トム ヨシダブログ


第241回 新しい靴

ルーテシアⅣRSがやってきたのは2015年3月の初め。それ以来2年とちょっと。長尺の荷物を運ぶために何度かフィットRSで行ったり、たまにはエンジンを回してやらなければとルーテシアⅢRSを2度ほど連れ出した以外は毎回スクールで使ったから、5月の末にはオドメーターが47,300キロをさすほどに。

241-01
入稿時には5万キロ近くにも


鈴鹿サーキット、富士スピードウエイのレーシングコーストショートコース、筑波サーキットのコース1000、阿讃サーキット。スクールを開催しているサーキットは全て走った。お世辞ではなく懐の深い、具体的に言えば伸び側のダンピングが秀逸なサスペンションをしっかり堪能できたし、パドルでもフロアセレクターでもできるシフトチェンジはたいそう楽で楽しかった。

とは言え、サーキットと駐車場にあつらえたパイロンコースを含め5万キロ近く走ったのだから、ショルダーの磨耗が進むのはいたしかたなかった。スクールの参加者に乗ってもらった時にもタイヤをこじらないようにアドバイスしたのだけど、そこはハイパワーのFF。ショルダーのエッヂが丸ぁるく削れるのを避けられなかった。

241-02
一度前後のローテーションはしたけどFFでサーキットを含む5万キロでこれなら悪くない

241-03
以前に左前に履いていたタイヤ


立っていたエッヂがなくなると微舵角の時の反応を得にくくなる。ショルダーが削れると、ことに扁平率の小さなタイヤでは横方向のグリップに対してだらしなくなる。そこで、まだまだ使えるタイヤではあるけれど、一度リセットするために定期点検の時に磨耗が進んでいると言われていたフロントのブレーキパッドとタイヤを交換することにした。

241-04
新しい靴はダンロップDZ101の205/45R17を通販で安く買った
こんな荷姿で到着
安いから古いタイヤなのかなと思ったけど製造年月日は2016年9月上旬
生産国がインドネシアだったけど最近のアジアンタイヤのレベルを知っていれば・・・

241-05
お世話になっているルノー滋賀栗東
今回は持ち込みタイヤを快く換えてくれた
※将来持ち込み部品の取り付け/交換は別途費用が発生する可能性もあるそうです

241-06
外したタイヤはエッヂを気にしなければまだまだ使えるレベル
裏表を換えればあと4万キロはいきそうだけど
だけど扁平率の小さなタイヤは基本的に一度外したタイヤは使わない主義

241-07
新品の時の溝の深さは測ってないけど浅いところで4mm深いところで5mm強残っていた

241-08
交換したフロントのブレーキパッド
左右どちらもピストン側より固定されている側のパッドの磨耗が進んでいた
残り3mmと4mm

241-09
ダストの少ないパッドにすることもできたけどパーツの耐久性もみたいから純正品を選択
新品のパッドの厚みは12mm
ローターにも問題なし

241-10
エッヂが立ってシャキッとした

241-11
ガレージの中の弟は惰眠をむさぼったまま(笑)

241-12
今回の代車キャプチャーも良かった



第211回 Weekend journey

今年37回目のスクールはYRSドライビングワークアウト。もう降ってほしくなかったのだけど・・・。

◎ 朝から強い雨だよ


◎ とちゅうから霧もわいてくるし


211-1
でも終わって帰るころになって雨は上がり
10月のYRSツーデースクールに続いて三重県から来てくれたメガーヌ乗りのKさんとパチリ



今年38回目のスクールは初めて一般に公開したYRSトライオーバルスクール。前日とはうって変わってすがすがしく。

211-7
日の出ごろは御殿場市街が雲でおおわれていたけど

211-6
ふりかえれば1点の曇りもない富士山が


◎ 気持ちがいいからみんな元気に走り回って


211-2
ところがお昼の記念撮影の時には富士山が雲隠れ


◎ それでも陽が傾くころにはまた富士山が見守ってくれて

211-3
また新しいRS仲間が増えた
メガーヌに乗るNさんと2012年から通ってくれているルーテシアのSさんと



211-4
FSWでのスクールの時の楽しみとこの時ばかりの贅沢

211-5
御殿場の美味しいうなぎ屋さん「ひろ田」で



第204回 仲間が増えたよ

204-1
天気予報が外れてドライビング日和

2002年の5月。町田市に住むHさんがアルファロメオ155に乗って筑波サーキットのジムカーナ場で開催していたYRSドライビングワークショップにやってきた。

YRSドライビングワークショップのカリキュラムはブレーキやスラロームなどクルマの基本操作を練習するのだが、現在ではより広いスペースが使えるFSWで開催している。

204-2
グラマラスな後姿がなんとも言えない

同年8月にもYRSドライビングワークショップ筑波を受講したHさんは、9月のYRS筑波サーキットドライビングスクールに参加。翌年には浅間台スポーツランドで開催していたYRSオーバルスクール浅間台にも参加してくれた。

2004年5月のYRS筑波サーキットドライビングスクールから少し時間の空いた11月のYRS筑波サーキットドライビングスクール。Hさんはランチャデルタで颯爽と登場した。

204-3
こういう造形のクルマはもう現れないだろうね

またまた時間が経って2006年11月のYRSドライビングワークショップ筑波。Hさんが今度はルーテシアⅡRSでやってきた。ルーテシアⅡRSでは2007年4月に富士スピードウエイで開催したYRSオーバルスクールと2009年4月のYRSドライビングワークショップ筑波に来てくれた。

204-4
いかにも速いクルマってイメージだ

その後2回。2010年8月の富士スピードウエイショートコースのYRSドライビングレッスンFSWと2014年7月のYRS筑波サーキットドライビングスクールにはランチャデルタで参加してくれた。

204-5
鎌首をもたげて最終コーナーを立ち上がる
カッコイイ
本人は見えないだろうけど

しばらく顔を見ないね、と思っていたら10月6日に開催したYRS筑波サーキットドライビングスクールに申し込んでくれた。
申し込みフォームを整理して名簿を作っていると、Hさんの車名がルノークリオV6になっていた。またクルマを換えたのかなと、当日聞いてみるとランチャデルタはまだ持っているそうで。

204-6
9月に次いで参加してくれた郡山のSさんを引き込んでの記念撮影

一時は正規輸入もされたというルーテシア ルノースポール V6。Hさんのはフェイズ1なのかな。

こんなクルマはもう登場しないから大事に乗ったほうがいいですよ、と余計なお世話でした。


第201回 ようこそRSファミリーに

201-1
SさんがルーテシアRSトロフィーを購入
さっそく記念撮影

郡山に住むSさんが初めてスクールを受講したのは、2013年4月4日に筑波サーキットで開催したエンジンドライビングレッスン。いささか暴力的な加速を見せるC63AMGに乗ってやってきた。
スポーツドライビングが好きだと言うSさん。その後もユイレーシングスクールのオーバルスクールやツーデースクールやオーバルレースに参加してくれていたのだが、11回目を数えた2014年11月27日のYRS筑波サーキットドライビングスクールを最後に顔を見なくなった。
C63AMGを速く走らせようとするとフロントタイヤのショルダーを削ってしまうことになる。クルマが重いからある程度は仕方ないんですよ、と言ったのがいけなかったのかと。

201-2

201-3

2015年9月12日に富士スピードウエイで開催したYRSトライオーバルスクールの申し込みフォームにSさんの名前を見て安心したのだが、クルマはケイマンGTSに変わっていた。
富士は遠いんですよねぇ、と言うSさんはそれでも、2015年に富士スピードウエイで開催したスクールに6回参加してくれた。

今年8月。半年ぶりに富士スピードウエイのYRSドライビングワークアウトに顔を出したSさんは、ずいぶんと気持ちよく独特の排気音を響かせて走っていた。

で、帰り際。片づけが終わってルーテシアRSに荷物を積んでいるところにやってきたSさん。ルーテシアRSを指差しながら『これ買ったんです』。一瞬なんのことかわからなかったけれど、『トムさんがいいって言ってたので』と言われて思い出した。そうだ、以前、ルーテシアRSのことを聞かれたから「いいクルマですよ」と答えたのだった。

9月。前日に予定していた今年3回目のエンジンドライビングレッスンを台風のせいで中止にしたのだけど、翌日のYRS筑波サーキットドライビングスクールは快晴。Sさんが強い日差しに映える純白のルーテシアRSトロフィーでやってきた。

201-4
さっそうと最終コーナーを立ち上がる

201-5
さっそうと1コーナーを目指す

201-6
さっそうとヘアピンをクリアする
(ちょっとアンダーだけど)


オドメータはまだ1600Kmだけどパワーが上がってシフトが速くなったというトロフィーをここぞとばかりに味見

201-7
ようこそRSファミリーに

ミッドシップもFFも難なく乗りこなすSさん。でもまだ先があります。また遊びに来て下さい。


第194回 ルノーがいっぱい

194-01
ルノーパッションデイズにおじゃました

194-00
ルノーパッションデイズには各地からルノーと、ルノー好きが集まっていた

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

当日。ゲートオープンの5時に合わせるかのように強い雨が降る。それでも続々と集まるルノーユーザー。

194-02
写真は雨が小降りになった6時前のルノーカップ出場車待機場所

194-03
現行生産車が主流だけどあまり見かけないモデルも

194-04
手馴れた感じで出走準備。

194-05
山あいに排気音がこだまするころコースをはさんだ駐車場もほぼ満車

194-06
かってF1GPも開催されたことのあるコースを走る

194-07
走り終わるとボンネットを開けてエンジンを冷やすのはお約束

194-08
この日ばかりはピットサインエリアが特等席

194-10
こちらはファミリー向けのオールルノーランの待機場所
カングーやメガーヌエステートも

194-11
オールルノーランはサーキットのペースカーに先導されて走る

194-12
1周3700mのコースに50台の様々なルノー

194-13
中には懐かしいクルマも

◎ オールルノーランの様子

194-14
観戦に来られた人は家族連れやカップルが多かった

194-15どんなクルマでも参加できる走行会を走るルノーの1
(ルノーオンリーはルノーカップとオールルノーランのみ)

194-23
その2

194-24
その3

194-25
その4

194-26
その5

194-27
パドックには屋台も

194-28
ルノーユーザー専用の駐車場には当たり前だけどルノー車ばかり

194-29
昼近くになって雨の心配がなくなると1コーナー奥の駐車場も満車

194-30
雨が上がったルノーブース

194-31
ルーテシアRSトロフィーと新型トゥィンゴがお目見え

194-32
商品説明中のブレンさん

194-33
雨が上がったので屋根を開けて

194-34
トゥィンゴを写真に収める方が多かった

194-35
たぶん、これはいい

194-36
懐かしいアルフィンドラム

194-37
ルノーグッズの販売も

194-38
ルージュ フラムのルーテシアRSはなかった

194-39
ルノー・ジャポンが展開しているルノータコツボチャレンジ

194-40
挑戦中

194-41
小さい回転半径の秘密

◎ ルノー タコツボチャレンジの様子

194-42
ステージではブレンさんがルノーのモデルについてふだん聞けない話を

194-43
参加者の中にはこんな方も
「もと国王」さんとか

194-44
ルノーカップ参加車の中にはこんな硬派なクルマも
個人的好み

194-45
正規輸入車だとは知らなかった

194-46
お茶目ですね

194-47
自動車雑誌2誌がメガーヌRSをベースに競い合ってチューニングして紙面を飾ってるとか

194-48
速さを競うのはそれぞれの編集長だとか

194-49
朝一番の豪雨が嘘みたいに晴れわたった

194-50
この日はルノー密度が高くて◎

楽しい一日でした。


第187回 遊び場と遊び方

クルマを思い通りに操る方法を理論と実技を通して会得してもらうことが第一義的な目的ではあるけれど、それと平行してクルマの運転を楽しむための遊び場作りと遊び方の構築もユイレーシングスクールの大切な役割だ。

今回、筑波サーキットにあるオートレース選手養成所のコースが使えることになったので、YRSオーバルレースとYRSオーバルスクールの開催を計画した。YRSオーバルコースとしては10番目にあたる最も曲率半径の大きなコース。しかも、5%とは言えバンクつきのコースは初めて。

187-01
パイロンの列から右手の白線まで13mあまり

とにかく広いオートレース用のオーバルコース。イン側とアウト側の白線の間が30m。イン側の白線で測ってコーナーの半径は52m。それに対して直線が87m弱しかないから、走ろうと思えば真円に近いラインを選べる。しかしクルマを操る醍醐味は加速減速旋回の流れをどう組み立てるかにあるわけで、今度はどんな遊び場にしようか悩んだけれど、最終的に図のようなレイアウトにすることにした。

187-02
開催案内に添付したYRSオーバル筑波のコースレイアウト

直線もコーナーもイン側の白線から13.3mのところにパイロンを並べることで、コース幅を狭くしてアウト側の曲率半径を小さくした。結果としてターンインで明確な減速が求められることになり、かつパイロンより外側に十分なセーフティゾーンを設けられた。実はアウト側白線の外側にもフラットではあるけど10mのスペースがあるので安全性は十分。

バンクのあるオーバルコースでレースをやるために集まったのは25名。全員がYRSオーバルスクールの卒業生でありYRSオーバルレース経験者。

バンクがついているオーバルコースを走るとクルマの特性が変化する。遠心力が垂直加重によって殺がれるために走りやすくはなるけど、反面、限界付近の挙動が走り方によって変わる。そんなアドバイス聞きながらも、全員が初めてのバンクトオーバルに目がらんらん。みんな、やっぱり走るのが好き。

187-030
メガーヌRSのH4さんとルーテシアRSのKさんも参加

187-040
同じクラスで丁々発止

187-050
動力性能や走行特性だけでは有利にならないのがオーバルの特長

187-060
ロードスタークラスのプラクティス

187-070
ロードスタークラスのヒートレース

187-080
タイヤの負担を考慮して左右両回りで

187-090
オーバルコースでスライドは損なんだけど、たまには先を急ぐあまり

187-10
レースが終われば全員であ~でもないこ~でもない

187-11
で、あちこちで笑顔が炸裂

この日。中心線で測って1周541.8mのYRSオーバル筑波を最も速く周回したのはIさんのポルシェ ケイマン4。17.884秒がベストラップだから平均時速109.063キロになる。参加台数が多かったロードスタークラスのベストはNCに乗るOさんの18.677秒で平均時速が104.432キロ。コーナリング速度が高いだけあって、1Gぐらいの横Gが6~7秒続くのは得がたい体験。
なんだかんだで大いに盛り上がった初のYRSオーバルレース筑波。プラクティスからレースまで、多い人は時計回りに102周半時計回りに122周の合計224周したとか(ということは121キロも走った!?)。
※以前紹介したGPSラップには既にYRSオーバル筑波のコースがロードされているので周回数、ラップタイムの計測が可能です。


◎ そんなYRSオーバルレースを運転席から見ると (Mさんの車載ビデオから)

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
翌日はYRSオーバルスクールを同じコースで開催。ユイレーシングスクールに初めて参加する人2名を含む19名がYRS史上初めての高速オーバルコースに挑戦。もちろん全員が運転を楽しみ、終わりごろにはかなりのペースで走れるようになりました。

187-120
サーキットを走ったことのない方も11時間以上のベテランも

187-130
新しいクルマも古いクルマも

2日間。わいわいがやがや楽しいYRSオーバル筑波でした。オーバルレース参加者もオーバルスクール参加者も初めてのバンクトオーバルに大喜び。新しい遊び場と遊び方をすっかり気に入ってくれたようです。


◎ YRSオーバルレースの合間にルーテシアRSで走ってみました
(前を走るのはカメラカーです)

YRSオーバルレース参加者の大森さんにカメラを積んでもらいました

6月11日(土)に富士スピードウエイでまだ参加したことのない方に特典のあるYRSオーバルレース(開催案内)を開催します。興味のある方はぜひ遊びに来て下さい。
翌12日(日)は同じく富士スピードウエイでYRSドライビングワークショップ(開催案内)を開催します。クルマを思い通りに動かす練習をします。安全に粋にクルマを走らせたい方はぜひ遊びに来て下さい。


第182回 湖西にも春 緋色と桃色

4月の声を聞いて湖西にも春が来た。曇り空が残念だったけど、ルージュ フラムのルーテシアを桜の下に連れ出した。

182-01

182-02

182-03

182-04

182-05

182-06

182-07

182-08

182-09

182-10

182-11

182-12

182-13

182-14

182-15

182-16

182-17

182-18

きれいな桜色が出なかったのが悔しい。ルーテシアRSの緋色は鮮やかだったけど。


第181回 YRSツーディスクール

181-0
風は冷たかったけど空気が澄んでいて

3月最後の週末に開催したYRSツーディスクール。昨年末のYRSツーディスクールには台湾から2名の参加があったが、今回は中国から二人の方が参加してくれた。ユイレーシングスクールも少しずつインターナショナルになってきた(?)

例の通り、1日目は富士スピードウエイの広い駐車場にパイロンで作った4種類のコースで基本的な操作の反復練習を行い、2日目にショートコースを走り回るというカリキュラム。

メガーヌRSを駆り桑名から来てくれてKさん、千葉から来てくれたHさん、ルーテシアⅢRSで埼玉から来てくれたCさん、ルーテシアⅣRSで東京から来てくれたNさんも休む間もなく走り回っていた。

ちなみに、走行距離は1日目の駐車場だけでも100キロ近く、2日目のショートコースとなると計測ラップだけで143周走った人がいるから、リードフォローや追い越し禁止の慣熟走行を含むと170周以上した計算になる。ユイレーシングスクールが使うショートコースのレイアウトだと全長が880mだから、距離にして150キロ。2日間合わせて250キロを真剣に走るのだから、クルマさんと友達になれないわけがない!

とにかくたくさん走る。とりあえずできる範囲の速いペースでコンスタントに走るように心がける。無理はする必要はない。ユイレーシングスクール開校以来一貫した教育方針だ。

とは言え、RSが4台も集まったんだからと休み時間にちょっとの動画


181-2
RSはサーキットが似合う、なんてね

181-7
HさんのメガーヌRS

181-8
KさんのメガーヌRS

181-9
CさんのルーテシアRS

181-99
NさんのルーテシアRS

サーキットを速く走ることだけが目標ではない。日常では経験できない速度域で、日常では味わえない前後左右の加速度と向き合って、クルマという道具の正しい使い方を身につけてもらうのがユイレーシングスクールの目的だ。そして義務だと思っている。


第166回 ルノー・スポール スペシャリストディーラー研修

ずっと晴天がつづいていたのに、『よりによって雨だよ』となった11月9、10日。筑波サーキットで行なわれたルノー・ジャポンのルノー・スポール スペシャリスト ディーラー研修会にインストラクターとして参加した。
昨年11月のFSWでの研修に続いて2回目。「販売する人にも、クルマの面倒を見る人にももっと運転を楽しんでほしいから」とは、ルノー・ジャポンのTさん。それでユイレーシングスクールのカリキュラムを体験してもらうことになった。いわばルノー版YRSツーデースクール。

全国からルノー・スポールのスペシャリストとテクニシャン41名が筑波に集合。1日目はジムカーナ場にパイロンで作ったオーバルコースでコーナリングの練習。「あと5キロ高い速度でターンインして下さいねぇ」、「ブレーキをあとパイロン1本分引きずってぇ」、「速度を落としすぎるとクルマがロールしませんよぉ」と次から次へと愛のムチ(笑)でせかされながら、全員無事にカリキュラムを終了。

166-1
夕方になって雨がポツポツ。真っ暗な中でコース2000の照明とヘッドライトだけを頼りに走る、走る。
滑るからクルマがよく曲がる! 面白い、面白い。

前回は日程の関係で1日目にショートコースを走り2日目にオーバルコースを走ることになったのだけど、今回はYRSらしく2日目がサーキット走行でコース1000へ。2回目ということもあるのだろうけど、リードフォローで遅れると指差されたこともあるのだろうけど、オーバル練習の効果てきめんでウエットなのにも関わらず全員がスロットルペダルを床まで踏んでいた。朝から雨で憂鬱そうな顔はどこへやら、走り終えればみんな笑顔。

166-2
全員がコース1000を走るのが初めて。スタッフの先導でリードフォロー。遅れると指差されるは、腕をグルグル回してあおられるは、路面は濡れているは。それは、それは楽しい時間でした。

166-3
雨は1時的にやんでもまた降り出す。降っている時間のほうが長い。走り始める頃には池はなくなったのが幸いと言えば幸い。

166-4
コースに慣れたところで、次は

166-6
ルーテシアRSトロフィーに乗ります。

クルマを購入する人に最も近い位置にいるみなさんが腕をあげていくのを見るのはとても、とても嬉しい。今回参加されたみなさんもそれなりに楽しめたと思う。もっと楽しむことに貪欲になってほしいし、その楽しさをもっと広めてほしいと思う。所有欲から使用欲への転換。ユイレーシングスクールが目指すところです。

クルマはただ移動に使うだけではその価値がわかりません。運転を楽しもうとすると見えてくるものがあります。

166-5
参加されたみなさんの順応性は高いから、もっと楽しもうと思うともっと高くなる。





【スペシャリストディーラー研修に参加されたみなさんへ】
最近、クルマを買った方にユイレーシングスクールを勧めてくれるポルシェのディーラーがあります。勧めに乗って受講したその方、クルマの魅力を再発見。大喜びでした。
ユイレーシングスクールの宣伝をするつもりは、あるんですけど、カングーでもキャプチャーでもタイヤが4本ついていれば、基本同じです。よろしくお願いします。


第135回 ルノー・スポールそろい踏み

3月15日。ユイレーシングスクールの目玉(?)プログラムのYRSオーバルスクールFSWを開催。
今年から走行時間を増やすために定員を20名にしぼったのだけれど、前日のYRSトライオーバルスクールを受講した人がどうしても続けて練習したいと言うので、カリキュラムを工夫して計22名で開催。

135-1
今回は教室で記念撮影

最近ルノーユーザーの参加が確実に増えてきていて、今回は4台のルノー・スポールが参加してくれた。

クリオに乗るHさんはサーキット走行の経験が10時間。1月のYRSオーバルスクールにも参加してくれた。
ルーテシアⅢに乗るKさんはサーキット走行は未経験でユイレーシングスクールも初体験。
ルーテシアⅣに乗るYさんは1年前のYRSドライビングワークショップに来てくれた。
メガーヌに乗るIさんは欧州車を対象としたレースに参加した経験をお持ちだが、ユイレーシングスクールは初参加。

135-2
3兄弟と先輩といとこが
※スピダーはスタッフの愛車

みんなそれぞれ経験値は異なるけど、不思議なことに、YRSオーバルスクールで1日中楕円形のコースを走り回ると最後にはほとんど同じレベルに達する。
とにかく、午前中の半径22m直線60mのオーバルだと9秒に1回コーナーが現れるから、数えたことはないけれど相当な回数の加速→減速→旋回→加速をこなしているはずだ。
午後の半径22m直線130mのオーバルは3速に入るほど速度域が高く、なおかつ集団で走るものだからいつも理想のラインを通れるわけではないから、それはそれで練習になる。

最終的には1日でかなりの距離を走るのだが、タイヤがボロボロになるとか、ブレーキがフェードするとか、そんな話は全くない

なにしろアンダーステアを出したり突っ込みすぎるとすぐに指摘されるから、クルマが痛む前に間違った操作を修正することができる。

2月ぶりのオーバルを走るHさん。前回より良くなったでしょ、と。
もちろん格段の進歩です。午前中エンジンのかかるのが少し遅かったけど。

135-3
クリオとHさん

クルマを全開で走らせるのが初めてのKさん。難しいですね、と。
でもキチンとできていましたよ。難しいと思うのは、今まで理論的にクルマを動かす機会がなかったからだけなんです。次回はもっと楽しくなると思いますよ。

135-4
ルーテシアⅢとKさん

1年ぶりに来てくれたYさん。やはり、難しいですね、と。
走りは悪くないんです。ただ日ごろからもう少し積極的に運転しようという意思を持つと、もっと楽に運転ができると思います。

135-5
ルーテシアⅣとYさん

初めてYRSに来てくれたIさん。頭を使って走るのは初めてなんで、と。
レースの経験があるだけにスムースに走ってました。でも少し走りがおとなしいかなと。次はもっとメリハリのある運転をされるとクルマの動きが良くわかると思います。

135-6
メガーヌとIさん

クルマはその性能を味わってあげなければもったいない。特にルノー・スポールに乗る人はユイレーシングスクールに遊びに来てほしい。どれだけすごいクルマかがわかります。

※ ユイレーシングスクールのプログラムはどんなクルマでも、サーキット走行の経験がなくてもあっても参加できます。
※ あなたもクルマとの対話の糸口を探しに来てみませんか?