トム ヨシダブログ

第26回 今年もそろそろ終わり

日本に来て最初にドライビングスクールを開いたのが1999年12月9日。間もなくユイレーシングスクールの12年目が終わろうとしている。

今年最後のYRSオーバルスクール&YRSオーバルレースで記念撮影。

今年もクルマが好きで、運転することが好きな方々がユイレーシングスクールを受講してくれた。その数、延べ509名。12月3日のYゼミに2名の申し込みがあるから、合計510名を超えることは間違いない。
アンケートをとっても、受講してくれた方から運転が上手くなったと感じる、運転がより楽しくなったといった声が聞こえてくるから、今年もスクールの目的を達成できたかなと安堵する一方で、少しばかりの不安もある。

受講者数が明らかに減少傾向にあることだ。比較のために例をあげると、最も受講者が多かったのが2003年の1,474名。その年は年間56回の様々なドライビングスクールを開催した(ちなみに最も開催数が多かったのは2004年の年間68回)。しかしながら今年は最後のクローズドコースのスクールが終わっても約3分の1の509名。受講者の需要を見込んで開催したスクールの数も31回に減った。
ユイレーシングスクールの受講者だけが減っているのであれば、スクールにその原因があるのだろうから致し方ないとしても、他のドライビングスクールも、サーキットの走行会も、はてはサーキットを走る人そのものが減っているという。つまりクルマが好きな人でも運転をしなくなった、ということなのかも知れない。
だとすると、極めて残念なことだ。クルマは単なる移動の道具ではなく、操る人の生活に無限の断面を見せてくれる人間の友達でもある。

世の中が運転を楽しむ雰囲気ではないという声も聞こえてはくるが、だからと言って好きなことをすることを放棄するのはもったいない話だ。
省エネだからクルマに乗らないほうがいいという意見も、少しばかり短絡的に思えるし、クルマの運転を楽しみながら省エネに貢献する方法だってある。

日本人はすこしヒステリックかも知れない。日本人であるボクが言うのもおかしなものだが、クルマ以外にもやることがたくさんある時代。結果的に我々は有限資源を使わなければ生活できない立場にあるわけだから、むしろ、クルマが好きか運転が好きかを自分に問い直して、ほんとうに好きならば堂々とクルマの運転を楽しむべきだと思う。
卒業生に勧誘のメールを出しても、その気にならないといった返事が来るにつけ、「クルマ?手放しました」と聞くにつけ、みんなもっと元気をだせよ、と言いたくなる。

来年はより多くのクルマ好き、運転好きがユイレーシングスクールに遊びに来てくれないかなぁと思うこの頃。

Yゼミの会場。現在2名の申し込み。まだ間に合います。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

ユイレーシングスクールでは以下のドライビングスクールを開催します。クルマの使い方に興味のある方は参加してみませんか?トゥインゴGTもお待ちしています。(詳細は以下の案内頁をご覧下さい。)

○ 12月3日(土)YRS Yゼミ 案内頁&申込フォーム

http://www.avoc.com/1school/guide.php?c=ds&p=y-rs

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

●クルマはよくできた道具なので、性能を発揮させるためにはそれなりの使い方を知る必要があります。ユイレーシングスクールが10周年を記念して制作したCDを聞いてみて下さい。バックグラウンドミュージックもないナレーションだけのCDですが、クルマを思い通りに動かすためのアドバイスが盛りだくさん。クルマ好きにとっては一生ものの5時間34分です。
YRS座学オンCD案内頁:http://www.avoc.com/cd/


post date*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

TrackBack URI :