第81回 粘る足
サーキット走行では走行中のクルマの前輪と後輪のスリップアングルが常に等しくなるような操作が理想だ。
しかし操舵輪である前輪にスリップアングルを与えるのは簡単でも、外力に頼るしかスリップアングルを得ることのできない後輪にそれを与えることは簡単ではない。
しかも、高速で走っている際に前後輪のスリップアングルが等しいことは少なく、前輪のスリップアングル>後輪のスリップアングルの状態と前輪のスリップアングル<後輪のスリップアングルの状態が繰り返されている。
だから、安全に走るためにも速く走るためにも『足』がどのようにしつけられているかが重要になる。
ルノー トゥィンゴ ゴルディーニ ルノー・スポールの『足』が秀逸なのは過去にも触れたが、タイヤの動きからそのあたりを解き明かせないかとビデオで撮影した。
題して「ルノー トゥインゴ ゴルディーニ RS 舞うⅡ」
で、あくまでも個人的な感想なのだが、このクルマの足にはいわゆるハイパフォーマンスラジアルは似合わないと思った次第。