トム ヨシダブログ

第218回 キープレフト

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今年初めての新東名の岡崎付近は雪化粧だったけど

第118回 でも触れた高速道路の話。

あれから2年。追い越し車線をマイペースで堂々と走るクルマがめっきり少なくなった。

取締りが強化されたと聞いたしマスコミが取り上げたこともあったからなのだろうけど、追い越しが必要な時以外は走行車線を走らなければならないという規則があってそれを免許取得時に確認しているはずなのだから、自分の周囲の状況を無視したまま走り続けるドライバーが少なくなったのは喜ばしいことだ。

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東に進むうち

高速道路を走るのはほとんどの場合目的ではなくて手段であるはずなのだから、走りやすいに越したことはない。走りやすい状況とは、流れによどみがないことだ。他のクルマの動きに翻弄さることが少ないことだ。
後ろに長蛇の列ができているのに、リードフォローよろしく、おかまいなしに走り続けるのはみっともない。意思の疎通ができない者同士が同じ道を同じ方向に進んでいるのだから、少しは周囲にも気を配るべきだ。決して他人のためではなく自分のためにも、だ。

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雪をまとった富士山がお出迎え

それに、万が一逆走車が現れたら、それはたぶん左側を走っているはずだから、追い越し車線を走り続けていると正面から向かってくることになる。

数年前、夜の湖西道路を自宅に向かっていた時。滋賀里あたりの上下線が別ルートになっていて隣接はしていない片側2車線区間で、遠くからヘッドライトがこちらに向かってきた。夜だったのが幸いだった。クルマがこちらに向いていることが瞬時にわかった。2車線とも北行きなのだからこちらに向かうのは逆走車でしかない。隣に乗っていた奥さんが声にならない悲鳴を上げる。路肩のない道路だからいたしかたなく、速度を落としながら左端の白線を踏むほどに進路を変え、近づくヘッドライトの位置を確認。案の定、こちらの追い越し車線、彼(彼女?)にとっての走行車線を進んできた。対面している時間を長くしたくないから、すぐさまシフトダウンしてフル加速。無事やりすごしたけれど、ニュースになっている逆走車に自分が出くわすことになるとは思っていなかった。

クルマも高速道路もそれぞれに便利なものではあるけれど、使い方は人さまざまだし油断はしないほうがいい。少しは周囲に目を配らせる癖をつけたほうがいい。

リアビューミラーを確認して追い越し車線に移り、追い越しが終わったらまたリアビューミラーを確認して走行車線にもどれば、かなりの頻度で後方を確認することができる。後ろからどんなクルマが来ているかわかるというもの。それもキープレフトが大切な理由だ。

進行方向の状況は、焦点を常に無限大に持っていく癖をつければ細大漏らさず取り込むことができる。あとは、隣の車線のクルマと横並びになっている時間を短くしようと意識すれば、走行中の環境はかなり改善されるはずだ。

ただハンドルを握って運転しているだけではもったいない。目的を効率的に達成するためにも、自分が置かれている状況を意識することも必要だと思う。

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とんでもなく強い風が吹く寒い一日だったけど
今年初のYRSオーバルスクールが無事終了


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