第270回 久しぶりの7500rpm
東京で生活している母のご機嫌伺いに愛車を連れ出した。
たま~に動かすことは動かすけど、今回は3回目の車検が終わったことだし長旅に。
この造形にはゾクゾクする
どうです? この抑揚のあるデザイン
そそられるでしょ
フロントのオーバーハングを意識させないのは二重丸
トレッドの広さを隠さないデザインはRSの意識の高さ
このクルマの、時速5キロでも右足に従順に従う2速の守備範囲の広さは格別。3,000回転40キロほどから加速を始めて7,500回転のレッドゾーンまで回すと100キロに届くほど。高回転型エンジンならではの快感。なにしろ3速にアップすれば、あっという間に合法的な速度を超えてしまう。もちろん常時2速と3速で走るわけではないけれど、これだけの動力性能を右足ひとつで操れるのは嬉しいし安心だ。
フロントフェンダーのルーバーがダミーではないのは本物の証拠とばかり、試乗もしないで買ってしまったのはやはり見る目があったなと。
このクルマのステアリングもいい。抵抗が少ないからなのか中立付近のひっかかりが少なめだけど、切り足していくとスリップアングルの増加にともない明確に重くなっていく。パワーステアリングなのにだ。スリックタイヤを履いたレーシングカーのタイヤが温まってきた時の感覚に似ている。タイヤがどっちの方向を向いて転がっているかわかるのが嬉しい。
諸事情で輸入が途絶えてしまったのは残念だけど、国内には相当数のルーテシアⅢRSが存在すると思う。オーナーの方はぜひ、このクルマを大切に長く長く乗って下さい。
ある時代に、ある方々の熱意があって生まれたルーテシアⅢRSという類まれな工業製品を大切に無事に後世に残すことは、所有した人の、ルーテシアⅢRSを味わえた人の、いわば責任でもあると思うので。
食の番外編
ずっと前から食べてみたかった
鮪オールスター丼
赤み、中トロ、大トロ、中落ちのどれもが美味
ついてくる鮪のスープも絶品
遠回りしても寄る価値はあった
大満足の柏市公設総合地方卸売市場内の「美香」さん
◎