転をすることにはつながらず、むしろ危険な運転をするのは年齢に関わらず自身の心身機能の低下を把握せず、また自身の運転を振り返ることをしない人だと記事では結論づけている。そして免許証の返納を検討するのは主にa)からc)に該当する人たちであって、d)の心身機能が低下していてもそれを認識していない人は運転を続けることになり、潜在的に事故を起こす可能性が高くなる。よって、記事では 「高齢者は免許を返納せよ」 ではなく 「危ないドライバーは免許を返納せよ」 と呼び掛けるべきではないかと結んでいる。

個人的にはd)グループの先行きが心配だけど、そういう人はまずユイレーシングスクールには来てくれないだろうな。



第753回 11月の富士山とFSWと食

なんか季節の変わり目を曖昧に感じる今年。11月初旬は夏の延長だった。

753-01
11月3日10時14分
御殿場市山の尻から富士山を仰ぐ
絵的には秋なのだけど

753-02
11月4日 朝6時22分の富士山
同じく御殿場市山の尻から
連荘スクール初日

753-03
スクール2日目
YRSオーバルスクールFSWロンガーに集まったルノー軍団

753-04
初日YRSトライオーバルスクールFSW
2日目YRSオーバルスクールFSWロンガー
2日間マイクを片手にしゃべりっぱなし
我ながらタフだと思う
しゃべればしゃべるだけ参加者が上手くなるから
それが原動力

753-05
YRSトライオーバルスクールFSWのコース作りが終わって
今回も御殿場IC近くの大和田さんに
頼んだ天丼は期待通り美味しかったけど
量が若者向け
スタッフに手伝ってもらうことに

753-06
2日間のスクールが終わって西に向かう前に
いつものパターンで
レストランふじおやま
豚汁定食に初めて挑戦
具沢山で大満足
野菜不足が補える

753-07
YRSオーバルスクールFSWロンガーに参加してくれたEさんと
昨年7月10日
初めてユイレーシングスクールに参加してくれた時の感想はこちら
昨年9月25日にも参加してくれて今回が3回目
初めのうちはスロットルを開けるのに躊躇していたみたいだけど
終盤は2速も使って
メガーヌRSトロフィーのエキゾーストノートを奏でていました
感想文をお願いすれば良かった



第752回 ロールをコントロールする

JR湖西線志賀駅から湖西道路志賀ICをつなぐ道路がある。志賀駅は湖面とほぼ同じ高さだけど志賀ICは比良岳の山麓のかなり高い位置にあるから、志賀ICまではけっこうな登り区間になる。

湖西道路の手前の側道を左折すれば京都方面。湖西道路をくぐってから右折し側道に入れば敦賀方面に向かう志賀IC。今回は志賀IC直前にあるブラインドの左コーナーがテーマ。コーナーを抜ける時にどうすればクルマの性能を生かしながら敦賀方面に右折できるかというお話。ボク自身はこの道を通るたびにこのコーナーを大いに楽しんでいる。

752-01
県道558号線志賀駅口交差点から志賀ICまでのルートを俯瞰
 
 
 
 
 
 
ルート全体を収めてこの画像をキャプチャしたのが19日昼過ぎ

752-01a
これには驚いた!
 
もっといい絵がないかと
今日(21日朝)再度Google Mapを開いたら
なんと、地図の表示方法が変わっていた!
こんなことがあるんだね

 

752-02
志賀駅口交差点からの登りが最もきつい

752-03
このあたりかな
瞬間燃費計の数値が激減

752-04
右手に見える看板から先で勾配はゆるくなる
けれど結構な登りには変わりない

752-05
しばらく直線が続き

752-06
やがて直線の終わりに
ゆるやかな右コーナーが見えてくる

752-07
右コーナーに向けてターンイン

752-08
右コーナーが終わるころに
湖西道路の行先案内

752-09
またしばらく直線が続いて
その先にブラインドの左コーナーが

752-10
左コーナーにターンイン

752-11
左コーナーを旋回中

752-12
まだ旋回中だけど
 
湖西道路がチラッと

752-13
まだ旋回中だけど
 
湖西道路が認識できてきて

752-14
やがて志賀ICの全容が
 
ブラインドの左コーナーを抜けてまさに直線にさしかかる
ここに来るまでの操作が後の状況を激変させる!

 

人間はクルマの性能より速くは走れないのだから、運転に関しては理論的にクルマの性能を理解しクルマの性能をできるだけ高い次元で発揮させられるような操作を習得することが重要になる。

そう考えた結果が、「対角線に荷重移動させるとクルマがイヤがるよナ」、「できれば前後輪のスリップアングルを均一にするのが理想だよネ」、「トランジッションは省いてはいけないネ」、「加速、減速、旋回は分解してやったほうが効率がいいはずだ」等々。自分の運転の指針になってきた。

で、ブラインドの左コーナーを抜ける時に、意図的にステアリングを操作して旋回と減速を分解してみようというわけだ。

左コーナーを視覚に頼ってダラダラと立ち上がると、ステアリングを戻しているとは言えいつまでもロールが残っている=ステアリングが切れた状態が続く。しかしその先には右折のためのブレーキングが待っている。
速度にもよるけど、場合によってはステアリングを完全に戻す前にブレーキペダルに右足を乗せるはめになるかも知れない。ブレーキングは直進状態=ロールゼロの状態で行うほうが効率が高いのだから、ロールを早く消してしまってブレーキングまでの間に人為的に直進状態を作ったほうが正解だという結論に達する。ステアイングを戻すのが遅れればコーナリングが終わるのも遅れると考えるのは早計で、ロールを維持したからこそロールを消す速度を早めることができる。

752-14B
上下とも同じ位置で撮影
左コーナーを抜けて直線に出たけどまだロールが残っている状態
 
上の写真は正面を見据え
視覚に頼ってステアリングを戻して始めている状態
下の写真は視界がこのあたりに変位するまで
ステアリングを戻さずホールドし
次の瞬間舵角ゼロまで一気に戻し意図的にロールを消す

752-15
視覚に頼ってステアリングを戻すと
この地点でもロールが残っている可能性がある
 
意図的にステアリングをホールドしている時間を長め
意識的にステアリングを舵角ゼロまで戻せば
経験的にも
この地点でロールは完全にゼロになる

752-16
ステアリングとブレーキが重なっていないか
 
or
 
横荷重ゼロでブレーキングできているか

752-17
直進区間が長ければ
全てのタイヤをマイナスの縦向加速度の発生に使える
 
踏力を抜く余裕も生まれるから
ピッチングコントロールができる

752-18
結果的に
4輪均等荷重からターンインができる
 
つまり旋回と減速そして旋回を分解することができる
 
それはロールコントロールをしたから

752-19
コーナリング中はイーブンスロットル
前後輪で受ける遠心力を均等にして
前後輪のスリップアングルの均一化を図る

 

※ 今回の左コーナーで実現したプロセスは、YRSトライオーバルスクールFSWで参加者に練習してほしいことに通じる。そこで1回目の新生YRSトライオーバルスクール開催を終えてユイレーシングスクールのメールマガジンに掲載した一文を紹介したい。

1) YRSトライオーバルスクールFSW 始動
11月初旬。新装になったYRSトライオーバルFSWで初めてのスクールを開催した。座学で開催を目指した理由とトライオーバルの走り方を説明。その後の参加者の走りを見るにつけ開催した意義があったことを確信。初めのうちはキンクの抜け方がぎこちなかったが、慣れるうちに、アドバイスを聞くうちにスムースに。

・YRSトライオーバルFSWの走行軌跡と速度/横Gのグラフ

実はYRSトライオーバルFSWを開催した目的はひとつ。コース取りによるロール制御の習得だった。

コーナーの脱出してアウトいっぱいに出た時、ロールが残っていると感じた人は多いだろう。ロールが残っているのはまだ舵角が当たっていて、厳密に言うとクルマはまだコーナリング状態にある。コーナーを抜けた段階で加速に移るのだが、ロールが残っているとフルトラクションがかけられない。つまり加速を鈍らせる結果になっている。例をあげればFSWショートコースの最終コーナーや筑波コース1000の最終コーナーにその傾向が見られる。ではどうすればコーナリングの終わりをゼロ舵角のフルトラクションにつなげることができるかと言うと、アウトに出た時にロールがゼロになっていればいい。
そのためにコーナリング後半アウトにはらむラインを、視覚的にはステアリングを戻せると思っても、少しタイトなラインを進みロールが減少を始める位置を先にずらせばすむ。わずかにロールが減り出すのが遅れても、そこから先は通常のラインより早くステアリングを戻せる=ロールを消せることになるから、操作次第ではクルマがアウトに出たと同時にロールをゼロにすることができる。つまりフル加速に移れることになる。

ユイレーシングスクールとしては視覚的に得られる情報だけにとらわれず、その瞬間にどのような姿勢変化が求められているかを判断し、意図的かつ積極的にコントロールしてクルマの性能をより引き出してほしいと考えている。そのために開催したYRSトライオーバルFSWが役に立てばと思っている。

 

ユイレーシングスクール今年最後のスクールが12月17日(日)に開催されます。まだユイレーシングスクールを経験したことのない方はぜひ遊びに来て下さい。どなたでも、どんなクルマでも参加できます。

・12月17日(日)開催 YRSトライオーバルスクールFSW開催案内



第751回 YRSオーバルスクールFSWロンガー

11月初め。今年最後のYRSオーバルスクールFSWロンガー。クルマによっては直線の終わり130キロからのブレーキングとターンインとトレイルブレーキングとイーブンスロットルを反復練習できる優れモノ。今回も思い通りにクルマを動かしたい方々が参加。1日中走り回っていました。

751-03
クルマの運転にドライビングポジションは重要
特にスポーツドライビングでは
ドライビングポジションが全てを決めると言っても過言ではない
だからどう座ればクルマと1体になれるかを説明
クルマと同じ量だけ同じ早さでロールするために
 
参加者自身に自分の身体がシートの上で動いていないか確認してもらう
ポジションが修正できた人はこぞって運転が楽になった操作に正確性が出たと

751-04
参加者は1日中ラジオからアドバイスを聴きながら走行する

751-05
走ってはミーティングし
ミーティングで留意点を確認してまた走る
 
初めて参加した人の中には
体育会系ですね!と感想を述べることも
それがユイレーシングスクール流
たくさん走りたい人もいるので合理的な練習を1日中提供します
どれだけ走るかは参加者次第で休むのも自由
強制ではありません

751-06
参加者同士同時に走ると
それまで絶対速度を追いかけていた人が
相対速度を意識するようになり
間違いなく運転がこなれる
 
こなれるということは
運転が無意識行動の範疇に入りかけているということ
これを体験しない手はない

751e
今回のルノー組
2回目の参加のEさん

751s
今回のルノー組
前の日のYRSトライオーバルスクールFSWに続いて参加のSさん

751w
今回のルノー組
クルマを乗り換えて
この日初めて全開にしたWさん

 

ユイレーシングスクール今年最後のスクールが12月17日(日)に開催されます。まだユイレーシングスクールを経験したことのない方はぜひ遊びに来て下さい。どなたでも、どんなクルマでも参加できます。

・12月17日(日)開催 YRSトライオーバルスクールFSW開催案内



第750回 YRSトライオーバルスクールFSW

11月初め。ユイレーシングスクールは新しいカリキュラムを開始した。題してYRSトライオーバルスクールFSW。おむすび型のオーバルコースを走ろうというものだ。

ちなみにアメリカではトライオーバルはポピュラー。有名なところではデイトナレースウエイもそうだしタラデガレースウエイもそう。楕円形のオーバルコースにターン(コーナー)がひとつ加わることで速く走るための要素=あやが増えるので、走って楽しいし見ても楽しい。

実は、ユイレーシングスクールでは過去にもトライオーバルでスクールとレースをやっていたことがある。ただそのコースは駐車場のガードレースに沿った直線を使っていたので安全面から左回りしかできず、右側タイヤの負担が大きかった。そこで今回はYRSオーバルスクールFSWロンガーの直線のひとつを「への字」型に湾曲させてみっつのターンを作ってみた。

次の図は、IさんのメガーヌⅢRSトロフィーRを借りて(借りた理由は改めて)、パフォーマンスボックスを取り付け3速固定で速度と横Gを2周計測した結果。
走行軌跡の直線の中間に緑色の小さな丸が計測開始地点。左側の座標に速度、右の座標に横Gをとったグラフの経過時間のゼロにあたる。

750-

 

Gセンサーで見るYRSトライオーバルFSW。1周の間に横Gが3回立ち上がっている。スロットルを開けっぱなしで旋回している部分がキンク。キンクの横Gがそれほどでもなかったのは想定外。

750-2
参加者全員が過去に参加してくれた方々なので
座学を端折って
トライオーバルを使ったスクールを始める理由
トライオーバルの走り方等々を説明

750-3
ストレートを駆け下るルノー軍団

750-4
通称「下のコーナー」を回る

750-5
150度ほどの「下のコーナー」を立ち上がり加速
YRSオーバルFSWロンガーより脱出速度は高い
遠くに見えるキンクを左に回り「上のコーナー」に向かう

 

YRSトライオーバルFSWを走ったルノー仲間

750i
新しいコースを走るために
はるばる香川県から来てくれたIさん

750o
微熱が出てYRSツーデースクールFSWを欠席したOさん

750sa
翌日のYRSオーバルスクールFSWロンガーにも参加するSさん

750s
千葉から参加のSさん親子
受講したのは娘さんで親父さんは道中の運転手
免許をとるのにユイレーシングスクール4回受講が条件で
今回が4回目
積極的にクルマを動かすようになりました



第749回 10月の富士山とFSWと食

749-01
10月6日金曜日
YRSツーデースクールFSW前日
午前9時55分の富士山
前々日に初冠雪のニュースを聞いたのでまずはご挨拶
翌日のコース作りの段取りをして

749-02
スタッフと合流して東名高速を飛ばして沼津に向かい
例のお店に

749-03
この日はまずホタテ貝の貝焼き
ショウガと出汁がほど良くて

749-04
それと地アジ刺し
しつこいと言われそうだけど

749-05
しつこいついでに地アジ丼
ショウガ醤油をたっぷり回しかけていただきます

 

ところで、エンジンドライビングレッスンの朝。村上編集長の挨拶が終わって参加者を確認していたら、かれこれ10年ぐらいほとんど毎回京都からご夫婦で来てくれているHさんがこっちを見て笑っている。なんだろうと歩み寄ると、実はドライビングレッスンが終わっても京都に戻らず一泊して沼津港のむすび屋さんに行くのだと言う。Hさんはルノー車乗りではないけれどブログの愛読者らしく、いつも楽しみにしていますと嬉しい言葉。
翌日、昼になってしまったから座れるかなと心配しながらむすび屋さんの暖簾をくぐると、そこにはHさんご夫妻が。食べ終わったところのようで、「美味しかったですか」、「最高でした」で地アジ丼を食したとのこと。ユイレーシングスクールのスタッフも食べに行ったようだしルノー・ジャポンの方も行かれたようだし、このブログの食べ歩記が参考になるのはこの上なくますます嬉しい。

747-1
左から2人目がHさん

 

749-06
YRSツーデースクールFSW前日
この日駐車場を専有されていた方が早めに撤収されたので
コース作りを始めさせてもらうことに
10月6日金曜日午後4時52分の富士山をパチリ
富士山の影が伸びる
 
で、急いでパイロンを並べてコースを作る

749-07
コースを急いで作ったわけはこれ
御殿場ICからほど近い大和田さんに予約してあったから

749-08
昼夜贅沢してバチがあたるかなと思いつつ
大和田さんのお吸い物は肝吸いではなく
肝焼きがお重の上に鎮座しています

749-09
YRSツーデースクールFSW1日目
10月7日土曜日
朝6時10分の富士山を
御殿場市山の尻から仰ぐ

749-10
FSWのスクールで利用させてもらっている須走の扇屋旅館さん
YRSツーデースクールFSWの時は希望する参加者も泊まってもらいます
これが土曜日の夕食
若い人でもお腹いっぱいらしい

749-11
YRSツーデースクールFSW2日目
10月8日朝5時37分
南東の空にはきれいな朝焼けが

749-12
YRSツーデースクールFSW2日目
10月8日朝5時37分
曇り空だけど
富士山は薄化粧

749-13
2日間のスクールが終わり
スタッフと道の駅富士小山に寄って
懲りずにあさりクリームコロッケ定食
 
ホント
ワンパターン!!!



第748回 YRSツーデースクールFSW

今年2回目のYRSツーデースクールFSWは心地良い秋風に吹かれながらの2日間だった。

748-01
ユイレーシングスクールの流儀に従ってまず座学
プラス2日間だからやってほしいこととやったほうがいいことを伝えて

748-02
1日目午前中はスラロームと2種類のブレーキング練習を徹底的に
ということで
岡山から来てくれたYRS初参加のKさんの妙に速いスイフトスポーツを借りて
スラロームのデモラン
20m間隔のコーンを縫いながらも加速できることを見でもらう

748-03
スレッショルドブレーキングのデモランは
東京から来てくれたYRS初参加のMさんのインプレッサを借りて
ブレーキペダルを蹴とばした時とトランジッションを取った時の
減速Gのかかり方の違いを体験してもらう
見学者にはノーマルのブレーキでもマイナス1Gで減速できますよとばかりに
思いっきりノーズを沈めて

748-06
八王子から初めてYRSに来てくれたNさんのクルマがオープンだったので
参加者にわかりやすいようにドライビングポジションで目指すことを説明
クルマと一体になって同じ速さで同じ量だけロールするコツを伝授

748-07
Nさんのバーキンを借りてスラロームのデモラン
同乗中にソリッドアクスルの利点と弱点を説明
車重が軽い分気をつけるべき操作も指摘

748-04
デモランが終わると3グループに分かれた参加者が
3つのコースをゆっくり下見
午前中の動線の確認

748-05
10分弱の間隔で3つのコースを順に
参加者に自主的に走ってもらう
質問がある人は「職員室」(笑)に来てもらい
アドバイスが必要な参加者はクルマを停めて口頭で

748-08
早めに昼休みをとって午後からはオーバル走行
Mさんのインプレッサを借りてデモラン
イーブンスロットルで高い速度を保つ秘訣
トレイルブレーキングでより高い速度からターンインする秘訣を
排気音とクルマの姿勢とストップランプで確認してもらう

748-11
何をしているかというと
本格的にオーバル走行に移る前に巻き尺を持ち出して
高速道路の3車線より広いコース幅を確認してもらう
その上でイン側の人はこうアウト側の人はこう
オーバル走行のルールを確認してもらう

748-10
参加者がオーバル走行に向けて整列

748-09
1周約400mのコースを少ない台数で走るのはもったいない
慣れてきたら同時に走る台数を増やして
他人と走る時は絶対速度ではなく相対速度を意識してとアドバイス

748-12
2日目の朝はFSWショートコースに7時半に集合
1周880mのコースを歩きます
歩きながら地形によるクルマの運動特性の変化
それに対応する方法を解説します

748-13
クルマで走ってしまうと見落としてしまうことも
歩く速度で自分の目と足裏で確かめると
新たな発見がたくさんあります

748-14
2日目はFSWショートコースを終日走ります
参加者をクルマの動力性能でグループに分け
短いセッションを繰り返します

748-15
セッションの間には折に触れてミーティングはさみます
はたから見ていて気が付いた点
もったいないなと思える点
最後まで集中力を切らさずに走り続けられるように対話を続けます

748-16
直前に2名のキャンセルがあって
結局23名の参加があった今回のYRSツーデースクールFSW
うち3名が初めてユイレーシングスクールを受講してくれました
 
この日最も遠くまで走ったのは姫路から来てくれたルーテシアRSに乗るHさん
FSWショートコースを150周!
1日目を含むと200キロ近く走ったと思われ

748-H
そのHさん
遠いところありがとうございました
ぜひまた走りにきて下さい

748-I
YRSツーデースクールFSWとYRS鈴鹿サーキットドライビングスクールの常連
遠くは高松から来てくれるIさん
ぜひまた練習に来て下さい

748-K
上尾市から来てくれたKさんもYRSツーデースクールFSWの常連
 
今回は同じルノー仲間のOさんがクルマの不具合でOさんは微熱が下がらず
2名ともドタキャン
Kさんまた仲間と一緒に遊びに来て下さい

748-b
メガーヌⅢRS2台が欠けた今回の記念写真
 
来年も春と秋にYRSツーデースクールFSWを開催予定です
ルノーにお乗りの方はぜひクルマの運転を堪能しにきて下さい

748-a
2日間が終わって
「今回は楽に走れた」
「今回は気持ち良く走れた」
そんな声がたくさん聞こえた33回目のYRSツーデースクールFSWでした
 
参加して下さったみなさんありがとうございました



第747回 YRS+エンジンドライビングレッスン

747-1
エンジン村上編集長の挨拶で始まるエンジンドライビングレッスン
午前中は筑波サーキットジムカーナ場に作ったオーバルコースで
イーブンスロットルとトレイルブレーキングの練習

747-2
午後はコース1000に場所を移してサーキット走行
今年3回目のエンジンドライビングレッスンも
みんなの笑顔とともに無事終了
 
 
photo:Sei Kamimura

 

今や20年の歴史を誇るYRS+エンジンドライビングレッスン。来年も3回、次の日程で開催する予定です。3月7日(木)、5月23日(木)、10月3日(木)。



第746回 YRSツーデースクールFSW

746-1
毎年春秋に開催しているYRSツーデースクールFSW
今回で33回目
遠くは岡山、姫路、高松、郡山、佐久、小諸からの参加も

746-2
今回のルノー仲間
前列左からワタクシ、Iさん、Kさん
後列左からHさん、Hさん、スタッフF、スタッフY