トム ヨシダブログ


第656回 ルノーを楽しむ

656-7
今回はルノー仲間が6人
写真に写っていないWさんはYRSオーバルの反対側を走行中

656-8
初参加のTさんのルーテシア4RSトロフィーを題材に
座学で解説説明した
イーブンスロットルの目的と操作の仕方を復習
 
 
 
 
※ 以下、この日参加したルノー仲間のプロフィール

656-1
YRSオーバルスクール3回目のSさん
前2回はシトロエンで来てくれたのだけど今回申込みフォームの車両欄を見たらなんと
ルーテシアRSトロフィーになっていた
たぶん親父さんの趣向

656-1b
ユイレーシングスクールを受講するなら免許をとってもいい
という約束を娘さんとしたと親父さんから聞いた
娘さんにクルマの動かし方をきちんと学んでほしいからと
ユイレーシングスクールがお役に立てればこの上ない喜び
娘さんが楽しそうに走り回っていたのがなによりも嬉しい
 
ブログ「Sさん親子」 2021/2/26

656-2
クルマ好きが高じて
ご主人より先にサーキットデビューを果たした2人のお子さんのお母さん
そのご主人の勧めで
2015年6月のYRSドライビングワークショップに初めて参加してくれた

656-2b
Fさんは最初BMW318に乗っていたけど
2018年に突如としてルーテシア3RSに乗り換えて現れた
Fさんはこのクルマがいたくお気に入り
大切に乗っているようです
 
ブログ「またひとり」 2017/12/1

656-3
今回のYRSオーバルスクールFSWが初めてのTさん
ユイレーシングスクールに参加したことのあるルノー仲間に
背中を押されての参加だとか
Tさん 間をおかずに参加するのが上達の早道です
お待ちしています

656-3b
既に読まれた方もいるかも知れないけれど
Tさんにも感想文を書いてもらった
 
ブログ「Tさんの場合」 2022/5/7

656-4
今回がユイレーシングスクール参加101回目のWさん
ユイレーシングスクールのカリキュラムは
オーバルスクールからオーバルレースまでほとんど体験済み
でもコロナ禍で外出を控えていたとかで
少し間が空きました

656-4b
奥さんと旅行に行く時の足として
2台あるポルシェの1台を乗り換えるのにセダンを探していたWさん
ルーテシア4RSを勧めたのは何を隠そうこの私です
 
ブログ「ユイレーシングスクールとWさん」 2019/7/11

656-5
Mさんは今年1月のYRSオーバルスクールFSWに次いで2回目の参加
1月のスクールの後メールで質問が来て
克服すべき課題の質疑応答を何度かやりとり
まだ苦手意識があると本人は言うけど実際の走りを見る限りそうは見えない

656-5b
操作の方向性は全く間違っていないので
次回は自分のイメージより少し速いペースで走って
クルマがどう動くか観察してみてはどうでしょう
 
ブログ「Mさんの場合」 2022/2/6

656-6
Oさんは2018年9月のYRSドライビングワークショップFSWに初めて来てくれた
申込みフォームのコメント欄に
「MT免許取得から13年、はじめて車を買いました」とあった
Oさんが選んだのはルーテシア4ゼンMTだった
そして2020年11月のYRSオーバルスクールFSWには突如
ルーテシア3RSの乗り換えて参加してくれた

656-6b
Oさんにももちろん感想文をお願いした。
 
ブログ「Oさんの場合」 2018/9/4
ブログ「OKBさんの場合」 2021/11/17

 

656-9
スタッフのKが写真を撮る時に「元気にポーズをつけましょう!」で
エイッ
みなさんまた遊びに来て下さい
 
そして
まだYRSオーバルFSWを走られたことのないルノー乗りのみなさんも
ぜひ遊びに来て下さい
特にカングーオーナーの参加をお待ちしています

※ こちらから2022年10月までのユイレーシングスクールのカレンダーをご覧になれます



第654回 Tさんの場合

Tさんはユイレーシングスクール初参加。申込みフォームのコメント欄には「下手の横好きで場数ばかりは増えていますが、やはり何かしら、充分な時間の下でご指導頂く機会が必要ではないかと思っていました。YRSを知ってはいましたが2daysしかないと思い込んでいました。日曜開催の1日コース?がある事を知り申し込んだ次第です」とあった。1日中走り回った後でいつものように感想文をお願いしたのだけれど、月曜日の夜中に早くも届いていた。Tさんありがとうございました。

654-1
Tさんと愛車

 

ルーテシアRSというクルマに出会い、サーキット通いを始めて3年半。方々走り回ってマイレージだけはいっちょ前にあるものの、同じクルマの速い方々の背中も拝めない状態が続いていました。同じサーキットを走る度に少しずつベスト更新は出来るものの、それは技量向上ではなく場数のせい。自分なりに色々考えて試すも、もっと根幹の部分が出来ていない・間違っているのでは?という思いを、2年位抱え続けていました。

いっちょ前なマイレージのおかげで多くの方々と出会い、その場でアドバイスを受ける中で複数の方から教えて頂いたのがユイレーシングスクールでした。但し、勧められたのは2dayスクール。当時住んでいた場所からFSWまでは、片道約1,100km。調べた限りでは平日開催という事もあり、二の足を踏んでいました。

ところが先日、「1日スクールもある」と、お勧め陣営から紹介されました。日曜開催、そして転勤のおかげで片道距離が3分の1程度になった事もあり、迷わず申し込みました。

お勧め陣営が口を揃えて仰るのが「とにかく怒られる」。申し込みました、行ってきますと伝えると「いっぱい怒られてきなさい」。恐怖とは思いませんが、一体何が執り行われるんだろ?と、若干の不安を抱えてFSWに向かいました。

「とにかく走らされる」と聞いていたものの、1時間程度の座学からスタート。先ずは理論から、と解釈していましたが、その解説に割く時間は僅か。これから行う実地の説明が主、と感じました。しかしその短い時間でも、理論への理解があれば実施もスムーズに行えたと思います。実際、理解が足らずに、私はこの後戸惑う事になります。

この1dayオーバルスクールのキーワードは、イーブンスロットルとトレイルブレーキング。この2つを習得し、速く且つ安定したコーナリングを実践出来る様になる事を目指します。午前中は短いオーバル、午後からは長いオーバルを使用。それぞれ1周約260m、約400mです。

参加者各人への指示やアドバイスは、FMラジオを使ってリアルタイムに行われます。指定された周波数に合わせ、マイクテストで受信状態を確認されますが、無音。何度、どう確認しても周波数は合っています。他の参加者の皆さんも同じ様子でしたが、発信局、つまりマイク側の電源を入れ忘れていたというオチ。これで拍子抜けしたと言うか、怒られる事への不安はスッと消えました。

当初案内された参加者数は8名。しかし蓋を開けてみると16名との事。初参加は私を含めて4名。このメンバーを4グループに分け、交代しながら4台ずつでオーバルを占有しての進行です。1回の走行は4分目安だったかな?

先ずはイーブンスロットル。指示された一定の速度且つインベタで周回するのですが、ブレーキは使いません。座学の理解が乏しかった私には、それでどうやって定速旋回するのか・出来るのかが解りません。

初参加だからなのか、或いはそこを見透かされたのか、私を助手席に乗せ、私のクルマで先生によるデモランからスタート。運転しながら説明・解説を頂戴しつつ、最終的には60km/hでの定速巡航となりましたが、目と身体に入力される情報への対応で精一杯。折角の説明も上の空でデモラン終了。唯々思うのは、こういう事が可能なクルマなのよね、という事です。そこまでを引き出せていない事を、改めて自覚させられました。

いざ実践。先程の説明・解説を思い出しつつ、つたない知識と理論をも投入し、どうすればアレに近づけるかを考えてみるも、答えは出ず。となると実践あるのみです。そう、ひたすら実践。その為のスクールです。

見よう見まねの”元”を体感出来た事は、大きなアドバンテージとなりました。バラバラだったラインや車速も徐々に収束し、滑らかさは大きく劣りますが、60km/h弱での定速巡航へと辿り着きました。高い速度でのコーナリングへのアプローチ、という第一段階を習得出来た、のか?

トレイルブレーキングへと移行。車速制限はありません。可能な限り速く周回する、それが目標です。そしてこちらもインベタ走行です。

大雑把に言えば、ブレーキを引き摺ってのコーナー進入、からの加速の練習です。しかしここでも戸惑います。ブレーキを引き摺るなんて、考えた事も実践した事も無いからです。自分には不要、とすら考えていました。加えて、短距離・短時間で強く制動させて充分に減速してコーナーへ進入し、速くコーナー脱出への加速へ移行したいという、自分のクセというか思想というか、も絡んできます。ここまで引き摺りなさい、と指定されたそのポイントよりも手前で、私は既にアクセルを開け始めていたので、尚更混乱します。

習慣と考えの固執は恐ろしいもので、もうどうやって組み立てればいいのか解りません。ブレーキを引き摺る=アクセルオフです。普段とは真逆の操作をやれ、と言われても。引き摺る≠減速よね?どこまでを「減速」とすればいいの?え?え?という状態で走行開始。

結局、普段どおりにガツンとブレーキング。十分に車速が落ちたこの状態から、アクセルを踏まない?何となくブレーキを引き摺るも、今の状態からはその意味を見出だせず。いや、理論は聞いているんですが、どうにも実践と結びつきません。そこに「ブレーキ強すぎ!何でそこまで踏むの!?」というラジオからの声。当然修正なんて出来る訳も無く、コース外へ誘導されてスタッフの方と乗り代わり、私は助手席へ。

「ガツンと踏んじゃダメって事ですか?」
「いや、いいんですよ、ガツンと踏んで。」
「えっ?」
「えっ?」

といった会話からスタート。結構ガツンと踏めると自負していた我がブレーキングよりも遥かに強いブレーキング。そして遥かに早いリリース。いや、引き摺るから完全にリリースはせず。そして加速、と言うよりコーナー脱出開始、ここは先のイーブンスロットルで。結果、トータルでのコーナリング速度は、自分にとっては異次元の世界でした。

走行会で常々感じていたのは、他の人と比べて圧倒的にコーナリング速度が遅いという事です。おそらく、いや間違いなく進入で減速し過ぎていたのだど思います。加えて、それ以上の理論も何も持ち合わせていません。そこを敢えて進入速度を高めにしても、その先の策が無い、度胸一発の運頼みという具合なので、アッという間にとっちらかります。過去の自身のコースアウトは、ほぼ全てこのパターンでした。

高い速度でコーナー進入が出来ないのは何故か?怖いからです。何故怖いか?クルマがどういう挙動を示すか解らない、対処出来ないからです。改めて考えると、メチャクチャな理由です。高い速度での進入、高い速度での旋回が可能なのはキチンとした理論・理屈・理由があるからであり、「そんなモン度胸よ度胸!」という人も、自然とそれらを身体に叩き込んでいるだけという事を痛感しました。但しアタマで、です。モノにするには反復練習しかありません。そんな事を思いながらのドライバーチェンジ。

やはり最初は恐怖が勝ちます。しかし理論の裏打ちによる安心感もありますし、何よりその理論の実践を体感しています。ここでようやく、スピンしようがコースアウトしようがOK、と思い直し、まぁやってみよう、位の気持ちで挑みます。当然最初は思いどおりになりません。ラジオの声も頻繁に飛んできます。しかしその声も、

「まだ強い!」
「弱くなってるけど今度は長くなってる!」
「引き摺り距離が足りない!」
「引き摺りが強い!もっと弱く!」

といったものばかりだったのが、

「今のイイね!」

と聞こえた頃には、過去の自分とは雲泥の差の速度で周回していました。各操作の繋がり・滑らかさはまだまだですが。そして午前の部が終了。

昼休憩時に先生から、

「あちこち走り回ってんでしょ?もっと元気あるのかと思ってたら…」

と声を掛けられました。申込みの際に書いた簡単な経歴を下にした声だと思いますが、元気はあるんです、空回りの方向に。そこを改善するヒントを得られればと思っての参加でして。という言葉を呑んで昼休憩終了。実はその旨も申込時に記載していたんですけどね。

午後からは長いオーバル。午前中の内容を踏まえて、インベタ制限も取っ払ってアウトインアウトで、とにかく速く周回する事を目指します。とは言え4台でクォーターマイルのオーバル、実質は「追っかけっこ」です。

解った様で実は正しく理解していなかった、タイヤの暖め方のレクチャーが流れるラジオに耳を傾けつつ、徐々にペースを上げていきます。そして「Go!Go!Go!」を合図に全力周回スタート。しかし追い抜き禁止です。

開始後の割と早い段階で「アレ?もしかして…」という欲が芽生えました。そこをグッと抑えて周回終了。全員の周回が終わり、2巡目からは追い抜き解禁のアナウンス。「抜かれる側はインベタへ移行。但し先に行かせるのではなく、インベタで頑張りなさい。抜く側はインベタより外をを使う事。」との指示。先に行かせるのが専門だった私は、妙な緊張感を覚えました。

先程芽生えた欲、もうお解りでしょうが「追いつけるかも?抜けるかも?」と思った訳です。調子に乗ってる、と言えばその通りですが、この様に思えた事が確実な進歩だと思えます。いざ出走。午前中の成果をより安定的なものにし、且つ精度も上げられるようにと唱えつつ、隙あらばと思いながらの周回スタート。

何巡と走行しましたが、もうとにかく楽しくて楽しくて。コースアウトもありましたし、パイロンも蹴りましたが、抜いて抜かれての追っかけっこが、こんなに楽しいとは思いませんでした。抜くのは勿論、追われる楽しさにも気付けました。ここまで一心不乱にコースを走ったのは、サーキット通いの初期以来です。

追いつかれた側はインベタとはいえ、走行距離が圧倒的に短いというアドバンテージが。逆に追い抜く側は距離的に不利ですが、ライン取りの自由さというアドバンテージが。それぞれに面白さがあり、結果抜くのも簡単ではないという歯がゆさも面白いです。終始そんな感じで進行しますが、まだ走りたいという思いを断ち切るように全行程終了。

お勧め陣営がお勧めする理由の中で一番惹かれたのが、とことん反復練習出来るという点でした。例えばミニサーキットを1セッション走ると反省ばかりです。その中から1つだけ、次はこうしてみようと思っても、そのポイントに至るまでに別のミスを犯し、気を取られ、走行前の反省は何処へやら?となりがちです。その点オーバルは、数秒~十数秒毎に、コース幅も曲率も同じコーナーが迫ってきます。さっきのミス、今度はこうしてみるか、を即座に、えげつない頻度で行う事が可能です。それ故に短時間で上達を実感出来、楽しさに繋がると思います。

但し、得たものを余所で応用実践出来るかは別問題。懲りもせず、サーキット通いは続く予定です。沢山の土産話を持って、今度は2dayスクールで先生と再会できる様、技量もスケジュールも精進したいと思います。最高の練習環境を提供して頂き、とてもここに書き切れない沢山の「気づき」を与えて頂き、本当にありがとうございました。

最後に、参加を検討している方に、不躾ながらアドバイスを残しておきます。

・ドレスコードは特に定められていませんが、サーキット走行に準じた方がいいと思います。
・但しヘルメットは、ラジオ聴取の邪魔になるかもしれません。
・わざわざ用意してまで必要とは言いませんが、既に4点式以上のシートベルトを正しく使える状態であれば使うべきです。セミバケットはおろか、フルバケットシートでも足りないのでは?と思える程の、経験した事の無いGが全方向から襲いかかってくる様になるはずなので。
・自身の走行時以外は、なるべく他の参加者さんの走行を、ラジオを聴きながら見る方が良いと思います。人の走りを見るのも勉強、というのが良く解ります。
・食べ物を屋外に置いているとカラスに狙われる、と案内されますが、奴らは何でも狙ってきます。何かで全体を覆っても、それをもめくって荒らします。座学教室内に納めきれる程度に荷物を減らして来場すべきです。
・燃料は満タンで行くべきです。途中でガス欠になっても給油で一時退場は出来ますが、その時間すら惜しい位に楽しいので。参考までに、推定 燃費は3.2km/Lでした。1.6Lのターボエンジンでの実績です。
・「怒られる」は言い過ぎで、「叱られる」イメージです。もっとも、それらは全て「アドバイス」です。常に目を掛けて貰いながらの練習という贅沢を、楽しんで下さい。

(以上、原文ママ)

Tさん秋まで待たずにまた遊びに来て下さい。YRSオーバルレースFSWがお勧めです。たくさん追いかけっこができますし、初めての方には参加費の割引きがあります。コースも今回走ったストレートが130mのYRSオーバルFSWロングですから。お待ちしています。

※ 文中にあるインストラクターの言葉遣いは少しばかり乱暴な方向に誇張されているような気が。(笑)

654-2
座学ではなぜイーブンスロットルとトレイルブレーキングが必要なのかを解説
 
クルマの速さ以上には誰も速く走れないのだからまずクルマの性能を引き出すことに傾注する
クルマの性能を引き出すためには
クルマの荷重移動に応じて変化するタイヤのグリップを計算に入れた操作が必要になる
加速も減速もしない状態を作るイーブンスロットルは運転操作の基本中の基本

654-3
Tさんのクルマを借りてイーブンスロットルのデモラン
 
コーナリング中のクルマの姿勢と排気音に注意しながらイーブンスロットルのなんたるかを想像してもらいます
10%速度を上げるとおよそ20%運動エネルギーが増えますからクルマは曲がりたがらなくなります
クルマに曲がってもらうためには前後輪のグリップが均等である必要があります

654-7
全員が直線60mのYRSオーバルFSWを体験したところで参加合者全員が集まって自己紹介
たんに教室でやるのを忘れただけなのだけど

654-4
最初は勝手がわからなかったようなTさん
それでも場数を踏んでいるだけあって呑み込みの早いこと

654-6
TさんがWさんを押さえて下のコーナーを立ち上がります
 
YRSオーバルスクールFSWでは複数台が同時に走ります
とにかくたくさん走って操作が正しいか正しくないかの仕分けをしてほしいからです
コース幅は14mで高速道路の3車線より広く設定してあり同時出走には守らないとならないルールがあります
ひとりで絶対的な速さを追い求めるのではなく
一緒に走る人との相対速度に目を向けると運転が間違いなく上手くなります

654-5
今回はルノー仲間が6人
もっとルノー車の足の良さを味わってほしいと思っています



第653回 今日の1枚

5月15日。日曜日。曇り。
今年3回目のYRSオーバルスクールFSWに集うルノー仲間。

653



第621回 OKBさんの場合

※ 先日のYRSオーバルスクールFSWには2人のOさんが参加。なので 第619回 で感想文を紹介したOさんをOKDさん、今回登場してもらうOさんをOKBさんとすることにしました。

621-1
スマホでラップタイム計測
フライングラップに入るOKBさんとルーテシアⅢRS
 
 
このブログにたびたび 登場してもらっているOKBさん
OKBさんにも感想文をお願いしておいた
ガールフレンドの感想文と一緒に届いたのでここに紹介

 

【OKBさんの感想文】
ちょうど1年振りの受講で、通算8回目の走行です。スクールの進行と雰囲気にも慣れ、車両もばっちり整備したのでリラックスして走ることができました。今回、強く感じたのはメンタルの大切さです。落ち着いた状態だと車の挙動もよく感じ取れるし、操作のタイミング・緩急を周回ごとに変えて試す余裕も生まれました。コース幅だって今までより広く感じられ、多少のミスはかまうものかと思えたほどです。それは講師陣にも伝わったようで「車を積極的に動かそうとしているのが遠くからでもわかる」と嬉しいコメントも。それと、視線で走りが変わることも実感しました。これは先に感想文を寄せているOKDさんからのアドバイスでもあったのですが、コーナー入口の時点で出口側を見ながら操作すると、とてもきれいに曲がれるのです。こういったひとつひとつの行動や操作が積み重なって、速さにつながっていくのですね。次はこうしよう、ああしようと走るうちにあっという間に終了時間になりました。振り返ると「こうすれば良かった」という、後ろ向きな気持ちを一度も感じない一日でした。次回の受講では「待つ」操作を模索してみるつもりです。

ところで、今回は彼女にも同伴してもらっていて、目的はトムさんの同乗走行の体験でした。はじめに私が運転する同乗走行を体験、次にトムさんの同乗走行へ。私の狙いとその結果は?彼女の感想文へ続きます。

621-2
ルノー仲間のOKDさんとOKBさん
OKDさんはユイレーシングスクール初参加
以前ルーテシアZENで参加していたOKBさんは8回目
ルノー談義に花が咲く

 

【OKBさんのガールフレンドの感想文】
 OKBさんの付き添いとして参加させてもらいました。日常の運転技術向上を目的に彼がスクールに初めて通ったのが約3年前です。その時に、上手な運転とはどういうものなのかを実感したようで、嬉々として帰ってきたのを覚えています。その後も、日々の運転を見直すために、緩やかなスパンでレッスンに参加していたようです。
 そんな彼から、助手席に乗ることが多い私に「一度トム先生の上手な運転を体験してもらって、自分の運転との違いを客観的に教えて欲しい。」と言われました。近所を運転する程度の私が、車のことについて分かるものなのかと思いながらも、何か役に立てればと参加した次第です。
 午前中は座学と実技でした。2台ずつ小さめのコースを周回し、各車両の運転手に無線ラジオで走行について指導がありました。3回目くらいに彼の運転に同乗しましたが、通常よりもスピードが出ている車体に機敏なハンドル操作が求められる走行で、正直「怖いなあ。」と思いました。その後、トム先生に運転を交代、助手席に同乗させてもらいました(彼は後部座席へ)。彼の走行よりも速度が出ているのに、車体がぶれていないからか怖さを感じませんでした。車本来の性能を引き出す運転とはこういうことなのかな…と素人なりに感じました。
 午後はコースをさらに大きくし、距離を伸ばして練習しました。参加者全員で直列になったり、2台3列で並走したりとレベルの高い練習もしていたようです。
 参加していた方々は、当然のことながら車が大好きという印象で、車について教えてもらったり情報交換したりする場としてもとても良い機会だろうなと感じました。
 余談ですが、運転を見る以上に、同行されていたご家族の方と楽しくお話させていただく時間のほうが長かったです(笑)車好きの旦那さんの影響で、お二人の奥様もかなり詳しくて、趣味に理解があって、とても素敵だなと思いました。参加させていただき、ありがとうございました。

621-3
OKBさんとガールフレンド
また遊びに来て下さい

 

621-4
旦那さんとボーイフレンドに交じって
デモランの説明を聞く
真剣に
メガーヌRSのオーナーのOKDさんは助手席
 
左端はNCロードスターを増車した
BMW M2オーナーの常連Uさんご夫妻

621-5
旦那さんとボーイフレンドは走りに夢中
奥さんとガールフレンドはおしゃべりに夢中の図



第619回 OKDさんの場合

619-1
ユイレーシングスクールに初参加のOKDさんが
YRSオーバルFSWロンガーの下のコーナーに飛び込む
 
 
 
OKDさんに感想を書いてほしいとお願いしておいたら早速に
一緒に来られた奥さんからの感想文も(喜)

 

【OKDさんからの感想文】
11月6日のオーバルスクールに参加させていただきましたOKDです。レーシングカートを24年ほど続けており、数年前よりKZクラスと云う”シフター”クラスにステップアップしました。このクラスはヨーロッパで主流の125CC+ハイグリップタイヤのミッションカートカテゴリーで、繊細さと、思い切りの良いドライビングの両方を求められます。
元々、小さいカートコースでカートを始めた事と、学生時代にジムカーナを少し齧ったこともあり、ステアリングの切り方がコーナーの奥まで入って、パキっときる癖があるのと減速時にスピードを殺し過ぎる癖を矯正したくスクールに参加しました。
元々、感覚派の運転手なんですが、理論的な説明と同乗走行で今迄、こうあるべき、と思っていたことが崩れて行き、あ~、思い違いをしていたなぁと思うことが多々ありました。(特にトレールブレーキ) 悔しいのは、その理論に自分の染みついた癖をアジャスト仕切れず、最後まで納得の行く走りが出来なかったこと。半面、面白いのはスクールの翌日から、荷重の振り分けとか、今まで考えてなかった事を考えながらクルマを走らせるようになったことでしょうか。
今シーズンのスクールは終了と云うことなので、また来年参加したいと思っております。とりあえず、12月初旬に岐阜の瑞浪でカートレースがありますので、今回の経験を少しでも生かして走ってきます。
最後に、私、現在54歳ですが、ドライビングに対する探究心、向上心が有る限り、伸びしろはあると実感しました。年齢に関係なく、ドライビングスキルを上げたい、見直したいと思う方にはお勧めできるスクールです。
トムさん、今回は有難うございました。また、次回、お会いできる日を楽しみにしております。

【一緒に来られた奥さんからの感想文】
私は主人の付き添いで見学をさせて頂きました。車の運転が上手いとはどういうことか、を座学と実践で体験できるスクールだと思いました。初めに講義では分かりやすいグラフや図を使って理論を学びました。それから主人は実際に車を運転し、その間、トムさんやスタッフの方から、オンタイムで無線による指導を受けていました。私はトムさんの運転する車にも乗せて頂きましたが、コーナーを曲がる際も滑らかな走りで同じ車でも乗り心地が違った感じでした。主人もこれからは学んだことを活かして車に優しい快適な運転をしてくれることと思います。
今回、スクール会場では、他にも付き添いの方が何人かいらっしゃって、その方々と待ち時間もおしゃべりしながら楽しく過ごすことができました。久しぶりの外出先で、トムさんもスタッフの皆さんもとてもフレンドリーで、景色の良い中、リラックスもでき良い一日となりました。また次の機会を楽しみにしています。

619-2
OKDさんご夫妻
また遊びに来て下さいね。



第618回 富士山とFSWと食

618-1
11月5日朝6時14分
前回掲載した写真を撮ってから移動
山の尻から新御殿場ICに抜ける
新たに作られた道を探索
遠くに建設中の新東名が見える

618-2
11月5日朝8時40分
沼津港へ移動し
いつものむすび屋さんでまずは地アジ刺し
そろそろアジの旬も終わりか

618-3

この日のメインは
本マグロ中トロ鉄火丼

618-4

この日の中トロはとびきり

618-44
11月6日朝5時59分
東の空が赤みを帯び始めるも
富士山は雲隠れ

618-45
11月6日朝6時12分
クルマの中で待っていると
待望の富士山が

618-5
11月6日午前8時50分
YRSオーバルスクールFSW
教室での座学を終えて
ユイレーシングスクール初参加のOさんに
クルマを借りてデモラン

618-99
11月6日午後6時15分
この日は寒かったり暑かったり
何度ダウンジャケットとダウンベストを
脱ぎ着したことか
身体を温めるために須走の長楽へ
昔ながらのラーメンがウ・マ・イ

618-54
11月7日朝5時57分
須走の扇屋さんの屋上から
富士山を仰ぐも雲の中

618-55
11月7日朝6時57分
FSW駐車場から
御殿場市の上にただよう雲海を見下ろす
まるでホントの波のように

618-6
11月7日朝8時53分
今年4回目の
ポルシェクラブ東京銀座ドライビングレッスン
座学を終えて富士山が雲に隠れる前に
記念撮影

618-7
11月7日午後4時46分
片づけを終えて
西に向かう前に
最後の一枚



第613回 Megane R.S. de YRS Oval FSW

3種類あるカメラの画角を最も狭い135度にして、気分的には追突しそうになるくらい近づいたけれど何事もなかったような映像に。これは新発見。機会があればどこまでアップにできるか試してみよう。

今年のYRSオーバルスクールFSWはあと2回。11月6日(土)と12月19日(日)。運転の概念が変わります。クルマとの対話が進みます。コーナリングが間違いなく楽しくなります。ぜひ参加してみて下さい。詳しくは YRSオーバルスクールFSW開催案内 をご覧下さい。

 

611-1
動画の撮影はこんなふうに



第611回 FSWと食

オリンピックとパラリンピックで4ヵ月も使えなかったから、9月末に通常営業に戻ったら誰よりも先に借りてやろうとたくらんでいたのだけど、FSWが自身のレース日程を差し込んでくれたのとトムスが急遽スクールをやることになって三番煎じ(‼)に。でも平日だったにも関わらず先月末のYRSオーバルスクールFSWには10名の方が参加してくれた。うち1名が初のユイレーシングスクール。

611-4
4ヵ月半ぶりに須走に宿をとり
9月30日の朝5時47分
朝風呂から出て富士山を仰ぐ
数日前に初冠雪の報道も
頂上に雪はなかった
暑かったからね

611
ちょっと手を付けてしまったけれど
扇屋さんの朝食でいつも元気
昔は残すことが多かったけどここ数年は完食
歳のせいかしらん

611-0
YRSオーバルスクールFSWは8時集合
アルコール装備の窓全開でエアコン強送風の教室でまずは座学
配布したイラストとホワイトボードを使ってビークルダイナミクスを
操作がタイヤのグリップに与える影響を中心に説明
 
常連の方もこの座学があるからリセットできると太鼓判

611-1
5月9日以来のYRSオーバルスクールFSW
座学の後はデモラン
ユイレーシングスクール初参加の方のクルマを借りて
参加者には外から初参加の方には中から観察してもらう

611-2
YRSオーバルスクールでは頻繁にミーティングを行う
理論的に説明がつく理想的な走りに近づくために何をするかの確認
 
教室に戻ってミーティングをしないのは戻る時間がもったいないから
昼休み以外は休憩時間もなし
トイレに行きたい人はセッション終了後に自主的に直行
でもどれだけ走るかは参加者自身が決めます

611-3
今回のルノー仲間はトゥインゴGTを駆るIさん
また施した新機軸を確かめに
今回も100キロ近くグルグルしたはず

 

今年のYRSオーバルスクールFSWはあと2回。11月6日(土)と12月19日(日)。運転の概念が変わります。クルマとの対話が進みます。コーナリングが間違いなく楽しくなります。ぜひ参加してみて下さい。詳しくは YRSオーバルスクールFSW開催案内 をご覧下さい。

 

FAW4IgaVEAAcytu
YRSオーバルスクールFSWと言えば沼津港
沼津港と言えばむすび屋さん
なのだけど
この日は定休日
そこでお隣のせきのさんに
朝5時からやっています
ここもお勧めです

611-s2
沼津港と言えば地アジ刺し
むすび屋さんとは違った趣きでも美味しいことに変わりはなく

611-s3
わき目もふらず好物に一目散

611s4
期待にたがわず
あ~幸せ



第573回 OさんとYRSオーバルスクールFSW

前日午後の天気予報では3時間雨量が42㎜と出ていたので不安にかられながらの今年3回目のYRSオーバルスクールFSWを迎えた。予報ほど降られなかったけれど終日雨。強くなったり弱くなったり。参加者の中に雨男がいたに違いない。

2019年9月の第412回 に登場してくれたOさんが今回のルノー仲間。5月の鈴鹿に向けてのウォームアップのようです。

574-1
小降りになってたまにやんだり
合間をぬって面と向かってのアドバイス

574-2
ラジオカーのルーテシアⅢRSを小さなオーバルコースの中心に停めて
速度の指示を出しながらイーブンスロットルの練習
ステアリングワークとスロットルコントロールのダメ出しをします

574-3
横1列にならんでもらった参加者に正対しながらアドバイスを送ります
雨だからという理由もあるけれど
今は密を避けるという意味合いも

574-4
1速アイドリングスピードからエンスト寸前まで減速して解放するブレーキタッチの練習
踏力が制動力に比例するブレーキングに欠かせない練習です
ラジオカーを走らせながらストップランプの点きぐあいから判断してアドバイス

574-5
なぜ巻き尺が延ばされているかというと
高速道路の3車線より広い14mのコース幅を認識してもらうことと
左回りの場合はインベタのクルマは4.6mの仮想の第1車線を越えないこと
アウトインアウトのクルマは第2第3車線を使いインのクルマのラインをつぶさないこと
等などの確認のため

574-6
雨量が多くなればなるほどトランジッションでフラットな姿勢を作る
2輪が流れる時はフロントであろうとリアであろうと
流れる速さは速いし流れる量も多い
流すなら4輪を流せばクルマはバランスを崩さない

574-7
4分のセッションを時計回りと反時計回りで交互に
ストレートの速さはクルマの性能で決まるけれど
スロットルオフからステアリングを戻して舵角ゼロでフルトラクションにするまでの
コーナリングの所要時間つまりコーナリングの平均速度は
運転手の腕でどうにでもなる

574-8
昨年9月のYRS筑波サーキットドライビングスクールに続いて遊びに来てくれたOさん
次は鈴鹿サーキットでお会いしましょう



第559回 Sさん親子

実に様々な人たちがユイレーシングスクールを受講してくれるけど、概して速く走ることに慎重な人たちと速く走ることに抵抗のない人たちに大別できる。

初めてSさんに会ったのは2012年7月のエンジンドライビングレッスン。BMWのツーリングで参加と記録にはあるけど、申し訳ないことにどんな走りだったかは記憶にない。次にSさんと会ったのは2013年6月のYRSドライビングワークショップFSW。ポルシェGT3での参加だった。Sさんはどちらかと言うと後者で、クルマをねじ伏せて走るようなところがあった。いわゆる『何かがあってもどうにかしてしまう』タイプの走り方だった。それが正しい方法かどうかは別にして。それでもYRS鈴鹿サーキットドライビングスクールやYRSスキッドスクールを含めいろいろなカリキュラムに参加してくれているうちに、運転の仕方が穏やかになっていった。と言っても、遅くなったわけではなく、むしろ速度域は上がっていった。ありていに言えば、人間主体の運転からクルマとの共同作業で動かすことに目覚めた始めた、と言うべきか。その後、会社の後輩を何人も何度も連れて参加してくれたり、ユイレーシングスクールのカリキュラムをそれなりに評価してくれているようだった。

いつだったかある時、「きちんと運転できたほうがいいから、今度息子が免許とったら連れてきますから」と。そして言葉通り2016年6月のYRSドライビングワークショップFSWに19歳の息子さんがやってきた。かすかにだけど、運転操作だけではなく、クルマを運転するということについてかみ砕いて話した記憶がある。親父さんが一度はたどった方向には進まないように。

559-0
そして
先週の土曜日のYRSオーバルスクールFSW
今度は免許を取ったばかりの大学生の娘さんと参加してくれた

559-1
どうせ運転するのだから安全に楽しく運転してほしいというSさん
Sさんがユイレーシングスクールの思想をどのくらい理解しているかは?だけど
娘さんに自分なりに伝えたいことがあると言うから
『おかしな走りになったら降りてもらうから』と脅かしておいて助手席に乗ることを許可
 
最初のうちはSさんが話しかけるとペースが乱れることがあったけど
これから先親子で運転についての話題作りになるならと静観

559-3
これは同乗走行中の写真だけど
 
いつもの通りYRSオーバルスクールFSWは短いセッションを繰り返すので
Sさんに『今度は娘さんがひとりで走るのを見ていれば』と無理やり降ろす
それでもセッションを重ねるうちに娘さん
ひとりでも十分クルマの動きを理解した操作ができるようになって
セッションの間に娘さんにどうですかと水を向けるとはにかんで

559-4
これも同乗走行中の写真で
 
具体的な操作を説明しながら
とにかくクルマの動きをこと細かく知ろうと努力してみて下さい
状況が正確に把握できれば正確な対応ができます
と進むべき方向も伝えておいた

559-5
娘さんの走りをビデオに収める父親の図
 
Sさんは車載動画を撮るためにビデオカメラをセットしていただけでなく
ラップタイムが計れるようにロガーも積んでいた

 

週が明けて火曜日にSさんからメール。「2/20のレッスンありがとうございました。日曜に日常走行練習しました。練習の成果が明らかにわかるぐらい、安全に安定した走りになりました。また、レッスンに参加させていただきます」とあった。

メールにはYouTubeに上げた娘さんがひとりで走った時とボクの同乗走行の車載動画のURL。ロガーのデータを落としてラップタイムはもちろん、娘さんがひとりで走ったのか、Sさんが横に乗っていたのか、ボクが乗っていたのか、右回りか左回りかまで、この日娘さんが走った108周の詳細がわかるエクセルファイルが添付されていた。  このブログをアップしたら、動画を見て気が付いた娘さんへのアドバイスをSさんにメールするつもりだ。

親父万歳‼ だね

 

【追記】 Sさんからメールが来た。

メール、ブログ確認しました。身体のブレはシート等もあり仕方がないと思っていました。同乗レッスンのビデオを参考に勉強します。
YRSは誰でもどんなレベルでも、安全に走る基本を教えて頂ける場所と理解しています。スポーツ走行しないので、必要ないと思う人が多い様です。まだ、道路を700km程度しか走っていない娘でも参加できて、安全運転の基礎レベルが向上出来ている事を周りに伝えたいと思っています。また、参加させて頂きます。