トム ヨシダブログ


第664回 新しいルノー仲間

今年5回目のYRSオーバルスクールFSW。初めてユイレーシングスクールに参加してくれたルノー仲間がふたり。このところ毎月参加してくれているルノー仲間がひとり。暑い日差しの中、YRSオーバルロングFSWをグルグル走り回っていました。

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左から
皆勤賞のOさん
千葉県のSさん
ワタクシ
姫路から来てくれたHさん

この写真の撮影後、車列の前で「ありがとうございました。クルマを元に戻して下さい 」と言いつつごく自然な流れでSさんのメガーヌに乗り込もうとして、Sさんに 「あの~、それ~ぇ」と言われて我に返ったというのは内緒です。(笑)(笑)

次回のYRSオーバルスクールFSWは8月20日(土)。ルノー車にお乗りの方はぜひ運転を楽しみにきて下さい。

→ YRSオーバルスクールFSWの開催案内と申込みフォームへのリンクはこちらです



第636回 Mさんの場合

20年近くクルマを持たない生活をしていたというMさん。ご夫妻で軽井沢を訪れたある日のこと。黄色いメガーヌRSが目に止まりひと目惚れしたそうな。で、虜になったのをきっかけに今後のクルマ生活のことを考えて、敢えてメガーヌRSトロフィーMTを入手。ルノーがらみで見つけたこのブログからユイレーシングスクールにたどり着き、先日のYRSオーバルスクールに参加してくれた。

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裏のストレートから下のコーナーに飛び込む

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下のコーナーを立ち上がる

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Mさんとホントに久しぶりの愛車

 

84頁もあるユイレーシングスクールの教科書にひと通り目を通してから参加してくれたMさん。ブランクもあるかも知れないけど、日常では味わえないGに悪戦苦闘だった様子。それでもこちらの依頼に応えて感想文を送ってくれた。

トム・ヨシダ先生 日曜日のオーバルスクールにメガーヌで参加させて頂きましたMです。寒い中ご指導ありがとうございました。

初めての参加でしたし普段街乗りしかしていないので経験豊富な方たちと一緒に走っても大丈夫かと緊張しておりましたが、先生方は初心者の私にとても丁寧にご指導くださいましたし皆さん気さくに話しかけてくださり和やかな雰囲気で練習できたのはありがたかったです。

最初の同乗走行で前後左右のGの大きさに驚きました。そしてそのGに耐えるために踏ん張り過ぎて呼吸を忘れ酸欠で気分が悪くなるほどでした。実際自分が運転してみるとハンドルもブレーキもアクセルも上手く使えず先生のピタッと安定したドライブとは大違いで何度もコースオフしました。
しかし自分にとってまず大切だったのはアドバイス頂いたようにドライビングポジション、視界を広く保つこと、リラックスして呼吸を止めないことなどもっとも基本的なことでした。

様々なことを意識しながら練習を重ねるうちに最後はなんとかコースオフせず走れるようにはなりましたが安定した走行を体感できないまま終了となりました。しかし自分の技術、体力と集中力ではあれが限界という感じでした。

実際の運転はまだまだでしたがドライビングの理論や哲学を教わり同乗走行で一連の荷重移動を体感できたのは大きな収穫でした。そしてアクセル全開やクルマが滑ってコースオフも公道ではできない貴重な体験でした。ヘトヘトになるまで練習しとても満足でした。このハードな?練習の成果かでしょうか、帰りの高速はゆとりを感じながらドライブ出来ました。

今回のスクールでの経験をいかし普段から荷重がどうかかっているかを意識しながら安全に楽しくドライブしたいと思います。そしていつかスムーズで美しいドライビングができるようになりたいと夢見ています。是非またスクールに参加させて頂きたいと思います。その時はよろしくお願い致します。ありがとうございました。

 

Mさん。最初はメガーヌRSの動力性能の高さに翻弄されていたようだけれど、午後になると小気味良いエキゾーストノートを置き去りにしながら周回を重ねていました。奥さんもマニュアルシフトを操るそうです。次回はご夫婦で遊びに来て下さい。お待ちしています。



第619回 OKDさんの場合

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ユイレーシングスクールに初参加のOKDさんが
YRSオーバルFSWロンガーの下のコーナーに飛び込む
 
 
 
OKDさんに感想を書いてほしいとお願いしておいたら早速に
一緒に来られた奥さんからの感想文も(喜)

 

【OKDさんからの感想文】
11月6日のオーバルスクールに参加させていただきましたOKDです。レーシングカートを24年ほど続けており、数年前よりKZクラスと云う”シフター”クラスにステップアップしました。このクラスはヨーロッパで主流の125CC+ハイグリップタイヤのミッションカートカテゴリーで、繊細さと、思い切りの良いドライビングの両方を求められます。
元々、小さいカートコースでカートを始めた事と、学生時代にジムカーナを少し齧ったこともあり、ステアリングの切り方がコーナーの奥まで入って、パキっときる癖があるのと減速時にスピードを殺し過ぎる癖を矯正したくスクールに参加しました。
元々、感覚派の運転手なんですが、理論的な説明と同乗走行で今迄、こうあるべき、と思っていたことが崩れて行き、あ~、思い違いをしていたなぁと思うことが多々ありました。(特にトレールブレーキ) 悔しいのは、その理論に自分の染みついた癖をアジャスト仕切れず、最後まで納得の行く走りが出来なかったこと。半面、面白いのはスクールの翌日から、荷重の振り分けとか、今まで考えてなかった事を考えながらクルマを走らせるようになったことでしょうか。
今シーズンのスクールは終了と云うことなので、また来年参加したいと思っております。とりあえず、12月初旬に岐阜の瑞浪でカートレースがありますので、今回の経験を少しでも生かして走ってきます。
最後に、私、現在54歳ですが、ドライビングに対する探究心、向上心が有る限り、伸びしろはあると実感しました。年齢に関係なく、ドライビングスキルを上げたい、見直したいと思う方にはお勧めできるスクールです。
トムさん、今回は有難うございました。また、次回、お会いできる日を楽しみにしております。

【一緒に来られた奥さんからの感想文】
私は主人の付き添いで見学をさせて頂きました。車の運転が上手いとはどういうことか、を座学と実践で体験できるスクールだと思いました。初めに講義では分かりやすいグラフや図を使って理論を学びました。それから主人は実際に車を運転し、その間、トムさんやスタッフの方から、オンタイムで無線による指導を受けていました。私はトムさんの運転する車にも乗せて頂きましたが、コーナーを曲がる際も滑らかな走りで同じ車でも乗り心地が違った感じでした。主人もこれからは学んだことを活かして車に優しい快適な運転をしてくれることと思います。
今回、スクール会場では、他にも付き添いの方が何人かいらっしゃって、その方々と待ち時間もおしゃべりしながら楽しく過ごすことができました。久しぶりの外出先で、トムさんもスタッフの皆さんもとてもフレンドリーで、景色の良い中、リラックスもでき良い一日となりました。また次の機会を楽しみにしています。

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OKDさんご夫妻
また遊びに来て下さいね。



第613回 Megane R.S. de YRS Oval FSW

3種類あるカメラの画角を最も狭い135度にして、気分的には追突しそうになるくらい近づいたけれど何事もなかったような映像に。これは新発見。機会があればどこまでアップにできるか試してみよう。

今年のYRSオーバルスクールFSWはあと2回。11月6日(土)と12月19日(日)。運転の概念が変わります。クルマとの対話が進みます。コーナリングが間違いなく楽しくなります。ぜひ参加してみて下さい。詳しくは YRSオーバルスクールFSW開催案内 をご覧下さい。

 

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動画の撮影はこんなふうに



第598回 MEGANE R.S. at Okayama int’l

【撮影データ】
日時:8月1日 8時25分
コース:岡山国際サーキット
路面状況:ドライ
車両:ルノー メガーヌRS
※露出補正に失敗で白飛びが残念



第594回 MEGANE R.S. at TCIK

【撮影データ】
日時:7月1日 12時9分
コース:筑波サーキット コース1000
路面状況:セミウエット
周回数:5周(アウトラップ/インラップ含む)
車両:ルノー メガーヌRS
走行距離:4852Km(走行開始時)



第593回 R.S. Days 2021 その後

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R.S. Days 2021のクレデンシャルカードとビークルパスがさっき届いた
前回はサーキット内のロッヂに泊まったけど今回は作東のホテルに前泊



第589回 119回目のYRSドライビングスクール筑波

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全てのセッションが終わってコース上で記念写真
35歳から75歳まで24名のクルマ大好き青年の
達成感あふれる笑顔がステキです

 

徐々に天候は回復したものの、朝一番はとんでもない雨と傘がおちょこになるほどの風。ピットは冠水するし、コーナーのイン側の縁石をかすめるとクルマが隠れるほど派手な水しぶきを上げるし、一時はどうなることかと。午後の走行が始まって1時間ぐらいするとレコードラインは乾き出したけど、湿気が多いのか完全にドライにはならず、ライン以外はまだまだダンプ。結局最後の30分ぐらいでほぼドライで走れるようになっただけ。

この日の特筆大書は、午後からの計測で24名合計で1346周したけれどスピンがたったの1回だけだったこと。この日のベストタイムが41秒513だし42秒台が2人で43秒台が3人だから安全を見越してゆっくり走っているわけではなく、全員が少しでも速く走ろうと努力した結果の1回だから、この日の参加した方々を大いに評価したいと思う。まして、この日最もたくさん走った人は63周したのだけど、最後のセッションの最終ラップに自己ベストを出した人が2人もいて、最後のセッションの最終1周前に自己ベストを出した人が4人もいて、それに半数の人が自身の最後のセッションで最も速いラップを刻んだ。路面状況が後半良くなってきたとは言え、ほとんどの人が少しずつ探りながらペースを上げて最後に走りをまとめるという、ドライビングスクールとしては理想的な流れだった。午前中の雨にどんな1日になるかとスタッフ同士で案じてはいたけれど、こういう展開は大好きだなぁ。  とにもかくにも、ユイレーシングスクールはどうやって走りをまとめ自分の意図することを実現するか、そのためのアドバイスが功をなしたかなと。

  何はともあれ参加されたみなさんにお疲れさまとありがとう。

次回のYRSドライビングスクール筑波は9月16日(木)の開催です。YRSドライビングスクール筑波開催案内をご覧の上ルノー乗りの方はぜひ参加をご検討下さい。すでに申し込みが3名あり、ユイレーシングスクールに初めて参加のルーテシアⅣRSに乗るIさんがエントリされています。

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YRSドライビングスクール筑波の歴史は長く
そのルーツは2000年4月に開催した
ユイレーシングスクール主宰の筑波サーキット公式ドライビングスクール
 
延べ3千人を超す方々がTDSで運転の楽しみに出会ってくれたことが自慢です



第587回 ワクワク感

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前回のブログ をアップしてからルノーRSの印象はとあちこち見ていたら
前回のブログ で言いたかったことにぴったりのSNSを発見
エクゾー777 さんに連絡して承諾をもらい全文紹介です
 
ルノー滋賀栗東でエンジンオイル交換と点検を終えた9代目相棒のメガーヌRS
今回のマイナーチェンジでメガーヌRSトロフィーと同じ瞬発力を得た
これからじっくりと味わいます
今週は筑波のスクールだし
 

——————————– ここから ——————————–

 納車を待ちながら、相反する気持ちが錯綜している。勢いで契約してしまったこともあるが、①「一日も早く新しい車でドライブしたい自分。」ソワソワして何となく落ち着かない日々。②「自問自答する自分。」4年前、財政的に厳しい家計状況の中、奥さんに何とか資金を捻出してもらい、やっとのことで、手に入れた憧れの「STI限定車」をこうもあっさりと手放してしまって良かったのか。

 普通なら、乗り続けるのが正解だろう。小さな不満はあったにせよ、90%は幸福感と満足感に満ち溢れていたのだから…。

  以前のブログにも書いたが、メガーヌRSの初試乗の時、ハンドルを握り、走らせた時、どこか懐かしく、ただ、ただ、「楽しかった。」純粋に運転が楽しいと感じた。こんな気持ちは久しぶりだ。初めての試乗だったからかもしれないと、そのあとも、何回か試乗したが、楽しさは全く変わらなかった。S4-tsもS#モードに入れて、アクセルを全開にすれば、スピードも出るし、アイサイトも付いていて安心快適であった。スタイルも恰好いい。(不満な点は以前にも書いたので、ここでは割愛)

 メガーヌRSにあって、S4-tsにないもの。それは、ずばり「ワクワク感。」奥さんに「何それ?全然わからないんだけど。そのために車を買い替えるの?そもそもこんな金額出すなら、安全性や先進性、最新性を考慮して、スバルなら新しいレヴォーグのSTIスポーツ、輸入車が欲しいなら、新型のGOLF8やAUDIのA3も買えるしょ。なんでメガーヌRSトロフィーなの?」と言われてしまった。奥さんの言うことが正解だろう。普通の人なら、そうすると思う。

 車に何を求めるかの価値観は人によって違う。安全性を求める人もいれば、快適性を求める人もいる。スタイルやステイタスを求める人もいるだろう。自分は何だろう?あまり定まってはいないが、メガーヌRSに乗って「楽しかった、ワクワクした」。それが、この車を選ぶ理由だ。エンジンをかけて、ハンドルを握って走る。それだけで楽しいと思えたのがこの車だった。今思うと、若い頃、180SXやツアラーVを走らせていた頃の運転感覚と言えばよいだろうか。

結婚して、家庭を持ち、いつの間にか忘れてしまっていたあの感覚。

 納車が待ち遠しくて仕方がない。

 でも、いつも思う…。納車を待つこの期間がまたイイのだと。

——————————– ここまで ——————————–

エクゾー777さん 機会があればユイレーシングスクールに遊びに来ませんか。お待ちしています。



第584回 9代目相棒がやってきた

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ルノー・ジャポンが送ってくれた9代目相棒はマイナーチェンジ後のメガーヌⅣRS

 

ヒュヒュ~ィ ヒュヒュ~~ゥ フヒィ~    その時の速度や加速している時間の長短やスロットルの開け方にもよるけど、右足のつま先に重さをかけてからいったん止めるとタービンの回転数が上がって下がる音が明確に聞き取れる。すごく魅惑的。『あー、つながっているんだな』と。

あれはアメリカに移住する前だったから1978年か。ドライバー誌の嘱託をしていた時に日本で初めて、アフターマーケットのアメリカ製ボルトオンターボを装着したというふれこみのスカイラインの試乗をした。メーカーですらターボモデルのラインアップはごく少数の時代。
ターボというのはターボチャージャーのことで排気ガスを利用した過給機だということぐらいしか予備知識はなかったと思う。富士山の周りでの試乗だった。『スロットルを開けると、月並みな表現だけど、背中を蹴とばされるように加速する。特に坂道を登る時には倍の排気量のエンジンを積んだかのような加速を見せるのが印象的。ただしスロットルを開けてもパワーが出るまでに間を感じる』というような原稿をしたためた覚えがある。爆発的なパワーは得たけれどタイムラグがある、スロットルを開けてもリニアにはエンジンの回転がついてこない、というやつだ。

さて9代目相棒。パワーアップされたエンジンは8代目相棒のメガーヌⅣRSトロフィーで体験すみだけど、足が柔らかい分クルマが動く幅が増えたのだろう、プラスマイナスの加速度を感じやすい。それでいて、右足のつま先に神経を集中してスロットルをいじってみても、つま先の動きと内耳で感じる加速度にズレを感じることは全くない。少なくとも加速に関しては、内燃機関なのにまるで電気モーターのようなレスポンス。   あの日から何年経った?  歳をとるわけだ。

早く距離を稼いでエンジンをしつけて9代目相棒を思いっきり走らせてやりたいのだけど、残念なことに、今のところFSWがオリンピックパラリンピックの自転車競技会場になるので6月から9月まで使えない。9代目相棒の体力測定と、タービンが全開で回っている音を聞くのは秋口になるかも知れないなぁ。

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琵琶湖畔にたたずむ

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雄琴港にて

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3頭のRSが巣食う館はお化粧直し中

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諸々これからマニュアルとにらめっこ
 
30歳で初めて1行表示のワープロを手に入れたというアナログ人間は大苦戦

 

【特筆大書】   ルーテシアⅣRSの6速EDCのマニュアルシフトはパドルシフトでも、左に倒したセレクターレバーを前後することでも可能だった。しかし8代目相棒のメガーヌⅣRSトロフィーはパドルシフトでしかマニュアルシフトができなかった。メガーヌⅣRSトロフィーがルーテシアⅣRSよりキャパシティの大きい、ルーテシアⅣRSの乾式と異なる湿式クラッチのEDCを積んでいるのが理由なのかなと思ってたのだけど、今回のマイナーチェンジでセレクターレバーを左に倒すことでマニュアルシフトができるようになったのは朗報。シフトアップの時に無意識に左手が動きたがる年代のユーザーや、ステアリングホイールを120度くらい回す必要のあるサーキットを走る時に、セレクターレバーでシフトできるオプションがあるのは大いに嬉しい。