第185回 54回目のエンジンドライビングレッスン
エンジンという雑誌がある。クルマや時計やファッションなどライフスタイルを提案している。
2003年秋。初代編集長の鈴木正文氏に企画書を送った。企画書のタイトルは「所有欲から使用欲への変換」。要するに、いいクルマばかりが誌面をにぎわしているけど、読者がそれらを買っても使わなければ宝の持ち腐れですよね、とつっこみを入れたわけだ。
鈴木さんも運転が嫌いではないので、運転を理解することでクルマをより楽しめるのならばやりましょう、ということになって、その年の晩秋に第1回を開催した。
以来、足掛け13年。4月上旬に開催した今年初めてのエンジンドライビングレッスンが54回目だった。
第1回から間をおかずに通ってくれている読者がいる。最初に参加したときからずっと同じクルマで遊びに来てくれている人がいる一方で、短い期間にかなりのペースでクルマを乗り換えている人もいる。息子を連れて参加する人が出てきた。サーキットを走るのはエンジンドライビングレッスンだけと決めている人もいる。
総じて参加者の年齢は高いほうだと思うけど、エンジンドライビングレッスンではユイレーシングスクールのいつもの体育会系乗りで休みなしに走りまわってもらっている。年齢も、乗っているクルマも、社会的立場も、可処分所得の違いも関係ない。参加者が目指すのはただただ『クルマを使い倒す』ことだけ。
今年は、午前中に筑波サーキットのジムカーナ場でイーブンスロットルとトレイルブレーキングの練習をして、午後からコース1000を走る通常のエンジンドライビングレッスンがあと3回。
それに加えて夏に富士スピードウエイの駐車場を使ったエンジンオーバルスクールも計画されている。興味のある方は編集部に問い合わせてみてはいかがだろう。
最後に、6月号で4月のドライビングレッスンを現編集長の村上 政さんがレポートしているのでぜひ目を通してほしい。
※エンジンドライビングレッスンはユイレーシングスクールのプログラムと違って昼食付きです。