トム ヨシダブログ


第456回 グランツーリスモ

アメリカには5歳からレースに参加できるクォーターミヂェットレースがある。サスペンションのついた本格的なマシンでオーバルコースを走る。言うなればインディ500マイルレースに続くアメリカンオープンホイールレーシングの入り口だ。レース好きの親父が子供と一緒になって頂点を目指している。
クォーターミヂェットにあやかったわけっではないが、カリフォルニア州レドンドビーチで生まれた双子の息子が5歳になった時にレーシングカートを買い与えた。エンジンをガバナー付きの4サイクルに換装しシートを子供用に換えた。月に1回ぐらいの割合でリバーサイドにあるアダムスモータースポーツパークに走らせに行った。
もとより息子達をレーシングドライバーに育てるつもりは毛頭なく、単純に小さなうちに自分で動かすものを正確に動かす術を身につけてくれればいい、ぐらいの気持ちだった。しかし息子達の反応はいまいち。走るたびに上達はするしなかなかの速さを見せるのだけど興味が湧かないのか、楽しそうではない。しまいには「もう少し乗るからゲームを30分追加してもいい?」と親を脅そうとする。(笑)  格闘技のゲームはできるかぎりやらせたくなかったのでマリオカートならとOKを出して、丁重に実物のカートに乗ってもらうはめに。(苦笑)
それでゲームには全く興味がなかったのだけど、息子達がやろうというのでマリオカートをやらされるはめに。(笑)ところがこれがうまくいかない。レーシングカートの経験は豊富なのに、何度やっても子供には勝てない。自分の中で現実の世界ではないゲームを嫌い始めていた。実感がわかないと見切りが狂うことを再認識した。だから、それ以降テレビゲームはおろかアーケードゲームもやったことがない。ついでにパチンコもマージャンもやったことはないけど。

まぁ、息子たちは成績がまずまずだったので16歳で免許がとることができて(ある成績以上でないと18歳)クルマを乗り回すようになり、思いのほか慎重に運転するのを見て、カートをやらせたのも無駄ではなかったかな、と思うことにしたのだったなと30年前の日々を思い出しながらYさんの話を聞いていた。

スクールの帰りにご飯を食べながらスタッフのYさんが最近のゲームはかなり実車に近い動きをすると言う。速く走らせるにはユイレーシングスクールが教えているような操作が必要になっていて、ゲームの世界も進化していることをブログの読者に伝えてはどうかと言うのだけれど、ボクはそのゲームをやったことがないのでYさん自身に文章をしたためてもらった。以下がYさんからのメール。

最近はユーチューブなどの動画に懐かしい音楽がアップされていることがありまして、昔懐かしい車のゲーム音楽を見つけてシンプルな効果音・BGMに聞き入ったりすることがあります。
そんな事から「車のゲームもどんな進化をしたのかな?」と気になりまして普段はゲームをしないのですが玩具屋さんを散策してみました。ある程度ネットで下調べしておいたのですが、最新ゲームですとe-スポーツというかゲームを超えてドライビングシミュレーターになっているそうです。

ブームが落ち着いた頃の物が好きというか、自分の性格からちょっと古めのゲームソフト「グランツーリスモ5」とゲーム機本体「プレイステーション3」を中古で購入し、早速遊んでみました。内容を簡単に説明すると、車を購入してレースやタイムアタックに参加して、入賞するともらえる賞金を貯めてさらに速い車を購入し上位を目指し続けるというものです。

車種ごとに駆動方式や車両重量、最高出力、最大トルク、全長、全高などによる癖・運動性能が表現されています(右ボタンを押したときにどれだけ反応よく右に曲がっていくとかアクセルボタンを押したときのレスポンス・車速の上がり具合など)。ゲーム制作者の方もクルマの動きを研究したり諸元からプログラム数値を決めたりいろいろとご苦労されながらゲームを作りこんだそうです。

さて、そうなると気になるのがルノーです。ゲーム内の数あるカーディーラーやチューナーの中からルノーを選ぶとルノースポールがあります。最初にお金を出して購入できるのが’08メガーヌRSと’00クリオRS V6 24Vです。
メガーヌRSをゲームで操縦してみると「なるほど、素直な性格だな」、パワーがあるな。」、「ターボの音を表現しようとしてるな」など楽しくなります。

そして、さらに続編の「グランツーリスモ6」を購入してプレイしてみました。バージョンアップしてどのように車の運動性能表現が変わったのか、興味津々でした。なぜならトムさんからグランツーリスモのゲーム開発者がユイレーシングスクールを受講したことがあると聞いていたからです。

するとプレイしてみてびっくり、「グランツーリスモ6」ではブレーキ操作とステアリング操作を重ねると「曲がらない」のです。タイヤが悲鳴を上げやすいと傾向が強よまっています。

ネット上では「グランツーリスモは5から6になって運転が難しくなった」、「コーナーで突っ込んでいけない」との書き込みが多いことを発見。もしかして、YRSオーバルスクールでブレーキ操作とステアリング操作を重ねると車さんが嫌がることを身をもって体験したことが、ゲームの開発に反映されているのではないかと想像してニンマリしてしまいます。

もう一点、グランツーリスモ6ではゲームの初期の段階で優勝するとプレゼントとして’11 クリオRS(ルーテシア3RS)がプレゼントされるのです。これが素直な運動性能を持つクルマと評価されていて、レースに勝ってゲームを進めていくのに大変効果的な車種として位置付けられています。(攻略情報やネット情報には「最初のうちはルノースポール クリオが無敵。使える車!」との評価も)

自分の愛車であり、トムさんの所有車でもあるルーテシア3RSがこんな形でゲーム内で表現されていて幸せを感じます。

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Yさんのはまさにこれ
キャリパーが赤
ボクのは2010年製でキャリパーはシルバー


ゲーム開発者の努力に敬意を表しますが、一方でオーナーとして確実に言えることもあります。「ルーテシア3RSも含めて、実車はもっと素晴らしいよ」と(ゲームは主に映像:目からの情報に偏りますが、実車は音・振動・接触操作感・加減速G・旋回Gなど自分の感覚を通じてもっともっと車と一体になれると思うんです)。

ちょっと古いゲームですが、ゲームでルノースポールの良さを体験して、実車でのドライビングに関心を進めてくれる人がいたら嬉しいなと思っています。
’73アルピーヌ1600S等もゲーム内で入手できるのでどんな形容がされどんな評価を得ているか楽しんでみます。実車への想像力を膨らませながら。

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第438回 オイル交換

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点検時期が来たのでルノー栗東にオイル交換に行ってきた

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フロントで立ち話しをしていた時に聞いたのだけど
ルノー車が売れているとか
確かに入庫の台数が多かったし
駐車場にはメガーヌⅣRSが停まっていた
もっと増えろRS

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自由にお持ち下さいとフロントにおいてあったから
もらってきてルーテシアRSに貼った
ルノー・スポール1977とあったので調べたら
ルノー・スポールの生い立ちとアルピーヌの存在が明確になった



第434回 速報:A110の足はすごい を実感

ユイレーシングスクール20周年特別企画と題して行ったアルピーヌA110体験走行。YRSオーバルレースに20名、YRSオーバルスクールに19名が参加した。アルピーヌ・ジャポンのご厚意で実現したこの企画。全員がA110ピュアとA110リネージをYRSオーバルコースFSWロングで味わい、走行後はみんなが笑顔。

当日体験した人全員に代わりこのような機会を提供してくれたアルピーヌ・ジャポンに感謝です。

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YRSオーバルスクールに参加したルノー仲間と
写真左からUさんのルーテシアⅡRS
TさんのメガーヌⅢRS
ボクとルーテシアⅣRSトロフィー
A110リネージとA110ピュア
TさんのルーテシアⅣRSトロフィー
YさんのメガーヌⅣRS
スタッフYとルーテシアⅢRS



第432回 秋深し

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赤色が深まったドウダンツツジと
鮮やかな秋色のルーテシアRS
対比の妙



そうそう。Aさんから来年トゥインゴでオーバルスクールに来てくれるとメール。(喜)



第431回 ルノーとの出会いとAさん

先日Aさんからメールが届いた。
「ユイレーシングスクール様 お世話になっております。メール配信登録をしていたAです。車を手放したので今後の参加は見込めません。メール配信及び案内は不要でございます。ありがとうございました。」

Aさんはルノーに乗っていたしボクと同じような歳だと記憶していたので、思わずメールを送ってしまった。

「ユイレーシングスクールのヨシダです。連絡ありがとうございます。送付リストからお名前を削除します。さしでがましいのは承知していますが、クルマを手放したというのは免許証を返納されたのでしょうか。差し支えなければ教えて下さい。」

Aさんが返事をくれた。

「ユイレーシングスクール ヨシダ様 免許は返納していません。先日 高齢者講習を初めて受講し更新しました。おかげ様で5年のゴールドをいただきました。今までルーテシアRSを所有していましたが諸般の事情によりカングーに乗り換えをしました。カングーではユイレーシングの講習会に参加するのは難しいと思います。ユイレーシングの講習会は大変参考になりました。ありがとうございました。ユイレーシングの益々のご活躍を祈念いたします。」

実は、AさんこそボクがルーテシアⅢRSを購入するきっかけを作ってくれた方なので、あつかましくも確認のために再度メールを送った。

「ヨシダです。返信ありがとうございます。ひとつお聞きしたいのですが、Aさんは一時期トゥインゴRSにお乗りではありませんでしたか。その前はシルバーのルーテシアRSにお乗りで、2010年のエンジンドライビングレッスンを受けられたと思うのですが、いかがですか。たしかAさんのルーテシアRSを見てボクもルーテシアRSを購入したと記憶しています。お手間をとらせますがお答えいただけますか。」

Aさんからの返事にはルノー車の香りがプンプン。

「Aです。その通りです。シルバーのルーテシアRSから白いトゥインゴRSに乗り換えたAです。トゥインゴRSから4ドアが必要になりルーテシアRSシャシースポールに変更しましたがこのルーテシアRSでは一度もレッスンに参加できませんでした。初めての2ペダルで乗り方がよく解らずサーキットに行く自信がありませんでした。車に乗る機会も徐々に減り車庫で眠る時間が長くなったので家族の要望を聞いてカングーになった次第です。今我が家ではEDCカングーとRRトゥインゴゼン(NAでMT)の2台を使用してますがどちらもサーキットを走るのは無理な感じです。MTがやっぱり好きです。」

ルノー・ジャポンからトゥインゴRSを借りていた時期のエンジンドライビングレッスンでAさんに印象を聞かれ、『過不足なくていいクルマです』と答えたら、その年のエンジンドライビングレッスンにはトゥインゴRSで来てくれたAさん。その後ルーテシアⅣRSも買われたようだから、根っからのルノー好き。

AさんがエンジンドライビングレッスンにルーテシアⅢRSに来なかったら終の相棒にめぐり合うこともなかったし、こうしてルノーのブログを書くこともなかっただろうし、Aさんを忘れることはできない。
だから、Aさんに再会するために、Aさんは無理だと言うけれど、カングーかRRトゥインゴで来年YRSオーバルスクールに来てくれるようにお願いした。もちろん無料招待です。Aさん、また遊びに来て下さい。

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トゥインゴRSでエンジンドライビングレッスンに参加された時のAさんと


ホント。もう歳だからクルマなんてモノを運べて動けばいい、な~んて好きなクルマを持ちたいという気持ちはさらさらなかったのだけど、AさんのルーテシアⅢRSを見た瞬間にゾクッとしたのを今でも覚えている。フロントフェンダーのルーバーが本物なのに驚き、NAでリッター当たり100馬力と聞いて大いに感動、広いトレッドと張り出したオーバーフェンダーの色っぽさ。大きくなくて重くなくて十分な速さがありそうなこのクルマを手に入れたいと思ったあの日。
あれから9年。先日もガレージから引っ張り出したけど、色あせていないのはもちろん、路面からの情報にあふれ、7500rpmまで回した時の快感。ルーテシアⅢRSとの出会いは人生の幅を広げてくれた。

ボクが『いいよ、いい!』というものだからスタッフのKもYもルーテシアⅢRSを手に入れたし、FRに乗っていた卒業生のFさんもルーテシアⅢRSに。ルーテシアⅢRSに乗っているKさんやTさんやSさんやKさんやSさんがユイレーシングスクールを受講してくれた。ボクもみんなもルーテシアⅢRSの走りに満足。優れた工業製品を送り出してくれたルノー・スポールに感謝。

我が終の相棒はブログの104回169回173回270回288回305回に登場しています。まだあると思うのだけど。



第430回 Iさんの場合

先日のYRSオーバルスクールに乗り換えたばかりのトゥインゴGTで参加してくれたIさんが感想文を送ってくれたので紹介。

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スクール終盤
RRの扱い方をマスターしたIさんが
動力性能に勝るルーテシアRSを追い上げるの図


トゥインゴ3、楽しいです。
今回のオーバルスクールでトムさんの同乗走行でRRのトゥインゴの特性をレクチャーしていただき、さらに運転が気持ちよく、楽しくなりました。

9年ほど前にユイレーシングに10万キロを超えたプジョー106で初参加しました。座学でこう言った操作をすると、こうなる。なぜなら、といった話で操作と車の動きを関連つけた話をしてもらい、実際の操作ができるかどうかは別にして、座学は何度聞いても飽きることはありません。
今回トゥインゴ3に車を変えたたので、リハビリと車の運動性能を引き出すために久しぶりに参加しました。座学で、そうそうと理論を思い出し、いよいよ実践です。操作の基本は同じでも、同乗走行で車の特性をつかんですぐにトムさんからアドバイスをもらいました。RRなので、ハンドルは〇・・・△だから進入では▽・・・・×のように操作、イーブンスロットルも・・・・のようにしたほうがいいねと。視線は〇・・・▽に、他にもこういったことはたくさんあります。実際にスクールに参加すれば、よーくわかります。

また、ここはスクールなので、普段できないことをいろいろ試せること、そして車の動きから今の操作のアドバイスをいただけます。単純コースのオーバルコースでもインベタで1m内のアウトインやハンドルの操作スピード、ブレーキの強さを変えたりして自己学習もしていけます。

トゥインゴ3はRR車で小さい車ですが、そこそこの運動性能があることを今回のスクールで得ることができました。トゥインゴ3は運転していてわくわくさせてくれる、楽しい車であることがわかりました。良い感覚を忘れないように、近いうちにまたスクールにお邪魔したいと思います。

※ Iさんは、正確には2008年11月15日のYRSオーバルスクールに初参加。以後プジョー106で14回参加。2017年4月15日。Iさんはプジョー106からルーテシアⅡRSに乗り換えて再度ユイレーシングスクールに。都合3回参加。
※ ルノー仲間になったその時の模様が 233回 に載っています。なぜルーテシアⅡRSを選んだ、とか。

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小さいオーバルをインベタでイーブンスロットルで走行
前後タイヤのグリップを均一にする練習
なのだけど
Iさんがパイロンを蹴とばした瞬間

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ピンが甘いけど
Iさんが大きいオーバルの上のコーナーを立ち上がる

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放送室(?)前を加速するIさん
「あとパイロン1本分奥までブレーキ引き摺ってぇぇぇ!」
※カメラの設定が変わっていたのに気が付かなかった

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100キロ軽く30馬力パワーのあるスイフトスポーツと
オーバルコースなら互角に走ることができるトゥインゴGT

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逆行なのにストロボをたかなかったので
男前がだいなしになってしまった
Iさん ゴメンナサイ


【独白】
オーバルコースで現行トゥインゴを走らせたのは初めてだったけど、とても面白く大いなる発見もあった。なにしろ思っていた以上に速かった!

オーバルコースでドライビングスクールをやるのは、第一義に人間の行う操作とクルマが示す挙動の因果関係に目を向けてほしいからだ。今のクルマは良くできているしタイヤの性能も高い。だから何気なく運転してもそれなりには走れるけど、運転手本人がクルマが求めている操作ができているのかどうか、あるいはクルマに助けられて走っているだけなのかを検証することが難しい。
うまい運転というのはクルマの性能を引き出す操作ができること、換言すればクルマの性能をスポイルする操作をしないことだ。しかしファミリーカーであってもその性能を100%発揮できる環境は日常にはない。
そこでクルマが一番苦手なオーバルコースの180度向きを変える必要のある、つまり奥の深いコーナーを少し速いペースを保って反復走行することで、スロットルとブレーキとステアリングの各操作が、クルマの加速、減速、旋回の動きと意思通りにリンクしているかを確認するのがYRSオーバルスクールの狙いだ。

今までも触れてきたようにクルマは曲がるのが苦手だ。奥の深いコーナーはなおさらだ。操舵輪と駆動輪が同じFF車や、フロントが軽くリアに常に荷重がかかっているRR車は特に奥の深い長~いコーナーが苦手だ。コーナリングするなら操舵輪と駆動輪が別のFR車に勝るものはないと個人的には思う。

けれど今回。IさんのトゥインゴGTに同乗させてもらってこの小さなRR車を生き生きと走らせる方法を見つけた。文章にして間違って伝わってしまうのは怖いから、トゥインゴオーナーのみなさんにはスクールに来てもらって目の届く範囲で試してもらうことしかできないけど、クルマの動かし方を4輪自動車のそれから逸脱しない範囲でアレンジすると、トゥインゴGTの特性を存分に生かす運転ができることを確認した。
GTでなくてもトゥインゴ乗りの方はぜひYRSオーバルスクールにおいで下さい。



第421回 FSWと好物

ユイレーシングスクールが最初に富士スピードウエイの駐車場でドライビングスクールを始めたのだけど、その後周囲にガードレールができたり教室が建ったりして、四輪/二輪のインポーターやカーショップも使い始めて今や大賑わい。特にP2駐車場は今年の空きはなし。
そんなので、コース作りもままならず、この土日のYRSオーバルスクールとYRSオーバルレース用のパイロン立ては、日没後で雨で霧という三重苦。ルーテシアRSのヘッドライトを頼りになんとかオーバルコースを作り上げたけど、少しばかり疲労困憊。
ならばと、電話をかけて予約してもう一度食べたかったあのお店に。

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御殿場駅からは少し離れたところにあるむつごろ

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今回は蒸さない関西風をいただきました
地焼きで3回タレにくぐらせます
ご飯の間に敷くのがむつごろ流

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ちょっと顔をだしてもらったけど
蒸さないほうが皮に張りがあるというか
身もしっかりしているというか


さばかれて焼かれるまでの間に驚きの光景が。うなぎの生命力を見た。初めての経験。

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親父さんとおかみさんに写真を撮らせてとお願いしたら快諾も
親父さんがおでこを指しながら「写らないかもよ」と言うので
帽子をとって「同じですから大丈夫です」と言ったら大笑い
ごちそうさまでした


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土曜日のYRSオーバルスクール
傘をさしてデモラン見学
雨に降られることはめったにないのだけど
昼休みに雑談していたら必勝の雨男がいることが判明

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Tさんはユイレーシングスクール初参加
YRSツーデースクールにも申し込まれています

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BRZから乗り換えたHさん
ルノーのブログがきっかけだそうです

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YRSオーバルスクールが終わって見上げたら虹
雲が多くて全貌は拝めなかったけれど
写真では鮮明でないけれど
とにかく太い虹だった


日曜のYRSオーバルレースはウエットからセミウエット、そしてドライ。美味しいとこどり。



第414回 Mさんの場合

Mさんと初めてお会いしたのは昨年8月に開催したYRSドライビングワークショップ。続いて、昨年9月、10月のYRSオーバルスクールに参加してくれた。
9月のYRSオーバルスクールに久しぶりに申し込んでくれたのだけど車名が違う。今度はルノーだ。仲間が増えた。ならば感想をお願いしない手はないと無理を承知で頼んだら快諾してくれて。Mさんありがとうでした。

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9月1日のYRSオーバルスクールのルノー達
右から2台目がMさんのルーテシアRSトロフィー


9/1のオーバルスクールに参加したMです。今回、中古ではありますが、ルーテシアRS(前期型シャシーカップ)を購入し、初めてオーバルスクールに参加しましたので、前車、BMW 135iと比較をしながら、車の感想を述べたいと思います。

まず、購入前のルノーに対する私のイメージについて触れますと、だいぶ前の話、かつ若干マイナーな話になってしまうのですが、FFの一代目クリオがコルシカのラリーで四駆勢相手に互角に渡り合っていたシーンが有り、この時「FFでも車が軽くて舗装された路面だったら充分戦えるんだな」という印象を強く持ったのをよく覚えています。

さて、月日は経ち、様々な紆余曲折を経てFRのBMW 135iを所有していたのですが、スポーツ走行中にエンジンを壊してしまい、次の候補を探していく中で、いろいろと自分の求める条件にルーテシアRSが一致することに気がつき、同社のFF車に対するイメージにも後押しされ、購入するに至ったというわけです。

今回はじめてこの車でオーバルスクールに参加したわけですが、率直な感想は、下記の点において期待通りか、それを上回るものでした。

1、少なくともYUIレーシングスクールのオーバルコースを走る分には、135iと同等か、むしろ速い
2、コーナーの手前の挙動も安定していて楽しい
3、レースモードが秀逸

まず、1ですが、私の前車135iは3lターボ直列六気筒の公称306馬力で、運転して楽しい車ではあったのですが、よくも悪くもこのエンジンありきの車でした。これまでのオーバルスクール参加でわかっていたのは、135iは少なくともオーバルスクールのコースではそれほど速くない言うことでした。理由ですが、後輪がノーマルではオープンデフであり、LSDに変更するのも容易ではない構造であったため、立ち上がりでトラクションが逃げてしまう事、車が現車比較で250キロ位重く、重心が高く足も柔らかいため、コーナーが遅いこと等々かと思われます。実際、簡易的な測定ではあるのですが、スマホアプリを使った計測でもコンスタントに同等のタイムが出ており、特にコーナーにおいて明らかにルーテシアの方がビシッと安定して速いと感じます。
また2に書いたようにコーナー手前のブレーキングから挙動が安定しており、すーっと頭が緩く回転方向に巻き込まれるような動きで、コーナリング時の挙動に怖さを感じません。その上、レッスン後半でも私の使い方ではブレーキがタレる事はなく、この車で初めてのレッスンであるにも関わらず、気が付けば安心してレッスンを楽しんでいる自分がいました。
なお、前車とは駆動方式の違いがあるのですが、実際乗ってみるとコーナーの立ち上がりでアクセルを踏み込んだ時の挙動位しか私には差が感じられず、個人的には終始、ルーテシアの挙動の楽しさが前車からの変化点を上回っている状態でした。

一方、3についてですが、当初、モードをスポーツモードにして走っていて、二速コーナーで三速にギヤがあげられてしまい、立ち上がりでもたついてしまっていたのですが、レースモードだとそれがありません。後々思い出したのですが、そう言えば同じ事が以前乗っていたオートマ車のマニュアルモードでサーキットを走った時にもあって、その時には対策のしようがなく、レースモードが存在する事は大きな魅力に繋がっていると感じました。
この件はマニュアルトランスミッションであれば考えなくていいポイントではあるのですが、実際はデュアルクラッチトランスミッションである事で、私にとってはその欠点を打ち消して余りある利点があるため、個人的には有難い設定となっています。

さて、ここまではルーテシアRSの良いところばかりを述べましたが、時間が経つといろいろと気になる箇所が出てくるのも事実で、下記のようなポイントが気になる方はよく考えての購入が必要かと思います。

・シフト操作から実際の変速までにラグがある。
ラグといっても一般的なAT車と同じレベルとは思いますが、これが気になる方で、家庭の事情が許す方は素直にマニュアル車を選択すべきかと思います。

・ハンドルを切っている時に、今のギヤポジションが見えづらい事が多い
これは意外とイラッとしますが、別にシフトインジケータを用意する等で対策できるかもしれません。

・自動ブレーキ等の機能は現状無し
次のルーテシアか新しいメガーヌを選べば解消されると聞いています。

・シャシーカップは足が硬く、乗り心地の悪さが少し気になる

これは試乗した時から分かっていたことではあるのですが、足はだいぶ前車よりも固くて、家族にはたまに不満を言われるレベルです。ただ、個人的な感覚としては我慢できない固さの一歩か二歩前くらいに設定されており、十分許容できる乗り心地かと思います。実際、友人が乗っているシビックタイプR(FD2)よりは固くないです。
また、シャシースポールという選択肢があります。

・純正ナビ等は用意されない
社外品をつけるしかないですが、特にドイツ車以外の輸入車では良くある話だとは思います。

まとめとして、私のような素人でも分かるほどに現行ルーテシアRSは車の走る・曲がる・止まるに関して相当に力を入れて開発された印象が強く、シートの良さやドライビングポジションの決め易さ等含め、ADAS等の装備よりも基本的な車としての出来、挙動に重きを置く人間にとっては本当に良い選択肢だと感じます。また、低くて野太いエンジン音や、どの回転域でもトルクが厚くて扱いやすい事、DCTの素早い変速とその時の音も心地よい事、街であまり見かけず人と被らないため、私のように人と違った選択肢が好みの方にも良い選択肢かと思います。

最後に、YUIレーシングスクールについても触れさせて下さい。私はこれまでにいくつか他のレーシングスクール的なものに参加したことがあるのですが、最も大きな違いと感じるのは、もたらされる内容がどのような車にも当てはめられる内容となっており、また想定される場面(サーキット or 一般道、等々)も出来るだけ限定しない知識や情報をベースとしている事です。これは恐らく、YRSのスタンスが生徒が理論を理解し、かつ実践出来るようになる事を目標としているからだと思います。他の講習では本当の理論の部分は説明しない講師の方や、一回のカリキュラムで走れる量が少なすぎて理解したことを実感するところまで辿り着けないといった状況が散見されていたのですが、YRSではそれがありません。理解と実践を納得できるまで追究出来、例え車や場面が変わっても活用できる知識と技術が身につく、これが私の希望にマッチしていたのだなと改めて感じます。

現車はこれから数年間は乗るつもりでいますが、仮に将来車が変わっても使える知識と技術を身に付けるべく、YRS内の別のスクールにも参加し、せっかく得たこの機会を楽しみたいと思います。

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Mさんと愛車
Mさんまた遊びに来て下さい

※ 写真はMさんに提供してもらいました。



第411回 FSWと富士山と食

9月初めのYRSオーバルスクールに集まったルノー達。
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前列左から
常連のHさん
今回が初参加のOさん
チーフインストラクター
某独製ハイトルクFR車から乗り換えたMさん
今回がYRS3回目のHさん
後列はスタッフのYさん


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コース作りの前の儀式
全国的に天候が荒れているので雨の心配をしながら沼津港
こっちも心配していたら案の定
やっぱり地物のアジは天候不順で入荷なし

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アジ刺しとまぐろの赤身丼でお茶を濁したけど
やっぱりピン角の地アジが食べたかったなぁ

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8月31日
2019年YRSオーバルレース第6戦を前にレーシングマニューバーの確認
YRSオーバルレースは半径22mの半円を160mの直線でむすんだオーバルで開催
コース幅は14m確保しているからスリーワイドや時にはフォーワイドもどきになることも
(クルマ3台ならべてもこの余裕:高速道路の3車線より広い)

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常連のOさんが着てきたTシャツ
ねぇねぇこれって
背中を指差したから
Here I am
って叫んでしまったよ


YRSオーバルレースのルールはアメリカのそれと同じ。予選は2周計測。2列縦隊でローリングスタート。ヒートレースごとにインバートスタートもあり。

今回はヒートレースを8回やった後でファイナルヒート。ファイナルヒート優勝者はチェッカーフラッグを受け取ってウイニングラン。これもアメリカ式。

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一緒に夕ご飯食べるので鋭意片づけ中
左はYRSオーバルレース常連のKさんのルーテシアⅢRS
後ろ向きはYさんのクリオRS


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天気予報がコロコロ変わる
一喜一憂してもしかたがないと腹をくくって仰いだ
9月1日朝5時20分の富士山
御殿場に入ってから笠をかぶりっぱなし
富士山の裏では荒れているのかね

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同時刻の東の空
箱根の山々も見えず

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須走の朝はいつも健康

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クルマの性能を引き出すことができれば
安全に走れるし速くも走れる
YRSオーバルスクールは座学でタイヤの使い方を説明して
イーブンスロットルの走行でピッチングコントロールを練習し
トレイルブレーキングを使った全開走行でヨーイングコントロールに挑戦する
自分が走っていない時は人の走りを見てどんな操作をしているかに思いを馳せる


デモランの後はイーブンスロットルの練習。インベタのラインをノーブレーキで45キロから5キロ刻みに速度を上げていきます。慣れれば60キロで回れます。時間節約のため4台ずつ走行。

イーブンスロットルでクルマを安定させられるようになったらインベタで全開走行。床まで踏み込みます。目一杯加速してトレイルブレーキングを駆使してできるだけ高い速度からクルマを曲げる練習をします。速度が高いので2台ずつ走行。インベタのラインは直線の後に同一半径のコーナーが続くのでアウトインアウトより難易度が高い。

インベタのライン、アウトインアウトのラインに乗せる練習を繰り返した後は、距離を稼ぐために台数を増やして走行。1日が終わる頃には初めての参加者もクルマを乗り換えた人も常連と同じような速さで走ります。ラップタイムの差はストレートラインの速度差でコーナリング速度はほとんど同じになります。

YRSオーバルスクールでは、クルマを動かすための理論を基に、クルマが性能を発揮しやすい状況を連続して作り出すことを目指して練習します。



第404回 六代目相棒

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