トム ヨシダブログ


第698回 ユイレーシングスクールは満23歳

1999年12月8日に埼玉県は桶川スポーツランドで産声を上げたユイレーシングスクール。先日のYRSオーバルスクールFSWロンガーで23年目の活動は全て終了。今年、何事もなく延べ30回、32日に渡るドライビングスクールを開催できたことに安堵しているとともに、参加して下さったみなさん、スタッフ、ユイレーシングスクールを応援してくれているルノー・ジャポン、エンジン、ポルシェクラブ東京銀座に感謝の気持ちでいっぱいです。

YRSオーバルスクールFSW 8回
YRSオーバルスクールFSWロンガー 1回
YRSドライビングワークショップ 3回
YRSドライビングワークアウト 1回
YRS筑波サーキットドライビングスクール 2回
YRS鈴鹿サーキットドライビングスクール 1回
YRSツーデースクールFSW 2回
YRSオーバルレースFSW 5回
エンジンドライビングレッスン 2回
ポルシェクラブ東京銀座ドライビングレッスン 3回
アルピーヌドライビングレッスン 2回

まだユイレーシングスクールを体験していない方はぜひ来年遊びに来て下さい。クルマの人間能力拡大説をひも解きます。

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今年最後の座学

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今年最後のリードフォロー

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今年最後のミーティング

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今年初めてのラップタイム計測

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最後だから全員こっちを向いてライト点けて下さ~い
 
クルマに乗ってラジオを聞いてなかった2人が点灯なし

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2日続けて参加のOさん

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2日続けて参加のSさん

 

どなたさまも良いお年をお迎え下さい。



第697回 YRSドライビングワークアウト

ユイレーシングスクールとしての新しいカリキュラムを実施した。題してYRSドライビングワークアウト・アドバンストコーチング。

この12月で23年目の活動を終えるユイレーシングスクール。過去の経験を踏まえて一歩も二歩も進んだカリキュラムを模索してきた。もっとこちらが意図することを効率良く正確に伝える手立てを探していたのだけれど、スタッフYが見つけてきたGセンサーを手にして腹が決まった。これがあればアドバイスを口頭だけでなく受講者の視覚にも訴えることができるだろうと、「あなたの運転を科学します」を副題にしアドバンストコーチングの名(Yが名付け親)を付した。

コミュニケーションの時間を十分に取りたいから定員を12名にしぼった。その分受講料が高くなってしまったので果たして申し込みがあるか不安ではあったけど、結果的には8名の申込みがあった。

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この日集まったのは8名8台
さまざまなクルマが富士山の元に

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いつもの座学はそこそこに
まず運転の基本
正確な操作の源である
ドライビングポジションの話と
検証の仕方の説明

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スタッフYのクルマを借りて定員乗車でデモ
クルマの動きに身体が翻弄されてないか確認してもらう
 
お尻の後ろに空間を作らないように奥深く座って
膝を開いて下っ腹に力を入れて顎を引いて
そして・・・

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「こんなこと考えたことがなかった」とは同乗した人の声
 
これは好評だった
参加した人はクルマと一体になって
クルマと同じ速度でロールし
クルマと同じ量だけロールすることを覚えたはずだ
ステアリングワークの正確さが増したはずだ

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ドライビングポジションの方向性が見えてきたところで
教室に戻り
 
ブレーキング練習のために
ブレーキングのXと〇を録画した
YRSオリジナルビデオを見てもらって
イメージ作りを

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聞いてみると
 
Xと〇違いはわかるけど
実際にどういう操作をしたらいいかとつながらない
 
という声が

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なので
スタッドレスタイヤを履いているスタッフYのクルマを借りて
 
タイヤのグリップが低い分
クルマの挙動がよくわかるから

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いいブレーキと悪いブレーキを実際に見てもらう
 
今やった操作はこうなので×
今度は〇の操作をします
クルマの姿勢変化を見ていて下さい
リアが伸びずにフロントが沈みます

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今回
とりつけ方はまだ試行中だけど
とりあえず動かないように
Gセンサーを水平方向に固定

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参加者全員にできるだけ短い距離で減速する
できるだけ大きな減速Gを発生させるをテーマに
ブレーキングしてもらう
 
だから
ABSがついていないクルマだと
たまにはこんなシーンも

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67年製のクルマもABSはなし
それでもスレッショルドブレーキングができないわけではない
 
タイヤロックするとわずかにリアが流れる
オーナーはリアブレーキが片効きなのをご存知だった

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全員のブレーキングでのマイナス加速度の測定が終わり
教室へ戻ってモニターに
 
このグラフの伸び方はこうだよ
グラフの本数が急に増えているよね
ということは・・・と説明

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コースに戻りドライビングポジションの確認を兼ねてスラローム
 
ステアリングを切り返し続けるとロードホールディングは低下する
ステアリングを戻して戻した分だけ加速して
スロットルを閉じてステアリングを切れば
スラローム区間全体の通過速度を上げることができる

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ドライビングポジション、ブレーキング、スラロームで基本を押さえたから
舞台を半径22m直線160mのYRSオーバルFSWロンガーに
 
最初にリードフォローで
インベタのラインとアウトインアウトのラインを
徐々にペースを上げながら

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リードフォローのコツは
何も考えずに前のクルマの真似をすること
車間距離はもっと近いほうがいい
 
前のクルマのリアウインドウを通して
その前を見て運転する

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YRSオーバルFSWロンガーを走り込んだところで
再度Gセンサーを取り付けて測定し教室に持ち帰り
全参加者の縦Gと横Gの立ち上がり方を検証してアドバイス
 
こうなっているということは・・・
これは・・・しているから
これはいいねできている

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スロットルブレーキステアリングの操作で
クルマの向きと運動エネルギーの方向を一致させているか
対角線の荷重移動が起きていないか
確認したところで体力測定
 
ルーテシアⅢRSのOさんが光電管を切ります

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100分の1まで計測し
コントロールラインを通過するごとに
ラジオでラップタイムを伝えます
周回ごとにタイムが縮まれば〇
 
メガーヌⅢRSのSさんが光電管を切ります

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Oさんは5、6、7、11月のYRSオーバルFSW
今回のYRSドライビングワークアウトFSW
そして翌日のYRSオーバルスクールFSWロンガーにも参加
 
Oさん来年も遊びに来て下さい

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Sさんは
4月のYRSオーバルスクールFSWとYRSドライビングワークショップ連荘
9月のYRSオーバルレースとYRSオーバルスクールFSW連荘
10月のYRSツーデースクールFSW
今回のYRSドライビングワークアウトFSW
そして翌日のYRSオーバルスクールFSWロンガーにも参加
 
Sさん来年も楽しみにきて下さい

 

参考のために参加した方に感想を聞いた。初めて開催したYRSドライビングワークアウト・アドバンストコーチングがどのように受け入れられたか、寄せられた感想文から抜粋してお届けする。

Mさん:今回のレッスンは大変良かったです。
自分のイメージしていた走り方がどのようにデータとして表現されるのか期待して参加しましたが、想像通りでした。やはりイメージとデータには違いがありました。
つまり車を上手く乗りこなしていないことが分かった訳です。今までのレッスンではトムさんによる言葉でのアドバイスのみでしたので、例えば、「タメを作る」とかのアドバイスでもトムさんの意図するタメと私が理解するタメは同じ言葉でも違うことが分かったりします。データの見てコメント頂いたときに気づきました。そうすると恐らくトムさんの言葉でのアドバイスを頂いただけでは、認識違いのままになってしまうケースも多々ありそうです。このあたりが今回の収穫でした。

Wさん:良かった点
・自分の運転操作をGセンサーの画面を通じて客観的に確認することができた
→たまたまかもしれませんが、いつも座学で説明されている事が自分なりにできていることがわかって少し安心しました。
→GoPro等で撮影した車載動画と組み合わせて確認できると更に面白いかなと思いました。
・台数が少ないため、指導の密度が濃かった。

Wさん:
Gセンサーによる可視化は、
・自分の走り方を知れた点(減速Gと横Gが同時にかかっている等、言い訳できない事実が突きつけられる)、
・Gセンサーを想像することで自分の操作による車の動き(正しく走れているか?)がイメージし易くなった点

Oさん:
スマホアプリによる簡易計測とはいえ、運転を可視化するには十分でした。蹴飛ばしブレーキの方が止まらないのは体験として持っていますが、数値で比較すると納得感ありますね。みなさんの運転と対比することで、何が違うのかではなく、どの程度違うのか。度合いを測れたことが、今回の肝であり、価値なのだと思います。

誤解のないように付け加えますが、MさんもWさんもWさんもOさんも速さから見ればかなり高いレベルにあります。ボクはまだ伸びしろがあると思うのでスクールで褒めることはありませんが、一般的にはスゴイね、となるはずです。ですが参加された方全員がもっとうまくなりたいと思っている点は共通していて、YRSドライビングワークアウトFSWアドバンストコーチングを始めて良かったと思っています。進行上の課題の対策をして、次回は来年4月に開催予定です。



第696回 YRSオーバルスクールFSWロンガー

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今年初めてYRSオーバルスクールFSWロンガーを開催した
安全マージンをとって作るオーバルでは今のところ最大
半径22mの180度コーナーを2本の160mの直線で結ぶ
コース幅は14m
アメリカ的に言えば
クォーターマイルオーバル

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先日のENGINExALPINEドライビングスクール@鈴鹿に参加してくれた
大阪のMさんが参加してくれた
初めてのオーバルコースだったけれど
それなりのスピードで走っていた
 
YRSオーバルスクールFSWロンガーがどうだったか
感想を聞いてみたいものだ

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Mさんが光電管を切る
 
計測ラップをリアルタイムで伝える
 
背中を押されるかもしれないけれど
これもスポーツドライビング

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右回り左回りとグルグル回って
最後はコース幅14mのYRSオーバルスクールFSWロンガーで
ローリングスタートの練習
YRSオーバルFSWロンガーを味わった方は
ぜひ来年のYRSオーバルレースにも参加してほしい

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体力測定の結果がこれ



第687回 YRSツーデースクールFSWのルノー仲間

ジムラッセルレーシングスクールでは初級クラスでも3日間走りっぱなしだった。集中して練習する効果は極めて高く受講者はめきめき上達した。オートマしか乗ったことのないアメリカ人が2日目の朝にはドグクラッチのレーシングT/Mで無難にヒールアンドトーを決めてくれていた。

3日は無理でも2日間ならと始めたYRSツーデースクールFSW。29名が参加してくれた今回が31回目。2006年4月の第1回以来延べ652名のクルマ好きが2日間ドップリと運転だけに浸かったことになる。年2回のYRSツーデースクールFSWに毎回参加してくれている方がいるぐらいだから効能はあるに違いない。来年も2回開催する予定で、日程が決まり次第お知らせしたい。

そして、今回はルノー仲間の参加が過去最多の10名で、スタッフKもYもルーテシア3RS乗りだから計13台のルノー車が集結。ちょっとした絵になった。

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写真が小さくてわかり難いけど左からスタッフY、Mさん、Iさん、Oさん、Tさん、Sさん、Kさん、Wさん、Iさん、Oさん、Yさん、ワタクシ、スタッフKが勢ぞろい

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MさんとメガーヌRS トロフィー

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IさんとルーテシアRS

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OさんとメガーヌRS

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TさんとルーテシアRS

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SさんとメガーヌRS

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KさんとメガーヌRS

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Wさんゴメンナサイ
写真班がWさんの顔写真を撮るのを忘れてました
 
WさんのルーテシアRS

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IさんとメガーヌRS トロフィーR

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OさんとメガーヌRS

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YさんとルーテシアRS
 

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こういうのを壮観と言う
 
遅れて参加したWさんのルーテシアRSが入ってないのが残念

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2日間走りっぱなしが終わり

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それらしく並べて

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そして記念撮影



第686回 Iさんの場合

Iさんは先日のYRSツーデースクールFSWで初めてユイレーシングスクールに参加してくれた。7月には申し込んでくれていたのだけど、開催1週間前に次のようなメールが届いた。

先月末に、鈴鹿サーキットのフルコースを初めて走って来ました。その時のドラレコの映像をYoutubeに上げてあります。現在の私の実力を把握して頂くのに見ていただければと思います。

今年の5月まで、前の型のキャプチャーに乗っていたのですが、「鈴鹿サーキットのフルコースを走りたい」との思いがあり、中古のルーテシア4RSに乗り換えました。(西コースは昔JAFのイベントで自分の車で走ったことがあります)乗り換え後、ルーテシアに関する記事をネットで漁っていたところ、ヨシダ先生のブログを見つけ、ドライビングスクールを開催していることを知りました。
鈴鹿サーキットもそれなりに走れるかな、と思っていたのですが、一度基本的なトレーニングをした方がより安全に走れる、また、新たな気づきがあるかも知れないと思い、今回ツーデースクールに申し込みました。

今回の自分の鈴鹿の走りを振り返って、自分なりに課題と感じた箇所は以下です。気づき事項等あれば、スクールの時にでもアドバイスを頂ければありがたいです。
・ブレーキング  シケイン手前など、自分では結構ブレーキを踏んでいるつもりでしたが、0.5G程度しか減速Gがでていません。スクールで練習しがいがありそうです。
・コーナリング  速度感になれていないこともあり、ビビって全体的に減速しすぎです。ストレートの速度を抑えて、旋回できる速度でコーナリングする練習が必要かなと思います。
・ラインどり  2コーナー、スプーン2個目は、もう少し奥から回り込んだ方が良さそうに思いました。
・S字から逆バンク  初めてにしては、割と上手く走れたのかな、と思います(安全運転ですが)。

Youtubeを見せてもらって気が付いた点がいくつかあったので座学が始まる前にIさんに伝えておいた。参考になったかな。

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京都から参加してくれたIさんにも感想文をお願いした。

 

今回初めて参加させていただきました。

今年の5月まで、ルノーのキャプチャーに乗っていたのですが、「鈴鹿サーキットのフルコースを走りたい」との思いがあり、中古のルーテシア4RSに乗り換えました。乗り換え後、ルーテシアに関する記事をネットで漁っていたところ、トム先生のブログを見つけ、ドライビングスクールを開催していることを知りました。鈴鹿サーキットもそれなりに走れるかな、と思っていたのですが、一度基本的なトレーニングをした方がより安全に走れる、また、新たな気づきがあるかも知れないと思い、今回スクールに参加しました。
1日目午前中のブレーキング・定常円旋回・スラロームは、それなりにこなせたと思ったのですが、午後からのオーバルは一気について行くのが難しくなりました。普段の運転ではすることがない、低速ギアでの全開加速による加速Gと、強い横Gにとまどい、直線でもなかなか一気にアクセル全開にできません。前の車についていけず、だんだん差が開いて行きます。
それでも、何回か走っているうちに、「この位までやっても大丈夫」というのが分かって来て、直線でアクセル全開にできるようになりました。ただ、速度が上がってくると、今度はブレーキが遅れがちになり、コーナーでトレイルブレーキではなく減速ブレーキが残った状態になり、失速してしまいます。なかなか難しくて、もっと数をこなす必要があると思いました。
2日目のショートコース、走るのは初めてです。最初のリードフォローでのトム先生の同乗走行の際、1コーナーの手前でブレーキに足を乗せておき、短く強くチョンと踏む、と教えて頂きました。が、実際にやってみると私のチョンではなかなか上手く1コーナーへ進入できず、ずるずると減速ブレーキを引きずりがちになってしまいます。周回を重ねますが、なかなか「上手く走れた」、と実感する走りができません。
そうしているうちに、参加者のYさんが、「スタッフのYさんの同乗走行はわかりやすくていいよ」と教えてもらい、スタッフのYさんに同乗走行をお願いしました。同乗走行では、一つ一つの操作を説明しながら走って頂きました。実際に自分で周回を重ねた後でもあり、「なるほど、そうゆうことか」と、より具体的にどうすれば良いかイメージすることができました。

私の走りと、スタッフのYさんのお手本とで一番大きく違ったのはブレーキングポイントでした。私よりも大分手前でブレーキングをして、大きく加速しながら1コーナーを抜けて行きます。私の場合はずるずるとがまんのコーナリング、お手本の走りは積極的に駆け抜けて行くコーナリングだと思いました。改めて、ブレーキングポイントは手前にして、コーナリングの体制を作ってからコーナーに進入できることが大切だと思いました。(ドラレコの映像を見返すと、トム先生のブレーキングポイントもスタッフのYさんと同様、私より大分手前でした。ブレーキングポイントが遅いため、私のチョンでは上手く進入できなかったんだと思います)
その後の2セッションでは、1コーナー手前と最終コーナー手前のブレーキングポイントを、以前よりも大分手前にして走ってみました。すると、以前より1コーナーに上手く進入できるようになり、通過速度も速くなりました。後でタイムをみると、午前中の早い時間に出ていたそれまでの最速タイムよりも速く走れていました。

今回参加したことで、全く車の性能を引き出せていないことを実感しました。いろいろと新しい発見があり、充実した2日間でした。参加して良かったです。ありがとうございました。

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Iさんがスレッシュホールドブレーキングに挑戦中

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Iさんを先頭にYRSオーバルFSWの完熟走行

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今回はルノー車が多く見ごたえあり

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ピットロードで出番を待つIさん

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Tさんのルーテシア4RSと連なって
5%のストレートを駆け下るIさん

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これだけルノーがいると壮観
2列目左がIさんの愛車

 

YRSツーデースクールFSWが終わって1週間。Iさんから次のようなメールが届いた。

先日のツーデースクールに参加したIです。スクールで教わったことを意識しつつ、2回目の鈴鹿走ってきました。
・ブレーキングポイントは手前に
・視線は先へ
・イーブンスロットル、トレイルブレーキング
・さぐりを入れてターンイン
・S字の切り返しでは一旦ハンドルをまっすぐにしてアクセルON
今回(2回目)の動画:
前回(初回)の動画:
1回目よりも、ずいぶん速く走れるようになりました。来年のどこかで、また、スクールに参加したいと考えています。
ありがとうございました。

Iさんが送ってくれた2本の動画を見る限り2回目の走りは格段の進歩があった。鈴鹿サーキットレーシングコースはある程度慣れも必要だけど、走り方を構築する方向は間違ってはいない。Iさん、まだまだお伝えしたいことがあります。FSWは遠いですけどまた遊びに来て下さい。



第685回 Oさんの場合

Oさんは2015年春秋両方のYRSツーデースクールFSWに国産のFRで参加してくれた。しばらく顔を見ないなと思っていたら2020年3月のYRSオーバルスクールFSWにメガーヌRSで来てくれた。昨年2月のYRSオーバルスクールFSWと3月のYRSツーデースクールFSWには増車したというS660で、5月のエンジンドライビングレッスンにはメガーヌRSで参加。今年は3月のYRSツーデースクールFSW、9月のYRSオーバルスクールFSW、先日のYRSツーデースクールFSWに来てくれた。

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Oさんにユイレーシングスクールに参加してくれる動機を聞いてみたら、つぎのような答えがかえってきた。

・参加者の方が同年代の人が多く話し易い。
・座学をしっかり受けられドライビングを論理的に考えられる。
・スタッフの方がルノー車に詳しく初めての外車でしたが安心して受講できた。
・開催場所(富士スピードウェイ)が自宅から近く参加し易い。

Oさん、ありがとうございます。また遊びに来て下さい。

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ブレーキング練習中のOさん

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オーバル練習
写真は半径22m直線60mのオーバルをインベタで走る練習

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待機中のルノー軍団
参加10台中2台は走行中

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セッションの開始まで待機中のOさん

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5%の下り勾配のストレートを駆け降りるOさん

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今年2回目のYRSツーデースクールFSWはルノーがいっぱい
スタッフのルノーを入れて13台
記念にパチリ

 
 
※ YRSツーデースクールFSWに参加されたルノー乗りの方。まだ感想文を受付中です。お待ちしています。



第683回 YRSツーデースクールFSW

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お昼休みに記念撮影
楽しいなって顔をして!
元気よく!
の声に全員が照れながら

 

2005年4月の正式リニューアルオープン前から富士スピードウエイショートコースを使ってドライビングスクールを開催してきたユイレーシングスクール。短日のYRSドライビングスクールFSWは2004年から22回開催。YRS卒業生を対象としたYRSエンデューロとYRSスプリントはそれぞれ18戦開催した。

ジムカーナ場/駐車場とショートコースを組み合わせたYRSツーデースクールFSWは2006年に第1回を開催。29名が参加してくれた昨日のYRSツーデースクールFSWが31回目。秋晴れとはいかなかったけど気持ちの良い気候の中で、23歳から75歳まで平均年齢51.4歳の青年が2日間みっちりとクルマとの対話を楽しんだ。

今回29名中ユイレーシングスクールを初めて受講される方が5名。サーキットを走ったことのない方が3名。ルノー車で参加された方が10名。1周880mのショートコースを最も多く周回したのはSさんで計測周だけで97周。この日のベストラップはYさんの35秒416という内訳だった。



第682回 エンジンドライビングレッスン

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2022年2回目のエンジンドライビングレッスンは終日かなりの雨
エンジンドライビングレッスンは村上編集長の挨拶で始まります

 

2003年秋の第1回は参加者全員がエンジンドライビングレッスン初体験だったのは当たり前なのだけれど、2回目になるとリピーターが定員の大多数を占め、確か新規の申込みは五指にも満たなかったと記憶する。エンジンドライビングレッスンが受け入れられて嬉しかったのも覚えている。
基本となる筑波サーキットジムカーナ場+コース1000のカリキュラムに加えて年に6回開催したり富士スピードウエイで開催したりで19年。10月初めのエンジンドライビングレッスンは73回目の開催となった。

で、村上編集長が言う「クルマは持っていても楽しいけど、走らせるともっと楽しい。うまく走らせられるともっともっと楽しくなる。運転に向き合ってみませんか」が聞こえたのか、今回の初めてエンジンドライビングレッスンに参加しくれたのは参加26名中12名。そのうちサーキットを走ったことのない方が4名。過去どの回をとっても初めてエンジンドライビングレッスンに参加してくれる人は3~4名ぐらいだったから、これは嬉しい驚き。

コロナ禍ということもあって年2回の開催だったけど、来年は3回開催予定です。気が早い話ですが参加をお待ちしています。
あ、ユイレーシングスクールは年内の日程があります。

・11月12日(土)開催YRSオーバルスクールFSW
・12月11日(日)開催YRSオーバルスクールFSWロンガー



第681回 YRSオーバルスクールFSWとルノー仲間

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ユイレーシングスクールのイチオシ
コーナリングが上手くなること請け合いの
YRSオーバルスクールFSWは座学から始まります
どうすると4本のタイヤを使って走ることができるか

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座学が終わると理論と実践とのギャップを埋めるために
半径22m直線60mの小さなオーバルコースをインベタで
イーブンスロットルとトレイルブレーキングの反復練習

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イーブンスロットルとトレイルブレーキングが意識できるようになったら
大きなオーバルコースを走りますがその前に
コース幅が高速道路の3車線より広い14mあることを
実際にメジャーを使って確認します

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半径22m直線130mのオーバルコース
最初は参加者のクルマをインストラクターが運転(オーナーは助手席)して
他の参加者を引っ張るリードフォロー
徐々にペースを上げながらインベタとアウトインアウトで走行
後ろを走る参加者は前のクルマの真似っこをします

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前日の大雨の中のYRSオーバルレースFSWwにも参加してくれたSさんとメガーヌ4RS
YRSツーデースクールにも申し込んでくれています

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Oさんとメガーヌ3RS

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Gさんとルーテシア3RS

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Hさんとルーテシア3RS

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ルノー仲間で記念撮影
左からスタッフY、Gさん、ワタクシ、Oさん、Hさん、Sさん
本当は7月のオーバルスクールに初めて来てくれた Eさん
参加してくれる予定だったのだけど

 

YRSオーバルレースFSWに参加するとクルマの運転が楽しくなります。クルマを思い通りに動かすコツがわかるからです。

いつもより少し速い速度で走ってみるとクルマさんの訴えを聞けるようになります。

次回のYRSオーバルレースFSWは11月12日(土)に開催します。ぜひ愛車に気持ち良く走ってもらって下さい。



第675回 YさんはFR or FF

Yさんは2020年6月のYRSオーバルスクールFSWで初めてユイレーシングスクールに参加してくれた。当時の模様とYさんの感想文がブログの492回に載っている。サーキットを走ってみたいと言っていたYさんはその年の10月、YRSツーデースクールFSWに参加してくれた。6台のルノー車が2日間走り回った様子はブログの528回に掲載。
昨年も3月のYRSツーデースクールFSW10月のYRSツーデースクールFSWに来てくれたのだけど、10月の申込みフォームのコメント欄に「このルーテシアで何回か参加させていただきましたが、このたび手放すことになりまして、この車での最後の参加となります」とあった。何にするのかなと当日聞いてみると、FR車に換えると言う。メガーヌⅢRSからルーテシアⅢRSに乗り換えたぐらいだから、てっきりルノー車を乗り継ぐと思っていたのだけど。だからボクが率先して愛を込めて『裏切者!』。で、Yさんを除くルノー乗り5名全員が唱和。

閑話休題。先日YRSオーバルスクールFSWを開催していたら駐車場を見下ろしている人がいる。よく見るとあのYさん。クルマがルーテシアⅢRSじゃなかったので瞬時には気が付かなかった。聞けばショートコースを走ってきたと言う。FRをどう感じどう操っているのか聞きたかったから降りてくればと誘う。

この日は参加者が少なかったのでカリキュラムの合間にYさんにも走ってもらった。クルマはノーマルでフロントに少しだけマイナスキャンバーをつけただけというFR車をYさんが走らせる。ルーテシアⅢRSの時もそうだったけど、なめらかでそれでいてメリハリのきいた走り。コーナーをドリフトアウト気味に立ち上がる。失速はしていない。『あぁ、これがやりたかったのね』と納得。
せっかくだからYRSオーバルスクールFSWに参加していた、トランスミッションをマニュアルに載せ換えたマークXに乗るNさんを助手席に乗せて走ってもらう。Nさん「大いに参考になりました」。

カリキュラムをこなしながらあれこれ話しているとリアの落ち着きがルーテシアⅢRSのほうが良かったという話になって。FRなのに、と聞くとムニャムニャと。走りを標榜しているFRでもそう感じるらしい。その上で、もう少しFRに乗ったらルーテシアⅢRSに戻るのが正解かなと思っていると。それを聞いていたスタッフのYが、『FRに乗ったことで、ルーテシアⅢRSの記憶が「良かったなぁ」という成功体験として美化され過ぎているかもしれません。直後に乗り比べることで検証してみてはどうですか。その感想文をお願いします』と水を向け、Y自身のルーテシアⅢRSの提供を申し出。ということで、Yさんは贅沢にもFRとFFの乗り比べ。もちろん通常のカリキュラムに影響のない範囲で。

FRならぬFFを小気味よく走らせていたYさんは、ルーテシアⅢRSから降りるなり『やっぱりいいですね』。スタッフYのルーテシアⅢRSは16万キロも走っているのにねぇ。

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Yさんが味わってみたかったというFR

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どんな気持ちでFRを走らせているのやら

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スタッフYとYさん

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何を感じながらFFを走らせているのか

 

FRの走りを楽しみたくてGR86への乗り換えを決め、ルーテシア3RSを手放してから9ヶ月。久々にルーテシア3RSを運転する機会をいただきました。しかもオーバルコースで!
GR86で走行した直後にルーテシア3RSの運転席に乗り込むと、あまりにファミリーカー然とした着座位置の高さとクラッチストロークの長さに驚きを覚えます。

しかしひとたび走り出すとすぐに、ルーテシア3RSの素晴らしさを思い出しました。

直進性の良さ。剛性感がありコントロールしやすいブレーキと、ブレーキング姿勢の素晴らしさ。微小舵角から立ち上がる手応えと応答。GR86だと情けなくリアが流れ出してしまう領域でも、しっかりと路面をつかまえるスタビリティの高さ。
動力性能は、プラス400ccの余裕とファイナルの低さからGR86に分がありますし、ルーテシア3RSの電子スロットルの扱いにくさも少し気にはなります。
しかし、いかなる状況でも常に最高のロードホールディングを提供してくれるルーテシア3RSには、自動車としての圧倒的なレベルの高さを感じます。
今回の試乗であらためて、GR86で数年遊んだ後には再度ルーテシア3RSに乗ろうという決意を強くしました。その頃、程度のいい車両が出てくるといいなぁ。

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3台のルーテシアⅢRSがYRSオーバルFSWロングを走る

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ルーテシアⅢRSの集合写真
左からYRSオーバルスクールFSW皆勤賞のOさん
初めてYRSオーバルFSWロングを走ったNさん
スタッフのY

 

YさんルーテシアⅢRSのいい出物があったら手に入れちゃって下さい。置き場所は提供しますから。