トム ヨシダブログ


第575回 新東名から東富士五胡道路へ そして中央道へ

4月10日。富士スピードウエイ近辺でふたつの道路が開通した。
ひとつは新東名高速道路。新東名上りが東名と交わる御殿場JCTから新たにオープンした新御殿場ICまで延伸。富士スピードウエイにほど近い小山スマートICが利用できる新東名全線開通までにはあと2年待たなければならないけれど、西から富士スピードウエイに行く場合には利用できるICがふたつになった。
もうひとつは新御殿場ICから東富士五胡道路につながる138号線の御殿場バイパス。これまで御殿場から山中湖に向かうには慢性的に渋滞する138号線を利用するしかなかったけど、バイパスが開通したことによって須走まで伸びていた東富士五胡道路に新御殿場ICから直接乗り入れられるようになった。これで東名上りと新東名上りからは山中湖を迂回して中央道へとつながった。ただし、現時点では東名下りから東富士五胡道路へのルートは設けられていない。

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4月11日
スクールが終わってから改めて
新たに開通した区間を味わうため新東名に乗る
長泉沼津ICを過ぎなお東に向かう

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今里トンネル手前には
120キロの制限速度区間が終わる予告の看板が

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今里トンネルを抜けるとまもなく御殿場JCT
新東名の120Km区間も今里トンネルを境に100Km制限に
トンネル内の電光掲示板は100キロだった

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御殿場ジャンクションに近づくと3車線の左レーンが消滅し2車線に

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左側には1車線分の舗装されたスペースがあるし
3車線から東名と新東名に分かれても問題ないはずだし暫定的な措置か

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東名(左)と新東名(右)に誘導する標識
本来ならE1A 新東名となるところが終点になっているのは
新東名が新御殿場ICまでしか開通していないからか

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路面には新東名と書いてあるけれど

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開通日前日の9日に通った時は新東名への分岐も閉鎖されていて標識も緑一色
この後[終点]と[新御殿場出口]の文字を書き入れたのかしらん

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新東名に乗り入れると左の車窓に富士山が

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新東名の御殿場ジャンクションから先は2車線
ということは今後開通する新御殿場IC-伊勢原大山IC間も2車線でお茶を濁すのか

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御殿場JCT以東の新東名には霧の発生時に路肩の白線を照らす低位置証明が備わる

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現時点で東行き新東名の終点の新御殿場ICから御殿場市市街地へ
今回同時に開通した138号線御殿場バイパスを経由して山中湖に続く

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走ったのは11日
舗装がまだ汚れてなくて
うねってもいなくて快適だった

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追い越し車線が左に収束しているけど
コンクリートブロックの向こうには2車線が伸びていた

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減速してけっこう急なランプを下ると
正面に富士山がお出迎え

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新御殿場IC出口の料金所
まだ無人化は先なのか
有人レーンとETCレーンがふたつずつ
 
新御殿場IC入り口料金所は有人レーンがふたつにETCレーンがひとつ

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左へ行くと仁杉付近の一般道(県道406号仁杉柴怒田線)へ
右へ行くと東富士五胡道路へ続く御殿場バイパスへの連絡道と138号線への降り口

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延伸した須走までの御殿場バイパスを確認するため右手方向へ
 
左の小田原・箱根方面へ進むと一般道の138号線に降りることになるから
本来なら緑色の標識ではないはずなのだけど

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やがて山中湖・富士吉田の文字が標識に

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富士山を左手にながめながら小山町須走に

※ 画像は車載カメラ、もしくはウェアラブルカメラで撮影した映像の一部です。



第574回 KさんのルーテシアⅢRS

スタッフのKからメール。なんでも左のサイドマーカーランプのレンズが脱落したという。10年以上前に作られたKさんのルーテシアⅢRSだからプラスチックパーツがやせてしまうこともあるだろうということで、部品を手配してスクールの時に落ち合って直そうということになった。

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ドライビングスクール参加者が来る前にルーテシアⅢRS仲間で記念撮影
右からスタッフYとスタッフK

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KのルーテシアⅢRSの左側サイドマーカーランプは電球が露出していた

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入手したパーツ

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取り付けようとあれこれやったけれど
どうやったら破損した片割れ(ベースプレート)が外せるのか確信が持てなく
集合時間が迫り時間もなかったのでKが後日修理することに


スクールが終わってしばらくしたらKから画像を添付したメール。
「取り付けました。苦労して内張りを外してみたら内側からアクセスできない事が判明(^_^;) 外側からドライバーでこじって外れました。
最初からわかっていればものの数分で完了する作業です。注意点はモールと一緒にこじらない事ですね。ソケットをひねって交換します」。

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何はともあれ無事終了。
右側のサイドマーカーランプも触ってみたけど、プラスティックのライトカバーがやせているようなので念のためもうひとつ渡しておいた。


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4月18日午後5時56分
御殿場市山の尻から仰ぐ富士山と我が終の相棒
2日間のスクールが終わりいつものところに行ってみると春霞の向こうに富士山
ずいぶんと雪が少なくなった
次は5月に来ます



第573回 OさんとYRSオーバルスクールFSW

前日午後の天気予報では3時間雨量が42㎜と出ていたので不安にかられながらの今年3回目のYRSオーバルスクールFSWを迎えた。予報ほど降られなかったけれど終日雨。強くなったり弱くなったり。参加者の中に雨男がいたに違いない。

2019年9月の第412回 に登場してくれたOさんが今回のルノー仲間。5月の鈴鹿に向けてのウォームアップのようです。

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小降りになってたまにやんだり
合間をぬって面と向かってのアドバイス

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ラジオカーのルーテシアⅢRSを小さなオーバルコースの中心に停めて
速度の指示を出しながらイーブンスロットルの練習
ステアリングワークとスロットルコントロールのダメ出しをします

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横1列にならんでもらった参加者に正対しながらアドバイスを送ります
雨だからという理由もあるけれど
今は密を避けるという意味合いも

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1速アイドリングスピードからエンスト寸前まで減速して解放するブレーキタッチの練習
踏力が制動力に比例するブレーキングに欠かせない練習です
ラジオカーを走らせながらストップランプの点きぐあいから判断してアドバイス

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なぜ巻き尺が延ばされているかというと
高速道路の3車線より広い14mのコース幅を認識してもらうことと
左回りの場合はインベタのクルマは4.6mの仮想の第1車線を越えないこと
アウトインアウトのクルマは第2第3車線を使いインのクルマのラインをつぶさないこと
等などの確認のため

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雨量が多くなればなるほどトランジッションでフラットな姿勢を作る
2輪が流れる時はフロントであろうとリアであろうと
流れる速さは速いし流れる量も多い
流すなら4輪を流せばクルマはバランスを崩さない

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4分のセッションを時計回りと反時計回りで交互に
ストレートの速さはクルマの性能で決まるけれど
スロットルオフからステアリングを戻して舵角ゼロでフルトラクションにするまでの
コーナリングの所要時間つまりコーナリングの平均速度は
運転手の腕でどうにでもなる

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昨年9月のYRS筑波サーキットドライビングスクールに続いて遊びに来てくれたOさん
次は鈴鹿サーキットでお会いしましょう



第572回 ルーテシアⅢRSと桜

自宅周辺の桜は今年、FBの記録によるといつもより早く咲いたけど、咲いている期間は短かった。

先週のYRSオーバルレースに連れ出した終の相棒と桜の名所を訪ねたら、そこの桜も終わっていた。今年はどこも速かったようだ。

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かろうじて残っていた牡丹桜と



第571回 続・ルーテシアⅢRS ブレーキパッド交換

第570回を読まれたクルマについての造詣の深い方からメールをいただいた。

「ブレーキパッドは残量が減って薄くなると、制動時の熱量が新品時より上がりやすくなり、熱量の上昇で摩耗が早まるのと、スポーツ走行ではフェードポイントが早まるので、早めの交換をおすすめします」。

心すべきだと思うので紹介させてもらいます。

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第570回 ルーテシアⅢRS ブレーキパッド交換

ボクの終の相棒に触発されてルーテシアⅢRSを購入したスタッフのYからメールが届いた。

——- ここから ——
今の愛車(ルーテシア3RS)に乗り始めてから丸3年が経ちました。普段の足から、サーキット走行まで大活躍しています。3年間でオドメーターは43000km進みまして、トータルではそろそろ17万kmを迎えます。
フロントブレーキパッドは消耗度合いを常に確認していましたが、ついに使用限界が来たと判断しまして、トムさんにご紹介されて以来、オイル交換等でお世話になっているルノー滋賀栗東店で交換することにしました。

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店長:井上さんにお願いして装着前の純正新品を撮影。(写真1)
摩擦材の厚さは10mm程度。
純正部品の品番は77012-08218でした。

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取り外したお古のパッドです。摩擦材はおよそ1mm程度の残りでした。(写真2)

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角度を変えて。(写真2A)
ぎりぎりまで使う努力をしていましたが、交換タイミングが少し遅すぎましたかね?

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新品交換後の様子。(写真3)
ホイールとブレーキローターの隙間にカメラを入れてパチリ。

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交換前の様子。(写真4)
摩擦材が残り少ないのが明白です。

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5月17日のYRS鈴鹿サーキット走行に向けて、準備ができました。(写真5)

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いつもお世話になっているルノー滋賀栗東店の前で帰路出発前に記念撮影。(写真6)



第569回 900回と17,218名

延ばしのばしになっていた集計を終えた。
1999年12月9日の開校以来、昨年末までにドライビングスクールとスクールレースをちょうど900回開催し延べ17,218名の方に受講していただいた。ユイレーシングスクールの訴求はWebサイトとメールマガジンのみだから、ユイレーシングスクールを見つけ出して受講してくれた方々には心から感謝している。
昨年はコロナ禍でYRS鈴鹿サーキットドライビングスクールをはじめいくつかのスクールを中止にしたけど、それでも最終的に25回の座学を行うことができた。それぞれのドライビングスクール/スクールレースを開催し21歳から78歳までの延べ352名の方が参加してくれた。78歳のYさんは今年のYRS鈴鹿サーキットドライビングスクールに申込んでくれている。ハンドコントロールのクルマでサーキットを走り続けるNさんも鈴鹿に来てくれる。 嬉しい限り。 若い人もどんどん来てほしい。   ユイレーシングスクールはまだしばしの逆風に負けず邁進中だ。

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1999年~2020年ユイレーシングスクール開催数サマリ
1999年~2020年ユイレーシングスクール開催数サマリ(ダウンロード用pdfファイル)

2020participant
1999年~2020年ユイレーシングスクール参加者数サマリ
1999年~2020年ユイレーシングスクール参加者数サマリ(ダウンロード用pdfファイル)

 

ルノーにお乗りの皆さん。ユイレーシングスクールでクルマの運転を楽しみませんか❓ お待ちしています。
4月10日(土)開催 YRSオーバルレースFSW開催案内&申込みフォームへのリンク
4月17日(土)開催 YRSオーバルスクールFSW開催案内&申込みフォームへのリンク
5月8日(土)開催 YRSオーバルスクールFSW開催案内&申込みフォームへのリンク
5月9日(日)開催 YRSオーバルスクールFSWロンガー開催案内&申込みフォームへのリンク
5月17日(月)開催 YRS鈴鹿サーキットドライビングスクール開催案内&申込みフォームへのリンク
5月27日(木)開催 YRS+エンジンドライビングレッスン開催案内&申込みフォームへのリンク



第568回 見過ぎない

2014年4月にアップした 第97回 目線×視野=情報処理速度 で目線の持っていき方について書いた。ぜひ最初に目を通してほしい。

先日、ある番組で卓球の選手がどこを見て飛んでくる球を打ち返しているのかに触れていた。卓球の試合の中継だと卓球台の長方向をとらえるので選手の目線を確認することができないけど、番組では横から撮っていたので興味深いシーンが見られた。

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早打ち練習に対して身構える
この目線

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飛んできた球を打ち返す直前
この目線
違いは目が見開かれていることだけ
(画像上の文字「ダリ」上方の白っぽい帯が球筋)

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何本も何本も次から次へと飛んでくる速い球を打ち返す
MCが打ち返すコツはと聞くと
見過ぎないことが秘訣と

(画像はTBSテレビの画面を撮影したもの)

的に命中させるために的を凝視して矢を射りたい。飛んでくる球を的確に返したいから球を見ながらラケットを振りたい。と、ふつうなら思うだろう。
でも、その道の達人は見ているようで見ていないのかも知れない。まるで意識の中に映像ができていて、もはや道筋が見えているかのように。

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(画像はFIA-WRCからキャプチャ)

そう言えば、F1パイロットをして彼らの走りはすさまじい、と言わせるWRCのドライバー達も、ものを見ているようで見ていないような。目は宙をさまよい、薄く開けた口からは脱力感がにじみ、滑りやすい細い道を時速100マイルで走っていると想像することは難しい。
時間がある時にでもWRCの車載動画やドライバーの顔を向いたカメラ映像をYouTubeで探してみることをお勧めする。例えば、

(動画はFIA-WRCからキャプチャしたもの)

もっと長くドライバーを映しだした映像がたくさんあったし、それらは上記の映像と異なり運転席の前からドライバーのアップを撮っていたので、それらを見ると彼らの表情がよくわかって情報収集のやり方が想像できるのだけど、うかつにもURLを控えていなかったのが残念。



第567回 千分の1秒

ユイレーシングスクールの卒業生で、おそらくユイレーシングスクールのスクールレースにOさんに次いで最も多く参加したTさんが教えてくれた動画がしびれる。タイトルをつけるとするならば、The closest finish ever! になるだろう。なにしろ1位と2位の差が0.001秒なのだから。

※1分の動画です。ぜひ最後まで見て下さい。モーターレーシングがクルマを使ったスポーツだと納得できます。

アメリカのレースはいい。参加する人も見る人も大いに楽しめる。規則の設定が絶妙なんだな。ひょっとすると、最も楽しんでいるのは主催者かも知れない。

話は飛ぶけれど、1996年のデイトナ500マイルレースの時にインタビューした当時NASCARマーケティングディレクターのブライアン・フランス元NASCAR CEO兼会長にインタビューした時の話が忘れられない。

「トム、我々は単に自動車レースを開催しているのではないんだ。クルマを使ってはいるが、ボールゲームズを上回るエンターテイメントを提供できるように努力しているんだ」。アメリカのスポーツと言えばフットボール(NFL)、バスケットボール(NBA)、野球(MLB)にアイスホッケー(NHL:球技には含まれない)が人気だけど、当時すでにNASCARが統括するウィンストンカップ(現モンスターエナジーカップ)はそれらボールゲームズの視聴率を凌駕していた。「事故が起きてもいいんだ。ドライバーが怪我さえしなければ。それを見に来る人が大勢いるのだから」とまで言い切る迫力にタジタジだったことを覚えている。

ユイレーシングスクールのスクールレースはエンターテイメントとは呼べないけれど、どこを目指してどういう仕組みを作るか、アメリカから学んだことは多い。

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画像しか残っていないのが残念

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オートスポーツには隔号でコラムも持っていた
昔アメリカから日本に送った記事をできれば読み返してみたい



第566回 高齢者と運転

高齢者の事故のニュースが絶えない。高齢者ばかりが事故を起こしているわけでもあるまいし若者だって、と公益財団法人交通事故総合分析センター発行の交通統計の最新版を開いてみた。

自分なりに理解を進めようと作ったのが次の表。本来ならば交通事故件数でまとめるべきなのだろうけど、ここは悲惨な事故に至った例に注目するために1966年から2019年まで年齢別の交通事故死者数を集計してみた。そして、そこには驚くべき数字が現われた。
令和元年版交通統計によると、2019年の交通事故死者総数3,215人に対して70歳以上の死者数が1,515人で、実に47%を占めることが判明。交通事故で亡くなる人の約半分はお年寄りだという現実を突きつけられた。
下の表にあるように、2010年には70歳以上の人口が全人口に占める割合が16.5%だったのに対し、2020年には22.6%に3割増加。80歳以上の人口になると6.4%から9.4%へと実に4割も増えている。高齢者人口が増えたことも数字を押し上げた要因のひとつだと思うけど、高齢者の入り口に立つ身としてやるせない。

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左の表を印刷するファイルをダウンロードできます
《年齢層別交通事故死者数の推移と割り合い》 pdfファイル (A4横位置2枚)

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総務省統計局が発表している最新の数字から作表
2020年の年齢階層人口を基に2010年と比較
70歳以上の人口は対2010年比で3割
80歳以上の人口は4割超も増加している
 
人口が増えたのと交通事故死者増加の因果関係は果たして

 

警察庁が発表している2019年の免許所得者数は82,158,428人。その年、原付等の2輪車や特殊用途車まで含めると91,383,268台の車両が走り回っている。警察庁が把握している同年の交通事故の総件数は381,237件。負傷者数は461,775人。交通事故件数自体が年々減少しているし、交通事故を起こす可能性は限りなく低いように思えるけれど、決してゼロになるわけではない。誰にでも事故を起こす可能性はある。

高齢者の仲間入りをした身として自分にできることは事故を起こさないように運転することぐらいしかないのだけど、ふだん、他の高齢者の運転を見ていると「この人は運転に集中していないな」、「この人はなにげなく運転しているな」、「この人は横着をきめているな」、「この人は我が儘すぎるな」等と思うことが多い。総じて高齢者ほど結果的に運転をなめている人が多いように思えるのは残念だ。

リタイアしたであろう老夫婦が横を向いてしゃべりながら運転しているのを見ると、事故を起こさなければいいけど、と思わざると得ない。