ルノー・メガーヌRSウルティムに搭載された4コントロールは従来のステアリング装置と異なるモノなのか、何を目指しているのか。そのコーナリングを運動特性とステアリング操作の両面から検証するために、2025年2月に開催するYRSドライビングワークショップFSWではルノー・メガーヌRSウルティムに試乗する機会を用意しました。
下の図は左が従来のシステムを搭載した前輪操舵車のタイヤ4本の軌跡と、逆位相で4コントロールが機能した場合のタイヤ4本の軌跡のイメージです。比較すると見えてくるものがあります。タイヤのトラベル量と個々のタイヤの回転半径にご注目。
以下はクルマのコーナリングの何たるかと4コントロールの機能に触れているブログのバックナンバーです。
第328回 スリップアングル
第329回 自転軸
第330回 ヨーモーメント
第331回 あ~あっ
第346回 YRSトライオーバルスクールFSW
第340回 逆位相
第347回 4コントロール
第349回 4コントロール 同位相
第389回 Megane de YRS Quad Oval
第403回 足して10を超えないように
第496回 クルマを曲げる
第540回 思いもよらず
第542回 縦Gと横G
第706回 続・クルマとの対話が楽しい
・ 2025年2月開催 YRSドライビングワークショップFSW

YouTubeの制作者の斎藤さんと解良さんの承諾を得て紹介します
解良さんのクルマ道 その一端を垣間見る
画像はYouTubeからキャプチャーしたものです

京都宝ヶ池にある静かなホテルのカフェでお話をうかがった
話をお聞きすると、アウディA4に乗っていたのだけどパッドを換えてもブレーキに満足ができなかったのでクルマを換えようと思った。プジョーとシトロエン等にも試乗したけど次のような理由で最終的にアルカナを選んだとのこと。
・デザインとコンセプトがわかりやすく軽量であること。
・シートの出来が良い。
・以前テスラにも試乗したことがあるが充電時間が長いのとインフラが未完なのを痛感した。
・作業機械の販売を通してBEVの問題点は把握していた。
・ハイブリッドに興味があった。
・ルノーの販売店は日産のバックアップがありサービスが安心。
ワタクシのアルカナに対する印象はというと、アルカナの報道関係者向け発表会の時に小1時間ほどFSWのマルチパーパスドライビングコースを全開で走ったのとルノー栗東からアルカナの新車を代車で借りて4日ほど大津の街を乗り回した経験だけだから、どこまでアルカナの神髄に迫れたかわからないけど、その足と動力性能と走りが自分好みなのは実感できた。傘寿を過ぎたら終の相棒のルーテシアⅢRSと2台持ちにしたいと思ったものだ。
それはそうと、ワタクシがまだアメリカに住んでいた80年代後半、トミーカイラなるR31スカイラインをベースにしたコンプリートカーが発売されたというニュースに触れた。アメリカに渡る直前、六本木のパーティでお会いしてからホントに久しぶりに印象的なお名前との再会だった。量産車を登録前にカスタマイズして販売した(つまり既に市場に存在しているクルマを改造したのではない)というからある意味で自動車メーカーと言えるわけで、既存の大手自動車メーカー以外から自由にデザインされたクルマが発売されたという事実。その先鞭をつけたのが解良さん。日本でもそんなクルマ道を究めることが許されるようになったのかと驚きもしたし、解良さんなら不思議はないなと思ったものだ。
その首謀者たる解良さんがアルカナを高評価したのは頷けるけど、それだけで終わるわけがないことも想像できた。案の定、待ち合わせ場所に表われた解良さんのアルカナのホイールは早くも黒色になっていたし、後日届いた写真には車高の下がった白いアルカナが写っていた。
念のため申し添えておくけど、ワタクシはクルマはストックのまま乗るのが主義。ストックのままのクルマの有り様を受け入れて、その上でクルマの髄までしゃぶりつくすのが楽しいし、なまじの素人がクルマをいじっても賢い人が寄ってたかって作ったクルマの性能を向上させることができるとは思わないから。クルマの持てる性能を余すとこなく引き出す努力にこそ意味があると思っている。
ただ、解良さんほどの経験と知識と洞察力と想像力があったならば、発想が変わるかも知れないなと思った。今からでは遅いけど。

あれこれ乗り比べた結果のアルカナのようだ

検査を経験しているユイレーシングスクールの卒業生やスタッフは
難しくはないですよ
ほとんど受かってますよ
と言うものの
そのほとんどではない場合が怖い!
前日までの穏やな冬とは打って変わり、予報通りとんでもない寒さ全開の日曜日に。それでも、今年4回目、数えて12回目のポルシェクラブ東京銀座ドライビングレッスンを開催。

冬の朝は遅い
早朝から駆けつけたクラブ員と
長い影を引きずりながらのコース歩行

駐車場での基礎練習から始まって
今や初めてのサーキットもなんのその
着実にペースを上げていけるのは
教え方が上手だからです
ユイレーシングスクールは個人・団体向けに
あつらえたドライビングスクールを開催しています
お問い合わせ等は yrs1999@ymail.ne.jp までお願いします
その昔。VANのロゴが派手な茶色い紙袋を小脇に抱えて歩くのが粋だとされていた。知らない人のほうが多いかも知れないけれど、週間平凡パンチの表紙で定期入れを作るのが密かに流行っていた時代。週刊誌に『一点豪華主義 』を詠う記事が踊っていた。『安直に流れず、極めの道を選べ』と。
『高価でなければ豪華ではない』のではなく、モノの値段より価値を追い求めるべきだ。そんな思想がこめられていた。
歳をとって思想より現実に軸足を置くようになってしまったというわけではないけれど、昔を思い出して久しぶりに遠いほうのひろ田に足を運んだ。

駒門スマートICからほど近い
御殿場駅前にあるうなぎ料理店と同じ名前のお店
関係はあるみたいだし説明書きはあったけど
詳しくは知らない
御殿場に比べると格上なのか?
週末は4人以上でないと予約を取らない強気はいかが

確かに肉厚な感じはするけど劇的なものではない
大きさも目を見張るほどでもない
それよりもタレが濃くないのでうなぎが味わえる
ご飯にも最小限のタレが好感
ランチにつく味噌ダレのミニサラダ
この景色にはあわないな
肝吸いにするには別料金

お店にいた人はみなさんふつうのを食べていた
いわゆる2枚が大半だけど中には4枚の人も
ふつうの2枚より1600円高い肉厚うなぎ選択が
一点豪華主義につながるかと言うと果たしてだけど
美味しくいただきました

ユイレーシングスクールの名前では25年目最後のスクール
当日はこんなの初めてという雨量だったし
終日こんな塩梅だったから
富士山とも縁がなかったし
少々残念な結末だった
また来年
レース界はもちろん、クルマ好きの間でも解良さんの名前を知らない人はいないと思う。
その解良さん。小学生時代に、ボクの人生の行く末を定めてくれた人でもある。

もはやこの記事の掲載誌は手元にないが
解良さんが登場した誌面は数知れず

クルマを作るかたわら
自分でも走らせてしまうという
理想的なクルマ好きを絵に描いたような
生活を続けられている解良さん
そんな解良さんがアルカナを選んだのには理由がある

もうすぐ40歳になる双子の息子がアメリカからやってきた
片方は今年3回目でいつもお嫁さんと孫と一緒だけど
もう片方はITの仕事が忙しいらしくて数年ぶり
どちらもパソコンがあればどこでも仕事がっできるらしく羨ましい
うにとかいくらとかトロとか次々に頼んで
日本の味を楽しんでから最後に
『 親父! 任せておけって! 』だって
大きくなったもんだぜ

解良さんがルノー・アルカナを買った。解良さんのお眼鏡にかなったようだ。

先月の29日が納車だったとか。時間をやりくりしてくれたので京都まで会いに行ってきた。写真のデータには12日午後1時37分撮影とある。
1週間前から天気予報を見続けて今回は雨かなと。でも晴れ男だからなんとかなるさ、と思っていたらおお間違い。1,000回近いスクールをやってきたけど初めて経験するほどの豪雨。新幹線は止まるし東名高速は通れなくなるし、FSWの駐車場は半端ない雨の量とモビリタから流れてくる水で冠水するし。そんな中でユイレーシングスクールとしての25年目の日程が、昨日のYRSドライビングワークショップFSWで全て終了。
あと1回。ポルシェクラブ東京銀座からの依頼で開催しているクラブ員向けのドライビングレッスンが残ってはいるけど。
それにしてもよく続けてきたものだと思う。四半世紀だものね。

1999年12月8日。すごく寒かったのを覚えている。埼玉県の小さなカートコースで始めたユイレーシングスクール。それ以来、何百回開催して何万人の方が参加してくれたかの集計はまだまだ先になるけど、今は純粋に長い間何事もなく無事にドライビングスクールを続けてこられたことに感謝したい。
ルノー・ジャポンにも心から感謝したいと思う。このブログを書かせていただくようになってからまる14年。スクール用の車両を貸してもらえるのはもちろんのこと、あれこれ好きなことを書きながらユイレーシングスクールとしての情報を発信する場を提供してもらっていることは望外の喜びに他ならない。

そうそうEさんが今年5回目のユイレーシングスクールに参加してくれた。大雨の中、悪戦苦闘していたけど感想文を頼んでおいたので年内には紹介できると思う。
今日日曜日はうって変わって快晴。気温も29度まで上がった。昨日が遠い日のように思えたりして。
さてさて、 ルノー・ジャポンの公式ブログ2010年11月17日号 第1回 ユイレーシングスクール を読み返して改めて虚心坦懐。初心を忘れずにユイレーシングスクールの26年目に向かっての策を練ろうとするかな。