トム ヨシダブログ


第315回 新メガーヌRSの特筆大書

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ルノー栗東の井上さんから招待状が来たので朝一番に駆けつけた

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新メガーヌRSのテーマカラーは橙色
オランジュ トニック メタリックだとか
無機質なクルマに暖色系の色はいいね

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角度によって変化する面構成

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早速試乗させてもらった
井上さんに無理を言って走りを撮ってもらった

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限られた時間だから十分味わえたとは言えないけれど
その素性と傾向は見て取れた


クルマのスペックを覚えるのが大の苦手なので全く予備知識もないまま走り出してしばらく。井上さんに聞く。
「井上さん、これって18インチですよね」
「いや、19インチです」
「ホントですか!?」
なんてやりとりがあって、今日の試乗の収穫が明確になった。

とにかく、とにかく扁平率が35%だというのに、重い8.5Jの19インチホイールを履いているというのに、路面からの突き上げがないばかりか、『タイヤが路面しっかりをつかんでいるなぁ』という感覚がずっと変わらないという、小さな扁平率のタイヤに対するイメージが覆されるような体験だった。

ルーテシアⅣRSシャーシカップは205/40R18のタイヤを7.5Jで18インチのホイールに履く。車重は1280キロ。かたや1480キロで245/35R19の間違いなく重いタイヤとホイールをばね下に抱えながらこの乗り心地。その上のフラット感。

これは間違いなく驚き。この驚きを伝えることができれば今回のブログの用は足りたようなもの。機会があれば乗ってみることをお勧めします。

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土曜の朝だというのに交通量が多くしかもウエット
だから日常の使い方のイメージは膨らんだ

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車格が違うから比べるべきではないのだろうけど
ルーテシアⅣRSに比べて格段と静粛性が高まった

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時代は変わる
目の前に広がるのは古い人間からは想像のつかない世界
ワイパーレバーをOFFの位置から上にあげるとワイパーが1回動くようになった
これはいいね
ルーテシアⅣRSではワイパーレバーをウォッシャー側に瞬間引いて対処してたから

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4つの走行モードが選べる上に自分好みの設定もできるようだ
RACEモードで走ってみたいぜ

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フットレストが標準装備になった
大きいからといって踏ん張る人がふえないといいけど

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シートは相変わらず秀逸
アフターマーケットメーカー泣かせ?

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シートバックのリクライニング調整がダイアル式からレバー式になった
これはいいね

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お約束

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時代は変わった
2,000回転から5,000回転まできわめてフラットなトルク特性を持つ
技術の進歩なのだろう
回して引っ張るのが当たり前だった古い人間にはちとさびしくもある

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ルーテシアⅣRSで大いに重宝している
デイタイムラニングライト+フォグランプ+コーナリングランプ

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終の相棒のルーテシアⅢRSの購入を試乗もせずに決めたのは
フロントフェンダーのアウトレットがダミーじゃなかったから
こういうことをきちんとやってくれるのは嬉しいね

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リアのルーバーがどう機能するかは未確認

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245/35R19のファットなタイヤを履く

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8.5Jの19インチホイールがファットなタイヤを支える

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トランクはちょっと浅め

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RSといえばキックプレート

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新メガーヌRSのカタログはしっかり作りこまれている

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ボクの試乗が終わると早々に熟年のご夫婦が試乗に出発

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井上さん ありがとうございました



第314回 Oさんの場合

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申込みフォームのコメント欄に 「 MT免許取得から13年、はじめて車を買いました。今回の講習では正しいシートポジションと緊急ブレーキの習得を第1目的としていますが、上達のために今までの経験を捨ててイチから勉強し直す思いでいます。どうぞよろしくお願い申し上げます 」 と書いて8月のYRSドライビングワークショップに参加してくれたOさんが、初めて買われたクルマがルーテシア ZEN EDC。

初めてのクルマにルノーを選んだのはなぜだろうと、あつかましくも選んだ理由を聞いてみた。

Oさんによると、
・旅行で長時間運転するので疲れにくいこと
・どうせ買うなら他人と違うクルマがいい(競合したのはマツダ、スバル、ワーゲン)
・ターボまたはディーゼルエンジンであること(ハイブリッドは運転してて面白くない)
・ボディ鉄板の分厚いもの(衝突時に同乗者を守るため)
決め手といえばカラーリングでしょうか。ブルーの色合いはどこを見渡しても他にない、大変きれいな色合いで気に入ってます。
とのこと。

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朝の座学に始まってスラローム、ブレーキング、フィギュアエイト、大小2つのオーバル走行と欲張ったカリキュラムをこなすうちに、最初遠慮がちにスロットルを開け、横Gに翻弄されていたOさんのリズムも良くなってきた。
大きなオーバルを走る頃にははたから見ていてもクルマを積極的に動かしているのが見て取れたので、OさんにYRSドライビングワークショップがどうだったか感想文を書いてもらえるようお願いした。

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以下が後日送られてきたOさんからの感想文。

クルマに興味のない世代にあたる私が、ルノーを選びユイレーシングスクールに参加するに至ったことを書きたいと思います。

まずはルノーのことから。
愛車は乗り始めてちょうど1年を迎えたルーテシアEDC ZENグレードです。シートの出来をはじめ、美点については諸先輩方のおっしゃる通り。快適装備がほとんどない代わりに、走る・曲がる・止まることに手抜きを感じさせないのが気に入っています。ルーテシアに乗り始めて一番変わったのは、とにかく運転が好きになったことですね。知人に紹介するときは「何にもしてくれないけど運転がすごく好きになるクルマ」と言っています。休日の長距離運転も疲れにくいし、下手な運転をすればそのまま表れるので、もっと運転して上手くなろうと思わせてくれます。速さを追いかけるのではなく、ルーテシアの足回りのよう、しなやかに、流れるように走りたいと思っています。

スクールに申し込んだのもその一環でした。

恥ずかしながら数年前、仕事で都心を運転する機会が増えたときにペーパードライバー実地講習を受けました。そこでは「こんな感じで運転すれば出来るよ。わかるでしょ?」と感覚的な講習内容でした。目指す操作の結果しか示してもらえないのですが、これは仕方のないことなのかなとも思います。体得した技術を言葉で説明し、わかってもらうのは簡単なことではありませんから。だから結局、手探りで出来るまで乗り込むしかない状況がありました。

トム先生のスクールに魅力を感じたのは、上手くなる目的が速さありきでない点です。実走練習ではそれなりにスピードを出しますが、重要なのはその時にどんな対処をすればいいのか。座学で得た知識をもとに、実走でひたすら繰り返していきます。実走中にリアルタイムで具体的なアドバイスをもらえるので、運転がどんどん修正されていくのは単純に嬉しいことです。あとは2~3速でエンジンを目いっぱい回せて、何だかルーテシアも喜んでいるようでした。

見本走行ではトム先生がルーテシアを運転してくださいましたが、笑っちゃうほどよく走って、もう別のクルマみたいでした。とても大衆車とは思えません。

私もそうですが、上手い運転に運動神経が必要だと思っている方は一定数いると思います。ですが、それは間違いだと先生に一蹴されます。クルマが動きやすい操作をしてあげれば、誰でも上手く運転できる。計5~6時間、タイヤが熱くなって溶けるほど走り続けてスクールは終了。大満足な経験でした。ありがとうございました。

ほんの少しは上手くなったかな?まだまだ楽しくなりそうです。

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Oさんが送ってくれたタイヤの写真
コンタクトパッチをきちんと使っていますね


Oさん、また遊びに来て下さい。運転は一生物です。早くに目覚めればそれだけ遠くに行くことができますから。

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第313回 どうせなら、

運転は楽しんだほうがいい。
人間、楽しいことには一生懸命になれるから。
運転は上手いほうがいい。
上手くなればもっと運転が楽しくなるから。
運転は一生懸命するほうがいい。
運転は、それだけの価値と意味のあることだから。


平成29年年度版の交通統計から数字を拾って、例年のようにユイレーシングスクールなりの集計を行った。そこから見えてくるものは、
・2004年に交通事故件数のピークがあった。その理由はわからないが、ここ数年はかなりの割合で減少している。昨年はピーク時の約半分だ。
・車両対車両、車両対人、車両単独の3分類どの発生件数も減少している。車両単独事故は2001年がピークだったが、理由は不明だが、昨年はその23%まで低下している。
・死亡事故の総件数は1992年がピークで11,000件近くあった。24時間死者しかカウントされないという不正確さはあるものの、死にいたる交通事故の件数は昨年3分の1まで減少した。
・交通事故総件数に占める単独事故件数の割合も1993年の5.92%をピークに、車両の進化が遠因にあるのか、減少傾向にある。昨年は2.65%だった。

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表1:交通事故に占める単独事故の比率と死亡事故に対する単独死亡事故の比率
表1のpdfファイルダウンロードはこちら


しかしながら、
昨年の死亡事故の総件数に占める単独死亡事故の割合は25.54%。ピークであった1983年の26.37%から2008年の19.83%までゆるやかに減少していたものの、それ以降は増加に転じ2016年には再び25%を超えてしまった。
つまり、全般的に交通事故が起きる度合いは少なくなってきている。死にいたる交通事故の件数も大幅に減った。単独で事故を起こす人も少なくなってめでたしめでたしなのだが、単独で事故を起こすと死にいたるケースが依然として多いという事実に変わりはない。

100件の交通事故があると単独事故はそのうちの3件にも満たず、残りは車両対車両や車両対人の相手がいる事故なのだけど、100件死亡事故があるとそのうちの26件は独り相撲による結果だ、というのも事実。
他人を傷つけなかったから幸い、と言ってはもちろん不謹慎だけれど、だからと言って、相手がいるわけでもなく、運転者自らが防ごうと思ったら防げる事故をこれ以上増やしてはならない。
昨年、全国で起きた単独死亡事故は927件。交通事故の総件数の472,165件から見れば小さな数字だけれど、ステアリングを握る人には少なからず単独事故の可能性があるのだから、無視してほしくない数字ではある。

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表2:単独事故件数の推移および類型別単独事故の割合
表2のpdfファイルダウンロードはこちら


今年はいつもの統計に加えて、『 第1当事者から見た類型別死亡事故件数 』 を集計してみた。
交通事故の中で絶対に起きてほしくない死亡事故に限り、車両単独、車両対車両、車両対人それぞれで、どんな時にどのような状況で事故が起きたか傾向がわかるようにまとめた。クルマを運転したことがある人が数字を見れば、どういう状況で事故が起きやすいか想像がつくはずだ。どんな交通事故でも、決して避けられないものではないのがわかるだろう。

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表3:第1当事者から見た類型別死亡事故件数
表3のpdfファイルダウンロードはこちら

※ 第1当事者とは:交通死亡事故が起きた時、事故を起こすきっかけになったのが第1当事者。単独事故ではもちろん本人だけれど、車両対車両、車両対人の場合は過失が重い人が第1当事者。過失が同程度の場合は、人身損傷程度が軽い人と定義されている。


クルマの運転にリスクはつきもの。事故が起きてからでは遅い。このブログに目を通してくれている方には縁のない話かも知れないけれど、油断せずにふだんの運転から一生懸命クルマを動かしてほしいと思う。
クルマを思い通りに動かす方法と心構えはユイレーシングスクールで微に入り細に入り理論的かつ合理的に教えていますから、その気になられたらぜひ遊びに来てみて下さい。



第312回 遅きに失す

8月10日。中日本高速道路株式会社が次のようなリリースを出した。

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要するに国土交通大臣が事業許可を出したので、さしあたり新東名の御殿場JCT、浜松いなさJCT間を全線片側3車線にしますよ、というお知らせだ。

3車線で工事が完了していながら『猪瀬ポール』なるもので全長145キロの同区間のうち89キロが2車線として使われてきた新東名。55キロは3車線だけど、2車線になったり3車線になったり、2車線になるのが登り区間だったり。「何考えてんだか。ホント、これでお金取るんだから全く」と毒づきながら、日本のことだからと諦めていた。

ま、いいでしょう。部分的とは言えようやく110キロ制限になったことだし、いつになるかわからないけど、これで少しはFSWに快適に行ける日が来るかも知れない。

※浜松いなさJCT、岡崎JCT間も新東名高速道路を名乗っているのだけど、調べてみるとこの区間も暫定2車線となっているから将来3車線になる可能性がありそうに聞こえる。けれど走ってみればわかるが、路肩は明らかに狭くトンネルも高架部分も全て2車線で作られており、この区間が3車線になる可能性はまずない。看板にいつわりありでは、と一言、個人的に言っておこう。

※今回の発表を受けて、『新東名の輸送力がアップする!東京-名古屋をつなぐ大動脈が着々と進化』なんて賛辞で飾られたニュースもあった。長年『猪瀬ポール』を取り上げないで、何を今さらと、個人的に言っておきたい。


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中日本高速道路株式会社の資料

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伊勢湾岸自動車道は豊田JCT、四日市JDT間全てが片側3車線
それでも大型トラックが第3車線を占拠することが多い

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新東名高速道路の岡崎JCT、浜松いなさJCT間はずっと片側2車線
切り通しにしてもトンネルにしてもこの区間が3車線になることは非現実的

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片側2車線区間の路肩には縁石様のものとポールが
縁石までと縁石の向こう側を足せば路肩分を引いても1車線ができそう
先に見えるガードレールが車線側にせり出しているがその裏には同じスペースがある

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同じようにガードレールの裏には1車線分のスペースがあるように思うのだが
3車線にするためにガードレールや縁石を撤去し白線を引きなおすことになるのだろう
その費用と労力を考えるとなんのための2車線供用なのか疑問だ

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清水付近の高架部分
新東名の浜松いなさJCT以東の高架部分とトンネルは全て6車線対応で建設された
資料によると御殿場JCT浜松いなさJCT間145キロの1%が6車線未対応とある

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写真ではわかりにくいけど
3車線から2車線になっても道路の総幅員は変わらない
ガードレールの裏に舗装部分がある
それにしてもこれだけほかっておいてアスファルトがやせないのだろうか

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左の青い看板の先のガードレールの裏には舗装部分がない
わずかだが6車線未対応の部分もある

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縁石を撤去したとして3.5mの1車線と1.75mの路肩が確保できそうにないところもある
ひょっとして6車線化を見越して現在の1車線の幅を広めにしてあるのか
あくまで個人的な想像だけれど


片側3車線で作っておきながら、さらに費用と時間をかけて部分的に2車線にする。あるのに使えない状況を作り出しておきながら、今度はさらに費用と時間をかけて3車線に戻すという。

なんのためのプロセスなのか理解できない自分がいる。



第311回 富士山とFSWと鰻

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7月上旬の富士山
山頂に残る雪はごくわずか


御殿場駅から離れていて定宿からも遠いのでなかなか行く機会のなかったお店。大好物の鰻が関東風、関西風どちらでも食べられると聞いていたので、都合のついた時はたいそう嬉しかった。

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午後遅く始まるカウンターだけのこじんまりとしたお店
ご夫婦の対応が心地良い

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お店の前の生簀には鰻が泳ぐ


御殿場周辺で食べる鰻は蒸してある関東風なので、満を持して、蒸さない関西風を頼んだ。つまり、白焼き → 蒸し → タレ焼きではなく、はなからタレ焼き。

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まずは白焼き
蒸さないほうが身がしっかりしてると言うか
鰻が感じられると言うか
蒸さなくてもこれほど柔らかいとは想定外

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うな重も関西風にしてもらった
蒸さないからご飯の間に敷くみたい
ご飯は少なめにしてもらった

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こちらも鰻が鰻らしかった
焼く時間は驚くほど短い
関東風のほうが長く焼いているような気がする
蒸さないから硬いとか言うのではなく
鰻自体が元々柔らかいのだろう
タレもあっさりしていて邪魔しない
大満足


おおむか~し。大阪で鰻を食べた時に頭がついてきてびっくりしたことがあるけど、覚えているのはそれだけで、あの頃は美味しいものに頓着がなかったようだ。飲むのは昔から好きだったけど。(笑)

今回、鰻の新たな側面 (!!)に出会えた。御殿場での鰻は1軒に絞ってしまっているけど、たまには冒険するのもいいもんだ。



・鰻の生命力ってすごい。とにかく暴れる。開かれてもまだ身をよじる。鰻をいただくということは、そのおすそわけにあずかるということなのだと納得。


・蒸さないので串は長い金串を使っていた。次回機会があったら関東風を注文してみたい。

※ IE(Internet Explorer)でビデオを視聴するのが困難のようです。Chromeやsafari、Firefoxなどのブラウザをご利用下さい


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6月中旬
幻想的な富士山の絵



第310回 保存ファイルから

ファイルを整理していたら懐かしい写真が出てきた。

ユイレーシングスクールを立ち上げた時から告知はWEBサイトだけだった。そのホームページに月替わりで載せていた写真。どれも1980年代、躍動していたアメリカのモータースポーツを取材したもの。

加工して掲載していたのとオリジナルが手元にないので見難いけど、あの頃のアメリカはクルマを使った遊び方の宝庫だった。日本人にとってはほんとうに眩しい世界だった。

日本では味わえないクルマの楽しさをどう伝えるか躍起になっていた時代が懐かしい。


LAオートショーでのホットロッド
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ロングビーチGPでのCARTインディカー
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ポモナレースウエイでのNHRAドラッグレース(写真左からファニーカー、ファニーカー、プロストックの各クラス)

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ウィロースプリングスレースウエイでのSCCAフォーミュラフォード スゥイフト全盛時代
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たなびくスターアンドストライプ
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リバーサイドレースウエイでのIMSA GTPマシン

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WKA スーパーカート
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ワトキンスグレンのNASCARウィンストンカップ(4枚目は今は亡き大好きだった名手デール・アーンハート)

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ボンネビルソルトレークでのSCTAスピードトライアル
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リバーサイドレースウエイダートストリップでのSCSDAサンドドラッグ
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ロードアトランタでのSCCA Run-off(全米選手権)ショールームストックGTクラス
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世界で一番速いオープンウィール ワールド・オブ・アウトロー
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フェニックスレースウエイでのトラクターレース

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アメリカはクルマの楽しみは無限であることを教えてくれた。
だから。ユイレーシングスクールはクルマの楽しさとクルマを動かすことの楽しさをずっと伝えていきたい。


・ユイレーシングスクールWEBサイト ホームページ
・ユイレーシングスクールポリシー
・ユイレーシングスクール教科書プリフェイス
・ユイレーシングスクール教科書目次
・ユイレーシングスクール2018スケジュール



第309回 さてさて

今年3月のYRSツーデースクールにアクアで参加してくれたTさん。受講して運転がより楽しくなったみたいですよ、とYRSを勧めてくれたF君から聞いていたのだけど、先日のYRSオーバルスクールの日に買ったばかりの新車で現われた。

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Tさんが購入したヴィッツGRMN
なんと
150台限定生産
税込み400万円ちょうどだと
ただし既に完売らしい

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ヴィッツの最もベーシックなモデルは120万円を切る
売れ筋で160万円ぐらいだと言う
この飛躍にはちょっと驚く


こういうクルマを支持する人が存在するのは確かで、その人達はその商品に価値を見出しているのも事実なのでそれを否定するつもりはさらさらないのだけど、メーカーのなんでもありのマーケット作りはどうなんだろうね。商品のありようが結果的に文化を育む、という視点からは・・・。


オーバルレースに出ちゃいなよ、と水を向けると、「まだ200キロしか走っていないので、慣らしが終わったらスクールに来ま~す」。
その時には乗せてもらって、冷静に評価してみたい。


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トヨタ自動車WEBサイトから原文のまま引用して作った頁
ちょっとツーマッチだな



第308回 社員研修

以前は頻繁にYRSオーバルレースに参加してくれていた阿部さん。綾瀬市でミスタータイヤマンというショップを経営しているのだけど、仕事が忙しくなったとかで顔を見る機会もなかったある日。突然電話がかかってきた。

聞けば、ユイレーシングスクールのカリキュラムを使って社員研修をしたいのだという。喜んで協力する旨を伝えると、改めてメールが届いた。そこには次のように書かれていた。


《今回の趣旨》
正しい理論に沿った運転技術を身に着け、教わった理論・体感した経験を今後のタイヤ、用品の販売に役立てる。

今回トムさんに依頼したきっかけですが、普段スタッフが商品(主にタイヤ)の説明をする際、例えば“雨の日は滑りやすいのでこちらの商品が良いですよ”など説明するのですが、その滑りやすい状況や実際に滑った、危なかったという経験がスタッフによってまちまちで、同じ内容を説明するにしてもスタッフによって一貫していない、説得力に乏しいと感じた事でした。

私の予想ですが、その様な経験が少ないというより普段からその様な事象を意識していない為、少なからず起きていても感じ取っていない、または気のせいにしている、さらには気にしないといった事ではないかと思っております。

私的には実際にタイヤが滑っていく感覚等は誰しもが感じ取っているのではないかと考えております。それを意識しているか、いないかの違いであれば、理論を学びそれを実践していく事で人の感覚と理論が一致するのではとも思っております。

当社の大半のスタッフが自動車に求めているのは移動の手段であり趣味ではないので、今後レースやスポーツ走行をするという可能性は低いです。しかし扱っているタイヤという商品は自動車の性能を決める上で非常に大きな要素が含まれていますので、カタログの内容を意味も分からず説明し販売するという行為が良いとは思えません。

少なくとも私自身がクルマ・バイクが趣味としておりますので、当社を利用頂くお客様にはきちんとした説明をして販売したいという思いがあり、私の会社にいる限り分身であるスタッフにもそうあってほしいという思いもあります。

トムさんのスクール内容はシンプルに見えて、実際は奥の深いところまで教われるというのがとても魅力的です。特に当社にとっても良い点が、タイヤの使い方が中心にあるところです。タイヤをいかに有効に使うか、その解説を皆に聞かせたいのです。
併せて運転操作に対して自分の思った動きをクルマさんがしてくれた時の嬉しさや楽しさを当社のスタッフが一瞬でも感じてくれればという思いです。

私も16歳でオートバイに乗り始めた頃、とても楽しいと感じていました。18歳でクルマに乗り始め、憧れのフォーミュラカーにも乗りましたが、今考えればあまり正しいとは思えない理論をアドバイスされ、運転自体も上手くいかず、資金のやり繰りにも嫌気がさして一度止めてしまいました。
その後、大型のオートバイでツーリングをのんびり?楽しんでいましたが、きまぐれで手に入れたロードスターでレースがしたくなり費用の掛からない草レースの様なものを探していたらユイレーシングと出会いました。

オーバルレースに出たいが為に受けたスクールで、そんな本格的な講義が受けられる(しかも格安)とも思っていませんでしたので(ごめんなさい教科書あんまり読まずに行きましたw)、とてもショックを受けたのを覚えています。当時、数年前までFJに乗っていたので内心自分の運転はうまい、理屈に合ってると思っていたのですが、いざ走ってみたら操作は雑だし、ブレーキは突っ込んでるはで全くタイムも遅く、座学に続いてショックでしたw。

しかしそれも、その後継続してYRSに参加した事でその時の事(初めて受けた時の事)を振り返り、何が悪かったのかを自分なりに分析出来る様になりました。もちろんまだまだ技術は低いですが、それなりのかたちにはなってるのかなとは思える様にはなりました(運転技術向上に終わりはないでしょうから)。それはトムさんはもちろんの事、YRSの仲間のおかげと思っております。

モータースポーツらしきもの?を初めて27年経ちましたが、その中でYRS、レーシングチーム、プロらしき人w、先輩方、色々教わりました。その中で唯一、理論&事象&自分の感覚が一致したのがYRSです。自分の会社のスタッフに“研修”と称して自信をもって受けさせられるのはユイレーシングの他にはありません。

乱文・長文で申し訳ありませんが、今回のレッスンを有意義なものにしたいので、自分の今まで感じた事や感謝を伝えたいと思います。併せて、このレッスンを通してモータースポーツと一般交通社会が近いものと確信できたらと思っております。

余談ですが、最近はオートバイで国際A級ライダーに教わってます。オートバイに対する勤勉さ、取り組み方はトムさんに似ています。ダジャレも大好きですwあと自分が一番速くないと気が済まないところw またお会いした時にお話したいと思います。


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暑い日ざしの中


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いつもよりは少しばかり真剣にクルマを動かす


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終わってみればみんな笑顔
思い通りに動かせれば面白くないわけがない
右から2人目が阿部さん


阿部さんは一日中裏方に徹し、社員のみなさんが走るのをサポートしていた。

こういうのいいね。クルマはよくできた道具だから、使い方さえ覚えれば裏切られることもない。今のタイヤはよくできているから、そんじょのことでは破綻はきたさない。けれど、その理由がわかれば運転に余裕と想像力が生まれる。それらがやがて確信に変わる。


第307回 富士山とFSWと食

西日本を中心にした豪雨で被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。地元大津市北部も大変な雨でしたが、幸いなことにふだん通りの生活をしています。被災地が一日でも早く復興することを祈っています。


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今回はこんな姿
須走から仰ぐ
雪はほとんど消えてしまった


富士スピードウエイがリニューアルオープンする前。先に完成したジムカーナ場を借してもらえることになったのでYRSオーバルスクールを始めた。2004年春だったか。あれからどのくらい通ったのだろう。富士山に挨拶して、ドライビングスクールをやって、美味しいものを食べてのFSW詣で。

10年くらい前のことだったと思うが、御殿場市の端のほうのたいそう有名な海鮮料理のお店に行ったことがある。ちょっといつもの行動パターンから外れているのでそれ以来行っていないのだが、時間ができたので久しぶりにのぞいてみた。

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13切れもの大ぶりの中トロ
漬けたれも自分好みで大満足
割り箸と比べれば
器の大きさがわかるというもの


ここは海鮮丼を注文する人が圧倒的に多いのだけど、今回も中トロの漬け丼にした。たいへん美味しかった。期待以上の経験だった。
けど、店を出る頃、次回来ることがあったら赤味の漬け丼にしようと思っている自分がいた。美味しいものが大好きなのだけど、なんか、食事で歳を感じるのは悲しいね。

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開店前にパチリ
遠方からの来客が絶えないお店
座布団ぐらいある四角いかき揚げが有名です



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FSWへの往路
新東名の静岡あたりだったか
富士山が出迎えてくれた



第306回 初めての遭遇

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スクールにはかなりの台数のルーテシアⅢRSがやってきたし、Yさんも手に入れたし、比較的出会う機会が多い。けれど、スクールの時以外はあまり出歩かないせいもあるのだろうけど、街中や高速道路を走っていてルーテシアⅢRSに遭遇することは皆無だった。

ところがある日。買い物からの帰り道。車列の10台くらい前に銀色のハッチバックが走っていた。間にダンプカーやらいろいろなクルマがいるので定かではなかったが、額縁のないリアウインドとその形状、テールライトの形状と配置から 『あれ? ルーテシアⅢRSかな?』と。

前のクルマがコンビニの駐車場に入ったり、湖西道路真野インターチェンジで京都方面に向ったりしたものだから、ついにその銀色のホットハッチの真後ろにつけた。

思わず 『やったぁ!』。ルーテシアⅢRSとの遭遇は初めて。自分のルーテシアⅢRSをすごく愛おしく感じるから、同じクルマに乗っている人と出会うと嬉しくなる。

つい、その人はどんな理由で選んだのかとか、運転を楽しんでいるのかとか、お節介ではあるけれど、あれこれ想像してしまう。

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信号が変わり対向車が来なくなると、けっこうな勢いで発進したルーテシアⅢRS。横に並ぶ機会がないからどんな人が運転しているかはわからないけど、元気に走らせているのを見てニンマリ。


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敦賀方面に向って湖西道路を北上する。

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『 前を走るルーテシアⅢRSはどんな使われ方をしているのかね 』。
『 できるだけ長くルーテシアⅢRSを走らせてくれるといいのだけどね 』。