トム ヨシダブログ


第411回 FSWと富士山と食

9月初めのYRSオーバルスクールに集まったルノー達。
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前列左から
常連のHさん
今回が初参加のOさん
チーフインストラクター
某独製ハイトルクFR車から乗り換えたMさん
今回がYRS3回目のHさん
後列はスタッフのYさん


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コース作りの前の儀式
全国的に天候が荒れているので雨の心配をしながら沼津港
こっちも心配していたら案の定
やっぱり地物のアジは天候不順で入荷なし

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アジ刺しとまぐろの赤身丼でお茶を濁したけど
やっぱりピン角の地アジが食べたかったなぁ

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8月31日
2019年YRSオーバルレース第6戦を前にレーシングマニューバーの確認
YRSオーバルレースは半径22mの半円を160mの直線でむすんだオーバルで開催
コース幅は14m確保しているからスリーワイドや時にはフォーワイドもどきになることも
(クルマ3台ならべてもこの余裕:高速道路の3車線より広い)

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常連のOさんが着てきたTシャツ
ねぇねぇこれって
背中を指差したから
Here I am
って叫んでしまったよ


YRSオーバルレースのルールはアメリカのそれと同じ。予選は2周計測。2列縦隊でローリングスタート。ヒートレースごとにインバートスタートもあり。

今回はヒートレースを8回やった後でファイナルヒート。ファイナルヒート優勝者はチェッカーフラッグを受け取ってウイニングラン。これもアメリカ式。

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一緒に夕ご飯食べるので鋭意片づけ中
左はYRSオーバルレース常連のKさんのルーテシアⅢRS
後ろ向きはYさんのクリオRS


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天気予報がコロコロ変わる
一喜一憂してもしかたがないと腹をくくって仰いだ
9月1日朝5時20分の富士山
御殿場に入ってから笠をかぶりっぱなし
富士山の裏では荒れているのかね

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同時刻の東の空
箱根の山々も見えず

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須走の朝はいつも健康

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クルマの性能を引き出すことができれば
安全に走れるし速くも走れる
YRSオーバルスクールは座学でタイヤの使い方を説明して
イーブンスロットルの走行でピッチングコントロールを練習し
トレイルブレーキングを使った全開走行でヨーイングコントロールに挑戦する
自分が走っていない時は人の走りを見てどんな操作をしているかに思いを馳せる


デモランの後はイーブンスロットルの練習。インベタのラインをノーブレーキで45キロから5キロ刻みに速度を上げていきます。慣れれば60キロで回れます。時間節約のため4台ずつ走行。

イーブンスロットルでクルマを安定させられるようになったらインベタで全開走行。床まで踏み込みます。目一杯加速してトレイルブレーキングを駆使してできるだけ高い速度からクルマを曲げる練習をします。速度が高いので2台ずつ走行。インベタのラインは直線の後に同一半径のコーナーが続くのでアウトインアウトより難易度が高い。

インベタのライン、アウトインアウトのラインに乗せる練習を繰り返した後は、距離を稼ぐために台数を増やして走行。1日が終わる頃には初めての参加者もクルマを乗り換えた人も常連と同じような速さで走ります。ラップタイムの差はストレートラインの速度差でコーナリング速度はほとんど同じになります。

YRSオーバルスクールでは、クルマを動かすための理論を基に、クルマが性能を発揮しやすい状況を連続して作り出すことを目指して練習します。



第403回 足して10を超えないように

しばらく前のYRSトライオーバルで撮影した動画とデータロガーの記録。

クルマが走る時、タイヤは路面とズレることでグリップを生み、ズレる量が増えるとグリップも増すのだが、走行中にタイヤが太くなるわけがないから永遠に増加することはなく、おのずとグリップには限界がある。走行中のタイヤのグリップの大きさが常に変化しているものだとは言え、どのみち限界を超えてしまえば、つまりズレる量が過大になればタイヤは路面を摑まえるのをあきらめる。コーナリング中にあきらめられるともろに影響を受けるのが操縦特性で、前輪が先にあきらめるとアンダーステア、後輪が先にあきらめるとオーバーステアに陥る。

逆に、速く走ろうとしているのにタイヤのグリップが余っていて、何がしたいのかわからない場合も見られるけど。

どちらにしろ、走行中に瞬間瞬間のグリップを感じることなどできるわけがないのだけれど、タイヤのグリップが縦方向(進行方向)と横方向に振り分けられながらクルマを走らせていることを考えると、グリップの限界を10とするならば、理論的にはどんな場合にも縦方向と横方向それぞれに使うグリップの和が10を超えないようなタイヤの使い方をすれば安全に走れるし、速く走りたい場合は常に10に限りなく近い状態を維持して操作することができれば最も速く走れることになる。
けれど運転中にそんな計算をしている暇はない。だから、特にクルマの挙動と挙動の間のトランジッションで操作が重ならないようにすることで10を超えないように予防することが大切になる。そうすれば、トランジッションの前後では加速、減速、旋回のいずれかにタイヤのグリップ全てを使いやすくなる。
タイヤは過重によってもグリップが増減するからもちろんグリップの限界は一定ではない(ここでは10と表したが9になるかも知れないし12になることもある)けれど、常に縦方向と横方向に使うグリップの和を限界内におさめようとする意識が重要だ。

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YRSトライオーバルを1周した時のグラフ
青線が速度で赤線が縦方向(進行方向)加速度
横軸の時間0はコース図上の緑点からスタート
マイナスの縦方向加速度が立ち上がって速度が落ち
プラスの縦方向加速度が立ち上がって速度が上昇する
ボトムスピードに達する頃には縦方向のマイナス減速Gが減少している

0720b
同じYRSトライオーバルを1周した時のグラフ
青線が速度で緑線が横方向の加速度
速度が落ちてコーナリングが始まる
横Gが減ると加速が可能になる
横方向加速度の波形の乱れが4コントロールによるものかどうかは定かでない

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全てのデータを同一画面に
青線が速度(40~125キロ/時)
赤線が縦方向の加速度(-1.1G~0.5G)
緑線が横方向の加速度(-0.2G~1.2G)
コース上の×印でこの周の最大マイナス加速度0.890を記録
コーナーのはるか手前からコーナリングに備える


※PIPを入れ替えた動画後半で4コントロールの動きはわずかにわかる程度だが、左リアタイヤとフェンダーの間隔の変化で姿勢変化が見て取れ過重の移動が想像できる。ブレーキングでノーズダイブするけどターンインの前に荷重が後ろに戻っている。ターンインでアウト側前輪に荷重が移動しているのがわかる。


graph2
いつもながらぶっつけ本番の数周で
理想的なラップではないし
理論とのギャップが全くないと言えば嘘になるが
傾向はわかる

0.0~0.4秒:スロットルオフで加速Gは低下を始めているのに車速は上昇していて118.8Km/hMax
0.1秒:減速Gが立ち上がり始める
1.8秒:マイナス0.895Gの加速度を記録
2.0秒:踏力を抜いたため横Gが発生する前に減速Gが最終的に0.52Gまで減少(速度は低下)
3.2秒:ブレーキを残しながらステアリングを切り始め横Gが急激に立ち上がる(速度は低下)
4.0~6.0秒:1G近い横向き加速度を記録(速度は回復傾向)
8.5秒:横向き加速度が減少して加速し最大加速度は0.437G
9.2秒:3速にアップシフトも速度のよどみなし
9.4秒:直進状態にも関わらず横Gはゼロにならず低数値の時間も短い
9.7秒:アンダーステアを嫌いスロットルを少し戻してからターンインで速度の上昇鈍化(全開で4コントロールを試してみれば良かった)
13.4秒:ステアリングを戻して加速し最終コーナー手前で113.4Km/h
13.5秒:ステアリングを戻して横Gを消してからブレーキングで2速にダウンシフト
14.7秒:最大減速加速度は0.860G
13.0~14.4秒:減速Gの立ち上がりを横Gの減少が追い抜いていない
15.7秒:ブレーキを抜いてからターンイン
16.0~17.0秒:ごく薄いブレーキのトレイルブレーキングを使いながらステアリングを切り足す
16.7秒:イーブンスロットルに移りステアリングを切り足す
17.0~20.0秒:減速Gはほぼゼロなのに走行抵抗で車速が低下(スロットルをもっと開けるべきだったかな)
20.0秒:ステアリングを戻した分だけスロットル開け始める(スロットルをもっと開けてみても良かったかな)
21.8:最大化速度は0.4G
22.5秒:3速にシフトアップ
24.4秒:この周のラップタイム

理論的には、YRSトライオーバルにある2ヶ所のブレーキング区間終盤のターンインと重なる区間(円内)で、縦方向と横方向に使うタイヤのグリップをの和が、その瞬間のタイヤのグリップの限界を超えないような操作がクルマを前へ前へと進める。

しかし今回、スロットルをコントロールしてグリップの限界を探るより、もっと積極的にスロットルを開けて4コントロールの奥深さを試してみるべきだった、かなと。ビデオを見返し記憶をたどると、メガーヌRSの限界をさぐるところまで行ってないように感じる。懐の深い足だから4コントロールの恩恵にあずかれず、タイヤのグリップも生かせずに走ってしまったようだ。タイヤのコンタクトパッチを変形させないような走り方が信条とはいえ、もう少し欲を出してもバランスは崩れなかったかも知れない。昔の人は自分で動かしている実感がほしくてマニュアルシフトをしたけど、シフトも機械任せにしたほうが速かったかも、とちょっと後悔。



第395回 Yさんご夫婦とメガーヌRS

390回で触れたYさんの話の続き。

先週の土曜日に開催したYRSオーバルスクール。予報では大変な天気になりそうだったけど、日ごろの行いが良いのと天がドライビングスクールを後押ししてくれているので、今回も時折パラつくぐらいで路面は全く湿らず。

集合時間の8時はるか前から参加者が続々。白いメガーヌRSもやってきた。Yさんご夫婦到着。「おはようございます」、「Yです」。

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全員が集まったところで自己紹介
Yさんの奥さんも

 

日曜日に開催したYRSオーバルレースを終えて帰路につく頃、Yさんからメール。大津に戻ったら感想を聞かせてもうためにメールを送ろう、と思っていたけれど、先をこされてしまった。というわけで、Yさんには事後承諾で、いただいたメールをそのまま掲載します。YさんのSNSもどうぞ。

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ユイ・レーシングスクール ヨシダ様

昨日、7/6のオーバルスクールに夫婦で参加させて頂きました、メガーヌRSのYです。

丸一日、ヘロヘロになるまでのレッスン、ありがとうございました。そして、ヨシダ様、スタッフの皆様共々、お疲れ様でした。

受講に先立って申し上げたように、今回の参加を決めた切っ掛けは、「現行のメガーヌRSに乗り換えたことで、自分が持っていた運転イメージと車の動きが全くシンクロせず、困惑した事」でしたが、今回受講したことで、メガーヌの動き云々以前に、「車はどう動くのか、どう動かすのか、という所から、意識と操作を組み立て直す」という、土台の再構築をする大きな気付きになりました。

これまでは、自己流のTRY & ERRORで走り込み、思い通りに動かない、動かせない部分は、車側で辻褄を合わせる、、という事を続けてきてましたが、理論的(?)に車の動きを理解した上で、そこに車の動きを持っていく操作をする、という運転操作への新たなチャレンジテーマが、今更ながら出来ました。

妻の方も、「安全に楽しく練習が出来た。特に、コース内を少ない台数で走れる事が、とても良かった」と言ってます。

これまで、幾つかの走行会にて走って来ておりましたが、周囲の車の存在が気になって思うように走れない、、と常々言ってました。また今回、参加者に女性の方も多く、巷の走行会では、どちらかと言うと「目を吊り上げながら走る」参加者が多い中、今回のLessonでは、参加者の皆様共に紳士・淑女的な大人のDriving Lessonという雰囲気だったのも良かったみたいです。とても気に入った様子です。

私の方は、早速7/28の筑波オーバルの申し込みもさせて頂きました。(妻の方は、その速度域はちょっと未だ・・と今回は不参加です)

みんカラにて、駄ブログを展開しています。昨日のレポート(?)も上げさせて頂きました。

今後共よろしくお願いいたします。

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Yさん、こちらこそよろしくお願いします。YRSオーバルスクール筑波でお会いします。

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Yさんご夫婦と
純白のメガーヌRS

 

※ それにしてもふつうのYRSオーバルスクールの2倍を漏れることなく走ったのに、ガソリン消費以外は何も起きなかった。今さらながらにルノー・スポールのタフネスに脱帽しないと。

 


第390回 YさんとメガーヌRS

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メガーヌⅣRS


ユイレーシングスクールの問い合わせ用アドレスにYさんという方からメールが来た。以下はそのやりとりです。

* * * * * * * * * * * * * * * * *

Yと申します。
7/6のオーバルスクールへの参加を検討しています。一点質問なのですが、1台の車で、2人がエントリーする事は可能でしょうか?ご回答よろしくお願い致します。

* * * * * * * * * * * * * * * * *

ユイレーシングスクールのヨシダと申します。お問い合わせの件ですが、結論から言いますと可能です。

ただ以下のことを承知下さい。
・参加費はひとりあたりの金額なので2名分が必要になります
・通常参加者を3組に分けて走行します。つまりひとり参加ですと2回分の休む時間がありますが、ダブルエントリの場合は休み時間が少なくなり、場合によってはクルマへの負担が増す可能性があります。その場合は、通常の参加者より、おひとりあたりの走行時間を短くしていただくことがあります

過去にもダブルエントリはなんどもありました。ダブルエントリ自体には問題ありませんのでご心配には及びません。ご参加をお待ちしています。

* * * * * * * * * * * * * * * * *

Yです。早速のご回答、ありがとうございます。費用の件、車の負担の件は、承知しております。

実は、夫婦で参加させて頂こうと考えています。

現在、ルノー・メガーヌRS(現行型)に、その前はルーテシアRSに乗っておりました。私自身は、以前よりジムカーナ競技に参戦していたりして、スポーツ走行の経験は長かったのですが、ルーテシア購入を切っ掛けに、妻もミニサーキット走行を楽しむようになりました。今回、メガーヌRSに乗り換え、2回ほどミニサーキットを走ってみましたが、これまでの車との動きの違いを結構感じており、いま一度基本に立ち返り、ジックリとコーナリングの反復練習をしたいと考えておりました。また妻も、より安全に一般道の走行を、且つスポーツ走行もより楽しめるよう、レッスン受講を考えている次第です。

前向きに検討致します。よろしくお願い致します。

* * * * * * * * * * * * * * * * *

嬉しいですね。ご夫婦でサーキットなんていいですね。参加されたら基本から応用まで丁寧にアドバイスしようと思います。


と、ここまで書いてきて、多少フライングではあるけど公開してKさんたちの参加を後押ししようと良からぬことを考えていた矢先、Yさんと奥様から正式な申し込みフォームが送られてきた。というわけで、KさんとKさんの奥様、当日お会いできるのを楽しみにしています。


7月6日(土)のYRSオーバルスクールFSWにはKさんの奥様以外にも3名の女性エントリがあります。
※ YRSオーバルスクールFSWは参加費の女性割引き、70歳以上の高齢者割引きがあります。ぜひご利用下さい。


第389回 Megane de YRS Quad Oval

5月に開催したYRSクワッドオーバルスクールで、高齢者運転手(!?)がメガーヌRSを全開で走らせてみた。

スクールの合間の5周だけだから、なかなか4コントロールの恩恵を実感できないけれど、とりあえず自分の尺度より速い速度でターンインして、自分がイメージするイーブンスロットルの開度より少し開け気味にして、ステアリングをホールドしている間にもスロットルを多めに開けてみたのがこれ。
自分の殻を破ろうと努力をしていると 『 ああ、介入しているな 』、『 機械が働いてくれているな 』 という瞬間をあちこちで確かに感じるのだけれども、悲しいことに長年の習性で 『 ここはこうあるべきだよな 』 と無意識ながらにいつもの自分に戻ってしまうと、たちどころに人間本来の限界が露呈する。そりゃそうだ、高度な技術で作られた機械なのだから人間のやることは全てお見通し。4コントロールがどんなものか見てやろう、なんておこがましい。どうするとどうなる、なんて因果関係がわかるわけがない。あいまいな人間の入力がそのつど違うのだから、と負け惜しみ。

だけど、4コントロールが機能していることは明確にわかる。人間の行う操作に対して遅滞なく、過不足なく、人間が目指すところを察知して(!!!)人間が努力さえすれば人間の目的レベルを引き上げてくれるがごとく介入するのだから、これはすごい技術だと認めざるを得ない。それでいて、人間の目的に対するわがままさ全てに対して寛容なのではなく、理にかなった操作をする限りにおいて人間の能力を拡大するようにしつけられている。

だから、4コントロールを手に入れた人はレンタカーでもいいから改めて前輪操舵車を運転して、どこがどう違うのか感じてみる努力をする意味はあると思う。違いを感じようとする過程こそ、メガーヌRSに付随する最大の価値かも知れない、といったら持ち上げすぎか。

ユイレーシングスクールのオーバルスクールならその体験が安全にできます。ローンチコントロールも試せます。YRSオーバルスクールは70歳以上の高齢者割引きと女性割引きがあります。メガーヌRSオーナーの方の参加をお待ちしています。

同じスクールに参加したメガーヌRSカップに乗るKさんを助手席に乗せて何周かした時、FDCのシフトアップの早さに驚きの声を上げていたのは秘密です。



第384回 KさんとメガーヌⅣRS.Cup

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YRSクワッドオーバルのストレートを加速するKさんとメガーヌⅣRS.Cup


YRSクワッドオーバルスクールに参加してくれたKさん。初めてのユイレーシングスクール。スクールの感想を聞かせてほしいとお願いしたら、気持ち良く引き受けてくれた。

社会人になって、初めて購入したクルマがハイパワーのツーシーターで、 その後も速いクルマを乗り継いで、『奥様との攻防でドアが2枚になったり4枚になったり』(本人談)もしたけど、 メガーヌⅢRSでスポーツドライビングに目覚め、 ちょっとハイパワーコンパクトに浮気したものの、マニュアルミッションが好きでメガーヌⅣRS.Cupが発売されたのを期に乗り換えた、 とも教えてくれた根っからの走り好きのKさん。武勇伝にも事欠かなそうなKさんの感想です。


今回、貴スクールのクワッドオーバルに参加させていただいた理由は、新しい車に乗り換えたのでその車の挙動を知りたくて参加させていただきました。メガーヌⅣRSには4コントロールという4輪操舵機能が付いています。そういった機能がついた車の経験がなかったのも理由です。
一般道の速度域では分からない挙動、特にESC(横滑り防止装置)を切った時にどういった動きをするのか興味がありました。いきなりこういったことを一般道では危なくて試せませんから。(笑

初めてYRSに参加させて頂きましたが、座学の前に参加者の自己紹介があり、人見知りの自分でも皆さんとすぐに馴染めた感じがしました。最初の1時間、クーラーの効いてる部屋での座学では講師のトム ヨシダさんが理論に基づく難しい話を分かりやすい言葉で教えていただき、なんとなくイメージはつかみやすかったです…..実行に移せるかは???ですが^ ^

まずオーバルコースの走行前にフルブレーキの練習から始めていただいたのは、ここ最近3年以上スポーツ走行していなかった自分にとっては有り難かったです…..あんなに強くブレーキペダルを踏むことは一般道では無いですから。またオーバルコースは複数台同時走行なので追い越しを行う際の約束事を事前に周知徹底してからオーバルコースの走行となりました。YRSは安全管理がしっかりされていると思いました。走行中はFMラジオからリアルタイムで先生の指摘が聞けるのも良かったです。

走行の合間を利用してトムヨシダ先生に質問しても、ざっくばらんにお答えいただき、話があまり理解出来ないような場合は先生の運転するメガーヌの助手席に座らせてもらい同乗走行していただいたことで理解が深められました。

タイヤのグリップ力を最大限に引き出すコーナリング方法を教えていただきました。今まではフロントタイヤの荷重を中心にコーナリングを考えていたのですが、後輪も上手に使うことによってより安定して速く走れるようになると。これは後輪の操舵機能を持つメガーヌⅣRSでは後輪を上手く使うことによって、より早く車の向きを変えられることに繋がるかもしれないと感じました。
また後輪の滑り出しは唐突ではないのが分かりました…..これも後輪にある程度加重しながらコーナリングするように教わったお陰なのかもしれません。

4分間、最初の1分はウォームアップで残り3分の全開走行。このバランスが絶妙だと思いました。これ以上長くても、車もきついしドライバーも集中力が持ちません……特にあの暑さの中では(汗 走行後の2周のクーリング走行も車にとってはありがたいと思いました。


Kさんが車載映像を公開したそうです。
kさんがメガーヌⅣRS.CupでYRSクワッドオーバルを走ります。前を行くのは就職して初めて買ったルーテシアRSトロフィーでYRSクワッドオーバルスクールに来てくれたHさん。

Kさん 感想文ありがとうございました。また遊びに来て下さい。


※ IE(Internet Explorer)でビデオを視聴するのが困難なようです。Chromeやsafari、Firefoxなどのブラウザをご利用下さい



第383回 YRSオーバルスクール

異例の暑さの中でドライビングスクール二連ちゃん。土曜日にYRSオーバルスクールをやって日曜日にYRSクワッドオーバルスクール。

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朝一番で50分程度の座学をやって
運転する人間の身体のどこも地面とつながっていないことや
クルマはタイヤ4本でしか地面と接していないことを改めて確認して
動いているクルマにどんな力が働いているかを説明して
クルマの性能をより引き出すための操作を解説

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イーブンスロットル、イーブンブレーキ、トレイルブレーキングを練習して
パイロンで作られたコースを全開で走ります

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土曜日には常連のHさんがトゥィンゴRSゴルディーニで来てくれた
メガーヌRSと記念撮影

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Hさんが下のコーナーを立ち上げる
NAの音もいいもんだ

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日曜日にはユイレーシングスクールが初めてのKさんとHさんが来てくれた
KさんはメガーヌⅣRSカップで
今年新卒で某自動車会社に就職したHさんはルーテシアⅣRSトロフィーで
常連のKさんは今回はルーテシアⅢRSで
お約束のメガーヌRSと記念撮影したけど
Kさんのアップの写真を忘れました

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3年前まではメガーヌⅢRSでサーキットも走っていたKさん
しばらくお休みしていたけど
新世代メガーヌで復活

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某外車に乗る父君と一緒に参加してくれたHさん
お父さんともどもふだんはできないクルマの限界を探る走りを楽しんでくれました

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HさんとKさんが連なって
YRSクワッドオーバルの最終コーナーを立ち上がるの図


ルノー乗りのみなさん、ルノーの足の良さを味わいにユイレーシングスクールにおいで下さい。


※6月に予定していたドライビングスクールは今年、来年とイベントめじろおしの富士スピードウエイに日程を譲ることになりました。
次回のスクールは7月6日(土)のYRSオーバルスクールFSWです。
来年6月から9月まではオリンピック/パラリンピックの自転車競技の舞台になるので富士スピードウエイのスクールはありません。



第382回 Megane RS de Suzuka Racing Course

鈴鹿サーキットを専有走行する際には最初に慣熟走行をするように要請されますが、YRS鈴鹿サーキットドライビングスクールでは独自の方法で慣熟走行を行います。速度一定の慣熟走行では、特にリズムが大切な鈴鹿サーキットでメリハリのきいた操作に慣れることができないからです。

幸いなことに参加者全員がユイレーシングスクールのいずれかのカリキュラムを経験しているので、どのくらいの速さで走れるか予測がつきます。なので、最初のセッションでは34名中9名の鈴鹿サーキット未経験者にメガーヌRSリードカーの後ろに速くない順に並んでもらいます。その後ろに鈴鹿サーキット経験者が連なってリードフォローを行います。ブリーフィングで直線区間ではスロットルを床まで踏むように伝えるので、鈴鹿サーキットが初めての人でもかなりのペースで1周目を走ります。

今年のYRS鈴鹿サーキットドライビングスクールに参加するために4月のYRSオーバルスクールに来てくれたHさん。諸事情で参加を見合わせたので、将来のために助手席から鈴鹿サーキットを味わってもらいました。ひとつ目は最初のセッションでのリードラップの車載動画です。


2回目のセッションでは鈴鹿サーキット未経験者に経験者でもリードフォローを希望する方を加えて行います。今回は希望者が多かったので、2班に分けてリードフォローを行いました。1班はメガーヌRSが、もう1班はYRS卒業生で速さピカイチのMさんにお願いした。

2回目のセッションのリードフォローが終わってからHさんにもう少し鈴鹿サーキットを味わってもらうと走り出したのだけど、雨が落ちてきたのでピットに戻って待機することになったのがふたつ目の車載動画。


ある程度クルマをきちんと動かせないと鈴鹿サーキットレーシングコースは走っても面白くない、と思っているので、YRS鈴鹿サーキットドライビングスクールはユイレーシングスクールの卒業生に限らせてもらっている。本当は50台までコースインできるのだけど、混雑していては楽しくないから、YRS鈴鹿サーキットドライビングスクールは40台が上限という贅沢さ。

クルマ好きにはぜひ鈴鹿サーキットを走ってほしいので、来年の日程は未定だけど、ぜひ今年のうちにYRSオーバルスクールを受講して、来年YRS鈴鹿サーキットドライビングスクールに参加してみませんか。


次の動画は2回目のセッションでリードカーを頼んだMさんの走り。結婚してふたりのお子さんに恵まれ、ファミリーカーに換えたけどクルマの運転を楽しむ熱意は変わっていないナイスガイです。3年ぶりとファミリーカーとは思えない2分43秒983。


※ IE(Internet Explorer)でビデオを視聴するのが困難なようです。Chromeやsafari、Firefoxなどのブラウザをご利用下さい



第381回 YRS鈴鹿サーキットドライビングスクール

年に一度、ユイレーシングスクールの卒業生を対象に、と言っても、ユイレーシングスクールのオーバルスクールを受講して4輪を使って走る手立てを練習した人という意味だけど、鈴鹿サーキットのレーシングコースでYRS鈴鹿サーキットドライビングスクールを開催している。
個人的に鈴鹿サーキットと関わりが深いというのもあるけど、まぎれもないドライバーズサーキットである 鈴鹿 をユイレーシングスクールに来てくれた人に一度は走ってほしいから続けている。今回は最年少41歳、最高齢78歳、平均年齢53.79歳の34名が参加してくれた。

YRS鈴鹿サーキットドライビングスクールの特長は2時間走行するのだけれど、1時間のセッションを2回行いその間にインターバルを設けていること。ほとんどの人が関東から来るからというのもあるけれど、せっかくの 鈴鹿 なんだからできるだけたくさん走らせてあげたい。しかし2時間ぶっ続けで走っても得るものがないので、いつも担当者に無理を言って1時間X2でインターバルを設けてもらっている。

鈴鹿サーキットはF1GPが開催されるグランプリコースでもあるけれど、コーナーの半径に比較して道幅が狭く、深いコーナーや中速、高速コーナーが組み合わさっていて、ライン1本外すとガラリと変わる状況に合わせて走らなければならないサーキットだから、ホントの自分がさらけ出されるサーキットでもある。
今回も予報に反して強い雨こそ降らなかったけど、路面が濡れるぐらいのシャワーはあって、そこをクルマのバランスを崩すことなく走りきったのだから、自分で言うのもおかしいけれど、ユイレーシングスクールの卒業生はたいしたものだと思う。

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2回目のセッションが終わって計測結果が出て悲喜こもごもになる前(?)に記念撮影
今回はおふたりが奥さん同伴で
ボクは個人的にだけれど
みんなが走り終わってから見せる表情が大好きです
それもスクールを続けている理由です


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スタッフのKとYと
向学のために見学したいとやってきた ルノー・クリオ乗りのHさん
Hさん 受付けを手伝ってくれてありがとう
このあとHさんはメガーヌRSの助手席から鈴鹿サーキットを初体験
今回はKもYも参加者として走行

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参加確認後はまずブリーフィングでサーキット側から走行上の注意事項
鈴鹿サーキットは速度域の高いコースだから何か起きると状況が悪化する
ユイレーシングスクールでは鈴鹿サーキットドライビングスクールに申し込んだ人に
YRSオリジナルの車載動画や鈴鹿サーキットの走り方を説明した文章を事前に送って
当日鈴鹿サーキットに来た時にゼロスタートにならないようにしてもらっている
だから
今回も34名中9名が初めての鈴鹿サーキットだったけど
彼らのタイムは初めてとは思えないほどのもの

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両方のセッションとも若干コースアウトはあったものの無事終了
進行と監視で写真が撮る余裕なし
メガーヌ3RSで参加してくれた IさんKさん の写真も
ルーテシア3RSで参加した Yさん の写真もなし
ストレートでは霧雨がまったぐらいだったけど
スプーンではしっかり降った時間もあった

381-5
ピット内のラップタイムモニターにはリアルタイムで全員の速さが
クルマの性能以上には速く走れない
自分の実力以上には速く走れませんよ
と口を酸っぱくして言うのだけれど
頑張りすぎてもったいないことをしている人が少なくない
こういうことを言うから若い人に敬遠されるのかね


さてさて、

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今回のサブテーマの標識を貼ったメガーヌRS
鈴鹿ICを降りて小休止の図

高齢者運転標識をつけて初めての遠出。今回は大津市湖西を出発して琵琶湖大橋を渡り、栗東ICから新名神に乗り亀山JCTで東名阪に乗り換え鈴鹿ICで降りて鈴鹿サーキットに向う経路。日曜日に鈴鹿に向ったのだけど道は思いのほかすいていた。帰路は月曜日でこちらは工事渋滞で倍の時間がかかったけど、往路と復路、標識がオランジュトニックに溶けこんで目立たないのか何事も起きなかった。



第380回 また新発見

メガーヌRSはドライビングスクールを開催する筑波サーキット、富士スピードウエイ、鈴鹿サーキット、阿讃サーキットまでのスクール機材の運搬係りや、スクールでリードカーやカメラカーとして走ったり、ついでと言ってはなんだけど近辺の美味しいもの求めての徘徊したりで大活躍。基本的に長距離が多い。ちなみに、昨年11月にメガーヌRSをお借りしてからどのくらい走ったかというと、富士スピードウエイに9回、筑波サーキットに2回、阿讃サーキットに1回遠征した。

クルマはA地点からB地点まで効率良く移動するための手段だと思っているから目的地までの平均速度には大きな関心があるけど、同じくらい燃費も気になる。どちらも自分がどんな運転をしているかの目安になるから。

で、地元のガソリンスタンドで満タンにして栗東IC(阿讃サーキットに行く時は京都東IC)から高速に乗り、目的地近くのICで降りたら最寄のガソリンスタンドで満タンにして、燃費を確認することにしている(満タン法で)。帰りも同じ。富士スピードウエイの場合は御殿場ICに近いガソリンスタンドで満タンにして地元のいつも利用しているガソリンスタンドで満タンにする。だから、ふつうは道中での給油はしないのだけど、前回は先を急いでいたもんだから中途半端なガソリン残量なのに「まぁ大丈夫かな」と高速に乗ったのだけど、途中で栗東ICまで届かないことが判明して浜松SAにピットインした。

380-2
浜松SA手前でRangeを呼び出したら120Kmと表示された
完全に計算間違い
選択の余地なし
今回は例外的措置

380-1
別に自分をケチだとは思わないけれど
安く買えるところがあればそのほうがいい


で、3,000円分だけ給油してエンジンをかけてもう一度Rangeを呼び出したら、な、なんと数字が380Kmになっている。

なんで残りの航続距離が再計算できるんだ?

どういう仕組みになっているのかね、給油した量を入力したわけではないし。平均燃費はデータとして残っているとは思うけど。   満タンにしてしばらく走ると平均燃費が落ち着いてきて、それに従ってRangeの数値も安定するのだけど、なぜ任意の量を追加した場合でも数値が補正されるのだろう。   確かに便利な機能だからありがたいけどね。

380-3
17.65リッターを給油したら
Rangeが380Kmに変わった
260Kmレンジが伸びたわけだから
リッター当たり14.73Kmで計算されたことになるのかな


380-5
わずかな差かも知れないけど
やはりSAでの給油は高くつく
人的努力に努めよう

380-4
スクール機材を積んで周囲のペースにまどわされない速度を保って
車載コンピュータがはじき出した燃費が7.6L/100Km
13.16Km/L
満タン法でも同じような数字
燃費の敵は空気抵抗だから
ペースを落とせば数字は良くなるのはわかっているけど
効率も大事だから