第435回 今年最後の富士山
天候がすぐれなくて見られない日もあったけど、おおむねスクールの日には富士山を仰ぐことができた。季節によって日によって、時間によって表情を変える富士山。生きているようだ。目にすると気持ちがやわらぐ。
今年もありがとう。来年もよろしくね。
※ IE(Internet Explorer)でビデオを視聴するのが困難なようです。Chromeやsafari、Firefoxなどのブラウザをご利用下さい
天候がすぐれなくて見られない日もあったけど、おおむねスクールの日には富士山を仰ぐことができた。季節によって日によって、時間によって表情を変える富士山。生きているようだ。目にすると気持ちがやわらぐ。
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ユイレーシングスクール20周年特別企画と題して行ったアルピーヌA110体験走行。YRSオーバルレースに20名、YRSオーバルスクールに19名が参加した。アルピーヌ・ジャポンのご厚意で実現したこの企画。全員がA110ピュアとA110リネージをYRSオーバルコースFSWロングで味わい、走行後はみんなが笑顔。
当日体験した人全員に代わりこのような機会を提供してくれたアルピーヌ・ジャポンに感謝です。
YRSオーバルスクールに参加したルノー仲間と
写真左からUさんのルーテシアⅡRS
TさんのメガーヌⅢRS
ボクとルーテシアⅣRSトロフィー
A110リネージとA110ピュア
TさんのルーテシアⅣRSトロフィー
YさんのメガーヌⅣRS
スタッフYとルーテシアⅢRS
この国のシステムは、そのプロセスもさることながら下した結果にしても、合理的ではない場合が多い。今に始まったことではないけれど。
道路の作り方にしても 『なんでこうなるのか。合理的じゃないよね』 という場面に出くわすことが少なくない。道路交通法が安全かつ円滑な交通の実現を目指しているというのに、交通の基盤となる道路に合理性が感じられない場合があるのだから、何をか言わんやだ。
間違っても事故を起こさないように、交通の流れを阻害しないように、と意識しながら運転していると、ここがこうならば事故の可能性が減るし交通の流れもよどまないのにな、と情けなくなる時がある。
湖西道路和邇インターチェンジに隣接して道の駅が2015年8月に完成。その後取り付け道路が整備されて現在の形になったのだけど、どうすればこういうレイアウトになるのか計画した人に聞いてみたい。事前に相談してくれれば、もちろんそんなことはあり得ないだろうけど、もっとスマートな方法を教えてあげたのに。
京都の衛星都市としての需要か宅地造成が進む湖西
和邇インターチェンジがリニューアルして道の駅が完成
そこまではいいのだけど丸で囲った取り付け道路の部分がいただけない
現状を数字の順番に写真に収めた
写真は取り付け道路が完成した2017年暮れに撮影
しょうがないねと思って保留にしておいたのだけど
先日中央線を割ってきたクルマにヒヤリとしたので
やっぱり載せておこうと
中央線を割りたくなるようなレイアウトが元凶だと
①
湖西道路を京都方面に向かうクルマが和邇ICで降りると写真のように左手から合流
②
湖西道路和邇ICの京都方面入り口
冬季のチェーン装着場を兼ねた道の駅駐車場へもここから進入
左手に進むと湖西道路敦賀方面の入り口に
③
ここは昔からの歩道
幾度となくここを通っているけど歩行者を見かけたことはない
左手のコーンの先から道路に沿ってかなり深い側溝が続く
④
工事区間始まりの看板のところから歩道の舗装が新しく
写真ではわかりにくいが路面が下りながら右に曲がって切るので
側溝に向けて逆バンクのように見える
⑤
歩道の舗装が新しくていいねと思いたいのだけど
歩道が曲がりだすと歩道の幅が広がり始める
片側1車線の道幅は変わらないのに
⑥
さらに進むと歩道の幅は道幅ほどに
誰が歩くのだろう
左手の草の向こうは側溝が
⑧
ここは変形T字路だから合流に気をつかう
歩道の幅を有効に使えばもっと効果的なレイアウトができると思うのだけど
たぶん、使用するのに不便はないのだからガヤガヤ言うな、という意見もあるだろう。でも、新設するのだからどうしたら安全で円滑な交通が実現できるかという視点で考えれば、道路法には抵触するかもしれないけどそれはそれで解決するとして、走りやすいレイアウトが見つかるはずなのだが。どこに視点を置くかで合理性は生まれる。
例を挙げればきりがないけど、合理的とは言えない環境でクルマを走らせる我々は、自分自身が合理的な発想で、理にかなった運転をする必要があります。
先日Aさんからメールが届いた。
「ユイレーシングスクール様 お世話になっております。メール配信登録をしていたAです。車を手放したので今後の参加は見込めません。メール配信及び案内は不要でございます。ありがとうございました。」
Aさんはルノーに乗っていたしボクと同じような歳だと記憶していたので、思わずメールを送ってしまった。
「ユイレーシングスクールのヨシダです。連絡ありがとうございます。送付リストからお名前を削除します。さしでがましいのは承知していますが、クルマを手放したというのは免許証を返納されたのでしょうか。差し支えなければ教えて下さい。」
Aさんが返事をくれた。
「ユイレーシングスクール ヨシダ様 免許は返納していません。先日 高齢者講習を初めて受講し更新しました。おかげ様で5年のゴールドをいただきました。今までルーテシアRSを所有していましたが諸般の事情によりカングーに乗り換えをしました。カングーではユイレーシングの講習会に参加するのは難しいと思います。ユイレーシングの講習会は大変参考になりました。ありがとうございました。ユイレーシングの益々のご活躍を祈念いたします。」
実は、AさんこそボクがルーテシアⅢRSを購入するきっかけを作ってくれた方なので、あつかましくも確認のために再度メールを送った。
「ヨシダです。返信ありがとうございます。ひとつお聞きしたいのですが、Aさんは一時期トゥインゴRSにお乗りではありませんでしたか。その前はシルバーのルーテシアRSにお乗りで、2010年のエンジンドライビングレッスンを受けられたと思うのですが、いかがですか。たしかAさんのルーテシアRSを見てボクもルーテシアRSを購入したと記憶しています。お手間をとらせますがお答えいただけますか。」
Aさんからの返事にはルノー車の香りがプンプン。
「Aです。その通りです。シルバーのルーテシアRSから白いトゥインゴRSに乗り換えたAです。トゥインゴRSから4ドアが必要になりルーテシアRSシャシースポールに変更しましたがこのルーテシアRSでは一度もレッスンに参加できませんでした。初めての2ペダルで乗り方がよく解らずサーキットに行く自信がありませんでした。車に乗る機会も徐々に減り車庫で眠る時間が長くなったので家族の要望を聞いてカングーになった次第です。今我が家ではEDCカングーとRRトゥインゴゼン(NAでMT)の2台を使用してますがどちらもサーキットを走るのは無理な感じです。MTがやっぱり好きです。」
ルノー・ジャポンからトゥインゴRSを借りていた時期のエンジンドライビングレッスンでAさんに印象を聞かれ、『過不足なくていいクルマです』と答えたら、その年のエンジンドライビングレッスンにはトゥインゴRSで来てくれたAさん。その後ルーテシアⅣRSも買われたようだから、根っからのルノー好き。
AさんがエンジンドライビングレッスンにルーテシアⅢRSに来なかったら終の相棒にめぐり合うこともなかったし、こうしてルノーのブログを書くこともなかっただろうし、Aさんを忘れることはできない。
だから、Aさんに再会するために、Aさんは無理だと言うけれど、カングーかRRトゥインゴで来年YRSオーバルスクールに来てくれるようにお願いした。もちろん無料招待です。Aさん、また遊びに来て下さい。
トゥインゴRSでエンジンドライビングレッスンに参加された時のAさんと
ホント。もう歳だからクルマなんてモノを運べて動けばいい、な~んて好きなクルマを持ちたいという気持ちはさらさらなかったのだけど、AさんのルーテシアⅢRSを見た瞬間にゾクッとしたのを今でも覚えている。フロントフェンダーのルーバーが本物なのに驚き、NAでリッター当たり100馬力と聞いて大いに感動、広いトレッドと張り出したオーバーフェンダーの色っぽさ。大きくなくて重くなくて十分な速さがありそうなこのクルマを手に入れたいと思ったあの日。
あれから9年。先日もガレージから引っ張り出したけど、色あせていないのはもちろん、路面からの情報にあふれ、7500rpmまで回した時の快感。ルーテシアⅢRSとの出会いは人生の幅を広げてくれた。
ボクが『いいよ、いい!』というものだからスタッフのKもYもルーテシアⅢRSを手に入れたし、FRに乗っていた卒業生のFさんもルーテシアⅢRSに。ルーテシアⅢRSに乗っているKさんやTさんやSさんやKさんやSさんがユイレーシングスクールを受講してくれた。ボクもみんなもルーテシアⅢRSの走りに満足。優れた工業製品を送り出してくれたルノー・スポールに感謝。
我が終の相棒はブログの104回、169回、173回、270回、288回、305回に登場しています。まだあると思うのだけど。
先日のYRSオーバルスクールに乗り換えたばかりのトゥインゴGTで参加してくれたIさんが感想文を送ってくれたので紹介。
スクール終盤
RRの扱い方をマスターしたIさんが
動力性能に勝るルーテシアRSを追い上げるの図
『 トゥインゴ3、楽しいです。
今回のオーバルスクールでトムさんの同乗走行でRRのトゥインゴの特性をレクチャーしていただき、さらに運転が気持ちよく、楽しくなりました。
9年ほど前にユイレーシングに10万キロを超えたプジョー106で初参加しました。座学でこう言った操作をすると、こうなる。なぜなら、といった話で操作と車の動きを関連つけた話をしてもらい、実際の操作ができるかどうかは別にして、座学は何度聞いても飽きることはありません。
今回トゥインゴ3に車を変えたたので、リハビリと車の運動性能を引き出すために久しぶりに参加しました。座学で、そうそうと理論を思い出し、いよいよ実践です。操作の基本は同じでも、同乗走行で車の特性をつかんですぐにトムさんからアドバイスをもらいました。RRなので、ハンドルは〇・・・△だから進入では▽・・・・×のように操作、イーブンスロットルも・・・・のようにしたほうがいいねと。視線は〇・・・▽に、他にもこういったことはたくさんあります。実際にスクールに参加すれば、よーくわかります。
また、ここはスクールなので、普段できないことをいろいろ試せること、そして車の動きから今の操作のアドバイスをいただけます。単純コースのオーバルコースでもインベタで1m内のアウトインやハンドルの操作スピード、ブレーキの強さを変えたりして自己学習もしていけます。
トゥインゴ3はRR車で小さい車ですが、そこそこの運動性能があることを今回のスクールで得ることができました。トゥインゴ3は運転していてわくわくさせてくれる、楽しい車であることがわかりました。良い感覚を忘れないように、近いうちにまたスクールにお邪魔したいと思います。』
※ Iさんは、正確には2008年11月15日のYRSオーバルスクールに初参加。以後プジョー106で14回参加。2017年4月15日。Iさんはプジョー106からルーテシアⅡRSに乗り換えて再度ユイレーシングスクールに。都合3回参加。
※ ルノー仲間になったその時の模様が 233回 に載っています。なぜルーテシアⅡRSを選んだ、とか。
小さいオーバルをインベタでイーブンスロットルで走行
前後タイヤのグリップを均一にする練習
なのだけど
Iさんがパイロンを蹴とばした瞬間
ピンが甘いけど
Iさんが大きいオーバルの上のコーナーを立ち上がる
放送室(?)前を加速するIさん
「あとパイロン1本分奥までブレーキ引き摺ってぇぇぇ!」
※カメラの設定が変わっていたのに気が付かなかった
100キロ軽く30馬力パワーのあるスイフトスポーツと
オーバルコースなら互角に走ることができるトゥインゴGT
逆行なのにストロボをたかなかったので
男前がだいなしになってしまった
Iさん ゴメンナサイ
【独白】
オーバルコースで現行トゥインゴを走らせたのは初めてだったけど、とても面白く大いなる発見もあった。なにしろ思っていた以上に速かった!
オーバルコースでドライビングスクールをやるのは、第一義に人間の行う操作とクルマが示す挙動の因果関係に目を向けてほしいからだ。今のクルマは良くできているしタイヤの性能も高い。だから何気なく運転してもそれなりには走れるけど、運転手本人がクルマが求めている操作ができているのかどうか、あるいはクルマに助けられて走っているだけなのかを検証することが難しい。
うまい運転というのはクルマの性能を引き出す操作ができること、換言すればクルマの性能をスポイルする操作をしないことだ。しかしファミリーカーであってもその性能を100%発揮できる環境は日常にはない。
そこでクルマが一番苦手なオーバルコースの180度向きを変える必要のある、つまり奥の深いコーナーを少し速いペースを保って反復走行することで、スロットルとブレーキとステアリングの各操作が、クルマの加速、減速、旋回の動きと意思通りにリンクしているかを確認するのがYRSオーバルスクールの狙いだ。
今までも触れてきたようにクルマは曲がるのが苦手だ。奥の深いコーナーはなおさらだ。操舵輪と駆動輪が同じFF車や、フロントが軽くリアに常に荷重がかかっているRR車は特に奥の深い長~いコーナーが苦手だ。コーナリングするなら操舵輪と駆動輪が別のFR車に勝るものはないと個人的には思う。
けれど今回。IさんのトゥインゴGTに同乗させてもらってこの小さなRR車を生き生きと走らせる方法を見つけた。文章にして間違って伝わってしまうのは怖いから、トゥインゴオーナーのみなさんにはスクールに来てもらって目の届く範囲で試してもらうことしかできないけど、クルマの動かし方を4輪自動車のそれから逸脱しない範囲でアレンジすると、トゥインゴGTの特性を存分に生かす運転ができることを確認した。
GTでなくてもトゥインゴ乗りの方はぜひYRSオーバルスクールにおいで下さい。
まもなくユイレーシングスクールは開校以来20年を迎える。20年は長い。クルマ自体もクルマを取り巻く環境も変わった。それでも、昔と変わらずクルマが好きで、クルマの運転が好きな人がユイレーシングスクールを訪ねて来てくれる。時代が変わろうと、自分を乗せたクルマを思い通りに動かしたいと希求する人の気持ちは不変だ。
さて、ユイレーシングスクール20周年を機に、アルピーヌ・ジャポンはボクがいたく感銘を受けたアルピーヌA110をユイレーシングスクール受講生が味わう機会を創ってくれた。A110ピュアとA110リネージの2台を11月30日(土)開催のYRSオーバルレースFSWと、12月1日(日)開催のYRSオーバルスクールFSWの参加者に味わってもらえることになった。
ユイレーシングスクール20周年特別企画と題する今回のスクール。両日とも通常のカリキュラムは午前中で終了し、午後からはA110試乗後に愛車との違いを感想文にしたためてもらえる方に、半径22m直線130m幅員14mのYRSオーバルロングでA110の卓越した足回りを味わってもらう手はずになっている。
YRSオーバルレースFSWはYRSオーバルスクールFSW卒業生が対象ですが、YRSオーバルスクールFSWはどなたでも参加可能です。
ユイレーシングスクールオリジナルのオーバルコースでアルピーヌA110のロードホールディングを味わってみて下さい。
※開催案内の頁の下のほうに申し込みフォームへのリンクがあります。申し込みフォームに記入して送信して下さい。申し込み締め切りは11月22日(金)です。申し込みが定員20名(両日とも)を超えた場合は抽選の上で参加者を決めさせていただきます。ご了承下さい。
もうVSOPと言われようがなんだろうがFSWに行く時にはむすび屋さんに行かないわけにはいかない。
冬も近いし、なかば諦めの境地で店先へ。すると、なんとそこには『地アジ丼』の文字が。興奮を抑えつつ店内へ。『地アジ丼』があるか確認すると、親父さんが 「あることはあるけど勧められないね」と。
あるならば食べたいのにと思っていると、「もう時期が時期だから油がのっていなくてね。フライとかならば美味しいのだけど生はね」と親父さん。
そういうことか。メニューにはアジ刺しもあるし地アジフライもあるけど、室内のメニューに地アジ丼がないのはそういうわけなのだと理解。そして、作ることはできるけど、どうせなら美味しい時に食べたほうがいいよ、という親父さんの心意気。来るたびに頼んでいるとはいえ顔を覚えているとは思えないけど、またにしたら、という親父さんの気持ちが嬉しかった。
そうだ
来年もFSWでスクールをやるのだから楽しみはとっておこう
で
食べたいもの次点のマグロ赤身丼を注文
中トロのマグロ丼も食したけど丼ぶりには赤身が似合う
なかば気落ちしてはんぶん嬉しくて壁に貼られた札を見ていると、なんと桜エビの文字が。一時不漁になって漁が禁止されたとニュースで知っていたし、春先からメニューになかったのに、桜エビのかき揚げが復活していた。漁が再開したのだろうね。
もちろん注文して
桜エビと三つ葉の香りと食感を堪能
最初は塩だけで
ついで天つゆで
どちらも美味美味美味
最近だけでも399回と423回で触れた『地アジ丼』
来年暖かくなったら沼津港市場前のむすび屋さんに行くことをお勧めします
むすび屋さんの回し者ではありませんので為念
ただ、もう冬が近いのかけっこう冷えびえでダウンジャケットを持ってこなかったのを後悔したけれど(ダウンベストでは役不足だった)。
ユイレーシングスクール初参加の2名を迎えて土曜日のYRSオーバルスクール
ルノー仲間は
YRSオーバルスクール2回目のTさん@ルーテシアRS
以前YRSクアッドオーバルスクールを受講したHさん@ルーテシアRS
トゥインゴGTに乗り換えたIさん
の3名
キーンとした空気の中で日曜日のYRSオーバルスクールFSWロンガーのデモラン開始
ルノー仲間は
前日に続いて参加のTさん@ルーテシアRS
ユイレーシングスクール初参加のTさん@メガーヌRS
の2名
ルノー仲間には感想を聞かせてほしいとお願いしておきました。
ルノー仲間がもっと増えるといいな。
クルマの運転を学び楽しんでもらうためには、クルマがどうやって動くかを説明し、物理学で動くクルマの操作方法を理論的に解説することが非常に大切だけれど、一方では知識と理論を実際に応用するための練習も負けないぐらい重要だ。ドライビングスクールはそうあるべきだと考える。これはユイレーシングスクールの思想であるけれど、実は80年代に出会ったジムラッセルレーシングスクールカリフォルニア校の校長ジャック・クチュアの考えでもある。
だからユイレーシングスクールは年に2回、理論を実際の走りに結び付ける時間を長くしたいので2日間のドライビングスクール、YRSツーデースクールを開催している。であるから、受講する人にとってはインストラクターと一緒にいる時間の長いYRSツーデースクールが効率が良いことになる。
今年2回目のそれは、1日目が過去に例がないほどの豪雨に見舞われて駐車場が冠水し、2日目も予報はかんばしくなかったけど最終的には秋晴れで、スマホの天気予報を片目でにらみながらの2日間になった。走行時間を増やすための進行をしていたので、つい集合写真を撮るのを忘れてしまったのが悔やまれる。それでも2日目の最後には参加者全員の笑顔が見れたのが救い。
ユイレーシングスクールの全てのドライビングスクールは約40分の座学から始まる。
道具の使い方の話
タイヤのグリップの話
クルマが旋回する時の動き方の話
クルマが嫌う操作の話
もっと話したいことはあるのだけれど
座学で使うイラスト
公開しているユイレーシングスクールの教科書を簡略化したものだ
幸いにも(?)雨
蹴とばしブレーキングとスレッショルドブレーキングの違いを体感してもらう
助手席の参加者は一応に大きな減速Gに驚く
雨でも生産車でもマイナス0.8Gぐらいは達成できる
ルノー組がスラロームを走る
今回に限りガードレールすれすれで練習するフィギュア8は冠水で中止
基礎練習はブレーキングとスラロームとした
左からスラロームを走るクルマがやってくる
右からブレーキング練習のために床まで踏んでいるクルマがやってくる
雨なんか目じゃない
YRSツーデースクール常連のIさんのスラローム
毎回四国香川から来てくれる
今回ユイレーシングスクール参加が初めてのKさんのスラローム
最初のうちはリズムに乗れなかったみたいだけど
次第にステアリングを戻してスロットルを開けるように
Kさんの重量級アウディSQ5がフル加速
音も迫力あるけど速いのなんのって
ブレーキングとスラロームの練習が終わったらオーバルコースにレイアウト変更
イーブンスロットルとトレイルブレーキングの練習
イーブンスロットルはクルマを前のめりにさせないため
トレイルブレーキングはより高い速度からのターンインに有効だから
安定したコーナリングの要
それにしても路面をたたく雨粒の大きいこと
Nさんのマクラーレン600LTがまるでモーターボート
それでもNさん全開を試していました
午後になると雨は小降りに
ルーテシアⅢRSの先輩IsんをOさんが追いかける
コースはYRSオーバルロング
半径22m直線130m
コース幅は14m
高速道路の3車線より広い
アウトインアウトでもインベタでも練習
クルマの巨大なエネルギーの向きを変えるコツがわかる
2日目の朝は早い
教室が開く前に朝一番でコース歩行
御殿場上空にただよう雲海が印象的で
そこの路面がこうなっているでしょ
だからね
クルマがこうなるから
こうやって対処します
遠くに見えるのが5%勾配のストレートの先にある1コーナー
S字様のコーナーを経て8%の登り勾配のヘアピン
登りは荷重が後ろに移動します
前輪のグリップが低下します
フラットな路面と異なる操作が求められます
コース歩行が終わってから座学
1周880mと大きくないけれどサーキットはサーキット
安全を第一にペースを徐々に上げていきます
サーキット走行の最初はリードフォロー
インストラクターが運転するクルマの後ろについて真似っこしながら走ります
リードカーはサーキット走行未経験者かYRSが初めての方のクルマを借ります
もちろんオーナーは助手席からインストラクターの操作を観察してもらいます
単独走行の最初のセッションは追越禁止
久しぶりのサーキット
初めて走るサーキット
を自分の目で確認します
その後は単独走行のセッションの繰り返し
合間をぬって同乗走行を行います
1セッションを長くすると進行は楽ですが参加者が集中して運転するには不向き
短いセッションを繰り返します
合間にミーティングをはさんで質疑応答や全般的な傾向対策の伝達
前のグループの走行中に次のグループがクルマをピットロードに並べます
前のグループがチェッカーフラッグを受けたら次のグループのセッション開始
基本的にユイレーシングスクールは昼休み以外の休憩はなし
参加者は自身とクルマと相談して自主的に休みます
とにかく走って経験します
再現性のある操作を意識しながら
反復練習の先にある無意識行動を目指して
FSWショートコースの管理室2階にある展望室からは
ヘアピンを駆け上ったクルマがインフィールドのライトハンダーを抜けるのが見えます
KさんがOさんのインを刺します
サーキットでの追越はストレートエンドで
抜くクルマは次のコーナーのイン側にラインを換えて追い越します
秋の日差しがやさしいFSWショートコース
チェッカーフラッグを受けるKさん
結局Kさんは計測ラップだけで118周を走破
この日最も走ったのはNさんで131周
次いでBMW M3のUさんの129周でした
来年1回目のYRSツーデースクールは3月20、21日(祝日、土曜)に開催する予定です。
スクールの合間に撮影した動画から当日の状況がうかがえます