トム ヨシダブログ


第150回 KさんとメガーヌRS

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KさんとKさんの愛車と記念撮影

運転歴25年のメガーヌRS乗りKさん。このブログでユイレーシングスクールのことを知り6月7日に開催したYRSオーバルスクールに初めて参加してくれた。

その時のアンケートにKさんはこう答えていた。
『初めての参加でしたが、走行前の説明や、走行中のアドバイスもあり、戸惑うことはありませんでした。走行量も多く満足でした。同乗走行では、横に乗っていても身体が振られない、スムーズな操作に感動しました。本当は、あと何回かお願いしたかったくらいです。最後に個人な反省で、午後の後半、だんだん頭の中が白くなり、操作も雑になってしまったので、自主的に休憩したほうがよかったのかと思いました。また参加したいのでよろしくお願いします。』

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YRSストリートの最終コーナーを立ち上がる

AE86トレノ、NAロードスター、レガシーワゴン、インプレッサと乗り継いだKさん。もともとこの手のタイプのクルマに興味があったとかで、試乗して気に入って購入を決めたとか。

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3速全開でストレートを下る

メガーヌRSを毎日の通勤に使っているKさん。メールで購入後の印象を聞いてみた。
『スポーツモデルですが街中で運転しにくい事は一切なく、思っていた以上に快適で乗りやすく、長距離の運転も楽です。購入前は特に思ってなかったのですが、購入後にサーキットを走行してみたいと思う様になりました。』

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スレッシュホールドブレーキングしながら2速に

サーキットを走る準備としてYRSに参加してくれたKさん。三重県からは遠い富士スピードウエイでの開催にも関わらず、間をおかずに27日のYRSドライビングワークショップと28日のYRSドライビングワークアウトに参加してくれた。

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トレイルブレーキングを使ってアンダーステアを回避

スクール開催中は時間いっぱい走ってもらうことにしているのでブログ用の取材ができなかった。それで後日、3種類のYRSドライビングスクールを受講した感想をメールで送ってもらった。

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どんつきのコーナーまでは3速に上げて全開

【受講後に変化はありましたか?】
日頃の運転においても、スクールの講義で学んだ、加速、減速、旋回時のタイヤのグリップや荷重、イーブンスロットルを意識するようになり雑な操作や、急な操作をしない様に心がけるようになりました。これは、安全な運転につながると思います。

【ユイレーシングスクールの印象は?】
運転の理論を学ぶことが大切である事が分かりまた走行量も多く、反復練習する事によって、自分なりのレベルではありますが、運転技術が向上した様に思います。
ただ漫然と走るのではなく、自分の走りを検証する事が必要とのアドバイスは、とても役に立ちました。
先生をはじめ、受講生のみなさんもスクールを楽しんでいて、とても良い雰囲気でした。

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YRSオリジナルの1000分の1秒まで計れる光電管を横切る
結果を走行中の受講生に伝えて操作を検証してもらいます

Kさん。クルマを思いっきり走らせられる広場が関西、中部にはないので当面富士スピードウエイでの開催になりますが、また遊びに来て下さい。

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待ってますよ

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ユイレーシングスクールではサーキットを安全に速く走る方法もお教えしますが、まずクルマを動かす上で知っておいたほうがいいこと、やってはいけないこと、やったほうがいいことを理論的にアドバイスすることをボトムラインとしています。

運転に興味があって少し時間のある方は以下のリンクを覗いてみて下さい。ユイレーシングスクールの練習方法を説明する動画をご覧になれます。もし興味が増したら、実際のスクールを見に来ませんか。

◎ クルマが一番苦手な「曲がる」を練習するYRSオーバルスクール
YRSオーバルスクール案内
YRSオーバルロンガーを走る

◎ クルマの基本操作を理解するYRSドライビングワークショップ
YRS流ブレーキング比較
YRS流スラローム1
YRS流スラローム2
YRS流フィギュア8

◎ 加速、減速、旋回を流れの中で練習するYRSドライビングワークアウト
YRSドライビングワークアウトのコース紹介
YRSストリートの車載映像


第146回 ルノーの仲間

6月上旬はスクール続き。4日にエンジンドライビングレッスン、6日にYRSトライオーバルスクール+YRSオーバルレース、7日にYRSオーバルスクール。今年はどのスクールも、例年になく初めて受けに来てくれる方が多いので幸せ。

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◎エンジンドライビングレッスン
恒例の記念撮影

直前に仕事が入ってキャンセルした方と仕事があるからと途中で帰ってしまった方が多かったので、いつもよりさみしい集合写真。
キャンセルされた方の中にルーテシアユーザーがいたのが残念。感想を聞きたかったのだけれど。それでも6名の方が初参加だったのが救い。

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◎YRSオーバルレース
スリーワイドで路面を乾かす

おむすび型のオーバルコースで練習するYRSトライオーバルスクールとYRSオーバルレース。初参加の方がスクール、レースとも1名で常連に胸を借りていました。
いつの日か、ルノーに乗る方がYRSオーバルレースに参加足手くれるとすごく嬉しいのだけど。

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◎YRSオーバルスクール
アドバイスに集中していて記念撮影を忘れるというお粗末(泣)

過去にユイレーシングスクールを受講したことのない方がYRSオーバルスクールに7名参加してくれた。今までは9割以上が以前にも参加したことのある方だったけど、今年に入って少し風向きが変わってきた。嬉しい限り。

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雑誌エンジンの副編集長も黄色いメガーヌRSで参加
7月売りのエンジンで紹介してくれるとか

ルーテシアに乗るUさんとメガーヌRSに乗るKさんも初参加。Kさんは三重県から足を伸ばしてくれた。
ユイレーシングスクールでは初めて参加してくれた方にアンケートをとっているのだけど、回答の中からUさんとKさんの感想を紹介したい。
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・Uさん(ご本人の写真はありません。ゴメンナサイ)
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写真はUさんに借用

【設問1】ユイレーシングスクールのことをどこで(何で)お知りになりましたか?
ルノージャポンのブログで発見しました。

【設問2】YRSオーバルスクールを受講された印象をお聞かせ下さい。
初めのうちは「どうすればいいのか?」と不安というか、少し迷っていました。ヨシダさんに「考えて、どんどんトライをして、確認すればいい」と言ってもらい、その後は自分なりに色々トライ出来たかなと思っています。
朝から1日かけて、ブレーキ – ステアリング – イーブンスロットルを何度も繰り返し練習できたことが良い経験になりました。よく考えてみると、今までは運転の練習が出来ていなかった(やり方すら分かっていなかった)のだなと実感しました。
最終的には、あまり考えなくても自分レベルの運転ができているようになった気がしています。

【設問3】ユイレーシングスクールのカリキュラムはあなたの運転技術の向上に役立ちましたか?
とても役立ちました。
正直なところ技術向上したのかどうなのかは、はっきりとは分かっていませんが、何処に気おつけて運転すべきなのか。そのために何をやれば良いのか。やってはいけないのか。ということが自分の中でそれなりに整理が出来たようで、頭がすっきり出来た感じです。

【設問4】ご意見、ご感想があればお聞かせ下さい。
スクールでは運転に夢中になっていたのですが、いま冷静になって考えると「もっとトライしてみたいことがあったな」と思っています。また機会があったらよろしくお願いします。
ほとんど写真も撮れなかったのですが。最後に一枚だけ撮ったやつがあったので添付しておきます。使えそうなら使ってください。

・Kさん(ご本人の写真はありません。ゴメンナサイ)
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写真はKさんに借用

【設問1】ユイレーシングスクールのことをどこで(何で)お知りになりましたか?
ルノーのブログで。

【設問2】YRSオーバルスクールを受講された印象をお聞かせ下さい。
楽しい雰囲気の中で、自由にやらせてもらった気がします。

【設問3】ユイレーシングスクールのカリキュラムはあなたの運転技術の向上に役立ちましたか?
役だつと思います。

【設問4】ご意見、ご感想があればお聞かせ下さい。
初めての参加でしたが、走行前の説明や、走行中のアドバイスもあり、戸惑うことはありませんでした。走行量も多く満足でした。同乗走行では、横に乗っていても身体が振られない、スムーズな操作に感動しました。本当は、あと何回かお願いしたかったくらいです。最後に、個人な反省で、午後の後半、だんだん頭の中が、白くなり、操作も雑になってしまったので、自主的に、休憩したほうがよかったのかと思いました。
また参加したいのでよろしくお願いします。

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クルマの運転は楽しいからどうしても気持ちが先に行ってしまうことがあるけれど、クルマは道具でもあるので正しい使い方を一度は教わったほうがいい、というのがユイレーシングスクールの考えです。

このブログをご覧になった方、都合がついたらぜひ参加してみて下さい。

遠方で来られない方は、開店休業状態の掲示板があります。運転についての質問がおありでしたら、できる限りお答えしますので書き込んで下さい。
・ユイレーシングスクール掲示板


第144回 YRS筑波サーキットドライビングスクール

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今年初めてのYRS筑波サーキットドライビングスクール。未明までかなりの雨が降っていたのでシメシメと思っていたのだけれど、ホテルを出る頃には上がってしまった。
今年、YRSではブレーキングの練習に重点を置いている。安全に走るためにも、サーキットを速く走るためにも最短距離で車速を落とす操作とブレーキング区間の後半で姿勢を安定させる操作が欠かせないからだ。だからウエット路面が良かったのだけれど。

筑波サーキットコース1000で午前中2時間をブレーキングの練習にあてた結果、初めてサーキット走る人もターンイン時の姿勢作りに合格点をあげられるようになった。

そう言えば、今回はユイレーシングスクールを初めて受講する人の参加が多かった。いつもなら9割以上が以前に受講した方なのだが。

それと、今回は何年もユイレーシングスクールに通ってくれている方2人が息子さんを連れてきてくれた。
一人は免許取得中ということで、親父さんのクルマをボクが運転してサーキットを味わってもらった。
もう一人は親父さんに買ってもらったクルマで、親父さんと一緒に受講してくれた。若いというのはすばらしいことで、どんどん吸収する。多分、遠くない将来には親父さんより上手くなる手ごたえが。

ただ二人には言っておいた。「若気の至り」はクルマの運転に通用しないからね、と。

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ユイレーシングスクールには様々な人がいろいろなクルマで参加してくれる。今回、どんな参加者分布だったのかを示したのが上の図。傾向としては、いつもより年齢層が若干高かったのと、クルマをいじっている人が少し多めだったこと。前述の通り初めてユイレーシングスクールを受けてくれる人が多くて嬉しかった。

筑波サーキットに到着した時にはオドメーターの数字が5100を少し超えていた。

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スクールの合間にビデオカメラを積んで走ってみたので、ルーテシアRSから見た筑波サーキットコース1000の景色は次回に紹介します。


第142回 ルノークラブ走行会

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全員集合

5月4日。阿讃サーキットでルノーネクストワン徳島とルノー松山が共催するルノークラブ走行会が開催された。

この走行会、20数年前にルノーユーザーの事故がきっかけになって始められたそうで、今回で30回目になるという。
「経験不足に起因する不慮の事故からお客様を守りたいので始めた」という一宮さんのお話を聞いて、何かお役に立てればと押しかけることにした。

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まずはルノーネクストワン徳島に表敬訪問

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予報は外れで日焼けが痛い

せっかくだから座学もやろう、という話になって、集合時間を例年の午後1時から朝10時半にしたのだけれど、座学を始める前にルノーユーザーとその仲間が26名集まった。

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どの顔も真剣そのもの

座学ではいつもの通り、タイヤのグリップの話に始って、運転操作でやってはいけないこととやっていいこと、やったほうがいいことを説明して、参加された方々の質問にもお応えした。

本州以外で初めてのスクールではあったけど、みなさん真剣に話を聞いてくれてとても嬉しかった。

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小さいサーキットだけど設備は万全

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最短距離でクルマを止めるコツを披露

昼食をはさんで、走行は1時から5時まで。走行時間をそぐといけないので、実技はスレッシュホールドブレーキングを体験してもらうことだけにした。全員をお乗せすることはできなかったが、ブレーキペダルの踏み方によって制動距離が大きく変わることははたから見ていてもわかったそうだ。

その後は好きな時に走って、好きな時に休むといういつものルノークラブ走行会。

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合間にコースを歩いて損得勘定の仕方を説明

サーキット走行のベテランから、この日初めてサーキットを走る方まで経験値はバラバラ。大丈夫なのかな、と思っていたけれど、心配する必要はなかった。みなさんご自分のペースを守ってサーキット走行を楽しまれていた。

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走行予定のない方はYRSルーテシアの助手席と後席から

何人かの方を助手席に乗せてオーナーのクルマで走って『理にかなった操作』というものを見てもらったけど、「目から鱗」と言ってくれた方もいたから参考にはなったはずだ。

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ビデオの撮影もしたし

かの一宮さんが0.9ターボのルーテシアを持ち込んでいたから、定員乗車で模範走行(?)を披露した。ちっちゃなエンジンなのに上り坂でも痛痒を感じなかったのは大きな驚き。

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0.9ターボが思いの外速いのに驚いたり

とにかく、コース上にクルマが走っていない時間がないほど、1周40秒台後半~50秒台前半のコースを入れ替わり立ち代わり走ること走ること。 「今日がサーキット初めてなんです」と言ってた方々が、目を三角にするでもなく周回を重ねる。それも初めてにしては大したペースで。 ちょっともったいないところがあったのでアドバイスしたら、その方はベストラップを更新。 カングーも走っていたから速度差は大きかったけど、譲るところは譲り、譲られるまでは待つという秩序あふれる、それでいて楽しさ満点の時間が5時まで続いた。

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定員乗車のカングーが走っていたり

一宮さんも出て行ったら戻ってこないほど運転が好き。なんか、とてもステキな走行会でした。帰りの渋滞が少しばかり苦痛だったけど、それを差し引いても余りある得がたい体験をさせてもらいました。
自宅に戻り、四国が近くなったように感じています。

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見たことのない色のメガーヌRSが走っていたり

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一宮さん お世話になりました。
ルノークラブ走行会 ずっと続けて下さい。

※掲載した写真はYRS卒業生の和田康之とルノーネクストワン徳島に提供してもらいました。


第140回 サーキット デ ビュー

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身震いしているかのような

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ドッシリと構えているような

鈴鹿サーキットに到着してもオドメーターの数字は3,200弱。

3,000キロまでは3,000回転を上限に回してみたけど、まだ全開にはしたくない気分。年に1度のYRS鈴鹿サーキットドライビングスクールには間に合わなかったけど、リードフォローのリードカーとして初めてサーキットに足を踏み入れた。

その時の動画がこれ。

F1日本GPも開催される日本のモータースポーツの聖地、鈴鹿サーキット。高速コースなので一度はユイレーシングスクールを受講した方を対象に開催している。今回は21歳から67歳まで、平均年齢48.6歳の若者が伊勢湾を遠くに眺めながら聖地のストレートを駆け下りました。

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走行が終わればみんな笑顔、笑顔、笑顔。

まだ全開にはしていないし、今回は「RSボタン」は使わずにマニュアルシフトで走ったのだけど、2,000回転も回っていればトルクがモリモリのルーテシアⅣRS。ルーテシアⅢRSとエンジン特性も違うし、足回りのフィーリングも異なるけど、このクルマもいい。
運転の上達に励む、って覚悟のある人にはうってつけの教材、です。これでユイレーシングスクールを受講したら運転の達人になれること間違いなし。


第139回 緋色と桃色

今年は天気がすぐれない日が多い。湖西の桜も遅めの開花。いつもの場所の桜が満開になるのを待ってパチリ。

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琵琶湖バレーの入り口で

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湖西道路への連絡道で

4月半ばにはスクール三連荘。回したい衝動を抑えながら関東に向かった。

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まずは富士山にご挨拶。2週間前より道端の雑草が青々と

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枝垂桜はいつも通り見事だったけど、天気がねぇ

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晴れていれば正面に富士山が見えるのだけど

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う~ん、残念

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富士スピードウエイの前で

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富士霊園にお邪魔して1

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富士霊園にお邪魔して2

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富士霊園にお邪魔して3

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富士霊園にお邪魔して4

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雑誌エンジンの長期テスト車メガーヌRSの担当塩沢副編集長と

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4月9日。13年目に入ったエンジンドライビングレッスン。記念すべき50回目

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4月11日。今年2回目のYRSドライビングワークアウトは雨でした

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4月12日。7年目に入ったポルシェクラブ千葉のプライベートレッスン。富士山は雲の中

ルージュ フラムはいつでもどこでも鮮やかだったけど、今年は透明度のある桃色に出会えなかったのが残念でした。


第135回 ルノー・スポールそろい踏み

3月15日。ユイレーシングスクールの目玉(?)プログラムのYRSオーバルスクールFSWを開催。
今年から走行時間を増やすために定員を20名にしぼったのだけれど、前日のYRSトライオーバルスクールを受講した人がどうしても続けて練習したいと言うので、カリキュラムを工夫して計22名で開催。

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今回は教室で記念撮影

最近ルノーユーザーの参加が確実に増えてきていて、今回は4台のルノー・スポールが参加してくれた。

クリオに乗るHさんはサーキット走行の経験が10時間。1月のYRSオーバルスクールにも参加してくれた。
ルーテシアⅢに乗るKさんはサーキット走行は未経験でユイレーシングスクールも初体験。
ルーテシアⅣに乗るYさんは1年前のYRSドライビングワークショップに来てくれた。
メガーヌに乗るIさんは欧州車を対象としたレースに参加した経験をお持ちだが、ユイレーシングスクールは初参加。

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3兄弟と先輩といとこが
※スピダーはスタッフの愛車

みんなそれぞれ経験値は異なるけど、不思議なことに、YRSオーバルスクールで1日中楕円形のコースを走り回ると最後にはほとんど同じレベルに達する。
とにかく、午前中の半径22m直線60mのオーバルだと9秒に1回コーナーが現れるから、数えたことはないけれど相当な回数の加速→減速→旋回→加速をこなしているはずだ。
午後の半径22m直線130mのオーバルは3速に入るほど速度域が高く、なおかつ集団で走るものだからいつも理想のラインを通れるわけではないから、それはそれで練習になる。

最終的には1日でかなりの距離を走るのだが、タイヤがボロボロになるとか、ブレーキがフェードするとか、そんな話は全くない

なにしろアンダーステアを出したり突っ込みすぎるとすぐに指摘されるから、クルマが痛む前に間違った操作を修正することができる。

2月ぶりのオーバルを走るHさん。前回より良くなったでしょ、と。
もちろん格段の進歩です。午前中エンジンのかかるのが少し遅かったけど。

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クリオとHさん

クルマを全開で走らせるのが初めてのKさん。難しいですね、と。
でもキチンとできていましたよ。難しいと思うのは、今まで理論的にクルマを動かす機会がなかったからだけなんです。次回はもっと楽しくなると思いますよ。

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ルーテシアⅢとKさん

1年ぶりに来てくれたYさん。やはり、難しいですね、と。
走りは悪くないんです。ただ日ごろからもう少し積極的に運転しようという意思を持つと、もっと楽に運転ができると思います。

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ルーテシアⅣとYさん

初めてYRSに来てくれたIさん。頭を使って走るのは初めてなんで、と。
レースの経験があるだけにスムースに走ってました。でも少し走りがおとなしいかなと。次はもっとメリハリのある運転をされるとクルマの動きが良くわかると思います。

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メガーヌとIさん

クルマはその性能を味わってあげなければもったいない。特にルノー・スポールに乗る人はユイレーシングスクールに遊びに来てほしい。どれだけすごいクルマかがわかります。

※ ユイレーシングスクールのプログラムはどんなクルマでも、サーキット走行の経験がなくてもあっても参加できます。
※ あなたもクルマとの対話の糸口を探しに来てみませんか?


第133回 YRSツーデイズスクール体験記

2月に富士スピードウエイで開催したYRSツーデースクールを受講してくれたNさん。このブログでユイレーシングスクールのことを知って申し込んでくれたと聞いたものだから、あつかましくも感想文をお願いした。
初めてのサーキットにも関わらず小気味いい走りをしていたNさんの体験記をお届けします。

135-321日目を終えてルノー・スポール仲間と
右からメガーヌのWさん ルーテシアのNさん 左はメガーヌのHさん

133-1b2日目 ストレートを駆け下るNさん

133-2bルーテシアⅣRSで参加してくれたNさん(中央)
左は毎年YRSツーデースクールに来てくれるTさん

============================ NさんのYRS体験記 ===========================

・1日目
免許取得から40年以上の運転暦を重ね、その間15台程の車を乗り継いでそれなりにカーライフを楽しんできたつもりですが、還暦を過ぎてもう一度車好きの原点に立ち返り、運転を楽しみたいと思っていました。
若い頃は見よう見まねで運転技術を習得しマニュアルシフトを楽しんで峠道を走ったりしましたが、家族を持ってからは車種の選択や仕様にも制限がありました。漸くその呪縛から開放され自分が欲しい車種を探し始めた時、目に入ったのがルノー・ルーテシアでした。もともと小型で小気味よく峠道を走るタイプが好きなので、雑誌等で以前から気にはしていましたがニューモデルが発表され、『まさに自分はこれが欲しかったんだ!!』と思いました。
それから購入に向けて情報収集する中で見つけたのがルノー・ジャパンのサイトに掲載されていたユイレーシング・スクールのブログです。『ルノーをサーキットで思い切り走らせたい!』と言う思いが強くなり、ついに富士スピードウェイで開催されたYRSツーデースクールに参加しました。
1日目、富士スピードウェイ駐車場端の教室で受付を済ませ、最初にトム校長の挨拶と白板を使って基本的な理論の説明。講義の中では車の動きとタイヤにかかる荷重の変化について説明されました。車を上手に運転し、効率良く安全に走らせる操作の基本を教わりました。ブレーキングの重要性について説明されましたが、特に印象に残ったのは今回初めて聞く言葉で『トランジション』、車が加速から減速への移行や直進からターンへの姿勢変化の際、移行を十分意識して運転操作をしないと、車は思う通りには走らないと言う事でした。

教室講義の終了後、参加者は3グループに分かれて駐車場内に設定された、スラローム/ブレーキング/8の字セクションでいよいよ運転スキルの練習がスタートしました。受講生はFMラジオで校長から飛ぶアドバイスに従って、それぞれの課題に臨みます。私の最初は8の字から、スタッフのグリーンフラッグの合図で勢いよくスタートあっという間にパイロンが迫りタイヤを軋ませながらコーナリングそして直進のタイミングを計りアクセル全開、ブレーキング、今度は反対方向にステアリングを切りコーナリング、あっという間にフラッグが振られセッション終了。
そして他のグループメンバーの走りを待ち、次の順番に臨みます。同じセクションを何度か繰り返しながら、自分なりに工夫を加えて望みます。最初は恐る恐るアクセルを踏み込んでいましたが、回を重ねると、思い切りべた踏みです。ところが車は自分が思ったようには動いてくれず、アウト側に膨らんだりスムーズな動きになりません。すかさずFMラジオからは校長の大きな声のアドバイス、あっと我に返り冷静さを取り戻し再挑戦。

なかなか難しいなと思っていると課題チェンジの指示、次はスラロームでした。等間隔に並べられたパイロンの間を出来るだけ早く走り抜けます。
ここではステアリング切り方が難しい、素早く左右に切ればいい訳ではなく、切るスピードにポイントが、操作を間違うとコース終盤で車のロールが増幅されて怖い思いをしました。校長からは肩に力をいれずハンドルをゆっくり切り始めるように指導を受ける。何度かスラロームを繰り返しまわりの参加者に比べレベルは低いけれど最後まで崩れることなく走りきれるようになりました。

そして最後が重要課題のブレーキング練習。アクセル全開であっという間にスピードは100キロ近くに達し目印のパイロンで急制動、前方のガードレールが目に入りスリル満点。普段の運転では考えられない急発進、急制動、タイヤが悲鳴を上げている。自分なりには精一杯のつもりだが、校長からはまだまだと厳しい指導の声。それならお手本をとお願いすると、さっと運転席に乗り込んで同乗走行の模範操作をしていただいた。さすがにその違いは歴然、制動距離は半分近く短く、ABSも作動しないのに緊急停止の為ハザードが自動的に点滅、これには本当に驚いた。単純なトレーニングながら夫々の難しさを実感して午前中の基礎練習があっという間に終了した。

午後はパイロンで走行ラインを設定されたオーバルコースを周回するユイレーシング・スクール独自の走行練習でした。午前同様にチーム分けされたグループが隊列を組んで周回、最初は一定速度を保って走ります。4本のタイヤのグリップを全てコーナリングに使うためのイーブンスロットルの練習です。徐々に指示速度が上げられます。車の反応を確かめながらハンドル操作、アクセル操作を繰り返しました。
オーバルコースの周回練習は次の段階へ進み、ハイスピードの周回となりコーナー手前でブレーキング/ハンドル操作/加速と繰り返されるようになり、トレーニングも難易度をまして行きました。ここでもFMラジオからは校長の厳しい指導の声が飛び、午前中の練習を思い起こしてブレーキングに力をこめました。
チーム毎に周回を重ねながら後半はオーバルコースも拡大され、トップスピードも一段とアップしこれまでの操作にシフトチェンジが加わります。セカンドでコーナーを立ち上がり加速してサードにシフトアップ直ぐにブレーキングとシフトダウン目まぐるしい操作で、高まるエンジン音、コーナーリングの横G、車を思いっきり走らせていることを実感しました。
1日目最後はオーバル走行でチーム内レースでした。速いクルマが後に迫ると校長からの指示でコーナーをアウトに膨らまないように立ち上がったり、周りの車にも注意をはらいサーキットの走行を意識した走行練習でした。駐車場内を走り回って繰り返し続けられたオーバル練習、気が付いたらオドメーターは80キロ程、1日目のプログラムを無事に終了しました。

・2日目
FSWショートコースで念願のサーキットデビューの日。雨はあがったものの路面は濡れた状態で不安な気持ちでした。コースに到着するとまずコースを歩きます。コーナーの状況やCPポイントの説明を受けながらコースを一周、サーキットの勾配が想像以上にキツイ事を実感。特にホームストレッチは5%の下り勾配があり第1コーナーへ入る前の姿勢の作り方とブレーキング操作を重点的に指導された。
次に教室でライン取りや走行上の注意点の説明があり、ラップタイム計測用のトランスポンダーを渡されました。いよいよサーキット走行です。

走行準備を終えヘルメットを被り、グループに分かれてピットロードからコースイン。最初はウォーミングアップ走行でコース状態の把握から始まり、グループ毎の周回走行が繰り返された。初めのうちは路面が濡れていることもあり、恐る恐る先行車の後ろについて走行ラインを確認し、徐々にスピードを上げていきました。グループ毎に区切られた時間で、周回走行を交互に繰り返す。これまでの講習で学んだことを意識し、周回毎に課題に挑戦するが、あっという間に午前の走行が終了した。午後は講師の同乗走行から、受講者が助手席に座り講師がコースを模範走行。私も校長の運転でコースを周回。昨日の模範ブレーキング同様に圧倒的な操作で、ゆっくりながら、メリハリがあり操作の意図が車に伝わっていることを実感、自分の運転とは異次元の世界を体感し、まさにこれが本物のサーキット走行、大変参考になりました。続いて午前と同様にグループ毎の周回走行が繰り返され、路面状況も良くなり周回スピードも上がりました。グループ走行ながら速い車に抜かれたり、先行車に追いついて様子を伺いながらパスすることが出来たり、サーキット走行の醍醐味を満喫し時間を忘れて、周回を重ねました。ベテラン受講生のレベルとは比べ物になりませんが、今日のサーキットデビューは最高に楽しく、『ルノーでサーキットを思い切り走る』夢が実現できた素晴らしい一日になりました。無事にサーキット走行を終了し、オドメーターは150程でした。

・所感
思い切ってYRSに参加してとても良かったと思います。これまでもスポーツの講習等様々な指導を受けて来ましたが、その度に感じることは、自分の目標に挑戦する時、その領域の知識や経験のある人の指導を受ける事が、最も速くて効果的な対策だと思います。車を移動手段の道具としか考えない場合は運転を教習所で教わって免許を取ればそれ以上の必要はないかもしれませんが、上手に運転したい、速く走りたい、車の運転を楽しみたい、と思ったら操作については専門の指導が必要です。今回は吉田校長の永年の指導経験から組み立てられた内容や、受講者に繰り返される熱血指導を体感し、特に2日目には『ルノーでサーキットを思い切り走る』という願いも実現できました。2日間の短い時間でしたが充実した内容に大変満足しています。

また性能が良くていい車だと思っていても、一般道路では性能の一部しか感じることは出来ませんでしたが、駐車場やサーキットで思い切り車を走らせた事で、ルノーが素晴らしい車だと言う事も実感、ルノーにして良かったと思いました。ルノーはサーキットイベントやユーザー同士の交流会等も開催していますが、今後は機会があったら参加したいと思います。

高齢者が年甲斐もなく、サーキットを走りたいと思ったのは、これまで様々なスポーツを経験し楽しんできましたが、加齢と共に体力の限界を感じ始めて来たからです。2日間の初挑戦を終えてからは、『まだまだやりたい事がある!』と挑戦する課題を見つけて、前向きな自分を発見しました。

今後も愛車ルノーで、練習を重ね、新しいカーライフを楽しみたいと思います。


第132回 鈴鹿ツインサーキット

131-1久しぶりにレブリミットまで回した

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鈴鹿ツインサーキットGコースはこんなレイアウト

筑波サーキットと富士スピードウエイで開催しているいろいろなカリキュラムを関西でも展開したくて候補地を探していたけど、クルマを動かす基本操作を練習するYRSドライビングワークショップを鈴鹿ツインサーキットGコースで開催することにした。

4月2日(木)に開催するのは、全長1,750mのフルコースの半分を使うGコース。とにかく運転の上達には反復練習が欠かせないので1周40数秒で周回できるのが嬉しい。
と言っても、長さは960mあるし直線は280mもある。コーナーの数は12でコース幅は最低でも10mある。練習にはうってつけ。特にストレートを使ったスレッシュホールドブレーキングの練習は期待大。

クルマの基本的な動かし方、と言っても教習所のそれとは異なり高いレベルでのだが、を体験してみたい方はぜひ参加してみてほしい。
・YRSドライビングワークショップ鈴鹿 開催案内

冬場はほとんど乗らない愛車を引っ張り出して、タイヤのショルダーのイボイボが削れない範囲で走った時の動画がこれ。

ルノー・スポールが作るクルマはやっぱりいい。もっと評価されてしかるべきだと思う。

※動画の中でナビがしゃべっていますが聞き流して下さい。


第127回 YRSオーバルスクール和歌山

滋賀県に越してきてから4年。関西でもスクールをやりたいと前々から思っていた。
やるならユイレーシングスクールの目玉であるYRSオーバルスクールと開催地を物色していたのだが、昨年開催した大阪の舞洲スポールアイランドは路面が波打っていてクルマが跳ねる。タイムトライアルのような競技ならうってつけのコースなのだが、後輪を使ったコーナリングの練習には少しばかり不向きだった。

そんな時、2年前に和歌山から富士スピードウエイで開催したYRSツーデースクールを受講してくれた木綿さんが交渉してくれて、とある駐車場を借りることができた。

和歌山県ではじめてのYRSオーバルスクール。参加18名中9名が地元の方。他はいつもの通り以前にYRSを受講してくれた顔見知りの面々。神奈川から駆けつけてくれた人もいた。

紀州らしく穏やかでポカポカの陽気の中で楽しい時間は過ぎていきました。

150x60mぐらいの舗装した広場があれば、もっとYRSオーバルスクールを開催して運転の楽しさを味わってほしいと思っている。どこか、そんな場所をご存知の方いませんか?