トム ヨシダブログ


第242回 テクノパン

今回はルノープレスのバックナンバーをめくっていて見つけた京都のパン屋さんを訪問。

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2015年12月発行ルノープレスのメモラブルドライブにテクノパン



京滋バイパス下りを久御山淀(くみやまよど)で降りて側道を300mほど走り、北川顔(きたかわづら)の信号をを左折。200mぐらいで右手に赤い帯に大きな窓の建物が現われる。バイパスを降りてからものの4分。そこが今回お邪魔したテクノパン。

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久御山ジャンクションから西にひとつ目の出口が久御山淀


ルノープレスの記事でテクノパンのフェイスブックがあることを知って覗いてみると、美味しそうなパンがこれでもかこれでもかと。食べてみたいね、と思いながら電話してみた。記事にはオーナーの佐々木さんがカングーに乗っていると書いてあったけど、まだ乗っているのか確認したくもあったから。
無事(?)2台目のカングーに乗っていることがわかったし、仕込みが終わる頃ならと比較的時間がとれるという定休日前日にうかがった。

お店のドアを開けると好い匂い。所狭しと並んだパン、パン、パン。12時だと言うのにまだ大車輪で仕込み中の佐々木さんの許可を得て写真を撮りまくる。
「こんなのがあるんだ!」    「これ美味しそう」     どれもこれも美味しそうで興奮状態。自分の備忘録にとシャッターを押す。

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店内にはイギリスで修行した時の思い出のユニオンジャックとカングーが


写真を撮っている間にも次から次へとお客さん。仕込みが終わった佐々木さんに話を聞いていると青いトゥィンゴが駐車場に。

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絵になりそうだ、と表に出てパチリ


パンを買い終えたところで話を聞くと・・・。

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佐々木さん、「実はDr.Tさん、僕が勧めたのでスマートフォー2から乗り換えたんですよ」
トゥィンゴは往診用だという
Dr.Tさんは「○○キロまでの蹴りだしはトゥィンゴ最高」「ヒラヒラ動くしルノーはいいよ」
ゴルフGTIをお持ちのDr.Tさんは「デュアルクラッチはルーテシアRSのほうがいいね」


テクノパンのオーナー佐々木さん。YMOに魅せられて東京でテクノバンドをやっていたそうだ。担当はもちろんドラムス。店名の由来だ。当時はドラムを積むために背の高いシビックシャトルに乗っていたとか。
が、遠い先を見据えて『もうひとつの好きな物=パン作り』にまい進することを決心。それからが実に合理的。京都に戻り4軒のベーカリーで修行。最後の仕上げにイギリスにも1年。初めに開いたお店で作ったパンを手づくり市などのマーケットに出店して評価を得た後、今のお店をオープン。

ひとりでこれだけのパンを作るとなると大変じゃないですか、と水を向けると、「好きなことですからね。それに何にも束縛されないでやれるので、苦痛には感じませんね」。だからなのか、パンに表情があるわけではないけれど、どのパンも輝いているように見える、と言ったら持ち上げすぎか。でも、佐々木さんの言葉に確固たる自信のようなものを感じるもの事実。

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佐々木さんと一緒にお店をきりもりする妹さんに撮ってもらった
店内にはテクノパンオリジナルのトートバッグやマグカップが
イートインスペースもある


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本当はルノープレスを真似てカングーと佐々木さんを撮りたかったのだけど
営業中なので無理は言えずそれはまた
ルーテシアRSが代役をつとめるの図


さぁ、佐々木さんが丹精こめた作品をご覧下さい。

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週末は朝7時オープン。平日でも9時オープンのテクノパン。サンドイッチこそパンだけ作って後は先任者にまかせるけど、あとは全て佐々木さんがひとりで作るそうな。想像できないけど大変な作業には違いない。

佐々木さん お忙しい中をありがとうございました。

佐々木さんの愛情一杯のパン。あなたもおひとついかがですか?


【 追伸 】
このブログをアップするまでに買ってきたテリヤキバーガー、カレーパン、カツサンドハーフサイズ、チキンカツサンド、みそカツサンドを食べた。どれも美味。お腹がひとつしかないのが恨めしい。チキンカツサンドはひとつでお腹一杯。また仕入れに行くつもりだ。


◎ テクノパン
613-0915 京都市伏見区淀際目町241-6
電話:075-631-5599

→ → → テクノパンの情報はテクノパンのフェイスブックで。



第241回 新しい靴

ルーテシアⅣRSがやってきたのは2015年3月の初め。それ以来2年とちょっと。長尺の荷物を運ぶために何度かフィットRSで行ったり、たまにはエンジンを回してやらなければとルーテシアⅢRSを2度ほど連れ出した以外は毎回スクールで使ったから、5月の末にはオドメーターが47,300キロをさすほどに。

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入稿時には5万キロ近くにも


鈴鹿サーキット、富士スピードウエイのレーシングコーストショートコース、筑波サーキットのコース1000、阿讃サーキット。スクールを開催しているサーキットは全て走った。お世辞ではなく懐の深い、具体的に言えば伸び側のダンピングが秀逸なサスペンションをしっかり堪能できたし、パドルでもフロアセレクターでもできるシフトチェンジはたいそう楽で楽しかった。

とは言え、サーキットと駐車場にあつらえたパイロンコースを含め5万キロ近く走ったのだから、ショルダーの磨耗が進むのはいたしかたなかった。スクールの参加者に乗ってもらった時にもタイヤをこじらないようにアドバイスしたのだけど、そこはハイパワーのFF。ショルダーのエッヂが丸ぁるく削れるのを避けられなかった。

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一度前後のローテーションはしたけどFFでサーキットを含む5万キロでこれなら悪くない

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以前に左前に履いていたタイヤ


立っていたエッヂがなくなると微舵角の時の反応を得にくくなる。ショルダーが削れると、ことに扁平率の小さなタイヤでは横方向のグリップに対してだらしなくなる。そこで、まだまだ使えるタイヤではあるけれど、一度リセットするために定期点検の時に磨耗が進んでいると言われていたフロントのブレーキパッドとタイヤを交換することにした。

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新しい靴はダンロップDZ101の205/45R17を通販で安く買った
こんな荷姿で到着
安いから古いタイヤなのかなと思ったけど製造年月日は2016年9月上旬
生産国がインドネシアだったけど最近のアジアンタイヤのレベルを知っていれば・・・

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お世話になっているルノー滋賀栗東
今回は持ち込みタイヤを快く換えてくれた
※将来持ち込み部品の取り付け/交換は別途費用が発生する可能性もあるそうです

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外したタイヤはエッヂを気にしなければまだまだ使えるレベル
裏表を換えればあと4万キロはいきそうだけど
だけど扁平率の小さなタイヤは基本的に一度外したタイヤは使わない主義

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新品の時の溝の深さは測ってないけど浅いところで4mm深いところで5mm強残っていた

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交換したフロントのブレーキパッド
左右どちらもピストン側より固定されている側のパッドの磨耗が進んでいた
残り3mmと4mm

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ダストの少ないパッドにすることもできたけどパーツの耐久性もみたいから純正品を選択
新品のパッドの厚みは12mm
ローターにも問題なし

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エッヂが立ってシャキッとした

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ガレージの中の弟は惰眠をむさぼったまま(笑)

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今回の代車キャプチャーも良かった



第240回 スクール X 3

6月と言えば梅雨。しかし雨の降らない今年の梅雨。おかげで日に焼けながらのスクール三連荘。


6月8日 エンジンドライビングレッスン (筑波サーキットジムカーナ場+コース1000)
2003年。エンジン編集部に『所有欲から使用欲への変換』というタイトルの企画書を持ち込んで始まったエンジンドライビングレッスンも今回が60回目。常連さんに混じって「クルマを使い倒そう」と決心した人が運転を楽しんでいます。

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編集部の新井さんがオーバルコースでイーブンスロットルの練習中

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みっちり走って全員が笑顔

※今年はあと1回、9月28日にエンジンドライビングレッスンを開催します。


6月10日 YRSトライオーバルスクール&YRSオーバルレース (富士スピードウエイ駐車場)

スロットル/ブレーキ/ステアリングと加速/減速/旋回との結びつきを確認できるオーバルコース。オーバルコースで練習してからオーバルコースでレースをやります。テールツーノーズ、バンパーツーバンパー、スリーワイドを繰り返しながら運転の上達を図ります。
※反復練習が重要なので駐車場だけで1日に100キロ近く走りこみます。

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オーバルスクール参加者も最後にはレースに混じってヨーイドンを楽しみます

・YRSオーバルスクール

・YRSオーバルスクール


6月11日 YRSオーバルスクール (富士スピードウエイ駐車場)
効果絶大なのに誰も真似してくれないオーバルコースを使ったドライビングスクール。ユイレーシングスクールの専売特許ではありませんので、念のため。
今回は、いつもレーシングカーを作っている人達が鈴鹿から運転を楽しみにやって来ました。

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右回りに左回りと、とにかくグルグル回り続けた結果の笑顔、笑顔、笑顔


ところで、今回のオーバルスクールはとても嬉しいことがありました。

2000年5月から2001年12月までフィアットバルケッタでユイレーシングスクールのドライビングスクールに5回、タイムトライアルに2回、耐久レースに3回参加してくれたKさんが、なんと17年ぶりに走りに来てくれたのです。

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半径22m直線130mの大きなオーバルはKさんにとって初めてのはずなのに
プジョー205XSを駆り初めてとは思えないほど滑らかにそして速く

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スクールで「運転は一生ものだから一度しっかり練習したほうがいい」と言っていますが
一度身についた感覚というものは時が経っても忘れないしクルマが変わっても通用するものです

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またサーキットを走ろうと思うものの、どれだけできるかを確認に来たと言うKさんとパチリ
もちろんサーキットを走ることに大賛成です

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2001年4月28日のYRS筑波サーキットドライビングスクールでオーバルコースを走るKさん
当時のオーバルは半径16m直線48mの大きさしかとれなかった

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同じ日のKさんを別のアングルで
Kさん また遊びに来て下さい。


第239回 アルプスならぬ四国の山あいを

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アルプスの山あいを颯爽と駆け抜けるアルピーヌA110がかっこいいなぁと思って四国の山の中で真似してみたのだけど、アングルがかなり違ったし吸盤の上から貼ったテープが映り込んでいるし、うまくいかなかった。(悲)



※アルピーヌA110の後ろ姿はAlpineの動画、” Col de Turini “ からキャプチャーさせてもらいました

※ IE(Internet Explorer)でビデオを視聴するのが困難のようです。Chromeやsafari、Firefoxなどのブラウザをご利用下さい


第238回 中里さんはチャンピオン その2

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資料として9,995字の「ドライビングポジションの重要性」と10,222字の「タイヤのグリップの探り方」と
2種類のショートコース走行ラインを事前に送るから、参加者はかなりの基礎知識を持って座学に臨むことができる
座学ではクルマの性能を発揮させるための操作方法とやってはならない操作とやったほうがいい操作説明して
あらかじめ見てもらったスラローム、ブレーキング、フィギュアエイトの動画を元に実際に目指すべきところを確認して
あとは練習を繰り返し目指すところと実際のギャップを埋めることだけに集中する

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3班に分かれて実技の開始
A班がスラローム、B班がブレーキ、C班がフィギュアエイトで中里さんはフィギュアエイトから
フィギュアエイトを練習する目的はコーナリングとコーナリングの間で直線的に加速すること
ステアリングを戻さないとスロットルを開けてもクルマは加速しない
どこでどれだけどういうふうに戻すのが理想か   つまりロール制御がテーマ
ノーマルのアクアが激しくロールする

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次に中里さんはスラロームへ移動
20m間隔で置かれたパイロンをできるだけ速いペースでクリアするのだけれど切り返しがあるので加速には限界がある
そこで加速減速イーブンスロットルのローテーションとステアリングワークを操作がふたつ重ならないようにすると
前後輪のグリップ変化を利用して明確に直線的な加速ができる区間を作り出すことができる
つまりピッチング制御がテーマ

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外から見ていて操作とクルマの挙動がちぐはぐな場合は職員室(!?)に来てもらってアドバイス
もちろん自主的に職員室を訪れる参加者も

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中里さんがスレッショルドブレーキングに挑戦
緑のパイロン付近でブレーキングを開始
止まれる速度の手前まで減速して赤のパイロン付近でノーズを拾い前後均等加重にもっていく
踏力の増加に比例して減速度が大きくなるようなブレーキングを目指す
思う以上に踏力をかけて大き目の前加重にしておけばフロントを拾うのが楽になる
交差点で止まる以外はブレーキングの後にコーナリングが控えるのだからその準備もブレーキング区間内で行う

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基本的にユイレーシングスクールのスクールは走りっぱなしでトイレ休憩も自主的に
とにかく繰り返し走ることで再現性のある操作を身につける
頭で考えるのはクルマを止めている間だけ
動き出したら情報処理に専念する
全体の傾向と対策のためのミーティングは必要に応じて

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中里さんがルーテシアRSを味わう

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半径22m直線130mのYRSオーバルを走る

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基本的なテーマはできるだけ速いペースでコンスタントに走る
そのためには何をしたほうがいいのか
なぜそうしたほうがいいのか
できない場合はなぜできないのか
理論的かつ合理的に説明するのがユイレーシングスクール流
クルマの運転は物理学 グレーエリアは存在しない

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1台ずつ走るなんて時間がもったいない
初めての人もみんなと一緒に走って距離をかせぐ
大勢で走るのが怖いという人はそもそも実力以上の速さを追いかけているから
自分の速さを自覚することがスポーツドライビングの第一歩
直線で目一杯加速するとか できることから始めるのが上達の第一歩

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少しの路面の傾斜で操縦性は劇的に変わる
ほんの少し操作を変えると劇的に挙動が変わる
それに気づくかどうかはあなた次第
反応できているかもあなた次第
運転の醍醐味

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YRSツーデースクールに毎回桑名から来てくれるKさんのメガーヌRSとつるんで中里さんが走る

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駐車場での練習の合間に記念撮影
兵庫県、三重県、愛知県からも参加してくれた
今回は比較的年齢層が高かった
富士山は残念ながら雲の中

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2日目は終日1周880mのショートコースをただひたすら走る
中里さんも初めてのショートコースをアクアで走る

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ハイブリッドだからと言って直線だけ速い(!?)わけではない
4輪を使えばコーナリングも遜色なく

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中里さんには失礼だけどタイヤの使い方を見せてもらうためにマーキング

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ストレートを駆け下る

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さすがチャンピオン
躊躇しないところはさすが
前輪の向きに注目

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ルーテシアRSで峠を走ってみたいという中里さんの気持ちは大いにわかる

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チェッカー!!
走った人は走りも走り、計測ラップだけで160周


YRSツーデースクールが終わって時間が経つが、まずは中里さんが感じたルーテシアRSの要約から
・気に入ったのは変速スピードが素早くスムーズなデュアルクラッチ式トランスミッション
・ステアリングホイールから手を離さずに変速できるパドルシフトも◎
・町乗りにはスポーティと思える足回りもサーキットでは少しやわらかいか
・回頭性がよくターンイン速度を上げていってもFF特有のアンダーステアはきわめて軽微
・タイヤのトレッド面をキッチリ使うことが若干難しい
・峠を走るのに向いている足回りのようなので機会があれば峠を走ってみたい
とのことでした。

次いで、『改めてクルマの運転の奥深さを知ることができた。YRSツーデースクールを受けて本当に良かった』と言ってくれた中里さん。お世辞半分にしてもチャンピオンからそう言われるのは悪くない気分だ。

スラロームではてこずったらしいイーブンスロットルも、コーナリング理論ともどもその重要性を認識できたとか。1日目が終了するころには心地よい疲れを感じていたと言うから、ベテランにとっても十分な練習ができたかなと。

YRSツーデースクールでの経験が中里さんのレース活動に生きてくれると嬉しいのだけれど、ドライビングスクールを主宰する者としては運転の速さと上手さについて考えるところが多かったのも事実。今回の経験を次のカリキュラムに生かそうと思う。

さて、さすがチャンピオンだけあってクルマがどんな姿勢になってもコントロールしてしまうし、その反応の早いこと早いこと。要するに高い速度におけるクルマの挙動を受け入れることができる幅が広いのだけれど、それは同時に、ターンイン直後に対角線に加重が移動するような操作をしてアウト側フロントが沈みこんでも、その次の瞬間には何事もなかったように修正してしまっているということでもある。実際、ある時点でアウト側前輪のショルダーがホイールの下に回りこんだ痕跡があった。それはどうなのか。
乗ったクルマがFFだったからかも知れないが、トランジッションを意識してダイアゴナルロールを押さえるとまだまだ速く走ることができると思った。

FF車で高い速度からターンインすると、様々な理由でまずアンダーステアが発生する。アンダーステアはクルマが曲がらないことであると同時に失速につながっているから、速く走るためにはそれをできるだけ回避したい。アンダーステアを軽減する方法はただひとつ。後輪にもスリップアングルを生じさせることで対角線に加重が移動することを防ぐしかない。
FSWのショートコースを一緒に走った時、ロラン・ウルゴンさんはターンインの手前でフェイントをかけることでヨーモーメントの中心をホイールベースの間に収めていた。

ロールもしない、アンチダイブ/アンチスクワットのサスペンションのVITAで中里さんの走りを、一度間近で見てみたいものだ。


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FSWショートコースで中里さんとルーテシアRSと一緒に
お互いに得るところの多かった2日間でした
中里さん ありがとうございました
今年もチャンピオン目指して
応援しています


第237回 中里さんはチャンピオン その1

第113回でも紹介した鈴鹿のウエストレーシングカーズが作るVITA。FF1500ccのエンジンをそのままリアに持っていってミッドシップにしたレーシングカーだけど、このVITAの勢いが今すごい。

生産台数は今日の時点で149台(レーシングカーでだよ)を超え、台湾、中国にも輸出され(作っているのは一介のコンストラクターだよ)、日本では西は岡山サーキットから北は十勝スピードウエイまであらゆるサーキットでレース(単発じゃなくてレースシリーズだよ)が組まれていて、ついにはVITAを駆る女性だけのプロレース、競争女子選手権が富士スピードウエイで始まった。

今回登場する中里紀夫さんは、そのVITA使い。鈴鹿のシリーズで2度のチャンピオンに輝いている歴戦の兵。そのレースで幾多の荒波を乗り越えてきた中里さんが「一度ドライビングスクールがどんなものか見てみたかった」と、ちゃんと受講料を払ってユイレーシングスクールのツーデースクールを受講してくれた、という嬉しい話。

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中里さんの成績一覧


言うまでもなく、レースでは何十人参加しようと勝者はたったの一人。勝敗の決め手となるのは純粋な速さ。人よりもクルマを速く走らせることができた人だけが勝者となり得る。
VITAはタイヤを含めたワンメイクレースのだから車両の性能差はないに等しい。それでも『速い人』と『速くない人』の差が出る。なぜ差が出るのか? 乗り手の速さに差があるのか? それはなぜなのか?

速い人は運転が上手いのか? 運転が上手くないと速く走れないのか? それとも、上手さと速さは別のものなのか?
サーキットでの速さと運転の上手さの間に相関関係はないのか? サーキットの運転といわゆる公道での運転に共通点はあるのか、ないのか?

ユイレーシングスクールを受講する人たちの中にも、サーキットは特別な所、自動車レースは自分と関係ない世界、ととらえていることが少なくなくて、これはジムラッセルレーシングスクール時代からの課題でもあったのだけど、同じ運転なのだからクルマを動かすという一元的な視点で見られないものかと常々思っていた。

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だからと言うわけでもないのだが、中里さんがユイレーシングスクールのツーデースクールを受講してどんな走りを見せてくれるか、カリキュラムから何を感じるのかに大いなる興味があった。


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で、ふだんの足のアクアで参加した中里さん。ハイブリッド車は操作がダイレクトに挙動につながらないけど、ブレーキング、スラローム、フィギュアエイトと小さなオーバルは乗り慣れていて自然な操作ができるであろうアクアでやってもらった。速度が高くないと運動エネルギーが溜まらなず目指す操作ができない大きなオーバルは、ルノー・ジャポンから借りているルーテシアRSに乗ってもらった。

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中里さん出撃


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昨年の鈴鹿クラブマンレースVITAクラスのシリーズチャンピオンの中里さん
中里さんはあまり笑わない人なんです
怖い人では決してありません


近日アップ予定のその2に続く


※ 写真は中里さんに提供してもらいました。


※ 1884年から1889年までアメリカのSCCAというレース統括団体がスポーツルノーというクラスを設けていた。VITAと同じコンセプトで開発され、ルノーがパワーユニット単体を供給し初期には当時の価格で1万ドルで販売された。瞬く間に全米に広がり、その数400台とも言われた。ルノーの供給契約終了にともないパワーユニットをフォードに換装。現在もスペックレーサーとして永らえてはいるけれど、ルノーには日本のグラスルーツモータースポーツの底上げにも力を貸してほしいものだ。


第236回 鬼神は実在する

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ルノーとも4輪自動車とも関係ないが、公開されているものに無断で手を加えたビデオを見て欲しい。
モーターサイクルレースの最高峰、2015MotoGPアメリカGPの予選の模様だ。最終的にポールポジションを獲得するマルク・マルケス選手の戦いぶりが収められている。

エンジンで動く乗り物が好きな人間にとって、速度の上昇に伴って加速度的に増加しながら眼前に立ちはだかる巨大な力、運動エネルギーのコントロールこそあこがれの最たるものだ。

予選残り3分でマシントラブルに見舞われたマルケス選手はピットロードを自身の足で駆け抜け、スペアマシンに飛び乗り、暴れるマシンをなにごともないように操り、3つ全てのスプリット区間でベストタイムをたたき出しながらコントロールラインを目指す。そしてポールポジション。

モーターサイクルに乗ったことのない人も4輪を運転したことがあれば、おそらく、なぜあのような高速で運動エネルギーを制御しながら、大胆とも言えるコントロールをごく自然に続けることができるのか不思議に思うに違いない。

 

ふつうの人にはできないことを簡単そうにやってのける人がいる。
ふつうの人には想像のできない領域でバランスを保てる人がいる。

自分にできるかできないかはどうでもいい。ただただ、同じ時代に同じ世界にいて、彼が成し遂げたことの証人になれたのだから、これほど幸せなことはない。

 

 

※ IE(Internet Explorer)でビデオを視聴するのが困難のようです。Chromeやsafari、Firefoxなどのブラウザをご利用下さい。


第235回 四国でルノークラブ走行会

ゴールデンウィーク最中に四国に行ってきた。目指すは阿讃サーキット。
ルノーネクストワン徳島とルノー松山共催のルノークラブ走行会でウンチクをたれる(!?)ためだ。

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まず淡路島の入り口までノンストップで

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淡路島SAの観覧車の向こうに明石海峡大橋が

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淡路島ソフトクリームみかん

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もう初夏の日差し

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淡路島を縦断して大鳴門橋

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徳島自動車道をおりて出会った吉野川にかかる橋
ちょっとカッコイイ
県道266号線これで相互通行
これじゃハシには寄れない(笑)
地元の人はあうんの呼吸で行ったり来たり

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阿讃サーキットにのぼる途中で出会う橋
名前は二千年橋
ずっと架け橋になるように作られたとか

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この時期の緑のパレット
いったい何色あるのやら

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阿讃サーキットにのぼる途中で出会った野性の藤
自然がいっぱい

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だいぶのぼってきてからの1枚
はるか遠く下のほうに東みよし町の町並みが見える

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今年は四国も桜が遅かったのだろうか
阿讃サーキットの入り口にはまだ花吹雪が

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阿讃サーキットに到着

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最終コーナーを下りきったところから
登りの1コーナーを見上げる
3速前回でのアプローチは快感

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ルノークラブ走行会に先立ってのドラミ

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ルノー集合
ルーテシアⅡRSが1台
ルーテシアⅢRSが2台
ルーテシアⅣRSが3台
メガーヌⅢRSが4台
スピダー1台が走行

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スピダーもやってきた

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むか~し作ったステッカーだとか

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見たことのないきれいなクルマが

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ラグーナって呼ぶのだろうか

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今回が初めてのサーキットが4名
ルーテシアⅣRSを駆る女性Mさん

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ルーテシアⅣRSトロフィーのTさん
タイヤを17インチに換えてました

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メガーヌⅢRSのNさん

今回は新たなルノーユーザーが4名増えたのだけど、ルノーネクストワン徳島の一宮さんはもっとルノーを所有している人に参加してほしいと訴える。
阿讃サーキットはそれほど高速ではないしふだん走る環境に似ているからなじみやすいし、ボクももっとたくさんのルノー好きが集まってくれると嬉しい。
来年の話をするには早すぎるけど、2018年も5月3日に開催するので興味ある方はルノーネクストワン徳島の一宮さんに問い合わせして下さい。

◎ ルノーネクストワン徳島:088-674-8341



※ 番外編

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ルノー車以外で参加する常連もいてKさんもそのひとり
トランスミッションにストレートカットのギアを組み込んだ
ドグクラッチ仕様に乗る

乗せてもらったけど超気持ちいい。回転を合わせればクラッチはいらない。

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フロントホイールからはAPのシックスポットがのぞく!

こういう楽しみ方もあるという見本でした。


第234回 SさんのメガーヌRS

先日開催したYRSドライビングワークアウト。定員12名のところ11名の参加があったのだけど、そのうちの1人はユイレーシングスクールに初めて参加してくれたメガーヌRSに乗るSさん。また仲間が増えた。嬉しい限り。

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初めて振り回すとは思えない「思い切り」の良さ

無理を言ってSさんにユイレーシングスクールに参加した経緯をまとめてもらったので、Sさんの走りの写真とともに紹介したい。

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『 こんにちは。先日はドライビングワークアウトでお世話になりました。参加して、とても良かったなと思っています。ありがとうございました!

今年の1月にフルノーマルの中古を購入。2011年式、左ハンドル、MT。フランス車専門の整備工場で、エンジンマウント、タイミングベルトなどをリフレッシュし、アライメントを修正してもらって、3月から乗り始めました。

車は、VOLVO240→GOLF3GTI→VOLVO XC60→今回のメガーヌRSと乗り継いでいます。

XC60は、安全で乗り心地も良く、荷物も詰め、多少の悪路も安心。ディーゼルで燃費も良し。長距離でも疲れず、遠くの山奥に釣りに出かける趣味がある僕にはぴったりの優等生だったのですが、唯一、運転していて全く面白味が無く、半年で乗り換えを決意。
運転の楽しそうなMT車で、年式が比較的新しく、4人プラス荷物が載る車という条件で探したところ、メガーヌRSに興味をひかれ、購入することになりました。

いざ乗ってみると、走っていてとても楽しいのですが、高性能な車に自分の運転技術が全く追いつかず、このままだと持ちぐされになってしまうなと思いました。
一度、ドライビングスクールで基本を学ぼうと思い探していたところ、ルノーのブログから、トムさんのスクールにたどり着き、今回参加させていただきました。なので、メガーヌRSを購入したことが、スクールに参加する直接のきっかけです。

今まで、教習所を卒業して以来、誰かに運転を教えてもらうことも無く、サーキットやレースにも全く興味が無かったため、速く走るための知識はゼロでした。なので、ドライビングスクールに参加すること自体、かなりハードルが高かったのですが、思い切って参加して良かったなと思いました。

今のところ、レースに出ることを目標にしているわけではありませんが、車のポテンシャルを、少しでも引き出すことができるようになりたいなと思っています。なにより、普段の運転が断然楽しくなったのが収穫です。毎日、4輪の荷重を意識しながら運転しています。笑

また是非、スクールに参加させてください。今後ともどうぞよろしくお願いいたします! 』

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Sさんを交えて記念撮影

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SさんのメガーヌRS

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Sさん ありがとうございました。

ブレーキングにしてもターンインにしても、初めてクルマを速く走らせたにしてはクルマの挙動が安定していました。この流れでいくともっと運転の醍醐味が分かると思います。お伝えしていないクルマを楽しく走らせるハウツーもまだまだたくさんあります。
せっかくのRSです。また遊びに来て下さい。お待ちしています。


※ 次回のYRSドライビングワークアウトは6月24日(土)に富士スピードウエイで開催します。ルノーユーザーの方の参加をお待ちしています。


第233回 IさんのルーテシアⅡRS

Iさんが初めてユイレーシングスクールを受講したのは2008年11月のYRSオーバルスクール。プジョー106に乗ってやってきた。
その後2013年まで年に数回参加してくれていたのだが、2014年からしばらく顔を見ないなと思っていたら、昨年の暮にプジョー106に乗ってスクールに参加してくれた。

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ところが先日のYRSドライビングワークアウト。I さんの申込みフォームを見ると車名がルーテシアⅡRSになっていた。
当日ルーテシアにした理由とかYRSに通ってくれる理由とかあれこれ聞いたのだけど、そのあたりのことを I さん自身がまとめて書いてくれた。

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※ 以下はIさんのメールから。


・小生の車歴
18歳で車の免許を取得し、サニーB210(中古)3年:ダート競技に参加(大学時代)、スターレットKP61(新古)5年:ダート競技に参戦、レビンAE86(新車)7年、シャレード(新車)7年、そしてプジョー106(中古) 15年ときて、今回のルーテシアⅡRS(中古)購入後1ヶ月となります。
また乗りたい車は、なぜかKP61です。AE86より楽しかったかも。ルーテシア以外は、ショックとブレーキパッドを社外品に交換して乗っていました。改造を始めるとキリがないので、最小限のいじりです。

・YRSに参加した理由
きっかけは、ネットで偶然にYRSへ参加したというブログに出会いYRSを知る。ものは試しとし、もう一度基本を知ろうと思い参加した。それが病みつきになりました。敷居が低すぎるからか。

車遊びを再開しようと思い、ネットでドライビング情報を探していました。その際、たまたまネットでYRSを見つけて、この時は半日スクールなので、ためしに参加しようといった感じで、2008年11月に初参加しました。それから、はまりました。

コーナーリング中にタイヤの抵抗やショックの動きを感じるとか、ブレーキを残すとかを知り、当時はショッキングな出来事でした(30数年前は、コーナー手前でブレーキは終わっているのがふつうだったような)。
合わせて座学で、操作の根拠や論理面の教授で知識構築に繋がることがためになり継続参加をしています(実践できているかは別です)。

2010年‐12年は異動になり休出も多々あり、あまりスクールに参加できず、そのかわりツーディースクールに2回くらい参加したかな。

2013年からミニサーキットを走るようになり、運転が雑になったと感じた時や車の仕様を変えた時にYRSに参加して、基本をおさらいしています。速く走りたい欲望を持ちスクールに参加するのですが、一番は基本ができるようになったとか、出来ているとか運転をする基準確認を行うためでもあります。

・ルノーをなぜ選んだ
トムさんが「終の車」にルーテシアⅢRSを選んだからルノースポール車に乗ってみたくなったのと、RSブランドならそのままでそこそこのサーキット走行が楽しめると思ったから。

106は操作性やそれなりの力をもち、丈夫で、小生は非常に気にいっていました。15年間も所有していると、浮気心もたまにはでてきます。トヨタは最近頑張っていますが、大きさや力加減、スポーツ性をもった、小生にとって魅力ある車が国産メーカーの中では見当たりません。そんな中、雑誌やブログでルノー車の記事を読むと、相対的に良いといった印象を受けました。
ルノーのRSブランドが気になり始めました。50半ばを過ぎると、運転を楽しめるのもあと10年位。では106にしがみつかず、違う車も楽しもうと乗り換えを意識したのが昨年の11月。YRSに参加した後です。

106をたまに整備してもらっているあるフランス車ショップの方が、以前ルーテシアⅢRSはNAだから運転していて気持ちがいいよといっていたのを憶えていました。それで、今年の正月にトムさんのブログを読み返して改めてルノー車の魅力を感じ、トムさんが「終の車」としてルーテシアⅢRSを選んだのを読んでルーテシアに決めました。

RSという特別なブランドならボディーやエンジン、足回り含めて改造しなくてもサーキット走行に耐えうるとの情報も一押ししてくれました。
ルーテシアⅢRSはちょっと大きく重い点、まだまだ高価である点から、同じNAのルーテシアⅡRSを探しました。古い車なので修理までしっかりできる所の車をさがし、東京にあるフランス車を扱っているショップが管理していた車両を購入しました。ルーテシアⅡRS Ph2バージョン、2002年式、3.5万キロものです。

2.0リッターのNAで加速はすこぶる良いですし、雰囲気(エンジン音)もゾクゾクさせるものがあります。運転を楽しむには、音の効果も必要です。足回りも巻き込むような感じで、グイグイ行きますね。小生にはまだ手に余る160psですが、ワクワクさせてくれる車です。

長々ととりとめのないメールになりましたが、「なぜYRSを選んだのか」の問いに対して報告したメールを保存してありましたので再送いたします。


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以下は、2011年に報告したメールです。

Sent: Sunday, November 20, 2011 9:33 PM
To: ‘YRS PR’
Subject: RE: ユイレーシングスクールです

山梨のプジョー乗り I です。

昨日(11/19)のオーバルレースお疲れ様でした。午後からの中止は非常に残念でしたが、安全を考慮すると仕方のないこと。これも長く続けるための必要事項と感じています。でも中止ではなく、本日(11/20)に延期だったのですね。こういった臨機応変なところが身近に感じます。家の用事で本日は参加できませんでしたが、長く続けるには、やはり天候だけでなく家事都合も優先しないと。

昨日はレースではなく、雨中の場合のレッスンであったような感じでした。最後に、トムさんからアドバイスをいただき、これだけでも富士に行った甲斐がありました。雨の中、ありがとうございました。ハウツー本を読むより、直接聞くのでは蓄積が違います。前にも言われたことを再確認しました。また自分では意識していても、車さんの動きがそうなっていないのは操作ができていない。やはり客観的に見てもらうのがベストです。

前置きが長くなってしまいましたが、先日「YRSを選ばれた理由をお聞かせ下さい」とのメールが来ました。いつもお世話になっているので、なぜ、私がトムさんのスクールに参加したかを報告致します。

ちょうど3年前の2008年11月15日(土)に初めてオーバルのスクールに参加しました。当時は富士のジムカーナ場でした。午前中にスクール、午後にオーバールのレースが行われていたと思います。

中学生のころは確かスーパーカーブームのころで車が好きになりました。漫画が切っ掛けです。サーキットの狼でしたか。それからです。サーキットにも興味があったのですが、いろいろ知ってくるとラリーというモノがあることも知り、ラリーに興味を移していきました。同じところを回るのではないことや、単独走行でもタイムで争われ他の車との影響がないで、好きになりました。
それから学生時代に、お金が余り掛からないダートトライアルをはじめました。サニーB210、スターレットKP61での参加でした。当時はFFが台頭してきてやスターレットもEP71に移った頃でした。FF全盛期にFRのひとつ前のモデルでの参加でした。

社会にでてから、当時バブル機の終盤でしたが、仕事が忙しく残業続き、それに合わせて結婚もしたので、ダートラからは遠のいていました。

ここからが、スクール参加への切っ掛けです。子育ても目処がつき、50歳が見えてきたとき、そろそろまた車の趣味を復活させようと思っていました。今度はジムカーナを始めようようなかと思っていました。
車は小型車が好きで100馬力ぐらいが自分が扱うにはちょうどよいと思っていて、中古のプジョーを2002年に購入し。これではじめようとネットサーフィンをしていました。

1年くらいネット族となり情報を探っていました。そのときにYRSに出会いました。
オーバルにはあまり興味はありませんでした。ただトムさんの情報をネットで探させていただき、コメントを拝見して、自分が今まで認識していた感覚と違っていることに気づきました。

山梨の韮崎にあるミニサーキットの情報を見た時です。「最終コーナーを皆さんがんばりすぎている。最終コーナーの後が登りなのだからもっと手前からブレーキをして最下点を底上げしないともったいない」といった内容だったと記憶しています。
頑張りすぎない。高度な技術で製造された車さんの能力は高いのに、運転している人間が勝手に判断して、能力を引き出せていない。頑張れば、タイムが出るものではない。と言った内容だったと記憶しています。

今までの感覚では、ブレーキは我慢するもの、ブレーキはドーンと掛けるものとの認識でいました。

それから、参加費も手ごろだから、一度、参加してもみようと思いました。それが3年前です。
衝撃を受けたのは、トムさんに乗っていただいた時の運転のしかたです。片手で軽くハンドルを握りサスペンションの動きがここまでハンドルに伝わってくるんだよ、と示してもらったことには新しい発見がありました。ダートでは、ハンドルをしっかりと握っていなくてはならなかったからです。でも基本はダートでも同じですよね。

それと4輪にきちんと仕事をさせるためにはどうするか、の指摘も新しい発見でした。この衝撃から継続的に参加したいと思うようになりました。イーブンスロットル、トランジッション、トレイルブレーキと頭でわかっていることもできないので、何回でも参加したいと思っています。単純でも奥の深いオーバルにはまりそうです。単純な1周20秒のコースなのに、なんで2秒もの差がでるのかと。

また、トムさんに乗っていただくと、コーナ入り口でスキール音がでて出口では出ない。小生は出口でスキール音がでて、入り口で出ない。この課題を解決したいのが、今の小生の切実な希望です。
昨日の悩みは、右前のタイヤのショルダーでコーナを曲がっていることを証明してしまったことです。
これは、オーバルではコーナーと直線を繰り返し反復しているから、コーナーの悩みが出ても、それを克服すればコーナーの曲がり方の基礎ができるのかと思っています。

あと、スクールではノーマルの車で十分、タイヤもラジアルで十分、と変に車の改造に触れないのが良いです。ノーマルの克服からで、これも、お金のかからない長く付き合えることかなと思っています。
無理をしない、運転も、改造も、ノーマルでも十分。車さんの性能を引き出すにはどうするか、の考えを教えてもらっているような感じです。なかなかそれができないので、通っているのが現実です。

スクールを選ぶ前からの話で長くなりましたが、今後とも宜しくお願い致します。

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IさんのルーテシアⅡRS

Iさん お手間を取らせました。ありがとうございました。また遊びに来て下さい。

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最後に兄弟でパチリ